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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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12月20日 ドラフト模様(THS×3)

ピック順 【Thraxi】→【Serra】→【Sangriter】→【Mei】→【Alessi】→【Metallica】→

 

 年内最後のドラフトでございます。皆様、この1年に悔いを残さない試合が出来ましたでしょうか。僕は出来ました(ドヤァ)。

 そういえば年始のドラフトの予定を確認するのを忘れていたのですが、まぁ、流石に1月3日からドラフトってのはなさそうなので(多分こっちに戻ってきてない奴もおるやろ)、次回ドラフト予定は1月10日ということでよろしいでしょうかね。10日にも都合が悪い人がいたらご連絡をお願いします。もしくは、3日に禁断症状が出そうでどうしてもやりたいっていう人もご連絡願います。まぁ、されたところでどうしようもなさそうだけど。

 

 


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 銀河万丈がしゃべった!! 第10話。これ、最終話ってクレジットしていいのかどうかちょっと悩むな。来週もあるしな。

 とにかく最終話。まー、はっきり言ってぶん投げましたね。元々細かい理屈じゃねぇんだよ! なアニメではあったけど、最後に何かもう一波乱あるかと思っていたのだが、特に新たな真実も出てこず、世界崩壊の解決についても勢い任せで片付けられた。正直、流石に腰砕けの感は否めないが、まぁ、何をされたら満足だったか、と言われるとそれはそれで難しいし、このお話は結局「崩壊の危機に陥った世界を救う英雄譚」ではなく、「とある家族の愛と再生の物語」であるのだから、最後の最後が家族の集合写真になるのは至極当たり前のことだったのかもしれない。敢えて今作から学べる教訓を書き出すのなら、「CV石田彰は信用するな」という一点に尽きるのではなかろうか。

 結局、鏡都崩壊については、数珠を受け継いだ薬師丸がグッと気合いを入れたら何とかなった。そして、全ての「力」が薬師丸に受け継がれたことを確認して登場した「おじいちゃん」。そう、稲荷の父親ということは、とどのつまりは「神様」である。その神様から直々に明恵の位が譲渡される通達があり、世界はコトと薬師丸に託されることに。しかし、そのついでに稲荷はもうお役ご免となり、この世界からは消えてしまうという。そんなことを黙って見過ごすコトちゃんじゃない。「ちょっと文句言ってくる」とコンビニに立ち寄る感覚で次元を越え、世界を渡り、手慣れた感じで稲荷の元へ。そこではたまたま自分の消失をほのめかして古都を泣かしている稲荷の姿が。後はもう、親子喧嘩ってだけの話ですよ。成り行きでぶっ飛ばされた薬師丸が可愛そうな気もしたが、ぶっ飛ばされたおかげで駆けつけてきた母親の手を握ることが出来たし、授かった力を使えば、存在矛盾から消えかけていた母親を現世に引き戻すくらいは余裕だ。気付けばこの世界には鞍馬がおり、八瀬がおり、後は稲荷が意地を張って訳の分からない駄々をこねなければ、世界は丸く収まるのである。レッツ、拳で語り合い。

 最終話に何か見せ場を、ってんで、相変わらず拳に力の乗ったいい鉄拳を見舞うコト。その数分前には、実は稲荷は古都からも平手を2発もらっており、こうしてみると本当にとんだ駄目親父である。コトには「彼が持っていないもの」があると言っていたが、どこまで言っても自分本位で我が儘勝手なところは似ている気がする妙な親子。自分がやれるだけのことをやると後は「死にたいわー」と適当になっているあたり、血は繋がっていないのにどこか薬師丸にも似ている気がする不思議なパパさんだ。結局、「確かに役に立たないし、本当に面倒臭せぇ親父だな」と家族全員が声を揃えて言うものの、みんな、これまでずっと「家族の再生」のために生きてきたのである。今更1人だけ欠けてしまう未来なんて考えられない。強がっていた稲荷は最後には素直になるしかない。おんなじ顔をした娘さんといつものように笑顔で語らい、最後の最後は一家勢揃いの幕引きになったのである。めでたしめでたし。

 もう、サブタイトルから考えてこの終わり方しかないし、これでいいのです。八瀬が中盤以降どういう扱いなのかが見えにくかったのがちょっと残念だったけど、別にこれでお話が終わりってわけでもないのだし、これから先も八瀬は古都と一緒に楽しいお茶の時間を過ごしていくことになるだろう。鞍馬についても同様で、最後は「父親」に対してちょっと本音っぽい顔を見せてくれたのが楽しかったけど、出番はあんまりなしだ。まぁ、やっぱり最後はコトと薬師丸の物語になるからねぇ……。出来たらもう少し団欒の様子を見たかったのだけども。一応祖父まで含めての「勢揃い」が見られたから良しとするか。しかし、じいちゃんが一番可愛い一家って……もうこのままの勢いで東映が鳥獣戯画を全部アニメ化とかしてくれないかな。

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「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。」 3→3

 今期たくさんある「最初大したことないと思っていたけど意外に面白かった枠」に入りそうで結局入らなかった作品。んー、この作品と「脳コメ」あたりの線引きって、厳密に原因を考えようとすると難しいのだけども……。

 まず、一番の難点をあげるなら、問答無用で動画の質の悪さである。要所要所でバトルを含めてアクションを売りにしているはずなのに、その動画が色々と「足りていない」。たまにハッとするような構図なんかも見られるのだが、演出の技術云々で無しに、多分予算の関係でそれを作って形にするだけの手間が足りていないのだろう。目指している性質を考えるならばそこまでアクションの見せ方に拘る必要もない作品だと思うのだが、そこを無理矢理動かそうとして失点を作っているのは戦略ミスだったのではなかろうか。また、見せる絵柄についても、エロあり、ギャグあり、萌えありで様々なニーズを狙っているのは分かるのだが、非常にシャープな絵柄がどれも微妙に足枷になっている感があり、デザインがドラマと噛み合っていないちぐはぐな印象を受けた。まぁ、この辺はどこまで行っても好みの問題なのだろうけども……。

 そして最も大切なシナリオ部分についてだが、残念ながらあまり有用性を感じられない設定だった。中盤あたりは完全に「電気屋さん繁盛記」になっていて、この路線を貫き通すならばそれなりに新鮮な作品になったかもしれない。大手メーカーの資本力に圧倒される零細企業の戦いなんてのは超ベタなものだが、電気屋のお話となればこれはこれで珍しいし、世間知らずなフィノが、失敗をやらかしながらも天真爛漫な性格と自由な発想力で店の経営を盛り返していく、っていう話だったら、案外楽しかったと思う(実際、そういうエピソードは割と楽しかった)。ただ、その場合には「魔王と勇者」設定は全く必要無いものになってしまうだろうし、実際に描かれたお話も非常に陳腐なものであまり「繁盛記」としても深みがない。たとえば敵対している大手企業が魔物を利用して人件費を浮かせている設定なんかは、相手企業を「悪」に認定してしまう非常に安易なもので、「それが人道的に認められているのか否か」という部分が世界設定として認識されていない状態で描かれても意味が無いのに、さも説得力があるかのように説明されていたのが空々しい。まぁ、ラノベの設定にいちいち文句言うなよ、というのはお約束ではあるのだが。

 そして、結局最終的には「電気屋もの」ではなくて「魔王もの」に落ち着いてしまうのはしょうがないところ。結局ラウルとフィノのお話だし、上記のように「魔王と勇者」設定をちゃんとシナリオに活かすためには、戦わせるのが手っ取り早い。しかし、そうなってしまうと、そこまで組み上げてきた「繁盛記」と一切関係が無く、「今まで足しあわせなかったものを単に足した」だけであり、そこに相乗効果が見られない。同時に放送されている「アウトブレイクカンパニー」と比べると分かりやすいと思うが、あちらはちゃんと「異世界+オタク文化」に意味付けしているし、シナリオの根幹を成すオリジナリティとして機能している。今作は繁盛記ならばファンタジー設定が不必要、ファンタジーものなら電気屋設定が不必要。思いつきのレベルを出ない設定の使い潰しである。中盤の展開なんかを見ていると「この世界ならでは」がいくらでも作れそうだっただけに、何とも勿体ないお話であった。

 一応フォローすべき部分があるとすれば、これまたテンプレ的ではあるが、フィノのキャラクターはそれなりに可愛らしく出ていたのは良かったかもしれない。まぁ、ぶっちゃけ「ちょっと趣味がおかしいアホな子」っていうだけなのだが、吹っ切れてくれているので見ていて気持ちが良いし、最近は「アホ素直」なヒロインって意外と少ない。独特の口調なんかも割と楽しかったし、もっともっとフィノの魅力が出てくれば良い萌えアニメになったと思うのだが。他のキャラがほとんど記憶に残ってないレベルなんだよなぁ。

 というわけで、フィノ役の田所あずさは実に良いステップアップになったのじゃなかろうか。なんか本人が必死にオープニングを踊っているPVなんかもあったけど、若手らしく一生懸命で好感が持てる。ねらえ、ポスト東山奈央。

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「義風堂々!!兼続と慶次」 5→4

 首ふっといなぁ。結局最後の最後までその印象は変わらなかったな……しょうがないよね。頭より首の方が体積でかいんだもん。原哲夫の絵ってこんなんだったっけ?

 最初は「変なの出てきたぞ?!」とつい見入ってしまった作品であるが、2〜3週もするとすぐに慣れて、「なんかよく分からんノリやな」というのであまり入り込むことが無くなった。話が勢い任せで「侠気さえあればなんでも出来る」展開なのは別にいいんだ。だって元々「花の慶次」なわけだし。ただ、それをアニメシナリオとして解題するときの手順がちょいとお粗末。越後での戦や兼続出生の秘密、信長との対決などなど、歴史的な大イベントがてんこ盛りのお話なのだが、「兼続のどこかどう凄いからこうなった」がちょっと分かりにくいのだよね。慶次も兼続も周りの連中も「傾き者」が多いおかげで、何か妙案を思いついてもあんまり口でしゃべらずに行動で示してしまうので、どこまでが狙いで、どこからがアドリブなのかが良く分からんのだわ。原作漫画だったらじっくり読み直して意図をくみ取ることが出来るのだが、アニメだと時間の縛りがあるのでそれも難しい。アニメ用にもう少しシンプルな筋立てにいじっても良かったかなぁ、と思う。まぁ、あんまり小賢しく見えると、せっかくの「大物らしさ」が薄れてしまうので痛し痒しだとは思うが。

 結局、原作が原作だし、制作もちょっと変わった管理体制なので、なかなか目を見張るようなアニメーションは出てこない。塗りのくどさなんかは「思ったよりも気にならない」とマイナス評価にこそ繋がりにくかったものの、やっぱりバタ臭さは隠しきれず、ちょっと現代アニメとしては物足りない。こういうニーズもどこかにあるのかなぁ。あ、でも「幕末義人伝浪漫」よりは見やすかったのは間違い無いですよ。

 後は個性の強いおっさんキャラをどの程度愛でられるか、っていうことになるんだと思うが、その部分ではやっぱり面白いよ。個人的にはこの作品の秀吉が凄く好き。尾張弁丸出しの猿を上田さんが熱演してくれていて、胡散臭さと貫禄が入り交じった良いバランスだった。信長の突拍子も無い威圧感も良く出てたし。そう考えると、野暮ったいアニメーションもアクの強さを更に際だたせるための味わいだったのかもしれないな。

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「フリージング ヴァイブレーション」 4→4

 予定していたよりは売りが多かった作品だったと思う。少なくとも1期よりもちゃんと見るモチベーションが維持出来たし、この作品に求められているものはそれなりに提供してくれていたのではなかろうか。いや、別にどれくらいエロいかとか、そういう話ではなくて(まぁ、それも大事だけど)。

 個人的に圧倒的盛り上がりを見せたのは5〜7話の展開である。エリザベス先輩の挫折が容赦無く描かれ、この作品の持つ圧倒的なエロへのこだわりがアカン方向で発揮され、そこから立て続けに弟によるサテラ先輩陵辱へと繋がる。「能登麻美子に卑猥な台詞を言わせるアニメ」として、これ以上ないセッティングであった。それ以外でも、もちろんエロい方向への作画演出はそれなりに気を遣ったものが多く、同系統の作品の中でも品質は決して見劣りするものではない。個人的には、やっぱりザベス先輩の浮き沈みの激しさが一番の見どころで、最初にEパンドラの連中と心通わせることが出来た器のでかさを見せつけ、そこから一気に暗部の中枢に食い込むかと思ったらぼっこぼこにリョナられ、確実に再起不能やん、と思ったら愛の力で劇的に復活、そこから更に戦線復帰してサテラ先輩と小競り合いまでしちゃうという。彼女をメインとした物語として見た方が、今作はすっきりしていた可能性も。

 そんな感じで色々見どころも少なくない作品ではあったのだが……やっぱりシナリオ面がぼんやりしてるよね。いや、今回は1期に比べても非常にシンプルで分かりやすい筋立てだった。敵は明らかになっているし、その強大さもザベス先輩のおかげではっきりした。これをたくさんの味方が力を合わせて打倒していく物語だったら、普通に燃えられたと思うのだが……また同士討ちなんだよなぁ。1期もそうだったけど、結局この作品って、ノヴァが出てこないとパンドラどうしで殴り合うしかない。今回は完全に主義主張の面から2派に別れており、似たような能力を持つパンドラが乱戦模様。サテラ先輩もアラスカ帰還後にははっきりした活躍の場が与えられず、一体誰をメインにみたらいいのか、と悩んでしまうことに。ラナに至っては、今作では多分何もしてないし。多分一番中心になっていたのはアミリアなんだろうけども……彼女は彼女であんまりキャラが立ってなくてなぁ。そこにピリッとスパイスを入れてくれる予定だったのがシフォン先輩で、ラストだけを見れば確実に彼女が主人公の物語であるはずなのだが、そのシフォンも主義主張がよく分からない。こいつら、もう少し冷静に話し合うスキルを身につけた方がいいと思うんだけど。なんで問答無用の殴り合い以外に選択肢がないんだよ。脳筋だらけか。

 結局、最終話ではなんか綺麗にまとまった風に見せたわけだが、ノヴァがどうなって、アミリアがどうなって、そしてシフォンがなんでああなったのか、理屈の上ではちょいちょい説明されているけれども、もやっとは残る。挙げ句にラストシーンは確実に「3期へ続く」であり、1シーズンのシナリオとしてはちょっとねぇ。いや、3期があるなら喜んで観ますけども。その際には流石にもうちょっとラナに出番あげて下さいね。

 飛び抜けた個性があった部分で加点だが、最終的なダラダラ感はぬぐい切れずに減点。トータルでプライマイゼロといった感じか。中の人的な盛り上がりはそれなりにあったんだけど、こちらもとっ散らかっちゃったので強く押せる部分がなかったのは残念。能登ライザー先輩がもう少し頑張れればなぁ。あと、一番見ていて楽しそうないず様のキャラが即死だったのもちょっと残念であった。アミリア役の三森も今ひとつ。どうも、彼女はシリアスなところに放り込むと残念な結果になる気がする。ミルキィ、てーきゅう、マイリトルポニーだけで回すわけにはいかないが……うぅむ。

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「境界の彼方」 6→5

 京アニだから。そういう理由で本当に最後まで苦もなく見られる作品には違いなかったのだが、はてさて、求められているものはこれだったのだろうか。

 まず見るべき点を挙げるならば、もちろんそれは「京アニクオリティ」の一言で片がつく。最終話も当然のようにガンガン盛り上がっていたが、とにかく動き、魅せられる動画の数々。本当に細かい仕草にいたるまでが「京アニですよ」というアピールを繰り返しており、この品質で毎クール1本アニメが見られるだけでも随分贅沢な時代になったと思う。結局「Free!」だってこれだって、こんだけの圧倒的仕事量を見せられてしまえば、何も文句は出なくなってしまうのである。そして、最終的にはやっぱり「未来ちゃん可愛い」というのも評価ポイントになるだろう。今作は様々なサブヒロインはいるものの、基本線が真っ当なボーイミーツガールであり、主人公の視線が他のキャラに移ることはない。徹底的に栗山未来のみを彫り込んでいくことが正しい方向性であり、彼女一人(と秋人)がキャラとして立っていれば作品が完成する。始まった当初は口癖の件とか、趣味の件とか、眼鏡の件とか、諸々が阿漕過ぎて苦笑いものだったが、結局、京アニの作り出す「カワイイ」は、阿漕過ぎるくらいにコッテコテのキャラを作り出した方が食い合わせがいい。そういう意味で、真っ当な「京アニヒロイン」として錬成されていった未来ちゃんは、やはり「可愛い」の最先端にあったのだと思う。

 で、そんな充分な下地はあったものの、どうにも見るべきポイントが定まりきらなかった感があるのが、勿体ない作品であった。真っ当なラブストーリーを作りたいのだったら、流石にもっと共感しやすい土壌を作り出さなければならないだろう。「不死の少年と退魔の女性」という組み合わせは、(ラノベ・漫画界隈では手垢がついているかもしれないとはいえ)流石にイメージして心情を追うのが簡単とは言い難い。特に今作の場合はありがちな「妖怪・魔物」とは一線を画した「妖夢」という存在が非常に曖昧なものになっていて、「虚ろな影」「境界の彼方」といった巨大な存在が、どのようなものであるのかが分かりにくい。そして、「境界の彼方」と同一存在であった秋人が主人公ということで、この曖昧さを乗り越えないかぎりは、ラブストーリーとしての主軸に共感を得ることが出来ないのである。たとえば、同じようにぶっ飛んだ関係性にあった男女関係でパッと浮かぶのは「灼眼のシャナ」の悠二とシャナなんかがある。今思うと今作と似ている関係性だが、この2人の顛末を描くのに、なんと6クールもかかっている。それだけかけても悠二の存在ってのは最後まで完全に理解出来るものではなかったが、そこまでジリジリと世界を作り上げて、ようやく「とにかく2人は結ばれている」ということが分かるわけだ。残念ながら、わずかに12話の世界では、この2人の持つ背景を全て飲み込み、物語として楽しむまでには至らなかった。

 結局、「異能バトルもの」なのか、「青春ラブストーリー」なのか、という主軸がぶれた、もしくは両方を取ろうとしてしまったことが、今作のピントをぼやけたものにした最大の理由だと思う。あちらが立てばこちらが立たず。京アニの実力をもってすれば、「曖昧な存在」と対峙するバトルものも描出するのは別段難しいことではなかっただろうが、それが「可愛い女の子との恋愛もの」と同居すると多少ギクシャクしてくる。いや、普通ならばそこをシームレスに結びつけることは可能なのだが(戦争ものと恋愛要素なんて、普通は切っても切れない関係なのだが)、京アニの作り出す「萌え」は、あまりに純度が高く、他のものに混ぜ合わせた時の浮き上がり方が強すぎるのである。おかげで「萌えパートは萌えパート」「それ以外はそれ以外」という線引きが不必要にはっきりと出てしまい、どうしてもそれが1つの流れに乗りきらなかった。個人的に6話がピークだったってことは、やっぱり私は京アニの絵柄に「萌え」の方を強く求めているのだろうなぁ、というのが分かってしまい、なんだか勿体ない気持ちになった。一度、一切女の子が出てこないようなクッソハードな作品も見てみたい気がするんだけど。ん? いや、Freeはちょっと違う。

 さて、そんなちょっと勿体なかった作品だが、中の人的な話題はそれなりに。なんと言ってもメインヒロイン未来ちゃん役の種田梨沙である。まー、本当に器用な子で、今期も「ストブラ」とコレで萌えヒロインフル回転。阿漕なキャラもきっちり立てて、かなりいいお仕事だったのではなかろうか。また、今作には同大沢事務所から大先輩川澄綾子、Freeに続いて2作連続で出演となった渡辺明乃という、頼りになる先輩方が回りを囲むナイス大沢キャストが実現した。これで一気に種ちゃんもステップアップである。その他若い力は桜役の豊田萌絵、マスコットキャラ愛ちゃん役の山岡ゆりなどの名前が見られる。特に山岡ゆりに関しては、着実に「いい役どころ」を押さえているので要チェックだ。そして、個人的に一番のツボだったのは進藤尚美の京都弁! はぁぁ、やっぱり良いわ。あの声、あのしゃべり方を聞くだけで、静留さんのヤンデレズっぷりが脳裏に蘇る。恰好よくて艶のある、実に大人なグッジョブである。

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 まさか、失血死すると最悪死んでしまうこともあるなんて……第13話。シナリオ上はもやっとしたものが残るものの、作画リソース、アニメーション演出としてはズガンと盛り上がった1つの山場である。まぁ、今作の場合は山とそうじゃないところの区別がほとんど無いのだけども……。

 針目縫との全力全開バトル。彼女の語る父親との因縁は流子が求めてきたものそのものであり、一身博士は針目の手によって惨殺されていた。「裁ち切りばさみ」も博士の発明で、生命繊維を断ち切るのに特化した強力な武器ではあったのだが、それすらも撒き餌として、博士は鮮血の存在を隠し通したという。それほどまでに、鮮血は人智を越えた存在。対鬼龍院・針目の最終兵器となりうるものなのか。しかし、そんな鮮血も今の流子では扱い切れるものではなく、圧倒的な実力差で叩き伏せる針目を前に、ついに恐れていた暴走がスタート。異形の姿となって暴れ回る流子。それを楽しげに茶化す針目、その針目の狙いに忌々しげに乱入する皐月。鬼龍院の内幕もまだ見えてこない状況で、やはり流子を止めることが出来たのは、「親友」のマコであった。

 と、いうわけで、久しぶりのマコ劇場! いやー、やっぱりいいな。暗転から彼女にスポットが当たったときの得も言われぬ不安なあの感じ。もう、何を言っても無意味なのは分かってるのだが、やはりマコの持つパワーは尋常ではない。今回は家族総出で「闇医者の娘の端くれ」としての存在感をがっつりアピールしており、地盤が崩壊した会場に何故かトラックで駆けつけたり、何故かそのままバックで流子に突撃したり、何とも異次元。はたして今回流子の首は一体何回へし折られたのだろうか。誰か暇な人はカウントして下さい。既に1クール近く見守っているというのに、禍々しい姿に変身してしまった流子のクリーチャーっぽさよりも、マコの奇行の方がよっぽど恐ろしいのである。まぁ、世界広しといえども、全力モードの流子・皐月の間に躊躇わず飛び込めるのなんて、マコくらいのもんだよなぁ。

 結局、勝負はうやむやになってしまったわけだが、針目は皐月との確執を深め、今後「本社」がどう動いてくるのかは火種だらけ。そして、皐月様は今回の戦挙をあくまで情報収集の場と認識しており、無事にデータが集まったことで、いよいよ本能字学園は進軍を開始するという……って、もともと皐月様の目標ってそんなことなんだっけ? てっきりあの偉そうなお母ちゃんの鼻をあかすことだとばかり思っていたのだが……まずは全国制覇からかぁ。本能字クラスのヤバい学校が他にも3都にあるってのかね。すさまじい世界だな。まぁ、本能字学園の精鋭である四天王の皆さんはご健在ですからね。出来ることなら蟇郡さんはマコの横に張り付いて的確な突っ込みを続けて欲しいもんだけどね。ちなみに、今回気付いたのだけど、四天王のうち半裸1人、ジャージ3人のうちわけになっているが、蛇崩さん、今時きちょうなブルマをはいてますね。いや、全くエロくはないんだけどさ。

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 P.A.といえば能登麻美子! 第12話。いや、未だかつてない適当な登場の仕方だったけども。やっぱり北陸地方の叡智を結集させるとこうなるわけですよ。麻美子の出演するP.A.作品は名作(この発言は、彼女が登場していないTTRDGなどを貶める目的のものではありません)。

 安藤真裕コンテ回ということで、いつも以上にがっつりと重たいシナリオが、じわりじわりと染みいる出来映え。修羅場となった教室のシーン以降の展開は本当に見事なもので、ぬくみ雪の降る汐鹿生の村の青い青い景色と相まって、非常に印象深いものに仕上がっている。もちろん、序盤のあかり姉ちゃんの挨拶シーンも胸を突く仕上がりだ。ドロドロしてるお話というのは、何もドロドロとだけ描く必要はない。こうして、一抹の寂しさの中にも、ちゃんとドロドロする理由となった人と人との繋がりが描かれれば美しいものになり得るのである。

 今回は大きく2つの物語があった。1つは、海の上での「あかり編エピローグ」とでも言うべきいくつかの事象。アバンは美海、さゆのコンビからスタートし、この2人があかりのために必死に頑張っている姿が描かれる。幼い2人の未来を暗示するものなのか、今回地上のシーンでははっきりと青空が描写されており、不審者親父を撃退する幼女2人の戦いが久しぶりに明るいイメージで描かれている。まぁ、親父さんからしたら災難以外のなにものでもないが……ちっちゃければ何をしても許されるのですよ。可愛いは正義。そして、そんな親父さんが改めて海の上に出てきて、愛娘と最後(になるかもしれない)の言葉を交わす。残念なことに冬眠決行とお船引は同じ日らしいので、父親が娘の晴れ舞台を見ることが出来ない。花嫁の父としてはこれほど残念なこともないし、何とかあかりには「もっといい選択肢」を選んで欲しかったこととは思うが、彼女の芯の強さも、肉親である親父さんが一番よく知っていることだろう。最愛の妻の姿も重なり、一人の親として、娘の意志を大切にすることに決めたようだ。

 これまでを振り返ってみると、実は光たちの父親・灯(ともる)は一度たりとも悪人としては描かれてこなかった。彼は汐鹿生の村の責任者、宮司という重い身分にあり、家族のことを思っても、村のことを思っても、まずは「大きな意志」を優先しなければならなかった。そのために、分からず屋の父にも見えたし、排他的な海の男にも見えただろう。しかし、これまでの1つ1つの局面を振り返れば、実際はちゃんと「人間らしい」感情で家族を見ていたし、出来ることなら回りの人間には幸せでいて欲しいと思っている。そんな彼の感情が、今回ようやく結実したように見えるのである。どうしても、私も歳のせいか娘を嫁に出す父親の気持ちの方を追いかけたくなってしまい(いや、そこまでじゃねぇけども)、あかりに「やめろ、そんなこと言うな」と必死に嫌がる様子もなんだか共感してしまう。ひょっとしたらこれが永久の別れになるかもしれないと考えれば、その寂しさは格別である。この状態であかりの意志を尊重できたあたり、やはり彼は「いい父親」だったのではなかろうか。

 そして、地上は着実にお船引へと歩を進めているわけだが、そんな中でも確実に変化を続けるのは汐鹿生の生態環境である。どれだけ光が嫌がっても、「巨大な周期」の1つと考えられる冬眠への変化は止まらない。村ではついに冬眠に入ってしまう子供まで現れ、なんだかぼんやりしていた冬眠の話も、にわかに現実味を帯びてきた。「いつ目覚めるか分からない不安」「地上が壊滅するかもしれないという罪悪感」、そして「目覚められるのかという不安」。たくさんの不確定要素が渦巻く中で、ついに、ついに何かが動く。そして、そのスイッチを押したのは、長い間外野であり続けようとしていた、あの要だったのである。

 考えてみれば、4人のスタンスというのは、どこまでも悲しいくらいに似ていた。「好きな人を見ているだけでいい」という諦観……というか理念は、光、ちさき、そして要の3人が持っているものだ。非常に「弱い」生き方ではあるが、これまで作り上げた関係があまりにも大切すぎて、そうなってしまうのは仕方ないことだ。しかし、そんな「弱さ」を言い訳にしてしまい、光が現状に甘んじているのを見て、要はついに我慢が効かなくなってしまった。自分自身は既にけろっとした顔でちさきに告白してしまっただけに、そこにすら至らない光に対して、苛立ちがあったのは事実だろう。そして何より、冬眠に対する不安感から、今まで我慢してきた「関係性」への遠慮がついに揺らいでしまったというのも大きかったかもしれない。要の手によって動かされた振り子は、光を通してまずはまなかにぶつかる。光がはっきりと告白したのは意外ではあったが、流石に彼も男の子。あそこまで要に挑発され、ステージを整えられてまで逃げるような玉無しじゃない。そこは素直に光を褒めていいだろう。

 しかし、残念ながら当のまなかにはそれを受け入れるだけのメンタルが無かった。突然の告白にパニクり、思わず逃げ出してしまう。そして、そんなまなかの逃走劇のどさくさで、バトンが次のちさきに回る。堂々と告白し、逃げ出したまなかを必死に追った光を見て、「いつかやらなきゃ」と身構えていた告白モチベーションが暴発した形。前門のまなか、後門のちさき。どちらをどうしたらいいのか分からなくなった光だが、とりあえず、ちさきと一緒に現状の確認。「これからも何も変わらない」とちさきに言って聞かせたわけだが、「お前がそれを言っていいのか」とは思う。そして、逃げ出したまなかは必死に自分の感情に整理をつけようと努めており、悩みに悩んだところで浮かんだのは、やっぱり光の顔。それが答えなのか、と結論づけようとしたところ、これ以上ないグッドでバッドなタイミングでまたも紡の操る網の中へ……この短期間で2回も釣れるなんて、むろみさんクラスのちょろい女だ……。

 さぁ、次回で1クール目の締めとなるわけだが、一体どこにこの振り子は振れるのか。こうしてみると、なんだかんだで光もちさきも割と大人な判断が出来ているみたいだし、まなかだって、一番奥にあるものがなんなのかは、きっと分かっているはず。これで要が余計なことをしなければ、何とか着地点は見つかる……と、いいな。(あと、紡が余計なイケメン発言をしない、っていう条件も必要なんだけどさ)

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 アツい展開、第11話。非常にアツい、アツい出産シーンである。今週は「COPPELION」でもアツい出産シーンが描かれており、奇しくも謎の出産ウィークとなった。いや、どうでもいいけども。

 予定調和に予定調和を重ねる展開ながらも、何故かストレート過ぎると文句が出ないという矛盾。これまで風車のピタゴラスイッチで変態行為を行っていたアニメとは思えないくらいに真っ当なスポ根展開となっており、やっぱりジョストが面白そうに見えてしまうのが不思議なものである。まぁ、ほとんどの試合については「なんで勝ててるのん?」とか、そういう理由付けはよく分からないわけだが。もともと雰囲気で魅せる部分が多い競技だろうし、その辺も大して気にならない。強いて難を上げるなら、主人公であるはずの美桜の勝ち上がっている理由が不明確なことくらいだろうか。準決勝の「競技をはじめて数ヶ月のダークホース」VS「何故勝ち上がってきたか分からないラッキーガール」っていうマッチメイクは、伝統ある大会を見に来た古参のファンたちはどう思ったんでしょうね。試合展開も地味だったみたいだし。

 しかし、美桜の試合が地味な代わりに、もう1つの山である会長の試合はどれもこれもドラマティック。準々決勝の相手は、「会長を己の猛々しいもので突きまくりたい欲求が止まらない」ことでお馴染みの茜さん。いや、すみません。誤解を招く描写ですね。彼女の愛はあくまでもプラトニックなものです(まぁ、全裸で触りっこはしてるけども)。ついにはるか高みであるスィーリア先輩の足下にたどり着き、自分の持てる全身全霊で挑むことが出来た茜ちゃんは、なんかもう、それだけでも満足そうだった。今作で一番恋する乙女成分を素直に発揮していたのは茜ちゃんだったので、彼女が幸せそうで本当に何よりである。

 そして、準決勝は誰よりも勝利に対して貪欲なノエルさん。彼女がどの程度の実力なのか、というのも実はあんまり分かっていなかったのだが、やはり会長と戦うにはまだまだ実力不足。正面からの戦いでは圧倒されるだけだし、多少の奇策を弄しても、結局はその上を行かれる展開に。いや、ジョストにおける「奇策」って何なのかはよく分からないけども。絶望するノエルが思い出したのは、1人1コメントで平等にアドバイスを与えていた貴弘の言葉。持っていたプライドをかなぐり捨てて、気持ちの勝負に出てついに会長の鼻をあかすことに成功するノエル。そこからは勢いを付けて、一気にデュースゲームに持ち込むことに成功した。しかし、やはり基礎体力に差があるのか、精神戦で削られまくった代償なのか、ラストゲームでは身体の状態は天地の差。負けを覚悟したノエルに、あれだけ忌み嫌っていた父親からのアツいエール。うーむ、王道。親父さんのツンがついにデレた瞬間である。まぁ、父兄参観を見に来た恥ずかしい親父さんには違いないが……いいシーンでしたよね。

 というわけで、準決勝の最後の一手はどうなるか最終回に持ち越したわけだが……次回予告で「ノエルが泣いた」って言っちゃったしなぁ。いや、うれし泣きの可能性もあるけどさ。最終戦は会長VS美桜。多分、圧倒的戦力差で美桜をボコボコにする会長に対し、駆けつけた貴弘に勇気をもらった美桜が、土壇場で奇跡のフェザーズフライ、っていう展開なんでしょうね。予想はつきますよ。でも、それでいいからきっちり見せて欲しい。エロも良し、スポ根も良しです。そして、今週も恰好良かったベルティーユ先輩。本当に愛されキャラだなぁ。付き人コンビにあれだけぼろくそ言われるってことは、準決勝まで残った一番のダークホースって、ひょっとして彼女だったんじゃなかろうか。

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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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