最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
みなさんGWのご予定はいかがですか? 僕は特になかったので、配信でライブを観ました。健全な推し活で健全な生活を。 とはいえ、Roseliaが絡んでいないライブを見るのは実は久しぶり。これまでもいくらか配信はあったと思うのだが、以前どっかで書いた通りに「キャパに限界があるからRoselia以外のライブ追っかけはセーブしよう」と心に決めたわけですよ。元々優先度がそこまで高くなかったモニカとポピパは我慢できるんですが、RASに関しては「我慢するのもなぁ」と思いながら我慢してました(Mujicaは我慢できませんでした)。で、このイベント。……これを視聴させる気になったのはやっぱりMyGO!!!!!の力だと思いますよ。昨年のアニメで再び燃料が投下されたおかげで3Dの方だって間違いなく盛り上がりを見せている界隈。そしてバンドリプロジェクトの花形の1つである合同ライブと聞いちゃぁ、「またまたどんなもんを見せてくれるやら」と気になっちゃってしょうがない。せっかくなのでこの機会に、普段3Dではあまり触れることのない2バンドに接してみようと思ったわけだ。
<以下、セトリとかマジでないけどネタバレ的somethingはあるかもしれないのでまだ観てない人は注意。あと、当然のことながらRoseliaライブ感想よりも圧倒的に軽めの感想になりますのであしからず>
PR エンディングが志方あきこってのもいいですよね、第4話。いや、冒頭に書くことでもないんだけど、前から思ってたから。志方あきこといえばなんといってもうみねこOPですが、「金色の蝶」から「金色の烏」にシフトしたのもちょっと面白いな。宇宙一のキンタマですね(ニコ動の悪い文化)。 お話はだいぶ見やすくなって、この度めでたく雪哉が若宮と正式契約するに至った。「実力を隠し持った暗君に、鼻つまみ者だと思われていた主人公が付き従う」って設定、これまた定番といえば定番の構図だけどやっぱりアガるものがありますね。うつけとぼんくらによって、旧態依然とした宮内に何か革命が起こるのか、それとも生き残り競争に必死で単なる政争ドラマになるのか。まぁ、それでもスリルはありそうだけど。「山内の九分九厘は敵」とのことで、何をするにも大変そうなこの逆境をばっさばっさと切り捨ててのし上がっていくドラマは普通に面白いよな。現状明確に味方サイドだとされてる人間などほぼおらず、若宮の側近の「澄尾」という純正ファイターが明確につながっているくらい。キレ者だが空気が読めずに平気で無茶をする大将に、実力充分の武官。そこにこまっしゃくれて世慣れた下賤の片腕がつく。こっからの下克上、どうなることやら(まぁ、形の上では君主なので下剋上ではないが)。 こうなってくると、今回会議でおじいちゃんから突っ込まれてた「嫁はどないすんねん」という部分が今後の焦点になってくるんでしょうか。1話目で東西南北の個性派ヒロイン揃い踏みだった時には「この女の子たちの血みどろの入内争いのお話なのか……」と思ってたのにそっからお預けくらいっぱなしだし、なんとか若宮には4人の姫との合コン展開なんかも見せてほしいところ。まぁ、あの描き方からして本命は東家の子なのだろうが……あれからあんまり出てきてないからよく分からんな。普通に考えるとこういう舞台なら4人が「なんとしても若様の気に入られないと!」って頑張るもんだけど、現状では若宮の地位が全然安定してないせいで、見初められたいかどうかもよく分からんのよな。政治の道具立てだと割り切ったとしても、父親が娘を差し出したがるかどうか。その辺りのやり合いにも要注目。 今回は澄尾の見せ場となる殺陣のシーンで雅な今作には似つかわしくないスマートなアクションが披露された。影の付け方とか、かなり技術的にレベルの高い画を見せてくれたと思ってるんだが、こういう画を見ると最近は「どこまでコンピューター依存の技術なんだろう……」ってのが分からなくて不安になるんだよな。いや、別にAIとか使っても全然構わないんだけど、「すげぇ!」って思った映像も「あ、CG処理ですぐ作れるんですよ」とか言われるとちょっと悔しいから。そもそもそれで悔しいと思う感情もおかしいんだけどな。
今週は「いじめ」テーマの作品が重なってしまった、第4話。まぁいじめってのはどうにも日本文化の中で完全に排除できない負の文化には違いないので、こうして作中で触れられるのは当たり前のことなのだけど……こちらのいじめは割とあっさり解決したみたいでよかったです。 さて、4話目にして記事立てしてますが、今回のプロットはふつーに感心してしまったのが理由です。今作は毎シーズン1、2本ある「作画はショボいが内容は割と見られる」作品に寄っているのだが、このカテゴリの草分け(?)である「このヒーラー」とか「カワイスギクライシス」と比べると純正のギャグとしての破壊力は落ちる。毎週楽しみに見るというほどではないのでぶっちゃけTier2くらいの認識だったのだが、それは純正ギャグ作品という立ち位置でもないので当たり前といえば当たり前、その分、今回発揮してくれた面白みは、熟練のラノベ作家によるこなれた設定部分のお話だった。 いや、あたしゃ当時からラノベってのは蔑む傾向にあったので(今は昔と思ってくれい)、たとえば同作者・平坂読による「はがない」なんてそこまで面白いと思ってたわけでもないし、続いてアニメ化した「妹さえいればいい」も別に悪印象はなかったが現時点で記憶も薄く、あんまり印象には残っていない。偉そうに作者を語れるような立場にいないことは重々承知しているが、なんだろね、やっぱなろう作品とかと比べちゃうとさ、「ちゃんと小説として成立させてくれてるなー」という当たり前の部分で感心しちゃうのよね。 具体的には、今回ついにサラがやってきた「異世界」についての言及が入り、衝撃の事実(?)が明かされたわけだが、その取り扱いが非常に丁寧というか、きちんと「主人公の探偵がロジックに基づいて推理した」シーンになっているのである。ざっと確認すると、惣助が異世界について疑問に思ったきっかけはサラの順応性の高さから。「いきなり異世界に飛ばされたのに馴染みすぎじゃね?」という疑問、転生ものなら当たり前のように流される部分にあえて踏み込むところからスタートしている。そして「言語が通じている」というヒントを分析し始めるわけだが、「翻訳魔法があるからですよ」というなおざりな解答に対し、「その魔法は本質的に違和感がある」と更なる証拠を提出。サラがこれまで使用した数々の魔法から「魔法と言っても別な体系を持った技術思想であると想定され、その流れに翻訳魔法だけが沿っていないように見える」という考察を展開。そのための伏線として今回出てきた「運痴」という語の解釈を使用した。「考察→証拠→反証→証拠」というふうに、ちゃんと推理を見せるセオリーに乗ったロジック展開が行われ、それらもある程度納得できるレベルで成立しているのである。 もちろん精査していけば粗も出るロジックで、そもそも魔法という見たこともない法則にどこまで現実的な洞察が通用するかもわからないのだから空論に空論を重ねているだけと言われればそれまでだが、重要なのは「本当にそうであるか」よりも「いかにそれらしく見せるか」なので、そこがテクニックとして成立しているというお話。そうしてある程度「それらしい」話を進めていけば、「信長が魔法で天下を統一した世界線」という(こちらは全力で荒唐無稽な)設定も通せそうではないか。こうしたネタについて、多分なろう作品だったら1話目で全部しゃべってしまって(なんなら長文タイトルで説明して)使い切ってしまう部分を、面白みとして混ぜ込めるのが技術なのである。 また、手垢まみれでもう触りたくないくらいの「信長」というツール(失礼な言い方だな)についても取り扱いが丁寧で、きちんとこだわりも感じられる。確認したらやっぱり作者は岐阜出身とのことで、もともと自分に馴染みのあるテーマをこうした形でネタに落とし込んだということだろう。作品全体が岐阜愛に満ちており、延々背景に映り込む岐阜城も、多分アニメスタッフが分かっていて入れているものだろう。予算はなくても愛があれば、なんとかなる部分もある……といいなぁ。 今週も正体明かさず、第13話。いったい正体は何者なんだ、キュアニャミー……。 というわけで今週もたいそう可愛かったですね。特にまゆちゃんが。いやー、でも改めて考えるとさ、今作の動物&プリキュアの組み合わせってすごく理にかなってるんですよ。どういうことかっていうと、我々プリキュアおじさんにとって、プリキュアのかわいらしさって決して恋愛対象とかではないわけですよ(だよね?)。どっちかってぇと犬猫を見ての「あらー、かわいい」と近似した感情なわけで、もういっそそこをダイレクトに結んじゃえってのは短絡的でありながらも効果的な答えなわけですよ。毎週毎週こむぎは可愛いですしユキもかわいい。その延長線上にいろはとかまゆちゃんの可愛らしさがあると、そういうわけです。ん、私のまゆちゃんへの感情はなんか違う気がする? 中の人要素は別腹です。 でも、今回は猫屋敷さんち以外の部分にも可愛いが多かった気がします。Aパートは主にこむぎといろは(と悟)によるニャミー探索パートだったけど、こちらのコミカルな演出は色々と見どころがあってお笑いプリキュアとしてもなかなかの出来。もう、いい加減こむぎが人語を解する犬だってことは町中に知れ渡ってる感もあるんですが、形式上そこの線引きは守り続けなきゃいけないので大変ですね。通常パートにおけるこむぎの存在はあくまでも犬でしかなく、何をやらせてもいいという放送コードのぶっちぎり方がありがたい。「犬のおまわりさん」は可愛らしくて良かったですね。あと、地味に今回のAパートはずっといろはが悟と一緒に行動している事実上のデート回とも言えるのだが、悟はプリキュアの彼氏ポジとしては歴代でもかなりいい位置、自然なサポーターのポジションにつけている気がします。最終的にこの2人の関係がどうなってるかは気になるところですね。まぁ、こむぎといろはの間には絶対的な主従の関係性があるのでそれとは別に普通に付き合っちゃえよ枠でいいと思うんですけどね。なお、まゆちゃんとユキの関係性は断固として(略)。 というわけでニャミー。今回は延々まゆちゃんをお姫様だっこしながら飛び回るというご褒美シーンのオンパレード。もう、ずっとこの関係でいて欲しいのでまゆちゃんには被害者ヅラし続けてほしい。僕には未来のことは分からないですけど、まさか、まさかまゆちゃんも変身して一緒に戦うなんてことはないですよね。ねぇ!(まゆちゃんが戦場に立つまでの流れがよっぽど強固じゃねぇと納得しねぇからな) そうそう、何故どこかの誰かさん(仮)がニャミーに変身できるかってのは現時点では気になるところですよね。こむぎはメエメエからニコガーデンの力を直接もらったから変身できるようになったわけで、おそらくニャミーの変身もニコガーデン由来のパワーのはず。もし同様の変身アイテムを譲渡されているならメエメエらの向こうの連中が認識しててもおかしくないのだが、今のところニャミーの正体に言及している描写はない。別ルートのエージェントから力を託されたってことなのかしら。いつ頃から変身してプリキュア活動を行なっているのかも気になるところ。 また、しれっと登場した「同じ街に住む、長毛種の犬を飼ってるなんか怪しい人」の存在も気になるところ。何が気になるって、今回キャストロールにあの人物の名前がなかったんだよな……ちょっとずつ、この世界の構造が明らかになるといいですね。 次回、まゆちゃんが! おとまり! テンパり! 泣き顔! 来週もサービスサービスゥ! あの終わり方だったらせっかくだからドラム強めのエンディング用意して欲しかった、第4話。流石にエンディングちょくちょくいじるのは無理かしら。バンドものなんだから曲自体はありそうなもんだが。 これにてひとまず「すばる加入編」が決着ということでいいんでしょうかね。ダブスタ田舎もんのせいで完全決着とまではいかなかったが、とりあえずバンドを続けるのは問題なさそうだ。今回は形の上での主人公は当然すばる。彼女の家庭事情をめぐってのすったもんだと彼女なりのモチベーションがちゃんと描かれたし、彼女の持つ二面性というか、友達向けの上っ面の下に見える他2人以上に下世話な性質なんかもちゃんと伝わってくる造形。この1話で感心するくらいにキャラが馴染んで、いい3人組になったように感じた。最後にきちんと彼女のCRY(叫び)も聞けたし、1つ大きな壁を破って良い関係性が築けたんじゃないかな、と思う。 「すばるの物語」としてもお手本のようにまとまった1話だったが、やはり今作の面白さの中心には仁菜がいる。すばるの掘り下げ回と見せかけて、厄介クソJK・井芹仁菜の掘り下げも順調に行われているのだ。彼女の中心属性は「空気の読めない田舎者」で、桃香やすばるから「空気が読めない」と思われているのも、きっと東京もんのドライな人間関係が飲み込めていないからってのがあるだろう。元々仁菜はそれほど人付き合いが上手い方でもなさそうだし、どっちかというとコミュ障とか陰キャと呼ばれる部類の属性だと思うのだが、それでも時にしつこいと思われるほどにグイグイ行ってしまうのは、人間関係の感覚がバグっていて「距離を保つ」という概念に欠けているから。だからこそ今回のすばるの「バンドやめる」宣言にもすぐに反応して、あれだけの熱量で迫ってしまったわけだ。「バンドならよくあること」とクールな桃香とはエラい違いである。 ただ、これで「田舎の人間は人情があるから」とか、「困ってる人が放っておけないから」とか、「嘘がつけないまっすぐな正義の人だから」みたいな簡単なくくりで説明できればいいのだが、そうじゃないというのが仁菜の面白いところ。アクターズスクールに通い続けてわだかまりが募っていたすばるはようやく祖母との対話をする決心がついたというのに、すんでのところで「やっぱばあちゃん可哀想やん……」というその場の空気のみで咄嗟の判断をしてしまう仁菜。これはもう、ばあちゃんのことを考えてるとかそういう話じゃない。いや、もちろんそういう側面も大いにあるだろうが、一番の理由は単に「今ここですばるがばあちゃんを悲しませたら、それって原因は私だよねェ!」ということに気づいてしまい、悪者になりたくなかったからだろう。すばるが告白した後に、なんともいえない空気になる責任が取れなかったのだろう。もしかしたら「すばるは綺麗な子だし、まだ役者としてものになる可能性もあるよなぁ、あたしと違って」とか考えちゃった可能性すらある。 仁菜の行動はそのどれもが突発的で短絡的。そこには激情も思いやりもないまぜにした珍妙な感情の噴出のみがある。この辺が面倒臭いところでもあり、面白いところでもある。あくまでも今作のタイトルは「CRY(叫ぶ)」。歌うでもなく、奏でるでもなく、それぞれが抱えた青くて歪な感情を、どこかにぶつけるだけのお話である。こうなってくると、仁菜やすばるが好きに暴れているのを訳知り顔で偉そうに見てる桃香にももう一波乱ほしいところですけどね。最終的には仁菜×桃香に着地する作品だろうしなー。 あなたは「めぐたい」と読む派ですか、第3話。まー、声に出して読む時は「けいたい」だと伝わりにくいからしょうがないし、元々の意味から「めぐたい」が正式だと主張する派閥もあるわけですが、わたしゃやっぱり読みやすさで「けいたい」を優先してしまいますね。心底どうでもいい話。 2話で1つの括りを解決する分かりやすい構成。畦目先生のよだれかけ騒動はあんまりスカッとすることもなく粛々と幕を閉じた。「怪異もの」とはいうものの、現状ではまだ化野の能力や目的や人となりがさっぱり分かってないもんだから、なんか知らんけど先生についてた呪いを力技で解いてぶっ壊してしまったようなイメージしかない。「個々の怪異にそれ専用の解き方があって、化野は知識量が豊富だからそれらを熟知している」とかだったら設定としては分かりやすいのだが、もちろん知ってることは前提にしつつ、解決策はかなり強引。毎回この展開で怪異をねじ伏せるだけだとあんまりバリエーションが作れない気もするが……今から心配してもしょうがないか。 化野は「よだれかけ」というあんまり聞いたことがない怪異の正体は牛鬼だということを看破した。看破した結果ちょっと間違ってたらしいが、その辺の差分も素人目にはよく分からないのでもうちょい説明してほしい、というか、そこが違って何が起こったのかを教えてほしい。今(牛鬼のWikiを)確認したら一部の伝承に「塵輪鬼」の存在は確認できたが、別にそれだけが牛鬼の起こりっていう定説があるわけでもなさそうだし、あくまでも化野の世界での解釈はそれが正道ということなのだろうか。そもそも「化野の世界」がなんなのかもよく分かっておらず、あのきさらぎ駅が実在の施設なのかも分からないし、今回ちらっと垣間見えた妹さんとの回想シーンも何を示すものなのかはさっぱり分からない。なんかもう3話目時点で分からないことだらけでなかなか視聴ポイントが定まらないのは困りものである。 じゃぁなんでそんなあやふやな作品をこうして見られているかといえば、菫子さんのキャラの良さと、そして「ホラー」とセット販売されることが多いエロ要素がいい具合にマニアックなのがヒキになっていますね。ダメージ差分画像の菫子さん衣装、なるほど確かにエロいし、ボコられてKOされた先生の衣装もすこぶるはしたない。そもそも床を舐める先生の動き自体が先週からエロかったわけだが、残念ながらそこは先生の悲壮な過去話に嫌な形でリンクしてしまったのであんまりエロく思えなくなってしまった。いじめテーマだけでもなんか苦しくなっちゃうのに、そこにおばあちゃんの思い出も重ね合わせるコンボがマジキツい。 「牛鬼」だの「塵輪鬼」だの「よだれかけ」だの、その辺の名付けと存在定義はよく分からぬが、少なくとも今作は「よだれ」という1つのテーマでもって先生の過去話から現在の症状まで、1つの映像イメージを繋ごうとしているのでその部分は芸術点でややプラス。最後の方で先生の顎下から雫が垂れて「またよだれが?!」と思ったら涙だったシーンとか、当たり前のことやってるだけなんだけど勝手に解釈しちゃうもんね。「よだれはエロい」という結論だけとりあえずもらっといて、次のエロ怪異へ行きましょう。もう次回予告ですでにエロそうな匂いはしている。 そんなのってないよ……第17話……。およそ考えうる最悪の展開、もう鬱も鬱、久しぶりにアニメ観てこんな気持ちになった気がするよ。いや、このアニメが嫌だっていう意味じゃなくて、作品世界内のキャラたちにとって考えうる最悪ってことね。 考え方の違いでぶつかり合ってしまうライオスとシュロー。黒魔術とは問答無用で禁忌であると考えるシュローのスタンスのほうが、どうやらこの世界では一般的。どれだけライオスが緊急性を訴えたところで、シュローは事情を飲み込むわけにもいかないし、周りの大勢だって基本的にはシュロー側。ここにきてライオスという異質な主人公の異質さがさらに浮き彫りになる。しかしまぁ、ここまでの話ならばまだ笑い話にもできたし、実際にこの作品はギャグアニメでもあった。 しかし、突然のキメラの襲来で、ライオスがこれまで歩んできた道のりのさまざまな要素に待ったが突きつけられる。もちろん一番大きな「×」は、ファリンの存在そのものである。理性を消し飛ばし、狂乱の魔術師の意志のままに動いているかのようなファリン。そのあまりに禍々しい形態は、どれだけマルシルが「黒魔術と関係はない」と主張したところで誰一人響かないだろう。目の前の残酷な現実が全てだ。「ファリンは黒魔術で蘇ったせいで呪われた」。それが現時点で最も短絡的に結びついた結論であり、それが真実であろうがなかろうが、もはやライオスたちの行動は「間違い」へと堕してしまった。 そして、そんな過ちをライオス自身が気づいていない。自分たちがどこまで「間違っているように見られているか」に気がつけない。目の前に惨劇の化身が現れたのだから落ち着いて判断しろというのも無理な話だが、この状況で「ファリンを助けたい」はいくらなんでもむしが良すぎる提案であり、狂人の訴えでしかない。次々とパーティーが殺されていく中、それでもモンスター側に理解を示せと言われて、誰が納得できるだろうか。ファリンを復活させたことが間違い、そしてそのファリンの対処も間違い。何もかもがライオスたちの過ちを責め立てる。 そして最悪なことに、このような地獄絵図を生み出した最大の要素がライオスのスタンスそのものであるかのように、周りからは見える。モンスターに興味を示し、食材として処理することにも抵抗がないライオスのスタイルは、「食べ物の好みをどーこーする」という程度なら笑い話で済んだかもしれないが、今や彼の「モンスターへの愛好」はファリンを守るための動機に見えてしまうし、彼が誤った嗜好へ突き進みすぎたが故の結末に見えてしまう。彼の普段の「笑える」要素を、ダンジョンがギャグとして受け止めてくれなかった、そんな気がしてしまう。これまでは一応「モンスターもあまねく平等な自然現象であり、それを食すことになんら抵抗はない」という信条は成立したが、「肉親がモンスターになる」ことは流石に想定されていなかった。彼は目の前のファリンをも食材として見ることができるかといえば間違いなく否だろうし、そんなふうに見られたらまじで単なる狂人である。ついに、ライオスのブレないスタンスが矛盾を孕んでしまったのだ。今後、ライオスは今まで通りにモンスターを食べることができるのだろうか。……まぁ、彼ならできるのだろうけど……。 シュローとライオスの大喧嘩、私としては性分というか考え方がどうしてもシュローの方に近いので、どこをどう考えてもライオスが一方的に悪いように見えてしまうのも悩ましい。ここでシュローと反目しあっているライオスはもはや単なるわがまま。此の期に及んでファリンを助けたいという彼の欲求は願望じゃなくて妄想。シュローやカブルーたちからは絶対そういうふうに見えている。もはや周りの人間からの助力は叶わない、完全孤立のイレギュラーパーティに成り果ててしまったライオスたち。果たして更なるダンジョンの試練を乗り越えることができるのだろうか。残されたのはただ純粋な胃痛のみである。 あててんのよさんが完全にあててんのよをアイデンティティにしててワロタ、第3話。魔王様に向かってあててんよはおかしくないか? どうやらこのまま「王都編」として続いていく様子ですね。正直、冒頭でカズマさんだけ孤立してしまった時にはどうなるものかと心配した(あとどっからいつもの服持ってきたんだとも思った)。Aパートはずっと姫様との「下衆なんだけどどこかハートウォーミングな触れ合い展開」という、このすばには稀によくあるけど穏当すぎる流れになってどうしようかと不安になったタイミングで、ちゃんと3人が合流してくれる手筈の良さ。きちんと役割をわかってくれていますね。 それまでの王城でのカズマさんの豪遊生活は、「まぁカズマさんだからな」と納得できる部分もありつつ、やはり憎らしいと思う部分もある。こいつ、現世で引きこもりだった割にはコミュ力高いんだよな。ナチュラルにお子様に(ちゃんと飛ばせる)たけとんぼ作ってあげてたり、意外と器用なところもあるし、子供マインドだから子供と相性がいいっていうあるある設定、最低限のコミュ力は必要なんだよ。しかし、「カズマにとってはこっちの世界に来てからの生活のほうが絶対に充実してるしいい思いしてるよな」と思ってたんだけど、アイリスに語って聞かせてた面白話が「文化祭」ということで、あんまりこっちの世界での思い出話にストックがなかった様子。現世では文化祭とか楽しむタイプの学生さんだったんでしょうかね? その後も謎の巨大ベッドでの家臣との絡み芸を披露したり、なんか全体的な雰囲気がキラヤマトさんっぽかったり、変なテンションで相変わらずの自堕落を見せつけるカズマにストップをかけられるのはお仲間3人しかいない。一番頼りになるのはやっぱりダクネスで、今期に入ってからはアクアもめぐみんも割とモブ。まぁ、めぐみんは劇場版でいい所全部持ってったからしょうがないし、アクアはアクアだからしょうがないのだろう。そういえば今回改めて気づいたんですが、ユルめのテイストがナイスなエンディング映像、アクアだけおたまじゃくしに乳を揺らされてるのに気づいて「やっぱあるんだよな」とは思った。ダクネスは普段プレートアーマーだからな。 ドMのダクネスから叱責される恥ずかしプレイを経て、謎の分身芸を披露しても王城に居座ることが叶わなくなったカズマ。送別会という名目が王族側に採用されたのかどうかもよく分からん妙な晩餐会でも、主役の座はダクネスのものに。こうして貴族の中にいるダクネスを見ると、やっぱりどう考えてもオーバースペックでカズマの横にいていい人間ではないのだが……ここまでしてもギリギリで「ダクネスはダクネスだから」という免罪符が効いてるのすごい。巷でナンバーワンの評判クルセイダーを籠絡し、一国の姫君まで引き込んだカズマさんはやっぱりすごいのだが、ダクネスさんはこんな男にいろんな弱みを握られてしまったことを後悔していないんだろうか。「逆境に好んで飛び込むもんだからクズ人間カズマにとって都合のいい動きしかしない」っていうダクネスのキャラ設定、やっぱ革新的な発明だよ。 あれやこれやと愚策を弄した結果、アクセルには帰らずに済んだがまた面倒ごとに巻き込まれそうな謎展開へ。ようやく今期の目標がちょっとは見えたかな。魔王軍との戦いはないんでしょうかね。そもそもこの世界における魔王軍ってなんなんでしょうかね。今のところ「人材豊富な芸人事務所」くらいの認識なのだが。 地蔵役でちょっとだけ出てきたヤングなんだったんだ、第4話。ヤング小野坂は危ういネタ回しを愛好するなど、水島監督とウマが合う人物。「アザゼルさん」のご縁ですね。 記事を立てておいてなんだが、現時点ではあんまり面白いと感じられていない作品。理由は色々と考えられるが、とりあえず画面の変化の乏しさというか、シチュエーションの変化が少ないことによる「飽き」の要素が一番強いかな。いや、先週のきのことか場面転換はしているといえばしているのだが、それとて結局は4人の女子高生のだべりという部分については大差ないシーンであり、前話以外のお話は基本的に電車の中がメイン。ロードムービーのスタイルなので回る先々でいろんな体験ができればそれでいいのだが、4人のトーク回しも正直あんま刺激はないし、一番期待していた「世界の常識がぶっ飛んだいろんな駅」が、今のところどれもこれも似たようなテイストになっているのが期待外れ。特に今週は一気に数駅を通過したわけだが、どれも「大量の○○が一気に襲いかかってくる」という展開で、オブジェクトが変わったとて体験としての差は生まれない。まぁ、30駅あるうちの3つ4つなのでバリエーションを無理やり捻り出す必要もないということなのだろうが……できれば「駅を訪れるおかしみ」みたいなものは物語序盤でもうちょい見せてほしいところ。先週の東吾野についても、なんか同じような話をダラダラ続けてる感じでパニックホラーとしてそこまでヒキがなかったのだよな。 ただ、そうして現時点では退屈な印象が否めないお話ではあるのだが、一応「まだ下準備の段階だから長い目で見ていろ」という期待がないわけでもない。まぁ、純粋に横手美智子&水島努に根拠なき期待を寄せているだけの可能性もあるのだが、例えば先週1話で切れてもおかしくないきのこの話が今週も引っ張られたように、各駅で展開された理不尽の数々のうち、どこが今後の伏線になっているか分からない。毎週冒頭に挿入される葉香との思い出話がどんな要素を積み重ねるためのものかは気になるし、少なくともスワン仙人の地図に何もないはずがないので(だよね?)、そうしたガジェットから最終的に描かれる完成図が読めないというのは一応プラス要素。まぁ、このままマジで何もないままに「ロードムービーで不条理な雰囲気を楽しむだけのアニメでしたけど、何か?」と言われる可能性もゼロではないのだが……そこは流石になんかやってくれ。監督には「BLOOD-C」で見せた暴虐を思い出して欲しい。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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