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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「のうりん」 6

 あれ? まずい、面白かったぞ。この期に及んで4文字系のエロ萌え作品なんて期待してないつもりだったのに……今期はギャグ方向に肌に合う作品が多いなぁ。

 製作SILVER LINK、そして監督大沼心。この時点で割と相性はいいのだが、今作では、大沼さんの持つ独特なデザイン性よりも、細かいカットをテンポ良く繋ぐ構成の妙が際だっている。一応は「農業がテーマ」ってことで、画面に泥臭さを出すために特色であるポップな色遣いは割と抑えめになっているはずなのだが、その分画面で暴れてやれ、ってな考えなのか、ここまでしゃきしゃき出し入れするコンテは久しぶりな気がする。つまり、私が気に入った初期の大沼流がかなり色濃いってことだ。近いところでは「バカテス」、もっと根源を辿れば「ぱにぽにだっしゅ」まで遡れる、チビキャラを多用した賑やかな掛け合い。なんかもう、その配置だけでも見ていて楽しい。元はラノベのようだが、1つ1つのギャグの台詞選びも悪くないし、キャラの立て方も1話目で充分。「脳コメ」みたいなキツさはないものの、充分に頭が悪そうなキャラがあっという間に覚えられるインパクトはナイスだ。今期はコレが「銀の匙」と被っている謎の農業クールになっているわけだが、「銀の匙」は「真面目な農業チャレンジを漫画に落とし込んだもの」、こちらは「いつも通りの萌えギャグに農業のエッセンスを加えたもの」という認識でよいのではなかろうか。ぶっちゃけ、このテンションで突っ走れるなら農業だろうが戦車道だろうが商店街の餅屋だろうが、なんでもいいです。

 この楽しさに拍車をかけるのが、絶妙なキャスティングである。1話目からキャラを見てるのが楽しかったってことで、ほぼ全てのキャラががっつりとキマっている。なんつっても冒頭でいきなりの王国民ライブだからね。あの時点で凄まじかったわ。中の人がめでたく「本人」になっており、冒頭シーンの迫力はいや増すことになった。ある意味これ以上無いくらいに「ネタにされ」ていたわけだが、実際の姫は声を当てながらどう思っていたのでしょうね。

 そんな田村ゆかりを筆頭に、何故か「IS」と被るヒロイン勢のキャスティングは実に濃密。まず、相変わらず不可思議な方言を使わせると何故か味わいが出る花澤香菜。真っ当な幼なじみポジションで、変な方言。大根足もぴちぴちしてて、田舎娘っぽさは萌えポイントとして価値が高い。「はがない」の小鳩を筆頭に、「てーきゅう」の先輩とか、なんで花澤方言は癖になるんだろう。生粋の東京人のくせしてなぁ。

 次に現れたのは、牛を連れた牛乳娘、井上麻里奈。麻里奈のあざといキャラのあざとさは恐ろしい。ちょろさが加速している。そして、今作最大の爆発物が、先生役、斎藤千和。奇しくも千和の歴史の中で2人目の「ベッキーという名の先生」。これが、同じ大沼心がディレクションを行う2つの作品で巡り会ったというのは何の因縁か。もう、とにかく千和劇場がお腹いっぱい堪能出来る見事なキャラで、最初に先生として登場したときは「あれ、また大人の女性役なん?」と思ったが、どっちかというと「アザゼルさん」で出てきた不細工とかの方がキャラは近いかも。立て板に水のものすげぇしゃべりの中で、千和キャラが3つも4つも楽しめるお得な設定。もう、この先生見てるだけでも文句が出ない。そして忘れちゃいけないのは、今作の主人公ポジションを、浅沼晋太郎が務めているということである。「生徒会役員共」とあわせてギャグ作品2つでメインを務めることになるが、彼の作るリズムは本当に笑いに繋がる見事な呼吸である。ボケも突っ込みも自由自在。この芸は間違いなく替えが利かないものだろう。主人公はキャラ自体も割と魅力的で、アイドルオタと言いながらも、よくあるオタク駄目駄目系の主人公ではない。なんやかんやで行動力があるし、エロスにも素直で好感の持てる性格だ。何事にも真っ直ぐな人って格好いいですよ。

 というわけで、コメントの半分以上がキャストの話で埋められてしまったが、アニメーション自体も安定感のある出来なのは間違いない。大沼流の純正ギャグ、ここらで久しぶりに遊ばせてもらいますわ。

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 始まったぞ野郎共! 何とかかんとか視聴に成功。世の中熱意でどうにかなることもあるわけです。今後も継続して視聴出来るかどうか分からないが、出来る範囲で追い続ける所存。引き続き、当ブログは「日本一真剣に47都道府犬を考える」を目標にしていきたいと思います。

 


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 確実にこのアニメの主役はラルさん、第14話。恰好良すぎるだろうよ。なんであんなに男前なんだよ。まぁ、寝坊はするけどね。寄る年波に勝てないなら仕方ない。年齢も35歳だし……って、35?! いや、んなアホな。とてもじゃないけどそんな風には見えない上に、やたらと人脈が広すぎるだろ。なんで裏世界で有名なエージェントまで判別出来るんだよ。一体なにもんだ、あのおっさん。なんでオープニングではきららちゃんと並んで座ってるんだ。

 というわけで、オープンエンドも変わりました2クール目。相変わらずのテンションは一向に落ちる気配を見せず、馬鹿と燃えがきっちり両立した仕上がり。今回は主人公がはめられて危機に陥るお話なので爽快感はないものの、相変わらず無茶苦茶な量のモビルスーツが飛び出して来るので画面は退屈する暇がない。特に序盤のアホ試合ダイジェストのところは凄かった。射撃はまだ分かるけど、玉入れが公式競技ってどういうことやねん。勝敗がチームで決まる時点で個人の実力関係無いやないか。しかも、カゴの高さが決まってるんだから、でかいマシンに乗って出たら勝ちな気がするんだけど。重量規定とかあったのかしら。

 そんな無茶な大会の正念場はレースマッチ。別にレースのみってのは構わないのだが、得点方式がトップのみってのはどうかと思うぞ。マッチメイクがかなり恣意的で、上位陣は全員別なレースに割り振られていた(そして全員優勝していた)。あれって、下位の人間を突き放すだけの措置だよなぁ。会長側が本気でセイたちをたたき落としたいなら、マッチメイクの時点で上位陣をガチでぶつければ良かったような気もする(まぁ、固めちゃうとそれはそれで得点に差が無くなっちゃうけども)。結局、美人秘書さんの謎のコネクションにより、某国のエージェントを呼びつけて妨害工作を行うという、割とストレートな作戦に出たのであった。すげぇ世界だよな。電話すると「ガンプラで他人の邪魔するプロ」に連絡出来るんだもんな。あいつ一体何者なんだよ。単なるシステムエンジニアなのかな。わざわざ今回の試合におあつらえ向きの、訳の分からない触手ジオングなんてマニアックなもの用意してたし。まぁ、主催者側から事前に試合内容の通達を受けてたってことなんだろうね。結局、突然の集中攻撃にセイたちは敗れてしまい、ちょいとしたピンチに転がり込むことに。ポイントをかっさらっていったのがうえだゆうじ兄弟なんだよな。ここから先、予選を抜けたらマオたちライバルとの対決がたくさん待ち構えているのだろうが、あの兄弟はそうしたライバルの枠に入ってるんだろうか。ラスボスは名人に決まってるので、マオ、フェリーニ、ニルス、ルワン、そしてアイラちゃん……多いな。フェリーニ戦はいきなり次回みたいだけどね。

 一応、今回気になったことをまとめておくと、最後に、あの兄弟がセイたちの「時間切れ」を看過したことが一番気になる。システムが見破られているだけなら分かるのだが、それだけで活動限界まで読み取れるものなのだろうか。何か盗聴器的なものを仕込んでいるとか、そういうネタなら分かるんだけど。あと、アイラちゃんの生い立ち。てっきり改造人間的なものなのかと思っていたのだが、なんかスカウトされてたよね。何者なんだろう。あと、ママさん。仕事しないでテレビにかじりついてていいんでしょうか。働け。

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<白>

 

Akroan Jailer アクロスの看守 (W) C

クリーチャー・人間、兵士

1/1

(2)(W)(T):対象のクリーチャーをタップする。

 テーロス次元の中の軍事国家、アクロスはギデオンさんの出身地。彼の無骨な性格も丁々発止の軍事世界だったからこそのものなのだろうか。そんな世界の看守は現代風にかなり調整されたタッパー。ここ最近はこうした起動型能力での無制限タッパーは強すぎるってんで数を減らす傾向にあったのだが、今回は起動コストを調整することでコモンでの参入を可能にした。使ってみればやっぱりタッパーだから、それなりに使えるのは間違いないだろう。現在そこそこ使われている「ドロモカの砂丘唱え」の起動コストだって、多少重いことには目ぇつぶってるわけだしね。しかし……こんだけマッチョでも1/1は1/1なんだよなぁ。

 

Ampryn Tactician アンプリンの戦術家 (2)(W)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

3/3

〜が戦場に出たとき、あなたのコントロールするクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

 187で「栄光の突撃(M13)」がパッケージされた中堅コモン。能力は使い切りだし、「黄金夜の指揮官(AVR)」みたいなカードと比べると小物感は否めないが、コモンなんだからこのくらいだろう。「栄光の突撃」系のカードは、前提としてクリーチャーを横に並べる必要があり、そりゃ上手くいった時には無類の強さを発揮するが、実際にはなかなかシチュエーションも整わず、手札に抱えてやきもきすることが多い。結局サイドボードから出てこられない時もしばしばだ。その点、こいつならはいいとこ取りなので、とりあえず肉としてデッキを埋めておき、先行部隊の様子次第でフィニッシャーにもなるという両面作戦が取れるのである。意外にキーパーツになるのかもしれない。なお、イラストのシーンの後、この戦術会議の様子はジェイスのテレバスでものの見事にすっぱ抜かれ、アルハマレットさんの交渉材料としていいように使われた模様。大したことないな、戦術家。

 

Anointer of Champions 勇者の選定師 (W) U

クリーチャー・人間、クレリック

1/1

(T):対象の攻撃クリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

 「歴戦の歩兵(M11)」の種族変更再版。かつて、白にはこうして直接ステータスを挙げるシステムクリーチャーがたくさんいたものだが、最近はリミテッドを意識してセットが作られるために、そうしたフォーマットで猛威をふるうこの手のシステムは制限される傾向にある。「兜蛾(CHK)」とかトップコモン扱いだし、「幽霊の管理人(10ED)」もやたら強かったので、そりゃしょうがない。今回は、かつての雄である「歴戦の歩兵」が再版されたわけだが、リミテッドを意識してアンコモンになっている。10年前の世界に戻って「あいつ、アンコになったんすよ」とか言ったら、「どんだけクリーチャーデフレが進んでんねん」って思われそう。え? 「ワイルーリーの狼(6ED)」? 知らない子ですね。とりあえずリミテッドならアンコクラスの活躍を充分見せる。ワンパン勝負の高名クリーチャーのサポートのために1ターン目における「装備品」としては最良のものだ。

 

Archangel of Tithes 徴税の大天使 (1)(W)(W)(W) M

クリーチャー・天使

3/5 飛行

〜がアンタップ状態である限り、クリーチャーはそのコントローラーが各クリーチャーにつき(1)を支払わない限り、あなたやあなたのコントロールするプレインズウォーカーを攻撃できない。

〜が攻撃している限り、クリーチャーは、そのコントローラーが各クリーチャーにつき(1)を支払わない限り、ブロックできない。

 今回の神話天使。大天使とかいう割には4マナとお手軽で、色拘束を気にしなければ手軽にデッキイン出来てしまう謎のフレンドリー設定。ステータスはそこそこだが、そこに内包されているのはいかにも白らしいわがままの極み。こいつが見ている間はプチ「プロパガンダ(TMP)」であり、余計な支払いは相手の家計を圧迫する。攻撃に回ると攻撃監査能力こそ無くなるものの、今度はブロック時に納税を要求してくる。どうせ殴れないから、と立っていた連中も法外なショバ代に困惑すること間違いなし。ま、ゲーム終盤だとマナが余り始めるのでそこまでの影響力はないのだが、そのための4マナ。勝負のキーとなる4ターン目に出るからこその強さ。相変わらず天使はこすっからい。タフネス5な上に「焙り焼き」が効かないっていう除去耐性の高さもなんとかならないものなのか。

 

Auramancer/オーラ術師(M14)」 C

 エンチャントテーマなら当然この人。手軽なアドバンテージ、そしてレベッカ・ゲイのイラストがいつの時代も輝くのである。

 

Aven Battle Priest エイヴンの戦僧侶 (5)(W) C

クリーチャー・鳥、クレリック

3/3 飛行

〜が戦場に出たとき、あなたは3点のライフを得る。

 登場時の地味な印象に反し、赤単などのアグロ相手のサイドボードで大活躍中なのが「アラシンの僧侶(FRF)」。2/2を優しく受け止められるタフネス3と、確実に死を遠ざける3ライフが人気の秘密。そしてこのクリーチャーは、そんな僧侶の魅力をそのままに、パワーが2もあがり飛行を手にした超豪華版。こりゃ確実に引っ張りだこ間違いなしだ! …………コストは3倍だけど。うん、その段階での3ライフはそこまで求めてないかな……。「慈悲の天使(10ED)」っていう大先輩がいるので、そこでまず癒し系とは何なのかを学んでくるべき。リミテッドなら、まぁ、一応。

 

Blessed Spirits 祝福された霊魂 (2)(W) U

クリーチャー・スピリット

2/2 飛行

あなたがエンチャント呪文を唱えるたび、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。

 エンチャントシステム支援クリーチャー。3マナ2/2フライヤーというリミテッドの雄であるステータスに加え、そこにサイズアップの可能性を秘めるシュートなアタッカー。こいつがいるだけでちょっと性能が劣るオーラでもデッキインしちゃっていいかな、っていうとんでもない間違いもしでかしそう。何しろ「聖なる力」レベルでもこいつにはれば4ターン目にパワー4フライヤーでどつけるのである。今回黒にある「冥府の傷跡」ならパワー5だ。イラストは平和的なのに、なんかエグい。

 

Celestial Flare/天界のほとばしり(M14)」 C

 構築での活躍実績もある堅牢な除去。今回のフレーバーテキストは的確にイラッとさせてくれる。ギデオンさん、ナチュラルに中二病してそうでヤだな。

 

Charging Griffin/突進するグリフィン(M14)」 C

 当時のリミテッドでは主力を担うことになった優秀なフライヤー。ちなみに今回のコモン蜘蛛はタフネス4。うーん。

 

Cleric of the Forward Order 前線の僧侶 (1)(W) C

クリーチャー・人間、クレリック

2/2

〜が戦場に出たとき、あなたのコントロールする〜という名前のクリーチャー1体につき2点のライフを得る。

 今回各色に与えられた「同じカードをかき集めると強いよ」サイクル。これらのサイクルは全てコモンで与えられ、主にリミテッドで枚数をかき集めることによりその強さが増し増していくのが共通仕様。オデッセイにあった「噴出」シリーズに近いイメージだろうか。そんなサイクルの白は素直な熊。そして187でとりあえず2ライフをプレゼントしてくれるのはほぼ確定なので、元々あんまり無かった「ありがたい老修道士(10ED)」のありがたみはほぼゼロに。更に立て続けに出せば4点、6点と膨れあがっていき、2マナの白熊としては破格のパフォーマンスを発揮する。とはいえ、やっぱりしょせんライフゲイン。「孤独な宣教師(ROE)」と比べてもそこまで突出したパフォーマンスとは言えない。そして白熊は序盤には殴りに行って敵と相果てるところまでが仕事の一環なのだから、わざわざ後続を待つためにつったってるのもアホらしい。ライフゲインはあくまでおまけとして、リミテッドでは序盤の数合わせ要員としてちょこちょこ引いておき、もし手を結んでいる瞬間が見られたらラッキー、程度のもんだろう。

 

Consul’s Lieutenant 領事補佐官 (W)(W) U

クリーチャー・人間、兵士

2/1 先制攻撃 高名1

〜が攻撃するたび、それが高名であるなら、あなたのコントロールする他の攻撃クリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

 白、2マナ、パワー2,先制攻撃。やっぱりこのパッケージは強いですな。これに対処出来るかどうか、っていう部分がまず世界を分ける。過去の諸先輩方と違ってタフネスは1しかないが、その部分もワンパン入れればクリアしてしまえるし、パワー3先制まで逃げ切ってしまえばあとはどうとでも。仮に遅れて登場してもブロッカーとして上々だし、こいつを確実に止められるブロッカーを維持するのはけっこう骨。それだけでも充分なウィニーだろう。更に、高名になった後は「補佐官」から「領事」にでも格上げされるのだろうか。その能力はなんと「遊牧の民の長ピアナ(ODY)」である。いや、「なんと」っていうほどじゃないけど。今の若い子は多分ピアナさんのこととか絶対知らないけど。ピアナさんは地味だったけど、こいつはそうもいかないぞ。

 

Enlightened Ascetic 悟った苦行者 (1)(W) C

クリーチャー・猫、モンク

1/1

〜が戦場に出たとき、あなたは対象のエンチャントを破壊しても良い。

 現実主義者の修道士(USG)」の(ほぼ)種族変更再版。今回のセットでは、白黒で与えられたアーキタイプ・テーマが「オーラ」であるにもかかわらず、なんと白でエンチャントに対処出来るカードはこれ1枚だけである。まぁ、オーラってのはクリーチャー除去で処理出来るのでエンチャント専門除去は必ずしも必要ではないのだが、致命的なエンチャントもいくつか用意されているので、こいつを適度なところでピックして対策を怠らないようにしたい。1/1とどうでもいいステータスなので、手札に温存しても心が痛まない。よかった!

 

Enshrouding Mist 包み込む霧 (W) C

インスタント

対象のクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。このターン、それに与えられる全てのダメージを軽減する。それが高名であるなら、それをアンタップする。

 高名支援カード。1マナで手軽なコンバットトリックであり、別に高名なんて関係無しに割と使える。何しろ1人だけ霧がかかってダメージが全部チャラになるってんだから、およその場合においてプロテクションつけてるのと同じような効果があるわけだ。「プロテクションと+1/+1修正のインスタント」がもしあるなら、それは1マナよりはコストがかかるはずである。ついでに高名ならアンタップもおまけ。高名を得るにはとにかく殴らなきゃいけないので、名誉を賜った直後に「実は起きるんやで」といってすぐにブロックにも参加出来るとしたらなかなか格好良い。でもまぁ、高名クリーチャーの最大の課題って、「殴れるかどうか」なんだけどな。そのために出撃したヤツを守るために使っちゃうと、ちょっとだけ損した気分。いや、ほんとにちょっとだけ。

 

Kytheon, Hero of Akros アクロスの英雄、キテオン (W) M

伝説のクリーチャー・人間、兵士

2/1

戦闘終了時に、この戦闘で〜と少なくとも2体の他のクリーチャーが攻撃していた場合、〜を追放し、その後、変身した状態で、そのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。

(2)(W);ターン終了時まで〜は破壊不能を得る。

Gideon, Battle-Forged 歴戦の戦士、ギデオン (白である)

プレインズウォーカー・ギデオン

<+2>:最大1体までの対戦相手のコントロールするクリーチャーは、次のターン中、可能ならば〜を攻撃する。

<+1>:対象のクリーチャーは、次のあなたのターンまで破壊不能を得る。そのクリーチャーをアンタップする。

<0>:ターン終了時まで、〜は破壊不能を持つ4/4の人間・兵士・クリーチャーになる。これはプレインズウォーカーでもある。このターン、〜に与えられる全てのダメージを軽減する。

 元々テーロスの軍事国家であるアクロスのチンピラだったキテオン。彼は幼少の頃から「何らかの魔術」に優れてはいたが、育ちは悪く、喧嘩っ早い質だった。都市国家とは別コミュニティで「不正規軍」を結成しては当局側の鼻つまみものとして投獄、そこで出会った牢獄の管理人、ヒクサスにより魔術を学ぶことになり、すったもんだの末に太陽の神ヘリオッドから槍をもらい、エレボスと対峙することになる。そして、その槍でもって、彼は大切な仲間、不正規軍の面々を惨殺してしまう。あまりのショックに呆然とする彼は、気付けばバントへとプレインズウォーク。地元の騎士に「お前誰だ?」と聞かれ、「キテオンっていうんだ」と名乗るも、テーロスとバントでは発音法が違っていたのか、「へぇ、ギデオン」とよく分からない勘違いをされ、現在に至る。……ひでぇエピソードだが、とにかくこれがギデオンの始まりの物語のようだ。

 さて、そんな波乱の人生を歩むキテオン、その素体は今回のプレインズウォーカーサイクルの中でも最軽量。1マナ2/1は優秀な小兵であるし、破壊不能になるので、このまま覚醒せずともかなり優秀なウィニークリーチャーとして使っていける。そこから、回りの味方と協力して人海戦術を挑むことによって立身出世。変身後の能力は初代の「ギデオン・ジュラ(M12)」の廉価版といったところだろうか。過去の罪を償うために身体を張って味方を守る身代わり能力は全軍ではなく1体指定方式になり、そうしてタップしたクリーチャーを除去する方策も持ち合わせてはいない。0能力でクリーチャー化した際のサイズも割と常識の範囲内だ。初期忠誠度もそこまで飛び抜けて高いわけでもないので、上手く使いこなすのはなかなか難しい。まぁ、単なる2/1でも充分強いわけで、そこから隙を観て変身、更にちょこちょこ場をかき回せるのだから、1マナのカードとしては破格の活躍であろう。一度変身しちゃえば、レジェンドルールで死ななくなるから次のキテオンを送り込むことも出来るわけだし。色んなデッキに試しに使ってみたいね。

 

Gideon’s Phalanx ギデオンの密集軍 (5)(W)(W) R

インスタント

2/2で警戒を持つ、白の兵士・クリーチャー・トークンを4体戦場に出す。

魔巧 - ターン終了時まで、あなたのコントロールするクリーチャーは破壊不能を得る。

 ギデオンがキテオンだった時代のお友達は「不正規軍」だったが、すっかり立派になったギデオンには「密集軍」がついてくる。その分コストは倍近くかかるわけだが、7マナで2/2が4体ならば同じくインスタントだった「白の太陽の頂点(MBS)」と同じパフォーマンス。決して悪い取引じゃない。よっぽどの劣勢でもない限りはゲームを決めうる性能といえる。更に魔巧条件を満たせば出てきたトークンも含めて全員が破壊不能の無敵軍団となるので、単なるトークン追加スペルとしてだけではなく、アタック時にコンバットトリックとしても運用可能。この柔軟さはギデオンさんだけの特権だ。どうせ7マナの呪文、間違いなく魔巧は満たしているだろうから問答無用で使えるはずだ。魔巧を意識したデッキでソーサリーやインスタントばかりを集めてしまうと「あぁ! クリーチャーが足りない!」っていう困った事態が起こりがちだが、大丈夫、クリーチャーもインスタントで出せばいいのだ。せっかくなので、ここはやっぱりギデオンを起動して「ほらほら、殴ってこいや」って挑発した後に「アニキィ!」って味方が駆けつけてアタッカーを返り討ちにするのが美しい図式。

 

Grasp of the Hieromancer 秘儀術師の掌握 (1)(W) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに、「このクリーチャーが攻撃するたび、対象の、防御側プレイヤーのコントロールするクリーチャーをタップする」を持つ。

 今回、白はやたらとタップすることに情熱を注いでる気がするんだけど、こちらのタッパーは「ハズダーの罠部隊(DGM)」などで最近は割とメジャーなスタイルになった「攻撃時だけタップ」。ステータス修正もあるので一応攻め気のスタイルとしては統一されている。フライヤーなど、アタック時効果を重ねて利用出来る対象につけることが出来れば、攻撃精度をあげるのに一役買ってくれる。でもまぁ、「誰かのアタックが通る」時点で優位なわけで、有利を更に有利にするだけって話ではある。とりあえずオーラであるというだけでも価値が上がるデッキもあるし、上手いこと序盤からたたみ込めるデッキにあわせられれば。

 

Hallowed Moonlight 神聖なる月光 (1)(W) R

インスタント

ターン終了時まで、いずれかのクリーチャーが戦場の出るときそれが唱えられていないなら、代わりにそれを追放する。

カードを1枚引く。

 少し前に統率者戦用のカードとして開発され、レガシー以下の環境に影響を与えている「封じ込める僧侶(C14)」とほぼ同じ能力を、1枚のインスタントとして切り出したもの。実質的に何らかのクリーチャー登場手段に対してカウンタースペルとして用いられる部分は同じだが、インスタントになったことで色々と変化がある。まずメリットとしては、「封じ込める僧侶」の場合は相手が何かアクションを起こした(下の環境なら「実物提示教育(USG)」や「騙し討ち(USG)」など)後に瞬速でキャストしても、その後すぐに除去られた場合には効果を発揮出来ずに終わっていた。このカードならばクリーチャー除去では打ち消されず、確実に相手の狙いをはずすことが出来る。また、効果が1ターンだけなので、もし自分も何らかの方法でクリーチャーのコストを踏み倒す場合、「僧侶」では自分も影響を受けていたところを、気にせずに使えるというメリットもある。そして最大の変更点は、「僧侶」のチェックしていなかったトークンまでが対象になっているところ。全てのトークン呪文は「呪文の解決でトークンが出る」だけであり、「トークンクリーチャーを唱えている」わけではないので、全て打ち消されてしまうことになるわけだ。これならばスタンダードなどの環境でも結構な影響であり、キャントリップで大きなアドバンテージが狙えることになる。デメリットとしては「クリーチャーではない」「永続的ではない」などの点が挙げられるが、ピンポイントの対策ならば充分な効果だろう。現在のスタンダードではあまりダイナミックなコスト踏み倒しカードはないかもしれないが、「エレボスの鞭」に待ったをかけ、「死霧の猛禽」の帰還を阻害するなど、墓地に睨みを利かせるカードとしてそれなりにニーズがありそう。今後しばらく、スタンダードでもトリッキーなクリーチャー呼び出しギミックを使いたい人は注意が必要だ。

 


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○「Z/X IGNITION」 4

 番組中で一番気になったことは、CMで流れたオープニングテーマのぴかしゃのPVで、どことは言わないけど一部分を盛り過ぎなんじゃないかと思ったことです。ひかささささん、正直に生きよう。あ、曲は相変わらず恰好いいです。

 いや、でも本当にそれくらいしかつかみ所が……。何してるかさっぱり分からないで延々バトルされて、「どうしたらええねん」て思ってたらBパートでいきなり時間が戻って、そこからことの成り立ちがスタートした。でも、1話はその馴れ初めのお話の途中で終わった。誰得な構成である。うーん、確かに、1話目はとにかくドンパチで目を引こうと思っていきなりクライマックスを入れるっていう構成はよくあるんだけど、今作の場合、冒頭で語られた「なんかゲートみたいなのが開いていきなりモンスターが世界を制圧した」っていうくだりだけで充分インパクトはあったんだし、さらに訳の分からない陣営どうしの戦いになだれ込まなくても良かったんじゃなかろうか。出来ることなら世界崩壊からから作中の時間にどう繋がっているのかを説明して欲しかった。後半になると「神戸は復興していた」みたいなこと言ってたけど、あの状態からどうやって人類が復興するのか想像もつかないよ。なんかカードバトルアイテムで対抗出来るらしいけど、どんな闇のゲームだよ。

 色々困惑したので調べてみたら、これって元々カードゲームが原作なのね。つまりシナリオは特にメインの筋があるわけじゃない。前期の作品で言えば「BLAZBLUE」みたいなもんかもしれない(いや、あそこまで分からなくはないが)。一応主人公はあの関西弁なんだろうけど、色んな軍勢、色んなカードが入り乱れてのバトルロイヤル形式になるから、そのごたごたした感じをあのバトルシーンで出そうとしたってことなんだろう。なるほど設定を理解してから見れば意図は分からなくはないが、正直、バトルシーンにもそこまで魅力があったわけじゃないんだよね。個々の能力やデザインはごった煮的に色々用意されているけど、どれもこれも「何となくその辺で見たことがある」ようなものが多く、どうにも没個性。多分、戦い方で紹介するよりも、ちゃんと各キャラのパーソナリティを語った方が導入としては親切だったと思うよ。各々の人間がスタンドバトルみたいにして何かを1体使役している形なんだろうから、タッグでの会話を増やせばそれだけでキャラの印象はつけられるわけだし。まー、改めて「1話でやるべき内容」の続きが2話以降で行われるのだろうから、とりあえず次回までは様子見だろうけど……どうなるかなぁ。

 実際にはそこまで難癖つけるようなものでもないはずなのだが、無闇に気になって印象が悪くなっているのは、なんと言っても主人公を担当する下野紘の関西弁である。うーむ……流石に普段の下野母さんの話し方を知りすぎてるってのもあるし、あんまり関西弁上手くないし……ミスキャストじゃないかな、あれは。大人しくネイティブ引っ張ってくればいいのに。声優業界では稀によくある事態。その他のキャストはそれなりに面白い配置になっているが、個人的にはナレーションがそのままだったらそれでもう充分かな。世界の崩壊や破滅を語らせるとこれほどしっくり来る声もないよね。今日は「ファイブレイン」でも精神崩壊する役で出ていました。当ブログは全力で桑島法子を応援します。

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○「Wake Up, Girls!」 5

 良くも悪くも注目される作品が、いよいよ始まった。注目された理由は大きく2つだろうか。1つは、アイマス、ラブライブと続いたヒットコンテンツを追随する形になる新たなアニメアイドルプロジェクトとして、そして何より、「アニメ業界の狂犬」こと山本寛の監督作として。

 過去記事を遡ってもらえば分かるが、私はヤマカンファンである。「ハルヒ」「かんなぎ」と完成度の高い作品は素直に認めるべきだと思うし、その他にも彼がコンテ演出を担当した作品を見ると、やはりクリエイターとしては希有な才能を持っていると思う。ただ、いかんせんその発揮の仕方に問題があり、最近すっかりお馴染みとなったツイッター芸なんかを見てると、まぁ、流石にちょっと遠慮したい部分はあるというのもとてもとてもよく分かる。今回は久しぶりの長編作品での監督だが、やはりある程度商品としての側面を持つアニメにおいて、あの狂犬ぶりは流石にいただけない。まー、「悪評でも評判には違いない」というコンセプトでとにかく売り出しているのかもしれないが……どうなんだろうね。とりあえず、アニメ作品と監督の人となりは別物であることを念頭に置いた上で、このオリジナルアニメを見ていきたい。

 さて、そんな「アイドルアニメ」だが、なるほど確かに色々と新機軸だ。いくつか大きなファクターがあるが、まず困ったのは「劇場版でグループ結成のエピソードが!」というところ。流石にまだいいか悪いかも分からないアニメの映画、なかなか劇場まで見に行きにくい……。おかげで彼女たちの結成する「Wake Up Girls」がどういうグループなのか、1話目では当然分からない。一応「なんやかんやあって結成したけど、事務所の社長が金を持ち逃げしてぽしゃった」っていうところだけ理解しておけばいいのかしら。当然のことながら1人1人のキャラもまだ全く分からない段階だが、そのへんは「ラブライブ」だって同じだったから別に構わない部分である。もしそのことを気にするとしたら、新機軸2つ目、「やたらと地味な画面」の方を気にすべきだろう。アイドルアニメといえば華やかさを売りにすべきであるが、このアニメ、ものすごく色調が暗いのである。グループ7人の髪の毛の色が大人しかったりするし(タツノコ制作なのですげぇガッチャマンクラウズっぽいのね)、初っぱなから雨の1月の風景。事務所の中や、7人が盛り上がる喫茶店の店内なども、ベースとなる配色が灰色や茶色。他のアニメと比べると、明らかに一段暗い映像になっている。ここもどうやら制作側のこだわりがあるらしく、とにかくアイドルグループとしての「現実との接点」を持たせるために、アニメの映像もリアルに寄っているらしいのだ。なるほど、確かに現実世界の宮城県仙台市には、緑や赤の髪の女子高生はそうそういないだろうし、町並みも原色がどぎつい店構えなんてなかなか無いだろう。そういう意味では、狙い通りの画面には違いない。しかし、やはり「アイドルアニメ」というイメージとはかけ離れており、これが観る側の認識との大きなギャップを作っている。現時点では決して「悪いもの」というわけではなかろうが、その「リアル寄り」がプラスを産みだしてもいない。今後のシナリオなどで、より生々しい「近さ」が描けるようになれば、このリアリティもプラスに働く可能性はあるだろうか。

 そして、最も大きな3つ目のファクターは、中の人たちも全員新人アイドルとして立ち上がったということである。「中の人リンク」はアイマス・ラブライブも同じであるが、アイマスは既に現実の方が確立した後でのアニメ化だったし、ラブライブも一応現実での活動が先行し、満を持してのアニメ化である。キャストもプロ声優が何人かクレジットされていた。しかし、今作はスタートラインがアニメも現実もほぼ同時で、本当に素人に毛が生えた程度の面々がこの難行に挑んでいるのである。これはかなりチャレンジだ。幸い、1話目を聞いた時点では、予想していたほど酷いものではなかった(もちろん、決して上手くはないが)。7人もいるので個人差はあるが、多分、ラブライブの希の初期ほど聞きにくいキャラはいない。声優ファンならば、この「中の人たちの成長」についても、アニメ同様にドキドキしながら見守ることになるのだね。まー、彼女たちが今後声優としての道を選ぶのかどうかは分からないんだけども。

 これらの新機軸をまとめ上げるのが、原案も担当している監督の仕事ということになるわけだが、意外なことに、1話のコンテ演出は監督によるものではなかった。劇場版の方に手を回していたためなのだろうか、ちょっとガッカリである。その代わり、力を入れるダンスシーンなんかは相変わらず恐ろしい動きになっていたので、今後どのように画の方に力を入れていくのかは期待したい。1話のダンスシーン、流石にしゃきしゃきしすぎだとは思ったけどね。あれ、リアルの中の人たちが同じ踊りやれって言われたら相当キツいぞ。でもまぁ、個人的にはやっぱり手描きでああいうモーションをやってくれるのは嬉しい。っつうか、画面が地味なんだから、そこで勝負をかけてもらわないとなかなか刺激が出てこないからね。

 色々と不安な点もあるし、ひいき目かもしれないが、楽しみな点もある。出来るだけ色眼鏡をはずせるように努力しつつ、今後の展開を見守っていきたい。

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○「ニセコイ」 5

 予想通りのものが予想通りに出てくるの巻。そうなれば、そうなるやろ。

 シャフト+ジャンプアニメという組み合わせは一体どうなるものかと最初は驚いたが、別にシャフト演出だからといって中身が大きく変わるわけでもないのである。今作の場合は、ジャンプアニメであるという枷、つまり「見てる人が多いだろうし、ファンが多いだろう」という枷が働いており、あまりごてごてと演出で装飾しづらいというのはややデメリットになってしまうわけだが、だからといって何かが気になるというほど中身のある作品でもなし。個人的にはそこまで原作に思い入れが無いのでどっちでもいいのだが、一応は「原作ファンが見たいアニメ」と「シャフトファンが見たいアニメ」の間の無難なところに落とし込んでいるのではなかろうか。あー、でも個人的には「シャフトアニメ」としては物足りない部分があるからちょっと残念かな。監督は龍輪さんなので多分このまま安定して進むとは思うのだが、トチ狂ったような訳の分からない画面は出てこないだろうなぁ。

 一応、意図的に強めに出しているであろうと思われる演出は「ベタなら徹底的にベタに」というところだと思われる。トーストくわえての遅刻遅刻シークエンスを改めて様式美として提示したり、「あー、お前はあのときの!」を臆面もなくストレートに出したりしているのは、むしろそこに紛れを生じさせるのではなく、この作品の骨子として真ん中に据えてしまおうという意図があるのだと思われる。だとすると、ここからは更に見ていてこっぱずかしくなるようなシーンが堂々と連発されることになるが……まぁ、それはそれで味わい深いかもしれませんな。これが温故知新ってやつですよ。「今のシャフトを形作っている基本的なパーツは何なのか」ということも復習するのに良い時期に来てるのかもしれません。

 中の人については、東山・花澤という鉄壁の布陣を敷いているのに加え、外野の面子もここまでベタベタでいいのかよ、と思えるくらいに「しっくり来すぎて逆に怖い」面子。何故ヤクザものは檜山ボイスで叫ぶことになるのだろうか。広島県民の特権みたいなものなのかしら。後は今後活躍する内山夕実に期待しよう。しかしこのアニメ、何クールやるのか知らんが、原作のスピードだとあの九州娘は出番無いよねぇ。

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 あれ、インテグラさんどこ行った? 第86話。まぁ、多分パラドクスを弔うために離脱したのだろうけども……再起不能なほどのダメージを負ったとも思えないし、流石に一大事なんだから戻ってきて欲しいもんだけど。

 今回は3行でまとめられる内容である。「昴さんつえぇ」「覚醒聖衣だせぇ」「ガリアさんしょべぇ」の3本。1つずつ見ていくとまず、ガリアは色んなことが思惑からはずれてしまったおかげでかなりおこなの。いや、自分から勝手にしゃしゃり出てきてキレてるんだから理不尽極まりないのだが、流石にそんな勝手なことしてたらパラスに怒られると思ったのか、急にクールダウンして戦場を屋外に変更することを申請、受理される。相変わらずシュールな画面の多い作品ではあるのだが、今回は、このガリアが総勢13人の団体さんを引き連れてぞろぞろ移動してる絵面が一番酷かった。一刻を争う時にアテナ軍団は物わかりが良すぎる。ハーさんとかキレてもいいところだろうに。そして、いざ試合会場が決まったところで、アテナ軍は突然のチーム分けを堂々とガリアの目の前で相談、こちらも受理される。そりゃまぁ、いくら相手が四天王だからって、黄金5人を含めた12人でフルボッコはまずいだろう。っつうか、光牙たちに提案されるまでは星矢なんかは12人でやる気満々だった気もするのだが、それで良かったのか黄金聖闘士たちよ。まー、ガリアが勝手に喧嘩売ってきたんだから、リンチされても自業自得ではあるのだが。

 めでたく、改めてチーム黄金とチーム青銅が分離し、ガリアの担当は青銅7人組ということになった。まー、これでもまだ多勢に無勢ではあるのだが、戦隊ヒーローが5人でよってたかって敵の怪人をぶん殴る図を考えればギリギリ許容範囲か。元々Ωシリーズは1対多のマッチメイクが多いし、四天王は「黄金聖闘士3人分」が公式設定なので、黄金1=青銅2と考えれば一応つじつまはあうのかも。そして当然、多勢に無勢だろうが荒ぶるガリアさんは強い。超必殺技「ひてんだいせんこう」(漢字が分からんが、「飛天大閃光」でいいんだろうか。恐ろしいネーミングセンスだ)まで併せて、一度は雑魚どもを圧倒。一応の面目は保つ。が、そこから最初にスーパー昴タイム。仲間が打ち倒されていくのを見て荒ぶった昴は、これまで片鱗だけ見せていた「圧倒的な小宇宙」を今までで一番スムースに、そして露骨に燃え上がらせた。「神に授けられた」力すら圧倒する法外な小宇宙はガリアの聖剣に疵をつけ、一輝クラスの実力をみせたことになる。これまでの覚醒タイミングが「もったいねぇよ!」とかだったので、普通に仲間のために覚醒した昴には、ようやく仲間として定着したのかな、と少し安心する。

 しかし、やはりまだその小宇宙の大きさをコントロールしきれなかったのか、いつものようにガス欠で昴はダウン。稼いでもらった時間で何となく回復した光牙たちは、「久しぶりに6人集まったし、何となく力を合わせてみよう」という不可解な流れで全員が手を合わせ、半自動でΩの頂きへとのぼっていく。この辺の唐突な展開はどないやねん、とは思うが、一応直前に紫龍が「仲間達と力を合わせて云々」とか言ってはいるので、ギリギリ理解出来る……かな。「Ω」は一種の友情パワーであることは確定してるわけだし。それにしても、紫龍・玄武からばかり教えを受けているせいで、Ωってのが中国発祥みたいなイメージになっておる。

 そして、ここでついに青銅勢にも今ひとたびのパワーアップの到来。昨年のシリーズは一応セブンセンシズに目覚めるくだりを1人1話使ってやっていたのに、今回は6人まとめてパワーアップっていうんだから扱いが悪いが、もう、ここまで人数が集まっちゃったら仕方ないか。今回の新しい聖衣のフォームはなんていうんだろうね。Ωモードとかなのかな。そして、このΩモードであるが、端々に溢れるセンスがクソダサいのが特徴である。蒼摩・栄斗コンビがちょこっと爪を伸ばしただけだったので失笑してしまったが、その後の龍峰のドラゴン聖衣の変化で目が点になった。なんやねんあれ……あんなのドラゴン聖衣じゃない……。あとエデンのショールみたいな薄布も謎だよな。翼が生える系のユナ・光牙はまだ過去のゴッド聖衣なんかのイメージがあるからマシな方なのだが、ペガサス聖衣も翼の接合部分がプラモのアタッチメントみたいでなんか微妙である。もうちょっと重厚なデザインが作れなかったものか……。

 まぁ、とにかくそんなパワーアップを果たしたおかげで、後は6対1でワンサイドゲームになった。ガリアを圧倒する時の役割分担もなんだか差がついてしまったのが寂しいもので、一番優遇されるのは当然主人公の光牙。久しぶりに見せてくれたペガサスローリングクラッシュは、四天王にとどめを刺す技としては充分魅せてくれるものである。落下時の様子がうやむやになるので、爆散したガリアがどうなったかよく分からないのも良い点だ。次に目立っていたのがエデン。なんと聖衣特性が防御の方に秀でたのか、武神光臨剣を余裕で防ぐシールドを展開し、返す刀でオリオンズ・エクスターミネーションを炸裂。見事に聖剣を破壊するという偉業を成し遂げた(しかも事前にひびは入ってたのと全然関係無いところからへし折った)。この辺りは流石の神の子。他3人はフォトンテクターを砕く役割を果たし、蒼摩・栄斗の爪コンビは、足パーツが強化されたためか、光速を越えるガリアの斬撃をかわし、両肩のパーツを破壊。空を舞うスピードが上がったユナはヘッドパーツを蹴り砕いた。この辺までがギリギリ活躍ライン。残った龍峰は……「変な鞭でガリアの手を絡めた」だけ。……聖衣の変化があかんのや……あれが残念なんや……。まぁ、良いとこ無しな上に完全に雑魚扱いで消滅したガリアさんの方がもっと可哀想って話もあるけどね。よくもここまで堕ちたもんだなぁ。

 というわけで、残る四天王はあと2人。ハイペリオンさん、今回はちゃんとパラスのところに戻ってましたね。前回あんなに辛そうな顔で席を立ったというのに。「濡れ場終わった? もうそっちに戻ってもいい?」とかタイタンに確認を取ったんだろうかね。すっかり一番の常識人となったハイペリオンは、人間の愛にほだされてしまったタイタンの忠告を受け、それでも堂々とした出陣である。まとうデストランクションテクターは牡牛、獅子、牡羊と、それなりに恵まれた組み合わせなので迫力充分(デザインは相変わらずだが)。微妙な立ち位置になってしまったせいで戦場へ向かう瞳もどこか虚ろな気もするが、ここいらで一発、四天王の荘厳な強さを見せつけてほしいものである。次週、いよいよ出ますか、オープニングで散々じらされた、アテナエクスクラメーションが! 3人の組み合わせは紫龍・貴鬼・フドウ。やっぱり余っちゃったハーさんが可愛そうだけど、まぁ、アテナの聖衣を守るっていう役割を任されたせいだね。これ、インテグラが戻ってきたら星矢も合わせてもう一発撃てるんだよな。

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○「世界征服〜謀略のズヴィズダー」 6

 ぅゎょぅι゛ょっょぃ。今期期待枠の1つ。1話目はその期待に応えたような、そうでもないような、はちゃでめちゃなスタートである。うん。

 アニメオリジナルであり、売り文句は「監督:岡村天斎」。いやまて、何か騙されそうになるけど、岡村天斎って「DARKER」が当たったから良かったが、それ以外でそこまでめざましい活躍をしたクリエイターじゃないのでは? 個人的にはファーストインプレッションが「Wolf’s Rain」だったせいで余計にそんな気がしてしまう。いや、DARKERはそりゃ良かったですけども。そう考えると、この人って構成力で評価されるべき人材なのかしら。だとすれば、今回もアニメオリジナルであり、手ずからのシリーズ構成だ。よし、大丈夫。

 個人的には、そんな監督のクレジットよりも、別な方向で大きな意味のある作品なので、そっちから期待していた。当然私が期待するということは中の人のこと。「主演・久野美咲」。昨年ごろに綺羅星のごとく現れたような気がしなくもない若手声優久野美咲。彼女のどこまでもロリロリしいボイスは、あまりに舌っ足らずなせいで演技としてはどうかと思ったもんだが、表舞台に躍り出た「ロウきゅーぶ」での活躍から、わずか半年で一気に「気になる存在」に格上げされた。そこから「ガリレイドンナ」「ログ・ホライズン」と活躍し、片や正統派幼女として素直さをアピール、片や不可思議金魚として愛らしさをアピールし、その声でファンを魅了して止まない。「ガリレイドンナ」の方はラジオで御本人登場もあったが、もう、声のイメージまんまの可愛い子だった。日高里菜をして「可愛くてしょうがない」とか言われちゃうのはどうかと思う。これでリアルロリっ子ならばまだ分かるが、日高里菜よりも年上で一応成人してるってんだから驚きだ。所属事務所はまさかというかやはりというか、そんな日高里菜と同じ大沢である。今作でも花澤香菜が競演、大沢事務所である。新たな幼女伝説の幕開けは、新たな幼女声優伝説の幕開けとなるのだろうか。

 閑話休題。中の人の話ばかりで盛り上がるとアニメに全く触れられないが、アニメの方も、なかなか気になる幕開けとなった。世界設定はさっぱり分からず、作中のキャラクターが何をやりたいのか全然見えてこないことには驚きだが、それでもメインとなるコンセプトはガッツリと伝わってくる。もう、とにかく「世界征服」って言いたいだけだ。「征服」って言葉がゲシュタルト崩壊するほどに、とにかく何でも征服。「ピングドラム」で「生存戦略」と叫ぶよりも多い。「ヴァルヴレイヴ」で「革命」ってうなるよりも多い。このキーワードさえ分かってしまえば、あとは余計なことを考えずとも良いだろう。「幼女が世界征服したら楽しいよね」というその1点で全てが事足りるのである。何という潔さ。何という馬鹿馬鹿しさ。これは、サムライフラメンコが黙っちゃいない。是非とも垣根を越えてサムライ戦隊フラメンジャーとズヴィズダーを対決させて欲しいものだ。少なくともキングトーチャーよりも強いのは間違いないだろう。

 「幼女による可愛い征服」というコンセプトは画面にもがっつり現れており、キャラデザは「キノの旅」の黒星紅白。それを、やや淡めで柔らかいアニメーションで包み、キャラの丸さを引き立てる。幼女は丸く可愛く、戦争兵器は無骨ながらもどこかコミカルに。このギャップを上手いこと繋いで、馬鹿馬鹿しいコンセプトを盛り立てていくのである。サブキャラたちも1話目から無駄に主張が激しく、スイーツ食べまくりのドクロ軍曹や、花澤ボイスで怪しげな広島弁をまくし立てる博士、斬撃女にロボ子と、どれが四天王最弱なんだろうと悩ましいラインナップ。ちなみにロボ子の中の人はフラメンコサファイアの中の人。ややこしい。

 現時点ではやっぱり「訳が分からない」。でも、この訳のわから無さは楽しそうなものだ。同じく訳の分からない「サムメンコ」や「スペースダンディ」と併せて、今期はアホな悪の組織をたっぷり堪能するクールになるのかもしれません。

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