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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ドキドキ!プリキュア」 5→5

 とにかく1年間お疲れ様。まずはそこだ。特に今作の場合、主演のナバが色々と思いをかけながら頑張っていたこともあって、まず真っ先に彼女の1年間にお疲れ様を言いたい。いや、これまでの歴代戦士たちも頑張ってたわけですけどね。

 今作の最大の特徴といえば、なんと言っても主役であるマナの扱いである。プリキュアといえば、初代が「2人は」と題されていたことからも分かる通り、「たった1人の主人公」の作品ではない。私がしっかり見られたのはここ数作であるが、去年のスマプリは本当に5人が等しく「主役」であるところをキュアハッピーが締める、というポジショニングだったし、「スイート」はメロディの比重が比較的高いが、後から追加されたビート、ミューズには、それぞれメイジャーランドでの過去を巡っての物語が別軸として用意され、「2人+2人」の構成という印象だった。その前のハトプリはえりかの存在感のおかげでやはり「2人」だ。

 しかし、今作は本当に「マナのための」プリキュアであり、「マナによる」プリキュアという絶対的な位置取りが特徴的であった。一応サブを務めるのは六花ということになるのだろうが、彼女のマナへの思いと、脇を固めるありす、真琴の愛情に大きな差があるというわけではない。メンバー全員が、等しく「マナのため」を思い、献身に献身を重ねたプリキュアだった。追加された亜久里とレジーナも、最終的に「プリキュアの正義」ではなく「マナの正義」に引き込まれることになったことからもそれは分かるだろう。ここまで「1人」を軸にしたプリキュアというのは、改めて見ると本当に新機軸だったのではあるまいか。ちょうど、去年の「スマプリ」がゴレンジャーだとするなら、テーマ的にも、「ジャッカー電撃隊」におけるビッグワンみたいなもんである(まぁ、マナはハートだからポジションは違うんだけど)。ってことは、来週から始まる「ハピネスチャージ」はバトルフィーバーになるってことか?(ならない)

 そんな「1人のためのプリキュア」という構図は、1年という長丁場を考えると、良い点も悪い点もあったと思われる。まず、良い点としては、物語の構造が非常にシンプルにまとまり、適正な対象である小さい子供に見やすかったであろう、ということ。絶対正義、涙を見せないマナという存在は、明確にヒーローとして憧れるのに最適な存在であり、「正義のストーリー」として非常に骨子がはっきりしている。悪の組織にしても、マナたちの存在のおかげで最後まで「悪」を貫き通した存在はほとんどおらず、ジコチューもあくまで人間の一側面でしかなく、それぞれの思いによって良くも悪くもあるのだ、という結末も、マナの誇示する「博愛」を無難にまとめた結果と見える。単なる「押しつけの正義」ではなく、「意志を持って自分と回りの世界に思いを巡らせて、初めて正義も悪も現れるのだ」という論説は、情操教育としても含蓄に富んだものであろう。まぁ、そのせいで多少マナの「正義」は強すぎるものにもなってしまったが……それくらい分かりやすい方がいいからね。

 もちろん、その結果現れる難点としては、マナに依存しすぎるがために、他の部分がおろそかになりやすいということである。終盤になるとジョナサンの出番がほとんど無くなり、結局トランプ王国の未来が大丈夫なのかどうかがよく分からなくなっていったし、徹底的にサポートに回されたため、六花、ありすあたりの物語はちょいと弱め。5人全員に平等に活躍してもらう必要は必ずしもないだろうが、出来ることなら「マナを介して」ではない2人の物語ももう少し見てみたかったかもしれない。

 でもまぁ、個人的には「見やすさ」の方が勝っていたんじゃないかな、というのが最終的な評価である。レジーナを巡る問答無用の「愛」なんて強引極まりないのに無理矢理ねじ伏せられてしまったし、作中で一度たりとも迷いを持ったことが無いというマナのその強さは、これまでにない、独特なプリキュア像を作り上げたんじゃないかと思う。他のキャラのサイドストーリーがやや弱いとは言っても、「マナとの関係性」においてはみんなががっつりと描かれていたわけだし、「女の子の友情物語」としてはかなりの高密度である。アイドルに憧れるのと同じように、憧れられるプリキュア像としては、1つの完成形じゃなかろうか。まー、大きなお友達の目から見たら誰が一番人気なのかは分かりませんが。今作はねぇ、個人的にはなかなか優劣がつけられないんだよね。マナを別にしたとしても、ちょっとクレイジーなレベルでマナを愛する六花の姿も素晴らしかったし、静かな狂気を臭わせるありすの存在感も馬鹿に出来ない(最終話の巨大ランスとか凄かった)。最初は中の人のおかげでちょっとビハインドがあったまこぴーも、あまりに阿漕な天然キャラで確実にポイントアップしてたし……あ、亜久里は小学生なので別枠とする(良くも悪くも)。誰か1人選べと言われたら……ダビィかなぁ……。

 というわけで中の人ですが、個人的には最近どっぷりはまっているせいでダビィ&DBの中の人、内山夕実の声が毎週聞けるのが楽しみでした。裏番組である「ダイヤのA」は毎週出るわけじゃないから。あと、ジコチュー側の3人のやりとりも好き。すげぇ贅沢なキャストだったしね。回を重ねるごとにどんどんお茶目になっていくベールが良い。海賊王と少佐とケロン人が力を合わせた敵軍とか、よく倒せたもんやで。

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 あさぬママがツイッターでどこがアドリブなのか教えてくれてるので、それを参考にするとより楽しめる(かも)、第3話。くぁwせdrftgyふじこを音読してるのって初めて聞いたかもしれん。

 今週もとばしてんなー、監督コンテ回かなー、とか思ってたら、なんと今週は大地丙太郎コンテ! 2話のナベシンに続いて大地さんとか! なにこのギャグ軍団そろい踏み。確かに、そう言われてみるとギャグタッチのときの落書きっぽくなるタイミングとか、カクカク揺らす動きとかは大地監督っぽいかもしれない。いや、ごめん、見てる時は気付かなかったわ。多分大地さんと大沼さんって相性いいな。しかも演出澤井孝次さんだし。ほんと無駄に気合いはいってんなー。

 そんなわけで、相変わらずテンションMAXのまま走り抜けるお話。やってることは本当に馬鹿だし、いかにもラノベっぽい展開しかないのだが、流石にここまでの手数を加えられると笑うしかない(ところにより苦笑い)。このアニメって、主人公の耕作が突っ込むしかないんだけど、その耕作もまともでは無いんだよな。浅沼ボイスのおかげで辛うじてこちら側に留まっているように見せてるけど、割と諸悪の根源があいつ、っていうパターンも多いし。この学校は本当に大丈夫なのかと不安になる。一応今回はそこそこ農業っぽいことはやってたけど……鶏舎怖い。もっと真面目に農業感を味わいたい人は大人しく「銀の匙」を観ましょうね。

 そして今回は「大戦」ということで、みのりと林檎の直接対決の模様が描かれているわけだが、まー、みのりの最低なこと。「幼なじみヒロイン」ってのは、もう少し親しさの陰に隠した切なさとか、もどかしさがあるもんなんだが、コイツに限っては一切そうした哀愁は感じられない。耕作に心を寄せているのははっきりしているし、それなりにアプローチもかけているのだが、そのくせに2人の関係性がこんな状態ってのは、よっぽどみのりに魅力が無いのか、それとも耕作がみのりのツンデレのツンの部分を素直に受け止めてしまうくらいにピュアな存在なのか。いや、多分林檎熱が強すぎるせいなんだろうけど。そんな中途半端な状態で現れた林檎を、みのりが一心不乱に叩く叩く。普通の作品の場合、あたしゃ不思議なバイアスがかかって幼なじみを応援する方が多いんですよ。田村さんちの麻奈実さんなんかはその代表例。今作の場合も、先週まではそりゃみのりに頑張ってもらいたいなー、と思って見てたんだけど……これはちょっと……いや、このアニメで応援もクソもないと思うけどもさ。正ヒロインとかねぇし。未だに林檎ちゃんがご執心な理由も分からんし。あ、でも身体だけで言ったら相変わらずみのりちゃんに分があるのか……あと、好き放題やってる謎方言花澤ボイスっていう武器もある。花澤は壊れてる方が楽しい、が持論。放送中に「囮物語」のCM挟むの勘弁して下さい。

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 ジャッジメント、デリート許可! 第16話。国際ガンプラ審判員っていう仕事があるんですね。しかも身内にすらその正体を明かせないような大変な仕事。……ガンプラ関係の仕事って日本国外にもいっぱいあるのかな……ご丁寧に運転してる車のナンバープレートが5931(こくさい)だったのが妙におかしかった。

 今回はキャラが全体的に可愛いぞ! 先週をピークにして、ここまで割とハードな展開が多かったので、久しぶりに完全脱力系のお話でとても素敵だった。冒頭のセイの夢パート、本当にセイきゅんが可愛らしく描かれててね、「この子母親似だなぁ」ってしみじみ思ったわ(まぁ、その後で父親似にもなるんだけど)。このままじゃセイがヒロインになってしまうんじゃないかって思ったら、残りのヒロイン勢が一気に巻き返す活躍を各人でやってくれたのは圧巻。中学生ふぜいがいちゃいちゃしやがってよう。あ、ママンはそのままの自由さでいて下さいね。なんであんなに可愛いのよ、あの人妻。

 ママン、キララちゃん、そして委員長。それぞれに可愛らしさは違ってみんな良いものであるが、流石に今回はアイラちゃん一択。レイジとの絡みも格段に深みが増し、実に見事な夫婦漫才を披露してくれている。冒頭、ソフトクリームを前に幸せそうなアイラちゃんがまず可愛い。あんなに美味しそうにものを食べてくれるヒロインは、ひょっとしたらステーキを前にした春風どれみちゃん以来かもしれない。ずっと日本にいてくれていいのよ。おじちゃんがソフトクリーム買ってあげようね。そして、レイジに絡んできたのがただのひげ面のおっさんなのに、物陰からちょっと悔しそうに見てるところも可愛い。隙あらば出ていってレイジに絡もうと思っていたのかしら。その後の、2人してガンプラ指導を受けているところも可愛い。もう、初期のクールな面影なんて一切ない。ついに笑顔でガンプラを駆るシーンもあって、すごく自然に彼女の中で何かが変わってきていることが分かる。最後に勝利して手を握りあう流れ。あれだけやられてシカトなレイジは不能者なのか。ちょっとした発言で真っ赤になっちゃうセイを見習え(そしてラルさん頑張れ)。

 アイラちゃんの可愛らしさもさることながら、この世界の住人は本当にみんな可愛い。なんてったって、「ガンプラマフィア」なんて厳めしい(?)肩書きのおっちゃんですら、「バトルで負けたのが悔しい」ってんでわざわざ危険を冒してまでして復讐しにくるのだから。秘書のおねーさんは「表沙汰になることはやめて!」と叫んでいたが、まぁ、ありゃ表沙汰にはならねぇよな。単に腹いせでデートの邪魔しに来たようにしか見えないし……任務とか関係無しに、ガンプラバトルで勝ったっていう事実さえ得られれば良かったのかしら。でも、相手は初めて素組みしただけのガンプラやぞ。勝ってもあんまり自慢にならんと思うのだが。しかも負けてるし。

 今回のバトルは、相手側がジオングっていうだけでもなんか得した気分である。以前の触手ジオングはちょっと元の性能からかけ離れていたが、今回は有線サイコミュ機動のオールレンジ攻撃、更に大量のメガ粒子砲乱射と、おそらく史上もっとも暴れ回ったジオングである(ジオング史がどれくらいあるか定かじゃないが)。脚部にクローを装着っていう魔改造なパーフェクトっぷりも面白く、デザインだけでもガンプラマフィアの面目躍如だ。そして、今作のすげぇところは、そんなマジもんのガンプラとSDが同じ軸線上で戦っているのに、一切の違和感無しにこれらの対決が溶け込むこと。ナイトガンダムの時と違って相手も共闘機もリアル設定なのに、SDが滑稽に見えないのってすげぇと思う。

 結論・こんなにストレートにガンプラが作りたくなる正しい宣伝アニメ、すごい。

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 残念なニュースが続きます。この度、「サザエさん」の波平役などでお馴染みの、永井一郎氏が永眠されました。先日の加藤精三氏の訃報からわずかな期間で、「日本の親父」を代表する声が次々と失われていくことが、残念でなりません。

 永井さんといえばやっぱり波平、と言いたいところなんですが、実は私の第一印象は違ったりします。もちろん幼少の頃はサザエさんを見ていたはずなんですが、「その声」という入力があまり無かった。彼の声の第一印象は、「悪魔くん」のファウスト博士なんです。大好きなアニメだったので、その中でも最も重要な役であり、ナレーションも兼任していたために、随分声の印象が強かった記憶があります。加えて、同時期に放映された映画「ドラえもん・のび太の日本誕生」で、大ボスのギガゾンビを演っていて、片や正義の味方の元締め、かたや悪の親玉という両極端な配役に、声優ファンなら誰しもきっかけになったであろう、「これとこれが同じ声!」の原体験があった気がします。未だにギガゾンビの唱えていた不気味な呪文はそらんじることが出来るくらいに印象的だったんですよ。正面からドラえもんと向き合って完璧に倒した敵キャラって、実は凄く珍しいので。

 先日の加藤精三氏の訃報に際して、仲間内で「ジジイの声の声優がどんどんいなくなる」なんて話をしていました。当然そこで永井氏の名前も挙がったんですが、「あの人はあの歳でワイドショーのナレーションまでバリバリやってるんだ、まだまだ現役だよな」なんてことを言っていたんですが、その矢先の報せにショックを隠せません。ニュースによれば仕事先での不幸だったとのことで、本当に「生涯現役」を貫き通したことになります。まだまだ業界の規範として、決して替えの聞かないその仕事をもっともっと聞いていたかったです。つい最近、宇宙ラーメン店の親父として出てきてくれたばかりだったのに。まだまだ激獣拳は武の高みに届いていないのに……。

 

 改めて、ご冥福をお祈りします。

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 新オープニング、良いのではないでしょうか。第3話。ようやく個人にスポットが当てられる段階まで来たので、そろそろ個々の名前を覚える段階だろうか。しかし、各人に色の割り当てがあるのは分かるのだが、全員に動物モチーフがあるのは一体……ガオレンジャーか何か?

 2話までで「立志編」が終わり、3話目はいよいよ「実践編」といったところ。まさかの健康センタードサ回りから、一応テレビ出演が叶い、そこからじわじわと知名度あげる段階に入った。こういう行程って「アイマス」だとあんまり無かったし、「ラブライブ」だと次元が違うのであんまり関係無かったから、ちゃんと描かれるなら割と面白そう。まずライブに来るのが身内だけ、ってのはお約束のバランスだよね。まぁ、「ラブライブ」はファーストライブが衝撃的だったので、アレと比べると穏当だけども。

 お話云々の前に、どうも巷で騒がれている通りに作画状態があまりよろしくないのは残念な部分。正直、前評判で漏れ聞こえていたほどには気にならなかったのだが、どうしてもそういう目で見てしまうと粗は目立つ。ただでさえデフォルメなんかでごまかしが聞かないデザインになっているので、一度崩れてしまうと本当に拠り所がなくなって大変なことになる。そうでなくともヤマカンの芸風で敵を作ってしまっている作品なのだから、余計な雑音を気にしたくない身としては、なるべく傷は見せないでほしいものだが……スケジュール大変なんだろうなぁ。あ、でもオープニング映像は良かったよね。ダンスのバリエーションは増やしてほしいので、そろそろ社長とプロデューサーは「持ち歌一曲だけなんですよね……」って苦笑いするだけじゃなくて、新曲を提供してあげてほしいもんである。

 今回は実波(ミナミ)ちゃんという子にスポットを当てた個別回になっている。天真爛漫、グループ内でも天然の愛されポジション。色々と難しいアイドルの是非に揺らいでいる現段階においても、単に楽しいという理由だけで動いてくれるので、1番目のピックアップキャラとしては非常に使いやすい。アイマスならやよい、ラブライブなら凜の立ち位置か。「アイドルは楽しんでいる様子をお客に見てもらうのが一番」という理想的なテーゼを体現しており、彼女の頑張り(というか楽しみ)のおかげでテレビ放送もなんとか軌道にのり、グループとしてのスタートダッシュも嘘くさくないレベルで成功している。相変わらず容赦無く苦難が押し寄せてくる世界なので、グルメコメントに窮してるところなんかでハラハラしてしまうのだが、その逆境からむしろキャラを立てる方向に進められたり、突然のお婆ちゃんダウンからアイドルとしての責任や自覚を問われる展開になってしまうのかと思ったら、案外お婆ちゃん元気ですぐに現場復帰できたり。これまでの暗澹たる雰囲気に比べると随分さっぱりしていて見やすいお話だった。最初駄目駄目だと思ってたけど、社長は割と話の分かる人だよね。

 ドロドロを描くアニメとはいっても、やっぱりどこかですっきりした「いい事」もないと、彼女らもストレスで死んでしまう。今回みたいに希望がある話をちゃんと挟んでもらえれば、また次へのモチベーションも維持出来るってもんです。まぁ、最後にまた暗雲は出てきたみたいだけども……。とりあえず今回のお話で実波ちゃんの名前は覚えられたので、それで良しとしましょう(あと6話あれば全部覚えられるってことだ!)。

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 すげぇ話やりやがったな、第3話。なんかもう、途中から話と全然関係無いとこでドキドキしてたわ。これ、どこかの業界にすげぇ喧嘩売ってるけど大丈夫なんかな。

 天下無敵のズヴィズダーにも苦手なものがあった。それが煙草。クルクルたちは煙草の煙で弱ってしまうし、ロボ子に至っては煙にまみれると行動不能。他の面々があれだけ怒っているところを見ると、おそらく似たり寄ったりで苦手なものなのだろう(過去に喫煙者だった将軍を除く)。……という設定は建前として……これ、単にやりたかっただけだろ。世間的にも常に議論の的になる喫煙の是非である。個人的にははっきりと嫌煙側の人間なので、今回のお話も苦笑い半分で見られたが、これ、愛煙家にとってはどういう風に映るんだろう。もちろんギャグとして収めてもいるし、あくまでもなんちゃって世界征服の話の中なので、冗談で終わればいいのであるが、最後にどっかでフォローするかと思ったら、一切フォロー無しで終わったもんな。よっぽど煙草嫌いな人間の仕業なんだろうなぁ。フォローに回るはずの明日汰ですら「確かにあいつらは最低な奴らですけど、辛うじて人間です」だもんな。一切の遠慮がない。これだと、流石に最近の分煙ブームでどんどん肩身が狭くなって、必死に気を使いながら吸ってる人には可哀想だった気がする。まー、そうじゃない人間がたくさんいるからこそこういう話も生まれるんだろうけど。最低限、飲食店内は全面禁煙がいいのは事実だよな。今回の中華屋みたいに「一服いいですか」って聞いてくれるような人ってなかなかいないだろうけど、もしいたとしても、「嫌だからやめて」ってなかなか言えないもんなぁ。

 結局、そういう「割と揉めるテーマ」を扱って、単に大規模なズヴィズダーの抗争を描きたかったお話なのだろう。やろうと思えば酒でも麻雀でも出来た話ではあるし。一応、その中で少しだけ将軍とヤスの過去について描かれていたのも注意すべきポイントだろうか。ズヴィズダーに参加する以前から二人の繋がりはあり、更に、将軍はケイトちゃんと以前から面識があった。「俺が死ぬとしたら殺すのは星宮ケイトだ」って、恐ろし過ぎる幼女だ。そして、将軍がスイーツを貪るようになったのは、禁煙した結果であるということも分かった。「いつまでも子供じゃいられねぇ」っていいながらお菓子を取り出す姿はなかなか滑稽である。あれだけばくばく食ってたら、糖分も煙草に負けず劣らず危ないと思うんですがね……。

 あぶなっかしいテーマを除くと、今回も相変わらず可愛らしさ、綺麗さが際だつ作画面に惚れ惚れする仕上がり。町中で喫煙者と嫌煙家を分ける描き込みのタッチの差も面白く、可愛いものはとことんまるっこく可愛らしく、そうでないものは醜悪に描くあたりにたっぷりと悪意が込められていて笑ってしまう。ケイトちゃんがはき出す名言至言の数々は、あの声で声高に叫ばれるからこその中毒性がある。そして、愛煙家を叩くための下準備というか、免罪符というか、ケイトちゃん自身は非常に清廉な存在に見えるようになっているのである。形はどうあれ、家族全員での外食、楽しそうにテーブルを囲み、みんなで丁寧にいただきますをいう光景は、実に微笑ましく、清々しい。ご飯の前にはちゃんと手を合わせていただきます。当たり前のことだが、そういうところから征服は始まっていくのだなぁ。

 今回のお話、キャストの中には喫煙者はいたんでしょうか。個人的に勝手な思い込みから、声優ってあんまり煙草吸わないもんだと思ってる。「美味しんぼ」で悪魔の産物であるかのように描かれていたのと同じように、喉を使う仕事で煙草なんて自己管理を放棄してるようなもんだと。普段女性声優のラジオしか聞かないから男性声優がどの程度喫煙してるのかしらんのだが、どうなんだろうね。「ビーストウォーズ」のアフレコ現場の休憩室はけっこう吸ってたなぁ。自分のイチモツに灰を落として火傷した伝説を持つヤツもおるしな。

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 ハイペリオンさん!? 第88話。お約束、マンネリの固まりである今作において、「予想外」をやられたのは久しぶりである。前回の次回予告、完全にひっかけだったのね。この期に及んで小賢しいことを。

 というわけで、前回の予想は「青銅勢が悲しみを乗り越えて因縁のエウロパ・ミラー戦」だったのだが、エウロパ・ミラー組はラスト1分で駆け込み登場しただけ。なんとなんと、アテナエクスクラメーションをくらってもほぼ無傷という、あり得ない頑丈さを見せつけたハイペリオンさんが、再び立ちはだかることになったのであった。そりゃまぁ、確かに四天王のくせに一週でやられてしまうのは寂しいとは思ったが、あの潔い散り様で、あっけらかんと強さを見せつけてくれたからこそ美しかったわけで……復活して単なる怪物としてガオーされると、先週散っていった3人の死が無駄になったみたいで凄く悲しい。一応、聖剣を粉々にしたっていう部分でハイペリオンも認めるような発言をしていたが、デストラクションテクターは相変わらず元気だしなぁ。こんなに悔しいのも珍しい。まぁ、次週はそんなあまりにも強すぎるハイペリオンに対して、いよいよ真のΩ覚醒という大イベントが待っているようなので、そのための「無茶過ぎる敵」だと思って納得するしかないだろう。確かに、「黄金3人で命を賭けても倒せなかった敵」を倒せれば、Ωというよく分からないパワーの強さもこれ以上無いくらいに裏づけられることにはなる。うまくシナリオを見せられれば、だけどね。

 結局、今回はそんな無敵すぎるハイペリオンさんを使っての昴アゲエピソードということになる。父親の死に膝をつく龍峰に対し、昴は「先輩たちがどれだけ素晴らしい存在だったか」を力説して慰めようとしてくれていた。何かとはねっかえりだった昴だが、黄金聖闘士たちの器の大きさと使命感の強さには心底感服したようで、自分のこれまでの若さを恥じ、仲間と手を取り合ってこの世界を守ることを改めて誓ってくれた。あのシーンで突然の宣言はどっか的外れな気もするのだが、突然「勿体ない!」とか「神になりたい!」と言って暴れ出す脈絡の無さは昴の持ち味である。龍峰もそんな昴の励ましで立ち上がってくれたので結果オーライということにしておこう。

 ハイペリオンの復活は、やはり青銅たちから見ても「黄金聖闘士たちの意志が無駄になってしまった」ように見えており、ハイペリオンもそれを煽るかのように聖闘士達の無力さをなじり、圧倒的な力の差をその身でもってたたき込んできた。聖剣を折られたところで、孤高の存在であるハイペリオンの力は一部も揺るがない。彼の強さを支えているのは、アイガイオンやガリアのような惰弱なゆるみを持たず、徹底的に「あのお方」に対して忠誠のみを貫く頑強さである。だからこそ、聖剣を折られた怒りが、仲間を失った聖闘士達の力に匹敵したのだと自己分析している。まぁ、価値観は人それぞれだからね。大切なものを奪うという意味では、世界を滅ぼそうとするパラス軍の猛攻に対して義憤に燃えた聖闘士達も、聖剣を砕かれて忠義に水を差されたハイペリオンも同じである、という理屈は一応筋が通っている。

 しかし、そんな身勝手な物言いでは昴が納得出来るはずもない。これまで約1年、じっくりと時間をかけて「絆」というテーマをたたき込まれてきた昴にとって、単なるモノと人の命を等価に扱うハイペリオンの主張は我慢出来ないものだった。いつも以上に際だつ禍々しい色彩を放ち、ついにハイペリオンをねじ伏せるまでに膨れあがる謎の小宇宙。その暴走の果てに、ついに昴は幻視を見る。何か知らないものが、自分の中からあふれ出そうとしているのだ。「神を目指した男」を支えた、その奥にあるものは一体何なのか。そして、そんな存在があることを信じようとしないのがハイペリオン。そりゃそうだ、「人間になど一切興味は無い」と豪語した男が、今更突然変異のような1人の人間に心を奪われるなど、あってはならない。「ひたすら忠義を貫いてやる」と息巻いて昴にクロノデストラクションを叩きつける。久しぶりの時間停止技で、疲弊していた昴は完全停止。これで決着である。……が、はたして昴の「中の存在」は、時間を止める意味があるんですかねぇ。その人、時間を司ったりしないんですかねぇ。「忠義!」と叫びながら昴を攻撃し続けるハイペリオンさんが、なんだかどんどん可哀想な存在に見えてきたのだが……この後、昴の「中身」はハイペリオンさんのことをどう思うんでしょうね。

 一方その頃、エウロパさんは氷河、瞬の2人と、聖闘士独特のフォームで駆け回りながら楽しい鬼ごっこを続けていた。最初にネビュラチェーンで捕まえたんじゃないのかよ。「このままではらちがあかない」と前に回り込んだ氷河。出来るなら最初からそうしておけ。そして当然のように「わざとおびき寄せて時間稼ぎをしていたんだろ」と指摘する瞬。分かってるなら何とかしてくれ。「ばれてましたか」と悪びれる様子もないエウロパさんは、まもなく最終局面が訪れることを告げ、余裕で次元扉を開いて去っていく。残された2人の相手をするのは当然ミラーさんだ。「あのお方が復活するからようやく本気を出せる」とのこと。やっぱり、この2人はかなり特殊な立ち位置だよなぁ。ハイペリオンが訳も分からず昴をボコボコにしていたのに対し、エウロパは確か以前、昴にかなり意味深なことを言っていたはず。ってことは「あのお方」の正体と、現在の状態を知ってるのはエウロパ・ミラー組だけだったってことなんだよね(タイタンは知ってるのかな)。ハイペリオンさんが完全に道化だ……一体どんな気持ちでミラーを配下に従えていたんだろうなぁ。

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 うか様、うか様! うか様!! 第2話。可愛いなぁ。もううか様だけでたまらんのにいなりちゃんもすごく真っ直ぐに可愛いなぁ。いい空気が出ていますよ。

 勢い余って記事を書き始めたものの、現状、心の6割を「うか様が可愛い」、残り3割を「いなりが可愛い」で占めている状況。多分残りの1割は「墨染さんの関西弁が変」なんだけど、まぁ、この際そこは気にしないことにしようね。ネイティブでないのはいかんともしがたい。逆に考えれば、その分いなりちゃんの自然体が際だつってもんですよ。本当に「フツーの中学生ヒロイン」なんだけど、実はわずか2話目にして変身能力を自在に使いこなしていたり、襲い来る神々の試練を理解して力業でこじ開けたりと、案外ガッツのある子。感情豊かでコロコロ表情が変わるところも主人公らしくて、1話で受けた「のんびり」なイメージをいい意味で裏切ってくれた。あくまでも主線は丹波橋君との恋愛だろうからそこまで荒れた事態にはならんと思うが、このまま彼女がバタバタしてるのを見てるだけでも楽しそうだ。

 あとはやっぱり諸々の景観が楽しい。今回は高天原の様子なんかが見えて、良く見ると割と手抜きな作画方法で遠景が作られていたりするのだが、1話でがっつり描かれた伏見稲荷の情景がきちんとしていたので、その勢いで丸め込まれて2話目もすごく綺麗に見えた。ちょっと聖地巡礼に行ってみたくなりましたよ。すぐ行けるし。ちなみに、今作は京阪電車とタイアップしているようで、実際に先日丹波橋駅ではぽつんと置かれた丹波橋君のポップを見かけたのであった。なんか、「タイアップで飾られてる」っていうか、「そのへんに放置してある」って感じだったけども……やるならもっとちゃんと飾ってくれよ、とは思った。ちなみに伏見稲荷駅のいなりちゃんは、なんとホームに飾ってある。なんか痛みそうで心配。他の駅にもあるみたいなので、その辺を回ってみるのもいいし、実際に伏見稲荷に行ってどの程度聖地商法が行われているのかを見てみたいかも。余裕があったら放送中に行ってみよう(割とちょろい客である)。

 まぁ、それにしてもうか様だよね。容姿端麗、巨乳、人望にも厚い神だというのに、まさかの二次元専門。あんた、「薄桜鬼」とかで散々メインヒロインやってるくせに(自然と中の人の話にシフトします)。そして、今まで不思議と無かったのに、ついに来てしまった「行きおくれ」の役どころである。桑島法子1975年生まれの38歳。今のところ既婚であるとは発表されていない。どうなんだ、実際のところ。なんかもう、あの声で行きおくれネタをやられると色々たまらない。誰か助けて。今期は「スペースダンディ」とこれさえあれば生きていけるな。

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1月24日 ドラフト模様(THS×3)

ピック順 【Alessi】→【Mei】→【Thraxi】→【Metallica】→【Serra】→

 

 本来ならば開催されない予定だったはずのドラフトだが、渋っていた阿呆1名が「とても辛いことがあったのでドラフトがやりたい」と言ってきたために突発的に召集された。でも、何故かみんな「まぁ、やるんだろうな」みたいなことを思ってたからスムースに集まってたりする。2週続けての5人戦、やっぱりもっさりした展開になってしまうのは痛し痒しである。まぁ、お通夜のようだった先週のパック群に比べりゃ、今週はよほど賑やかだったから良しとしようか。史上初の奇跡パック開封なんて大事件もありましたしね。

 来週はテーロス環境最終戦。予告通りにタダドラになりますので、よろしく。

 

 


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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