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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
この世界にもゆるキャラっているのかよ、第二十話。想定されてる時代設定って大体昭和後半くらいだと思うのだが……おしおっしー、海水ブッシャァァァー。 ジリジリとしたお話が続きます。今回の主役は文句なしで美海。海からすくい上げたのに一切目覚めることのない「眠り姫」を巡り、美海の葛藤と光の不安が交錯する。あまりにイレギュラーなことが多すぎて、誰1人として「まなかの救出」の意味を把握出来ないでいる。何しろ、冬眠に入ってからというもの、勝手に上がってきたのではなくて無理矢理地上に引き上げたのはまなかが初めてだし、その結果目覚めないのも初めてのケース。当然、エナの剥離なんてのも前代未聞の事態だ。その意味を解釈出来る人間がいないので、みんながそれぞれに自分に都合の良い方向へ勝手に受け取るか、もしくは都合の悪い方へ嫌な想像を加速させるしかない。 光の不安は、「まなかの強奪は海神の冒涜に当たるのではないか」というもの。「お女子様の墓場」に眠っていたまなかはまさに人柱であり、それを奪い取ったらついでにエナまで剥がれてしまったというのは、どうにも気分の良い話ではない。あげく要は「水温が下がってきたかも」なんて不安を煽るようなことも言ってしまうし、何よりも目覚めないまなかを見ていたらどんどん心がすさんでいってしまう。仕方がないので、この焦りは全力でうろこ様探しにぶつけることに。今までは一応「様」をつけていたはずなのだが、今回は完全に「うろこ」呼ばわりである。こうして「神など自分たちと大して変わらない立場なのだ」と思っていないと、光の寄って立つ足下が揺らいでしまうのだろう。しかし、やっぱり無理のものは無理なわけで……結局、体調を崩して寝込んでしまうことになった。はぁはぁいいながら美海にのしかかる光はちょっとデンジャラス。 そして、そんな光の切羽詰まった様子に心痛める美海。汐鹿生に突入してまなかを救出することに尽力した美海だったが、当然、その時抱えた矛盾は一向に解消する気配はなく、「まなかがいるのに意思疎通出来ない」という半端な状態のせいで、やきもきは更に増すばかり。まなかのために精魂すり減らす光を見ていると、どうして自分はあそこに届かないのか、と純粋な嫉妬も抱いてしまうだろう。光のためを思えばまなかの目覚めに協力することは当然だが、「自分だけ違う」立ち位置で解決策を探す美海は、自分の本心を意識せずにはいられないのである。紡との対話では「喜ぶことが出来るのか」と自問自答していることから、現時点では「喜べない」ことは確定ということだ。確かに醜い感情ではあるのだが、払拭しきれないのは紛れもない事実。それもこれも含めて、前を向くしかない。そんな「不安」と「喜び」を面と向かって受け止めてしまった紡はやっぱりでかい男だ。最近はちさきに対する思慕を隠さなくなってきました。良い傾向だと思います。 その他、そんなちさきを見て「やべぇ、色っぽいおねーちゃんだ」とドキドキする要。そんな要とお話出来て嬉しそうなさゆ。子供たちの頑張りを見て、全部分かってしまっている感じのスーパー母ちゃんあかり。姫の目覚めの時はまだ来ないが、来ないなら来ないなりに、時間はすすんでいくものである。今回は、あまり大きな動きのないエピソードではあるのだが、そうした細やかな1つ1つの感情がさりげないシーンでにじみ出ているのが相変わらずグッと来るところ。今回のコンテは P.A. の中核・許琮氏。ちさきが海から上がって後れ毛をあげるアップとか、美海が光に「キスしろ」と提案する前にグッと一呼吸堪えてから明るく切り出すタイミングとか、そういう見せ方にいちいち情感が籠もる。 そんなしっとりと高まってきたムードを全てぶっ飛ばして……まなかの覚醒。なんじゃいそりゃぁぁぁ! テープか? おっさんの歌うテープが実際は効いていたのか?! ずっと寝てた割にはエラいハキハキしゃべるなこのやろう! PR 今回も新キャラは1体。そしてあんまり新キャラのキャラ特性を活かせたわけではないのが残念だが……割と面白い方の回だったかな。色々衝撃の事実も判明したし。
○第16話 「女3人寄れば…」 登場犬:沖縄、東京、岡山(生田善子) 初登場の岡山犬(きびだんご)は、何かを思い出そうとしてるのに出てこなくて困っている様子。そこで、沖縄と東京が何か協力してあげたい、と申し出る。「3人寄れば文殊の知恵さ〜ね」との沖縄の言葉に、東京は「文殊ぅ? じゅ、と来れば、寿限無って知ってる?」と突然の話題を振り、見事な滑舌での『寿限無』を披露する。そんな流れに乗せて、沖縄も「自分も長い名前知ってるさー」と、今度はピカソの本名を立て板に水で暗唱。見事さと意外さに感心する2人。でも、肝心の思い出したいことは全然出てこない。女3人寄ると、「姦しい」だけなんだなぁ。 新キャラ岡山は一切キャラ特性を見せず、単なる「困ってる人」役で出演。中の人は生田善子という名前らしいが、すまん、知らん。ま、今作はキャストの若返りを図ってるからしょうがないのかもね。代わりといってはなんだが、2週連続登場の東京犬が見事な早口を披露。本田貴子を呼びつけて寿限無をお願いするなんて、なかなか贅沢な番組である。更に、普段はおっとりゆっくりのはずの沖縄までが早口チャレンジ。ちゃんぎぶも見事な滑舌で声優業の面目躍如。これでもキャリアはそこそこやからな! ちなみに、普段やり慣れない早口をまくし立てた沖縄は、発言が終わった直後に力尽きて眠りはじめている。無理すんな。
○第17話 「変わってないよ」 登場犬:群馬、兵庫、東京、栃木 何故か花魁道中でしゃなりしゃなりと歩いて来る東京。髪は高島田(元々無いからズラだろうが)、綺麗な飾り帯に高下駄で、後ろには傘を持ったお付きの栃木犬まで引き連れてなかなか気合いの入った花魁姿を披露してくれている。「今日はわっちの晴れ舞台。江戸っ子は卒業、わっちは変わったでありんす」とのことで、普段のちゃきちゃきした態度を改めるために花魁修行に挑んでいるようだ。群馬はその姿を見て素直に盛り上がり、「花魁姉さん、いっち綺麗!」と褒め称える。しかし、隣で見ていた兵庫は素直に褒めやしないのが関西人の性なのか。「ウナギ最高!」と囃し立てるが、東京は「アナゴでありんす」と反論する。「そんなんゆーたかて、どっからどう見てもウナギやんけ」と絡むと、「ウナギ」「アナゴ」と押し問答。「ウナギもアナゴもおんなじようなもんやろ」と兵庫が流すと、「あんな脂っぽくてこってりしてるのと一緒にしねぇでくれよ! こちとらさっぱりしてるのが売りでい」と言葉が荒くなる。以下、続く問答。「やかましいわこのタコ!」「タコはおめぇだろこのタコ!」「なんやとぉ! 本性表したなこのウナギぃ!」「てやんでぃ、火事と喧嘩は江戸の華ってなぁ! どっからでもかかってきやがれ!」。にらみ合いヒートアップする2人。外野で慌てていた群馬は「東京、ちっとも変わってないがね」とため息をつくのであった。 先週の問題が解決しました、東京犬はドジョウでもウナギでもなく、アナゴだそうです。あくまで「自己申告」なので確定では無いけど、これまで経歴詐称してたキャラはいないので、多分本当だろう。そして、その本性は江戸っ子。一応もう1つの江戸文化である花街風の装飾を身にまとってみたものの、兵庫との東西対決の煽りを受けてあっさりとお里が知れた。まー、意味もなく絡む兵庫にも問題があるとは思うけども。奴は割とトラブルメーカーだよな。タコの分際で相手に「このタコ!」と言える神経がすごい。
○第18話 「きれいになりたい!」 登場犬:兵庫、茨城、岡山 何故か食料品3人がサウナに入っている。「サウナって本当に綺麗になれるん?」と聞く岡山に、隣県兵庫は「デトックス効果があって、美肌になれるんやで」と答える。兵庫はいつもの捻りはちまきを外して頭の上に手ぬぐいとして置いている。「毛穴すっきりや!」とワクワク顔の兵庫に触発され、残り2人も「もってもて〜」とやる気満々。高熱のサウナで20分ほどが経過すると、3人にはそれぞれに変化が。兵庫は当然、真っ赤なゆでだこ状態。「うち、ぷりっぷりになった!」と満足げだ。驚くべきは茨城! なんと、いつもトラブルを起こしていたあの「イガ」が外れているではないか!! 中から出てきているのはいかにもな「栗」(耳付き)。「俺はつるつるになったっぺ〜」とこちらも満足げ。ただ、つるつるになったのは単にイガをキャストオフしたせいじゃねぇかって気もする。まぁ、本人たちが幸せならそれでいいけど。で、残った岡山はというと……どろどろのぐちゃぐちゃですわ……そりゃな、団子だからな……旧作の神奈川と同じ状態だわ……「これじゃもてもてどころか、もちもちじゃが……」と悲しげでありましたとさ。 安定のデストロイオチ。しかし、この面子でサウナに行こうと思った時点で色々すげぇよ。「汗腺の皮脂が落ちてデトックス」といっていたが、タコはギリギリ「肌」があるが、残りの2人はデトックスするのか。そもそもあれは「皮膚」なのか。そして、茨城の脅威のキャストオフ。そりゃま、栗なんだから外れて当然ではあるが……なんで普段はずっと被りっぱなしなんだろう。なくてもいいんじゃないかな。ちなみに、あのイガは耳を出すための穴もあいている模様。便利なかぶり物だな。岡山がデストロイしちゃうのはお約束すぎるオチだが、他の2人の反応が新鮮だったからまぁいいか。旧作神奈川のように「もう一回やっていい?」ってわけにはいかないのかしらね。 おい、ついにくみんの出番無くなったぞ。第7話。まぁ、凸守が出てくれば僕は構いませんけどね。 「長い長い2人だけの日が始まる」はずだったのに、あっという間に終わってしまう悲しみの鹿児島行脚。おかしいやろ、修学旅行の日時が被るのは分からんでもないが、鹿児島旅行なんてマイナーな行き先がたまたま同じ地域の高校で被るとか。なんや、最近は鹿児島ブームでも起こってるのか? 今回わざわざ勇太たちと森サマで分かれて行動してたのに、ろくすっぽ観光スポットっぽいところにいってないやないか。桜島しかないのかよ(まぁ、僕は他に知りません)。そんな無茶な旅行日程に加えて、どちらの高校も自由行動の時間がやたら長く、班ごとですらなく個人での旅行をOKしている。最近の高校生ってこんなに自由なのか? ま、僕は高校時代に修学旅行すらない学校だったからよく分からないけど……(なんか、2つくらい隣の県に「研修」に出されて終わった。しかも入学直後の1年生の6月でろくにクラスメイトの名前も覚えてないタイミングで。あの風習は何だったんだ)。 そんな自由な旅行なら恋人同士もさぞかしむつまじい関係性を築けるだろうと思いきや、まさかの魔法魔王少女の乱入であっという間の終焉。前回の高密度な壁ドンパワーの高まりに今回はどうなることかと期待していたのだが、残念ながら思い描いていたような甘々展開にはならず、どっちかっていうと2期始まって以来の修羅場になってしまった。むー、残念。いや、1期があれだけ紆余曲折あったのだから、2期だって遠慮なくシリアスになってもらっても構わないのだけど、実は、もうこの世界ってシリアスになる要素は残されてないんだよね。だって、勇太も六花もお互いに相手しか見えてないから。一応七宮の登場でサブタイトルにあるような「三角関係」になっても良さそうなものだが、三角関係をこじらせるためには、勇太の気持ちが浮つかなきゃいけない。ハーレムものの主人公のように、八方美人でふらふらしないといけない。「ホワルバ2」の北原先生なんかは、うっかりどこにでもいい顔する性格が災いしてあんな修羅場を作り出してしまったのだ。勇太も割と色んなところで面倒見が良いタイプではあるが、彼の初恋は六花一本なので、迷いようがないのだ。そのため、お話を作るとしたら「六花の一方的なやきもち」になるしかないのである。 正直言って、今回の六花はあまり良い子ではなかった。そりゃま、あれだけ盛大に「2人だけの旅行」を煽られてから間にお邪魔虫が入り込んだら快く思わないのは分かるが、七宮は「迷子」であり、困ってる人を助けてあげてしまうのは勇太の美点である。そのあたりは六花だって分かっているはずなのだ。だからこそ、不承不承ながらも七宮のヘルプに賛同した。その後も、「不慮の事故」が重なってあんな展開になってしまい、「勇太は悪くない」ことは誰にも明らかなはずなのに、六花は拗ねてしまった。はっきり言って「面倒臭い女」である。いや、六花が面倒臭いのは分かりきったことだけども、今までのとはちょっとタイプの違う面倒臭さだ。まー、上述の通り「六花を拗ねさせる」以外にいざこざを作る手段がないのだから、ここは精神的に幼い六花に多少の悪役は引き受けてもらうしかないんだろうね。 「ちょっと六花の態度はいただけないわー」と思って見ていたのだが、森サマーには責められるし、勇太は自分のせいだと認めてしまっているのがどうにもこうにも。そりゃまぁ、あそこであーだこーだ言い訳してもしょうがないけどさ。何事も巡り合わせの悪さってのはあるものよね。そして、普通のアニメだとこの「巡り合わせの悪さ」が悪い方に加速する要因もあるはずなのだが、このアニメはそこでストップだ。もう、それ以上の辛いことは起こらない。最大の不確定要素であった七宮は、一切勇太へのアプローチをしないのである。今回だって、登場直後からものすげぇ空気を読んで、常に六花の立場を優先して行動してた。この作品世界の中ではトップレベルの常識人である。そんな彼女が何故魔法魔王少女を続けているのか、という話も今回語られたわけだが、これはこれですごく残念な話だったようにも思う。「変わらないことの体現者」っていうのが七宮の立ち位置(少なくとも目標)なわけね……ってことは、多分シナリオの起承転結を考えると、六花にはもう一山何かがあるってことだね。 おそらく多くの視聴者が完全にすっきりしていないであろう要素として、「結局六花の中二病設定は治らないの?」というのがある。1期終わりで克服したはずの過去の呪縛を逃れても、六花はいまのところ邪王真眼をまとったままの状態。そのことを笑って見ていられるうちはいいのだが、水族館デートの時に勇太が悩んでいた通り、流石にこのままでは人生も続かない。「いつまで邪王真眼を続けるのか」というのは、将来的に解決しなければならない1つの課題には違いないのだ。七宮が「変わらない六花の代替品」として勇太たちの前に現れ、別な理由から「変わらないこと」を宣言した。これを受けた六花が、鏡映しの自分を見て何を考えるのか。おそらく、中二病自体はこのシナリオで消失することは無いだろうが、七宮の訴えた「変わること」は、勇太との関係性に表れる。ラストのマッハパンチなみの破壊力を持った「スキ」は、そんな六花の成長宣言の大きな一歩だったと捉えていいのではないだろうか。大きくなれよ、青少年。そして爆発するがいい。 そういえば、凸守と森サマーがラブラブな電話で色々やらかしてましたが……あのホームページの制作者の正体は?? 先生、今回くみんが沈黙を守っていたのがすげぇ気になるんですが。 一週間ぶりのご無沙汰、第16話。これ、関西だと一週休みだったのに、その他の放送圏では普通にやってたんだよな。ただでさえ1週遅れに近い状態だったのに、どんどん差が開いていくのは大丈夫か。 さておき、一週空いても割と切り替えに困らないのがこの作品。何しろ毎回やってることが突飛なので、前回のテンションを覚えていなくても多分問題無い。今回は今回で徹底的にダウナー。ほぼギャグ要素無しのシリアスだけで展開したのって、ひょっとして初めてなのではなかろうか。それだけに、ここが最後のターニングポイントってことなのかもしれない。ちなみに、切り貼りのために作画がしんどかったオープニングにもようやくオリジナルの画がついた。曲調に反して割とどっしりした映像だが、変身前・変身後が重なる映像はこの世界のあれこれを端的にまとめてあって割と好き。 今回の要点は大きく2つ。1つ目は、延々地に潜り続けていた真野まりのようやくの覚醒、MMMの復活である。もう、この瞬間をどれだけ待っていたことか。やっぱりまりちゃんはウジウジしてるよりもあかんくらいにはじけていた方が可愛い。今回はメンバーとのノーガードの殴り合いもあって、実に溌剌としていて見応え充分だった。これまで隠遁生活を続けていたのは、てっきりファンの前で醜態をさらしたあの伝説のライブや、自分の不甲斐なさに対する総合的な鬱のせいだと思っていたのだが、直接の原因は萌との確執にあった。まさか、あのストーリー的には踏み台の1つでしかなかったキングトーチャーが、1人の少女にここまで大きな影を落とすことになっていたとは。窮地でブチ切れてみっともない本心をぶちまけるまりちゃんの悲壮さがゾクゾクするくらいに情けなくて、可愛い。それに対する瑞希の対応、そして一切ぶれない萌の懇願。どれもこれも、本音でぶつかり合っている親友だからこそ出来るコミュニケーションだ。まりの激昂、萌の必死の説得と、何度も泣かされそうになってしまった。結局、彼女たちも自分に無いものを他人に求め、うらやんだ結果の確執だったんだよね。まりは萌の純心に打ち砕かれ、その萌は呆れるくらいにまりのことを崇拝している。瑞希だって、まだ常識的だけど根っこは萌と同じだ。みんなメンバーが大好きなだけである。痴話喧嘩みたいなもんですがな。そして、オチに持ってくるのはゲロまみれのキスシーンってんだから心得てらっしゃる。戸松は今期無闇に百合百合しいなぁ。ブチ切れテンションの戸松、ほんと好き。 そして、そんなハッピーエンドの裏では総理の陰謀による包囲網は着実に固まりつつある。残りのヒーローは全て捉えられ、収容所の中でそれぞれに思い悩んでいる様子。特に「首謀者」たるレッドアックス要は拘束具でグルグル巻きにされる念の入れようだが(まぁ、本当に超人的能力を持っているなら妥当な措置だが)、その女房にまでは手が回っていないのが彼の天性の悪運といったところか。政府は「全てのヒーローを捕らえた」とほくそ笑んでいたわけだが、おそらく「レディアックス」は過去にレッドアックスと共に活躍し、現在は引退しているヒーローなのだろうね。レジェンドの手引きで、残りのヒーローたちも虎視眈々と復帰を狙っているのではなかろうか。まぁ、その中にフラメンピンクが含まれるかどうかは微妙なところだが……要さん、やっぱり不倫関係はあかんよ(なお、本人にその意識はあまりなさそう)。 唯一、未だ逃亡を続けていたもう1人の主人公、羽佐間。しかし、その忍耐もそろそろ限界。元々彼は正義のヒーローになりたくて頑張ってきたのだ。突然逃亡犯になってしまっては、心身共にやつれ果てるのも無理はない。テレビに引かれてふらりと入ったパン屋でも、最後の最後まで窃盗犯に身をやつすことを悩んでいたようだが、どんな状況においても、彼は法を犯すことなど出来ないのである。石原さんと一緒に移動していた今野が「彼は悪役が出来るほど頭が良くない。せいぜい正義のヒーローどまりですよ」と言っていたのがなかなかの慧眼である。どれだけ総理の悪行に怒りを募らせても、羽佐間は「法の執行者」と戦うことが出来ないのである。様々な戦いを続けてきたヒーローの最後の相手は、自分の中の矛盾との戦いなのだ。 満身創痍の羽佐間はホームレスの老人に助けられ、迷い、挫けたこのタイミングで、憧れのヒーローサムライフラメンコの活躍を聞く。フラメンジャーを名乗り、政府の支援を受けたヒーロー活動を続けていても、彼の根源は、祖父の考えたなんちゃってヒーロー「サムライフラメンコ」に他ならぬ。そして、そのヒーローは、世界など救えなくとも、目に見える範囲で人のために働いてきた。今一度原点を振り返り、羽佐間は目を啓かされた。自分と同じ志をもって、頼れる仲間、助けてくれる友人がいることを思い出した。夜明けの町の中を、一路後藤の家へと駆ける羽佐間。今再び、サムライフラメンコ復活の時である。 素直に良い話だったので非常に達成感があるのだが、唯一気になったのは、警察に事情聴取を受けた原塚さんの言動である。彼は元々製品開発にしか興味のない男ではあったが、彼は今のフラメンコについて何を思っているのか。最後の最後には協力してくれる立場になるのかなぁ。 こんな時間に焼き肉飯テロとか許すまじ、第6話。別にうまそうな食事シーンってわけでもないが、あれだけ懇切丁寧にホルモンの美味さを説かれたら腹減るやろが。 四天王最後の1人、マネー金上登場。最後の1人が5人目っていうカウントに良田さんが含まれてることにまず驚いたが、前回の騒動が一切なかったことになって全然別の話になってるのも驚いた。バイオとウッドマンは再登場したけど、ローズなにがしは出てすらこなかったし。統率感のない四天王だな(当たり前だが)。しかし、この最後の1人、なかなかのくせ者。最初に登場したときは男かと思ったのだが、胸もとのハイライトがやけに色っぽく、「あれ? 女?」と思ってたら、少しずつ女性らしさがこぼれ出てくるという。浴衣姿も様になってたし、何もしてなきゃ普通に良い女なんじゃなかろうか。そんな子と2人っきりで焼き肉デートなんて、耕作はどこまでも恵まれたハーレム主人公体質なのだな(なお、キスしたのは男)。ちなみに金上の中の人は東内マリ子という若手だが、緒方・齊賀・時田などに繋がるかもしれない「男前女性声優」枠の模様。意外にこの手のファミリーも増えてきた(ちなみに反意語は山本和臣)。 今回は何とも農業アニメらしい(?)お話で、作中でも「生産者様のため」とか、金の稼ぎ方のモデルとか、色々と生々しい話が出てくる。しかし、良田さんと議論してるくらいのところでは一応農産物の話だった気もするが、あっという間に単なる萌えオタ釣りの阿漕な商売に流れた。「消費者が求めているものを売ることの何が悪い」ってのは一応正論だよな。これに更に「消費者に渇望を誤認させる」っていう手練手管が入ってくると若干グレー気味になっているが、特にそうした戦略を使わず、真っ当に「売れる萌え商品」の路線に乗せるだけならば、確かに金上のいう通り、ノウハウを学ぶためのシミュレーションとしての練度はかなり高い。ここまで割り切って商売に全霊で打ち込める金上は、実は四天王なんて言葉でひとくくりにするのは申し訳ないような切れ者なのかもしれない。まぁ、問題はそれを県立高校でやってる、ってことなんだろうけどね。いや、でもあれだけ萌え卵路線でガンガン売って利益を出しておきながら、その後の闇商売は学校側が取り締まるってのもどうなんだろう。金上のアイディアで学校側もそれなりに潤ったんちゃうんかい。エゾノーだったらもう少し情状酌量してくれそうだけどなぁ。 意外に志が高く、くせ者ながらもいいインパクトを残した金上。彼女のおかげで他のキャラはちょいと今回薄い。金上にはA組の人間はひとまとまりで認識されていたみたいだが、「優秀な連中」と言われていたってことは、みのりや林檎も一応優秀な学生として機能してるってことなんだろうか。ちなみに一番の謎だったのは、継が途中で突然抜けることを宣言したところである。まぁ、あの男も(良くも悪くも)切れ者なので自分なりの判断で引き際を見極めたのかもしれないが、その後の展開で彼の行動の結末が描かれなかったため、正直よく分からんかった。継が手を引いたからみのりたちも耕作から離脱した、っていう描写だったのかな。結局金上に引きずり込まれた「大将」は耕作だけだったし。 そして、大した出番でもないのに一番の貧乏くじを引かされたのがウッドマン林太郎。あの弁舌で籠絡されてしまっては、彼には同情するしかない。結局一番の軟派思考はアイツなんだよなぁ。そして、自業自得の極みながらも、一切反省の色を見せないバイオ鈴木。彼女はどこにいても楽しそうで何よりである。今回もひでぇ台詞を惜しげもなく披露してくれていたし。色々残念だけど基本的に可愛いんです。今回嫌でも名前を覚えたのが「イラストレーターの切符先生」なわけだが、今まで全然知らなかったこの人の名前も、「バイオ鈴木をデザインした人」と考えると「よくやった」と感謝したいところである。椎茸アイのキャラは人気が出ますよ(適当)。ちなみにすげぇ余談だが、「バイオ鈴木」で画像検索を行うと、当然椎茸アイの彼女の画像がたくさん出てくるが、それと同じくらい「バイオハザードをプレイする鈴木史朗」の画像もヒットする。すげぇコラボ。 金髪大活躍! 第19話。まさかの千和ツインテ復活に俺歓喜、ニルス消沈。そして、実は本作で一番可愛いのは秘書さんなんじゃないか疑惑まで。ニルスが負けた後のぽかん顔の素晴らしさといったら! ま、女の子の話は置いとくとして、セイたちの2戦目である。相手になるのは「天才科学者」ニルス・ニールセン。やってることはどう見ても忍者なのにサムライボーイと呼ばれる勘違いジャポネスクの化身。その勘違いっぷりには、思わず名人カワグチも突っ込みをいれてしまうほどだが、考えてみりゃ「戦国」って名前は日本に特定する名詞でもないんだから、発勁を使ってもいい気もする。いや、ガンプラが発勁使っていいのかどうかは別にしてね。とにかく、そんなサムライボーイの試合だが、これまでの経過から懸念されていたのは、「ちょいちょい登場してたけど、別にメインキャラとの絡みがあんまり無かったから試合が淡泊になるのでは?」という部分だ。既にセイたちはガチタイマンのフェリーニ戦、マオ戦を経験しているわけで、どれだけ強敵でも「単に強い科学者」相手じゃ、今作の売りである熱血バトルは実現しない。 そこで、今回は珍しく、温厚なセイを焚き付けるほうに話が動いた。セイきゅんといえば、持っているパーソナリティは「ガンプラ好き」のみであり、そんなセイを焚き付けるには、「ガンプラとかおもちゃだし」と馬鹿にしてやればいいだけである。PPSEの策謀により、ニルスはセイたちとの試合に求めていたプラフスキー粒子の秘密を賭けてしまう。この試合で勝とうが負けようがあんまりPPSEはいい扱いをしてくれそうもない、ってことで、とりあえずセイたちと裏取引をするという、実に如才ない判断を行ったわけだ。大人としては、実は割とありな選択肢。彼の言っているwin-winの関係性は本当であるし、確実に彼の求める成果を得るためには、これがベストと言ってもいい。流石に天才、物事の判断にも無駄がない。しかし、残念ながらガンプラバトルは単なる商取引ではなく、まさしく「子供の遊び」だったのである。子供の遊びに理屈は不要。楽しければいいし、そこには意地と名誉がかかっている。残念ながら、セイのポリシーはニルスの打算に真っ向からぶつかってしまうことに。まぁ、こればっかりはしょうがない。これが理由で2人が完全に袂を分かってしまうことになると流石に後味が悪いが、きちんと試合後に共通認識を経て友情タッグは成立したみたいなので、少年漫画的にもオールオッケーだったのである。この「インスタント因縁」の作り方は、割と大雑把な割に案外上手いシナリオ運びだ。 で、そんな因縁の対決は、ビーム兵器が効かないというチート性能を持つ戦国アストレイが相手であるために、まさにガンダムファイトの様相。なかなか実体剣を持っている機体もなく、ビルドストライクは基本的にビーム兵器メインだ。その機体でビームが効かないんじゃ、そりゃステゴロになる。刀対拳ってのも嫌なハンデマッチだな、と思ったが、「拳の速さで位相をズラした?!」というよく分からない勢いでもってビーム破壊剣を撃破。あとは「ナックルVS発勁」というグーパー対決に。ま、この試合は全てを通して「なるほど分からん」なのであるが、相変わらずガチの削り合いになるあたり、セイたちは本当に消耗が激しくて大変そう。あげく、秘書さんの介入で一時的に試合が中断するなんて裁定まで飛び出し、試合はよりカオスな方向へ。あれ、どういうルールなんだよ。「双方の機体が健在のまま、試合続行が不可能な状況になった場合、1分のインターバルを置き、速やかに戦闘態勢を整えること」っていうルールがあるのかな。1分ってすげぇ短い気もするんだが……素組みでなんとかなるもんなんだな。セイはちゃんと抜け目なく発勁対策まで施す余裕があったし(まぁ、なんでナックルが撃てたのかはよく分からんかったが)。結局、応援する女の子のクオリティの差が直接モチベーションに影響し(?)、ニルスはついに破れたのであった。 ほんと、単に殴り合ってるだけの喧嘩なんだが……ガンダムが顎ぶん殴られてしかめ面してるだけでも面白いのが悔しい。観客の皆さんのボルテージもマックスだったし、ママさんに乳を押しつけられたラルさんもヘヴン状態。誰もが幸せな結末に終わったこの試合は本当にいいことずくめ……でもないんだよなぁ。これでセイたちは準決勝進出決定。そして、その相手側のブロックを勝ち上がってくるのは、アイラちゃんである。一方的に素性を知ってるアイラちゃんは、セイたちとの試合が刻一刻と近づいてくることを感じて辛そうである。レイジとの対決、はたしてどういう結末になることやら……次週はまだフェリーニ戦が残ってるので、そっちの処理からの正体判明かな。まぁ、キララちゃんとよろしくやってるフェリーニはさっさと負ければいいと思ってます。決勝トーナメントに入ったら、キララちゃんはお役ご免なのね。 メインキャラたちの名前が覚えにくい理由が何となく分かった第6話。こいつら、なんか名前の雰囲気が似てるんだ。マユ、カヤ、ミユ、ナナミ、ミナミ。ヨシノとかは覚えやすいはずなのにキャラがまだ前に出てきてないのよね。 前回までで真夢の顛末は一段落といったところ。雲の上の存在であるI−1とのあれこれはさておくとして、突如ねじ込んできた鈴村ボイスの音楽プロデューサー早坂の手によって、またまたWUGは急速に回り始める。前回登場した時には「また胡散臭いのが増えたな。これでまた面倒ごとが降りかかるパティーンか」と思ったものだが、早坂は今のところ「悪人」ではなかった。いや、それどころかグループにとってみれば転がり落ちてきたぼた餅、千載一遇のチャンスと言っていい存在。何しろI−1をてっぺんまで導いた実力を持ちながら、純粋に育成欲のみでWUGに飛びついてきたために、一切ギャランティが発生しないという最高のコストパフォーマンスを誇るのである。仮に売れなかったとしても、一線級の人材がレクチャーしてくれるなら、いくらか時間を割く価値はあるだろう。実際、レッスンの内容はピンポイントで「今不足しているもの」を補う内容になっているのだ。何かと強運のWUGであるが、ここにきて最大のラッキーが舞い降りたことになる。 しかし、残念ながらそんな状況でもメンバーの顔色はパッとしない。一気にI−1レベルまで引き上げられた要望は、片田舎の「芋」アイドルには荷が重すぎた。激しいレッスンに疲弊し、日々の生活との両立で心身ともにグロッキー。中にはこのままの生活に耐えられないと思い始めるメンバーも出る始末。何事も身の丈にあったゆっくりした成長が求められるということか。しかし、この場合「高みを求める」早坂と、「流石に厳しすぎる」と訴えるメンバーのどちらが正しいと言えないのは困ったところである。ちょうど、前回のエピソードでは「ステージ勘はライブの数こなさないとどうしようもない」という感想を抱いたわけだが、ちょうどその「ライブの数」をクリア出来る好条件が勝手に下りてきたのだから、多少の待遇には目をつぶっても、やはり早坂の指導は正しいものであると思うのだが。 見るべきは、早坂は特に嘘偽りを口にしているわけではないという点。駄目なものは駄目、使えないものは使えない、ただそう言っているだけだ。その上で、「駄目だからやっぱりいいや」とも言わないのは非常にシビアな大人の対応。肉体的に厳しくなってくるとブラックな匂いがしてくるようにも見えるが、アイドルなんて稼業は元々世間の常識が通用しない業界であろう。何千何万という候補の中から生き残って晴れ舞台に立とうという「大それた」望みを抱くのならば、それに見合ったリスクを抱えなければならないのは必然だ。それを分かりやすく体現しているのがI−1の練習現場であり、早坂は同じ方法論を、よりマイルドにして仙台に持ってきただけなのである。藍里を呼び出した時に即刻首にせず、他のメンバーにも判断を委ねたあたり、まだ人間味があろうというものだ。 さて、この状況で他のメンバーが選択すべき正解はどちらなのか。「じゃぁやめます」ではその程度の覚悟ということになる。かといって「藍里は切ります」というのが正解かというと、それも流石に身も蓋もない。アニメ的にはやっぱり7人揃ってのステージに意味があるわけだが……3対3で分かれるくらいがグループとしてはバランスがいいのかなぁ。一番丸く収まるのは、藍里が自力で「アイドルに向いていない」という早坂の診断を覆すこと。「足りない」と言われたのだから、それは受験で点数が足りなかったのと同じ。埋め合わせる手段は、本人の努力以外にないだろう。相変わらず「アイドルとは」という命題を突きつけ続ける作品である。 分かりやすい悪者がいなくなって、今作のテーマ性はより深刻に、難しいところを突いてくるようになった。単純に答えが出せない問題が多く、視聴者側としても、どこに視点を置いて、誰を応援して見ていいのかが判然としないので悩ましい。これはこれでかなり強烈なメッセージ性といえるだろう。面白いのは、普通なら単純に「悪役」になるはずのI−1側の社長ですら、決して悪人ではないというところ。彼は非常に前時代的なスパルタを門下に科しているが、それは「意味がある」からであり、単なる非道ではない。また、大成しているはずのI−1を抱えてなお、木っ端アイドルであるWUGに目を付け、「油断を怠るな」というメッセージを発信し続けている。かなり器がでかい。はっきりいってWUGにこの体制を崩すのは不可能だろう。そういう「理想の1つ」としてI−1は存在しているのだ。今のWUGメンバーのメンタリティでこの分厚い壁を乗り越えるのはかなりの難行に見えるが、さて……。 今回はそこそこ作画状態も安定しており、多少は安心して見られるようになっていた。多くは望まないので、最低限今回くらいの品質を維持してもらえれば、しっかりアニメの中身が見られていいと思います。まぁ、しっかり見たら見たで悩みが多いのだが。 きたぞきたぞ新戦隊。年に1度のお楽しみだ。既に放送開始前からボルテージマックスで待ち構えていたんだ。 劇場版見ていない人は、多分我々が劇場で感じたあの衝撃を感じてもらえていると思うのだけども、とにかくウゼェ。軽いノリ、キモい集合シーン、訳の分からないノリカエシステムによる入れ替わり……カオスだ! この見事なカオスを、出し惜しみなく全てやりきったかなり盛りだくさんの第1話。こりゃ楽しくならなきゃ嘘ってもんだぜ。あのしゅっしゅっぽっぽな整列シーン(小さく前ならえのポーズ)は今回無かったが、あれが揃えば馬鹿馬鹿しさは完璧。今回は敵に乗り込んでいく時の駆け出すシーンでちょっとだけ小さく前ならえしてたな。「どう考えても格好悪いだろwww」と思うが、冷静に考えてみれば「ギンガマン走り」だって恰好いいかと言われれば微妙だったはずで、定着させれば恰好いい・悪いの問題ではなく、全て戦隊のトレードマークとして馴染んでいくもの。エッジの効いた部分でがっつりと特色を出していこうとする貪欲な演出部分は大歓迎ですよ。 さて、笑いを先取りしていたキョウリュウジャーに負けず劣らずのユルい戦隊。1話目から5人のチームワークはグダグダで、ブルーが必死にテンプレ守ろうとしてるのが痛々しく思えるくらいに自由。今回、レッドが2世代続いて天衣無縫なキャラなので多少被っているきらいはあるものの、キングは「有無を言わせぬカリスマ性」であり、ライトは「他人を引きつける自由な想像力」というカテゴリか。メンバー全員が幼なじみっていうのも実は新しい設定で、今後彼らの過去がどのように絡んでくるのかは期待したいところ。エンディング、まさかのどんでん返しに「すわっ」と驚くが、まぁ、このカラーでシリアス過ぎる展開にはならんでしょうよ。小林靖子がこれだけふざけた設定でどのようにシナリオラインをいじってくるのか、期待してみたい。最近の東映は「果物でライダーやって下さい」とか「電車ギャグやるんで」とか、ライターに無茶な注文しすぎやな。 1話で全員集合、更に巨大戦まで片付ける内容だったので、中身はかなりの駆け足。おかげで個々のメンバーの特性まではまだよく分かっていないが、1話で分かりやすかったのは2号(ブルー)と5号(ピンク)かな。5号の「思い込めば何とかなる」設定は強すぎる気がするんだが、劇場版パンフを見ると「ポテンシャルが一番高いのは5号」らしいので、その片鱗ってことだろうか。ピンクが一番強いって、ダイレンジャー以来の設定やな。決め技のバズーカが変幻自在ってところはゴレンジャーやジャッカーなんかの初代戦隊の必殺技オマージュか。まぁ、コミカル路線でいくならこの設定を取り入れない手はないよね。毎回の「なんやねんそれ」が定番化しそう。 しかし、一番気になるのは、結局「なんで電車やねん」という理由がさっぱり説明されてない部分だな。戦闘シーンなんかは完全にデンライナーだったわけだが、敵も味方も、何故電車モチーフで活動しているのかっていう理由付けは特になかった。まぁ、最後までないのかもしれないけども。敵組織なんてどう見ても貴族の方々なのに、やってることが鉄道路線経営っていうのは謎過ぎる。電車と貴族って、何一つ被るとこないやんけ。まー、「闇」と「光」っていう二分化は分かりやすくていいと思うけどね。シャドーラインの中の人たちは、貴族風なのに関西人がやたら多いのが謎である。そのうちテンション上がって「ルネッサ〜ンス」とかやりだしそうで怖い。福山はつくづく「黒い」役に縁がある。ダークフレイムマスターが敵ってのは、割と強敵感あるよな。 そして話題のトッキュウオー。案の定、見事にダサい。動けば恰好いいのかと思ったが、まさかの電車パンチに電車キック。もう、制作側も恰好よく見せようと思ってないんじゃなかろうか。顔部分の変形シーケンスで「ドア、ひらきます」は予想の斜め上過ぎる。もう、このままひたすらネタ路線に突っ走って巨大戦はコントにしちゃえばいいと思うの。まー、今考えればカラクリボールとかだってコントみたいなもんだしな。合体の時にちゃんと連結確認を指さしでやるのは丁寧でいいよね。どう見ても全自動で合体してるけどさ。 個人的に今後楽しみなのは、ノリカエシステムをどのように活用してくるか、という部分。1話を見れば分かる通りに、「単に色が変わる」だけだと実はあんまり意味が無い。所持武器が変わるけど、武器の交換なんてどこの戦隊でもちょいちょいやってたわけで、わざわざ色を変えてまでやることじゃない。ここに新たなイマジネーションをぶち込む余地があるわけで。たとえば両手に装着したら2色混ぜちゃえるとか、そういうのがないかな。まぁ、既にゴーカイシルバーがやってるが。あと、戦隊では定番なので避けて通れないと思うのが、メンバーの1人とか2人が欠けた状態で残りのメンバーが怪人と戦う、っていうシチュエーション。その場合、メンバーの名前が1〜5号になってるトッキュウジャーは割と不自然なことになる。「1号!」「2号!」「3号!」「5号!」ってなると、なんかすっきりしないからね。そういう時にどう名乗りを上げるのか、っていうのも今から気になるところ。まー、こいつらだったら気にせずに飛ばして名乗りそうな気もするけどさ。名乗りシーンの無駄な疾走感は恰好よくて好き。 さぁ、とにかくとっ散らかっていて収拾がつかない感じで始まった。次週語られる「メンバーが集められた理由」がいきなり1つ目のクライマックスだが、細かいことは気にしなくていいよ! 過去には「たまたまバードニックオーラを浴びた5人」とかいう適当な戦隊だってあったんだからさ。 長きに渡る姉妹喧嘩の決着、第91話。今回のお話を一言でまとめると「お姉ちゃんの方が強い」で片付くっていう。今まで1年もかけてじわじわ奪ってきたアテナの命とはなんだったのか。 前回、漢一匹ハービンジャーさんが見せつけてくれたあっぱれな活躍でアテナの聖衣を死守。今回ついにアテナがそれを身にまとい、同様にクロノテクターを装着したパラスとの直接対決である。文字通り「直接」「対決して」おり、長かった聖闘士星矢史上でも初(だと思う)の「女神対女神」のガチ殴り合いである。流石に本職の聖闘士たちに比べると動きはややもっさりしているものの、鬼気迫る表情で斬りつけてくるパラスの覚悟は、流石に1年かけて鬱憤溜めてきただけはあるなぁ、とは思えるものに(作画は所々アレだったけども)。一番驚いたのは、パラスの時衣装着シーンでのパイオツカイデー感でした。普段の姿見てもそんなに巨乳になったとは思わないのだが、単にクロノテクターの胸部装甲が厚かっただけなのだろうか。だとしたら、あれを授けたどこかの誰かもちゃんと採寸くらいしておけよ、とは思う。おそらくタイタンさんと同じ過保護な性格で、「あの幼いパラスさんも、成長したらぼいんぼいんの立派なレディになるに違いない」と思って大きめにデザインしたんだろうな。 女同士の殴り合いとは言っても、一応神と神がぶつかる一種の聖戦である。配下の連中は基本的に邪魔立て禁止。2人の殴り合いに他の面子が乱入したらどうなっていたかは定かじゃないが、きっとあまりの神格に吹き飛ばされていたに違いない。何しろ、十二宮編を解決した伝説級の神器であるアテナの盾が軽々と吹き飛ぶくらいなのだから。まぁ、そうでなくとも、かつて星矢が(満身創痍とはいえ)あれだけ重そうに担ぎあげたシールドを軽々と片手で扱ってたんだから、アテナの筋力も相当なもんだよな。「聖衣になったから軽くなったのかな」とも思ったのだが、はじき飛ばされて地面に落ちるときにおもいっきり突き刺さってたしな。多分見た目通りの重量があるし、アテナの杖も同じような重さがあるんだろう。それに対抗するのは、パラスが持った最強の聖剣、「永劫輪舞」。英語に直すと「エターナルロンド」である。他の4本の聖剣に負けない、なかなかの厨二ネーミング。ただ、その実力は結局未知数のままであり、アテナに直撃することは一度もなく、あっさりと制圧されてしまった。これまで必死に溜めてきた試合の決着としては非常にあっけない終わり方になってしまったが、あくまでも今回の試合は「最終戦3本勝負」の初戦。どうせ見た目にも派手にはなりにくいし、この辺りで片付けておくのが賢明な判断かもしれない。一応、アテナの決めの台詞が「私は残酷でした」っていうのが、アテナらしいといえばらしいのかもしれない。 結局、「アテナ単体に向けられた偏執的な愛など、アテナの持つ博愛に比べたら些末なこと」というのが姉妹喧嘩の結論。「その愛をもっとちゃんと運用して下さい」というお姉さんのお叱りによって妹は沈黙し、アテナも過去の反省を活かして、苦渋の決断ながらもパラスにとどめを刺そうとする。しかし、そうは保護者が卸さない。ここで我慢の限界、タイタンさんの乱入だ。星矢はアテナの試合を見守るために拳を握り過ぎて流血していたわけだが、多分タイタンさんは奥歯をかみしめすぎて2,3本折れてるレベルの我慢だっただろう。あそこまで耐えただけでも頑張った方だ。パラスが育んできた「愛」は、少なくともタイタンさんの中ではしっかりと結実していた。さぁ、ここからは本気の野郎の喧嘩だ。姉妹喧嘩が終わった今、この2人で揉める理由はあるのか、とは思うが、これだけはゆずれない戦いだ。かつて邂逅したあの日の思い出話を振り返り、「覚悟もない奴に負けるはずはない」と豪語するタイタン。てっきり星矢は「幼い子に手をあげるようでは聖闘士ではいられない」と正道を解くのかと思われたが、なんと「あのときの俺だと思うなよ」と開き直ってみせたのが驚き。星矢、どれだけ大きくなっても挑発されたら真正面から返すヤンキー気質は変わらないのか。いや、来週は「星矢の真実」が明かされるらしいので、ひょっとしたら何か隠された真意があるのかもしれない。 今回はクライマックスにしてはかなり地味な展開だったのだが、唯一にして最大の見せ場が、パラスの守護に入ったタイタンさんの名乗りシーンであろう。天神創世剣を投げ捨て「もはや不要」と断じ、「真のパラサイト」を自負する男。既に「あのお方」との関係性は切れ、純粋にパラスを守るだけの愛の戦士である。恰好いい。恰好いいけど、それなら同じく「あのお方」からもらったジェネシステクターも投げ捨てないとフェアじゃない気がするんだけどな。ちなみにジェネシステクターは残る黄金聖衣ってことで、当然双子座・乙女座・射手座の3つの組み合わせ。明らかにチート過ぎる三位一体である。噛ませ以外の何ものでもなかったフォトンテクターに謝れ。同じモチーフを用意された星矢は、本気を出す合図として何故かスカーフを外して臨戦態勢に入り、いっぺん聖衣を脱ぎ去って改めて神聖衣(?)としてのサジタリウスをまとった。聖衣を脱いでから着るまでの最短記録更新。ついに見られる星矢の本気。黄金3人分の実力を持つタイタンとタイマン張れるのかどうか、主人公の活躍が見ものだ。 ちなみに、本当の主人公であるはずの光牙たちは、未だに必死に廊下を走っている。次回予告を見ると来週はようやく現場につけそうだが、なかなか長い道のりであった。今回は昴が突然弱気になって足止めされるシーンがあったが、「神になる男」だったはずの昴の突然の弱気には、仲間達だけでなくて視聴者も一瞬困惑。「お前がそれをいうのかよ」と思ったものだが、昴は既に自分の中にある異物を見てしまっており、「神に抗う」ことに対しての不安を抱えてしまっているのだろう。既に「神になる」ことではなくて「人の力で神を凌ぐ」ことを理想に抱いているわけで、昴にとって神との関係性は非常にデリケートな問題だ。ここでも昴をフォローしてあげるのは「神の子」エデンの役割だった。もう、このままの関係性でいくと、最終的に「あのお方」が目覚めた昴を説得して押さえ込めるのってエデンなんじゃないかって気がするんだけど、光牙の出番、大丈夫かな。 |
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