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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「少年ハリウッド」 4 予約録画してるときに「絶対アカンやろな……」と思いながらも予約してしまう類の作品。だがしかし、だがしかし、決して無視出来る作品ではございません。なんだこいつぁ。 点数が低いのは、当然生理的に受け付けていないから。デザインの時点で既にあかんし、「男性アイドルユニットもの」なんて本能的に快感が得られるわけがない(これは「うたプリ」でも同じこと)。気持ち悪さはマッハで加速するし、基本的にはそっとじしておしまいの作品である。しかし、この方向性は割と斬新なのではなかろうか? なんと、アイドルたちが「気持ち悪いことをしている」ことを認識しているという作品世界。うたプリをはじめとした諸々の「女性向け」作品の場合、そこは絶対に商品として見せてこない部分だった。直近の「神々の悪戯」もそうだし、「八犬伝」や「緋色の欠片」、「アムネシア」に至るまで、こういう世界にいる男共は、無条件で「ファンに受ける仕草」を選択するものであり、アニメ的な気持ち悪さというのは、完全にメタレベルまで捨象されるものである。「アンジェリーク」の昔から、ただひたすらに夢だけを売り続けるこの方向性は堅持されており、「女性ファンに媚びを売る」ことに夢を語るキャラこそいたものの、疑問を差し挟んだり、上手く出来ずに思い悩んだアニメなんてものは全く記憶にない。 しかし、この作品はそこがスタート地点である。アイドル成り上がり物語であるが、メインの連中は、アイドルという職業にそれぞれの思い入れはあるものの、天職だと思っている人間などおらず、若い身空でアイドル業のトレーニングを積むことに疑問を持ち、上手く出来ないことに悩んでいる。つまり、このアニメは「アイドルアニメ」ではなく、「アイドルになる前アニメ」である。そういう意味では、性別を逆転させると一番近いのは「WUG」ということになるだろうか。あのアニメも、アイドルという目標を掲げ、個々人が思い思いの目標を持って夢に向かって励んだり、挫折したりしていた。既にアイドル業を軌道に乗せていた「アイマス」や、アイドルであることに疑問を持たず、華やかな側面だけを切り取った「ラブライブ」とは一線を画すコンセプトである。逆に言えば、これまで男性メインのアイドルものは、「ラブライブ」的な方向性のみで、「アイドル業」というステージの他の側面は切り取ってこなかった。このアニメで初めて、その部分にも新たな道が拓かれようとしているのだ。 ただひたすら気持ち悪いことを言い捨てるだけの「夢の世界の」男性アイドルたちは正直キツい。一応(本当に一応)同じ性別を持つ人種であるはずなのにその行動原理に全く理解が及ばないし、彼らが売っている「夢」は私の求めているものではないからだ(当然、私の求めているものは女性アイドルが提供してくれるだろう)。しかし、このアニメのアイドルならば、「夢」こそ提供はしてくれないものの、ひょっとしたら「共感」とか「現実」を提供してくれるかもしれない。気持ち悪いと思いながらもアイドルという「職業」を作り上げていく男達の生き様がみられるかもしれない。そんな不可思議な期待感があるのだ。このまま見続けていくと、この先に何が待ち構えているのだろうか。毎週気が進まないなりに、チャンネルを合わせてしまいそうだ。 アニメスタッフにはあまり見知った名前はない。監督に抜擢された黒柳トシマサという人は、どうやらこれが初監督になるらしい。何が出てくるかは未知数である。脚本家も割とガチで話作りをしている人のようなので、ひょっとしたら今まで見たことのないアニメが花開くかもしれません。まぁ、その花が見たい物かどうかは別としてね。中の人は……若手が揃いましたよ。こうやって並べるとカッキーだけ一世代上。カッキーもすっかり先輩になったよなぁ。先輩っつうか社長だけどなぁ。そういや作中で社長をやってる浪川先生も今となっては社長だ。……男性声優は本当に起業する奴らが多いなぁ。 PR ○「東京喰種トーキョーグール」 6 ご飯食べながら見てたせいでなんだかすげぇ可哀想に見えてしまったお話。今日も元気でご飯が美味しい幸せ。 原作未読。基本的に青年誌の漫画って全然読まないので、タイトルだけは聞いたことがあるこの作品も事前情報一切無し。まぁ、事前情報がなくてもタイトルから大体の中身は想像がつくけどね。ゾンビもの、というよりは「浸食もの」というカテゴリの方がしっくりくるだろうか。直近のアニメだと「pupa」が非常に近いところにある作品で、他人の犠牲と自己の生存を秤にかける、シンプルなテーマ性なので非常に見やすい作品。その分この後の展開でオリジナリティを出すのは難しい気もするのだが、漫画原作でアニメ化されてるってことはそれなりに期待してもいいのではなかろうか。前クールも漫画原作アニメが軒並み好調だったので気付いたのだが、多分ラノベ原作よりも漫画原作の方が「きちんと人気がある」という裏づけが無いとアニメ化されにくいんだろうね。つまり、アニメ化まで勝ち上がってきた作品というだけである程度期待していいのかもしれない。 グールはMagic風にかくと「食屍鬼」であるが、この1話目は「食」というテーマがストレートに描かれている。飢餓感というものは誰しもが経験したことのある感情であり、それだけに真に迫って描ければこれ以上無い切迫性をもって身に染みる。今作の主人公は「今まで美味しかったものが全部食べられないくらいにまずく感じる」というとんでもない罰ゲーム状態になってしまっており、想像するだに恐ろしいし、その辛さは充分に画面に出ていたように思う。今後は掲載誌の性格を考えるとバトルものとして進んでいきそうな気もするが、出来ればこの1話目で出たようなストレートな問題意識みたいなものも出し続けられれば良いなぁ。 監督の名前は初見だが、履歴を追うとかなりの若手、新進気鋭の映像作家であるようだ。過去に参加したアニメ作品だと「ガッチャマンクラウズ」の名前があがるなど、色々と面白そうな経歴。1話目は、上記のような気合いの入った「危機」の描写に加えて、無機質な東京の町並みの描出なども綺麗に出ており、CGの使い方が巧みである。この後も1話目のクオリティを維持して展開出来れば、絵的にも満足のいく作品になることだろう。 中の人は、メインの花江君が頑張っているほか、メインヒロインらしきクールな女の子は、まだまだ引っ張りだこの雨宮天。ちょっと抑えめの役は初めてで、正直あんまり表に出てくるアピールはまだないが、今後の展開次第だろうか。そういえば今期は「アカメが斬る」のアカメも担当してるんだよな。なんかキャラ被りそう。そして、1話目で一番だったのはなんといっても「大食い」役の花澤香菜である。登場シーンや主人公との交流で「うわぁ、河合律ちゃんのリア充バージョンやー」と思っていたら、真逆の方向にかっ飛んだので笑ってしまった。やっぱり花澤さんはぶっ壊れてるのを聞いてるのが一番楽しいのですわ。1話で死んじゃう捨てキャラには勿体ないくらいやな。 毛を刈り取られた羊が可愛かったよ、第13話。W杯のせいでまさかの一週間休み。来週あたりに一挙2話放送になるのかしら、まぁ、それならバランスいいかもしれん。 というわけで一週間空いて久しぶりのジョジョだったが、作中でも割と地味な敵、ホイルオブフォーチュン戦である。ジョジョは作中でのメタ台詞がゼロってわけではないが、彼の発する「第三部完!」は、実に珍しい堂々としたメタ台詞。ただその一点のみにおいて印象に残る試合である。実際、アニメになってみてもバトルの展開自体は平坦で、「あれ? どの辺に承太郎側が逆転する理由あった?」ってなるくらいに勢い任せの勝負。実際に相手がどういう行動をしていたのかも冷静に見るとよく分からなかったりする。こんだけ行き当たりばったりの展開でも強引に話を進められてしまうあたり、当時のジャンプの自由さが確認出来るというものだ。家出少女の扱いとか、この前後で一切触れられてないものな。少年漫画で女の子が突然居なくなるとか、ありえへんで。 もちろん、適当だからってつまらないってわけではない。結構苦戦してるはずなのに何故か承太郎御一行は常にどこか余裕があって、どこまでもコミカルに進行するのでズィーズィーが可哀想になるくらい。まー、正面からぶつかっても印象に残らない戦い方しかしねぇからなぁ。こいつだけのオリジナルの能力ってなんかあったっけ? 地面に潜るっていう技に至っては同じ話数の中でスタープラチナにまねされてるし、崖登るくらいは誰でも出来る(DIO戦ではジョセフたちが空飛んでる)し、「車に負けない馬力」もストレングスとかと比べたらみみっちい。ほんと、「車輪」って言う言葉から思いついただけのスタンドっぽい。それでもきっちりバトルとして成立してるのは、「山道でのカーチェイスや運転をテーマにしたギリギリバトル」っていう絵面が描きたかったおかげなんだろう。こういうシチュエーションって洋画でもお馴染みのものだし、多分、そういう展開を荒木先生が描きたかっただけなんだ。カーチェイスシーンっていうと五部のギアッチョ戦とか、四部の憤上戦とかでもいい絵を見せてくれてるからねぇ。あと、「飛行機」→「船」ってきたら陸海空制覇のために車もやっておきたかったってのはあるかもしれない。短いアジア旅行の中でこんだけいろんなシチュエーションをてんこ盛りに出来るのはやっぱりすげぇと思うわ。 ○「ソードアート・オンラインⅡ」 5 ログホラの休憩期間中にこれが挟まってくるという謎のローテーション。もう、おっかなくてネトゲとか絶対できませんね。 個人的には色々複雑な本作。簡単に分けておくと、伊藤智彦監督はとても好き。彼の作ったアニメーションには失敗はなく、非常に繊細で見やすい上に、時にハッとするような大胆な構図を見せてくれたりする、非常に挑戦的なクリエイターである。彼の新作であるという点はとても楽しみなところ。ただ、この「SAO」自体は嫌い。そりゃまぁ、1期であれだけめちゃくちゃなシナリオラインを見せられて好きになれって方が無理な話で、お話としては本当に最低レベルの筋立てだと思う。話が進んでも一切積み重なるものがなく、「小学生がアドリブだけの勢いで作ったRPG」というのが個人的な結論であった。 こうしたアンビバレンツの中で始まった第2期。ここから是と非のどちらに振れるかは全く予想がつかないが、1話時点では一応期待を持って視聴したいとは思っている。そりゃね、何事もネガティブに見てしまえばいっそう悪く見えてしまうもので、最初からつまらんだろうと思って見ても得られるものは何も無い。それなら、クリエイターの手腕を信じ、今度こそ理想的な伊藤作品としての結果が出せる媒体になると信じていた方がよっぽど生産的である。そして、1話目時点では特に可もなく不可もない状態からのスタートである。お膳立てをしている段階なので特に動きは無かったが、それでもこの世界にお約束の「バーチャルと現実」というテーマの謎の提示としてはスタンダードなものであるし、これが「きちんと解決するならば」充分面白いものにはなるだろう。こうして物語の舞台ががらりと変わるのもこの作品の特徴であるのだし、心機一転、今までの話は全部無かったことにして新たな「バーチャルミステリ」的な見方出来れば良い。また設定を盛るだけ盛って、その中からちょいちょいと都合のいいところをつまんで持ち出すだけの結末にならないことを祈るばかりだ。現時点での設定で「攻殻機動隊」を上回れる予感が何一つ無いのが既に懸念材料だけどな……。 もちろん、映像面での配置は非常にしっかりしているし、多少リファインされたキャラクターデザインなども特に問題無く受け入れられるもの。後は女の子が可愛ければ万々歳である。新キャラにみゆきちがぶっ込まれるなど、準備は万全。ヒロインのパワーは非常に高い作品なのである。今作が延々バーチャル世界でアスナと仲むつまじい家庭を作っていくだけのアニメだったら割と楽しかったのに。 7月4日 ドラフト模様(JOU、BNG、THS) ピック順 【Alessi】→【Sea-chicken】→【Mei】→【Thraxi】→【Serra】→
ドタキャン入って急遽5人戦。でも案外5人ですぐにパックが回ってくることに対する文句は出ないのが不思議な環境。みんなピックに必死でそれどころじゃないって理由もあるのかもしれないが。今週のキャッチコピーは、「勝ち逃げしてるアイツがいないうちに、他の人間が優勝しとかなきゃ」です。
○「幕末Rock」 5 幕末アニメ(大嘘)。ダイショーグンが終わったと思ったらすぐにこんなのが始まるなんて、日本の夜明けぜよ。 一目見て分かる馬鹿なやつ。ディーン製作の乙女ゲーものということは「薄桜鬼」と同じ路線。これにアイドル歌唱の要素ということで「うたプリ」的なものも加わる。「ウタプリ、ウレタ、薄桜鬼、ウレタ。タシタラモットウレル!」というごくごくシンプルな製作理念によって作られたものだろうが(?)、結果的に出てくるのはダイショーグンみたいな世界っていうね。もう(幕末である意味が)ないじゃん。うん、ノブナガザフールも戦国である意味がなかったからな、同じようなもんです。やっぱりこうしてみると、「薄桜鬼」の真面目に新撰組やってる感は貴重だった気がしてきた。あれはあれでおかしなお話だったんだけど、一応きちんと「新撰組をベースにしたフィクション」として成立してたんだよ。これとかノブフは本当に「実在の人物の名前を借りて来ただけ」だからなぁ。それなら戦国コレクションぐらいはっちゃけてくれれば諦めもつくのに(それはどうなの)。 乙女ゲー原作の時点で敷居は高いわけだが、そこに更に監督川崎逸朗でハードルは上がる。この人のアニメはなぁ、今ひとつパッとしないんだよなぁ。あ、でも過去には「BASARA」で仕事した実績はあるし、意外とこういうジャンルなら水は合うのか? 実際、この1話目は馬鹿成分がそれなりに吹っ切れていて、面白いと思える部分もあった。当然一番盛り上がるのライブシーンなわけだが、ディーンの作画リソースをここに割くのが正しいのかどうか。これから1シーズン戦っていけば結果は自ずと出ることだろう。とりあえず1話目はそこで存在意義は納得出来たのでよしとする。ただ、ライブシーンのアホ演出に力を入れるあまりに、他のシーンのモブとかがなおざりなんだよね。龍馬を中心とした男キャラは常にビシッと描けてるんだけど、女の子の顔とかが本当に可愛くなくてな……まー、正しい客層を考えれば的確なリソース配分といえるのかもしれんけど。1話目から微妙に手抜きが見えるのはあまり良いことではないよな。ここから無事に走りきれるかどうかは、今後のライブシーンをどうやって作中に配置し、大仰な馬鹿さ加減を見せていくかにかかっている。毎回脱ぐだけじゃすぐ飽きられるだろうから。やっぱりこうしてみると、メインのライブシーンも含めて全てをショーのステージにあげてしまったうたプリって結構すごいことやってたのかもしれない。 興味深いのは、ゲーム版からそのまま持ち上がってきたであろう納得のキャスト陣。なるほど、確かにロックで歌わせることしか考えていない布陣である。きーやん、たっつん、森久保さん。これなら確かに、中の人のパワーだけでもかなりのところが狙える可能性はある。どうせなら松陰先生の中の人も歌ってくれませんかね。 ○「白銀の意志アルジェヴォルン」 5 色々と潔すぎるロボットアニメ。イメージとしては「廉価版のブレイクブレイド」みたいな感じ。どこが同じ、ってこともないのだろうけど、綺麗にロボットアニメ第1話のテンプレに乗っているだけなので、あらゆる部分がどこかで見たことがある。単にそれが直近だと「ブレイクブレイド」だなー、っていう話。 前日に「アルドノア・ゼロ」の番宣スペシャルやってたので、気分的にはこれが2本目のロボものっぽい感じだが、昨年の春クールなんかと同じように、今期も割とロボものが元気なようだ。ただ、まとめて放送されると識別するのが大変で、今作の場合も1話目ではなかなかそれと認識出来るような個性が出ていないのは気に掛かる部分。シナリオラインについては徹底的にテンプレテンプレで、正直新鮮味は一切無い。細かく見ていくと「戦時中の2国間、主人公は劣勢側の国の新兵で、なんか義憤に燃えてるような、現状にいらだっているような青年」。「相手国の兵器が強いから押され気味の戦況やし、上層部がアホやから戦争がでけへん」「でも、たまたま現場でチョーすげぇマシン見つけたからどさくさで乗って戦うわー」というものである。うん、なんでこういう連中って初見でいきなり見たことのないマシン運転出来るんだろうな。元の持ち主の女の子は「できねぇ!」って叫んでたのに。一応「ドライバーだから」っていう理由付けはされてるけど、それまで主人公が乗ってた劣化ボトムズみたいな機体と、新しく乗ったアクエリオンとニルヴァーシュ足して割ったみたいな機体に、システム上の共通性は見いだしにくい気がするんだけどな。そもそもいざ乗り込んだらレバー握って振り回してただけだし。まぁ、そういうところに突っ込んだら負けなんでしょうけどね。多分コーディネーターだからすぐ動かせたんだと思う。キラさん最強説。 とまぁ、「お約束だからこその突っ込みポイント」とか「お約束だからこそ乗り切れない部分」も多いのだが、1話目でそれを否定してしまうと、ロボものもやりにくいと思うのでそこはしょうがないんじゃなかろうか。とりあえず「やべぇ戦時下」を演出するのに1話使ってもらって、ここからどのように盛り上げていけるかが勝負だろう。「廉価版ブレイクブレイド」とは書いたが、劇場作品と比べちゃうのはいかにも可哀想な話で、画面の品質としてはそこそこレベルだ。少なくとも1話目で分かりにくい部分は無かったのだし、導入としては本当に「無難」というくらいでまとめておきたい。女の子たちは割と可愛く描けていたので、ここから1人ずつキャラにスポットが当たれば見るべき部分も分かりやすくなるかもしれません。 本作はアニメオリジナル作品で、シリーズ構成に佐藤竜雄を迎えたXEBEC作品である。サトタツの名前には別におどろきゃしないが、意外なのは監督に大槻敦史の名前がクレジットされていること。大槻氏といえば確かにXEBECの人には違いないが、硬派なロボものとは一番縁遠いイメージの監督。何しろ「かのこん」「れでぃばと」「ToLOVEる」の人である。そして、そうした高濃度萌え作品では一定以上の功績を残しているのも事実。次の大槻作品があるとしたらきっとまたキャラデザは高見明男に違いないと(勝手に)思い込んでいたので、この采配はかなり意外。一体どんなものを出してくるのか、今からとても気になるのである。 中の人的には、主人公はいつも通りに逢坂君なのでいいとして(いいのか?)、バッタリであったメカ製造会社の不幸な眼鏡女子ヒロインには、「ストブラ」のお姫様で注目を集めた大西沙織。いよいよもってメインヒロインということになるが、どんな仕事を見せてくれるだろうか。あとはオペレーターのおねーさんが相変わらずいい声なので、ボクはそこさえ聞けてればある程度満足です。 ○「グラスリップ」 7 P.A.新作が来たぞぉぉぉ! 今回のアニメは西村純二監督、ニワトリが繋ぐ高校生男女の恋愛物語だ。どっかで聞いたことある! エンディングはチビキャラがニワトリと走るよ! うわぁん! 雷轟丸ぅ! まー、特に麦端祭りは関係無いみたいだけども。いつも通りのP.A.作品がスタートしました。 本当にね、わたしゃ誰がなんといおうとP.A.が好きなんですよ。もう、DNAレベルにすり込まれてるんじゃないかってくらいに、理屈抜きで「合う」アニメなんです。もう、最初からガンガン贔屓して見ていく所存。今回もスタジオの武器である「青」をフル回転させての海辺の町。ここ最近はずっと「海」+「電車」のイメージが強いのだが、1作前の「凪あす」の海とはガラッと変わって、こちらは突き抜けるような明るさを持った海。「TARI TARI」の時のどこか苦い湘南の海ともまた違ったイメージがある。また、今作はタイトルのイメージから分かる通り、「青」といういつもの武器に加え、「光」のイメージを最大限に活かした画作りが特徴的で、1話だけでも本当に様々な形で美しい「光」とその「反射」が描かれた。夜の闇に浮かぶ花火のエフェクトはもちろんのこと、それがヒロインの瞳に映った時の揺らぎ、光沢。前作の「海」同様、今回の「反射」についても、色々と新鮮な驚きが期待出来そうだ。もちろん、ガラス工房という目新しいテーマを使った「光」「反射」にも注目したい。 西村純二といえばttでのじっとりと沈み込むような冬の富山の景色の印象が強く、静謐な中での心情描写でも見せ場があるが、今作はかなりはっきりとポジ方向に寄せている。丸コマによるカットインや、分かりやすい漫画的アイコンの多様など、普段のP.A.作品ではあまり見られない方向性での演出が随分顕著に出ている。「tt」では「死」の象徴であったニワトリが今回はやたら活き活きと駆け回っているあたりに対比が分かりやすい。「TARITARI」なんかも割とコメディに寄せたストーリーは多かったが、画面構成の時点で明らかにコメディタッチに寄せているのは、ひょっとしたらP.A.作品としては初めてかもしれない。他のスタジオではそっちの方が一般的なのだから不思議っちゃぁ不思議だが、それだけにどこでオリジナリティを出していくことになるのかも気をつけて見ていきたいところ。例によって三角関係やら四角関係やらとドロドロしてくる部分はあるのだろうが、それでも今作ならば笑い飛ばせるエンディングを迎えてくれるんじゃなかろうか。 その他の要素を確認していくと、まず目を引くのがメインヒロイン透子を演じる深川芹亜。ほぼこれがデビュー役と言っていい新人である。正直、まだまだ堅さはあって拙い部分も見えるが、それでも18歳という歳を考えれば充分頑張っている方だし、決して悪くない出来。回りを固めるキャストは今が旬の実力派が揃っているので、ここでガッと名をあげればチャンスである。そういえば「tt」の時の彩陽だって新人っちゃぁ新人だったんだよなぁ。彩陽はデビュー直後から異様に存在感があったわね(年齢はだいぶ違うけど)。その他、最近はP.A.に欠かせない存在になってきた早見沙織が、一人称「ウチ」でちょっと蓮っ葉な普段あまり見られないポジションについており、そこに種ちゃんや奈央坊が固めるという盤石の布陣。男性陣も逢坂、信長、山下大輝と。かやのんは今回お母さん役に回ってお気楽にやってるのがほっとする(ちさきさんは苦労ばっかりだったからなぁ)。残された注目ポイントは、麻美子がどこで出てくるかだな。あ、そういえば最近新たな石川県声優が名をあげはじめたので、よかったらあっちを使ってみるのも……。 「彼女がフラグをおられたら」 5→5 なるほど分からん! 結局この世界って一体何だったんでしょうね。まさかのセカイ系設定が混迷を極め、最終的に何が現実で何が架空なのかがさっぱり分からなくなってしまいました。こういうときに便利な呪文があるので先にそれを書いておきましょうね、「こまけぇことはいいんだよ!」 うーむ、普段よく目にするアニメの感想で「シリアスがなければなぁ」とか「なんでシリアスやったんだよ」とかいうのがある。いわゆる萌えアニメのカテゴリでは、視聴動機の最も重要な部分が「癒し」であり「萌え」であるために、余計な心的負荷がかかるシリアス展開は、それだけで拒否反応を示されてしまうことがあるのだ。もちろん、単にシリアスだからといって毛嫌いするのは愚の骨頂。キャラ萌えを深化させるためにはキャラの心情により丁寧に接することが大切であり、そのためには悩み、苦しみを伴うシリアス展開だって、結果的には極上の甘味料になったりするものだ。もちろん、普通の意味での「ドラマ」を描く上でも、シリアスを通らず、ただユルユルやっていくだけなんてのはまるで塩味の無いソルティライチみたいなもんだ。まぁ、ライチだ。つまり、それだけでもニーズはあるってことだが……ほら、夏場は塩分補給が必須だから!(比喩表現を使ってたらだんだん何が言いたいか分からなくなってくるパターン) 何が言いたいかっていうと、「そんなこたぁ言ってるけど、やっぱりこの作品の場合にシリアスいらなくないかな?」ってことなんだ。いや、別にあってもいい。あってもいいけど、今回のは流石にちょっとトンデモ過ぎてわざわざ入れ込む意味がない。シリアスがドラマ作りのためのパーツ(というかドラマそのもの)であるというなら、そこから話が面白くならなければいけないわけなのだが、本作の場合、一言で言えば支離滅裂。何がなにやら。せめてブレードフィールド公国に言って追っ手と戦うくらいのファンタジーでやめておけば、その後適当に颯太の過去話からヒロイン勢に慰められる展開にして終われたと思うのだが……なんで仮想世界やねん。いや、そうしないとフラグが見えるという体質に説明がつかないからか? 今更そんなとこで律儀にならんでもねぇ。 そして、本作の最大の目玉であるヒロイン勢の無体なスケール。いや、流石に多いわ。最終的にパーティーの中に先生まで紛れ込んでたせいで13人、14人とかおる。いや、そりゃ無理やで。まぁ、逆にこの「多すぎるやろ!」っていうのをネタにして最後のぐちゃぐちゃ展開を楽しんでいた節もあるので、ここで「多いだろ!」って突っ込むのは制作側の思うつぼのような気もするのだが、最終的にこのシリアス展開を用意するなら、流石にもう少しドラマ部分のフォローに筆を割いた方が着地は無難に終わった気がする。だって、本当の本当に「こんなにいらない」んだもの。「出オチ」というか、「出すだけ出した時点でオチ」みたいなところがあるよな。どうかしてる。 で、こんだけアカン要素がてんこ盛りなのに、何故か点数は下げないという不思議。我ながらおかしいとは思うのだが……「本当に駄目アニメだけど、嫌いじゃないゼッ!」と球磨川みたいな台詞が言いたくなる駄目さがある。中の人補正あり、独特の絵柄がジワジワくせになったことあり、いくつか「気になる」要素はあったんだ。これで最後の展開さえもうちょっと飲み込めるものだったら、「これはこれでありやな!」と晴れやかな顔で見送れるくらいには。一体何故無下に出来ない気がしたのかといえば……やっぱり中の人かなぁ。この潔さは、本当に賞賛に値すると思うよ。現代声優展覧会の様相を呈した凄まじいヒロイン勢。最近のアニメでこういう無体な贅沢さを誇ったのって、「ディーふらぐ」くらいか。あれよりも若手を集めてはいるが、ここまで1つの傾向に寄せて集めた甘甘のラインナップは、シリーズアニメとしては今後なかなか見かけることは出来ないだろう(まぁ、「ガールフレンド(仮)」がアニメ化するらしいので、それがどうなるかは分からんが)。つまり、ここから改めて「がをられダークネス」とか「がをられrepure」とかを制作して放送してくれればいいんじゃないか、ってことだ。1話1ヒロインでやっても1クールで終わらないっていう。馬鹿だねぇ、本当に馬鹿だねぇ。……がをがを! 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プロフィール
HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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