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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まるで普通の英雄譚じゃないか、第6話。カズマさんはまるでなろう主人公みたいな活躍を見せる時があるよね。まぁ、なろう主人公なんだけどね。あと、敵味方に入り乱れてるのが全員身内って部分も無視すればね。

 エリス様&クリスのお願いで引くに引けなくなってしまった神器の奪還作戦。カズマは持ち前のラックでもって目当ての神器を一発ツモしたものの、実際に使うと放送コードとの戦いもあり、残念ながらお風呂シーンが拝めずじまい。しかもその無茶がアイリスにもバレてしまい、あえなく王都からは放逐という決定が下された。まー、ここまでやりたい放題やってたら流石に愛想つかされない方が嘘である。クレアさんもようやく姫様が吹っ切れてくれたことに一安心で、心置きなく役立たずを蹴り出すことができた。

 そうして残された最後の一夜。カズマはバニルさんからもらった仮面で無駄にテンションが上がってしまったのか、怪盗としての潜入任務で普段はありえないくらいのスペックを発揮。まぁ、元々クリスから盗賊用のスキルばっかり習ってたし、基本属性がスカウトという信じられない主人公なので、これまでのミッションでは一番「向きの」タスクだったのかもしれないけども。隠密行動が得意で戦闘シーンでもスティールをメインに撹乱作戦のみで剣聖を倒せちゃう主人公、これはこれで確かになろう系なのかもしれない。デビューがもっと遅かったら「役立たずスキルと言われたスティール1本で最強になる」みたいなタイトルをつけられていたかもしれない奴だ。

 でもまぁ、カズマさんの場合は特殊技能1本でのゴリ押しって感じでもないんだよな。今回はやたらと戦闘スキルも冴え渡っており、流石に長年の冒険者生活で生き死にの鉄火場をなん度も経験しているだけはある(そして何度も死んでるだけはある)。今回はスティール・クリエイトウォーターという2大特技に加えてウィズ直伝(?)のライフドレインまでを駆使して「これだったらまだ魔物の方が優しかったかも」と思えるくらいの大暴れ。王城を守る兵士すら止められなかったってのは流石にこの国の防衛体制に不安を感じる結果だが……もしかして、始まりの街だと思われたアクセルってめちゃめちゃレベルの高いエリアだったとかないよね? ないね。ベルディアさんが赴任してきた時に確か「僻地」って言ってたはずだしね。まー、今回は対戦相手の情報を全部握った上でのバトルだったのでカズマの方が情報戦で上を行っていたということで納得しておこう。それにしてもミツルギは弱いな……。

 最終的に神器については一応目的達成。そしてものの見事にダクネスにだけは全部の悪行がバレてしまうというオチ。今回の一件を見ても、やはり王都編の立役者というか、一番の苦労人はダクネスなのだよな。彼女の的確なサポート(隠蔽?)がなければカズマの首の1つや2つは軽く飛ばされてただろうし、ダクネスがこれだけ必死に庇ってくれたのはなんだかんだ言いながらもこれまで世話してきた腐れ縁のおかげ。カズマさんってば、こんだけフル回転で活躍してるはずなのに最終的には「女に生かしてもらっているヒモ」みたいな要素も残してるのずるいわ。そんでダクネスは今後もそんなヒモにいい具合に寄生されて気持ちよくなり続けるんだろうなぁ。

 ダクネスには庇護され、姫様とめぐみんには好意を寄せられている。……やはりこの男、なろう系主人公だな……(ダ女神との関係は身体だけの関係だって薄い本に書いてあった)。

 
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 俺、1週分飛ばして観ちゃってる? 第6話。なんか、それくらいにいきなり話が煮詰まったな……。

 冒頭、いきなり「呪い、解いちゃいました」とのこと。てっきりオスカーにかかってる呪いを解くのが今作の最終命題だと思っていたので、アニメ6話目での解呪はぽかーん状態。いや解けるんかい。どこぞの死神坊ちゃんなんて魔女の呪い解くのが目標で3クールも頑張り続けて今ちょうど正念場だってのに、6話で解けるんかい。まー、それだけティナーシャさんが頑張ってくれたってことなのだろうけど……。とにかく最終目標だと思ってたものは目標でもなんでもない途中経過でしかなかった。ほんならこれから先何したええねん、という話になるが、新たな目標もティナーシャさんが勝手に捻出してくれる。いきなりのハイパーNTR展開は本来なら興奮するところだが(?)、あまりに唐突だったもんでこれまたぽかーんである。なんかよそに戦争ふっかけてる物騒な国があるみたいな話は出てた気がするが、その国を「作った」のがなんとティナーシャとはかつて王位争いをしていた古代魔法王国のお偉いさんだという。多い多い、要素が多いよ。

 ティナーシャがこれまで一切自身の過去を語らなかったので、いきなり要素が出てくるのはしょうがないと言えばしょうがない。彼女の「400年の人生」に色々とご苦労があったことは想像できるし、頑なにオスカーの誘いを断っていたのも(生理的に無理なのでなければ)それなりの理由があってのことだったろう。しかし今回のお話ではその肝心の理由はまだ明らかになっておらず、なんとなく「ティナーシャさんが色々と悩みながらオスカーとの距離を測ってたんかなぁ」と察することくらいしかできない。だって、ぽっと出のあの男との関係性が全然飲み込めないんだもの。

 改めてルクレツィアからまた聞きの形で得られたティナーシャの情報をまとめておくと、まず【起】「彼女は古代魔法王国の王位継承者でした」。そして【承】「継承権を争って政争に巻き込まれていた、許嫁候補の野郎がいました」。さらに【転】「そいつがトチ狂ってティナーシャを謀殺したかったのかなんなのか、とにかく彼女の腹を滅多刺しにして魔力的なサムシングを奪い取ろうとしました」。最後に【結】「結果ティナーシャの暴走魔力が爆裂して国1つを吹き飛ばし、ティナーシャはいつの間にやら魔女として生きることになりました」。分からん分からん。どこがどう繋がってるのか分からん。さらにここに「ティナーシャはそんなナイフ滅多刺し野郎をこれまでずっと探していたらしく、奴が迎えにきたら表面上は嬉しそうについていきました」までがセット。相手の男がすでにイカレており、かつての栄華を追い求めて新たに国を建てようとしているのだとは思うが、ティナーシャはそれをどのように処理するつもりなのだろうか。普通に考えたら彼女は一旦取り入る形で内部に入りこみ、そこからなんらかの人道的対処を行う予定だとは考えられるのだが……どうにも漏れ聞こえる噂話だとティナーシャ自身も軍事行動に参加している節が……何が起こってるんだろう。

 ここまで訳がわからん状態だと普通は尻込みしてしまうものだが、そこは俺が俺がのハイパー俺様王のオスカーさんのこと。「NTRとか許すわけないやろ。相手の男ぶっ殺して女を取り戻すわ」というあまりにゴリラな解答。でも多分これが正解。どうせ常識が通じない相手なのだったら、国を背負った身だろうがなんだろうがグーパンで勝負だ。そういう意味ではオスカーさんは空気が読める人なのかもしれません。

 
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 母親役上坂すみれ、娘役東山奈央、2人は同期の32歳! 第6話! ……個人的には91年度組は80年度、85年度に続く黄金世代だと思ってるんだけど、世代が移り変わってその下にもだいぶ充実した世代が出てきたよな……。

 とかいう中の人ネタからスタートしてみたが、なんだったんでしょうね、今回のお話。多分作品全体での意義を考えると「花音が自分の母親との関係性を見つめ直すきっかけ」みたいなお話だったと思うのだが、それにしちゃぁ色んな要素がコテコテで、この1話だけでもお腹いっぱい。化学調味料が大量に入ったジャンキーなお味である。別に化調が悪いものというわけではないので、なんかこぅ、変なところが癖になる今までとは違うテイストだったな、という印象。いや、今作は毎回毎回インスタントな刺激をボンと出してくる印象もあったけども……やはりメイン4人の話からちょっと脱線したのがそうした印象に繋がったのかも。

 一応JELEEのお仕事ログとしては初の「外注依頼」であり、これまでイラストやMVとの複合業務として見られていた中でも特に花音の作詞・めいの作曲にスポットが当たる可能性もあったのだが、その辺はサラッと流れでやってしまったため、ほんとに「なんとなく外注こなしたら登録者数が増えました」という展開。そこに1話目で登場した謎のアイドル崩れ・みー子をうまいこと絡めて、「この時代におけるアイドル性とは、話題性とは」みたいなものに問題提起を行なっているわけだ(??)。まぁ、今更「子持ちのバツイチアイドル」なんてそこまでびっくりするような話題でもないよな。花音の中の人は「こっそり出産して子供がいることを隠していたアイドル」をどんな気持ちで見守ったんでしょうね。やっぱり完璧で無敵な一番星の生まれ変わりだったんでしょうかね。

 普通、この手のお話だとお子さんはもうちょい反抗的に描かれがちで、三十路超えで芽も出ないようなアイドル(仮)業務に精を出す母親なんて嫌って当然だとも思うのだが、みー子こと馬場静江はシングルマザーの兼業でありながら一切家庭での責任からも逃げておらず、娘の前では立派な「お母さん」をやっている。なるほどこれなら娘は「他の人とは違うママ」に気恥ずかしさを覚えることはあっても、決して忌み嫌う必要もないし、「TO」になってもおかしくはない。興味深いのは、「舞台に上がるのが母親で、それを支えるのが娘」という構図がまさに花音が過去に置いてきた山ノ内家の逆の構図になっているという点。今回のお話は「たとえ家族であってもアイドルとその推しという関係は問題なく成立するし、なんならトップになって然るべき関係性だ」というサンプルであり、かつてなんらかの事情で崩壊してしまった花音の親子関係を修復するための第一歩なのかもしれない。まぁ、どこまでいっても「よそはよそ」ではあるが。

 そうして変なエピソードを組み上げるために出てきた変なアイドルをサポートするため、JELEEの4人も程よく関わって自分なりのポジションを確保。なるほどと思ったのはキウイちゃんの立ち位置で、素早く「娘さん、学校でいじめられてるかもしれませんね」と反応できたのが自己の体験に基づくというのがよかったのか悪かったのか。まぁ、アリエルちゃんもあまり大きな問題に発展しない程度の小競り合いで済んでよかったよ。

 そんなアリエルに力を与えたのは恥も外聞もない推し活の権化・めい。彼女の裏表のないストレートな感情表現があればこそ、アリエルちゃんは母親を信じて推すことができたし、その娘のまっすぐな視線があればこそ、馬場静江は挫けずにアイドル活動を続けられた。そういう意味では今回一番の立役者はめいだったのかもしれない。あんまり小学生に悪い文化を教えないようにだけ気をつけてほしい。

 そして我らが主人公であるまひるは……今回特に何もしてないな。最大の進展は花音との関係性で、前回の衝撃のキスについて、とりあえず笑い話として流すことにした模様。これで花音の方もいいってんならおしまいなんだけども……終わらせていいのかな? どうかな?

 

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○「鬼滅の刃 柱稽古編」 ―

 というわけで、すでに4月期新番というのもおこがましい気がするが、5月も半ばになってあり得ん重役出勤を見せてくれたラスト1本。どういうスケジューリングなのか全く予想がつかないが、今作といいヒロアカといい、ジャンプアニメはカレンダーの使い方がだいぶ自由になってきている。別にこだわる必要はないから構わないのだが、旧来通りのスケジュールで動いてる身としてはカテゴライズが面倒なのでちょい困る。ただ、Wikiを見に行ったらこちらは「全9話」とのことなので、事前に放送されてた総集編とセットで1クールという扱いっぽいですね。多分尺の調整で色々と苦労してんだろうなぁ。

 改めて今作で春新番が出揃ったので数字を確認しておくと、今期新番チェックは51、継続視聴を加えて55というのが放送本数になるが、今期は積極的N話切り政策が進行しており、私としては英断、文字通りに身を切るような思いでバッサバッサと視聴本数を削った結果、現状はマイナス8本で47という数字になっている。……目標は40本だったのだが……一応あと2、3作は切る候補はあるのだが、この時期まで来ちゃうとやっぱり「もう半分観ちゃったし最後まで観るかぁ?」というよくない妥協が生まれてきつつあるのが現状。道は険しい。

 閑話休題、鬼滅である。私の中での鬼滅は「期待をあまりに注ぎ込まれた結果逆に質が下がってしまった残念なコンテンツ」という印象が前シーズンでかなり固まってしまっており、正直そこまで期待はしていないのだが、久しぶりに見る画面効果はやはり鮮烈。現代アニメ技術という観点から見ればやはり頭抜けたクオリティなのは事実。鬼滅の作画を語る際に「大仰な効果で誤魔化してるだけ」みたいな言論があるが、誤魔化しだろうがなんだろうが、それで迫力があるように見えるならそれは勝ちである。今回は冒頭に無限城(?)にカチコミ入れる柱2人のシーンが一番の盛り上がりだったが、CGゴリゴリでもきちんと重みづけができている無茶活劇はそれだけで価値のあるものだろう。

 ただ、それ以降の日常パートになるとやっぱりちらほら間延び感は出てしまっており、さして面白くないギャグのノリに誇張した演出を乗せて空回りしてる感がちょいキツい。まぁ、これは多少斜に構えてみてしまっているせいもあるのかもしれないが。元々「単なるジャンプ漫画」なんだから、あんまり肩肘張ってみるようなものでもないはずなのだが……それを「肩肘張らなきゃいけない」ところまで担ぎ上げた責任はとってほしい。今シーズンは色々とバリエーション豊かな柱の面々が活躍するシナリオになりそうだし、前クールのダラダラバトルよりは面白くなることを期待しておこう。

 

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 歴史は繰り返すものか、第6話。そりゃね、高校生活ってのははたから見れば周回プレイにも見えるからね。内部にいる人間にとっては確実な上り坂のはずなんだけど。

 というわけで今年もやってまいりました、運命を決めるオーディション。さらに今年は(通れば)府大会・県大会・全国大会と3回もオーディションがあるということで例年以上に気の重いシーズンである。なんらかの評価が下されるということは当然勝者と敗者が出てくる。そこには悲喜交々のドラマがあり、笑う者、泣く者、笑うに笑えない者など多種多様。これだけの大所帯に育った吹奏楽部であれば、そのドラマの量も尋常ではない。でもまぁ、今期は色々と詰め込んでいかなければならないので全部が全部というわけではなくエッセンスのみを手短に。

 意外なことに、ドラマが大きく渦巻いたのはチューバパートであった。葉月の3年越しの悲願。これまでずっと舞台袖を温め続けた彼女がついにコンクールの会場へ。そしてこの采配が決して3年生になった彼女への温情などではないことが、他の編成から嫌でも分かってしまうというのは皮肉なもの。抜群の実力を持つ美玲は当然合格したわけだが、なんと残るチューバの1枠は1年の釜屋すずめのものに。あれだけ先輩面してたさつきがまさかの落選という衝撃の結果となった。

 この決定について真っ先に異議を唱えたのは美玲。そりゃま、これまで築き上げてきた鈴木コンビの絆を考えれば当然のことだし、彼女の審美眼からすればまさかの初心者起用は意図がつかめなかったというのもあるだろう。純然たる実力が理由であれば、おそらくみっちゃんは文句を言いにこない。彼女はその辺りをきちんとわきまえている人間だからだ。しかし、今回の決定は美玲目線からも違和感があり、思わず部長に談判を持ちかけるくらいではあった。かくいう黄前部長もその辺ははっきりと滝センの決定を飲み込めておらず、遠慮がちながらもきちんと上奏し、見事に正論で返されている。

 今回の一件はさっちゃんにとっては残念以外に言葉が無いが、やはりオーディションというシステム自体が孕む様々な危険性を匂わせている。楽器の実力や大会での必要性なんてものは明確に数値化されるものではないため、コンダクターがどれだけ正当な評価を下そうとも不平不満は起こりうる。その下地として「学年の違い」というデフォのステータスが横たわっているならなおさらのこと。久美子たち上級生はそうしたノイズに耳を貸さずに滝とほぼ同じ目線を持つこともできるが、まだそこまでの信頼が置けていない1、2年生からするとこの不満は高まりやすいと、美玲は伝えてくれている。やはりここまでの大所帯になってしまっては一枚岩ではいられない。3年目にして、久美子はこの問題に3度ぶち当たるのだ。

 オーディション会場、真由が向かったその背中に久美子がフラッシュバックさせるのは昨年の奏の振る舞い。あの時は久美子・夏紀・奏という3人の関係性の中で起こった事件だった。「在籍日数が長い上級生が優先されるべき」「自分は身を引くべき」と考えたお利口少女・奏ちゃんのやらかした失敗は、あの時のあのシーン以外でも、どこかで起こり得た問題である。あの時に全ての感情を大噴出させたおかげでユーフォチームは鉄の絆を構築することに成功したが、そこに新たな要素として真由が加わり、絆の再構成が必要な状態。幸いにして真由は奏ほど浅はかではなかったが、だからとて問題は何一つ解決していない。あれだけ対人関係において正解筋だけを辿ることができる黄前相談所が、真由という異分子に対してはいちいち間違った答えしか出せていないのだ。やはり自身のスタンスに直接影響を及ぼす状況では、いかに黄前久美子とて揺らいでしまう部分はあるのだろう。考えれば考えるほど、意識するなと思って意識してしまうほどに、久美子は真由の扱いを取り違えていく。ついにはあすかに授かったあの曲すらも、彼女の内心をチクチクと刺す不安材料に転じてしまった。今の久美子を見たら、田中あすかはなんと言うだろう。呵呵と笑って背中の1つでも張ってくれるだろうか。

 府大会のソリは久美子。そこはなんとか守り抜いた部長の意地。「ここからはずっとソリを2人で吹きたい」。麗奈の無邪気な願いすら、今の久美子には棘に感じられるかもしれない。黄前相談所が最後に解決しなければならない問題、それは彼女自身の話なのだ。

 
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 「ささやく牛乳」って怖くね? 第5話。その昔「牛乳に相談だ」っていうCMがありましたが、相談したら囁き声で返事されるとか。なんの話?

 思いの外穏当な展開になった感もある修羅場後。今作はあっちこっちに百合ップルが存在する遍在的百合作品なのだが、どうやら性根の腐った人間はあまり存在していないらしく、基本的には性善説に則った優しい展開を約束してくれているようだ。亜季さんも悩んでるところにたまたまひまりがお宅来訪なんてしちゃったもんだから溜まってた不満が暴発してしまったが、その後に「どう考えてもパワハラだったな……」と反省、すぐに謝罪できるくらいには良識を持った子であった。やっぱ高校生の時分の3年生と1年生の差ってでかいですからね……いきなりあんな近距離から圧をかけられたらいかに天真爛漫なひまりさんでも萎縮しちゃいますよ。亜季もそれを理解してるからちゃんと謝ることができた。

 この亜季さんの暴走がひまりにいい具合に刺激を与えたようで、「何故自分みたいな人間が先輩を選ぶとかいう不遜な立場にあるのだろう」と思い悩むことに。「好きだとは思うんだけど、その好きが成立してるかどうか分からないから相手の好意を素直に受け取れない」というすこぶる面倒な自己認識なのでちょっとの情動では動くこともままならず、どう足掻いても頭の中だけじゃ解決しない問題だというのに結局頭で考えようとしてしまっている。その辺はやはり恋愛経験が無いが故の不安によるものなのだろう。となれば、もっとじゃんじゃん周りから圧をかけてひまりにとにかく初速をつけてやるしかない。

 今回そうして背中を押す任を任された1人目が、料理部部長の里宮百々花。今期はこれで2人目のメインキャラ「モモカ」だし各地に百合とガールズバンドが飛び交っているので色々とややこしいが、こちらは「うえしゃまボイスの最強モモカ」と覚えよう(奇しくも対抗モモカがりえりーなのはちょっと面白い)。面白半分でひまりの恋バナを聴いていた部長だったが、料理部らしい模範的な恋愛観を説いて少しでもひまりを前向きにさせてくれる。加えて「悩みを誰かに話す」という行為を通じてひまりが自己を客観視する手伝いをしたという側面もあるかもしれない。悩んでることなんて、人に話してみるだけでも案外あっさり解決するもんである。

 百々花部長のすごいところは、ひまりから「実は告白された人がいるんですよぅ」と明かされ、すぐ後にひまりがヨリと2人で帰ろうとしている様子を見て、「この人が例の?」と勘付いたところである。いや、普通に考えたらさ、あの話し方なら告白したのは男だと思うもんじゃない? この世界ってもしかしてどこぞのガールズバンド作品と同じように作品世界内にほぼ女性しかいないパラレルワールドなのか? まぁ、百々花自身にどうやらそっちの気があるようなので、自分に引き寄せて考えた結果が「お相手さんも女性なんだろな」という発想だったのかもしれないが……いや、ここで「普通は男性を想定しないか?」っていうのも一昔前の常識なのかもしれないな……これが多様性の世界か……(多様性を追い求めた結果性別が一種しかなくなるという矛盾)。

 そんなこんなで周りからの刺激をたくさんもらえたひまりだったが、やはりフィニッシュブローは先輩から直接くらう。「あんまりひまりを悩ませるのもかわいそうだし、ライブ後に一旦結論だそうや」という提案に、ひまりは「それでも決まらなかったらこの関係性は終わってしまうのかしら!?」と怯える。しかしそんなひまりを一撃でKOするヨリの一言が「絶対に惚れさすライブしたるでお嬢ちゃん」である。もう、それで終わりでいいじゃん。ここで勝負アリでもよくない? この子、可愛いキャラもやってるくせにイケメンムーブに迷いがないのはずるいよな……そりゃ亜季が自然と籠絡されるのも分かる気はするわ。もう、ひまりに逃げ場はないぞ。

 今日の結論:それにしたってキーボードとドラムの距離が近い。

 
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 「本当の意味での姉妹(スール)」とかいうパワーワード、第6話。どこぞの百合はギターを奏でているが、こちらはお琴で繋がるガールミーツガール。

 さぁ、いろんなところが動き出してややこしくなってまいりました。「我欲渦巻くドロドロ宮廷バトル」という雰囲気が出てきて実に好みの展開です。ただ、それが故に登場するキャラクターの数も増え、正面切って描かれない要素を拾うのが大変になってきた。何が悩ましいって、わたしゃキャラの顔を認識するのが苦手なので、みんなして似たような格好をしているこういう作品はキャラの識別がとても難しいのである。まぁ、そういう時のために声による認識を行なっているわけだが……女房連中なんていくらなんでも数が多すぎてちょっと大変。

 若宮周りの「男どもの政争」に関しては次回以降を見守るしかないので一旦置いておくとしよう。一応軽く触れておく必要があるのは、長束派から寝返った敦房(あつふさ)という人物が本気の翻意であるかどうかという問題。少なくとも今回の態度を見る限りでは「長束を守れるなら敵対する若宮に保護してもらった方が手っ取り早い」という態度は本心のように見えるし、実際彼の計略で若宮は南家に殴り込みをかけることに成功したわけだが、奥方が笑っていた「南家連中は本心を顔に出さん連中だからな」みたいな言い分も気になるといえば気になる。ここまで全部含みで計略の内だったとしたら若宮大ピンチ。まぁ、前回の荒事極振りみたいな長束派の様子を見る限り、そこまで知恵がまわる連中にも見えないのだが。

 とまぁ、男連中は勝手に修羅場ってくれそうなので、今回メインで押さえておくべきはお姫様方の関係図。これまで「なんか4人いるよね」くらいの捉え方だったのだが、東西南北の4家という分け方は姫様方だけの問題ではなさそうなのでちゃんと把握しておいた方がよさそうだ。

 まずは主人公っぽいポジションにいるのがあせびさんを担ぎ上げる東家。季節は「春」が該当し、イメージカラーは緑という感じだろうか。あせびは純然たる意味での箱入り娘らしく、周りの女房たちにとっては常識な宮中での不文律、そして生臭い歴史の逸話などもさっぱり知らないご様子。その代わりに身につけているのが琴の腕前で、「楽人の東家」と呼ばれているとかなんとか。そしてこのあせびをサポートしている熱烈スールが宗家の藤浪。こちらは純然たる親愛の情から協力しているようだが、確かに中立の立場にあるはずの妹君が1つの家に肩入れしている現状はあまりよろしくないのかも。もっとこっそりサポートするくらいの知恵が回ればよかったのだが。

 あせびと直接ぶつかったが、なんか知らんけどちょっと返り討ちにあった風に処理されてしまったのが西家の真赭の薄(ますほのすすき)。西家の配当は当然「秋」でイメージカラーは赤。今回も七夕のイベントにかこつけて小林幸子ばりのド派手な着物で攻めたが、周りの人間はあれをオシャレと受け取っているんだろうか。ただ、単なる派手好きというわけではなくて若宮への熱意は本物らしく、あせびなんか鼻息で吹き飛ばせるくらいに丁寧にお着物の仕立てを行なっている。普通に考えたら一番報われるべきは彼女である。西家は今のところメインで頑張ってるのはこの姫だけか?

 敦房や長束派の多くが所属しているという南家のお姫様は、姫というより王子枠の浜木綿(はまゆう)。こちらは「夏」の割り当てだが、イメージカラーは今のところ青だろうか。底が知れぬという南家の性質はこのイケメン姫にも当てはまるのかどうか。ただ、多分この家についてはどっちかというと姫様よりも当主と若宮のバトルがメインになりそう。

 そして、そんな南家に対して政治的取引という名の恐喝に出たのがこれまで最も影の薄かった釘ボイス、北家の白珠(しらたま)である。北家は当然「冬」を担当し、イメージカラーは白だろうか。確認したらその名から分かる通りに雪哉も北家の出身ということで、影が薄い割にはがっつりメインで食い込んでもおかしくないお家柄。ただ、残念ながら今回の白珠の振る舞いは主人公サイドのものではなさそうやね。互いにそこまで密な関係性でもなさそうな4家の姫君。それぞれに箱入り娘のはずなのだが、その「過去」に何やら大きな秘密を抱えているとかなんとか。

 次週は荒事混じりで姫様周りの話が動き出しそう。ぜひ重厚なお着物でのドタバタキャットファイトなどを見せていただければ。あ、でもこいつら烏なのか。ゴミ捨て場の決戦。

 
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 歴史上、キン肉マンの次に牛丼をよく食うアニメ、第6話。「これぞチー牛御用達アニメだな!」って言おうと思ったけどチーズ牛丼はその起源からしてすき家がオリジナルで、今作は吉牛だからちょっと違う。いや、同じ穴の牛や。

 女子高生が吉野家でくだを巻き、その接客をする店員も女子高生。そんな夢の牛丼ワールドでお送りしている今作だが、それでも音楽活動をめぐる諸々は現実と同じくなかなか厳しい。まぁ、メジャーデビューなんてことを考えなければ楽しく演奏してればいいだけの話なのだが、前回の顛末から仁菜は完全に変なスイッチが入ってしまい、「私が桃香の正しさを証明するんだ、ダイダスなんてぶっ壊してやるんだ」とかなり前がかりになってしまっている。桃香からしたら余計なお世話以外の何物でもないのだが、桃香だって音楽活動を続けてしまっているわけで、あの日仁菜に刺激されて再びギターを握った時点で完全に仁菜を見ている方向性が違うというわけでもない。あくまで桃香は「大人だから」ブレーキが効くというだけの話だ。バンド全体でアクセルの量がブレーキ量を上回ってしまえば、いつどこで転がり出すかも分からない状態なのかもしれない。

 これまでは仁菜という(暴走)アクセルと、桃香という堅固なブレーキ、そしてその調整役となるすばるという3人の拮抗状態だったわけだが、ついにここに「残りの2人」が参戦を表明。3+2の形で5人バンド結成というのはこれ以上余計なことを考えなくていいのでわかりやすい展開だ。まぁ「キーボード+ベース」という非常に都合の良い組み合わせが残っていたのはかなり都合の良いラッキーなのだが……バンドの募集ってだいたい最後にドラムが足りなくなるって聞いたことがあるんですけど、どうなんでしょうね。私の周りで実際にやってたアホバンドは「当方ボーカルギターギターギター」とかいう凄まじい状態になってたりした。

 吉牛の店員の皮を被った新たな2人を確認しておこう。まずはベースのルパ。……なに人やねん。今Wiki確認したら「南アジア出身」っていうすげぇふわっとした書かれ方しかしてないんだけど、日本での人口比を考えるとフィリピンあたりでしょうかね。一応父が外国籍で母は日本人のハーフらしいです。これまでどこで何をしていたかさっぱり分からない謎の人物なのだが、端々から感じ取れるオーラはこのバンドに一番必要そうなまとめ役ポジション。相方の智(とも)のことをよく理解しており、彼女の欲求をコントロールしつつ、良い方向に調整するスキルに長けている。今のところ自己主張はそこまで強くなく、智の「武道館へ行く」という目標にそっと寄り添ってあげているだけに見えるが……ただねぇ、我々はつい最近、「ママみ溢れる調整役だと思ってたら一番の畜生で劇物だった」っていう事例を目の当たりにしているからねぇ。ポジションもベースだし……ベースやってる女の感情って重いよね(個人の感想だし、一部ガールズバンド時代限定の感想です)。

 そしてキーボード担当、各種電子機器のスキルにも優れているのが海老塚智。どうやらかつて他のバンドで活動していたが、なんらかの理由で解散し、ルパと共に配信ベースの作曲活動に軸足を移していた様子。そこそこの知名度を誇り「いくらか事務所からの誘いも受けた」ということで、おそらくJELEEくらいの規模感なんじゃなかろうか。ただ、人間性はやや難しめの人物に見えており、暴走列車・井芹仁菜や大人のふりした桃香とうまいこと合わせられるかどうかが懸念材料。今後一番の課題は多分全員の目的意識のすり合わせになるかと思われる。

 ま、バンドの結成なんてもんはいつだって偶然だし適当だ。決して音楽に全てをかける覚悟があるやつばかりじゃないし、このバンドで一生やっていくなんてくそ重い誓いを立てられるやつはそうそういない。しかし、現時点での表層的な利害は一致している。ただ、仁菜の暴走気味の「なんでもいいから売れなきゃ」マインドが智の目的に合致したが故の合流であろうから、今後どこかで仁菜の目が覚めた時に一波乱ありそうではある。桃香がどっちのモチベに波長を合わせるかにもよるけども。どっかでルパが一回爆発したら何か面白いことが起こりそうだけどなー。

 そして、どうしても4人の動向に目が行きがちなところで、私がどんどん気になっていってるのが実はすばる。やっぱドラム補正があるせいなのか、彼女のキャラに毎週惹かれております。今回はほぼミス無しで仁菜のコントロールに成功しているし、彼女が語った「桃香は2人いるように見える」っていう人物評も、100%とは言わないまでもかなり的を射た分析だと思うのよね。これまで周りに合わせるスキルを磨いてきたおかげなのか、彼女の視点はかなり正確な気がする。そして清楚系女子高生のふりしてみんなで集まってる場所だと平気で足組んで座るようなお行儀の悪さも良い具合にツボ。今後もう1回くらいすばるを泣かせる展開が見られたらいいなーとは思ってます。

 
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 ラスト5分まで何のアニメかよく分かんない、第5話。いや、もしかしたら「パンツとおっぱいと脱衣フェチ」がメインのアニメなのかもしれませんが。……サブタイもだいたいそんな感じやん。

 ちなみにず〜っと気になっている絶妙なテンポのもっさり感は今回も一緒。これはもう、制作側の意図してる演出ってことなんですかね。全ての会話の掛け合いが09倍速くらいで流されてる感覚。そして肝腎の会話の中身についても、「特に意味がない日常」を体現するにしてもなんか台本くさいというか、絶妙に肉薄してない感じが何とも気になってしまう。こんだけ話数が進んでるのに乙ちゃんとこのクラスメイト一同とか、あんまりキャラが肉付けされてないし、下着トークとかもやらされてる感があるんだよなぁ。この感覚はいつ解消されるんだろう。

 そんな中で唯一動き出そうとしたのが銭湯の娘さんで、名前は桑島麻里ちゃんというらしい。この子もたいがいなタマなのだが、エロに精力を注いでいるという割には動きがもっさりしていて「もっと頑張れよ! まぁ、もっと頑張るとR18の制限入っちゃうリスクがあるんだけどね!」などとも考える。つい最近別アニメで「同性の場合でもセクハラって成立するんですよ」って言われてたし、あんだけ下心しかないやつは番台に座らせちゃダメだと思うんですけどね。多分ずっと小さい頃から銭湯の仕事を手伝ってるよい子なのだろうが……それが故に「脱衣マイスター」みたいな存在になってしまったとしたら罪深い家庭事情である。当然視聴者だって菫子さんや畦目先生の脱衣には興味があるのだが、菫子さんはこれまでもおっぱいを散々に振り回してるからそこまでレアリティ高くないし、先生も先生で巧みなパンチラなどで充分なアピールがあるので、今更全力で脱がなくてもいい気がする。クラスメイトの「パンツが黒い子」だけ実際のパンツを見せてくれなかったんですが、あそこが放送コードの向こう側ってことなんでしょうかね。

 そうして畦目先生との親睦を深めつつ、「何故菫子さんはこんなにも学校に通うことにこだわるのか」「不法侵入者の便所メシ(かつ便所ワーク)を学校側は全然取り締まれないのはどないやねん」「先生、いくらなんでも乙ちゃんに拘りすぎじゃないですか」などと色んな要素に特に説明もないままにお泊まり会に突入する面々。今回このアニメを観て得られた最大の収穫は、「確かに、お弁当箱の歌の通りに作ったらありえんくらい地味な弁当になるな……」という事実。「刻み生姜に胡麻塩振って」の部分は全ておにぎりにかかる修飾という解釈はあっているのだろうか? さらに歌詞が不安だったのでググって確認したところ、現在比較的多く歌われている「にんじんさん、さくらんぼさん」は元々「にんじんさん、さんしょうさん」だったという事実も判明。確かに、にんじん・しいたけ・ごぼう・れんこん・フキというあまりにも渋すぎる煮物系ラインナップの中にいきなり飛び込んでくるさくらんぼは違和感の塊である。幼い頃には全く気にしていなかったが、いつの時代から改変されたものなのか。「山椒なんておかずにならんやろ」という配慮か、「お弁当なんだからデザートも入れないと」という気遣いなのか。でも弁当箱の中でさくらんぼが煮物の汁に塗れている図しか想像できないよな。

 などという分析が進む中、最後の最後にようやく今作のタイトルが「怪異」であることを思い出させてくれるそれなりに怖い事件発生。そして冒頭に出てきた謎の2人組(キャストが無駄にしっかりしてる)が介入。来週化野が帰還して新たな怪異にようやく挑んでくれる展開ですかね。……まともにホラーバトルする様子と、延々あてどない入浴シーンが続く展開、どちらが本命なんでしょうね。

 
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