最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
実に静謐な緊張感、第18話。この画が作れるのがこの作品の一番すごいところだなぁ。 光、要、美海による汐鹿生探索。美海に与えられた聴覚能力によって、不可思議な海流のヴェールに保護されていた汐鹿生に進入することが出来た。そこにあった光景は、確かに光たちの生まれ育ったあの村には違いないが、冬眠中の村なのだから、当然「生」の痕跡は全く感じられない。初めて見る廃墟のような村。そしてまるで時間が停止したかのようにそのままの姿で眠りにつく村人たち。美海が「怖がって」しまったのも致し方ない光景。美海は憧れていた明るく輝く海の底の村が見たいと思い、光はそんな美海に自分の生まれ育ったあの明るい村を見せたいと思っていた。双方ともに願いとはずれてしまったために、多少ぎくしゃくした雰囲気になってしまう。こんなところにも、生まれ育ちの壁というものは存在しているものだ。 鹿生の様子は、個人的に想像していたのと随分違っていた。5年もの歳月が経ったのだからすっかりぬくみ雪に覆われているのかと思ったのだが、案外そうでもない。外で「門番」していたおっちゃんにも大して積もっていなかったし、村自体のせいぜい積雪5〜10cmといったところだろうか。海流の守護のおかげで、眠りについた時から雪の影響は止まったようだ。また、てっきり全員がおうちの中でひっそりと封印されたり、もしかしたらうろこ様の力で地の底に封印でもされるのかと思っていたのだが、割と普通にその辺に寝てた。光の心配が「起きたら腰痛ぇぞ」だったのも何となく分かるかも。あのまま5年って、大丈夫か。光の父ちゃんはちゃんと布団に収まっていたが、それでも掛け布団は掛けずに着の身着のままで固まっていた。眠りに入る瞬間って、どんな様子だったのだろうか。 汐鹿生のこんな光景は光たちも想定していたものではなかったようで、動揺した光たちは一旦自宅に戻って落ち着くことを提案する。しかし、家族の顔が見たいってのは分かるけど、その間美海を見知らぬ土地の見知らぬ街角にぽつんと置いていくのはどうなのよ。普段フェミニストな要ですら「絶対動かないで待っていて」とちょっと配慮に欠けたことを言っていなくなるし、美海ちゃんにしたら結構な災難である。「怖い」って言ってるんだから、せめて一緒に連れていってあげればよかったのに。美海ちゃんも美海ちゃんで、「しょうがないか」みたいな顔でポッキー食べてるし。海の中でも全く湿気らずにパキッと音を立てるポッキーは有能過ぎるな。 別行動の結果、光は父親に経過報告、そして美海は相変わらずの不可解な音に導かれて光たちの通っていた学校へ。暗く沈んだ校舎内に一度は消沈するも、そこに感じられた過去の生活の息吹を見て、少し気持ちが高揚する美海。念願叶って、元の母親の教えてくれた「海の底の村」に来られて、更に思いを寄せた異性の過去の記憶を共有出来た。そのことに、ひとまずは満足するのである。しかし、ここで登場したのがうろこ様。彼は、美海が探していたものがまなかである、という申告を嘘だと断じる。「あれがお前の探してきたものなのか」と。相変わらず謎の多い性格である。うろこ様は監視役なので眠っていなかったのではないか、というのが光たちの推測。だとするならば、うろこ様の歩んできた歴史も、何とも過酷なものだ。この5年というもの、村には人っ子一人いなかったのである。そんな中をずっと1人で見守り続けてきたというのなら、それはやはり寂しいのではなかろうか。神の間尺で考えれば一瞬なのかもしれないが、あれだけ怠惰と享楽を好んでいたうろこ様が、1人静かに眠ったような時を過ごすことに満足していたとも思えない。5年ぶりの闖入者に対してちょっかいを出すのも仕方ないことなのかも。もちろん、あくまでただの鱗、という彼のスタンスからすれば、冬眠に際して特に感情を持たなかったのかもしれないし、妙な形で眠りが終わりを告げそうなことの方が問題なのかもしれないが。 そしてまたあの音に誘われて、3人はついに目的地へたどり着く。「お女子様の墓場」という何とも壮絶な景色の中に、まなかはいた。うち捨てられた大量の木偶は生気などあるはずもなく、まさに「墓場」という言葉が相応しい。暗い海の底に一際暗く淀んだその空間で、唯一生命を持つのがまなか。彼女はあかりの代わりを買って出たために、最後のお船引でお女子様として引き込まれてしまっていたのか。相変わらずしゃりしゃりと不思議な音が聞こえる中で、うろこ様は「何かが現れれば何かが失われる、それで足し引きが釣り合う」と意味深な言葉を漏らす。まなかの肌から少しずつエナが失われていることに気付く3人。「失われたもの」とは彼女の海の人間としての生活なのか。それでは何が「現れた」ものなのか。普通に考えれば、代わりにエナが現れた人間がいるということだが……これまでずっと美海を呼び続け、招き寄せたまなかの存在は、今後どのように物語を動かしていくのか。 今回のお話は、キャストロールでいうとわずかに5人のみという、非常に「狭い」お話。その中で、時間の止まった汐鹿生、そしてお女子様の墓場と、およそ人智を越えた「異境」が姿を見せ、終始緊張感のある画面であり続けた。やはりこういう画面作りこそがP.A.の真骨頂である。無音で張り詰めた海の底の景色は、一触即発で、何かの拍子でぐらりと崩れそうな人間関係に繋がっている。眠り続ける海の民は、抑えられ続ける心中の密かな感情に似ている。このまま、世界も心も「眠り」続けるわけにはいかない。何もかもが、いつかは「目覚める」ことになる。その時になって、この白く静かな世界がどのように動いていくのか、今後も目が離せない。 PR CM中に「昼寝 大会」で慌ててググったのは言うまでもない、第5話。一応あったのかよ! まぁ、全くなかったらこんな話作らないのかもしれないが……スペイン人恐るべし。 誰がどう見てもくみん回。前回が凸×森のコンビで1話だったのに、くみん先輩だけ1話まるまる使うのはズルい。しかもこんな異色のお話になってしまったし……いや、異色でもないか。いつも通りだけどネタがおかしかっただけやな。おそらく2期が始まるにあたって、脚本会議でくみん回をやらなきゃいけない、ってことで、「もう、いっそ昼寝で対決でもします?」とか、深夜3時くらいに決まったに違いない。それでこんだけやっちゃうんだからすげぇよな。いや、馬鹿なのは間違いないんだけど。 基本的に、わたしゃ凸守・六花・森サマーの順で好きなので、残念ながらくみん先輩にはあまり興味が無い。今回も正直言えばそういう理由からベストエピソードに推すことは出来ないのだが、ゲストキャラとして中原麻衣を呼んでくる、というのは心憎い気遣いである。確かにあれは眠そうだ。そして、真剣に昼寝しそうだ。京アニ史上でも屈指の平和さを誇る岡崎渚さんを連れてくれば、真剣な昼寝だって達成出来てしまうかも(次点で北白川たまこを呼ぶという手もある)。 あとはまぁ、話はどうでもいいから回りの人間のあれこれを見て楽しむのがこの作品の正しい接し方。森サマは今回コスプレ担当。あの子は演劇部にも出入りしてるってことでいいんだろうけど、なんで衣装のまま部室に来るのよ。会長選挙であれだけ回りの目を気にしてたくせに、スッチーだのアリスドレスだので校内うろついてるんだから、前回不審者扱いされたのって完全に自己責任やんね。もう、選挙で敗れて吹っ切れたのかな? っつうか、大して日も経ってないはずなのにコロコロと着用衣装が変わる演劇部ってどうやねん。なんの演目の練習してるんだ。まー、変な同好会の集まりを見ても分かる通り、この学校ってあらゆるものがゆるいんだけども。あのカオスな集まりは六花がかすむレベル。なんか「日常」とか「ぱにぽに」っぽいのがおったな。そんな環境にいたら森サマの常識が歪むのも致し方ないことなのかもしれない。別に彼女にとっては部室が無くなっても大した影響はないのに、昼寝に付き合ってくれる彼女の優しさ。そして駅では「電車に気をつけるのよー」など、完全におかん。年を取ると布団の中で足とかつりやすくなるのかも。 そんな森サマと絡む凸守は、前回の激情などなかったかのように平常運転。やっぱりマスターと息のあった悪戯してるときが一番楽しそう。一時は結社の総帥の座を譲られかけたのに、それについてはあんまり反応してなかったのは、やっぱり六花の下について動いてる方が楽しいからなのかな。相変わらずの耳年増キャラでやたらいじられているのだが、考えてみりゃ高校1年生だろ。あれくらいでちょうどいいんじゃないかね。森サマの手から直接せんべいをかすめ取るシーンが今週のハイライト。どこをどう見てもラブラブなんだよなぁ。 六花は冒頭の会議出席までのくだりがハイライト。ああいう場面でスラスラと中二病台詞が出てくる瞬発力はすげぇといつも思うのだが、やっぱり反復練習の賜物なのか、適正の問題なのか。そして、いざまともなことをやろうとすると今までの威勢がかき消えて下向いてしかしゃべれないあたりが立派なコミュ障。原稿を早口で読む六花のしゃべり方がいかにもそれっぽくて笑ってしまう。真礼は良い仕事しよる。 あとは、今週の七宮は……出てこなくても問題無いレベル。まぁ、一色よりは出番多いから。せっかくのくみん回なのにかき消される一色は不憫。あれだけ一途なんだからいっそ同好会に入れてもらえばいいだけなのでは。 先週の上映会にも感化されて(?)、行ってきました「いなり、こんこん、恋いろは」の聖地、伏見稲荷大社。すぐ行ける場所なのに1回も行ったことないってのも勿体ないしね、この機会にね。ついでに知人の合格祈願と、俺の人生なんとかな〜れ〜祈願。お狐様にも限界はある気がするけど。 まぁ、「行ってきました」っつうても「行ってお参りして帰ってきました」だけなので、ここに書くことも特にないのだが……とりあえず1st プライオリティがあったのは「数日前から設置されたという、うか様のパネルを見に行く」である。既に丹波橋君や三条さんは通りがけに見ていたので、こりゃご本尊たるうか様も見に行かねばと思いまして。とりあえず京阪・伏見稲荷駅はいなりちゃんにお出迎えされる。 駅のホームにいきなりデンと置いてあるので撮影はやや恥ずかしい。基本的に不審なおっさんが平日昼間からうろついてる状態なので、何をするにも恥ずかしい。ちなみに、知らない人のために付記しておくと、伏見稲荷駅は構造全体が神社を模した朱塗りの木造意匠になっている(写真後方)。これだけでもなかなかの特別感。そして、駅から徒歩数分ですぐに稲荷大社の表参道につけるのである。まさに門前町といった感じ。そこに至るまでの道にはお約束通りのお土産物屋が並ぶが、ちらほらと「いなこん」のポスターを貼ってくれているお店もある。そりゃ伏見稲荷が協賛としてついてくれてる作品だからね。ただ、あまり真剣に探したわけじゃないが、特製コラボグッズとかがあるわけではない。多分そういうのはアニメイトに行って探した方がいいだろう。 そして驚いたのは、うか様のパネルのポジショニング。なんと、本殿の顔とも言える大きな門の脇に堂々と鎮座している。参拝に来た観光客ならば絶対に目につく、神をも恐れぬ配置である。(すげぇ分かりにくいけど、楼門の右下らへんにいる)。 当然、観光客はこの立派な楼門前で記念撮影なんかをするわけで、知らん人も「なんやこれ」ってな感じで見ていたよ。ここまでしてもらったら充分過ぎるなぁ。
もう、このうか様を見ただけでも満足だったから帰っても良かったのだが(?)、流石にそれだけじゃ電車賃も勿体ないし、どうせ時間もあるし、というのでとりあえず稲荷山のてっぺんを目指すことにする。日頃の運動不足解消にはちょうどよかろう。天気は一応晴れ。何故か珍しく雪が舞っているのだが、お日様は出てるから問題無しだ。全行程で1時間くらい、って案内図にも書いてあるし、いくら日頃動かない人間でも、これくらいなら大丈夫。 まず、かの桑島法子も持ち上げた(否、持ち上げようとした)「おもかる石」に触るところから始まり、迫力の連ね鳥居をくぐりながら参道を行く。と、途中でなにやら脇道を見つける。分岐には「京都トレイルコース」とあり、奥になんちゃら神社があると書いてある。せっかくなので回れるところは全部回ろうと思い、あまり人がいない細道へ進行。フラフラと適当なコースで歩けるのは一人身の良いところ。そのまま、かすれて読めないような古い案内を頼りに奥へ奥へと進んでいくと、竹林に囲まれた本格的な山へ。歩いてると、雑木林にしか見えないところに時たまぬっと鳥居があったり、どこへ行ってもお狐様がいたりと、なかなか油断出来ない。 しかし、それにしてもけっこうハードな山道……汗が出る、足がしんどい。これ、本当に参道か? とか考える前に、「何故上から下りてくる客がいないのか」に気付くべきだったんだよな……どうやら、迷ったってほどではないが、どマイナーな方のルートを選んでしまったらしく、タオルも飲み物も無いのに割とガチな荒れ道を歩くことに。やっぱり運動不足だった。正直、途中で怖くなったりした。「これ、どこに出るんだよ」って思った。途方に暮れて挫けかけたタイミングで、登山慣れしてる風の(多分地元の)おじいちゃん2人組に出会い、「山頂に行く道ってどれですかね」と聞くと「間違っちゃいないよ」との答えが帰ってきて一安心。ついでに「そっちから登ってくる人は初めてみたな」とかも言われる。無事に裏道から正規の参道に合流し、なんとか稲荷山の頂上に到達出来ました。割と急ぎ足で登ったので結果的には1時間くらいの道のりだったのだが、途中で不安に駆られたせいでやけに長く感じた。山頂でゼーハーゼーハー言ってた不審なおっさんを見た人がいたなら、それは私です。雪降ってるのに、汗だくです。 くだり道は正規のルートを帰ってきたので、すげぇ楽だった。途中で4〜5歳くらいの男の子が一人ですたすた登っていって「すげぇ」って思ったら、その数分後にすれ違った男性が「すみません、子供が1人でいませんでしたか?」って聞いてきた。「しゃきしゃき登ってました」って言ったら慌てて駆け上がっていったよ。子供とすれ違った時に呼び止めてあげれば良かったのかな。どっちにしろ事案だしなぁ。まぁ、他の観光客もたくさんいたし、多分無事だったろう。 帰りにはちゃんと麓でうずら串を食して帰ってきました。うずらってほんとにバリバリ食うのな。串の先に頭が突き刺さってるのは怖いとか通り越してシュール。身は締まっていて美味しかったよ。本当はその後にアニメで出てきたロケーション探しとかもしたかったんだけど、考えてみりゃ手がかり無いから「あの坂道」とか探しようがなかった。境内内部が見られただけでも充分。いなりが丹波橋君におんぶされて歩いたあの鳥居、意外と道は細いんだなぁ、とかね。最後にうか様に挨拶して帰宅です。なんか、参拝っつうか登山だった。皆さんが行かれる場合は、大人しく案内通りにメインの参道を使った方がいいと思われます。現在、絶賛筋肉痛。みんなもアニメを見て筋肉痛になろう。 どこから突っ込んでいいのか皆目見当もつかない第15話。いや、いつものことなんだけどね……。キルラキルなんかよりこっちの方がジェットコースターアニメなのは間違いない。ただ、ジェットコースターの安全性の確認がなされてないってだけの話で。 前半は、フロムビヨンドとの対決が決着。当初の想定よりはやや長引いたが、大体予想通りの尺だったんじゃなかろうか。そもそも6万体越えた時点でまともに解決する気は無かったし、「どれだけでかい災害が起こってもその中心をぶっ叩けばたとえ世界中に広がっていても収束する」というのはお約束である(嘘だと思う人は今週東映youTubeチャンネルで配信されているメガレンジャー16話を見ると丁度良い)。ほんと、何故か間に合うから。まぁ、今回の問題は、その「根本」が何故倒されたのかも分かっていないということなのだけれども。意味深なこと言ってたし、今回の謎は流石に回収してくれるんだろうか。 謎を与えること、そして謎をどうでもよくしてしまうちゃぶ台返しのスキルにおいて、この国に石田彰以上の適任者はいないだろう。未だ鮮烈に記憶に残る「何が綺羅星だ馬鹿馬鹿しい」、「京騒戯画」で世界をぶっ壊した「俺は実は神様なんだ」。そして、今回は「世界征服なんて何の意味がある」。もう、真っ正面からヴィニエイラ様に喧嘩を売っている形。しかし、これが全くもって正論なのが恐ろしい。6万体のフロムビヨンドという部分に恐れはしたものの、しょせん数十体のヒーローに駆逐される程度の戦力であるし、「たかだか6万で60億人を支配出来るはずがない」とのこと。そりゃそうだ。更にフラメンコビヨンドは、「結局正義も悪も何かに狂っているという意味では大差無く、違うのはその方向性と、程度である」となんかそれっぽい弁舌を振るう。この話はキングトーチャーもしていたものだが、「正義」を振りかざし続けるサムライフラメンコにとっては相変わらず悩ましい話だ。そして、何故かそのへんで面倒臭くなって自害してしまうフラメンコビヨンド。この辺のメンタリティは一切説明はない。「6万体のフロムビヨンドの意識の総体」である彼が自害したということは、フロムビヨンド自体が消失を望んでいたという解釈でいいのだろうか。まぁ、一応各地で劣勢にはなっていたし、ゴール自体にあまり意味が無いと考えはじめたなら、このあたりを引き際として散っていくのも「悪の美学」ではあるのかもしれないが。結局何がしたかったんだ。トーチャーたちよりも分かりにくい連中だった。 そのくせ、日本壊滅装置だけは残していくあたりが質の悪いところ。装置は動き続けているのでもう軍に要請を出しても間に合わない……って、マグマだまり浅いなぁ! すぐそこやないか。あんな休火山放っておいたら、別に悪に攻められずとも日本なんか壊滅するわ。まぁ、とにかく装置は止めなきゃいけないので、装置のサイズから考えるとミジンコみたいな存在であるフラメンロボが何かしら頑張る。剣を刺す、ニードロップにエルボーまでかます。いや、そこは一番破壊力の大きい攻撃に特化しておけよ。なんで「これが効かないならこっちの技はどうだ?」みたいな反応なんだよ。プロレスじゃねぇよ。最後の最後、エネルギーが尽きかけたところで、「エネルギーの消耗が激しすぎる」ドリルを使用。最初からそうしろ。そして、多分実際の尺でも5メートルも掘ってないと思うのだが、ちょっとドリルを突き刺したらなんかしらんけど装置が停止した。どういう仕組みだ。それなら多分エルボーでももうちょいでいけたやろ。わけ分からん。しかし、時既に遅く、崩れてきた岩肌に埋もれてフラメンロボは哀れ富士に沈み……「こんなこともあろうかと!」。空飛ぶロケットパンチにダンガンロンパのお仕置きシーンを思い出すのであった。やっぱりグリーンは優秀だったなぁ。無事に世界を救い、解散するフラメンジャー。別れのシーンで5人が綺麗に分かれて去っていくのは様式美だが、ピンクたちが歩き出した方向には、多分壁しかないな。 そんなこんなで平和になった日本だったが、ヒーローに休みはない。墓参りに行った羽佐間の下に突然現れる謎のヒーロー、ミスタージャスティス。CVは安定の安元だ。確かに声だけ聞くと要師匠・小杉さんに似ている気もする。立ち居振る舞いも似ている。突如追われる身となったフラメンジャーたち。グリーン、ブラック、ピンクはすぐにお縄になり、ブルーは総理大臣との直接対決に敗れ去った。フラメンレッド、羽佐間のみがジャスティスの助けを借りて逃亡を続ける。そのジャスティスから明かされた衝撃の事実は、これまでのヒーロー劇は全て政府の策略だったというもの。フロムビヨンドの裏で糸を引いていたのは日本政府? いや、すげえな。やっぱ国家って神だわ。アメリカも宇宙人なんかと繋がってるらしいし…………いやいやいや。どんな陰謀論やねん。もし事実だったとしたら総理大臣のこれまでの振る舞いはあまりにも役者すぎるやろ……って、どうやら本当みたいだぞ。総理強ぇぞ。ドラゴンボールみたいな強さだぞ。ヤツこそがラスボスなのか? 多分、突っ込むだけ無駄。 一応フォーマットとしてなぞってみると、割と真っ当な路線を歩んでいたりするこのシナリオ。最初の敵が武力で攻め立ててきたキングトーチャー。彼との戦いはまだ真っ当なヒーローの戦いであった。次に攻めてくる「より巨大な敵」は、ラスボスが予想外の優男であり、小難しいセカイ系妄想を垂れ流す変化球。これも「2番目の敵」にはありがち。そして、「これまで戦ってきた世界がヒーローを裏切る」という陰謀論的な展開も、3作目くらいになってくると割とありがち。ヒーローものなら劇場版とかでこういう取り返しのつかないことをやるのも面白かろう。タイバニで言ったらマーベリックさんがこのポジションだった。でもなぁ、今作の場合は総理大臣のこれまでの言動に伏線なかったからなぁ……(無かったよね?)。再びフラメンコが町中で民衆に追いかけ回されるようになるあたりは、シナリオを考えている人の遊び心が見えて良いんだけどね。 確認しておこう、合い言葉は「考えるだけ無駄」。暴走不可避のジェットコースター、振り落とされずにどこまでついていけるかな? 今週のハイライトは、鼻歌を歌ってくれる安元だ。星条旗は永遠だ。ミスタージャスティスの適当過ぎるアメリカっぷりは良いよな。「うらぶれた田舎の酒場っぽい廃墟」が日本のどこにあるんだ、とか、このタイミングで山盛りのシリアルかよ、とか。機動隊が駆け込んできた時に「日本の警察はどこに隠れてても見つけ出す、流石に有能やなぁ」とか思ったのだが、表に駐車してあるトレーラーがでかすぎて笑った。隠れろ。 第4回放送です。うむぅ、なかなか新キャラが増えないな。現状週1体ずつだもんな……そして新キャラにあんまりインパクトが無いな……。レギュラーキャラの可愛らしさを中心に押し出していると考えればこれでも別にいいいんだけど、もう少しキャラの広がりを感じたいの。今週群馬休みだしなぁ。
○第10話 「くっついちゃった」 登場犬:栃木、福島、兵庫 第1回からちょいちょい登場していた北関東3人衆の1人、栃木犬がようやくメイン(?)っぽいお話。道を歩いていた栃木は、工事現場で日光に当たって暖まった鉄板を発見。何故か知らないけどそこで「ちょうどいいやぁ、あったけぇし〜」と昼寝をはじめる。そこに、沖縄に呼ばれてご飯を食べに行くという福島・兵庫が登場。6話のときにもご当地グルメトークで盛り上がっていた3人、今回はタコライスじゃなくて、沖縄が手料理でもてなしてくれるそうで、ラフテーやゴーヤチャンプルー目当てにうきうき。眠っている栃木を見つけて声をかけると、栃木も是非一緒に食べたいという。そのまま立ち上がろうとするのだが……何故か鉄板にくっついてしまい、離れない。回りにはなにやら香ばしくて良い匂いも漂っている。「ラフテーもええけど、餃子もええなぁ」と、何かに前向きな様子の兵庫。2人して生唾ごくり。「ラフテー食べにいくんじゃねぇけぇ」と栃木は嫌そうな顔でいなし、「動いたらアカン」という兵庫の制止を聞かずに立ち上がろうとする。もちろん、くっついてしまっているので、あとはベリッと……「あっ、肉汁が……」という栃木の悲痛な声が聞こえたのであった。 ジューシーな餃子ではお馴染みの「フライパンにくっついて剥がれない」現象。ちゃんと油を引いておけば問題無いんだけどね。せっかくの綺麗な餃子も、破れちゃうと損した気分。栃木犬は、肉汁たっぷりで美味しい餃子だったみたいですよ。まー、工事現場の鉄板で焼かれた餃子は食べたくないけども。やっぱり、この世界の犬はもれなく食べられそうになるといやがるよなぁ。ちなみに、あんまり動きのないお話であるが、見どころとしては浮かれ気分で福島と話しながら歩いて来る兵庫の動き。彼女は8本の足で器用にちょこちょこ動く場合と、今回のようにぴょんぴょん飛び跳ねて移動するパターンがある、どちらにしてもなかなか軽やかで愛らしい。
○第11話 「日本のおフランス」 登場犬:山梨(三澤紗千香)、沖縄 今回の新キャラ、山梨犬。旧作では美味しそうなぶどうだったわけだが、今回は更に加工が進み、緑色のパッケージも鮮やかな甲州ワインになっている。CVは「地獄のミサワ」こと三澤紗千香。今回のキャスト起用は本当に若手揃いやな。ミサワサン、山梨出身だったのか。 いつものようにうたた寝している沖縄を見つけて、山梨は「沖縄犬さん、ボンジュール!」と元気よく声をかける。「フランス語でこんにちはっちゅう意味ずら」と得意げな山梨は、「山梨はワインが作られるから、日本のフランスなんて言われてるだよ」とお国自慢。それに対し、ぼんやりおめめの沖縄は特に感心した様子もなく、「え〜だ〜あるの〜?」と応える。どうやら「他には?」という意味……なのかな? 「ほ、他のフランス語もけぇ?」と困惑する山梨。どうやら自慢はしてみたが、あんまりフランス語は知らないみたいだ。必死に思い出して「ボンソワール」は言えたが、沖縄は続けて「え〜だ〜あるの〜?」。言葉に詰まった山梨は必死に言葉をひねり出し、「ブ〜ド〜ガリ〜、コゥフボンチ〜、シンゲンモ〜チ〜」となんとなくソレっぽい発音で山梨ゆかりの言葉を言ってみる。素直な沖縄は「山梨って言葉がフランス語っぽいね〜」と今更の感想。「教えてくれてメルシーボクーさ〜」と返す。「め、めるしーぼく?」と困り顔の山梨。知らない言葉らしい。お礼代わりに「フランス語でどうもありがとうって意味さ〜」と教えてあげる沖縄だったが、山梨は「恥ずかしいずら〜!」と自分の浅薄な知識で真っ赤に。白ワインだったのに綺麗な赤ワインが出来上がりましたとさ。 似非フランスかぶれな山梨犬。オープニング映像からだと分からないが、ワインボトルのくせに割とくにゃくにゃと自在に動く。ボディが長いダックスフントみたいなデザインだが、瓶の首の部分が口になっているせいで、口がやたらでかくてそこだけちょっと怖い。はたして彼女の耐久力はどれくらいなのだろうか。旧作だったら佐賀や静岡と割れ物対決に突入するところだが……。それにしても、今回も沖縄はおっとり可愛い。彼女は今のところ、ほぼ回りをマイペースに引きずり込み続けているために、あんまり不幸にはなっていない。下手したら旧作の愛媛よりも強いかもしれない。
○第12話 「そういう日もあるさ」 登場犬:茨城、兵庫、福島、山梨 なにやらうろうろと当たりをうろついている茨城。その回りには、困り顔の山梨がいる。通りかかった兵庫がどうしたのかと尋ねると「私の鼻がなくなっちゃっただよ〜」とのこと。確かに、彼女の鼻からコルク栓が抜けている。「そりゃエラいこっちゃ!」と一緒に探す約束をしてくれる兵庫。2人で手分けして探すのだが、ザクッという不審な音とともに、再び現れる茨城。多分茨城も捜し物をしてるんだと思うのだが……。どうも、頭のイガにはコルク栓とおぼしきものが刺さっているような……。 今度は、兵庫が福島に出会う。「山梨の鼻がなくなったっちゅうから探してたんやけど、今度はウチのはちまきがなくなったんよ」とのこと。確かに、トレードマークの捻りはちまきが消え、いつも以上につるっつるな兵庫。「それは困ったなし」と福島も探す約束をして、また解散。三度現れる茨城。「今日はやたらとものが当たってくんなぁ、それになんだか身体が重てぇような……」と、頭にコルク栓、捻りはちまきを突き刺した状態で悩む茨城。しかし、「ま、そういう日もあっべ〜」と深く考えないでまた歩き出す。そんな茨城のイガには、気付けば福島の頭が突き刺さっていた。辛うじてひも一本で胴体と繋がっている頭を引きずられ、「の〜〜びる〜〜〜〜!」と絶叫する福島。ザッツ、スプラッタ。 相変わらずの福島ヘッドネタ。茨城のイガに関しては6話の時点でかなり危険視されていたし、7話では射出まで出来ることが明らかになっていたわけだが、今回は更に「どうやら神経が通っていないので本人はいまいちその危険性に気付いていない」ということまで判明。山梨の鼻、兵庫のはちまき、福島のヘッドパーツと、次々に新たな獲物を突き刺していく。いや、どんなシチュエーションだとそれが刺さるんだよ。百歩譲って突起部分になっている山梨のコルクはいいとしても、兵庫にぶつかって器用にはちまきだけ突き刺すのは難しくないか? 多分その前にタコ串になってる気がする。福島の頭は言わずもがな。あれ、刺さってるってことは顔面ズタズタやぞ。おっかねぇ……。このままだと登場回数的に群馬じゃなくて茨城が主人公になりそうなのもおっかねぇ……。あ、でもつるつる頭ではちまき無しの兵庫はなかなかキモ可愛いですよ。ちなみに、あの角度で栓が抜けても何もこぼれないってことは、ひょっとして山梨犬って、空瓶なの? タブンイイハナシダナー、第4話。なんやねん、まるで農業アニメみたいなお話やないか。これを見せれば岐阜の農協の人たちも安心だね! まぁ、テーマがテーマなので一応こういう締めも必要よね。Aパートも害獣被害を扱っているので真面目といえば真面目だし。真面目をやってしまうとその分ギャグの密度が薄くなってしまうのは残念ではあるが、これはこれで悪いことはない。多分1クール延々ギャグだけでもネタが保たないだろうし、こういうシナリオで緩急つけてくれた方が見ている側としてはありがたいのかも。林檎ちゃんの持つ悩みっていうのは、そこまで突拍子も無いものではないし、彼女が突然雲隠れして田舎で農業をはじめる理由としても理解出来るものだ。あの高校が「隠遁地」として選ばれたのは納得いくしね。アイドル時代にどれだけ稼いでたか知らんけど、流石に今後の人生を全てなげうつこともできないから、手に職を求めて専門学校に入るっていうのは、年齢的にはあり得る選択肢。今回のラストの表情から察するに、元々農業方面にも興味があったんじゃなかろうか。 そんなわけで、林檎ちゃんにスポットを当てたお話になったわけだが、アニメ的なポイントとしては、所謂無表情・クール系のキャラは多々あれど、その大半はテンプレとしてそういうキャラ属性が与えられているだけなので、「精神的な問題によって表情を失っている」という設定は割と珍しいという部分。もちろんそういう「問題」を正面から扱っている作品ならばいくつもあるが、こういういかにもラノベ的なセッティングの中で単なるクール系ではなく、それを改善する方向に話が進むっていうのは、テンプレをちょっと捻っているようで目新しい。これで最終的に彼女が大口開けて笑うようになってたら、それはそれで楽しいのではなかろうか(そこまでいかんだろうが)。 そして、そんな林檎ちゃんとは対照的に、汚れキャラとしても万全の働きをするみのりの有能さ。ヒロインとしてははっきり言って最悪のキャラなのだが、立ち位置が汚れであると割り切れれば、彼女は輝ける。あの「YES」カーテンや壁紙、布団に旗印など、一体どこから持ってきたものなのか。以前からこの日のために用意していたのか、それとも1hourで慌ててこしらえたものなのか。どちらにしても、幼なじみ系ヒロインにあるまじき貪欲さ。これはこれで珍しくもあるので面白いし、彼女が張り切れば張り切るほど、耕作の難聴度合いが加速して可哀想なキャラになっていく。耕作はあれだけ性に対する興味も旺盛なのに、みのりだけは断固としてスルーするんだよなぁ。彼の中での草壁ゆかの存在が本当に大きすぎるのだろう。不憫なみのり。でも、彼女には同情する気はあまり起こらないのが不思議! その他、今回は畜産系おっぱいこと良田さんも大活躍している。ヘタレ高飛車麻里奈という完成度の高いキャラ。何しゃべらせても割と可愛いのはずるい。考えてみると今作は「ツンデレのなり損ない」みたいなやつが大挙してるんだな。彼女がどんな経緯であの変態眼鏡に恋慕しているのかがさっぱり分からないのは、他のカップリングに同じね。「笑いといえば必然的に俺の出番だな」って、どんな自信があったら吐ける言葉なのやら。 今週のパロディ要素でのお気に入りは、逆転裁判の合間に挟まれた一瞬だけのダンガンロンパ。あの1枚絵だけでもちゃんとロンパのパロディだって分かるのは、やっぱり元の絵が優秀だからなんだろうな。継が自然に十神ポジションに収まってるのがそれっぽくて楽しかった。となるとモノクマ役は若旦那なんだろうか……若旦那はずっと「キャストの無駄遣いが極まってるな」と思っていたのだが、今回はちょっとだけ有効利用出来て良かったね。アテナじゃなくてガイアが囁くのか。 まさかの魔乳艦長(本物)登場、第17話。ガンプラ心形流、由緒ある武門なのかと思ってたのに、SEEDファンな師匠は容赦無し。 ついに訪れた決戦の時。1回戦の対戦カード、主要キャラどうしのぶつかりあいはほとんど回避されたが、避けては通れぬマオとの対決である。ちなみに、今後のカードに余計な介入が無い場合、セイたちは2回戦でニルス、準決勝でフェリーニorアイラ(まぁ、アイラ)、決勝で名人と当たることになる。つまり、今後の見どころバトルはこれらのセイたちの3戦に加え、フェリーニ・アイラ戦、そして次回予告で紹介されていたうえだゆうじ兄弟(レナート兄弟)と名人の試合が用意されている。なんかワンブロックだけ無名選手が固まってるとこがあるのはどうかと思うわ。あと、フェリーニの出番が少なそうなのがちょっと可哀想。まぁ、そのために予選であれだけの死闘を演じたんだろうけども。 今回は友情対決ってことで非常に分かりやすい熱血バトルオンリー。そして、これが最後の出番とばかりに気を吐くマオ側の視点で描かれており、「実はマオきゅんってすごく可愛い女の子なんじゃないか」疑惑が加速していく。ロリマオきゅんの可愛らしさがちょっと犯罪的なレベル。この子は大きくなったらどんな青年になるのでしょうね。エマさんが好きなタイプらしいので、割と女性の好みはかっちりしてるみたいだけど、割と本人のノリは軽いんだよなぁ。結局心形流の極意とやらも「楽しむこと」だったしね。まー、ガンプラ作って遊んでる時にそれ以外のこと考えるなよ、って話だが。どう見ても年季の入った日本家屋の座敷に堂々と置いてあるバトルシステムの違和感が半端無い。師匠は(というか心形流の道場全ては)自費であのバトルシステムを購入してるってことだよなぁ。高そう。 結局、理屈抜きのガンダム×ガンダムバトルは主人公補正でセイたちが勝利する。元々マオが何度もイメージトレーニングを繰り返して「勝てそうもない」と言っていた試合なのだから負けるのは仕方ないのだが、あれだけ頑張って雨の中身体を張っていたマオの方が有無を言わさず負けてしまうのはちょっと残念である。見せ場はちゃんと作ったし、セイたちに倒されるのがマオにとっては一番幸せな結末だとは思うのだが……もう少し何かあればよかったなぁ。まー、彼女さんも応援に駆けつけてくれたし、涙を乗り越えて男の子は強くなる、かね。頑張れマオ。 そして、これまで謎の強キャラ設定で要所要所を締めてきたルワン・ダラーラ氏が1回戦敗退。ここでついに牙を剥いたのは、今まで「微妙な悪役」ポジションで絶妙にセイたちの足を引っ張っていたレナート兄弟である。次の試合が名人戦ということで残念ながら準決勝進出の目はなさそうだが、ひょっとしたらここで名人攻略の糸口くらいは残していくのかも。個人的に、嫌らしいうえだゆうじボイスが好きなので活躍に期待したい。 芸能人が自分の評判気にしてエゴサーチとかやめた方がいいよ、第4話。よりにもよって2chとか見たら、何をさておいても批判されてるんだし……よほど精神力が強くないと見に行く意味ないぜ。エゴサーチで有名な本作監督も損しかしてないわけだしなぁ(ツイッター芸は既に名物になってるのであれはあれでいいのか?)。 それでも気になる世間の評判。前回でようやくテレビ出演が叶ったWUGは、次にラジオの帯番組にまで進出。ただし、毎日1分だけだけども。1分ってすげぇな。「ぷちます」より短いのか。まぁ、ラジオだったらそういう枠もあるのかもしれない。時間が何分でも、大事なお仕事には違いない。僕の敬愛するとある偶像は、かれこれ15年もラジオの帯番組を続けて担当してますよ。5分枠だけど、これだけ継続してればそれは立派な看板仕事だ。まぁ、僕はbayfmは聞けませんけどね……。 そして、今回からは話の中心が本作の主人公(?)である島田真夢へ。様々な経歴を持つ7人だが、その中でも一際異色なのが、過去にアイドルグループに参加していた実績を持つという真夢である。残念ながら劇場版を見ていないので彼女のやめた顛末や心情などはさっぱり分からないのだが、今回のお話を見る限りでは色々と面倒なことを抱えているのは間違いないようだ。「劇場版を見ていなければ話が分からないのか?」と一瞬戸惑ったのだが、おそらく劇場版を見ている人間は真夢側の視点を追いながらみることになり、そうでない人間は残りのメンバーと同じ視座に立って、真夢がどのような気持ちなのかを考えながら観ていくことになるのだろう。これはこれで上手く出来ている。もちろん、そんな「スキャンダル」があるのだからそこに寄ってくる連中は相変わらずな面々であり、お話は胸くそ悪い展開も続くのであるが。 ただ、今回登場したテレビ局の人間は、実は「単なる悪党」というわけではない。取材を申し込んだ時の姿勢はフェアではないが、彼らがいう「島田真夢ありきのユニットであり、そこから切り込んで売れればお互い悪い話じゃないだろう」というのも、一つのセールス戦略としてはあり得るのだから。流石にスキャンダルをそのまま流し、過去に在籍していたI−1なるアイドルグループを誹謗中傷して火種を大きくするのはモラルがなっていないが、あくまでも彼女の一身上の都合であると処理し、そこから「I−1に破れた少女」の立志の物語にしてしまえば、地方アイドルとしては非常に大きな話題性が得られるのは事実。マスコミがそれを煽って話の種にするのは、(倫理的な問題はどうあれ)間違った選択ではない。 しかし、残念ながら2つの点において、この売り込みは成立しそうになかった。1つは、真夢自身が既にI−1のことを語りたくないと明言していること。「グループ脱退すら糧にする」ようなしたたかな性格であれば問題はなかったが、彼女の場合はそこまで割り切ることは出来ないようだ。実際に何があったのかは今後の展開待ちだが、彼女はあくまでも「I−1とWUGは別物」として捉え、WUGだからこそやれることを模索している状態。そこに過去のあれこれを介在させる余地は無い。そして2つ目の理由は、WUGが「島田真夢ありきのユニット」であることを認めていないということ。他の6人も実際にその台詞を吐かれた時に言葉に詰まっていたが、「現状がどうであるか」と「これからどうしたいか」は別問題である。真夢ありきだと思われているならば、そこから脱却したいのだ、という意志が他の6人にはきちんとある。残念ながら、テレビ局側の阿漕な番組作りには向いていないユニットだったようである。 まぁ、きれい事といえばきれい事なんだけどね。この手の話題で必ず出てくる枕営業なんかはその最たるものだが、「アイドルになりたいという意志」の強さは、モラルで計れるものではない。それこそ、どんなことをしてでも夢を掴んでやる、という意志こそが尊いとされる見方もあるかもしれない。実際、今作でライバルとして設定されているI−1の練習風景が今回描かれていたが、そこにあったのはまるで養殖工場のように、一切の感情を捨て去って戦うことを求められた「アイドルの卵」の姿。きれい事だけでは通じない現実も、ここにあるのだ。どちらが正しいのかは結論などあるわけがないが、最終的には、彼女たち自身の中で「正しいアイドル像」を見つけるしかないのである。 とりあえず今回のテーマはこんなとこかな。今回は人物造形についての作画が多少安定してきた。ただ、相変わらず背景とのすり合わせは難点が散見されるのがちと辛い。おそらく仙台に実在する場所を描いているであろう様々なロケーションは、非常にリアルに描かれてはいるのだが、あまりにも「写真そのまま」を切り出してきているようで、キャラが動こうとすると、パースが狂って視点がぼやけてしまうのだ。本当ならばその辺のすりあわせをきちんとやってこその「現実とのリンク」に意味があるのだが……なかなか手が回ってないようだなぁ。アイドルオタクを熱演するヒロ下野だけやたら迫真。ヤマカンとかヒャダインとか、やたら京大生と仲が良い気がする下野お母さん。 なるほど分からん、第4話。放送中にDARKERのBD-BOXのCM入れてくるのはずるいんじゃないですかねぇ。 一通り世界観が理解出来た(??)ところで、ボチボチ個別隊員のエピソードが繋がってくる。前回は一応ヤスの物語だったと解釈出来るが、今回はナターシャ(とロボ子?)のお話。しかし、前回はひでぇながらも一応話の肝は分かりやすかったものだが、今回は一体何が起こっているのやら。 以前からずっと作品の中核に居座り続けている「ウド」という存在。お話の舞台はウド川という土地であるし、ロボ子の食事はウド。そしてズヴィズダーのエネルギー源もウド。何故にここまでウド推しなのか。考えられる一番の理由は、「あんまり大事そうじゃないから」という捻くれたものだろうか。山菜として食されることも多いウドであるが、実際の食卓に並ぶことは(そういう土地でない限りは)稀ではないだろうか。食べたことがないわけじゃないが、個人的には、母親が率先して調理するような食材でもなかったし、現在スーパーに駆け込んでもなかなかウドを置いてるってこともない。そんな「ウド」という存在に対して、我々が真っ先に思いつくのはやっぱり「ウドの大木」という言葉。図体ばかりでかくて中身が伴わないことを揶揄する言葉だ。つまり、ウドという言葉の響きには、「なんだか抜けていて役に立たない」イメージが付きまとう。それを一番のエネルギー源にしており、全てを支える万能神のように扱うところに、妙なおかしさが生まれる。まぁ、実際には食材としてのウドは山菜のカテゴリーに入り、栄養価も最低限はあるみたいなんだけど。あと、調べていて初めて知ったのだが、ウドというのは珍しい「日本原産の野菜」らしい。そういう部分も、ひょっとしたらズヴィズダーが日本国内に拠点を置き、世界征服を狙う上での礎になっているのかもしれない。 で、そんなウドパワーを管理していた、寝相の悪いナターシャさん、御年15歳。超古代ウド川文明の探究に際し、彼女がどうやってズヴィズダーに参画したのかという過去話が明かされた。幼い頃からメカいじりしか興味のなかった奇妙な子供に、技術者だった両親は不安を覚え、外に連れだして……なにしたんだろね。その辺は全部曖昧でさっぱり分からなかったのがすごい。気付いたらウクライナからウド川遺跡に迷い込み、いつのまにか隣にロボ子がおり、いつの間にかケイトと出会い、いつの間にか西ウド川にたどり着いて今のポジションになったという。うむ、分からん。あんまりそこを突っ込む話でも無いんだろうが、なんか気になるよなぁ。その生い立ちで、なんで今みたいなトンデモ科学技術が扱えるようになったのかもよく分からないし。子供の頃にはロボットを作ったといっても剣玉も満足にさせない状態だったわけで、いきなり技術力を上げて高精度のステルス装置なんかを産みだすに至るまでには、宇宙人にキャトられでもしないと成長出来ないような。これもズヴィズダーの力なのかしら。まー、本人は今の地位に満足してるみたいだからいいかぁ。ちなみに、今回一番の衝撃は「千和も母親役とかやるようになったんだよなぁ」ってことです。 その他、ケイトちゃんが「おしべとめしべをピー」だったり、将軍が相変わらずのスイーツ極道だったり、今日もズヴィズダーは平和だが、一番の見どころはプラーミャ様の寝室にあるぬいぐるみなどの数々のケイトちゃんグッズだと思う。この場合、彼女は百合と呼ぶべきなのか、ロリコンと呼ぶべきなのか。もっとその辺にスポットを当ててもらってもいいんだぜ。 |
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