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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 矢島っちが一番乙女可愛い、第6話。いや、今回はどのキャラも良い表情してたから、ホントに1年生絡みの面々は良い味だしてると思った。

 前回からの衝撃的な引きから、今回も斑目が甚大な精神的被害を被り続ける展開。やっぱりホモじゃないか! と困惑するも、あまりにも開けっぴろげに語らう自称腐女子集団の力強さに、更に今作で一番冷静な判断力を持ち合わせているはずの荻さんまで籠絡され、黒歴史を開示させられることになった。彼女にとってあのファイルを引きずり出すのがどれほどの抵抗なのかは定かでないが、とにかく「一番常識的な先輩」というラベルが引っぺがされた結果、なんか波戸が壊れた。このままでは本当に斑目のリアル貞操が危ない! と思ったところに、まずは矢島のフォローが入る。ただ、冷静に考えると、この矢島の男らしさは、被害者本人には一切救済になっていない。だって、「回りは好きに妄想してるだけだから気にしなくて良いよ」って言われたって、気にしないのは不可能だろうよ。まぁ、一応波戸の理解者は大勢いるし、極力現実に持ち込まないようにするという努力目標は提示されたのだから、波風立てないレベルではそこそこ現実的な落としどころ。

 もしここで終わっていたら斑目は今後も大変な目に遭っていたかもしれないのだが、ここで自分にしか出来ない見事な仕事をこなしてくれたのが、げんしけんに残された最後の英雄、朽木である。常軌を逸した彼の判断により、それまでくすぶっていた全ての火種はどうでもよくなり、共通の脅威を産みだしたことで微妙な関係性も一致団結、めでたしめでたし。ここまでやってもサークルを追い出される気配が無いのも朽木の人徳のなせる技であろう。その後の自治会とのいざこざも見事1人で解決して見せたし、素晴らしいお仕事ぶりでした。いや、解決出来たのかどうかは知らんけどさ。

 一つの問題が解決したら次なる優秀な刺客が繰り出されるのがげんしけんワールド。満を持して送り出された新キャラは、吉武の兄兼妹である。女装男子がいるなら男装女子も必要だろう、ということで登場したキャラであるが、流石に波戸ほど倒錯したキャラではなく、単に吉武の悪ふざけの一環。しかし、この妹の登場のおかげで1年生トリオの団結はより強固なものに。まず、矢島っちが本当に乙女可愛い。ちょっと男を見ただけで卑屈さ全開のあのテンパりっぷり。理想的な奥手女子であるのだが、制作陣のこだわりだろう、絶対に外見上は「可愛く」描写されないのが矢島クオリティ。同じ今期アニメだと、外見的にそれなりに可愛いのに心底クズのもこっちとは好対照である。頑張れ矢島。君の良さに気付いてくれる男が、世界のどこかにきっといるはずだ。そんな矢島を手玉に取る吉武は単なるトバし系の酷い奴かと思っていたが、歳がばれた時のリアクションなんかでさりげなく萌えアピールしてくるのが如才ない。言動だけを考えればこんなにひでぇ奴もいないはずなのだが、吉武は素で可愛いので許されてしまう部分があるのが憎らしい(中の人のパワーだろうか)。部屋で一人ゴロゴロしてる様子なんて、本当に怠惰で「あかんオタク女」の日常のはずなのに、どっか魅力があるんだよな。まぁ、1年生の中じゃ唯一真っ当に女子してる奴だからなぁ。彼女が無茶してくれるからこそ、回りの苦労人たちの良さも引き立つってもんですよ。

 今回初登場、しょっぱなから無理してる感満載だったのが吉武妹。正体を明かした後は割と素直で可愛らしい様子で描写されており、矢島同様にウブな感じも相まって、「こんな姉を持つと苦労するだろうなぁ」と同情票も加点される。「押しに弱いデカ女」っていうのも分かりやすい萌えポイントですよ。やろうと思えば波戸を押し倒して新たなカップリングさえ形成出来そうな属性過多、贅沢なセッティングである。ちなみに、中の人は「早乙女翔」という聞いたことのない名前なのだが、どうやらアイムに所属する新人らしい。役で発揮した通り、ややイケメンボイス寄りのキャストだろうか。ただ、残念ながら「早乙女翔」という名前があまりにもホストっぽすぎるため、検索しても大量のホストの写真や、全然関係無いホストクラブばかりがヒットするのであった。まだメジャーにならないうちに改名しておいた方が今後の役者活動のためには良いような気もするのだが……。

 結論:今回はタイトル通りに萌えポイントがてんこ盛りだったが、最大の萌えポイントは波戸に怒られてマジ反省してるくっちーに決定。

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 帰省したら、親が持ってるタダ券で劇場へ! これ、去年からの自然な流れ。この歳の息子が「キョウリュウジャーの映画見てくるからタダ券おくれよ」と言ったら何の躊躇いもなくくれる親もどうかと思うんですがね。まぁ、「劇場で萌えアニメ観るから!」よりは理解しやすいジャンルだからいいんじゃないでしょうか。

 さておき、夏の劇場版。基本的に戦隊目当てで行く人間からすると、夏の劇場版はそこまで大きなイベントではない。なにしろ時間配分は戦隊30分、ライダー1時間。普通のテレビエピソードに毛が生えた程度の内容しかやらないのである。去年のゴーバスの時もおよそそんな感じで、「まぁ、劇場でアクションが観られるならそれだけで満足だよね」というくらいの軽いノリ。考えてみりゃお盆の時期で正しい客層であるお子さん達が大挙してるんじゃねぇか、なんてことは気にしない。実際は、時間帯もあったせいか大して混んでなかったですけどね。私と同じようなおっさん1人客は他に1名、堂々と劇場の最前列で視聴してらっしゃいました。

 そんな軽い気持ちの劇場版だが、今作は「ミュージカル劇」という触れ込みなので多少なりとも楽しみはあった。期待半分不安半分で、「ミュージカルって何したらええねん」という気持ち。宝塚みたいなのをイメージすると、普通の台詞まで全部芝居がかった歌に乗せて言っちゃうから、子どもさんはより理解しにくくなるんじゃないか、というのが不安。短い尺なんだから、せっかくならテレビシリーズで出来ない無茶をやっちゃえばいいじゃない、というのが期待。結論から先に言えば、期待成分の勝ち。だって、そこまで徹底して「歌」に注力した作劇にはなってなかったもの。考えてみりゃ「キョウリュウジャー」は普段から散々踊っている作品なわけで、今回はメインヒロインにアイドルを据えて、マクロスのように「歌による世界救済」を持ってきたから多少は歌うよ、というくらい。突然イアンがアイドルソングを口ずさむシーンや、他のみんなが朗らかに笑顔を見せているのにウッチーだけやたら必死で歌ってたように見えるシーンなんかは笑える部分もあったが、基本的には普段のドラマの延長線上にあった(一番期待してたキャンデリラさんがほとんど歌わなかったのは残念だが、妙にテンションの高いアイガロンさんが見られたのでデーボス軍はそれで良しとする)。つまり、不自然さは極力少なくした上で、ちょっとした豪華さを上乗せして、短いながらも劇場版ならではの特別感も産み出したということ。このバランスは、そこまで大がかりなものを期待していなかっただけに嬉しかった。

 作劇だけでなく、作中でのサービスも30分で押し込めておくのは勿体ないくらいに大きい。去年のゴーバスはバディロイドが1体追加され、エンターさんが新しいメガゾードを持ってくるのが劇場版でのサプライズだったが、今作は、何と「悪のキョウリュウジャー」と言うべきデスリュウジャーがわざわざこの作品だけの敵キャラとして登場し、その回りには女幹部2体をはべらせ、更に獣電竜0号機となるトバスピノを巡るお話になっている。じっくりやったら3話くらいは引っ張れそうなネタである。キョウリュウジャーどうしのバトルというのは素直に見応えがあったし(実際は単なるデーボス戦騎の1人であるが)、悪の獣電竜を産みだしてのバトルは「意志を持つメカ戦闘」では必須とも言える展開である。笛を武器にして恐竜を操る敵キャラって、ドラゴンレンジャーまんまな気もするし、強引にブンパッキーやアンキドンをかっさらって合体したのはキラーオーまんまじゃねぇか、とかいう突っ込みも考えついたが、楽しいんだからよし。獣電竜どうしの殴り合いも見応えがあったし、設定は30分作品としてはかなり贅沢かつスマートにまとまっていたのじゃなかろうか。

 後は細かい演出の見せ方である。個人的に一番面白かったのは、冒頭のアイドルステージに乗り込んできたキョウリュウジャーの面々。お前らステージ慣れしすぎだろ、と確実に突っ込み待ちな5人の自由過ぎる戦闘スタイルが愉快である。今回は様々なシーンで「5人が個性を発揮して好きなように戦う」展開が見られ、我らがノッさんは怪力キャラとして様々なプロレス技や無茶なアクションを見せてくれていた。多分戦隊史上初、キン肉バスターで敵を嬲り殺したヒーローである。敵側女幹部もヒーローに負けないくらいにしゃきしゃき動いてくれて、ブレイブフィニッシュを軽々といなしたりするアクションが恰好良かった。そして、エロかった。まぁ、監督が監督なのでそうなることは分かっていたわけだが……とにかく女性陣がエロい。冒頭ステージシーンで黒い方の幹部の太ももが眩しい。アイドルの人がさらわれた後の拘束シーンが無闇にエロい。当然アミィもそこかしこでサービス満点である。今回全体的に足技の比率が高かった気がするんですが、深い意味は無いですよね。

 そういやアミィといえば、ラストシーンでは当然のように新キャラとのフラグを屹立させていたキングに対するピキピキっぷりが実によろしい。アミィからは無意識に狙われ、弥生さんと今回のアイドルからは真正面でコクられ……既に3つも選択肢があるんですが、最終的にキングはどこに落ち着くんでしょうね。今回のアイドル、割と古くからのつきあいみたいだし、選ばれし者どうしで結ばれちゃえば面白い。その場合アミィがどう出るかは知らんけどさ。

 

 あ、ちなみに、同時上映のライダーの方も当然観てますよ。そして、ライダー自体はさっぱり観てないのに、毎年この劇場版は何となく楽しんでます。一昨年のオーズから始まってフォーゼ、ウィザードと観たわけだが、単発プロットとして一番すんなり観られたのは今回のウィザードですな。何しろ異世界冒険ものですから。「誰でも魔法が使える世界」っていう設定がまず秀逸で、回りにいるお馴染みの人たちがことごとく変身していくサプライズは実に衝撃的だし、見た目にも迫力があって良い。他にも色々と「もしも魔法が使えたら」というドリームが詰まっていて、一本のストーリーとしてのまとまりは、熱心でない視聴者にはありがたかった。多分、ちゃんと毎週観てる人はその他の小ネタも面白いだろうから、もっと楽しむポイントが多くなるだろうし。ラスボス役の陣内孝則が実にはまっていてね。ただ、「ヒーロー大戦」の時も思ったけど、ウィザードって常にスカした言動なので、あんまりピンチがピンチっぽく見えないのが難点よね。フォーゼやオーズはもっと絶望的な状況からの逆転だった気がするんだけど、ウィザードは何となく勢い任せでピンチを乗り越えてる気がする。魔法って便利すぎる概念だから、その辺のバランスは難しそう。

 ちなみに、チョイ役でデカレッドが出てたのが一番笑った。

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 今週は特に染みる、第6話。ホントにホントに不思議なお話。ず〜っとじいさんが一人語りをしているだけの話なのに、何故こうも色々と見えてくるのだろう。こんな感覚に陥るアニメ、そうそう無い。

 前回の情緒たっぷりの幕引きからスイッチするかと思っていたのだが、まさかのアーケード街屋上からお話が続いていた。相変わらず奔放に飛び回る弁天を追いかける矢三郎と、布袋様こと淀川先生。足下も覚束ないような文字通りの「天上世界」を、3人はあてどもなく飛び回り、気付けば目を見張るような紅葉の眩しい屋上庭園にたどり着いていた。あんな風に目を奪われる紅葉が生い茂る屋上が本当にあるのかどうかは知らないが(ちょっと探して見たけれど流石に寺町界隈には見つからなかったが)、弁天がふいと消えてしまう「一夜の夢の終わりの舞台」としてはこれ以上無いセッティングである。先週も触れたが、「京都一の賑わいを見せる繁華街のアーケード上」というのは実に不思議なステージになっており。無機質なビル群の並び、しかも人目に触れないおかげですすけて、華やかさの欠片も無いような「舞台裏」のはずなのだが、京都の町並みの一部であることは間違いなく、彷徨っていると瓦屋根などの歴史的な建築様式も平然と混ざり込む。京都は景観保全のために建物の高さが制限されており、そのせいで繁華街と言っても目立つ建物は1つもなく、歴史的な平屋の屋根と、薄汚れた雑居ビルの上層階が均一に肩を並べている。それを覆うアーケードの上は、そんな京都の雑多な文化を全て飲み込んでいる闇鍋の蓋みたいなもの。そんな奇天烈な場所に、ふいと現れるのが「日本の景色」を代表する一面の紅葉なのである。どこへ行っても季節感を残す日本の原風景とでも言うべき舞台。そこで、弁天は文字通り「煙に巻いて」矢三郎たちに別れを告げた。

 弁天という女は、今回冒頭で紹介された通りに始めは「人間の代表」であるはずだったのだが、天狗に師事し、いつの間にか追い抜いてしまい、気付けば天狗・狸・人間のどこにも属さぬ中途半端な境界領域になってしまった。この度の金曜倶楽部で矢三郎が積極的に(父の敵であるはずの)人間と交流を持ち、狸と人間の近さを感じれば感じるほど、弁天は孤独にもなっていく。鈴木聡美だった「昔日の面影」は無いと言われているが、前回から引き続いてぺたぺたと素足で歩く彼女の姿は、どこか幼く、木訥だった田舎娘の風情を残しているようにも見える。人から離れきれず、かといって天狗にも狸にもならない彼女だけの孤独が、後に井戸に注いだ涙になっているように見える。

 弁天が繋いだ縁は「食う側」と「食われる側」という不思議な関係性を浮き彫りにした。何とも妙な人間である淀川先生は、気付けば弁天への愛ではなく、狸への愛情、それも、過去にたった一匹自分と腹を割って話してくれた下鴨総一郎への愛情を語っていた。狸としての生を全うしたと語る総一郎の生き様を受けて、彼は「食べる」「食べられる」という自然の摂理から抜け出してしまった人間の寂しさを漏らす。受け取りようによっては非常にエゴイスティックな物言いであるし、ことが「捕食」であるから、思い描けば実にシビアで、救いようの無い話をしているはずなのだが、彼の嘆願も懐古も、どこか物寂しげに聞こえてくるのが不思議なところだ。「狸に食われてしまいたい」という彼の願いも、表面的にはこんな倒錯した話も無いのだが、総一郎との交流や、彼なりの美学を謳われてしまった後には、その憧れも分かるような気がしてしまう。「愛を持って食う」という主張がまかり通るこの世界であるならば、下鴨総一郎は、何とも幸せな末期を迎えたものである。

 そして、そんな話を聞かされているのが、総一郎の血を最も強く受け継いだ矢三郎であるというも実に倒錯的。淀川先生の思い描く「食うということ」を聞かされてしまい、矢三郎は今まで以上に父の思いを考え、悩むことになる。これまであらゆる局面で飄々と逃げ続けた「逃げの矢三郎」が、此度の談話についてだけは逃げを打つことが出来ず、最終的に矢二郎のところへ悩み相談に行ったのも、なんだか奇妙な風景であった。結局、父親の死について全てを受け入れたと見えていた矢三郎も、未だ父や淀川先生のような老練の「達観者」には至っていないのであろう。

 「阿呆の血の然らしむるところ」というキーワードは、総一郎の口から現れ、淀川先生の、人としてどこかずれたような生命観へと流れ、再び息子の下へと戻ってきた。食われた阿呆は檻の中だったが、食った阿呆もまた「井の中の蛙」であると自嘲して見せた。思い悩んだ矢三郎が相談に行ったのも井の中の蛙であるし、当の矢三郎自身も井の中で頭を抱える。井戸の外、いやさ井戸の上におわすのは弁天だた1人であるが、彼女とて井の中に涙をこぼすくらいしかやりようがない。かくも世の中は分かり難く、だからこそ美しくもある。此度の屋上庭園は、そんな阿呆を煙に巻いた、世界の見え方の一端であったのだろう。

 悩んだところで宴は終わり、淀川先生もまた普通の人間として日常へと帰って行く。狸の方はと言えば、「どっこい生きてる」それだけで重畳。蛙の姿でこの台詞を言うあたり、まだまだ矢三郎も余裕があるのかもしれませんな。

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 色黒幼女はなかなかそそる、第68話。陽光の下のパラスちゃんはなかなか可愛らしい。声の力も大きいと思うけど、成長したと言っても余裕で光牙にお姫様だっこや荷物のような運搬されちゃうパラス様の小ささが良い萌えポイントである。

 前回の次回予告で大体予想出来ていた通りの内容のお話。あの居城からどうやってパラスが脱走するんだろう、と思ってたら、あまりにもお姫様な逃げ方たったから笑ってしまった。そんなにあっさり脱出出来るような警備体制なのかよ。多分星矢だったら一瞬でパラスの寝室まで突入出来る気がするよ。そして、必死にパラス城に迫ろうとしている(らしい)のになかなかたどり着けない光牙達の元に、あっさりとパラスが到着しちゃう謎。現時点でどれくらいの距離のところにいるんでしょうね。ひょっとして、パラスが出てきたホンモノのパラス城は目の前にそびえ立つアレじゃなくて、実は次元の狭間とかに隠れているっていうオチだったらどうしよう。いや、そんな面倒な設定作るはずないけども。「パラスが歩いて来た距離」を、今後の光牙達が何週間かけて歩くことになるんでしょうかね。

 もちろん、なんでそんなに時間がかかるのか、理由はちょっと確認出来る。パラサイトの影響ですっかり石化が進行した町だが、潜在的な小宇宙が強いために石化の影響を受けずに逃げ回っている一般市民もちょこちょこ存在しているらしい。光牙達は鋼鉄たちの力を借りつつ、これら一般市民の避難をサポートしながらにじり寄るように進軍するしかないのだ。多分、いつの間にかいなくなっていたエマさんも、どこかで避難民を見つけてサポートのために退却したんだろう。そういうことにしておこう。あんだけボコボコと雑魚どうしのバトルでやられてるはずなのに、鋼鉄聖闘士ってまだ結構残ってるよな。最初に星矢が外壁の前で合流した時はほとんどいなかったはずなんだけどね。放っておくと増えるゴキブリみたいな存在である。

 で、そんな鋼鉄のサポートを受けつつ、光牙がパラスと運命の出会いを果たす。普通この手のエピソードだとお互いが正体を知らずに親交を深め、最終的に敵だと発覚して涙ながらの別れを演出するものだが、今回の場合は残念ながらパラスさんが一方的に光牙のことを知っている、ドSストーリーになっている。知った上で堂々とおちょくっていたのは、どこで油を売っていても最終的にタイタンが助けてくれると信用していたためだろうか。星矢からは直々に「今度こそお前を殺す」宣言も出されて非常に治安が悪くなった町中であるが、やはり人の上に立つ神は肝の据わり方が違うな。まぁ、本気出したら青銅ごときびびっちゃうくらいの小宇宙は出せますし。当然のように過保護なタイタンさんが助けに来ますし。初めて実現した、1級パラサイトが自ら聖剣を握るシチュエーション。ハイペリオンも青銅どもをがちがちに固めた上で玄武をたたきのめすという圧倒的強さを見せつけたわけだが、本人が握った聖剣でも当然ブロンズごときは動くことも出来なくなる(何故か叫べるんだけど)。普通の小宇宙しか持たない奴にはどうしようもないワンサイドゲーム……と思ったけど、先週は神の小宇宙を持ってるとか叫んでた奴が2人もいたような気がしたけど……エデンさん、やっぱり本番だと使えない人なのかなぁ。

 窮地にギリギリ間に合った星矢だったが、2度目となるタイタンとのタイマン勝負は相変わらず分の悪い結末。伝家の宝刀サジタリウスアローも余裕で弾かれ、あわや自分を直撃するかもしれない事態。まるでポセイドンとの対決の再現シーンのようである。しかし、そこで何とか光牙が動き、身を挺して星矢を守った。……守らなくていいんじゃないかな。相手は黄金聖闘士様なんだから、光牙ごときが無理矢理動かなくても、自分の矢くらい何とかなったと思うんだけど。光牙の聖衣なんて、矢の直撃喰らってもちょっと欠けた程度だし。黄金聖衣なら刺さらないレベル。そもそも光牙に守られる星矢っていう構図があんまり美しくないんだよなぁ。

 ま、相変わらずアテナ軍は混乱していると見て、示威行動でとりあえず満足したタイタンさんは直帰。残された青銅連中は絶望のズンドコである。そりゃ、玄武の試合でおよそ予想は付いていたと思うのだが、聖剣で本気出したら黄金でもろくに太刀打ち出来ないわけで、お前らが頑張っても無理なものは無理だと思うよ。それこそ神のパワーでもない限り、このまま突っ込むだけ命の無駄遣い。そして、そんな困った状況に覿面の効果があるのは、てこ入れレジェンド3人衆である。アンドロメダ! キグナス! そして息子に聖衣預けちゃってるから私服! ……もう(ライブラ着るしか)ないじゃん……。氷河は気をつけてね。アクエリアスの聖衣、呪われてるらしいから! あと、紫龍は後ろに黄金聖衣着たおっかけのおねーちゃんがいるかもしれないから気をつけて!

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 杉田ボロボロ第6話。今回はいったんクールダウンなお話。おかげで作画リソースもちょっと休憩気味だったが、ウェル博士のひでぇ顔芸は色々笑える。アフレコ現場の杉田がどんな顔してしゃべってるのか想像するとなかなか趣深いですよ。

 前回吹き飛んだ左手、割とあっさり復活。まぁ、やっぱり隻腕の少女が主人公だと画面も痛々しいし、すぐに戻ってきたのは助かります。しかし、今回はその「復元」という行為が「強化」「回復」として描かれているのではなく、「深化」「進行」として描かれているのがやっかりなところで、少しずつ人の身ではなくなっていく響の状態が、今後のポイントとなっていくことが語られている。聖遺物が体内に融合しちゃってる時点で普通じゃないことは承知していたが、まさかこういう事態になってしまうとは。指令も含めた上層部は、こういう展開は想定していなかったのだろうか。多少なりとも危険があったのだとしたら、今まで平気で響にギアをまとわせていたのは上の怠慢でしかないと思うのだが。「響を欠いてはノイズと戦えない」というのはなかなか辛いところである。

 しかし、結果的には響の深化とネフィリムの飛散という痛み分けの状態。絶対的自信を持っていた最終兵器ネフィリムを反則技でぶちのめされたウェル博士はすっかり錯乱状態で、もはや何が目的なのかもよく分からなくなっている。結局先週語っていた月の落下の真偽についても分からないままだし、ネフィリムのコア部分を回収していたが、そこから再び作戦がスタート出来るのかも分からない。既にナスターシャも諦め気味で宗旨替えを考え始めているようだし、今後はウェルがどこまで暴走するかで被害の範囲も変わってきそうだ。ただ、だからといってマリア達がこのまま諦められるかといえばそんなことはない。彼女たちは既に組織を離れて暴走してしまっているわけで、どこかで落とし前をつけない限りは彼女たちも終わることは出来ないはずだ。今回マリアは「自分がフィーネをコントロール出来ていれば」と悔やんでいたが、はたして、ここからフィーネが前景化したとして、幸せな結末があるというのだろうか。

 大きくまとめると、敵味方ともに似たような状態になっていることが分かる。月の落下という大きな問題にはどちらも同じように対策を講じなければならないし、主戦力である響・マリア両名とも、「不用意に戦えば自分を失いかねない」というスタンスは一緒。残された戦力、戦う意志の有無も似たようなもの。違いがあるとすれば、あとはどれだけ戦うための意志を保つことが出来るか、という強さになってくるだろう。この度、回想含みで謎めいた響の過去が描かれていた。今まで考えたこともなかったが、どうやら響は過去にも何か暗い影を背負っている部分があるようだ。「偽善である」という敵方からの訴えを真面目に考えてしまうのも辛いところで、彼女の生き方、戦う理由は、ここから進展することが出来るのか。そして、戦いに積極的になってしまうと、更にガングニールの深化が進んでしまうという問題はどのように解決すべきなのか。多方面に悩みは多い。おかげで翼さんもへたくそなツン状態を演じるのに一苦労である。指令がクリスちゃんにも事情を話していればもう少しスムーズに響の隔離が出来たような気もするけど……流石にあれだけの事実はクリスちゃんには伝えづらいかなぁ。彼女もフィーネの手によって無理矢理ギアを装着させられた過去があるわけで、響の苦境も他人事じゃないだろうし……まぁ、それを言ったら翼さんはいちいち奏さんとの過去がフラッシュバックして大変だと思うけども。多分「あたしと組むとみんなギアのせいで死ぬ」とか勝手に悩んでいるのだろう。フォローしにくい事実なのでこれはこれで困ったものだ。

 とりあえず、敵味方ともに困ってる状態なんだから、Dr.ウェルを潰すところから始めてみたらどうだろう。あとは、防人の翼さんが月を叩き斬るなりしてなんとかしてくれる……といいな。安心院さんなら月を消すくらい簡単なことだろうに(中の人的な話)。

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 ゆっくりしていってね! 第6話。アニメは動くのが良いとは言うものの……アルターエゴさんはそこまでしゃきしゃき動かれてもなんかキモい……いや、不二咲きゅんはいつだって可愛いよ!

 さぁ、個人的には一番心配していた3章へ入って参りました。まー予想通りのせわしなさですわ。尺の詰め具合はもう突っ込み飽きたので放っておきたいところだが、やはりこの激流は無視するには急すぎる。とりあえず、原作プレイ時は自然に身についてたから当然のものとして処理してたけど、今回の事件、建物の位置関係が分からないと何がなんだかさっぱりだな。一応必死に階段を登り降りする描写や地図なんかを絡めて説明しようとしてるわけだけど、とうてい理解出来るものではないだろう。ま、振り返ってみれば、原作時点でかなり無理のあるセッティングだったので、いっそ気にしない方が楽かもしれませんが。死体消失の謎のインパクトとかは薄れるよね。一応、原作で生じた「いや、やっぱりそのトリック色々無理じゃね?」感は、訳が分からなくなったおかげで勢いでごまかせるようになってるかもしれません。

 しかし、今回はやはり尺が足りなすぎたので、いよいよ捜査パートも2話目にもつれ込むことになってしまった。トリックの説明だけでも一苦労する事件だが、はたして次回だけで3章を収束させることが出来るのだろうか。一応今回カットされた要素について考えてみると、3章では描写の必要性が薄かった動機の面に関してはバッサリ。元々犯人のあの人のあの特性がほとんど描かれていなかったので、今更ミスリーディングを強化する必要も無いという判断だろう(それならいっそ今回の一億円のくだりもカットできた気もするが)。また、アルターエゴの出現に時間を割かれた分、今回被害者となった石丸・山田の諍いについても必要最低限にとどめられている。おかげで山田の純愛(?!)が本当に浅薄になって単なる危ない人に見えてしまうのが難だが(そして実際そうなのだが)、この辺りは3章で一番削りやすそうな部分だったので致し方ないだろうか。決意の復活を遂げたニュー石丸の活躍の場がほとんど無かったのは可哀想だが、正直言うと原作プレイ時も「あ、石丸復活した……ウザいなコイツ……あ、死によった」という程度だったので、妥当と言えば妥当。

 そして、問題となる実際の事件の描写であるが、一番吹いたのは全員がロボ写真を見事にスルーしたところ。いや、流石にもうちょっと食いつけよ。おかしすぎるんだから。ロボだぞロボ。原作でもなかなか笑えたシーンだったのだが、アニメではいちいち驚いている暇がないのでみんなさも当然のように写真から事件に迫っている。まぁ、必要無いと言えば無いシーンなんだけどさ。もうこの世界で何が普通かわからねぇな。その他、事件の骨子となる要素については流石に削れない要素が多いので、予想以上に全部さらっている。とにかく羅列しただけなので初見組には何が起こっているか分からないだろうが、一応、原作を知ってると「よく頑張ってここまで詰めたな」と感心出来るくらいにはまとまっている。これだけ詰め込めれば、来週の推理もなんとかなるか……な?

 今週の見どころは主に3つ。1つ目は、当然今作最重要キャラクターとなるアルターエゴの登場。彼女(彼?)の存在を受け入れられるかどうかで「ロンパ」ワールドへの評価が大きく変わってくるだろう。ゆっくり仕様でコロコロ動くせいでなかなかキモ可愛く仕上がっているので、今後の活躍に期待。早くアレが見たいなぁ! 2つ目は、冒頭の朝比奈さんのエロシーン。原作通りのムチムチ感。残念ながら注目されていた入浴シーンはカットだったが、冒頭の寝姿だけでも充分ペイしている。学園のマークが入った枕はちょっと欲しい。

 そして最大の見どころとなる3点目は、画面端でちょいちょい見切れているジェノサイダーたんの薄気味悪いご尊顔。ホントにグロ画像みたいにして映り込んでて……怖い。いや、いちいち笑えるのだが、出来ることならもう少し台詞を増やして下さい。

 

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 ラダさんェ……第18話。お話は動いた。動いたはずなのだが、なんだろう、これまでの蓄積から動いたものではないように見えてしまうのは。

 サブタイトルになっている「学園防衛戦」は前半に劇的な終戦を迎える。前回、スルガの超遠距離射撃すら余裕で耐えて見せた鉄壁のクレイン君。その堅さは想像を絶するものであり、タイマン張ってるイズルも攻め手を見出せずに押される展開。このままでは劣勢になるところだったが、何とかアサギが雑魚を殲滅し、戦局は2対1の構図へ。近接戦闘を得意とする2体のアッシュに並ばれ、流石のクレイン君も劣勢に。最終的には実体剣をずぶずぶと埋め込まれ、あげく2度目のスルガインパクト+本作2度目のローズスリー外装爆撃を喰らい、見事犠牲者第1号として墓碑を刻むことになった。相変わらず戦闘は手に汗握る展開で、特に今回は地上での近接戦という非常に珍しいシチュエーションだったため、これまでにない描かれ方のアッシュが実に凛々しく、正しい方向性でロボ戦の魅力を見せつけてくれた(今回も監督コンテ回)。クライマックスとなる容赦無いザクザク地獄も、「そりゃ勝つためにはそうでもしないと」という切実さが伝わって来て迫力満点。ただ、その迫力が見事だったために、その後のだめ押しが本当に必要だったのかどうかがよく分からなかったんだけどね。2人がかりで地面に転がしてザクザクやってたんだから、たとえクレイン君が「なんのこれしき!」と強がっていたとしても、早晩沈黙することになっていたとは思うのだが(そもそもウルガル兵器のコクピットってどこにあったんだろうね)。優勢の状態から、更にローズスリーや新兵器である長距離砲を破損してまで死体蹴りをする必要があったのか。そりゃリンリンだって怒るわ。まぁ、イズルとアサギの機体のエネルギー残量に不安があったのかもしれないけどもね。

 結局、終わってみれば敵幹部1人を殲滅という大きな戦果を得ながらも、新兵器の損失、爆破によるゴールドフォー、パープルツーの大破、その他3名も機体は満身創痍と、現在元気に動けるのはブラックシックスただ1体という大ダメージ。まぁ、ウルガル相手だったらこのくらいは普通に覚悟すべき範囲内という気もするけどねぇ。多分ピットクルーの皆さんが一晩で何とかしてくれるさ。……ローズスリーの修理って、物理的な面だけを考えても恐ろしい作業工程になる気がするな……。次週アンジュ1人大活躍とかいう展開にならないもんでしょうかね。おまけにパトリック君もつけよう。

 そして、地球軍がしばらく動けないとなると、空気を読んで時間をくれるのがウルガルの優しいところ。ジアート閣下がわがまま放題なおかげで、回りの幹部もテオーリアさんも何していいのかよく分からない状況。ルティエルさんが「私が次行こうか?」って言ってるのに、ルメスさんの「まぁ落ち着け」の一言で侵攻戦がストップするという、何とも間抜けな状態である。しかしまぁ、今回のこのちぐはぐな様子は、あくまで地球人とウルガル人の性質の違いを明確にするためのお膳立てである。ウルガルの皆さんはしきりに悩んでいたが、「自己犠牲を伴う全体保存の戦略をとる」という特性がウルガルとははっきり違うらしい。それを表すためにイズルたちは総力戦でクレイン1人を撃破したし、ウルガル側は各々の思惑がぶつかり合ってちぐはぐな動きになっているということだ。更にその「個の優先性」を顕在化させるため、ラダさんは見るも無惨な生け贄にされてしまった。まさかこんな方向から幹部が減ってしまうとは……うぅん、なんかすげぇ間抜けだけど、「ウルガルはあくまでわがまま連中の集まり」という側面と、「ジアートさんは本当に冷血だし、何考えてるか分からん」という面をアピールするための犠牲となったのだ。……中の人は残る1役に集中できるようになって何よりだよね!

 ただ、今回対比的に描かれた特性については、なんだかすっきりしないものが残っているのも事実である。生物種としての生存本能を大前提として考えると、たとえどれだけわがまま勝手な種族であっても、全体保存の生存戦略を採ることは生物学的にも明らかな事実。ほ乳類はいうに及ばず、鳥類、魚類ですらそのような傾向が確認出来るはずなので、「本能を優先すると自我が全体に勝る」というウルガルの特質は非常に奇異に映る。もちろん宇宙規模の特異点であるから地球の常識に照らし合わせて考える意味はないのだが、もしウルガルがそのような「徹底的な利己精神」を特質としているなら、ルメスさんがジアートに仕えている様子すらおかしいように見えてしまうし、そもそも幹部連中のような組織だった国家運営すらままならないということになってしまう。あくまでジアート様が異端なだけならば話は分かるが、数億年も文明形成で先んじたはずのウルガルが地球人の一挙手一投足に「珍しいサンプルだ!」と面白がっているのはちょっと違和感がある。まぁ、残念ファイブの連中は地球側から見ても充分おかしな連中ではあるのだが……。

 今週の結論・ボクもリンリンからアメもらいたいです。

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 生臭ぇアニメだな、第5話。だいぶテンプレも固まってきたようだが、今作のテンプレに加えて、色んなドラマのテンプレがそのままプロットとして埋め込まれているだけなので、話を追いかけるのはすげぇ簡単。この生臭さ、分かりやすさを味と受け取るかどうかだが……。

 あかりのキャラ設定は前回まででぼちぼち固まったので、あとは回りのメンバーの紹介エピソードということになる。今回のメインは、父娘ともども「間違った関西人イメージ」のテンプレで固められた白金ぎんかちゃんである。関西少女の鉄板と言えばなんと言っても妹尾あいこちゃんが真っ先に浮かぶわけだが、何故大阪娘は父との2人暮らしイメージが強いのだろうか。関西のおばはんだとどうしてもギャグに寄りすぎるせいか? 当然のように貧乏な過去を持っているが、たこ焼き器の開発販売を経てドンキの社長にまで成り上がり、その利益でもってエレメンタルタロットの養成校の支援をするという、非常に便利な設定のおとんである。普通この手の浪花の商人キャラは徹底した現実主義、拝金主義者として描かれる場合が多いが、このおとんの場合は血筋のおかげかちゃんとファンタジー世界にも理解があり、いざというときのためにポケットに「節制」の護符を忍ばせておくという念の入れよう。何とも不思議な世界観を体現している。それ以外の側面は「理想の経営者」像そのまんまだと思えば大体間違ってないな。しかしドンキで売ってた商品で火傷する客って、一体何をどういじったんですかねぇ。

 今回も実に下世話な方向性から攻めてくるダエモニアの草の根作戦。相変わらずやたらあかりたちの周辺に関係する部分しか攻めてこないのは、それが狙いなのかたまたまなのかよく分からないが、やってることは非常にシンプル。前回の嫉妬話もそうだが、基本的にダエモニアは「邪魔ならぶっ殺せばいいじゃん」という明快な答えしか提示してくれない。裏で糸を引いてるジェイス子ちゃん(命名おれ)の方針がそうなのだろうか。「ちやほやされてる同輩が憎い」→「じゃあ殺そう!」「そんな女に手込めにされてる男が憎い」→「それも殺そう!」「借金でヤクザもんに臓器売られる」→「全部殺そう!」……まぁ、シンプルでいいよね。謎の目的意識ばかりが研ぎ澄まされたジコチューを操るよりは直接的に人間界を渾沌に陥れられるだろうから、悪の組織としては正しい方向性なのかもしれない。最終的に憑依先の人間の自我も奪って取り殺しちゃうし、あげく事後には記憶すら消えるようなので後腐れもないし。エラく都合の良い設定だけどな……おかげで、今回はぎんかちゃんの思い出との葛藤が描かれなきゃいけないはずなのに、あまりにもあっさり処理しすぎですけどね。ぎんかちゃんの性格から、なるべくはっきり割り切ってみせた気丈な態度を示すエンディングなんだろうが、無闇にドライに見えてしまったのはちょっと難点。一応、あかりの「声を聞く」能力について安易に答えを出さなかったのは今後を考えると正しい方向性だとは思うけど。今のところ、あの能力で救われた人間はいないな。

 そういえば、本田のおっちゃんと一緒に飲みに行ってた同業者の2人は結局あれから殺されてしまったのだろうか。あいつら何の関係もないし、おっちゃんもダエモニアも殺す必要は何一つ無かったはずなんだが……実は進撃なみに死人の多いアニメ。槙島さんでももうちょっと自重するわ。次は何人死ぬでしょうね。まぁ、死んだはずの冬菜さんは生前よりもポジティブな登場シーンが多いですけども。冬菜を単なる思い出にしてはいけない(戒め)。

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 エンディングなんやねん! 第5話。この突っ込み既に2回目やんか! 力の入れ方がいちいちおかしいアニメだな……これ、カラオケに入ったらみんなで歌ってもいいかもしれない。

 これまでのもこっちは「いやぁ、ぼっちに典型的な思考パターンだし、本当に駄目だナ〜」と笑って観られる部分も(部分的に)あったものだが、今回はAパートBパートともに、「何故そうなる……」という超次元発想に基づいているために、完全に異物として存在していた。共感が低いのである意味ギャグとしては観やすくなっているのだが、ただでさえ残念だったもこっちがますます残念度を増すことに……コミュ障の人間って、「正しいコミュニケーションが取れない」だけであって、「間違ったコミュニケーションを取る」と同義ではないはずなのだが。まぁ、この完全にずれたアグレッシブさがあってこそのもこっちの痛さではあるのだが。

 Aパート、まずは「無口キャラ入門」から。思いついた時点でオチが分かるという切ないお話であるが、「無口キャラは話しかけてくれる男キャラがいる前提で成り立っている」という当たり前な真理を教えてくれたので目から鱗である。確かに、あいつら放っておかれたら単なるコミュ障だ。綾波も長門もそりゃコミュ障だ。うん、みんな知ってた。もこっちは怒り心頭でアイアンクローかましてくれる弟さんがいるからいいじゃない。更にカフェに挑むというぼっちには最大難度のミッションにも果敢に攻めるもこっち。このジャンルは既に過去の偉人である相生祐子氏が一大傑作を残しているのでもこっち程度の自爆では大したダメージではないが、相も変わらずこの世界の回りの人たちは良い人ばっかりなのが心に刺さる。あの店員のにーちゃん、蜂蜜まみれの床を掃除することになったんだよなー。やっぱり慣れないカフェはやめてコンビニでコーヒー牛乳を買おう。

 続いてプリクラミッション。プリクラって1400円とかすんのかよ、と一緒に驚く時点であんまり正視出来るお話ではないが、とにかく公式でアヘ顔をさらせるメインヒロインはもこっちだけ。ホントに不細工になれるこの才能……朝凪のエロシチュかよ。弟君がダイレクトにその被害を受けまくってるのがあまりにキツ過ぎる。ほんと、この姉弟の間の愛情関係って謎だよなぁ。普通に考えたら弟君は姉が大っ嫌いになってて然るべきなのだが、それでも何とかやっていけてるのは、よっぽどの人格者だからなのだろうか。部屋中に実の姉のプリクラ(アヘ顔)が散乱している状態って……萌えるようなそうでもないような……。

 そしてラストは夜の蝶ミッション。うん、頭おかしい。その発想は金輪際なかったわ。ヒトラーコピペの音読って初めてきいたかもしれない。なんでこの娘はリア充の生活全否定なのに、ああいう仕事に憧れたり、実際に行動を起こしてみる積極性を出したりするんだろう。そしてよりによってそのスタート地点が「ライター買ってつける」て。些細だよ! まずそこじゃないよ! これが、知識を蓄えているつもりで偏りまくっているネットジャンキーの実体ですね。まぁ、真っ昼間にキャバ嬢のインタビュー流してるようなマスコミがある世界なので、何が正解なのかよく分からんけども。とにかく、歌舞伎町が怖いってことは分かった。ボクも絶対足を踏み入れないようにしたいと思います。確かに、夜の木屋町は怖いです。

 結局いつものように全てのミッションに失敗したもこっち。だが、ラストで母親からの電話のフォローが入り、家族団らんが待っているというのは珍しくハッピーエンドである。あのエンディングさえなければすごく良い話になった気も……あの曲を歌ってた人、一体誰なんでしょうね。どんな気持ちで熱唱したんでしょうね。謎が謎を呼びすぎる作品やでぇ。

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