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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 研究者のあんちゃんのPCデザインがすげぇ気になる、第14話。Appleコンピューターじゃないってことは、あれはFishコンピューターっていう会社があるんでしょうかね。

 戯言から入ってみましたが、予想通りに年跨ぎで激動。そりゃ時間経過があるだろうことは予測出来ていたが、まさかの分断である。時間経過は「5年」or「0年」。この切れ方は相当に残酷。意外だったのは、あの夜、唯一船の上に残されたちさきが、海に帰ることも叶わずに地上の民として歳を重ねてしまったという展開。しかも、転がり込んだ先があの紡の家ってんだからエロいこと、違う、エラいことだ。何がすごいって、「紡の家に厄介になる」という展開が言われてみれば自然だったこと。そうだよな、地上に身よりは無いに決まってるし、一番世話になって迷惑にならなそうなのって、じいさんのところなんだ。そりゃしょうがない。でも、「年頃の男女が一つ屋根の下」なんだけどなぁ……紡の性格じゃ、どんだけ団地妻がエロくても手ぇ出さないんだろうなぁ……。ちさきの孤独を考えたら同情以外の感情は出てこないが、彼女は彼女なりに精一杯この5年を生きてきた。時系列をシャッフルして、一番最初にみせたシーンがじいさんの清拭シーンだったっていうのが憎らしい演出で、「なんかよく分からないけど、とにかくちさきは紡の家族として落ち着いちゃったんだなぁ」というのが嫌でも分かるのである。じいさんに海水の補充が必要なのはいいんだけど、ちさきも水が大事なんだよね。ほとんどの海村が閉じてしまって汐鹿生がいない状態で、町中の水提供サービスは継続しているのだろうか。

 今回はこの「5年」という積み重ねを色々なところから直接的、間接的に描いており、さりげないところでは、異常気象によってすっかりぬくみ雪に覆われた世界で現れている。あの夜の事件でぶっ壊れた橋桁の残骸も真っ白に染まっており、痛ましい事件が過去のものであることが語られている。直接的なところでは、たとえばひかりに新しく子供が出来たこと。ま、事件の直後につわりで苦しんでたんだから、明らかにあのお船引はデキ婚だったわけだが、当然といえば当然か。幼い頃の美海をコピーして縮小ペーストしたような弟君は、性格まで引っ込み思案で、あかりママの性格は踏襲されていない模様。おじいちゃんに見せてあげたかっただろうなぁ。なお、カンチョーで突き刺したときのちさきの表情から察するに、あれはズドンで命中していた……?

 その他、学校組は昔の幼い面影は消えており、さゆはお勉強に熱心なしっかり者に、そして美海は心の奥にひかりへの思いを抱えた憂いを帯びた少女に変わっていた。5年前の時点では単なる子供特有の憧れみたいなものだと思っていたのだが、まさか5年も引っ張っているとは。そして皮肉なことに、実母であり光の実姉であるあかりちゃんから、「あいつはまなかが好きだったから」なんて事実まで知らされているのである(逆に言うと、知らなかったのか、と意外でもあったが)。5年の歳月で、おそらくちさきは光争奪レースからははずれたと思われるのだが、その代わりに新たな候補として、年齢が横並びになった美海が加わってしまうのである。何たる悲劇。しかし、当の光はあの事件から1秒たりとも時間が進んでいない状態で目が覚めてしまって……恋愛とか言ってられる状態じゃないよなぁ。どうしたらいいんだろう。

 光よりも更に可愛そうなのは、今回ほとんど話題にすら上らなかったまなかと要である。まなかは、あの夜にひかりの身代わりとなって、「捧げられ」てしまった。冬眠が成就し、汐鹿生の村が完全に遮断されているということは、お船引が「海神様の力を取り戻す儀式」としては成立していないことを示す。その上で、生け贄としてまなかのみが失われたのだとしたら、これほど酷い話もあるまい。光が帰還したのは、冬眠の結果なのか、それともまなか絡みの特別措置なのか分からないが、少なくとも汐鹿生の村で眠っている連中も、光と同様に歳を歳を重ねていないであろうことは想像出来る。まなかは、そうした「眠っている」人たちにカウントして貰えているのだろうか。あの夜強引に振り落とされ、柱の直撃を食らった可能性がある要なんて、生死が確認出来ないだけでなく、今回ちさきの回想にもあんまり出てこないという不遇っぷり。ちさきにとって、紡は「もう1つの家族」、光は「憧れの人」。では、要は……。

 とにかく今回は現状把握だけで手一杯。こんなとんでもない脚本をよく思いつくものだと本当に感心するし、こんなとんでもない状態を、しれっと描いてよく理解出来るように作り上げてくるものだというのも感心する。次回、光がまずは何を思い、どの問題を処理することになるのか……課題しかないぞ、このお話。

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○「ウィッチクラフトワークス」 5

 ラノベかと思わせて漫画原作。辛うじて書店で積んであるの見かけたことがあるから何となく知ってたけど。当然原作未読。

 J.C.製作で水島努監督作品。J.C.との組み合わせは「じょしらく」以来だが、まー、慣れ親しんだ組み合わせだろうし、ある程度の品質は保証されるであろう作品だ。原作付きなのでそこまで悪さも出来なそうだし、真っ当な路線で無難に作る白水島が見られるんじゃないかと思ってたら、エンディングだけ何か漏れてた。一発で分かる水島ダンスである。まー、面白いから構わないけど。

 第1話はゆっくりしたスタート……かと思ったのだが、とにかく脚本がキツキツである。もう、序盤から中盤にかけては、かなり無理して台詞を詰め込んでおり、音響にかなり負担がかかっているし、カットの切り方も非常に細かく、あまり「間」を持たせる余裕が無い。難しい話は一切ないし、ありきたりな設定なので何が進行しているのかが分からなくなる心配はないのだが、それでも「急いでんなぁ」ということが分かってしまうテンポはちょっと印象がよろしくない。1話であそこまでやってしまわないことには構成上の区切りが悪くなるのは分かるのだが……。おかげで、メインヒロインのでかい人の超越性がものすごく無茶な方向に出てしまい、ちょっと取っつきにくい印象を与える。もう少しゆっくりと前提段階の世界を作ってくれれば入りやすくなったとは思うのだが……あ、でもこれって漫画原作も同じなのかな。あれだけの描写だと、まず回りの女子からキャーキャー言われてる意味が全く分からないし、今まで主人公の回りをどのような顔でうろついてたのかも定かじゃない。やってることは単なるストーカーであり、少なくとも1話目を見ただけでは彼女に「良い点」を見つけることが出来ないのである。主人公の男の子は「怒っていては駄目だ、信じなくては」と反省していたわけだが、違う。君がしなきゃいけないのは、無闇に信じることではなく、対話である。なんであんな訳の分からない状態で放っておくんだよ。ちゃんと確認とって、どんなことに注意したらいいのか聞いておけよ。正直言って、シナリオ面はあまり良いスタートとは言えない。

 その上で、これはしょうがないな、と思えたのは、上述の通りに「1話で何とかここまで詰め込む必要があったんだろうな」という苦肉の策が見て取れるため。そして、その1話のクライマックスが、相変わらずすげぇ画面だったため。ウサギ兵士が大挙する展開もそうなのだが、その前の第1試合のウサギの動きが凄まじかった。もう、そういう格ゲーを見てるかのような俊敏で、柔軟な動き。2匹まとめて遅いかかってくる時に、右と左で完全に同じではなくて微妙に違うモーションになってたりするのが芸の細かいところ。こういう動かし方、けれん味たっぷりの見せ方を作ってくるあたりが、白い水島努の憎らしいところである。「これを見せれば納得される」ってのが分かっててやってるんだよなぁ。それでこそ監督なんだろうけども。まぁ、これだけ無茶な脚本の詰め具合は1話だけだろうし、今後はもう少し、メインの2人の交流をしっかり見られれば良いね。「でかい女とお姫様男子」っていう設定自体は割と面白そうではあるのだし。今のところあんまり可愛く見えないけどね……。

 その分、1話からしっかり可愛かったのは猫耳の敵キャラの方だろう。何が可愛いって、声が可愛い。やっぱり井澤詩織は猫キャラになる運命なのか(幻影ヲ駆ケル調べ)。彼女の声がたっぷり聞けるだけで割と満足です。まさかのエンディング歌唱グループにまで食い込んでやがる。というか、エンディング担当の最後に出てきた魔女軍団のキャスト、ほとんど新人なのよね。しかも、うち2人はミュージックレインだ。ミューレといえば、sphereの後は雨宮天を出して、そこからどう展開するのか分からないままだったのだが、ここでようやく、まとめて新たな2人を繰り出してきたってことか。さて、どうなりますやら。

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○「スペース☆ダンディ」 6

 来た! ようやく来た! これ、馬鹿なやつだ! しかも、致命的に馬鹿なやつだ! こういう分かりやすい1話のインパクトを待ってたんだよ。いやー、馬鹿。

 オープニングの岡村靖幸でいきなり吹いたが、そこから繰り出されるのはとにかく馬鹿馬鹿しすぎるスペースドラマ。スペースオペラっていうか、スペース新喜劇みたいなやつ。これを作っているのがあの「カウボーイビバップ」の渡辺信一郎ってんだから準備は万端だ。確かにやってることはスパイクとそんなに変わらない(?)し、ダンディはなんてったってダンディだ。いや、嘘だ。「適当に宇宙で生きてます」ってな雰囲気は「無責任艦長タイラー」なんかにも被るが、今作は間違いなくあんなドラマにはならない。1話目からガンガンメタな発言が飛び出して世界観崩壊しまくりだし、宇宙に生きる人々は馬鹿ばっか。敵組織が早々に登場したからその辺だけでも真面目にやるのかな、と思ったら、やっぱり無理だった。銀河なんちゃら艦隊を率いてるのは銀河万丈ですよ。ダンディのワープ航法にしてやられた変な博士(石塚運昇)は粛清されたけど、2話以降もちゃんと出番はあるんでしょうかね。

 思いつきで適当に書き散らしたような本当に適当なお話で、観ている側としても「よし、これは真面目じゃない」と分かりやすいのが親切。そして、こんな一見するとアホな話なのに、アニメとしてはものすごく神経使って作っているのが分かるのがまた。個性を発揮する宇宙人たちの造形は、無駄に凝っている。背景でもにょろにょろ動いていたりするし、タコ型火星人みたいなベタなのもいれば、どこがどう動くのか想像もつかない変なのもいる。何しろおっぱいバーに亜人種のおっぱいもゴロゴロ転がってるくらいなのだ。それらが等しく動き回り、馬鹿馬鹿しさを助長する動きはそれだけでもワクワクするし、「多分意味ねぇんだろうな」と思うと、ますますおかしい。もちろん、力を入れる画には全力で挑んでおり、ダンディたちが星に降り立ってから死ぬまで(?!)のむやみやたらな背景動画とか、1話だからってやりきっちゃった感すらあるレベル。締めはやくしまるえつこ歌唱に、山本沙代のエンディングアニメーションがつくという。もう、何でも詰め込めばいいって思ってるだろ。正解だ。

 まー、これは勢いの勝利だ。このまま何も考えずに突っ走ってもらえば何の問題も無い。ある意味「キルラキル」と双璧を成す作品になるかもしれないぞ。ちなみに中の人は、ダンディ役にべーさんというのはある意味必然として、猫型宇宙人のよっちんもはまっている。やっぱりよっちんはイケメン役じゃなくて、イロモノの方が僕は好きだな。そして、ダンディの相方の丸っこいロボットは、なんと本業声優じゃなくてアイドルだと? 佐武宇綺という名前らしいが……なんやこの子、上手いやないか。可愛いやないか。びっくりだ。このまま続けてくれ。でも、一番の衝撃はやっぱり矢島正明氏によるナレーションかな……こんな仕事して頂いて、ありがたいやら申し訳ないやら。この声で80越えてるねんで。声優って恐ろしい。

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○「未確認で進行形」 6

 今期の日常系枠だろうか。ただ、日常系というには縦軸となるドラマはあるので、なかなか分類の難しいところである。まぁ、前期の「のんのんびより」だって掲載誌や連載スタイルはきらら系とは一線を画していたのだけど。

 点数的には多少下駄を履かせた感はあるものの、今期の横並び一線のなかでは割と印象の良い作品。自分でも何がよかったのかが今のところはっきりしないのだが、絵がとても丁寧だったのが一番の要因だろうか。最近は動画工房の品質はかなり高水準なものになっており、おそらくシリーズを通じてこのままのクオリティでやってくれるだろうという期待感がある。監督の名前は記憶になかったのだが、「GJ部」の人だと分かってなんか納得。ここからどこへ伸びていくかは定かじゃないが、案外良い物が出てくるのではなかろうか。

 こうしてみると、私はいわゆる日常系、萌えものに対するハードルがやたら低いような気はするのだけど、そこはフィーリングがかっちりはまるのだから仕方ない。ただ、今作の場合には「何が売りになるのか」というのを見極めるのがなかなか難しい。「日常系」は、基本的に時間経過の意味が乏しく、核となる物語というのは無い場合が多い。「のんのんびより」「きんいろモザイク」「ゆゆ式」のここ最近の三段活用をみてもそれは分かるだろう。そうした作品の場合、たとえば「田舎アニメと見せかけた狂気のにゃんぱすアニメ」とか、「外国人アニメのフリをしたガチ百合鬼畜こけしアニメ」とか、「何も無いけどなっつってっつっちゃったアニメ」など、一点突破出来るくらいに「異様な」設定で引っ張るのが基本。今作の場合、一応「小姑が幼女」というあたりにそうした「異様さ」はあるのだが、今のところ、(アニメ的には)そこまで常軌を逸したものにはなっていない。「突然の許嫁」も割とありがちであるし、「愛情過多な姉」もまぁ、分からなくはないレベルだろう。全体的に、そこまで尖った設定があるわけではないのだ。その上で、「どこかで観たことがあるものの集合体」が、総体としてどこか新鮮に見えるのが何とも不思議。掲載媒体を考えれば、ここから目の覚めるような展開などなく、何となく主人公カップルが接近していく様子が嬉し恥ずかしな感じで描かれていくに違いないことは容易に想像出来るが、「それだけでもいいかな」と思える世界観なのである。うーむ、やっぱりこの辺の感覚は分かりにくいところだが……ま、「絵が綺麗だからそれでいいや」っていうのが今のところの結論かな。この丸さが、今後吉と出るか凶と出るか。

 そして、今作の特筆すべき部分として、メインのキャストがほぼ新人で固められているという点があげられる。メインヒロインをはじめ、その姉、そして幼女と、ほぼ新人といえるキャリアの浅い役者が担当している。おかげで、そこまで高密度で訴求するものは無いものの、実は案外悪くない。いや、頑張ってる方だと思う。まだちょっと必死さが先行して演技プランとしては粗も目立つが、この辺りは慣れの問題もあるだろうし、これが売れれば、代表作として華々しく表舞台に上がってきた、といえる日がくるのかもしれない。若手の頑張りを見るのも、声優ウォッチャーの楽しみの1つですからね。

 色んなところで「まだ未知数」の多い作品だが、それだけに期待して見守りたい。

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○「中二病でも恋がしたい!戀」 6

 実は先行上映会で既に観ていたので、初回の感想などはそちらを参照。

 上映会のときと変わっていたのは、オープニング、エンディング、(確か)エンドカードである。オープニングは、上映会の時は「Sparkling Daydream」のままでした。新版は歌の捉えどころがなくなっているので慣れるまで時間がかかりそうだけど、六花のアクションの迫力が増したのは見どころ。エンディングは、上映会はなんと劇場版Liteから「弧濁覇王節」のアレだったのでちょっと得した気分だったのだが、新規エンディングも映像がやたらエロくなっていて見応えがある。歌の方は、多分1番だからなんだろうけど、六花と凸守が歌唱で、それに残りの2人が突っ込みを入れていくスタイルになっている。多分2番だとこれがひっくり返るんじゃないかな。早くフルが聞きたい曲。そしてエンドカードは……ある意味ここが本編といっても過言ではないな。今期も「Lite」ってあるのかなぁ。

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○「となりの関くん」 5

 ショートアニメは別に感想書かないことにしてるけど、一応10分枠なので触れるだけ(実際の放送時間は7分程度)。原作好きだし。

 ま、こうなるしかないアニメっていうか……でもなぁ、横井さんはもうちょっと可愛いと思うんだけど、あんまり可愛らしい感じになってないのがなー。多分、髪の毛の色が不自然に白いのがいけないと思うんだ。いや、確かに原作コミックみると白髪なんだけどさ。なんなんだろね、あの色合い。

 キャラ絵は割と緩め。その分メインコンテンツである「遊び」の描写に力を入れており、そこだけみれば割と本格派のアニメに見えないこともない。この作品の表現方法としてはまことに正しい形である。でもまぁ、7分しかないんですけどね。非常に身の丈に合ったサイズ、身の丈にあったクオリティであるため、やいやい言うもんではない。エンディングが無駄に気合い入ってるのはちょっと笑った。

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○「咲-saki-全国編」 5

 まだまだ続くぞ5点ラッシュ。でも、この作品の場合は別に「新番組」でもないので、観るモチベーションが分かりやすいのは助かります。

 思い返してみれば、「咲」って、俺は別に好きじゃないんだよね。1期アニメはあんまりハマれなかった、って感想を書いているし、「阿智賀」の方は後半盛り上がったなー、とか言ってる割には、途中で終わっても別に追いかける気も起きず、特別編で放送されたはずの大将戦とか観てないしね。穏乃は一体どうやって勝ったのでしょうね、私は知りませんわ。まー、それくらいのモチベーションですよ。1期のステルスモモとか、阿智賀編の園城寺の一人舞台とか、無茶苦茶度数が上がってくるとアニメとしても盛り上がるんだけど、そうじゃないパートが多すぎるのがねぇ。基本的に、麻雀なんて地味なスポーツ(?)なんだから、普通にやったらそりゃ盛り上げにくいでしょうよ。そこを、どれだけ「この世界の麻雀」として見せていけるか。強豪が集う全国大会ならば、何か頭のおかしいことをやってくれるんじゃないか、っていう期待はある。(今ふと思ったんだけど、テニスに対するテニヌみたいな、この世界の麻雀を表す単語って無いものだろうか)。

 1話は本当に「選手入場!!」だけで終わるという、堂々とした横綱相撲である。既に固定ファンがついているために、これだけでも充分1話分の意味があるってことだろう。正直、出場選手が全然分かっていない私みたいな人間からするとさっぱりなのだが、こうして「不穏な強者共が集まってるぜ」感を無闇に出してる時って、やっぱりなんか楽しいよね。バキだって、シットパイカーが何かすげぇことするかもしれないって期待がありましたもんね(いや、無い)。あと、どうしてもこの作品を観るモチベーションとして、中の人大集合的な面もあるので、それを聞いてるだけでも盛り上がるんですけどね。「1期でかなり豪華なキャスト使っちゃったのに、あれって長野県内の話だから、もうでないのかー」とか思ってたら、大体出てきてワロタ。池田がいるだけで不思議な安心感があるよ。

 「何が起こるか分からないワンダー麻雀」への期待が半分あるものの、当然のことながら懸念材料も少なくない。まず1つは直接的にシナリオに関する問題で、ワンダー麻雀は「よくわからねぇ理屈でとにかく相手を圧倒する」という車田理論が採用されたバトルだ。つまり、ここまで勝ち上がってきた強豪についても、「なんだかよくわからねぇ」強さである。そんなキャラクターたちを倒すのは「もっとわからねぇ」連中になるわけで、この「分からない」VS「分からない」というカオス過ぎるバトル内容で、はたして盛り上げられるのだろうか、という点。宮永照みたいな化け物ばっかりだとすると、タコスとか鼻息で飛ばされそうだけど、そこを「何か分からんけど勝つじぇ」で勝たせてしまうとなると、メタメタになってしまうはずである。現時点で、宮永姉妹の対決は決勝で約束されていなければならないだろうし、そこに阿智賀が食い込んでくるのもほぼ確定だろう(1話の穏乃が怖すぎたもの)。この超絶バトルって、何回卍解すれば勝てるようになるんだろうね。

 そして、どうせ決勝まではアニメで放送されないだろう、という事実も、気になる部分ではある。阿智賀編が1クールで収まりきらなかったことからも分かるように、雰囲気を描くためにやたら尺を引っ張れる作品だし、原作が終わってないなら当然アニメはどこかで軟着陸させる必要がある。この制約のなかで「面白いシリーズ」をまとめるのはかなり難しい。おそらくファン目線ならば原作通りにどこかで収めてくれれば問題ないのだろうが、1つのまとまったお話を観たい、と思っている層は、それだけじゃ納得出来ないからだ。はたして、この「全国編」と題されたシリーズがどのような展開になっていくのか、恐る恐るではあるが見守りたいところである。

 まぁ、なんやかんや言ってますけど、「とにかく色んな声が聞けりゃそれでいいや」っていうのが正直なところなんですけどね。阿智賀(というか穏乃)には頑張って欲しいです。でも、一番優勝して欲しいのは鹿児島です(中の人補正)。

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WHITE ALBUM2」 5→6

 今期最後の感想はこちらの作品。やきもきしたままで年をまたいでしまったが、最終話を見てもやきもきは残り続けるという酷な作品である。いやしかし、あっぱれでもある。

 ギャルゲ原作ってことだけでちょっと敷居が高いと思っていた作品なのだが、1話から最後まで、一切ダレることなく見ることが出来た。ここまで「狭く、強い」作品っていうのは本当に久しぶりな気がする。何しろ主な人間関係はたった3人だけで回しており、その脇にいるキャラクターはほとんどが補助装置みたいなもの。どうしてもギャルゲというとハーレム展開なものをイメージしてしまうのだが、今作の場合は下地から違っていた。こうなると、あとはメインとなる脚本の勝負ということになるが、全くもって解きほぐされる気配もなかった三角関係は、しっかりと息づいたままで物語を引っ張り続ける。最終話が終わった後にまで引っ張られるのは流石に辛いところではあるが、やきもき続きで「結局こいつらどうなったんだよ! うわぁん!」と思ってしまった時点で負けである。聞いたところによると原作ゲームはここから先もまだまだあるとか。何とかこいつらの人生の結末を知りたいところではあるが……いや、知らない方が平和なんだろうか……。

 三角関係がテーマの恋愛ドラマなんてもんは、昭和どころか中世、古代の昔からあるレベルでベタな中身である。本作における関係性だってそりゃベタなもので、下世話な「くっついた」「別れた」だけと言ってしまえばそれだけなのだが、余計な要素を省いて徹底的に3人の関係性だけを描いたドラマは、非常に濃い。何しろ全てのパーツが「3人の心情を表す」ためだけに使えるのだから、ここまで煮詰めればどれだけベタな物語でもパワーを持つものになるだろう。アニメーションとしての製作理念が非常に骨太なものになっており、単なる惚れた腫れた以外の部分からも、3人の人間性が浮き立ち、嫌と言うほどに気持ちが伝わって来てしまう。ある意味ものすごく「地味な」物語のはずなのだが、それをがっちりと掴みながら引っ張る演出・構成は見事なものだ。

 1話の時点で「春希がモテるのは何か納得出来るから、両手に花でちやほやされてもあんまり腹は立たない」みたいなことを書いたのだが、春希君の場合、なんかもう、それどころじゃなくなってしまった。何しろ2人の「すげぇヒロイン」の間を揺れ動き、「どっちも好きだしどうすりゃいいのさ」と思っているその贅沢な悩みが、いっそ同情すら伴って共感出来るのである。いや、そりゃ「もげろ」とか「爆発しろ」とか思う部分はあるが、彼は一切浮ついた気持ちでヒロインズと接していたわけじゃない。雪菜に対する時も真面目だったし、かずさとくっつくときだって苦しいくらいに本気だった。もちろん、こいつが悩んでるのが悪いのは間違いないのだが、じゃぁどうしたら良かったのかと聞かれたら、誰も答えは返せないのである。

 生まれながらの性根のおかげでブレずにがんばろうとしていたのが、冬馬かずさというヒロインである。基本的に駄目人間要素が強い彼女だが、最終的にヒロインとして「勝ち残った」のは、彼女の放っておけない魅力、不器用で真っ直ぐな人間性によるところが大きいだろう。確かに面倒な奴だし、あわない人間にはとことん反発するだろうが、理解出来たらこれほど魅力的な女性もなかなかいない。間違いなく「良い子」なのである。あまりの不器用さに本当に泣けるシーンが多かった。そして、あまりに器用、というか、あまりに「良い子」過ぎたために難しい立場に立ってしまったのが、小木曽雪菜という女性。彼女も、あり得ないくらいに魅力的だ。非常に安易な「男の考える理想の彼女像」を固めたようなパーフェクトな女性で、終盤に身を引くところまで含めて、あまりにも都合の良すぎる立ち回りではあるのだが、それでも、彼女の人間性が欠けるということはない。あまりにも優しすぎる彼女の友情は、言葉を紡げば紡ぐほどに悲しさが増して、彼女自身の思惑を他所に、どんどん放っておけなくなってしまう。最終回で何度か繰り返した「かずさほど本気ではなかった」という言い訳も、聞いていて本当に辛いものだ。「春希への思い」なんて数値化出来るはずのないものを無理矢理自分から決めつけて後じさる理由を作ろうとする彼女の姿は、あまりに優しすぎて苦しい。結局、彼女もあり得ないくらいに不器用なのである。

 「友情」と「愛情」のバランスという永遠のテーマが、これ以上無い密度で迫ってくる本作。こうした関係性を描くときの「迫力」で言えば、トップレベルの見せ方だったのではなかろうか。1つさじ加減を間違えば単なる痴話喧嘩に見えかねない繊細なシナリオをしっかりと映像に繋げたスタッフの手腕は、間違いなく「良い仕事」であった。ものが「恋愛」なのでなかなか突っ込みどころが難しいのだが、一度こういう「太い」物語を描くときのアニメ演出っていうのもしっかり見て、しっかり考えて見たいところだね。今後、今作で監督を務めた安藤正臣氏という名前を見つけたら気をつけてみようと思う。

 中の人については、もう、メインの3人にお疲れ様、としか言いようが無い。だいちゅうさんは本当に「イケメンと駄目男の間」を絶妙に抜いてくるよね。米澤円によるヒロインは「RDG

なんかでちょいちょい見た程度だったけど、今作の雪菜は、正統派な上に歌までお見事という、本当においしく、大変なお仕事。良い物を見せてもらいました。そしてナバね。ほんと、ナバは「恰好いい」と「可愛い」を軽々と使いこなす。新たなナバヒストリーに記録しておきましょうね。

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○「とある飛空士への恋歌」 5

 むーむ、これも普通だなぁ……一定水準が保たれているというのは良いことではあるのだが、1話で見るべきポイントが定まらないのが多いなぁ……。

 「とある飛空士」云々っていうのは、確か映画になってたはずのコンテンツ。ただ、そっちは見ていないのでこの作品についても全然知らない。多分禁書目録や超電磁砲とは関係無いんだろうな、っていうことくらいしか分からないレベル。でもまぁ、一応この作品は前のやつを知らない状態でも見られるだろうとは思うので、これをファーストインプレッションにしてしまって問題無いだろう。ただ、「飛行機アニメ」っていうと、割と危険な分野ではあると思う。最近だと「LAST EXILE」がなんか微妙に消化不良だったし、似たような空気で(別に飛行機アニメじゃなかろうが)「フラクタル」はちょいと辛い結果に終わった。「アリソンとリリア」は観てないから分からない。なんか、飛行機乗りをメインにしたアニメって徒にハードルが上がる気がするんだよな。今回この作品を観てて漠然と思ったのが、ひょっとしたら、こういうアニメって未だにラピュタの幻影に縛られているんじゃないか、って気もする。「空を飛ぶこと」のすごさって、もうあの時代である程度やり尽くしてる部分があって、何をやっても「ラピュタフォロアー」みたいに見えてしまう部分がある気がするんだ。ま、観ている側の勝手な思い込みであって、制作側がどう考えてるかは知らないけど。そして、私は「風立ちぬ」を見に行かなかったんだけどね。

 「ラピュタ」(あと「紅の豚」を足してもいいかも)の幻影が残る理由の1つは、「飛行機」そのもののデザインが、現代の飛行機ではなくて一昔前のものである、というのがあげられる。所謂ジェット機レベルの現代技術ほどではないけど、グライダーとかいうには進歩しすぎてるくらいのレベル。多分、この辺が一番「人が空を飛んでいる」感が出る時代なのだろう。確かにオートコントロールでレバーだけ握ってても画面は盛り上がらんわな(そう考えると、旅客機をテーマにして何度も盛り上げてるコナンの映画って偉いよな)。1人、2人乗りの飛行機をテーマにして空を飛ぶとなると、どうしても時代背景は「近世」になるわけだね。あと、今作の場合はなにやら空飛ぶ島が出てきているところも被っている部分。どういう世界設定なのかは1話を観ただけじゃ分からないが、突然の姫様とのラブロマンス、何とももったいぶった恋愛の見せ方など、1話から話は壮大にならざるを得ないところもラピュタチックではある。初対面の男女のくせに雰囲気出しまくってるあたりがにくらしいわ。

 こうした「飛行機の見せ方」と「ドラマの見せ方」については、1話時点では水準以上のものである。CGがベタっとした飛行機の制動についてはもう少しなめらかなものが作れそうな気はするが、別に悪いってほどでもないし、女の子の仕草なんかは割と可愛らしく描けている。ただ、どこかで「おっ」と思わせるワンポイントでもあれば良かったのだが、今のところ目を引くような方向性は見えてこない。ってことは、あとはシナリオライン、原作頼みってことになるわけだが……どうなんだろう。黙ってお付き合いするしかないな。

 中の人的には、もうあおちゃんが出てきてお嬢様やってるからそれだけで別にいいや。そうそう、オープニングがプチミレディなんですよね。冒頭のずっと一音で引っ張るパートはなんか不安定になりそうだったけど、サビからのスカッと飛ばしたパワフルな歌い方は割と好き。良い曲じゃないでしょうか。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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