最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
学園祭イベント3発目。そして、当然これが私の今年のメインイベントとなっております。これさえ見られれば正直1年のうち364日無くてもいいというくらいの重大事。昨年に続いて、また生でご本尊が拝めるありがたい参拝の日なのです。 開催は同志社大学アニメーション・ヴォイス同好会。昨年同時期のイベントも非常に質が良く、充実したイベントを作ってくれる団体だったので、今年も期待いっぱいであった。強いて難点をあげるなら、箱が大きい(立派なホールでやる)ので学祭イベントにしてはキャストさんとの距離が離れてしまうことなのだが、……何を隠そう、今回私は最前列。思いも届くこの距離で、ゆっくりじっくり堪能出来るってわけだ。いいところに運を使い切った。同日に郵送されてきた京アニのイベントチケット(今月末)の座席番号がどう考えても絶望的に後ろなことなど、一切気になりませんわ。最前列だったおかげで2人の躍動感も5割増し。特に御前の方は相変わらず動きが大きく、大して短くもないのに、ワンピースの下の方がちらちらドキドキな感じにまで。伊藤静と言えば足。これが鉄板であるね。プロレス好きらしい見事な動きでございました。
さて、伊藤静については、先日の立命館のイベントの記事で多少なりとも描かせてもらった。そして、我が心の本尊・大原さやかについても、大体昨年のイベントの時に描いているので、前振りは大して書くことがない。具体的に今回のイベントの中身についての感想を書いていこう。 まぁね、凄かったね。まごう事なき神イベントでした。学祭イベントでここまでのクオリティが実現出来たのは素晴らしい。本当に同志社のサークルさんは見事な手並みである。わざわざお呼びしたキャストの人に最大限の努力でもってイベントを作って応えようという気力が充ち満ちている。イベント中に司会の人が連呼していた言葉を引用するなら、「丹精込めて」だ。もう、今回のキーワードは「丹精込めて」だ。2時間近くある割と長尺のイベントながら、そりゃもうあっという間。やっぱりこの2人が動くとエネルギーが桁違いだ。何しろサービス精神の固まりであり、本当にイベント映えする「動く愛嬌」伊藤静と、圧倒的な舞台勘と天性の気配り、進行能力を持つ「ラジオの女王」大原さやかのコンビ。この2人の絡みというのは実はあまり聞く機会が無いのだが、折に触れて耳にするのはその相性の良さである。まぁ、2人とも「のんだくれ声優」という致命的な部分が共通しており、通底するサバサバしたメンタリティのおかげで非常に相性が良い。 普通のイベントならば「どちらかが回し、どちらかが受ける」という形になるものだが(実際、先日のナバと御前のイベントでは明らかに御前の方が「回し」でナバは横綱相撲的な「受け」を担当していた)、このイベントの場合はどちらも「回し」。2人の力が両輪となり、イベントのテンションはひたすら前へ前へと転がっていく。このノンストップ女子トークの切れ味たるや。今回は、サークルさんが選出した司会の人は微妙であった。いや、正直に言えばあまり上手い子ではなかった。どうもテンポが悪く、イベントの空気がいちいちぶつ切りになってしまうようなもどかしさがあり、開始直後からオーディエンスもはらはらしっぱなしだった。しかし、そこを綺麗に埋め合わせ、更にネタにまで昇華させて武器とするのがパーソナリティ芸である。「そういう扱い方をすべき」と判断した両名の攻めの絡みにより、あっという間に司会はネタキャラ化し、客席の熱を上げながら最後まで繋ぐことが出来たのである。序盤に、舞台の空気をぐいぐいと引っ張ってあっという間に空気を作ってしまう段取りの見事さには、本当に舌を巻いた。 具体的なイベントの内容についても、今回この2人に適した良い配分。冒頭は対決コーナーであり、2人ともあまり普段披露しない絵を描かされたり、クイズに答えたりといったお約束の内容。ゲームコーナーが一言台詞コーナーと合併されていたり、お約束ながらもまとまった進行は終始盛り上がっていた。まぁ、何しろお絵かきバトル第1戦からして「日本地図」ですからね。ちゃんと分かっている人が作ったプログラムである。今回はさほど地雷を踏まずに済んだが、お絵かき3問目の「互いの似顔絵」は2人とも意外に特徴を捉えていて、笑いより先に感心が来てしまった。いわゆる画伯声優のような絵心が無くても、意外にこういうイベントは面白いものである。2本目の神経衰弱勝負からの一言台詞は、「あの台詞」のオンパレードで場を賑わせる。ランダムに台詞が入っていたので、「あのキャラの台詞をこっちが言うのか」というシャッフルな感じもなかなか良かった。 下手なイベントだったらこの対決イベントだけで終わってもおかしくないところだが、ここから更にあと2つ。1つ目は「飲み語り」のタイトル通りのフリートークコーナー。今回選ばれたお題は1つ目が「声優になったきっかけ」というお約束のもので、2本目が「将来の自分について」。1本目についてはファンならば当然知っているような話ではあったが、改めて2人のオリジンに迫るとともに、綺麗に2本目のお題に繋がった。笑い抜きで真面目に業界での姿勢について語り合う2人の姿を生で見られたのは非常にレアな体験で、2人とも「生涯現役でありたい」という目標でトークが締めくくられた。本当に、ファンからしたらだた1つ望む言葉が聞けて感極まる。こういう時の大原さやかは、本当に真面目な人柄が良く分かるし、御前についても、キャラ云々を抜きにして、この仕事、アニメという媒体が好きなのだなぁ、というのが伝わって来て嬉しくなってしまう。個人的にはこの辺が1つ目の山場。 もう、フリートークのコーナーを設けてくれただけでも「運営gj!」と満足してしまったところなのだが、当然最後に待ち受けるのはアフレココーナー。こちらは短い台詞などではなく、きちんと書き下ろされた短編台本を読む形になっており、脚本も手慣れていてびっくりするような出来映え。今回のアフレコイベントの音源をCDにすれば商品としてニーズがあるレベルのものであった。1本目は割と分かりやすいショートストーリーで、御前扮する酔っぱらいOLを、終電の車掌であるさぁやがたしなめるというもの。2人ともホームグラウンドとなる配役であっという間に役に溶け込み、コメディタッチのシナリオに見事な命を吹き込む。やっぱり朗読関係の仕事を見られるっていうのは良いもので、1つ1つの息づかいに加えて、その時の表情や仕草までが全て見られる。呆れ声の時には腰に手を当ててポーズを取っているし、けたたましく笑うときには全身で大きく笑う。「これがアフレコ現場なんだなぁ」というのが見え隠れするだけでもファンは垂涎ものである。 そして、クライマックスは2本目の台本でやってきた。配役は、大原さやか扮する京都ご当地魔法少女「マジカル舞☆妓」VS御前扮する悪の手先のロボ少女である。もうね、始める前から御前が煽る煽る。既に伝説となった「変身縦笛少女マジカルさぁや」をご存じか。大原さやかに魔法少女という禁断の組み合わせが、まさかいっぱいの観客の前で実現することになるとは。鴨川等間隔殺法などの見事な必殺技を繰り出し、新たな歴史を刻んだ大原・魔法少女ヒストリーは間違いなく伝説となった。実を言うと「さぁやの萌えボイス」の原点は「マジカルさぁや」ではない。その少し前、「ぽぽらじ」で、あの「荒鷲」こと浅野真澄に煽られて必死にやらされた「きゅぴっ♥」な謎キャラがそもそもの始まり。あのとき、荒鷲先生が「さやさやが産卵中の海亀みたいな顔してるwww」と笑いものにしていたのがやたら印象に残っていたのだが、今回改めてそんな歴史を振り返ってみると、確かに魔法少女のために奮戦しているさぁやの拳は、常に硬く握られてぷるぷるしていたのであった。いやはやお見事! マジカル舞☆妓もお見事だが、実はその敵キャラである御前のロボ子も良いキャラをしていたりする。怒号絶叫で攻めるスタイルは、ただでさえ動きの大きい静節を更に際だたせ、体力勝負のアフレコ芸の真髄を見せてくれているようであった。あー、ほんとに今回の映像、どこかで買えないもんかなー、音源だけでもいいんだけどなー。 あっという間の二時間弱。ファンからしたらこれ以上のものはないという至福の一時でありました。改めて書いておくと、声優・伊藤静は本当に素敵なエンタテイナーであり、エネルギーに溢れる見事な役者である。そして、声優・大原さやかは、今も昔も我が心の深奥にあり続ける、唯一にして絶対のものである。これからも、2人の未来に幸大からんことを。そして、私もその声を聞き続けられますように。 追伸・「大原さやかは首筋が弱い」メモしときな! ずっと御前に狙われてて大変だったわ! もっとやれ! PR 蟇郡先輩予想以上にいい人、第9話。まぁ、多少の変態はご愛敬。猿投山のエピソードみたいにどでかい展開があるかと思ったら、割と真っ当な準備エピソードだったね。 予定通りに行われた壊惨総選挙。概要はすごくシンプルで、7日間かけたバトルロワイヤルである。7日後に立ってればいいので、開始直後からおうちに帰っていた流子の判断が一番正しい戦い方。一般生徒の中からちゃぶ台ひっくり返す奴が出てくるかなー、と思って見ていたのだが、結果は四天王と流子の強さを証明しただけなので、正直あんまり意味は無い。っつうか、四天王が「直接叩こうか?」っていう流れは2話ぐらいからずっとあったわけで、皐月さんの思いつきでわざわざ「体制を一度リセット」とかいう意味は全く無かった。しかも直前に極制服の増産に合わせて部活の乱立を認めてたんだよね。もう、皐月さんの学校運営体制はブレッブレやな。いや、正直どうでもいいんだけどさ。自動車部とサバゲー部が手を組むような学校で何を言っても始まらないだろうし。 今回のメインパーソンは当然のことながら蟇郡先輩。最初から四天王の中では一番分かりやすい存在感を出していた彼は、肩書きも「風紀委員」という簡潔なもので、性格も非常に分かりやすい。多分世界一雄々しい若葉マークを背負った彼の存在は、四天王の中でも一番シンプルな「最初に出てきてパワーで攻めるけど強引にねじ伏せられる役」に違いない。少年漫画の四天王でいったら玄武ポジションだね。属性が「めっちゃ固くなる」なのも丁度良い。しかし、あの変態っぷりは……稲田さんが楽しそうである。第一形態からにょきにょき、もしくはぼっきぼっきしていく彼のシルエットは、あまりにもナニでアレだ。だからこのアニメのスタッフはパンティ&ストッキングを産みだした連中なんですってば。このくらいのネタは軽いあいさつみたいなもんですよ。一応、風紀委員があんなコトやっちゃうっていうのが笑いどころなのかもしれません。 そして、舞台設定は圧倒的シンプルさに収束。5本の塔、そして中央に用意された「闘兵場」。ノリがまんま男塾じゃねぇか、と思ったけど、最近の作品でいうならめだかボックスだよな。元々漢字のもじり具合とか、変なネーミングとか、西尾維新テイストに近いものはあったし。いつの間にか皐月さんとめだかちゃんが入れ替わってても気付かない気がする。流子たちだったら月の一つや2つはぶっ壊せるだろ。そういえばその皐月さんの過去の様子が再び描かれたわけだが、彼女が「親の力は利用するもの!」って啖呵を切るたびに、「あー、次のボスは親だろうから、完全に噛ませになってる気がするー」って思う。いや、皐月さんがみっともなくなる図は想像出来ないので、多分グレンラガンでいうところのロージェノムみたいなポジションに落ち着くんだとは思うんだが。もしくはるろ剣でいうところの蒼紫ポジション? 何にせよ、四天王戦がここからちょこっとあって、その後が皐月戦だとするなら、彼女の天下も1クール目で終わりそうですね。 今回は満艦飾家成分が抑え気味だったのでそこまで異様なシーンは多くなかったのだが、「やみ石油(セルフ)」とかいちいち小ネタで笑わせにきやがる。もちろんマコの好き放題加減は相変わらずで、何故か笑ってしまったのは流子が実家に帰って地面に穴を開けたところ。流子が降り立ったと思った次の瞬間にはマコが既にロープを伝って地下に降りてきてるっていう。やっぱりアイツ極制服なしでも最強だろ。一介の無星生徒のくせに蟇郡先輩から「満艦飾なら仕方ない」みたいに一目置かれてるしな。 そんな蟇郡君が中学3年生のときのエネルギー保存則完全無視のハイパートランポリンとかもすげぇけど、あのシーンで一番凄かったのは、ほんのちょっとしか出てこなかったスケバン役に中原麻衣を配するという無駄過ぎるキャスティングだったと思う。中原、柚木、小清水……よし、乙HiMEを目指そう。 広がる世界、第8話。そうかぁ、「町」に出るのが初めて、つまり今までは一切「外」が無かったっていうのは、気付かなかったポイントだったな。 今作ではひょっとしたら初めてかもしれない、「何一つ不穏な出来事が起こらなかった」エピソード。前回うろこ様のお仕置きブリザードをくぐり抜けたことで一通りの禊ぎを終えたのか、光とあかりの姉弟に対しても現状はお咎めなし。その他の不安要因もまだあるが、今回はそちら方向よりもあかりのスタンスをしっかりと固定させるエピソードになっていた。ようやく家族の一員としてあかりを迎え入れる決意が出来た美海ちゃんが、幼いながらも精一杯考え、努力して、想いを伝えることが出来た。彼女の気持ちには一切疑念の余地は無いので、今作にしては珍しく、非常にストレートな伝わり方になっている。幼女が頑張っている姿というのは大変に結構なものですね。 で、そんな分かりやすいお話だったために、それを利用していくつかの補強要素が作中に組み込まれており、今後の展開に関わってくるであろうファクターもこの1話にしっかりと現れている。1つ目は非常に明確で、まなかを巡る光の気持ちが明言されたこと。光は良い奴だ。直情馬鹿ではあるものの、決して思慮が浅いわけではないし、何よりも他人のことを考えて行動出来る人間である。そんな光が、まなかの現状を見て「紡とまなかをくっつけよう」という方向に動いていることが、明確に本人の口から語られた。前回の「お船引やりたい」ユニゾンを見たことでその気持ちは決定的になったようで、要領の悪いまなかを積極的に紡と絡ませるために、光なりに(分かりやすい)気遣いをしているわけだ。そして、そんな決心以上に大事なのは、光がまなかのことを「諦める」と表現したことだ。ついうっかり口を滑らせてしまったちさきの一言のせいで、光は「自分のまなかへの気持ち」を認めることになってしまった。これまで必死にポーズだけでも「まなかより上」に立とうとしていた光からしてみれば、事実上の降伏宣言みたいなものである。「自分はまなかのことが好きなのか」という自問自答には、既にイエスという答えが出ていたのだ。 そんな光の決心は、単純馬鹿だからこそ迷いがない。今回のちさきとの対話シーンでも、「諦める」「まなかの笑顔が見たい」と語った光の目には、多少の寂しさはあったものの、後悔や妬みの念は一切伺えなかった。おそらくこの鈍感男は「まなかの自分への気持ち」については一切関知していないため、「紡と一緒にいるのがまなかにとって最上の幸せである」と決まってしまっているのだろう。そこが決定事項なら、確かに光に出る幕はないのであるから、身を引く、という宣言は非常に立派なものである。だが、実際はそうもいかないということを、少なくともちさきは知っている。だからこそ彼女もややこしい。まなかの気持ちを知っているからこそ、ちさきは必死に光に何かを伝えようとしているのだが、当然それは2人の関係性を考えればフェアではないだろうし、「そんなことを言ったらみすみす光を自分の手から逃すことになる」という葛藤もあるだろう。挙げ句光には「良い奴だな」なんて言われてしまって、もうどうしていいか分からない状態。ほんとにどこまで行っても苦労人である。こんだけの関係性になっているのに、要の野郎が未だに外野から見物模様なのがすげぇ気になるけども。あいつ、ラスボスじゃねぇだろうな。 そして、今回もう1つメインで描かれたテーマは、「この世界の全容」である。これまでは汐鹿生の集落と、そこに直結する1つの村だけでお話が完結していたために「汐鹿生の生態のおかしさってどこまでのものなのだろう」という最低限必要な前提条件が、うまいことぼかされていた。そのおかげで色々と不思議なことも起こっていたわけだが、今回子供たちが町に繰り出したことで、「世界と汐鹿生」という設定のいくつかが新たに明かされた。まず「世界」だが、基本的に現代と同じような時間軸だと思っていたこの作品世界は、どうやら時代的には少し昔の設定になっているようだ。古めかしいエレベーターのデザインや、昭和臭のする電車の造形などからそれを伺うことが出来る(もちろん、単なる前時代性ではなく、「海」をモチーフにしたこの世界独特の意匠も多く見られる)。そういえば、確かにこの世界に「現代である」ことをほのめかすようなツールはなく、電話なんかも公衆電話と家の電話(青い黒電話?)しかなかった。少なくとも海の中で完全防水のスマホを駆使するような時代ではないということだろう。 また、時代だけでなく、場所についても多少「ズレ」があることが様々な背景要素の造形から見えてくる。今回訪れた「町」の風景は、あまり日本的ではないもので、石造りの建物が多く、どこか異国情緒が漂っている。光たちの造形や名前は完全に日本式のものであるが、世界はちょっとズレたいわば「凪あす次元」とでも言うべきオリジナル世界が確立しているってことだ。考えてみれば当たり前のことだが、今回はそうした「世界の独自性」が改めて確認出来るようになっていた。メインのシナリオを進めながら、そうした「世界の構造」を紐解いて滞りなく理解出来るようにしてくれている構成はありがたい。 そして、この次元の最大のオリジナリティといえば、それはやはり汐鹿生という存在以外には無い。「生物学的にどう見ても劣性」とか、「社会的に一体どういう保証が受けられる身分なんだ」とか、謎がてんこ盛りだったわけだが、今回の町の景色を見て、何となく世界各国に散在する、国政で保護される少数民族のイメージなのかな、という気がしてきた。ほぼ単一民族で構成される日本だと分かりにくいが、フィリピンやインドネシアのような国家になると、様々な文化的観点から国の保護下に入っている部族というのが存在する。汐鹿生もそうした扱いを受けており、基本的には村から出ることは無いという扱いだが、当人達の意志次第では、(ある程度の不便さえ容認すれば)いくらか地上での活動も保証されていると、そういう状態なのだろう。「塩水あります」の看板とか、なんだか電気自動車の充電ステーションみたいな扱いでちょっと面白かった。紡が「あまり数はない」と言ってたことから、普通の家庭や、小売店程度には無いイメージだろうか。車椅子で入れる公衆トイレくらいのイメージかもしれない。 何となく世界が見えてきたことで、今後の物語の準備も整ったといえるだろう。ひとまずの焦点は今後の光の動きと、それに伴うちさきの暴走っぷり、ということになるが、もちろんあかりと至の関係もまだまだ試練は多い。何よりも姉夫婦と同居せにゃならん光に面倒が多い……夜起きてたらヒソヒソと実の姉の睦言が聞こえてくるってのは……すげぇ居づらそう。あかりたちも光にはすげぇ気を遣いそう。美海ちゃんに弟か妹が出来るチャンスはあるのだろうか? そして、「塩水が無いと乾いちゃう」設定を前面に押し出されたのを見て、「あぁ、冬コミの薄い本の設定は大体決まったな……」とか思う僕の心は汚れてしまったのか? 答えは聞いてない。 ヒャッハー! 僕らはコレを待っていた! 第7話! めくるめく百合の園! あけすけなエロ! そして馬鹿! もう、突っ込みどころしかなくて最高じゃないか! やっぱり世界は百合で回っているんや! というわけで、期待に応える見事なまでのエロ回。毎話サービス回と言ってしまって問題無い今作であるが、作中でヒロイン勢がほぼ全裸(もしくは半裸)をキープしつつ様々なプレイに興じるという、下手したらAT−Xで年齢制限かけても放送出来ない内容は流石に過去最高。そして、そんな大切な打席に立ったのが百合の権化たる茜ちゃんであるというのがまた素晴らしい。真っ直ぐな恋心はあまりに分かりやすく、プラトニックで、何とも馬鹿馬鹿しい。最初の生け花のシーンでいきなり自分から百合の花を切り落としてしまったあたり、実に如才ないプレイスタイルである。 さらに、無茶苦茶なミッションを回すために用意された様々なフィールドトラップの雄々しさ。もう、どこから突っ込んでいいか分からないドリフ顔負けの舞台装置である。なんと言っても最も有能だったのは風車さん。どこをどういじったら衣類がそんなピタゴラスイッチなコトになるんだよ、という見事なメカニズム。どう考えても動力部分の歯車から最終的に風車の羽根に行き着くはずがないのだが、それを黙々と流してしまうことによるシュールな笑い。そして、屋外に運び出された衣類をきちんと貴弘のもとに届け、更に、来るべき道筋にパンストなどの手がかりをきっちり残す便利な風さんも有能。まず送り込んだのがブラで、ラストシーンでオチに使うのがパンツである。まずパンツが飛ぶよね? とか言っても仕方ない。そして、ブラジャーはわざわざ持ってきたのに、川を流れてきた一番不審であるはずの上着は無視して歩き始める貴弘。無能……いや、有能。貴弘さんはこんなアホなフィールドにも関わらず、ギリギリでクールなキャラを保っているのが偉いといえば偉い。「粉塵爆発です(キリッ)」んー、やっぱり馬鹿かもしれん。 更に待ち受けるトラップは数知れず、さっきまでどしゃぶりだったのに何故か平然と傘も持たずに訪れる「しゃせい」大会の学生たち。会長と茜のしゃせいトークの間、きちんと男子学生の股間を意識させるアングルを取ったり、容赦ない馬鹿さ加減は言わずもがな。さらにさらに、一番おかしかったのは貴弘が風車小屋に入った途端に閉ざされる閂。いや、閉めた衝撃で閂が降りるっていうのはたまにあるシーンだけど、あの小屋、なんで扉の外側に閂があるんですかね……どういう目的の施設なんだよ。 結局、数々の試練に挑んだ茜と会長は今までよりも親密になれましたね、というハッピーエンドなわけだが、今回は茜の駄目百合っぷりよりも、会長のポンコツの方が際だっていたような気もする。突然全裸で茜に迫る倫理観もどうかと思うが、更に荒縄を発見して一人SMに興じる様子とか(ご丁寧にこのシーンで「ろうそく」を映すカットがあるのが笑える)、みんなで頑張って脱出しようと協力したのに、単なる熊のために貴弘は置き去りにしていく容赦のなさとか、あの人かなりデンジャラスだと思うよ。まぁ、半裸状態の上からフルプレートの鎧なんて着込んで走ったんだから、多分あの夜は確実にお腹壊したり風邪引いたりしてると思うけども。そもそもが「濡れた服を着ていたら風邪を引いてしまうぞ」から始まった物語だったのに、作中ほぼ全裸でいたら結局同じだったと思うんですがね。ちなみに、小麦粉を塗りたくる一連の流れについても、背中などの手の届かないところに完璧に塗装が施されていたことから、確実に2人は全身を触りあった仲ではあります。原作ゲームにこのシーン(本番)はありますか? あるなら買わなきゃいけませんね。 いやー、良い話だったなぁ……やっぱり百合といえば生天目キャラなわけですよ。昨今はすっかり百合営業声優も数を増しましたが、元祖と言えばやっぱりこの人。ナバに始まりナバに終わる。そういうもので、あって欲しい。 クッソワロタ、第6話。事ここに及んでこの緩みきったネタの連打。いいね、こういう空気の作品って、意外に無かったいいポイントだと思いますよ。 前回のすったもんだで何とかフラメンコガールとの関係性も丸く収まり、サムメンコの回りには多少なりとも平和が訪れる……はずだったのだが、どうやら変態の回りには自然に変態が集まってくるのがこの世界。頭が沸いてるとしか思えないような連中が続々現れて、相変わらずマジなんだか漫才なんだか分からない展開を強要されるのである。 今回はなんと言っても「狂気のマッドサイエンティスト」っぽい新キャラ、原塚の登場だろう。ずっとOPには顔を見せていたので一体誰なんだろうと思っていたら、まさかの博士ポジションに(勝手に)収まった。まー、確かに世の中には「ヒーローになりたい!」と暴れ始める奴が最低2人はいたわけだから、その回りに「ヒーローのサポートをして自分の開発した武器を試したい!」と思う奴がいてもおかしくはない。……いや、おかしいけども。しかもそれが文房具会社の社員というのもどこか抜けていて、サムメンコ最大の必殺技となったのはガハラさんもびっくりのホチキスヌンチャクによる拘束技。流石、サムライフラメンコは努力の人である。元々運動神経がそこまで良い方ではなかったと言っても、新兵器をもらった嬉しさから血のにじむような特訓をしたんだろう。マジでヒーローもので登場してもおかしくないレベルの必殺技に仕上がっていた。いや、正直言うと「ホッチキスをモチーフにした悪の怪人」が使いそうな技だったけども。その他、人がぶら下がっても安全で伸縮自在のメジャー、エアガン並の射出力を誇るボールペン、人体を支えられるのに簡単に剥がすことができるボンドなど、子供が憧れる夢のヒーロー用品がてんこ盛り。でもお高いんでしょう? 今ならケースも付けて!! もう、ぼちぼち細かいところに突っ込む必要も無い世界なんだな、っていうのが分かってきて清々しいですね。サムメンコもアホには違いないが、輪をかけてアホな仲間が勝手に集まってきて盛り上げてくれるのである。最初に集った要丈治が最も役立たずなのはナニだけども……いや、今回活躍していた羽佐間の基本的な体術はひょっとして彼が教えたものなのかもしれない。初期の頼りない様子からは想像も出来ないくらいに羽佐間がスマートに活躍出来るようになっているのが驚きだ。やっぱり習うよりも慣れかね。 そして、もう1組の面倒な仲間(?)であるフラメンコガールズ。てっきり空中分解するかと思っていたのだが、ルビーの人もサファイアの人も案外乗り気で笑ってしまった。ルビーの人の方はあくまで友達とのお遊び、単なるエクササイズによるストレス解消くらいに思っている節もあるが、サファイアの方は完全に「ちょろい愛人」である。不審を抱いても、不満を持っても、キス一つで全てを許す。こんなアイドル、現実にも欲しいです。そして、台風の目となるフラメンコダイヤこと真野まりさん。多分1つのアニメの中でここまで執拗に男の急所を蹴り続けたヒロインは類をみないと思うが、その蹴り方、潰し方にも愛が溢れている(M目線)。彼女が性的過ぎることは、後藤に迫った時のあまりにも出来すぎた媚びの売り方なんかでよく分かる。流石に気味が悪いので引っかかる男が何人いるかは定かじゃないが、あそこまで露骨に誘惑されたら、もう据え膳で良い気がする。後藤はよくもまぁ、あんなに平然と袖に出来るもんだな。彼の一途さは今作で一番の美徳なのではなかろうか。 その他、やっぱりちょっとどこかおかしいニュースサイト作成者や、やたら文房具に関する知識が豊富なチンピラなど、もう、世界全体が新喜劇でもやろうとしてるんじゃないかと思えるような整いすぎたコントの舞台。そうか、これってヒーローコントなんだな。そりゃ盛り上がりますわ。タイバニの後を受け継いだサムライフラメンコ。次なるミッションはいかなるものか。んー、とりあえずあれだけの事件になったんだから、少しは謹慎しといた方がいいと思うけども……。 実は今期一番のハーレムアニメ! 第7話。今週のお話を見て、割とマジで「原作買うか……」と思い始めました。 ぶっちゃけ、やっぱりフルCGモデルは完全に慣れたわけじゃないんだけど、それを加味してなおヒロイン勢が可愛い。ものすげーベタベタなヒロインステータスだらけなのに。強いて特徴を挙げるなら、全員兵器だしメンタルモデルだから、普通の属性分類で言ったら「クール」が多い(はず)ってとこかな。まぁ、純粋にそっちなのはイオナとハルナくらいなんだけどね。みんなして何でこうも無駄にかわいいかなぁ。今回でふっきれちゃたということは、つまり私はタカオさん推し。いやー、ちょろ可愛いなー。次点でキリシマ。なんで内山夕実ボイスのキャラは苦労人が多いのだろうか。 正直艦隊戦はあんまり興味が無いので(そもそも潜水艦がメインのバトルって、画面に出しにくいからすげぇ地味じゃないか?)、ハーレム展開ばかり見て楽しむ純粋な萌え作品目線。今後は多分コンゴウとの対決になっていくだろうから、僕の好きなアルペジオは終わってしまうかもしれない。負けるなタカオ、頑張れタカオ! シリアスとギャグの狭間、第7話。相変わらずこの辺のバランスが面白い。今回は多分シリーズが始まって以来一番の衝撃が明かされたかなりシリアス寄りのエピソードのはずなのだが、それでもどこか抜けているやりとりが笑いを誘う。下手すると食い合わせの悪くなるセッティングだが、上手いこと共存出来ているのがお見事だ。 前半戦決着。龍槍を手にしたヒメは基本的に無敵で、相手側が最終決戦ということで気を遣って出してくれた巨大トカゲも圧倒する。恭助とのコンビネーションも決まったし、ことは・秋名のタッグも見せた。アクション部分も前回に引き続きこの作品らしいクセのある動きが非常に愉快で、恭助が消火器ハンマー投げの後にわざわざ叫んでいるモーションとか、実に芸が細かい。まぁ、あまりに愉快な動きのせいで、ギンが桃華にぶっ飛ばされた時の顔とか、ゴロゴロ転がるシーンで笑えてしまうのが難ではあるが。ああいうところをスタイリッシュではなくベタッと迫力重視で描くのがこの作品らしい。 話の方は急展開で重要な真実が明かされた。いままで散々ちょっかいをかけてきたじいさんの正体は、体はアオの兄ギンであり、中身はチューニングで島流しにされた比泉分家のもの。美談だと思われていた分家チューニング事件が実は陰惨な過去の業であることが報され、七郷がチューニングのための指針などではなく、向こう側が送り込んできた次元合一のための楔であることも判明。これまで描いてきた図式が大きく歪み、秋名はますます自分に与えられた使命に悩まなければいけなくなってしまった。これまで「あちら側の世界」の存在というものは一切確認出来ていなかったはずなのだが、今回ギンが帰還したことで、少なくとも確実に「ある」ことが分かり、更にあちら側には確実に比泉や現世に恨みを持つ一党が存在していること、その狙いが次元の接続であることも判明している。つまり、あちら側が問答無用のパラダイスなどではなく、「繋ぐ意味」を見出せるような世界であることも分かったわけだ。漠然としか見えていなかったチューニングの意味についても、今後はギンの存在を加味した上で考えなければならず、比泉家当主の責任はどんどん重くなるのであった。 他方、もう1人の重責を担うものであるヒメの方は、今回の事件でお仕事は一段落といったところだろうか。コヒメの町長選についてはとんでもない横紙破りで決着がついてしまったし、今回現職の森野さんの執拗なまでの「実は割といい人」アピールのおかげで、そこまで目くじらを立てて対抗する必要もなくなったのだ。森野さん、確かに憎めない人だよ。おっさんが頑張るシーンは良いものだね。まー、9歳の町長も見てみたかった気がするけど……どんぶり1つで喜んじゃう町長はやっぱりアカンかな。で、町長選については一段落した代わりに、ヒメはギンに対する壮絶な恨みも抱えることになった。秋名が刺された時の回りの連中の反応は怖気が走るくらい真に迫っており、鬼兄妹の無言の鉄拳制裁に加え、ことは・ヒメと順にブチ切れていく情念がよく出ている。中でもヒメの「そいつ殺すから」は流石の福圓節。統一感を捨てて勢いを重視させたキャラ画の迫力もあり、相変わらず退屈させない画面である。今回も2話と同じ鈴木清崇氏のコンテ回。前に比べると慣れたので違和感は減ったが、相変わらず視点の切り替えが忙しくて退屈しない画作りになっている。 次回は一段落して別エピソードに移るかな、と思ったのだが、サブタイトルはまだ同じなのね。かやのん魔法少女とか、どこ行ったんだろう。 いつの間にか一般投票締め切りが迫っていた。気付けば8回目。毎度お馴染み声優アワードである。過去に一波乱あっただけに賛否は色々あるこの催しだが、現代声優文化を見る1つの指標としてはそれなりに機能していると思うのだよね。もちろん商業主義的な部分は否めないのだろうが、それも含めての声優産業だからねぇ。ファンがどのように見ているか、ということも、業界がどう持っていきたいか、ということも、これを見れば大まかな世論が分かると、そういう企画になっているのじゃなかろうか。 さて、今年も私はいち声優オタクとして、アワードの結果予想と自分の投票内容についてここに書いていこうと思う。3月には完全に個人的趣味で「グランプリ」の声優部門もやってるけど、そちらとは別に、ある程度世間の流れも考えた上で予想をしてみたいとは思っている。まー、どんだけ大上段に構えても、あくまでお祭りですのでね。今年は一体どんな花形が現れただろうか。
ママンはビーチボールなんかいらないんじゃないですかねぇ……第7話。露骨にサービス回を宣言しておきながら、きっちりガンプラバトルも怠らない。やっぱりこの作品だとどっちがサービスになってるか、っていうのはきちんと分かった上でしょうね。 いやでも実に良い水着だった。特に、ラルさんが……。確実におっさん体型なのに、上半身だけ割とがっしりしてんのね。流石にだるんだるんだとランバ・ラルのイメージが損なわれちゃうだろうし、かといってムキムキでも「単なる変なおじさん」のイメージから外れてしまうから、このくらいが良いバランスだったのかもしれない。いや、でも実際今作で一番活躍してるのってラルさんだろ。今回だって彼がいなかったらシナリオ成立してないし。単なる解説役のくせに運転手役を買って出ることでどさくさに紛れて旅行メンバーに入っているのは流石である。普段は一体どんな仕事してるんだろう……自営業なのかなぁ。でも、過去の一流ガンプラビルダーたちにも一目置かれる存在なんだよなぁ。ひょっとしてラスボスコイツじゃね? いや、ラスボスがランバ・ラルって流石に微妙過ぎるけども。 前半でたっぷりとママンのビーチボールを堪能し、おそらくセイが作ったであろうグフ型の砂山などを満喫し、その後は「この世界はガンプラさえあればなんでも出来る」を体現するバトルシナリオへ。何しろ地上げ屋のおっさんが3年前に見限ったはずのガンプラをずっと持ち歩いて活動している世界だ。多分、地上げ屋もトラック突っ込ませるより、アプサラスを直接旅館に放りこんだ方が早かったんじゃないだろうか。「あちらのお客様から!」っつって。それにしても、この世界のバトルはレギュレーションとか無いのかな。世界大会までいった機体って、そりゃモビルアーマーはなぁ。重量規定とかサイズ制限とか出力限界とか、そういうルールがないことには、いくらでも金に物を言わせたり、チート技は繰り出せるような気がするのだが……まぁ、実際のチートは今回X魔王の方だったわけだけども。 マオは初回登場時にはどうなることかと思ったが、今回再びスポットを浴びたことで、割と良いキャラになっていたと思う。仕草がいちいち可愛らしいのが見てて楽しいし、真っ直ぐな気質も主人公のライバルキャラに相応しい。どうしても関西弁キャラだと最終的に噛ませになりそうでしょうがないが(何しろもう1人「名人」がライバルにいるし)、きちんと友情パワーで繋がりつつ、共闘する様子が見られたので満足である。「3人でかかってきてもいいんだぜ」って言われた時には「セイも別な機体に乗るんか?」と思ったけど、結局いつも通りの配置だったね。オペレーターってこのゲームに存在するのかなあ。 あとはまぁ、委員長頑張れ。前半は眼鏡光りっぱなしやったな。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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