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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「戦国妖狐 世直し姉弟編」 5

 お狐様のアニメを制作するのはWHITE FOX! ようやくこのネタが使えたよ。仙狐さんとかは無理だったからね!

 ただ、1話目だとあんまり狐成分でもふもふ〜萌え〜みたいな作品ではなくってちょっとしょんぼり。いや、そんなもんを期待する方がおかしいし、もうもふもふ成分のアニメは今期過剰なので特に必要ないんですけど、どっちかというと「戦国」要素強めの真っ当な少年漫画。原作者はあの水上悟志。「惑星のさみだれ」でアニメ業界不信になっちゃったんじゃないかと心配してしまうが、まだ挫けてはいなかったようだ。まぁ「プラネット・ウィズ」は別に失敗してないし、1勝1敗で3戦目みたいな感覚かもしれない。掲載誌が「ブレイド」、そして「惑星のさみだれ」とはちょっと連載期間が被っているということで案外古い作品みたいだが、すでにタイトルに「世直し姉弟編」と銘打たれていることから、それなりにロングスパンでのアニメ放送が約束されているということかね(「ハイスクールD×D」みたいに1クールを分割する可能性もあるが)。コミックの巻数は17巻とそれなりに多いようなので(なんなら「惑星のさみだれ」より多いので)なんとか最後まで作画クオリティは壊滅させないでほしいものだ。でないと流石に作者のメンタルがやばい。まぁ、WHITE FOXならそこそこ信用はできるんじゃなかろうか。

 とは言いつつも、1話目は本当に無難なスタート。特段に目を惹く作画があるわけでなし、お話も「旅立ちの物語」として至極普通。あんまり強く惹かれる要素は無いが大きな失点も無い。残念な点があるとするなら、せっかくの狐っ娘なのに今のところあんまり可愛いとは思えないところくらいか。多分そういうところを狙った作劇でもなかろうしなぁ。まぁ、元気な少年漫画として頑張ってもらえればそれでいいか。

 
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○「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」 ―

 あ、ごめん、無理。ギブです。何かを評するのは失礼なので採点放棄します。

 タイトルからどーせまた陰キャ主人公でエロコメみたいな作品なんやろな、と思ってたんだけど、30歳も童貞も魔法使いもあんまり関係ないド直球のBLだった。「心が読める」という設定をつけるためだけのタイトルなのであんまり意味はないが、主人公が何回も「自分は童貞だ、自分は童貞だから」っていうのが色々とキモいというか、マインドがよくわからなくて怖い。そして、そんな「性的弱者」に迫る捕食者の牙。ダイレクトエロ妄想。怖い。

 これまでの経験上、私は自分がBLもまぁまぁ大丈夫な方だと思っていた。「世界一初恋」とかそれなりに楽しんで観てた気もするし、男子の過度な友情を描いた、例えば「ギヴン」みたいな作品もちゃんと視聴した上で受け入れていた。でも……なんだろ、最近あんまり美味しく食べられなくなってしまった。こないだも「新しい上司はド天然」があり、最初はギャグベースでなんとなく観られてたんだが、なんやかやで理由を付けてメンタルケアを理由に同棲を始めるあたりでフェードアウトした。まぁ、あれは前クールの視聴本数が多すぎたのも理由ではあるのだが……多分「男同士の過度な友情」までなら余裕でセーフなのだが、そこから一気に具体的な「性的対象」という段になると受け入れがたくなるようだ。でもさ、これ別にBLじゃなくてもドン引く1話目じゃなかった? ヒロインの女の子が心を読める子で、イケメンの同僚の心読んで「うなじ舐めたい」とかいう台詞が漏れてきたら、やっぱキモくない? 

 あと、やっぱり「なんでこいつ惚れられてるか分からん……っていう正体不明の感情をぶつけられてるのが怖かったり、男同士だってのを利用して距離を詰めてくるところとか、なんか色々と受け入れられない要素が多すぎた。こればかりは本当に理屈抜きでノーだったので久しぶりに明確にリタイア。ちなみに制作はサテライトなので映像クオリティはそれなりに良かったりする。誰か俺以外の有識者がちゃんと追いかけといてくれ。

 
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○「魔都精兵のスレイブ」 5

 冒頭の日常パートのクラスメイトに「バクマン」の服部さんみたいな顔したキャラが出てきたから「服部さんっぽいなー」と思って見てたらキャラの名前が「服部」だったしCVがトネケンだった。服部さんじゃねぇか。

 てなところからさらに確認したら「ジャンプ+」掲載の漫画原作ということで、なるほど納得の集英社だ。リアル編集の服部さんが関わってるかどうかは知らんけど、なんかそういう遊びなのだろう。そうしてみると確かに「ジャンプ漫画の1話目」っぽい導入ではあるか。原作は「アカメが斬る」のタカヒロで、あちらの作品でもエスデス将軍というなかなか良い軍服ドSヒロインを生み出しており、今回も軍服隷属ヒロインを出してきたのは多分作者がそういう性癖なんだろう。これで今期はSMアニメと女王様プレイアニメが並んだことになるな……。まぁ、こっちはSM的関係かどうかはまだ分かんないけど。

 1話目の印象としては(当たり前だけど)良い点と悪い点があり、良い点はなんも知らん状態で見始めたらそれなりに刺激が多かったこと。「女性が完全上位の世界」はまぁ、性癖ならそれでいいとして、そこにさらに「突然飛ばされる異界の脅威」とか、「それを討伐する女の子だらけの軍」とかがあって、最終的に主人公が奴隷になってご奉仕する構図になるのもなかなか面白いデザイン。問題提示から解決までがとんとん拍子で提示され、最終的に「女子寮管理人もの」という落とし所になっちゃった「どないやねん」感もジャンプ漫画の伝統だと考えれば微笑ましく見守れるだろう。

 ただ、そうしてとんとん拍子で話が展開していくところは一長一短で、話が性急すぎてぶつ切り感があり、「タメ」みたいなものが不足しているように感じた。具体的には魔都とやらにいきなり飛ばされるまでのくだりがダイジェストすぎて何が起きてるのかさっぱりわからなかったし(特に「もう就職かぁ」のカットへの移り)、最大のクライマックスとなるはずの隷属契約締結シーンとかも、「ご褒美のキス」が目玉となる作品ならもっとたっぷり引っ張ってみせるべきシーンだったはずなのにあまりにもあっさり。まぁ、今回は絶対に1話であそこまで描く必要があっただろうから尺がキツかったのは理解できるのだが……今後もそうして淡白な演出が続くと、ちょっと勿体無い気はする。

 ということで長短合わせてとりあえずは様子見。ジャンプ漫画で大外しはしないと期待したいところではあるが……ハーレム成分はそこそこにしてバトル展開で見せてくれる方が好みかな。

 
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○「月が導く異世界道中 第二幕」 ―

 今期は佐倉さんヒロインが多いな。毎度思うことだけど、こういう妙な重なりを見せる波ってなんなんでしょうね。

 という話題から入るくらいしかないレベルの興味。1期も大して楽しんだ記憶はなく、ただ漠然と「なろうだなー」と思ってただけだった気がする。放送が2年半前ということでまだN話切りのルールがなかったんだよな。もしあったら切れてた可能性はあった。いや、でも作画は安定してたから積極的に切る理由もなかったのだけど……あれ、2期になってC2CからJ.C.にスタジオが変更されてるんじゃん。……まぁ、J.C.も別に切る理由にはならないだろうけど……。スタッフはほぼそのままでスタジオだけとっかえって珍しいパターンだな。

 なんか無理やり他のなろうと差別化できる部分がないかと探してみたんだけど、主人公の卑屈さというか、ヤレヤレからの退屈無双っぷりはむしろ最近のなろう系の中でもキツい部類の設定で、どうにもマイナスの方に差別化ができそうな気配もある。今度こそ、切る選択肢もありかもしれんね。

 
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○「悪役令嬢レベル99 〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜」 4

 こういう時に「とりあえず置いとくヒロイン」としてめっちゃ便利な和氣あず未ボイス。地味めの主人公、もしくはサブヒロインとしてのニーズが高すぎるせいでこんだけメイン級をこなしながらもどこか不遇な印象がありますね。そういう意味では謎の2役が輝いてた「はめつのおうこく」は続編希望かもしれんな。

 さておき、そんな和氣ちゃんに少しでもスポットを、という心遣いではないが、これまでの「悪役令嬢もの」とはちょいと違った独自のアプローチを仕掛けてきた作品。まぁ、テレビには番組名が出ちゃってるのでオチというか仕掛けはバレちゃってるのだけど、「正ヒロイン側の物語から導入する」という構成は単なるヒネた演出というわけではなく、一応副次的な効果には期待できる。それは、より一層「この世界がゲームなんですよ」という事実を視聴者に印象付けるということ。「正ヒロイン側」がちゃんと成立していなければ「悪役令嬢」という概念も生まれないわけで、光の側面を最初に描いておいてから元々イレギュラーな存在だった「悪役令嬢主人公」に舵を切ることで、すでにテンプレと化して正ヒロイン以上にベタに見えてしまう悪役令嬢に今一度特権的ステータスを与えようというわけだ。

 そうしてこれまでの同型作品になかったアプローチを試みることで1話目の鮮度は上がっている。上がってはいるが……多分そこ止まりなんじゃないかなぁ、という気がするのよね。たとえどのように悪役令嬢を導入したとて結局私が常々唱え続けている「悪役令嬢のジレンマ」は解決しないのだし、ゲームであることを強く印象付けたことによって、そこから「息の通った人間である」という転化を行う手間も増えているだろう。ここからきちんと「ゲームの話は終わりました。ここからは令嬢サイドが独自で切り開いていく人生の物語なのです」と主張すればするほど、今度はゲームのガワが無意味になっていってしまう。やはりどうアプローチしてもこの構造自体はどうしようもないという理解が深まるだけなのではなかろうか。一応、1話目で安易にステータスウィンドウを出さないという部分はこだわりのある部分だったのかもしれないのでそうした部分は評価してみたいが……でもなぁ、結局水晶玉でレベル判定しちゃったしなぁ……ふと思ったんだけど、もう一般常識みたいに扱われる「魔物を倒すと魔石が出るのでそれを売却することで生計を立てられますよ」っていうシステムは何がオリジンなんでしょうね。多分、RPG的世界観を現実に寄せる際に「なんでモンスターを倒すとお金が手に入るの?」を説明するための概念だと思うのだが……なろう以前にも恒常的に存在してましたっけ?

 まぁ、結局は「どーせ悪役令嬢ものだろ」というバリバリの先入観で忌避したくなってる部分はあります。映像も1話目時点で「あ、多分下がる一方だろうな」という雰囲気が出ているし、期待を寄せる要素は少ない。なんとか主人公のキャラだけでもうまいこと脱臭して、ストレスのたまらない展開になってくれればいいのだが。ファイルーズボイスの悪役令嬢、すでに1人そこそこいいのがいるからなぁ。

 
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○「SHAMAN KING FLOWERS」 6

 続編扱いなら点数つけなくていいんだけど、一応タイトルも違うし中身も違うので。

 ぶっちゃけ全然知らなかった作品なんですよ。元々マンキンもあんまり真面目に追っかけてなかったってのは以前放送されてたアニメの感想で白状してるんですが、その続編がどういう形式で、何をやってるのかなんてのは1ミリも知らない状態。たまに書店なんかで新しいコミックを見つけて「えっ、なんで講談社から出版されてんの!?」とびっくりしつつも、帰り道で驚いたこと自体を忘れてしまって詳細を調べるなんてこともせず。この度このアニメがスタートしたことで、ようやくことの真相を知るに至った。

 前作アニメの最後に「続編やるよー」と言ってたから正統続編があることは事前に知っており、最近コミックとかが出てることから「今やってる2世もの」っていうぼんやりした認識を持っていたのだが、Wikiで調べたらこの「FLOWERS」っていう作品はなんと10年以上前にすでに完結しているとのこと(完結かどうかは微妙みたいだが)。「新しいのやるためにわざわざ原作アニメのリメイクしてたんかなー」とか思ってたらあんまり新しくもなかったっていう。いろんなところが想定外だが、「2世もの」っていう点だけは想定内で、普通に葉とアンナの息子が主人公で、住居もふんばりが丘に戻っている。主人公・花のキャラについてもこれまた2世もののお約束で「親とはだいぶ違うタイプ」の主人公になっており、ふわふわとつかみどころが無くて少年漫画の主人公っぽくなかった葉と比べると非常にストレートなデザインとなっている。

 そうして「想定内」なので取り立てて高く評価する部分もないのかもしれないが、前作から綺麗にスタッフも引き継ぎ、最初からこの作品ありきで準備を整えていたのだな、ということが伝わってくると、その周到さを評価したくなってくる。映像制作も引き続きブリッジが担当しているが、大きく崩れることはなさそうな無難なデザインだし、何よりも統一感があるので初めて見る作品なのに抵抗なく受け入れやすいのがありがたい。主人公像が切り替わったおかげで掴みどころのない独特な空気こそ薄れたが、その分いかにも少年漫画らしくテンポよく進んでくれそうな雰囲気もある。そして何よりも個人的に良いと思ったのがキャストの配置。なるほどね、こっちも見越してのキャスティングだとするならたまおが平成版のままだったのも頷ける。いい具合に伝統と革新が混ざり合ったような奇妙な感覚、嫌いじゃないですよ。今までなかなか興味を維持できなかった作品だが、せっかくなのでこの(ちょっと)新しい作品にはきちんと接していければ良い。まぁ、初代オマージュだらけとかになるとついていけない部分も多くなる可能性はあるんだけど。

 そしてテーマソングの文化だが、なんかこう、長年林原めぐみが支えてきた屋台骨を水樹奈々が受け継ぎ、それをさらに上坂にパスする図が「これがキングレコードの歴史……」って不可思議な歴伝を見守っているかのようである。

 
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○「道産子ギャルはなまらめんこい」 4

 オーイシ・シゴトエラバナイ・マサヨシ。彼の手にかかれば道産子ギャルだろうがメガネ忘れっ子だろうが、なんとなく曲のモチーフになるんだぜ! いくらなんでも歌詞が適当すぎねぇか!?

 ストレートに言えばキツめの作品。まー、オタクの妄想ラブコメのテンプレガチガチではあるのだが……今時ここまで妄想力全開の設定も珍しくねぇか? だから何度も(自分に)言い聞かせてるだろう。オタクに優しいギャルは実在しないんだって! そんで別に俺はギャルを求めてないんだって! 喜多川海夢クラスのギャルになればまぁ……彼女は自らオタク趣味に寄り添ってくれてる設定だったしなぁ。 ちなみに、ギャルだろうがなんだろうが、雪国の女子高生が高いタフネスを誇るのは事実。

 当方、雪国出身なので道産子を好意的に見るのもやぶさかではないし、そもそも地方出身者というのもあり「県民性」とかの都道府県の概念はだいぶ好きな方である。そりゃまぁ日本人のアイデンティティが47に分類されるってのは流石に暴論ではあるが、別にオカルトじみたステレオタイプでなしに、その人の生まれ育った地によって個性が出てこだわりが生まれるってのは決して悪いことじゃないと思うわけですよ。こんな島国に、びっくりするようなバラエティが生まれるなら、それは尊重して然るべき概念だと思っている。だからこそかつて「47都道府犬」をあれだけ強く推せたし、声優の出身地をやたら気にしたりもする。

 そんな私なのだから道産子ギャルを応援してもいいはずなのだが……今作の道産子テーマは、なーんか上辺だけで面白みに繋がっていない。まだ1話目だから何も見せてないというだけかもしれないが、県民性(道民性)を全面に押し出したいなら「八十亀ちゃん」くらい根性見せろや。今期は広島JKなんかもいて方言女子に興味を向けやすいシーズンになっているが、残念ながら今のところ道産子的魅力は感じられず、単に「乳がデカくて警戒心が薄い都合のいい女」でしかない。方言指導は入ってるのかもしれないけど、今んところ「なまら」って言っときゃいいみたいな雰囲気があるし。そして最大の問題は「道産子」という因子と「ギャル」という因子に何一つシナジーがないという事実。道産子を愛でたいならもっと道産子にしろ。ギャルを愛でたいならもっとギャルにしろ。まずは純正物質を培養するところから始めねば被験体の反応は見えない。なんでそこを足し算しようとしたんだ。

 あとはまぁ、今期2本目となる湊未來+Silver Linkの座組みで……作画部分も割と適当なのがなぁ。ヒロインの1枚絵は潔いデザインになっていて可愛いと思える部分もあるのだが、いくらなんでも乳が奇形すぎて僕は飲み込めません。要素が渋滞しすぎてあまりに雑味が多すぎる。

 そしてこれは単なる欲求の話になるんですが……なんかさ、たまに「黒人キャラのアフレコや吹き替えは黒人にやらせないと差別だ」みたいな謎の言説が流れてきたりするじゃないですか。全く無意味な話だよなぁ、とは思うんですが、同時に「方言キャラはその地方出身の声優にやってもらいたい」と思う私もいるのですよ。単純に生育地方言の方が板についてるから聞きやすいってのもあるし、なんかこう、中の人本人を見る時にもその人が方言しゃべってる様子が見えると嬉しいじゃないですか(だから47都道府犬が大好きだったのさ!)。別に佐倉さんが悪いわけじゃないが、せっかくだから出身声優の純正北海道弁が聞いてみたかったなぁ……。ギャルというキャラ、そして時代の流れを鑑みるなら邪神ちゃん姉妹のどっちか。他にも選択肢はめっちゃ多いのだが、「波よ聞いてくれ」で実績を残した杉山理穂とか、攻めるなら市ノ瀬加那もありといえばあり。あと奈波果林も北海道かぁ。試される大地を試してみたかったな。とか言いつつ、一番好きな北海道弁は「最終兵器彼女」のちせ(中の人はゴリゴリの都民)です。

 
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○「休日のわるものさん」 4

 定休をきちんと取ってくれる悪の戦隊組織ってどれくらいあったんでしょうね。確認取ればもしかしたら分かることかもしれんが……個人的な印象では案外ザンギャックはその辺の福利厚生がちゃんとしてる印象がある。ボーゾックは多分シフト制。

 そんなわけで割と出オチ感が漂う一発ネタ作品。出自を確認するとまず「ガンガンpixiv掲載」っていう時点でなんかよく分からんのだが、今やそういうのも「掲載誌」として立派に成立する時代になっているのか。まぁ、いわゆるTwitter漫画から出てきたようなデザインなので、本当に1ページとかで小ネタをやってちょっと目を引くというタイプのもの。正直言ってこのネタで30×1クールが持続するとはあんまり思えない。

 過去の例を見れば例えば「悪の組織の幹部が戦隊リーダーとイチャイチャする話」はとても面白かったし、「侵略も視野に入れた宇宙人が地球に溢れるもふもふ生物に夢中になってしまう話」も大好きだったのだから一発ネタでも面白くはなるやろ、とも言えるのだが、今作の場合、あんまりそこに「奥行きを見たいな」というモチベが湧かないというか、本当に単発ネタのためだけに作ってるから設定が歪な印象があるというか。例えば禍原デス美さんは今作主人公と同じ「悪の組織の幹部」だったわけだが、同時に地球のふつーの女子高生だったからこそ恋愛にも繋がるし、そこに生活感があって地続きの物語を作りやすかった。今作の悪い奴(そういや名前ないんか)は割と最近地球に来たらしくて地球の文化もさっぱり理解してないが、何故かコンビニにお気に入り商品がある程度には文化に馴染んでおり、いちごもモチも知らないけど何故か「苺」という漢字は普通に読める。まぁ、そこはどうとでも理由がつけられるから問題があるというわけではないのだが、猫に魂を持っていかれたリザさんのようなカルチャーショックを受けた様子もないので個々のエピソードのインパクトに乏しい。「この人はどういう生き方をしてるのかな? 何を考えて地球に来たのかな?」という部分がすげぇ行き当たりばったりに設定してる感じがあって飲み込みにくいのだ。

 また、タイトル通りにマジで「休日の」様子しか描かれていないというのも引っかかる部分で、デス美さんの場合は有事の死神王女として荒ぶる恐ろしい本性と素敵JKの側面が同時に見られるからそのギャップに萌えや笑いが生まれるわけで、今作のわるもののように休日の様子ばかりをただ描かれたのでは、それは単なる暇なニートの日常である。頭の中で悪いことを考えている描写はあるが、実績が伴わなければ単なる厨二病の妄想と同じわけで、笑いにつながるネタになっていない。まぁ、今後そういうシーンが挟まって少しずつ「悪VS正義」の構図が見えてくるかもしれないが……せめてその掴みは1話目でやっておいてほしかった。

 映像部分も並程度で、ギャグ作品ならこれくらいのユルさでもいっかな、くらい。しいて良かった点を挙げるなら、近所のコンビニ店員が東山奈央なのはちょっと羨ましすぎるって話。あんな元気で声の通るコンビニ店員がいたら毎日通う。

 
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○「愚かな天使は悪魔と踊る」 5

 オープニングアーティストが、まれによくあるどっちが曲名どっちがユニット名分からん連中で笑ってしまった。なろう作品のタイトルみたいに、アイドルユニット名までどんどん長くなっていったらどうしよう。

 などというあんまり関係ない話から入ったことからも分かる通り、絶妙に興味を持ちにくいスタートになった作品。なんかこぅ……ほめたいところもなければ取り立てて嫌いなところも見当たらないという、なんとも困るポジションで……本当に「可もなく不可もなく」なのよ。「天使と悪魔のドタバタコメディ」なんてものは遥か昔からあるド定番ジャンルだし、あんまり設定にひねりを入れているようには見えない。タイトルが「愚かな悪魔は」になっていないあたりにこだわりを感じるのでもしかしたらここから主人公悪魔と天使ヒロインの関係性の逆転が起こる可能性もあるが、というか多分視聴者にそういう背景も想像させるためのタイトルなのだろうが、漫画原作ですでに17巻も出ているということなので、少なくとも1クールのアニメではそうして大きく関係性が揺らぐような展開まではいかない気がする。あ、そう、漫画原作なんですねこれ。掲載誌「電撃マオウ」とのことなんですが、マオウってまだ生きてたんやな……。

 製作が「Children’s Playground Entertainment」というよく分かんないところ、そしてなんといっても監督が川崎逸朗というのがどうにも気になるところで、どーにも彼の仕事はイマイチ信用できないのよね……。イツローへの不信感というか不安感、今確認したら多分「シャイニングハーツ〜幸せのパン〜」で根深いものになってるな。その後もかなりの数のアニメを担当してるけど、刺さった記憶はあんまりない。今作1話目についても、コメディとしてのベースが出来てはいるのだから演出次第でもうちょい面白く出来そうな気がするんだけどすごく淡々とした印象で笑いがもうひとつハジケない。多分、せっかくアニメにするなら思い切りふざけちゃった方がいい作風な気がするんだけどねぇ。どうなんでしょうね。しいて興味がある点を挙げるなら、(当然)性悪ヒロインの佐倉さんがどんな仕事を見せてくれるかという部分でしょうね。「表の顔」の抑えめ佐倉さんのテンションは久しぶりに聞いた気がするので、いい具合にキャラの二面性を発揮させて楽しいキャラになってくれれば嬉しいです。これを機会に、各種アニメから天使ヒロインを集めるバトルロイヤルとか誰か企画してくれねぇかな。今パッと浮かんだだけでも天使ちゃん(花澤)、ガヴリール、あとぺこら。

 
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