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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今の俺に松井恵理子ボイスの犬はそれだけで悲しくなる……第11話……。いや、完全に視聴順が悪いだけなんだけどさ。元気に走り回るあげもち太郎。長生きしてくれよ。

 そして今だけじゃなくて俺には上田麗奈ボイスの泣き声(鳴き声)もキュンキュン刺さる。ほんと、今回のエピソードでは20分くらいユキが泣いてたんじゃないかしら。ずっと涙目。これ以上ないくらいに絵的にも完璧な涙目。最初に涙腺がぶっ壊れた時に「これ、どうやってオチつけるんだろう? 花粉症とかいう時期でもないよなぁ」って首傾げながら見てたんだけど、結局特に理由もなく、マジで「涙腺がぶっ壊れただけ」っぽいんだよな。一応ナカちゃんが触れてた通りに、「これまでの人生で泣いてこなかった分の負債が一気にきた」と考えるのが自然なんだろうか。いや、人間の涙腺ってそんなシステムでできてねぇだろ。また、「ユキがこれまでの人生でほぼ泣いたことがなかった」というのも何とも不思議な話で、アサシンとして鍛えられてから感情を殺して生きてきた(もしくは悲しいと感じるような対象すらなかった)というのはまだ分かる話なのだが、両親と別れた時とか、それ以降の人生に絶望した時、生きるのが辛い時にいくらでも涙は出たと思うのだが。今回最初に泣いたシーンで「目から何故か水が」ってアンドロイドみたいなこと言ってたけど、凄腕のアサシンであれば他人の泣き喚く姿なんかも見てるはずで、流石に「泣くという事象を知らない」はおかしいと思うんだけどね。まぁ、ユキさんの場合は「身体は大人、頭脳は子供」が本当っぽいので、もう泣くという概念自体を忘れてしまったということで一応飲み込んでおこう。

 ヒトヨシから見ると、もちろんユキの「頭脳は子供」の部分も対処しなければいけない問題であり、同じ高校に通いつつ、少しずつ情操教育を施して年相応の情緒を身につけさせようとはしているが、喫緊の問題はむしろ「身体は大人」の方である。普段は分厚いメイド服の防護に守られているのでそこまで意識するもんでもないが、一度これを脱ぎ出してしまうと……まぁ、一つ屋根の下での生活はよろしくない。むしろヒトヨシの情操教育によろしくない。ドレスに隠したいかついベルトの類も、そういうフェティシズムを掻き立てるコスチュームにしかなってないし、露骨なスケスケエロなどなくとも、水に濡れて艶っぽくなってしまった巨乳美人だけで色々とアウトである。そんで一つ屋根の下どころか一つ布団の中にまで侵入されちゃ、もはや正常な思考能力など維持できるはずもない。ヒトヨシなりに頑張って同居人に気遣っていたが、ここまでゼロ距離侵攻を繰り返されては、やはり「好きとか嫌いとか、最初に言ったのは誰なのかしら!?」という気持ちになっても致し方なかろう。もう、諦めてその部分ははっきりさせておいてあとはユキに任せたらいいとも思うんだけどね。その場合はリコからのサポートも入るだろうし。まー、全部ひっくるめて「フェアじゃない」と思ってしまってるんだろうなぁ。この辺が悩める男の子の辛いところよなぁ。

 そして、そんな浮ついた横谷家に随分引っ張りまくってようやく父親登場。結局、ヒトヨシとの関係性がいいのか悪いのか、最後までよく分からんかった。今回はバタバタしてたもんだからたまたま電話に出られなかったわけだが……なんか不穏な空気になりますかね?

 

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 さぁ2日目。気づけばなんだかんだでMujicaのライブ配信は0thから全部視聴してるんだよな……それだけ気にさせてくれる存在だし、アニメ放送も間近に迫った今、ここでの記録を確認しなきゃ嘘ってもんでさ。

 今回もこれまで通り、Mujicaのライブに関しては「視聴しつつ、感想垂れ流し」形式での履歴をそのまま掲載する形式。気になる文言があった人はぜひ配信をチェックだ!

 

 


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 ただ本当に、ありがとう。第45話。もはや何も語るべきではないのだろうけれど、感謝だけは表しておかないとね。この「わんだふるぷりきゅあ」という作品が伝えるべきメッセージが、紡ぐべきドラマがここに結実している。

 情緒だけで言ったら、先週よりもさらに号泣させられるお話になっている。そりゃそうだよ。先週の話だってもちろんグッとくる「命のドラマ」には違いないが、我々視聴者はいろはと違ってフクちゃんとは長年の付き合いはない。お別れのドラマにしても、まだ頭で理解して処理している部分はあったはずだ。しかし今回は違う。数ヶ月付き合ってきたトラメという明確なキャラクターがおり、彼との決着をつける話だったのだ。悲しくないはずがないけど、それ以上に、彼の迎えた結末が嬉しくないはずもない。この結論に辿り着けたのなら、いろはもきっと大丈夫だろう。

 今回の構造が素晴らしかったのは、挑戦を続けるプリキュアというシリーズの、その挑戦そのものが見事な形を成したからである。元々「戦闘しないプリキュア」という概念には賛否あった部分で、ただ浄化のみを目的とした変身と戦闘という構成は、プリキュアの制作理念に反するものではないかという考えもあったはずだ。しかし、最終的に辿り着くべきテーマは作品ごとに異なっている。わんぷりが伝えるべきテーマは強さを超えた優しさ。そして愛情を経た上での幸福にある。いがみ合う思想がぶつかり合う要素はあくまで過程でしかなく、その上でプリキュアという存在が導き、与えるべき結論さえ堅牢なものであれば、それは立派なヒーローであるのだ。

 今回、メエメエを通じてニコガーデンに全ての動物たちが回収されたという衝撃の事実が伝えられた。ラストに残ってたのがティラノサウルスだったというのはちょっと驚きだが、とにかくこれにてニコガーデンの心配事はなくなり、同時に、ガオガオーンの生産上限という前代未聞の事態に陥った。敵組織のモンスターが正式に「打ち止め」になるというのはプリキュアシリーズにおいて稀有な状態であり、残る数話でもうガオガオーンは登場しないと明言されたのだ。ますますバトルの要素はなくなり、浄化の必要すらなくなったプリキュアたち。その変身はなんのためにあるのかと言われ、ただ融和のために使われたのである。この振り切り方は、わんぷりという作品の骨子が信頼できなければ選べなかったものだろう。戦闘も何もなく、ただいがみあっていた相手と交流するためだけの変身。そしていろはは思い出した。「自分が変身したのは、ただこむぎと同じ景色を見て、同じ速さで走りたかったからだ」と。最初から、プリキュアに戦う目的などなかったのである。こむぎはただ「一緒に遊ぶ」ため、そしていろははただ「相手の声を聞く」ため。そのためのプリキュア。新たな世代の新たなヒーロー像が、ここで確立した。

 前回の一件ですでに心の整理はついていただろうトラメ。純粋な彼にとって、ガオガオーンは最後に残された「犯行の理由」だった。黒く染まった卵に込められた力は、彼が後押しすべき「過去の遺恨」の残り滓。それがなくなった今、ガオウの存在こそ気がかりではあろうが、彼が満たされれば後に残す不安はほとんどない。そして、交流を通してプリキュアたちこそが「ガオウを託すにふわさしい連中」だと確信することができた今、彼もまた魂の安寧を得ることができた。再びこの世から消え去ることに寂しさはあるが、新しくできた「友達」に見送ってもらえるなら、そのガルガルした心も消えようというもの。「浄化」は「手向け」となり、やんちゃな狼はあるべき場所へと還っていった。

 そんなトラメから言葉をもらえたことで、いろはの中でも何か決着がついた。別れは辛い。別れは悲しい。それは紛れもない事実であるし、ペットだけではない、人と人との関わり合いにだって、絶対に別れはついて回る。しかし、その一時の悲しさのために全ての関係性を否定することなんてあり得ない。今ある楽しさを、今ある温かさを大切にし、「わんだふる」を少しでも増やすために、日々を大切に生きて行くしかないのである。そして、そんな時間を共有してくれるたくさんの友達が、いろはの周りには揃っているのだ。友情を伝え、友情を知るプリキュア、キュアフレンディ。寄り添い続ける彼女の周りから、笑顔が絶えることはないだろう。

 ……それにしても本当に幸せな世界であった。いろはちゃんの場合はいろんな「愛情」を一身に受けているのが素晴らしくてね……。悟のさぁ、「嘘をつくのは下手なのに、元気なふりはとてもうまい」っていう分析が憎らしいよねぇ。ちゃんと見てるじゃん男の子。愛する人の一番の弱さを、きちんと守ってあげられる男になってくれ。まぁ、まだちょっと周りの手助け(おせっかいフレンドのお誘い)は必要かもしれないけどね。

 
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 ファファファファファイティーーーーーーン! やぁ、相変わらずの僕だよ! さぁ、ツアー終了から早半年、久しぶりの単独ライブだ! ぶっちゃけ、ツアーの間は最初のセトリからそこまで大きく変更されることもないので、今回は新たなセトリでの久しぶりのライブ。そして間隔もそれなりに空いたのでどれくらい新規の演出が入るかという期待に胸が膨らむイベント。さらに今回はAve Mujicaとの2daysという構成になっており、そのあたりの絡みも要注目。現在お気に入りの2バンドのステージ、そりゃ観なけりゃ嘘だろって! ほんとは現地参加したかったけどね!

 先に書いとくけど、俺たちはいつだってブシロードの手のひらの上だ! 毎回コロコロ転がされてさ、ほんとイベント盛り上げんの上手いなこんちくしょう!

 

<一応セトリ等を含むために折り返し。予想は裏切り、期待は裏切らないぜ!>

 


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 この世界、税制法とかはしっかりしてんのかな……第11話。婚姻による資産保有の法的意味づけとかって、現実世界だとどれくらいのタイミングで確立したものなんでしょうか。そこも気になるけど、結婚にあたって10億の借金が雲散霧消するトリックも気になるといえば気になる。まぁ、10億「円」ではないわけで、もしかしたらジンバブエドルみたいな単位なのかもしれんからね(とてもそうは見えない)。

 などとよく分からん話から始めてみたが、今回のお話、何が中心なのかもよく分からないのでどこをどうひっ捕まえたらまとめられるのかが定かじゃない。一番の争点はもちろんよその冒険者パーティー、リーダーのアーノルドとの確執ということになるんだろうが、前回・前々回のようにダンジョンとかモンスターが相手ではないため、現状「何かを討伐したら終わり」という形になっていない。単にアーノルドを完全に調伏して丸め込むだけが目的だと、前回のお話の途中で転げた意地っぱりの一冒険者の焼き直しみたいになっちゃってお話としてあんまり面白くないし、そこに何かしら今までになかったようなエッセンスが求められるところ。冒頭部分の切り出し方からクランの受付嬢のエピソードが絡んでくるのかとも思ったんだけど、あの子の悩みはもう解決しちゃったみたいだし……どうやって落とし前つけるつもりなんだろう。

 一応、ジンバブエドルってことはないだろうから普通に考えると致命傷な額の借金。その事実が監査役の耳に入ってしまってクライさんのお財布事情もちょっとピンチ。まぁ、債権者がシトリーなのでうやむやでも誤魔化せなくはないが、これを理由に婚姻関係を結ばれるのもあまり穏やかではない(何がヤバいってリィズが義理の姉になることである)。解決策を見出すため、味方になってくれそうなのは現状ではティノちゃんくらいのものだが、残念ながら彼女にはまだ夢のような大金を稼ぐ能力は無い。せいぜい因縁つけられた時に形ばかりの対抗馬としてぶつけるくらいである(ひどい)。

 街の噂を分析してクライの実情をほぼ看破してみせた意外にも頭が切れるアーノルドさん。前回まであんまりしゃべってなかったもんだから「こいつも実はクライみたいに裏があるレベル7なのでは?」と思ってたんだけど、単に口数が少ないだけで普通に腕っぷしの強い冒険者のようである。お為ごかしにティノをぶつけられるも、体格差の影響もあり圧勝。普通に考えたらティノよりもクソ雑魚なクライ程度なら瞬殺のはずなのだが、話術師以上に口八丁のクライにいらん時間を稼がれ、最後には規格外の宝具の力のみでねじ伏せられるという酷い扱い。いや、そこで宝具使うのかよ。せっかく丁寧にアーノルドさんが外堀埋めてピンチを演出してくれたのに、便利な道具持ってんのかよ。それで名声を維持できるのはラッキーマン体質としてはちょっとずるい展開だなぁ。どうせならここもクライの想定外のハプニングでうまいこと乗り切る展開力を見せてほしかった。その辺に受付嬢のあの子が絡むもんだと期待してたのに……今回の試合結果はいくらかなろう的チートっぽさがにじんでてあまり印象は良くないぞ。このままだと最終的に「超強い呪具を使いこなせる人」という肩書きが成立してしまい、クライのクソ雑魚要素が霞んでしまいかねない。今後はあまり自分の力で解決しないでいただきたい(ひでぇ要望だな)。

 まぁ、そうして急場を凌いだクライは今まで以上に立場にあぐらをかいて逃げ切る所存。アーノルドさん、ほんと洞察はいいとこまで行ってるので、あとは闇討ちなりなんなりで有無を言わさず叩きのめしたら勝ちですよ! まぁ、絶対そうはならんのだろうなぁ。クライはどんだけピンチになってもその要素を顔に出さずにのらりくらり逃げ切る時の胆力だけはまじで勇者級ではある。よくもまぁ、アドリブであんだけ都合のいいセリフがポンポン出てくるもんだ。これも長年の修練のおかげなんでしょうかねー。

 
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 ハイハイ、とっとと爆発……というわけにもいかない面倒極まりないカップル、第10話。まー、お互い相手のことしか見てないって意味ではバカップルと言えなくもないのだが……バカではないんだよなぁ……頭のおかしいカップル、略してあたおかップル。

 大阪編はこれで一旦幕引きなのかしら、ここまで抱えてきたものを全て回収し、吉乃本人の口から色々と真相解明。ただ、本作はミステリアニメでもなんでもないので真相と言っても「とりあえずなんか怪しかったからひたすら張り付いて尾行しとったわ」というだけで終わりなんですけどね。そこまでの熱意を持ってストーキングできてた上にいらん洞察をぐるぐる回してきっちり霧島の急所にビタ付けしてた吉乃さんもすごいし、そんな吉乃のイレギュラーな行動もうまいこと取り込み、最終的には全部自分にとってプラスで落とし前をつけた霧島もやっぱりすごい。これ、もし吉乃が介入してなかったら小津との対決はどういう結末を迎えてたんでしょうね。まぁ、表面上は小津を黙らせることはできたかもしれないが、下手したらその奥にいる謎の人物・周防薊にまでは辿り着けなかったかもしれんね。

 いや、それ以前にやっぱ小津との対決も綺麗に勝ちを拾えたかどうかも怪しいのか。今回ミステリアニメっぽかった部分はむしろ小津を問い詰めて落とし前つけるシーンの論破の過程かもしれない。ステゴロ対決で3試合全て勝利を収めた霧島陣営(?)は基本的に交渉でも有利に進めることはできたが、小津との決着だけは殴り合いでは終わらない部分。互いに持ち寄った「裏側」の武器を突きつけ、どこまで裏社会でいいポジションに残れるか、文字通りにシノギを削る。まぁ、元々の覚悟で小津はヤクザ者の霧島に一歩譲る部分があったのだろうが、吉乃の言葉を借りるなら「守るもの」があるからこそディフェンスは手堅く、霧島の手段を選ばぬ攻めに対しても決定打は出させない構え。親を引き摺り出して強引にキメに行こうとした最後の一手すら、小津は逆ギレで乗り越えてみせようとした(あのまま放っておいたら霧島はどう動いたんだろう)。

 しかし、そこで見事に吉乃が用意していた一手が突き刺さる。あたかも断罪のシーンで「証拠はあるのか証拠は!」と物的証拠を要求して居直った犯人に最後の物証を叩きつけるコナンくんのごとく。自らの最大の武器である「とてもじゃないが未成年に見えない外見」を使って強引なフィニッシュ。どこまで読んだ上であんな行動に出ていたのかは定かじゃないが、おそらく「こいつ霧島の敵なんだよなー、まぁ、都合の悪そうな情報は握れば握るだけおいしいやろ」ってんで先を見越してあの行動に出ていたはず。そりゃ霧島だって放っておかない危険すぎる素材だよ。霧島をして「ハニトラにかかる時ってこういう気持ちなのか」と言わせるだけのタマは伊達じゃない。

 結果的にはまるで「2人の初めての共同作業」みたいになっちゃった大阪抗争は霧島陣営の判定勝ち。ちょっとイライラした翔真くんなんかは遺恨が残るが、一応はこれで霧島にとって不利な要素は残らなかっただろう。菜緒ちゃんもこれですっぱり縁が切れるならお互い願ったり叶ったりだしね。ただ、残念ながら菜緒とは真逆でどんどん腐れ縁が強くなっていくのが吉乃さん。いよいよ公認(?)カップルの立場になってしまうような、そうでもないような……。霧島がこのまま単なる犬に堕ちてくれれば吉乃さんとしても御しやすくて助かるのだが、やっぱり折に触れて「霧島がそんな状態になるはずないやん……」ってんで危険な匂いを漂わせるあたりが見事な手綱の取り方である。いや、霧島本人は意識してないんだろうけども。2人がGPSよりも強い絆で結ばれるためには、さて何が必要なのやら。

 
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(最初のうちは一応企画趣旨のリンクも貼っておきます)
 記念すべきナンバー001は当然この人、私の中の唯二神・桑島法子(様)である。ちなみに本企画においては失礼ながら声優さんご本人についてはおよそ敬称略にさせていただくことになる。面倒なのと、あと個人的に呼びやすい呼び方ってのがあるので。桑島法子の場合は一般的な呼び方は「ほーちゃん」であるが、私はどうにも馴染んでないのでそっけないが「桑島」と呼ばせてもらうことにしている。

 


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 続くのかよ! 第10話! すげぇな、クリスマス回なんてラブコメだろうがギャグだろうがお約束だけで適当に話作れそうなもんなのに、あまりに多方面にネタが発散しすぎててツッコミがおいつかねぇや。しかも2週跨ぎとか、よく分からんが盛りだくさんすぎるだろ。

 要素でまとめきれなかったのでちょっとずつ切り崩していくしかないが、まずはことの発端が「あの憎らしい人物にも悲しい過去が……」みたいな回想からスタートするコタローのクリスマス悲劇。主役がコタローだからなあなあですまされそうだが、起こってることは「ぱいのこ」と同じような嗜好と幼稚なジェンダー論のぶつかりなので実は結構深刻な問題。特に幼稚園児なんてその辺の話は容赦無く突きつけてきますのでね。多様性を許容する教育か、それとも親が望む子供の成長か。コタローはそんな時代の変革の中で苦しむことになる。ほんで、それを助長してるのはコタローの両親だったんじゃないかという気もする。コタローママ、美人だしいい人っぽくも見えるのだが、息子がクリスマスに興味を失ったと見るやさっさと割り切って旦那と2人きりのクリスマスディナーにしけ込むなど、実に自由な教育論をお持ちの方である。まぁ、こんな両親だからこそぷにるも受け入れて、コタローが(あまりまっすぐとは言えないが)自由に育ったのかもしれないが……変な家族。

 そして、幼少期を振り返るコタローの記憶の中に常に寄り添うぷにるの存在。今作が異質なギャグになってるのって、やっぱり「幼い頃から一緒に育ったスライム」という意味のわからない存在がいちいち説明できない理不尽さを孕んでいるからなんだよな。3年前の記憶では、ぷにるはずっとペンギンフォームのままだった。となればあれだけ達者な変身ができるようになったのはここ1〜2年の話なわけで、着実にぷにるは「成長」している。そして「可愛い」を突き詰める方向に進化を続けているのは、おそらく創造者(?)たるコタローの趣味嗜好が関係しているわけで、現在のぷにるにコタローが振り回されているのはコタローの自業自得とも言える。まさかの女の子フォームを研ぎ澄ませ、徐々に「異性として」意識しなきゃいけない関係性になってしまったコタローの年相応(?)の懊悩は悩ましく、今回ご丁寧に「ぷにるはそういう目で見てないのにコタローだけ意識しちゃう」というシーンの間にコタローがごくりと唾を飲み込むカットが入り、ちょっとだけ見えるコタローの喉仏が描かれている。……そうかぁ、二次性徴してるもんなぁ……コタローさ、こっから先の年代で「1人きりで部屋にいる時間が確保できない」のは結構大変だぞ……(遠い目)。

 などという下世話な話は置いとくとして、とにかくコタローは「ぷにると2人きりのクリスマスだけは絶対に避けたい」という歪んだ目的意識を抱えてしまう。そこで「2人」はダメだが「星飛雄馬パターン」も避けるという絶妙なハードルが用意され、周りの人間との歪んだ関係性がいちいち突き刺さることになる。まず、基本的に陽キャのラインではないのでクラスに真っ当な友達は少ない。代表選手のホネちゃんと剛やんは、なんとまさかのクリスマスデート(?!)。男2人で映画見にいく約束してるこいつらも結構な傑物であるな。そして勝手に勃発している雲母ファンクラブのバトルロイヤルは下手な学校行事よりもハードな設定。「バトルロイヤルキングに俺はなる」というコタローの気概、もしかしてぷにるが赤っぱなのトナカイになったので某トナカイ(CVルンルーン)が参加してるチームを意識したりしてる?

 さらにクリスマスを迎えて終業式も終わったってぇのに就業義務があるらしく「わざわざ有給をとった」というあまり恵まれてない労働環境の間戸先生、違うアニメの主人公とぶつかってパワーアップイベントをこなさなきゃいけない南波なども加わりカオスofカオス。多分今回一番突っ込まなきゃいけないのは脇アニメのキャスト陣が度肝を抜かれるくらい豪華すぎる部分な気がするんだけど、ほんと一瞬しか出てきてないのに「それっぽいキャラ」なのがわかるのがすごいよな。メガネの解説ポジ、絶対いるやつ。今回やたらとキャストロールが多くて、「コタローの幼稚園時代の女子」とかも全部キャストついてたのすげぇ。

 最終的にはご家庭の事情も複雑そうなアリスちゃんまで加わり、どうやら1話でまとめ切るのは不可能なご様子。こんな話で引っ張れる構成、あまりに自由すぎるわ。

 
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 びよーんって伸びる狐の付箋、すごくほしい。第10話。あれ可愛いなぁ。「大切なのは、まるっ!」(「……なんの役にも立たないアドバイスっす……」)

 今回のお話は、とても「腑に落ちる」話だった。これまで散々「ラストシーズンの構成、キツキツになるし筋立てに無理とか出そうだなぁ」と上から目線のおせっかいでハラハラしていたのだが、今回の筋立て、具体的にはきな子と恋の立ち位置が、ピースとしてすごく収まってほしいところにカチッとハマった。全然意識してなかったけど「Liellaの物語」として欲しかった部分を、ちゃんと埋めてくれた。もしかしたら3期に入って一番すっきりしたお話だったかもしれない。

 これまでずっと「きな子のポジションってどうなっちゃうんだよぅ」ということばかりが気がかりだったのだが、なるほどそこに収まるならなんの後腐れもない。というか、絶対に必要な要素だったのにこれまで全く考えてなかったわ。そうだ、今回のお話は間違いなくかのん達3年生の「卒業」が描かれるはずで、「かのんや千砂都は今後どうなるのかなー」ってことばかり気になっていた。そのためにわざわざ可可の未来を示す中国エピソードが挟まれたわけだし、かのんがなんの不安もなくウィーンに旅立てるお膳立ても整えた。しかしまだ1つ足りないもの、それが「3年生から2年生への継承」だった。それを引き受ける橋渡し役となったのが、2代に渡る生徒会長、恋ときな子だったわけだ。

 考えてみりゃ(私の個人的な嗜好のせいで)恋に対してずっとそっけない態度をとってしまっていたが、彼女もこれまであまり描写されてこなかった人物。「まぁ、恋ならしょうがないやろ」くらいの気持ちだったのだが、ここにきて上級生と下級生の双方向からベクトルを向ける役を任され、立派に「生徒会長」としての責務を果たした。まぁ、道中色々と精神的な不安定さは露見したが……ちょっとね、ラブライブシリーズは過去の生徒会長が優秀すぎたのでね。恋さんも終わってみれば堂々たる顔役をこなしていたのだな。まぁ、「出来たばかりの新設校の生徒会長」と「廃校が確定している最後の生徒会長」のどっちが大変かは分からんが。

 そして、これまでほとんどスポットを当てられなかった桜小路きな子。むしろ前回は「フィジカルが弱くて足を引っ張ってる側」とまで言われて泣きっ面に蜂だったが、彼女のこのポジショニングは、一気に駆け上がるための「タメ」だったわけだ。「いやいや、パフォーマンスの部分で劣ってるやつが作詞までやらされるわ、他の業務まで押し付けられるわで、もっとクオリティを下げるだけでは?」とか考えてしまいそうだが、彼女の歩んだ道は、単なる挫折と停滞の道行きではない。「引っ込み思案でなかなか決断も出来ずにくすぶっていたけど、何かのきっかけで一気に飛び立つセンターアイドル」というのは、全くもって「澁谷かのん」の追体験なのだ。そう、彼女こそが、「次の主人公」の権利を持つ、Liellaの中枢たる人物。そこさえ分かってしまえば話は簡単。いつだって、ラブライブは一歩踏みだす物語。これをもって新たな時代の到来と成し、エンディングを2人の生徒会長が繋ぐことによって、見事に「継承」は果たされた。これで、来年からのLiellaにも不安がなくなった。

 まぁ、こうしてきな子のポジションが固まると、「継承者:桜小路きな子」「最高のポテンシャルを持つ看板アイドル:若菜四季」「姉妹で繋ぐ1年生との絆:鬼塚夏美」という個性に対して、やっぱメイさんだけちょっと要素が足りない気はするのだが……「色んなとこに顔を突っ込める便利屋:米女メイ」かな……もしくは「四季が暴走しないように見張る安全装置」かもしれん。来年以降のLiellaも見てみたいよなぁ。「次の時代」が確定してるスクールアイドルグループ、今回が初なのよな。

 さて、後輩たちに不安がなくなったので、あとは「最後のライブ」に花を添えるだけの大舞台だ。ちらっと千砂都が進路の話を持ち出し、かのん・千砂都・恋の夢は確固たる目標として提示された。可可もこないだのお話で未来が拓かれている。……となるとあとは平安名さんだけがちょっと気になるんですが……「ショービジネスの世界に働きかけてる」らしいんですが、ラブライブで連覇して箔をつけてから芸能界に殴り込む腹づもりなんでしょうかね? きな子と恋の活躍が見られたので、やっぱ最後はすみれさんの勇姿が見たいなぁ。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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