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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 黒1白2は毎日あそこで寝ているんだろうか、第10話。もう日乃出橋から猫寝橋に改名しちゃえ。

 片付き始めたいくつもの断片。綺麗に収束したものもあり、自然消滅したように見えるものもある。まず、今回一番はっきりと「決着」がついたのは祐と幸の関係だろう。前回の時点で既に決着はついていた気もするが、一応確認のようにして、幸はちゃんと2人に「告白」をしてみせた。そして、当然それに対する祐の答えも「月が綺麗だね」というもの。お互いになんだか不思議な距離感からスタートした2人の関係性だったが、困難を乗り越えて無事にゴールにたどり着くことが出来た。最初の関係性は一方的な「祐の努力」という側面ばかりだったが、そこから幸が祐を受け入れ、自分の行いを省みた結果行った今回の「同時告白」の儀式。相変わらずよく分かっていない透子は差し置いて、なかなか良いセッティングとなったのではなかろうか。きちんと、思いを伝えた幸に対して透子も「月が綺麗」という祐と同じ答えを返しているのに、意味がよく分かっていないせいで全然そこに籠められた意味が違っており、あっけらかんと空に響いたのはなかなか面白いシーンであった。

 次のシチュエーションは「伍時半の君」を中心とした一群。合宿から帰ってきた雪哉は、偶然町を歩いていてやなぎのやっていたことを知る。彼女が何故同じコースを走っていたのか、という答えは実は未だはっきりと得られていないし、今後もその真意をはっきりと語るチャンスはなさそうなのだが、やはり「雪哉がこの町にいないこと」を代替することが目的だったのだろう。このまま放っておくと、雪哉がこの町から消えてしまう、とまではいかずとも、いつでも彼が帰ってきて元のようにランニングに戻れるように、彼女は「等価の代替物」として「5時半の君」を引き継いでいた。この「対等である」という要素が2人の関係性にはとても重要なもので、実際、帰宅したやなぎを迎えた雪哉は、かつてやなぎがそうしてくれたように、彼女にタオルや飲み物を差し出すのである。2人はようやくここで「並ぶ」ことが出来た。「告白した側、された側」とか「兄と妹」という関係性ではない、2人の新しいつながりがここで完成し、2人はひとまずのゴールを迎えたと言って良いのかもしれない。ちなみに、「私の五時半の君」の存在にちょっと浮かれていた陽菜ちゃんも同様に片付いている(というか、最初から俎上に上がってきてないな)。

 さて、そうなるとやはり残されたのは最大の問題児である駆ということになるんだな。今回は回りのノイズがすっきりしたこともあってか、駆と透子がお互いに歩み寄る姿勢を見せて少しずつ核心へと近づいているようだ。透子は相変わらず「欠片」に悩まされながらも、何かを掴もうと改めて沖倉の家を訪れ、「ひょっとして駆の野郎がおかしいのはこの両親のせいなのでは……」と途方に暮れる。やっぱりあの大人たち、ちょっと変かもしれない。他方、駆はというと、「欠片」が聞こえなくなったことにいくらか戸惑いつつも、相変わらずセカンド自分やサード自分との1人会議は捗っているので、あんまり精神的に変化も動揺もないように見える。ただ、自分の力だけではどうしようもないことは分かっており、まずは祐を通じて幸にアプローチ。一体幸に何を聞くのかと思えば、透子の扱いについての身の上相談だったようだ。まぁ、駆の立場からすれば「欠片の謎」を解く唯一の手段が「透子の謎」を解くことと同じになってしまっているので、彼女の生い立ち、交友関係、そして精神性から地固めしていくのはある意味冴えたやり方といえるのかもしれない。幸からは「透子ちゃんを守れていない」ということへの太鼓判を頂き、2人で一緒に今後について神頼み。その後もう一度1人で神頼みをしていたが、おそらく幸がいなくなった後での願いには「欠片」についての事象が含まれるのだろう。2人でお願いするのは透子の幸せ、透子の未来だろうが、事情の分からぬ幸に「欠片」のことを話すわけにもいかない。結局、幸に相談したとはいうものの、最終的な問題は駆が飲み込む形になるのである。

 そして、何を知っているのか、ニワトリのジョナサンに連れられて、透子がたどり着くのはやっぱりあの美術準備室である。今回はサブタイトルが「ジョナサン」なので「またニワトリがどうにかなるのか! やっぱりP.A.やな!」とか思いながら見ており、一瞬校庭からジョナサンが消えていたので「ほらみろ!」とドキドキしたのだが単に校舎内にいただけだったな。あそこで透子を美術準備室に導く重要な役割を果たした、ということなのかも。そして改めて「欠片」の現状について意見交換を行う。キスしたことについてしどろもどろで説明する透子だったが、それを受けての駆のレスポンスは、「とりあえず未来にしてみよう」というもの。うーむ、相変わらずこいつの考えていることはよく分からない……。何の躊躇いもなくキスをする2人。透子の方も、面食らってる風ではあるがあんまり嫌がってもいないし、自然にそうなるか、みたいな顔でそれを受け入れた。この2人は……一体なんなんだ。透子からしたら「もう見てしまった景色」であり、それが「未来かもしれない」という覚悟があったかもしれないのでまたいいとして、駆があっという間にそこでアクションを起こす展開は流石にどういう心理状態なのかは読み取れない。彼は彼なりに追い込まれていたということなのか……。とりあえず次回の反応を待つしかないな……。

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 荒れるぜぇ〜、止めてみな!

 

Round1・「だおりすけ」

1.折助を卑しんでいう語。

2.江戸時代末期、イギリスからもたらされた焼き菓子の一。

3.モロッコの政治家、人権運動家。性転換手術の合法化に尽力した。

4.江戸時代に町人の間で流行した絵巻物、「猿飛佐助修羅烈伝」の登場人物の一人。伊賀忍法の使い手。

5.舞台演劇の黒子の呼び名。鈴助、馬之助の後で舞台に上がる。

6.ミャンマー第三の都市。北東部に位置し、独特の山岳牧羊が盛ん。

 

Round2・「にせものがたり」

1.仮名草子。作者未詳。伊勢物語のパロディ。

2.偽者が自らを信用させようと多弁になる様。

3.米澤三吉の小説。加賀の仁瀬にある港町を舞台に、記憶喪失の主人公多山の波瀾万丈の人生を描く。

4.夫婦の生活、そのあり方について、女性の目線から風刺したコラム。樋口一葉によって書かれた。

5.19世紀イギリスにおいて一時的に興ったプロテスタント過激派「聖槍騎士団」の聖典の後世での蔑称。

6.江戸時代中期に書かれた伊勢物語の続編。作者不詳。徳川綱吉の幼少期を描いた。

 ググっても当然ヒットさせるのは難しいぜ!「仁勢物語」と漢字検索しよう。

 

Round3・「ぺんてしれいあ」

1.五芒星

2.イタリア十一名家の一。海洋運輸業で財を成したが、19世紀で仕手により没落。

3.ギリシア神話で女人国アマゾンの女王。

4.フェンシングの基本動作。腰を落とした状態から両足を小刻みに動かし、重心を動かさないようにして移動すること。

5.カナダ北部の都市。

6.フェンシングにおける基本の構えの一。

 我々のルールでは「知ってる言葉は出題時に報告する」義務があるので、正式なたほいやの様に「同じ答えが被る」ことは稀です。おかげでこういう状態になるとエラく混乱する。

 

Round4・「てんたさん」

1.スペイン語でムカデのこと。

2.バスク人作曲家。後にアメリカに渡り、リチャード・テタヴスキの名で数々の作品を発表した。代表作に組曲「豚などの鼻輪から見た風景」がある。

3.アメリカで西部開拓時代に流行した帽子。テンガロン。

4.デイビージョーンズの呪いの一つとして船乗りに恐れられた架空のタコの怪物。

5.(オランダ語)風呂屋、大衆浴場。

6.(キリシタン用語で)誘惑、試練。

 声に出して読みたい日本語「豚などの鼻輪から見た風景」。「など」て!

 

Round5・「てっさろにーき」

1.サロニカのギリシア語名。

2.アメリカの農学者。遺伝子組み換え作物の技術発展に大きな貢献をした。

3.フランスの映像作家、映画監督。ヌーヴェル・バーグを先導し、代表作「王手飛車取り」で論争を呼んだ。

4.クルド人伝統の絨毯織物。赤・黄などの暖色を多用し、ラクダ・羊・子供など一族の宝を描く。

5.ロシアの冒険家。ジョナサン・イェーガーと共に狩猟用犬ぞりでイヌイットを虐殺、支配した。

6.イタリアの家庭料理。ウサギ肉のゼリー寄せに酸味のあるソースをかけたもの。

 なんかもう、色々カオス。特に必見は5番である。「駆逐しすぎやろ!」とか「イヌイットが支配……された?!」など、多くの波紋を呼んだ。ちなみにgoogleだと「テッサロニキ」表記ですね。テッサロニキーwww

 

Final Round・「らけだいもん」

1.ギリシア正教における守護聖霊の一。機知と融和を司る。

2.古代ギリシアの都市スパルタの正式名称。

3.イタリアの劇作家、ローレンツィの書いた「悪魔の祭典」において中心的に書かれた悪魔の一柱。

4.琉球空手で、免許皆伝を認められた者をさす語。

5.長安第三の門。罪人や捨てられた奴隷を逆さにしてつるすために用いられた。改修を繰り返し長らく使用されたが、文化大革命で使われたのを最後に取り壊された。

6.落ちぶれた者。みすぼらしい人。落第者の訛りか。

 勉強になるなぁ。出題時は「もう、男塾しかないやんけ」って盛り上がりました。「むぅ、あれは中国の羅家に伝わるという奥義、羅家醍悶!」「知っているのか?!雷電!」

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 たぬぽん、第9話。史上稀に見るタヌキアニメであることよ(まぁ、たまたま去年これ以上のタヌキアニメがあったけどさ)。

 今回はなんと、学校サイドのサブキャラがほとんど登場せずに、かなり野崎・千代間のお話が多めに取られている。おかげで普段ではあまり見られないような2人の様子が見られて、もうホントに千代ちゃんが可愛い。そりゃあゆかりさんと一緒になでなでしたくなるのも分かるってもんだ。女子高生っていうよりも随分子供っぽいなー、と思ってたけども、千代ちゃんは思考回路もそうだけど、やっぱりあのリボンが子供っぽさに拍車をかけているんじゃなかろうか。流石に現実にはあんな髪型の女子高生は見かけないよなぁ。いや、そもそも女子高生自体をあんまり見かける機会の無い生活送ってるけどさ。

 Aパートは雨の日の傘のお話から。もう、ダイレクトにラブラブなシチュエーションになってしまっているので誰得かと言えば千代得であるのだが、やはり野崎の朴念仁っぷりが半端じゃない。2人並んで昇降口に座っていると、何故か「いい雰囲気に……」じゃなくて漫画のネタ出しという名の大喜利大会が始まってしまうのである。またいいタイミングで結月が通りがかっていったよな。あいつ、性格最悪なのにあそこで傘を投げ出す行動は取るんだ。単なるアホなのかな。そして、いくら千代ちゃんが貸してもらった傘だからって、あの状態で千代ちゃんが傘を持つのはどう考えてもおかしいやろ。あの角度で野崎にぶつからないように傘を持ち上げ続けるのって、想像以上に筋力使うぞ。アシスタントさんだって右腕は大事なんだから、野崎はせめて職業意識からでもいいから気を遣ってあげて。まぁ、最終的にはちゃんと傘を受け渡せたからいいんだけどさ。その後は野崎が自宅に千代ちゃんを招いて服を脱がそうとしたりする展開があるが(誤解を招く表現)、いつも通りの流れな上に、「意中の人の家に招かれてもドキドキすらしない関係性って何か損だよなぁ」とちょっと同情しました。

 Bパートはひたすらに狸アニメ。未だにゆかりさんのキャラが本当の本当に「ただひたすら素直」っていうだけなのかどうかが定かじゃないので、彼女が出てくると無闇にハラハラしてしまうんですが、どうやら本当に単なる「自分の意見が通せない人」なんだろうなぁ……それにしたってあの漫画は……いつも思うけど、野崎の漫画にしろゆかりさんの漫画にしろ、この作品世界ではどういう点が読者に評価されているのだろう。野崎のやつが一番分からん。ゆかりさんのは、「ひたすら狸ネタを連発する、少女漫画のふりをしたシュールギャグ」だと思えば、コアでニッチなファンがついていることはイメージ出来なくもない。……いや、無理かな。その場合には前野の手柄ってことになるしな。前野はこの世界では珍しく、本当に何一ついいところがないクズなので、あいつが成功していると思われるようなことは考えたくないな。そろそろ編集部もあいつの処遇を考えた方がいいと思うぞ。いや、だからって剣さんがいい編集だとも思わないけども。……多分ゆかりさんが人間的に出来た人なんだろう。とりあえず、今はそういうことにしておこう。さぁ、みんなで千代ちゃんに缶のコーンスープを差し入れしよう。

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 いや、モモカだっ! 第9話。悪魔≦鬼畜<モモカ。でもさ、あんなジジババだったら容赦無く撃つっていうのも別に抵抗ないような……。

 今回は3本が全て違う展開の、本当に雑多なお話。そして、それぞれの話が自由自在にひでぇ話。この安定感である。Aパート、何故か突然ドッグカフェに行くことになったモモカのお話。こればかりはさっぱり分からん。何故あそこに行きたかったのか。そして行くにしても、なんでよりによってカモを使ってチャレンジしようとしてしまったのか。単に「オシャレな女性が集まる」ってところに憧れたのかなー。モモカって思考回路(のどこか一部だけは)割りと今時の女の子なんだよなぁ。いや、カモを連れていく時点でおかしいんだけどさ。ただ、幸か不幸かショップ経営者も別方向におかしかった、っていうお話なんだけどね。勢い任せでネタを重ねたから一瞬ごまかされそうになったんだが、最初にモモカのケーキが小さかった理由とか一切説明されてないんだよな。他のお客は普通に食事してた気がするので、ひょっとしたら「モモカはこの店にふさわしくない畜生である」っていうことをオーナーが既に見抜いていた可能性はある。その割にカモが犬じゃないってことは気付いてなかったけどさ。結局あいつがカモノハシである確証は得られてないので、「犬ではない何らかの腐れ畜生」というオーナーの主張もあながち間違いでは無いんだ。ただ、残念ながらこのアニメの登場キャラクターの中で一番常識をわきまえているのは、多分カモだ。あの鳴き声の音声ってどうやって出してるんだろうね。

 Bパートは個人的に一番お気に入りだったひでぇ話。何しろモモカ・美煌抜きの3人で進む初めてのお話なのだ。普段あまり目立たない(前回悲惨だったけど)麻耶も台詞が多く取られていたし、普段ほとんど回りと対話すらしないかよちゃんも今回は積極的に2人とコミュニケーションを取っている。一応、「秀才少女」っぽいことも言ってたからキャラを固める意味もあったしね。いや、でも低体温症になると()。しかし、それにしたってうららである。何故あの子はここまで容赦無くド変態に成り下がれるのか。モモカに水着を見せるアプローチからして明らかにアウトだってことは誰が考えても分かりそうなもんだが、何故かそういうところだけブレーキがかからない。そして、今回もまた、彼女の担当はシモの話なのである。まさかこうも続けて粗相する女子高生の話が続くとは……。いいぞうらら、モモカとは別次元でもっとどんどん汚れキャラとして磨きをかけてくれ。ちなみに、今回の話を見ていて、「部長って、ひょっとしてこの部活であまり求められてないんじゃねぇかな」って思ってしまった。普段あれだけ偉そうにしてるのに案外さびしんぼの部長さんは可愛い人なのかもしれません。

 しかし、Cパートは打って変わってハードな展開。CM跨いだら突然のオーストラリアである。なんでサバゲ部の面々はろくに事情もしらない状態で美煌の無茶に付き合うんだろう。いや、「今からオーストラリアに行くぞ」って言われたら、そりゃ美煌の金で海外旅行出来るんだから喜んでついていくとは思うけど。学校は夏休みなんですかね。更に、「対戦相手が近所の年寄り」というオーストラリアの存在意義全否定な展開に、「レース+サバゲ」という斬新なセッティング。あのルールだと、最初にスタートダッシュに成功した奴が単にトップで走り抜けてしまえばサバゲなんて関係無い単なるレースになる気が……まぁ、軍用ヘリがいる時点でレースなんて無意味なんだけども。じじいばばあどもは、きちんとこのアニメに相応しい鬼畜軍団が用意されている。あふれ出す若者に対する愚痴(多分孫だろうなぁ)も、なかなか身近でリアルなお話である。ボクは図書カードをもらっても現金と同じくらいに嬉しいですよ。お菓子は……まぁ、ジェネレーションギャップってことで。

 それにしても、そろそろ「この演出はあくまでイメージである」が無茶なレベルになってきたよな(今更だが)。モモカの銃で普通に軽トラのフロントガラス撃ち抜いてたし。最後のトラック突貫シーンはどこをどうイメージした結果なんでしょう。まぁ、全員生きてるからかまわんのでしょうけども。モモカは鬼畜とか悪魔っていうより、単なる超人なんじゃなかろうか。落下中のトラックの荷台を渡り歩く運動センスは、「そりゃサバゲで無敗にもなるわ」と納得出来る脅威の身体能力である。あのママンから受け継いだものなんだろうなぁ。あ、ちなみに麻耶は今回も最初に脱落してます。あの子、ほんと戦場に置いとく意味ないな。

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 びっくりするくらい普通の話だった、第9話。いや、普通が悪いってわけじゃないんだけどさ、少ハリってここまで少なからず異物感で楽しんでいた部分があるので、今回の春の「普通の」悩み方は、なんだか拍子抜けである。いや、お当番回があってよかったとは思うけども。

 いつの間にかテレビデビューまで出来てしまった少年ハリウッド。これまで「なんか怪しいスカウトのおっさんに声かけられて集まっただけの連中」→「でもなんとかモチベーションを見いだして色々練習を始める」→「小さな舞台だけど、とりあえず舞台演劇っぽいものには成功する」→「次は歌のレッスンしてるけど、別にこの後ライブの予定とか無いよ」と、順調に「先行きの全く見えないアイドル見習い」をやっていたのだが、今回は何故か、一足飛びに「テレビ出演」なのである。こないだのミュージカルご乱心騒動の時に週刊誌には載っていたようなのだが、今回のテレビ出演オファーはそれとも全く関係無く、単に「場末の劇場でアイドルまがいのことをしてる変な奴らがいる」というので、ギャラの安さだけを見込まれて声がかかったとのこと。うーむ、シャチョウは売り込みとかオーディションの斡旋とか、そういう業務は何一つしてないんだろうか……。

 でもとにかくテレビなんだ。どういう形態なのかは分からない。「WUG」や「ろこどる」の例を取ればまずは地方のケーブルテレビとかそういうローカルネットなんだろうが、最初に撮っていた謎のランキング番組がどういうカテゴリなのかは分からない。ただ、その後少しずつ発展していく仕事の多さ(と変さ)を鑑みるに、どうも全国放送規模のテレビでもとんとん拍子に声がかかったんじゃないかという気がする。これまでの「芽が出ないなりに頑張っている」少ハリのイメージとは乖離した、一足飛びの活躍なのである。多分、その「間が抜けてる感じ」が今回の「良く見るアイドルアニメっぽさ」に繋がったんだろうな。

 「テレビのバラエティ出演」ってのがどういう位置づけなのかは個人の目標にも依るのでひとくくりでは決められないが、撮影の様子を見てると、ほとんどのメンバーは割と満足してやっているようだった。まぁ、元々キラはテレビに返り咲くのが目標だし、トミーは何やっても楽しそうだし。颯や生馬は結局この5人で何かやれてれば、それなりに満足出来てしまうのだ。そして、テレビ出演が恒常的に繋がるなんて事態は本当の「アイドル」の第一歩として充分過ぎるくらいなので、普通はここで満足出来るものである。

 しかし、今回の主人公である春は違う。「こんなことが俺のやりたかったことじゃない」と反抗し、まさかの「他の事務所のオーディションチャレンジ」である。まぁ、確かにこれまでずっと一貫して「歌いたい」と言ってきたのは春だけだし、立て続けのバラエティ仕事に歌が全然関係無いので将来の自分の目標からかけ離れていく不安は分からないではないのだが、でもそれだったらこれまでのシャチョウの扱いだって充分アウトだった気がするんだ。少ハリとして活動を続けて、歌を歌えたチャンスなんて一切無い。一応練習してるシーンはあったけど、舞台の上でも歌ってないしなぁ。春が疑問を覚えるのなら、もっと早い段階で「少年ハリウッド」という存在そのものに疑問を呈するべきだった。他のメンバーが入れ替わり立ち替わりそうしたきたのだから。

 まぁ、何が気にくわないかは人それぞれってことなのだろう。春はいよいよ少ハリのスタンスに疑問を持ち、「もっと綺麗な音楽の世界があるはず」と思い立って勇み足を出してしまうわけだが、そこだってもう少し頑張れたところなんだよね。あの嫌らしい面接の話なんて、たまたまあの事務所が「そういう」ところだっただけで、もっと他のところに駆け込んだりしても良かったはず。結局、最後に大先輩の大咲に言われた正論以外に答えはない。「本当に歌いたい人は路上だろうが何だろうが歌ってるはずだ」と。彼の「ミュージシャン欲求」の幻影が、ここで打ち砕かれるのである。

 結果的に、彼がやりたいことが何なのかがはっきり分かったわけではない。これは颯も生馬も一緒なので、少ハリにはお約束の状態。そして、割とリアルな状態。でも、「ミュージシャン欲求」という面倒な病気が治って、これからも少ハリとして活動出来るようになりました、めでたしめでたし。……うん、やっぱり普通だ。「先輩からのお言葉」も今回は問答無用の正論だったから「普通のドラマ」的に見えたんだろうなぁ。いや、これでいいんだけども、なんか少ハリの空気からずれてる気がしてなぁ。

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Liliana’s Indignation リリアナの憤り (X)(B) U

ソーサリー

あなたのライブラリを上からX枚墓地に置く。対象のプレイヤーは、この方法で墓地におかれたクリーチャー・カード1枚につき2点のライフを失う。

 微笑ましいリリアナとジェイスの痴話喧嘩の様子を描いた1枚。なんでジェイスの阿呆はいちいちおばちゃんを怒らせに行くかな。未だかつてないくらいにイライラしてるやん。この後優しいキスをして終われる雰囲気じゃないぞ。リリアナさんがジェイスに怒りの矛先を向けたということで、なんとジェイスのホームグラウンドである「ライブラリ削っちゃおうか部門」に殴り込み。しかし、リリアナさんが削るのは自分のライブラリだけ。だって、墓地に死体はいっぱいほしいもんね。これ一発で昂揚だのゾンビだのと色々解決する問題も多いが、やはり使いこなすならば特大の一発で相手をノックアウトさせてみたい。リミテッドの場合、クリーチャー含有数を15枚くらいとすると、残念ながらダメージの期待値はX点を割ってしまう。ゲーム終盤、X=5で撃っても4点6点に届くかどうかというレベルだ。決め技としてはやや微妙か。うーん、やっぱりリリアナさん本気で怒ってるわけじゃないんでしょうかね。

 

Macabre Waltz/死の円舞曲(ORI)」 C

 オリジンに続いて即再録されたコモンの墓地回収枠。オリジンは青黒がゾンビカラーであり、墓地から2枚のゾンビを回収することに意味があったために再録されたが、今回はそんなゾンビに加えてディスカードにまで意味が出来たのでかなりしっくり来る1枚に。昂揚目当てでガンガンライブラリを削り、やたらとめくれちゃったクリーチャーを回収しつつ残ったカードタイプを送り込む(最低でもソーサリーは確実に送り込める)。手札のクリーチャー密度を高めつつ昂揚を安定させるナイスな1枚。さらにイラストにはリリアナさんが死体と踊るグロ愉快な一幕も。ワルツですのでワンツースリーなgifアニメも公式に載ってますわよ。こうして見るとやっぱりリリアナおばちゃんは扇情的な格好してるのでPW業界では屈指のエロさだな。

 

Markov Dreadkinght マルコフの戦慄騎士 (3)(B)(B) R

クリーチャー・吸血鬼 騎士

3/3 飛行

(2)(B)、手札を1枚捨てる:〜の上に+1/+1カウンターを2つ置く。

 素材の味をシンプルに活かす、あまりに地味過ぎるレア。レア……レアねぇ。いや、強いのは分かるよ。6ターン目に殴る時には最悪7/7って可能性もあるわけで、そんなもんがアンコ以下で与えられたらぶっ壊れだ。旧イニストラードだと「ファルケンラスの匪賊(ISD)」あたりが近いイメージかな。でも、なんかレア特有の心躍る効果がないよな……。共鳴者としては起動マナが重いので微妙だし、出たターンの除去耐性がないので処理されるときはさっさと片付けられるし。いざ起動しても回避能力が飛行だけだし、バウンスされるとがっかりだし。ネガティブな要素ばっかり目についてしまうな。まぁ実際に出されたら「そんなん卑怯やろがい!」って叫ぶことも多いんだろうが。使われて不快なのに使ってて爽快じゃない。誰得だ。

 

Merciless Resolve 無慈悲な決意 (2)(B) C

インスタント

〜を唱えるための追加コストとして土地かクリーチャーを1つ生け贄に捧げる。

カードを2枚引く。

 久しぶりに自宅の帰ってきたら、激おこナヒリが同胞たちを片っ端から「いしのなかにいる」状態にされてしまったソリン。その時の衝撃は「石の宣告」で呆然と立ち尽くす様子からも窺えるが、これは当然ナヒリからの宣戦布告みたいなもんであり、ソリンさんはその意図をしっかりくみ取ったようだ。フレーバーにはイライラMAXのソリンさんのお言葉が。でもまぁ、滅茶苦茶にされちゃった同胞はもうどうしようもないので、さっさとサクって次への糧にしましょうね、ってのがこのカードの目的なわけだ。「祭壇の刈り取り」より1マナ重いが、その分土地も使えるようになったので中盤以降の選択肢が増加。さらに土地を墓地に送り込む手段にも使えるようになった。1マナの差は大きく、「祭壇の刈り取り」のように戦闘で無駄になりそうなクリーチャーを利用するためにマナを立てておく行動がしづらくなってしまったが、そのあたりは別な呪文と割り切ってしまうしかあるまい。わかっちゃいることだが、「危険な研究(CSP)」ってやっぱり優秀な呪文だったんだなぁ。

 

Mindbreaker Demon 精神壊しの悪魔 (2)(B)(B) M

クリーチャー・デーモン

4/5 飛行 トランプル

〜が戦場に出た時、あなたのライブラリを上から4枚墓地に置く。

昂揚 - あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地のカードに4つ以上のカード・タイプが含まれない限り、あなたは4点のライフを失う。

 デュエルデッキに「聖トラフトの霊」と共に収録された神話。4マナ4/5トランプラーというナイススペックだが、昂揚条件を満たしていないとデーモン的お約束八つ当たりが行われる。まぁ、ふて腐れてタップしないだけ過去の先輩方よりも優しくはあるが、その分スペックはそこまでぶっ壊れとは言えない。もちろん、条件さえ満たしてしまえば、空飛ぶ「包囲サイ」が弱いはずもない。リミテッドならゲームエンドだし、構築でも充分デッキの根幹を成しうるスペック。特に次の環境はフェッチが落ちて色はある程度絞られると思われるので、単色でドラゴンに対抗出来るスペックというのは重要だ。187でライブラリを削ってくれる能力も、セット内で多くのシナジーを生み出しそう。デーモンを基盤にした昂揚デッキが暴れ回る時代が来るのかも。

 

Morkrut Necropod モークラッドの屍蛞蝓 (5)(B) U

クリーチャー・ナメクジ、ホラー

7/7 威迫

〜が攻撃かブロックするたび、他のクリーチャーか土地を1つ生け贄に捧げる。

 クリーチャータイプの欄も含めて、これまでずっとカタカナ表記だったナメクジも、今回はおどろおどろしいホラー感を醸すために漢字表記にしてみました。なお、イニストラードでもナメクジといったら塩らしいです。どれくらいの塩で倒せるか、チャレンジして欲しいけどな。下の環境や統率者なんかでこれを「塩撃破(PLC)」で破壊することが出来たプレイヤーはご一報ください。ちょっと感心します。さておき、Magic業界のナメクジってのは不思議とでかいやつが多く、最近でも「地下墓地のナメクジ(ORI)」は充分サイズだった。今回はさらにマナ効率を上げまくり、なんと6マナで7/7威迫。こりゃすごい。ある程度のサイズのクリーチャーに威迫が付いても「どうせ合体ブロックで殺しにいかなきゃいけないんだから意味ないよ」ってことが多いのだが、7/7まで行くと2体受けでも止められない可能性すら出てくる。チャンプブロックを制限出来るこの組み合わせは素直に脅威。ちょっとだけデメリットも記載されているが、どうせここまで来たら土地の1枚や2枚の犠牲は大した問題ではない。今後の世界では「馬」→「海亀」→「ナメクジ」とかいう訳の分からないどうぶつ奇想天外デッキが生まれる可能性も?

 

Murderous Compulsion 殺人衝動 (1)(B) C

ソーサリー

対象のタップ状態のクリーチャーを破壊する。

マッドネス(1)(B)

 半世紀前のイカした洋物シネマのポスターみたいなイラストが印象的。フレーバーテキストも味があり、いい感じでイニストラードのテイストを醸している。なんと黒の定番スペルの1つだった「暗殺(M11)」の完全上位互換呪文である。マナコストが低減されただけでも充分過ぎるくらいに魅力的だが、それに加えてインスタントでの使用を可能にしたマッドネスまで。これで、相手のアタッククリーチャーをブロック前にさっさと処分するという理想のムーブが可能になり、ここ最近のコモン黒除去の中では出色の出来。「マッドネスがあるから強い」じゃなくて「マッドネスがあるからやり過ぎ強い」なのはたまらんな。まー、今回の世界は横に並べるデザインも多いし、一回殺しただけじゃ駄目なモンスターも多いので、根本からの解決策になるかも分からないからね。

 

Olivia’s Bloodsworn オリヴィアの血誓い (1)(B) U

クリーチャー・吸血鬼、兵士

2/1 飛行 〜はブロック出来ない。

(R):対象の吸血鬼はターン終了時まで速攻を得る。

 友好色起動能力サイクルの、黒赤吸血鬼バージョン。サイクル中では本人のコストも起動コストも最も軽く、基本性能はかつてのコモン「吸血鬼の侵入者(ISD)」と同じ。黒のフライヤーの最近のベースとしてよく使われており、現在も「静寂を担うもの」が同じスペックで活躍中。こちらのカードの能力も負けてはおらず、後続の吸血鬼全てが速攻を持つ可能性は2マナクリーチャーのおまけとしては充分なものであるし、自身が3マナ2/1速攻として飛び出すことだって可能。この辺りは「殺戮の先陣」と同じ役回りだが、「先陣」と違って地上の熊なんかと相打ちせずに殴り続けられるのがよい。吸血鬼マッドネスは赤黒欠色エルドラージに負けず劣らずの速さを誇るデザインになりそうなので、クロックが速く、さらにダメージアップが見込めるこの小兵はそれなりに評価されるのではないだろうか。

 

Pale Rider of Trostad トロスタッドの死騎手 (1)(B) U

クリーチャー・スピリット

3/3 潜伏

〜が戦場に出たとき、手札を1枚捨てる。

 潜伏能力もちはパワーよりタフネスが多い方が強い。そりゃ当たり前だ。こいつの場合、潜伏があるのでパワー4以上には止められないが、パワー3が止めてくるんだったら意味ないわけでね。そういう意味ではあんまり役には立たない。特にこいつが活躍する序盤戦でパワー4なんているはずもなく、本当にほんのりとおまけ程度に。だが、そんなことはどうでもいい。だって2マナ3/3ですよ。なんで能力の方向性を潜伏に向けたのかよく分からない武闘派じゃないですか。当然デメリットとして手札を1枚消耗するが、この業界ではご褒美です。同スペックだった「ドレカヴァク(DIS)」と比べても制限が全然違う。手札が無ければ捨てる必要も無いしな。ちゃっちゃかビートしたいデッキならばブンブン回せる。これで種族のメインカラーじゃない黒のスピリットってあたりが憎らしい設計だよなぁ。

 

Pick the Brain 知恵の拝借 (2)(B) U

ソーサリー

対象の対戦相手は手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを1枚選び、それを追放する。

昂揚 - そのプレイヤーの墓地と手札とライブラリから、追放したカードと同じ名前のカードを任意の枚数探し、それらを追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリを切り直す。

 普通に使えば大体「強要(9ED)」、昂揚条件を満たせば大体「ロボトミー(INV)」。まぁ、コストを考えれば妥当なところだろうか。このコストだと構築はやや厳しいので主な戦場はリミテッドになるはずだが、リミテッドだと「ロボトミー」効果はあんまり必要無いので結局は「強要」になるっていう。最近は3マナで確認型の手札破壊は「荒野での交渉(FRF)」があったが、大して使われた記憶は無いのであんまり出番もないかな。同じ仕事の「無限の抹消(ORI)」が環境を去ってからが勝負か。

 

Rancid Rats 腐臭ネズミ (1)(B) C

クリーチャー・ゾンビ、ネズミ

1/1 潜伏 接死

 潜伏能力を身につけて1マナ重くなった「チフス鼠(FRF)」。「チフス鼠」のお仕事の13割くらいはブロックの方にあるわけで、攻撃用の潜伏なんてもらっても何にも意味ないやんけ、とか思う人もいるかもしれないが、一応役に立つときもある。例えば、こっちがチフス鼠、あっちに「湿地帯の水鹿」がいるようなシチュエーションで、「流石に鹿と相打ちするのは勿体無いな」と思ったとき、1点でもいいから殴りたいと思うのは当然のこと。これでアタックしてしまうと、相手は後のことも考えて「ネズミを殺しておけるなら良しとするか」ってんで鹿が相打ちに来る可能性は低くない。しかし、このネズミなら大丈夫。格下相手にブロックを気にすることなく、1点のダメージを刻んでチューチュー出来るのである。……まぁ、やっぱりこじつけっぽいけどさ。あって困る能力じゃないし、1ターン目に出すことがそこまで急務のカードでもない。もらえるものはありがたくもらっておこう。

 


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 いじめかっこわるい、第22話。「ポルナレフに黙っていようと提案したのはボクなんだ」←多分こいつが一番あくどい。

 というわけで衝撃の展開、アヴドゥルが生きていたー()である。いや、連載当時に理解して読んでた人たちにとっては普通にびっくり展開だったのかもしれないけど。先週書いたような事情で読んでいたもので、私個人はあまりびっくり展開ではなかったのです。でもまぁ、この時期にはもう「男塾」で死人が生き返るのも定番化してた時期だろうし、「死人は割と容赦無く退場する」でお馴染みのジョジョでも、たまには復活展開があってもいいだろう。ジョジョで「死人が生きてた」展開ってシリーズ通じてほとんど無いからねぇ(逆に生きてると信じてた人が既に死んでたことならあるな)。ちゃんと復活のためにカメオなんてフラグみたいなキャラを出してくれているし、アニメにして2話分、たっぷりとアヴドゥルお帰りイベントが開催されたと思えばなかなか感慨深いものがある。ただ、この後でアヴドゥルって活躍するシーンがほとんどないので、カメオを倒した以外にはあんまり恩恵が得られてない気もするのだが……今後アヴドゥルが仕事するシーンってどれくらいあったっけ? 「線路を焼いて地面を掘る」「博打に向かないタイプだから承太郎を見守る」……まぁ、「ポルナレフの危機を救う」が一番の貢献なんだけどね。アヴドゥルがいなかったら、将来的にディアボロも倒せなかったってことで。

 さて、そんなお帰りイベントであるが、アヴドゥルの方はフツーのスタンド使いなので、バトルの展開も至ってシンプル。ここのところ珍しくなっていたスタンドどうしのガチ殴りバトルであるが、何故かマジシャンズレッドは炎をほとんど使わずに体術だけでジャッジメントを圧倒するという展開。アイキャッチのヘキサグラムで確認するとマジシャンズレッドはパワーもスピードもBなんだよね。シンプルなスタンドなので近接戦闘力もそれなりってことだ。ただ、実はジャッジメントも似たような能力値。怪我をかばっていた云々があったとはいえ、一時はマジシャンズレッドとポルナレフ(チャリオツではない)を相手取って優勢だったのだから、おそらく素のパワーはそれなりのものだろう。

 結局ジャッジメントってどんなスタンドだったんだろう。固有能力は「土で相手の心の中にある願いを具象化する」というもので、考えてみりゃラバーズも脳細胞で似たようなことやってたよな。一応「相手の大切なものを完全再現出来る」という部分が優れた点で、一度は死を覚悟したポルナレフを見て分かる通り、「大切なもの」に命を狙われるという状況を作り出すことで、精神的に大ダメージを与えたり、隙をついて攻撃出来たりするのが最大の長所。聖闘士星矢でいうとリュムナデスのカーサと同じである(分かりにくいたとえ)。ただ、カーサは相手が何をしていようが自動で「最愛の人」をコピーすることが出来たが、どうも今回のやりとりを見ていると、ジャッジメントは「相手の願い」を聞かない限りは具象化出来ないようだ(全自動で相手の心理を読み取れるなら、アヴドゥル相手にもそう出来たはずだし)。つまり、結局はポルナレフにそうしたように、「素敵なランプの魔神かなんかを装って接近する」っていうプロセスが必須なわけで、かなり使いにくいスタンドといえる。一応「パワーそれなり」「泥人形を作れる」「それを2体以上同時に操作出来る」と器用な能力ではあるものの、念能力でたとえると強化系、具現化系、操作系とそれぞれにばらけてしまい、「メモリの無駄遣い」が甚だしい。何とも可哀想な存在だった。

 いや、だからってカメオのことを馬鹿にしちゃいけない。彼には1つ素晴らしい才能がある。それは何かというと、「何の変哲もない小島にジョースター御一行がやってくることを事前に察知し、島の中に人が入れる穴まで掘って隠れて待ち構えるという周到さ」である。アヴドゥルが潜水艦を買うにあたり細心の注意を払ったことは、作中で語られた通り。しかし、カメオはそのわずかな情報を探り出し、アヴドゥルがあの島に飛行機でやってくることを調べ上げ、怪我人が単体で暮らしているのを完全に無視して、わざわざ団体さんがやってくるのを手ぐすね引いて待っていたのである。……あれ、馬鹿だ。いや、アヴドゥルがいるのを知ってびびってたので、生きてるとは思ってなかったんだけども。じゃ、なんであの島で待ち構えてたんだよ、って話だよな。島に来るときに承太郎が「進路が違うぞ」って言ってたんだから、必ず立ち寄る中継地点ってわけでもないだろうし。ものすごく勘が良かったのか……。

 まぁ、一番現実的なのは「上からの指示」だろうけどね。次回登場するミドラーについても、既に潜水艦に潜んでいたことを考えると、おそらくカメオとミドラーは「ジョースターたちが潜水艦を使うらしいからその発着地点に先回りして待ち構えろ」部隊だったんだろう。命令を出したのはダービー弟あたりじゃなかろうか。となると、マニシュボーイを砂漠に用意したのもカメオだった可能性があるな。夢を叶えるスタンドと夢に現れるスタンドのドリームコンビ。割と見てみたいマッチングである。3部って割と筋立てが荒いから、いくらでもサイドストーリーが妄想出来てこれはこれで楽しい。

 次回予告で女性の声が聞こえたので「おっ、ミドラーか?」と思ったらホリィだった。普通に考えたら今回の2クール分はこのミドラー戦でおしまいになるはずだが……話数が余りそうやな。

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8月29日 ドラフト模様(JOUBNGTHS

ピック順 【Alessi】→【Mei】→【Serra】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→【Sangriter】→

 

 やった! ついに あいつの 優勝を 阻止したぞ! ……なんか「巨人の優勝はとめたけどどうせパリーグではソフバンが勝ってるに決まってる」みたいな空しさがあるよね……。もう、この世界はどうしようもないから次の環境に行こうよ。もしくは、開き直ってオンライン始めて猛特訓するかのどっちかやな……。

 

一応業務連絡:来週は欠席者が出るので、話し合いを行った通りに変則イベントになります。多分、夕方過ぎからカラオケに行くだけのイベント……まぁ、余裕があればドラフトも発生するかもしれません。しないかもしれません。

 

 

 


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 サブタイトル、雪・月と来たから絶対「花」だと思ったら次は「ジョナサン」だったよ、第9話。「雪月ジョナサン」、自然の美しいものを3つ表した言葉である……どないやねん。

 相変わらずの展開が続く本作。ホント、1つ1つのカットが本当に散逸的で、個々の意味内容を解釈するのが凄く難しい。ただ、前回は時系列すら危うい構成だったので困り果ててしまったが、今回は相変わらずカット数が多くてモザイク画のように散り散りになってはいるものの、話の流れで分かりにくいところは少なかったのは救いか。すごい構成だとは思うんだよね。割と平気で台詞無しの情景だけのカット繋ぎとか平気でぶっ込んでくるからね。これ、どこまで全体構成が見えてて作ってるのかなぁ。最後まで観た後に改めて個々のエピソードを振り返る必要があるかもしれない。

 さて、そんな大変な本作であるが、事態は少しずつ進行しているような、そうでもないような。まず、大きな変化ではなかったところから見ていくと、意外にも今回一番動かなかったのは騒動の中心人物であった駆。今回は自宅で両親と対話するシーンが1つと、そこから「欠片」が聞こえなくなったことを確認し、相変わらず透子に迷惑をかけに行くので1つ。例によって行動原理のさっぱり分からない奴なのだが、今回は透子のところにねじ込みに行った結果、「どんだけ欠片のことが気になってんのさ!」と怒られたことで、彼のモチベーションが改めて問われることに。確かに、これまであまり気にしていなかったことだが、彼の執着は透子に向けられているというよりも、彼の聞く欠片自体に向かっているという方が正しかったのかもしれない。そりゃ、他人となかなか共有出来ない超常現象なのだから気になるのは当然だろうが、聞こえなくなってホッとするんじゃなくて焦っているところを見ると、「欠片」そのものに依拠するような精神性もあったようだ。透子だってそんなこと言われても困るし、自分の中では少しずつ恐ろしいものへと変貌している「欠片」を追い求めている駆の存在は、なかなか相容れないものになっているのかもしれない(キスシーンの問題もあるし)。

 他方、距離は遠くてもどこか近づいた気がするのは、やなぎと雪哉のコンビ。その間には、何とも微妙な立ち位置の陽菜ちゃんがちょこんと座っている。相変わらずお外で水着でも平気な陽菜ちゃんがわざわざやなぎに声をかけに行ったのは、「お姉ちゃんが心配」が最優先事項としてあった。去り際のやなぎに声をかけた事からも分かるし、やなぎの部屋を訪れた時も、「姉に何があったのか」だけを気にしており、そこに雪哉の介入する様子は全くない。つまり、やっぱり陽菜ちゃんの気持ちが雪哉に向いてるってわけではなかったってことでいいよね。「格好悪くならないで下さい」という自転車での鼓舞はどういう感情から出たものだったのか気になるところだが、一応「姉の関係者(もっと突っ込めば「姉に告白した男」)」だからこそ、しっかり者の妹が気にしたっていうだけなのかもしれない。当然、その「気になる」矛先は謎の追従ランニングを始めたやなぎの言動にも向かい、今回のお宅訪問が実現したということに。陽菜ちゃんのお着替えシーンが描かれなかったことが、今回最大の不満点である(ただし、CM入りが姉妹の風呂だったことで許す気になった)。

 そして、そんな陽菜ちゃんが緩衝材になったのかなっていないのか、謎の日記メールを送り続けたやなぎに対して、ついに雪哉からのレスポンスが。本当に演出意図の読み取りにくいアニメではあるのだが、「お前の声で落ち着く」と言われた際のやなぎの反応はなんだかグッと来た。この2人は無事に解決出来そうな気がする。やっぱり一旦距離を置いて他のことに没頭出来たのが良かったのかしらね。

 さぁ、そしてクライマックス。これまでのお話ではおまけみたいな扱いだった幸・祐のペアにも大きな変化が訪れた。あの一件以来一度も顔を合わせず、メールのやりとりすらしていなかった2人。一方的に幸の方からメールは出していたが、祐はどうやって対応していいのか分からずに相変わらずの様子だった。しかし、そんな祐に対して幸から明確なアプローチ。まずは「夢十夜」という謎のメッセージが送られてきて、おねーちゃんの助言によりそれが本のタイトルであると認識。更に、その本を読んだところで更なる呼び出しがあり、透子と3人で麒麟館へ。そこで行われたのは、「月」をキーワードとした遠回しな告白イベントであった。

 さて、ここで問題になるのは、一体幸ちゃんが何を考えてこのように妙なイベントを企てたのかということである。簡単に考えれば単なる透子への告白イベントということになるが、そのためにわざわざあんな面倒なことをしたわけではないだろう。というか、それではわざわざ祐を呼び出す意味が無い。彼女がここ数回にわたって祐について抱いてきた感情は、そんな簡単なものではないはずだ。ここで「月」を使った告白というイベントが効いてくる。彼女は、『月が綺麗なこと』をそのまま「I LOVE YOU」というメッセージに置換し、自分の気持ちを他者に伝えた。しかし、その「他者」というのは誰だったか。もちろん透子である。幸が透子に抱いてきた感情というのはずっと変わらないもので、それをきちんと伝えることが今回のイベントの目標の1つだったことは間違いないだろう。しかし、ここでもう1人、「綺麗な月」を見せたかった人物がいたということを無視してはいけない。つまり、祐である。そして、彼女は「夢十夜」という「メッセージの答え」を透子ではなくて祐の方に伝えている。彼女が「月」を見せるべき人物は2人いたが、ここでの主体は祐の方だったのではなかろうか。彼女の目的は、透子へ気持ちを伝えるというのがまずあって、それは同時に、「祐にあの一件の理由を説明する」役割も果たした。そして、祐に自分の置かれた境遇を理解してもらうと同時に、祐への感謝と、自分の気持ちも伝える。これらを同時にこなせる見事なロケーションが、あの展望台だったというわけだ。この町の人たちは、なかなか手のこんだことを平気でやってくるし、回りの人間もそれを受け入れる心の余裕がある人たちばかりなので助かります。

 さぁ、これでひとまず幸ちゃんを巡る物語は一段落してくれるのではなかろうか(個人的願望)。あとは雪哉が心の整理をすれば、最大の難敵である駆が残り、そこからは「欠片」についての謎解きが出来る。上手いこと収束できるかな?

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