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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
これはずるいわ(2週連続、2度目)、第12話。確実に色々おかしい気がするけど、もうこの世界で突っ込みは必要ないわ。とにかくμ‘sは伝説となった。 今週のイベントはラストライブのみ。前回の解散宣言がかなり衝撃的な内容だっただけに、別に他の出場チームなんて全然知らないラブライブ本戦の方がひょっとしたら盛り上がりにかけるのでは、なんて思っていたのだが……なるほど、こうなるわけね。俺たちの知らないところでμ‘sが世界に羽ばたきすぎて困る。 まずは今期何度目かの合宿模様。「最後だから帰らなきゃいけないけど誰が言い出すことも出来ずになかなか帰れない」っていうのはよくあるシチュエーションで、それを受け入れることを良しとせず、そのまま全員の幸せに転換する提案が出来てしまうあたりが、穂乃果のカリスマ性と言えるのかもしれない。突発合宿であっという間に全員がパジャマパーティーで集まれるあたりもすごいとは思うが、9人の親御さんは心配しないもんなんでしょうかね。年頃の娘さんが突然の朝帰り(朝も帰ってないけど)だぜ。まぁ、翌日が本戦ってのは流石に知ってるから問題無いか。突発イベントにも関わらず、ことりは職権濫用で学校の許可をとりつけ、にこは調理室の貧相なコンロでも巨大な中華鍋で立派なマーボを作ってみせる。もちろん、かよちんは米だ。そりゃ米だ。凜ちゃんはラーメンだ。まぁ、ラーメン食ってたの1人だけだけど。みんなが食べ終わった皿を見ると、オムライスみたいなのが乗ってるから、マーボ+オムライスという奇妙な食い合わせ(あとサラダ)だったと思われる。当然、凜はこれに追加でラーメン、かよちんはいつも通りにマイ茶碗持参で丼飯をかっこんだに違いない。本番前日でも一切体調管理なんかは気にしないのがμ‘s流。いや、ひょっとしたらこれまで大事なイベントっていうと必ず誰か(っていうか穂乃果)が問題起こしてたから、今回はそれを未然に防ぐために全員で監視体制を作ったのかもしれないな。これで「全員テンションが上がりすぎて遅刻」とかだったらすげぇことになってたのに。まぁ、出番が最後だから絶対遅刻はないんだけどね。 そしていよいよやってきたラブライブ当日。何しろこのアニメのタイトルになっている一大イベント、誰がどう見たってゴールの道標はここにある。全国から50組にのぼるというスクールアイドルがやってきてしのぎを削るというとんでもないイベントで、仮に1チーム5分の持ち時間だとしても4時間以上かかる。すげぇな。そして、その大トリを任されたのが我らがμ‘sであった。「たくさんのアイドルが一気に出てくるから、なるべく他と差をつけるインパクトを残さないと」なんて悩んでたのが随分昔のことのよう。大トリっていうと観客が疲弊しきってテンションが上がらないタイミングだろうし、確実に同じようなアイドルばかり見て飽きているはず。更に時間の関係で帰ってる観客だっていっぱいいるんじゃないかと思ったが、そんな心配はどこ吹く風。満員御礼、会場の全てがμ‘sファンで囲まれていた。「流石に凄すぎるやろ」と思ったけど、考えてみたら他のアイドルと違ってμ‘sにとって今回の会場ってほぼホームグラウンドなんだよな。そりゃ強いや。 そして始まった運命のラストライブ。正直、知らない曲だし、衣装は新規だけど振り付けはいつも通りの流れだから流石にもうあんまりインパクトないなぁ、と思っていた。歌い終わったらみんな号泣し始めて、挿入歌のエンドロールにも1曲しか出てこなくて、「なんだ、これで終わりか……」と思っていたらまさかまさかの、禁断のアンコール。流石にまずくね? 大量のアイドルが参加してるイベントで、一番最後のチームだけが登場順の恩恵に与ってまさかの2度回しって……確実に反則だし、運営は公正な大会を目指すなら止めるべき事態である。しかし、こまけぇことはいいんだよ。会場は全員μ‘sファンだ。モブライブの3人も、父兄の皆さんも、A−RISEの面々も、とにかく全員がアンコールだ。それならば、全てを終わらせるこの会場で、責任を果たさねばなるまいよ。モブライブの皆さんは一体どこまで優秀なのか。とりい出したるは「あの」衣装。そしてこの会場といえば……。 1期オープニング映像は、最近DAMに入ったからしょっちゅう見てたんだよねぇ。これがここで回帰するポイントになっていたとは。「集大成としてオープニングに戻る」っていう演出は、本当に全てが計算ずくであることが分かって凄く好み。伝説となっているまどマギ10話に敵うもんではないが、それに比肩してもおかしくないくらいに、ここで、この時に、こうなることは、言われてみれば確かに必然。全ての思いが帰結するのは、やはりここだったのである。そりゃ泣かされるわ……。 さて、今週これやっちゃったら、ほんとの最終回では何やったらいいんだろうか……。 PR 「星刻の竜騎士」 4→3 「ゼロの使い魔」と「ドラゴンクライシス」を足して3で割ったようなアニメ。元々足しあわせたところで大した和になってないってのに……。 アニメとしては並といったクオリティだからわざわざ取り上げることもないのだが、なんでラノベなのにこんなにエロ優先だったのかがよく分からない。それこそダイミダラーみたいに漫画ならばギリギリ理解出来るのだが、その漫画でさえ「エロが読みたいならエロ漫画を読めばいいんじゃないかな」と思ってしまっているわけで、よりそうした方向でのニーズが薄そうなラノベでこういう方向性に進む理由が分からない。ひょっとして、エロかったのってアニメだけの判断で、実は原作はすごい真面目ってことはないだろうな(ないだろうな……)。 別にエロいだけならば構わないのだが、今作の場合、キャラクターデザインがなんかピンと来ない。顔つきというより体つきなのかなぁ。肌の露出部分の執拗なハイライトもなんか嫌。エロをやられるとやられるほどに萎えていくという不思議な展開。こういう部分で何が嫌で、何が琴線に触れるかっていうのは未だに自分でもよく分からない部分があるね。そして映像面でピンと来ない限り、残った部分で特に目を引くものはないわけで……もう、こっち方向の作品は「ゼロの使い魔」で完結してしまったんじゃないかな。「機巧少女」しかり。何かよほどエポックメイキングなことをしてくれないと、ラノベアニメの閉塞感を打ち破るのは難しそうだ。 一応の評価ポイントとしては、あやねるが珍しく硬派な役どころに回されており、普段出さないタイプの声を出してたのが面白かった。まだ「作り声」だとちょっと堅いんで、手放しに褒めるわけにもいかないんだが、色んな方向に掘りさげてもらえるのはありがたいことである。あと、特番の亀ちゃんがクッソエロかった、っていうのも言い思い出。亀ちゃんはムチムチなのにガードユルいから突発的に出てくるエロスが危険。あの特番を毎週放送してくれる番組だったら余裕でBD買えるクラスなんだけどなぁ……。 「僕らはみんな河合荘」 5→5 よろしかったんじゃないでしょうか。ほぼ原作通りの内容を、原作通りに崩さずやってくれていた。それなら、原作ファンはひとまず満足。 開始直後に懸案だった色彩設定のオリジナリティはすぐになれたし、あとはどのくらいギャグのテンポを回してくれるか、っていうところがポイントだった。最初は書き文字の演出なんかに多少の違和感はあったのだが、そのあたりもすぐに馴染んで、改めて見返せばかなり原作のテイストを意識して丁寧にアニメ化されていたのが分かる。基本的に宇佐がリア充になろうとして頑張る話なので要所要所でイラッとする部分はあるものの、そこも含めてのネタになるわけで、きちんとアニメでも「りっちゃん可愛い」と言えるようになっていたのだから問題あるまい。同じ作者の「恋愛ラボ」と比べて見るのも面白く、こちらの作品は独特の色彩のおかげでどこかじっとりと張り付くような質感が維持され、よりウェットに「ぼっち」や「非リア」といった哀愁が感じられるようになっているのが面白い。考えてみりゃ、アニメ放送分の内容だけを見ればりっちゃんは圧倒的ぼっち力でもって不幸な身の上にしかなっていないはずなのだが、それが許され、救われる河合荘という存在が、より身近なものとしてクローズアップされるように出来ているわけだ。こういうさじ加減で独自性が打ち出せるのは良いことだと思います。 そして、アニメ化されて浮き立つポイントといえばなんといってもキャスティングであった。花澤りっちゃんについては、全盛期のイチローに「なんでもいいから出塁して下さい」っていってるようなもんで、落ち着くところに落ち着くのは当たり前の話。今作でもっとも注目すべきは、なんといっても麻弓さん役のサトリナである。もう、こんなに下世話でヒドすぎるサトリナキャラはなかなか他でお目にかかることはないだろう。どこまでも品性下劣なはずなのに、なんかこの声で言われるとセーフ。というか、とにかくエロさが際だってファンにはたまらない仕上がり。年下に余裕を見せるサトリナ伝説が具現化した姿であり、「とにかくサトリナにエロワードを言わせるアニメ」という、なんだか中学生男子の悪戯みたいなモチベーションがとにかく昂ぶりっぱなしであった。「能登麻美子にエロワードを言わせよう」みたいなアニメってのは過去にたくさんあったわけだが、サトリナはそういう路線と違って何やらせてもケロッとしてるのがまた良いのです。ビバ、佐隈さん。その他、彩花役の金元寿子もどストライクで見事に決まっていたし、久しぶりに楽しめた小林沙苗の澄子さん、林役がぬーさんっていうのもなかなか面白い配役だった。 順当に行けば、原作ストック溜まった後の2期目も期待していいんだろうか。是非、そうなってほしいもんですけどね。 「ノブナガ・ザ・フール」 5→4 なんか色々メタメタだったけど、最終回まで見たら一応それなりにけじめはつけてくれたかな、という作品。これで「けじめがついた」とするジャッジはちょっと甘い気もするんだけど、オリジナルアニメだったら多少冒険してほしいっていう気持ちもあるしねぇ。 正直何がしたいのかは最後までよく分からない作品ではあったのだが、様々なイロモノ要素をフラットにならすと、割とシンプルな「戦国乱世」のお話だったのではなかろうか。星が東洋と西洋に分かれていたり、色々と説明すら放棄した超常現象が起きすぎていたり、作中のキャラが大体においてネガティブな方に歪んでいたり、表層だけを見るとがんがん視聴意欲が削られていくのだが、「お家騒動」から始まって「土地と人を巡る覇権争い」が続くという要素だけを見れば、これは確かに戦国ものであった。創世王を巡る云々のせいで無駄に壮大になったり、観念的になりすぎて個々の心情が追えなくなってしまったのは大いに問題だが、それだってなにがしかの「大望」を表すための1つのツールとして使われていたわけでね。慎重に1つずつ取り出していけば、河森監督の書く話ってのは、そこまで常軌を逸したものではないのである。 ただ、そうすると今度は、「じゃ、その道具で何がやりたかったの?」ということを改めて問う必要が出てくる。マクロスやアクエリオンは、割とやりたいことが分かる作品だ。アルジュナだって「AKB」だって、見てれば「あぁ、このあたりがやりたかったんだな」というのが分かるのが河森さんの素直なところだ。ただ、今作は正直そこが感じ取れなかった。戦国絵巻という舞台設定はいいのだが、「信長を中心とした戦国絵巻」なんてのは昨今のアニメだけを切り取ってもとんでもない数に上るわけで、改めてそこを切り出して、サテライトロボアニメにした意味は一体なんだったのだろうか。サテライト的要素との融和によるハイブリッド感を出したかったのだとしたら、何とも中途半端な結果である。最後の最後までノブナガを「破壊王」というポジションのまま維持し、「うつけ者なりの統治」を描くっていうのが最大の眼目かなぁ。最終回だけ見ればそのあたりは割と納得出来たのだが、やはりどうしてもそこまで持っていくシナリオラインがもたつき、ダレてしまっていた。アーサー王が最後まで概念存在としてのあやふやなスタンスをキープしちゃったもんだから、敵も味方も、あまりはっきりした大義名分を持てなかったのがなぁ。 今作がいまいちピンと来なかった最大の原因は、ジャンヌだったんじゃないかと個人的に思っている。いうてもノブナガの苦悩や、最後まで貫き通した「うつけ」の道はそれなりにオリジナリティがあるものだったし、ライバルとして立ちはだかったカエサルは、実は見ていて一番楽しいキャラだった。その他にもダヴィンチやヒミコ、イチヒメあたりはそれなりに「生きた意味」のあるキャラだったと思う。他方、ジャンヌの巻き込まれ体質というか、最後の最後まで「振り回される側」でしかなかった立ち位置が、メインヒロインとして非常に勿体ない。ノブナガが破壊王で固まってしまい、救世王選択としては「外れ」だったのだからジャンヌが迷うのも分かるのだが、彼女の信念がどの程度のもので、それがノブナガにどう働きかけられたのかが見えず、メイン2人のつながりが最後まで固められなかった。途中で一度里帰りしたあたりからは「そろそろジャンヌのターンだろ」と思ったら、結局イチが死に、ヒミコが逝き、最後までメインヒロインとしてパッとしない状態が続いてしまった。そこが非常に勿体ない。あと、(そんなジャンルがあるか知らんが)「信長もの」で一番大事なポジションといえば、当然光秀であろう。今作の光秀は、序盤から少しずつ不穏な雰囲気を出す技能には長けていたものの、こちらも行き当たりばったりで揺れて、裏切って、負けていただけに見えてしまうのが勿体ない。他作品の光秀は「愛故」とか「正義故」とか「嫉妬故」とか色々と「強い感情」が表に出てくれていたのでそれを見るのが楽しかったのだが、今作の最後のまとめ方は、ミツヒデが恰好よく見えない残念なものになっている。そもそも、あの終わり方だとこの世界のミツヒデは三日天下じゃないんだよなぁ。その辺がしっくりこなかったのよ。 というわけで、「一応オリジナルアニメとして頑張ったポイントは見えるので評価に値するが、それが上手く行ったとは言いがたい」というのが今作の総括である。ロボバトルにもあんまりピンと来なかったしな。一番の収穫は……ヒミコが可愛かったことかな。 戦乱のゼンディカー・無色 戦乱のゼンディカー・白 戦乱のゼンディカー・青 戦乱のゼンディカー・黒 戦乱のゼンディカー・赤 戦乱のゼンディカー・緑 戦乱のゼンディカー・多色 戦乱のゼンディカー・その他 戦乱のゼンディカー・俯瞰 ゲートウォッチの誓い・無色 ゲートウォッチの誓い・白 ゲートウォッチの誓い・青 ゲートウォッチの誓い・黒 ゲートウォッチの誓い・赤 ゲートウォッチの誓い・緑 ゲートウォッチの誓い・その他 イニストラードを覆う影・白1 イニストラードを覆う影・白2 イニストラードを覆う影・青1 イニストラードを覆う影・青2 イニストラードを覆う影・黒1 イニストラードを覆う影・黒2 イニストラードを覆う影・赤1 イニストラードを覆う影・赤2 イニストラードを覆う影・緑1 イニストラードを覆う影・緑2 イニストラードを覆う影・多色 イニストラードを覆う影・無色 異界月・無色 異界月・白 異界月・青 異界月・黒 異界月・赤 異界月・緑 異界月・その他 「健全ロボダイミダラー」 6→6 新番チェック時は「放送終了後は絶対点数下げるwww」と思っていたし、別に下げてもいいんだろうけど、結局最後まで楽しんで観てしまったので、もうこのままでいいや。釈然としない部分はオープニングご祝儀ってことで(あとアイキャッチ)。 良いアニメだったと思う。基本的にエロ馬鹿枠、いわゆる「紳士アニメ」はそこまでご執心ではないのだが、今作は紳士アニメっていう側面よりも「馬鹿」の方が圧倒的に強く、非常にストレートなギャグアニメとしての魅力が大きかった。どこまでも愛らしいペンギン帝国の面々に、悪逆を極めたプリンス側の外道さが際だち、勢い任せに展開させることで、実は案外中身が多かったシナリオをテンポ良く処理していた。これだったら、別に乳があろうがなかろうが大して評価には影響しなかったのではなかろうか。まぁ、あって困るもんではないけども。いっつも思うんだけど、エロいものが観たいなら、素直にエロメディアを観ればいいと思うんだ。 今作はそんな「エロ」を主軸におく作品ではあるのだが、「エロが売り」というよりは「エロがテーマ」なのであって、実際にはそれを取り巻く錯綜した笑いや、独特のセンスで磨いた「ロボットアニメ」としての切り口が新鮮で、そちらの方が主軸となっていたのではなかろうか。特にクソダサデザインのダイミダラーは逆に恰好よく見えるレベルにまで昇華されており、もっさりと動くそのモーションの鬱陶しさは、「ロボの格好良さ」を表現する際に必要な、根源的な何かを孕んでいたように思える。昨今のロボといえばどうしてもCGメインでスタイリッシュに動くものが主流になってしまっているが、こうして建築重機のような巨大装置がもっさり迷惑な騒動を繰り広げる様子も、在りし日の特撮を観ているようで楽しいものだ。きちんとこだわり抜いた要素がセールスポイントとして活きていたのだから、それだけでも今作は成功といえるのではなかろうか。「紳士枠」でももっと色々と遊べるし、売り込み方があるんだな、ということを教えてくれる作品である。 中の人的には、実は一番注目したかったのはプリンスの3博士である。無謀とも言える謎の若手三連星によるお色気キャスティング。中でもへごちんこと大橋彩香にまさかあんな役を任せてしまうとは! と驚いたものだが、そこをきっちりオーダー通りに仕上げるからこその俊才。普段のへごへごした様子と打って変わってのナイスバディっぷりは流石である。そこを木戸ちゃんと田所がサポートするという形が手堅くまとまっており、今後の若手ゆとり軍団の活躍は色々と楽しみだ。やっぱり田所あずさの声は好きなんだよなー。あ、あと信長君が正統派の燃えキャラを熱演しているのも案外珍しいこと。こういうところできちんと積み重ねてこその、「主役系男性声優」ですよ。よく出来てた。そして洲崎リッツですね。本当にぺはもらう役に恵まれているよなぁ。 ちゅみみ〜んと第12話。実際に腕から生えてしゃきしゃき動くとエンプレスは予想以上にキモかった。幼体から成長過程の時の声は可愛かったのに……。 原作連載当時は流石にまだ読んでいなかったので想像するしかないが、考えてみたら3部に入って初めてジョセフが単体で活躍するお話になっているのがこのエンプレス戦。2部での杉田ジョセフの大活躍から追いかけていた当時の読者の気持ちを考えると、久しぶりにペテンを弄し、波紋、「次にお前は」など懐かしの必殺技を連発するジョセフの活躍はなかなかのファンサービスになっていたのかもしれない。やっぱ(元)主人公の活躍ってのは燃えるものがあるね。まー、戦いの年期って言ってる割には、彼の数十年の人生の中で、戦いや修行に身を投じてた期間って1年にも満たないけどな。あ、でも漫画になってないところでも酒場のチンピラとか相手にしょっちゅう喧嘩してた可能性はあるか。毎回メリケンサックの位置を教えてあげる親切なジョセフ。でも、そんだけ戦ってても手術で腕の腫瘍を切られるところは見たくないっていうね。お前、片腕切り落とされてたやないか。 ジョセフメインであり、更にサブには前回の活躍どこ吹く風のポルナレフが完全にギャグ要員としてサポートしてくれるお話なので、深刻な割に色々コミカル。エンプレスの奇っ怪なくせにどこか憎めないところを雪野五月が好演し、テンポ良く親子の対話(?!)が弾む。改めて見ると、エンプレスってのはどこまでが能力なのかが分かりにくいのでその強さが計れない存在であるな。殺され方を考えると、任意にオンオフを入れ替えてピンチの時に逃げるとかは出来ない設定なんだろうか。となると、敵の一番身近なところに自分の映し身ともいえるスタンドを常在させなきゃいけないわけで、よほどシチュエーションを整えない限りはかなり使いにくい能力だ。取り憑いたのがジョセフだったから良かったけど、承太郎やポルナレフに取り憑いても、一瞬でボコボコにされておしまいだろう。花京院相手でも大して変わらない気もする。そう考えると、ネーナが自分の本体を偽装する形で使っていたのが本来の用法で、人面瘡としての兵器使用は二次的なものだったのかもしれない。一応の利点としては、持続性と遠隔性能に優れる部分はあるようで、また、半自動クラスまで練度が高まったスタンドアローンな機能性も地味に優秀。ネーナは自分の身体を包む部分と人面瘡の部分の2つのスタンドを同時に操り、更にポルナレフと(適当とはいえ)会話して歩きながら、ジョセフに対しては完全に別な意志を持つかのように対話し、しのぎを削ったのである。そう考えると、これは遠隔自動操縦型の走りといえるかもしれない。少なくともデーボよりは優秀だな。使い方を間違わず、目立たない大きさで成長を止めて、相手が寝静まったところで一気に育って寝首をかくのが正しい使い方なんだろうな。 その他の今回の注目ポイントとしては、大川さんの情感の籠もったナレーションによるインドの観光案内(?)なんかも見ておきたい。スタッフがどの程度「1980年代のインド」の映像を再現しているのかは定かでないが、このジョジョ3部というのはロードムービーとしての側面もあるので、尺に余裕があるこのアニメシリーズでは、シルクロードを巡る旅行記としても観ておきたいところ。まぁ、旅行記って言っても行った先でいちいち人殺しの容疑をかけられるひでぇ旅行だけども。シンガポールでポルナレフ前科1犯、ジョセフが今回前科1犯。絶対出入国申請がおりそうもない集団である。どんだけ裏でSW財団が頑張ったんだろうな。 あと、冒頭のエンヤ婆劇場も無駄にテンションが高くて笑えるポイント。鈴木れい子のかっ飛ばし具合がナイス。対決シーンが今から楽しみですな。原作ではあの猫はぶっ飛んでたはずだけど、アニメでは動物愛護の観点からか、何故か思い切りぶん殴られた猫は生きてそのまま逃げおおせた。猫好きとしてはそちらの方が助かるが、今更猫一匹に気遣われてもしょうがない気もする。猫は殺さないけど上院議員は殺すアニメ。そしてもう1つのアニメオリジナル要素は、ポルナレフの頭に突き刺さる車のキー。やっぱりあれ、刺さるんだ……。こんなハードな旅行なのに、毎朝ホテルでがっちりセットしてるんだろうか。どんなこだわりだよ。 「selector infected WIXOSS」 5→6 現時点では途中経過なのであまり立ち入った評価をすることは出来ないが、ひとまず前半戦(?)終了ということでね。毎週感想を書いていたことからも分かる通り、今期の中では一二を争う楽しみな作品ではあった。多分、上位5作品をピックアップするとそのうち1つが「霧くまs」になるという問題のあるランキングだが。 中身についての諸々は既に各話感想で書いてしまっているので省くが、全体的な評価として最も注目したいのは、当然脚本である。岡田麿里が指揮を執る遠慮のないダークストーリーは、誰が見ても「まどマギっぽい」という感想が出てくるものになっており、詐欺行為過ぎるセレクター契約の中身など、白い悪魔に追いつけ追い越せで容赦無く少女達のメンタルを削ってくる。ここで「まどマギのパクりやんけ!」とかいうなおざりな文句を言わないように気をつけよう。いや、別に言っても構わないが、大した情報量が無いのでそのことにあまり意味は無いというだけだ。では何故ここでまどマギの話を持ち出したかというと、「ようやく、パクりと言われるような作品が出てきたのか」というところに時代が1つ進んだ気がしたからである。どこの業界だって基本的には二匹目のどじょうにはあやかりたいわけで、アニメ業界もエヴァが流行ればエヴァフォロワーが生まれ、ギアスが流行ればギアスフォロワーが現れる。「日常系」アニメだってその流れにあるのは間違いなくて、似たような路線が繋がることは、決して悪いことではない。そして、まどマギというのは、ここ最近低迷していたアニメ業界に風穴を開けた、今後のジャンル拡大の1つのキーストーンとなりえる作品である。普通はここから「まどマギフォロワー」が現れてまた新しい形に進化するのを模索することになるのだ。しかし、時代の寵児となる作品ってのはいつでもそうだが、まどマギも「追いかけるのが大変」な作品であった。要素だけを取り上げてしまってもあの珍妙なハイブリッドを作り上げるのは困難であるし、生中なフォローでは単に「パクり」と非難されて終わってしまう。「まどマギ」の評価が固まって以降、はっきりした「フォロワー」が出てこなかったのは、まねをしようにも「明らかな劣化版」以外を作ることが困難だったためだ。しかし、昨年の劇場版をもって、ひとまずまどマギが一段落したこのタイミングで、ようやくそこに追随出来る猶予と土壌が整ってきたということなのだろう。表面を「まどマギ的な何か」で包み、新しい形で物語を紡ぎはじめる挑戦者が出てくることが出来るようになった。それが、奇しくもあの岡田麿里だったということになる。 改めて振り返るに、まどマギは化け物であった。あのシナリオラインをわずか12話でまとめ、やりきってしまったのである。この「WIXOSS」はそこまでの傾斜をつけて勝負に出ることは出来ないし、それをやっても大きく越えることは出来なかったであろうが、また別枠の路線として、実在のカードゲームとのコラボ(というか販促)という形で、新たなシナリオラインの土台を設定した。これにより、全く違う文脈から、改めて「少女達を巻き込んだ悲劇の物語」が幕を開けることが出来た。岡田麿里はここからどのようなゴールを狙っているのかさっぱり分からないが、これだけのものを書いておいてまどマギへの意識がゼロってことはないだろう。下敷きにするとか、対抗するといった意識は特にないかもしれないが、「自分なりに出来る、ダークストーリー」ということで(ある意味得意分野でもあるので)気合いを入れてこの仕事に挑んでいるに違いない。我々は、正面からその仕事を受け止めて、その是非を見守るだけである。少なくとも、現段階においてはまったく期待を裏切るものにはなっておらず、彼女の持ち味である緻密な人間関係における軋轢を存分に見せつけながら、謎めいた禍々しさも充分に振る舞われている。「2期目早く!」の熱が冷めないうちに、このチャレンジにしっかりと決着をつけて欲しいものである。 6月20日 ドラフト模様(JOU、BNG、THS) ピック順 【Sangriter】→【Mei】→【Sea-chicken】→【Serra】→【Thraxi】→【Alessi】→
ニクス環境5戦目。しかし相変わらず偏る環境。なんと5戦やってうち3回の優勝者が同じという……これはヤバいでぇ。勝率はさておいても、優勝記録がここまで偏ったのは珍しい事態である。早くなんとかしないと……。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
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趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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