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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 観てきました。突発的なカラオケ欲求に襲われて街へ繰り出すも、今日はよりによって行きつけのお店の半額デー(だから行きたかったんだけど)。時間が遅かったせいでなかなか入ることもままならず、カラオケ店をはしごするもどれも噛み合わない。日が暮れた街で途方に暮れているところに、一筋の光明、「そうだレイトショーがあるじゃないか」。というよく分からない理由での視聴です。ついでに「ドラゴンの迷路」の箱とプレリリースの予約も済ませてきたのである。

 

<以下、あんまりネタとか無いのでネタバレではないけど、一応視聴後の感想を含みます、未視聴の方はご注意ください>


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○よんでますよ、アザゼルさん。Z 第2話 「牛は見た!」

 べーやんかっ飛ばしすぎやな、第2話。やはり神谷キャラと鳥類の親和性が半端じゃない。なんでかさっぱり分からないけども。1期後半からずっとそうだったけど、ある程度理知的に話を回せるのはアザゼルよりもべーやんなので、気付くとべーやんが主人公みたいになってるっていうね。

 芥辺の本性が垣間見えるエピソードであり、「もっさん受難編」の完結エピソードともいえる。もっさんがただひたすら不幸な一族なのかと思っていたが、冷静に考えりゃ芥辺に反抗しようとした連中が片っ端からやられているだけなので、自業自得以外のなにものでもない。よくもまぁ、あれだけの巨悪を相手にべーやんは必死の抵抗を続けているものである。基本的に「死んでも死なない」っていう不死身性に支えられている部分はあるけれども。今回ももっさんが死んだと思ったらすげぇ悲惨な話に見えるところを、「実はアザゼルだったよ」っていうだけでギャグになってしまうんだから立派なもんだ。「死よりも苦しい苦痛」でも割と平気なアザゼルは、やっぱり凄い悪魔なのかもしれない。しかし、そんな芥辺の下でも立派にはたらいている佐隈さんが実は一番偉いのかもしれない。不機嫌モードの芥辺相手にもやたら手慣れた様子だったしなぁ。

 

○波打ち際のむろみさん 第2話 「伝説の海獣とむろみさん」

 リヴァイアさん可愛いなぁ! 第2話。今期は同時にアニメ2作品でリヴァイアサンが活躍しているという謎過ぎる偶然。そして、その2体ともが萌えキャラとして処理されているジャパニーズアニメの奇跡。これがクールジャパンかぁ。

 原作ファンなんだから知ってることしかやってないはずなんだけど、想像以上にリヴァイアさんが可愛かった。というか中原麻衣の方言トークが可愛かった。「リヴァイアさんの地元が小倉」っていう時点で既におかしい気がするのだが、そんな九州アニメで色んな中の人が方言を聞かせてくれるのだから万事OK。流石に現在も九州在住でわざわざ原稿を郵送している作者の漫画は違う。ま、実を言うと中原麻衣も出生地は福岡ではないし、そこまで長い期間生活してたわけでもないのだがね。九州出身声優ってなんか転勤族が多いイメージがある。いや、中原麻衣とサトリナだけだけども。田村ゆかりはちゃんと生粋の福岡県民ですね。

 リヴァイアさんのゆったり具合が実に可愛いのに加えて、当然中の人のおかげで「ラスボス感」もあるという非常に贅沢なキャスティングである。これに、普段はユルいくせに本当にどうでもいいシーンで気合いが入るタツノコ作画が絡むことで、原作でも見せ場である「どうでもいいことに全力でぶつかる海洋生物ギャグ」が際だっている。ファンとしては嬉しい仕上がり。今後もまだまだ賑やかになるし、なかなか楽しみな作品ですわ。

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○「変態王子と笑わない猫」 5

 半月にわたる新番チェックも、ひとまずここがゴールだ。今期は大小合わせて全部で34本。まぁ、春新番だからこんなもんですかね。最後がこの作品っていうのはなんか微妙ではあるが、こちらは色々と見たことある臭が半端無い超ラノベ。ラノベ原作に対して「見たことあるわ」っていうのはもうお約束だし、今更言わんでもいいはずなのだが、この作品はそういう意味でなくて、画的な部分での類似性がやたら強い気がするのである。ぶっちゃけると「俺修羅」「さくら荘」あたりとの類似です。まぁ、J.C.制作なんだから似ててもいいわけだが、つい最近までやってた奴と色が被ってる気がするのは事実なのです。オープニングアーティアストのせいと言われればそうかもしれない。そしてそれがアカンというわけでもないのが不思議なところだけど。

 ぶっちゃけると、筋立ての思いつきだけだったらラノベの中では割といいんじゃないかと思う。「本音」と「建前」っていう言葉があまりに便利に使われているので設定としては1話目で既にぐだってる気はするものの、「本音しか言えない主人公」と「感情がうまく出せないヒロイン」っていうなかなかリアリティに乏しいキャラクター設定を、奪う、奪われるという1つのファクターで同時に実現させている。女の子の方は2人が絡むのでどういう風に今後処理されるのか分からないが、野郎の方は分かりやすい設定で個性にもなっているし、見ていても言いたいことをずばっと言ってくれるキャラになっているのでこれは気持ちが良い。普通はこういう設定ってラノベだと「持って生まれた性格」として使っちゃったりするからなじめないわけで、設定として強制力を与えてしまえばそこから物語を膨らませることは色々と出来るだろう。ま、相変わらずラノベ的でソフトな「変態」なのはなんだかなぁ、と思っちゃうけども。本気の高校生男子が「建前」を喪失して本音だけになったら、あんなもんじゃすまないだろうさ。

 ラノベアニメのシナリオについては期待しても大してペイはないと思うので深追いしないが、あとはキャラが可愛ければそれでいいや。猫の子が噛みついてぷらぷらされるカットとか、ツンデレぎみの子の全力で拒否ってるのに断れないときのどうしようもない顔とか、なかなか細かいデザインに可愛らしさが出ている。方向性はそれこそ「俺修羅」とかと同じなんだろうけど、より丸さが強調されていて割と好みのタイプ。これで話が面白くなればいいなぁ、とは思うんだけどね。中の人的には、実はそんなに多く無いゆいかおりの共演作である。小倉唯は半年くらい声を聞いてなかった気がするから意外に久しぶり。今回は2人とも合わせやすそうな役でいいんじゃないでしょうか。後は安定すぎるくらいの梶君だし、特に問題無いのではないかと。唯一心配なのは、小倉唯がエンディング担当っていうことなんだよね。OPが田村ゆかりだというのにそこに合わせてくるか……無理やろ……。



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○「とある科学の超電磁砲S」 5

 さぁ、ついにやってまいりました、今期大本命と言ってしまっていいだろう、あのレールガンの2期のスタート。1期が終わってから既に3年経っていたというのも衝撃だが、それだけ経っていても、あの時の感覚は未だに残っており、充分期待感を持って観ることが出来る。うっかり、先に録画しておいた他の新番組よりも先にこっちを見ちゃうくらいには楽しみである。

 1期の評価については適当に確認してもらうとして、私はとにかくこれの1期は大好きだった。基本的にラノベ嫌い(的なポーズ)なので手放しで喜んでるのは色々とおかしいのだが、結局長井監督に丸め込まれて見事に籠絡されたのが正直なところ。その前にやっていた「禁書目録」の方はそこまで熱を上げていたわけでもなく、本当にこの「超電磁砲」のタイミングで転げたのである。おかげで今や劇場版まで観に行くようになっちゃってねぇ。ちょろいな。でも仕方ないじゃない。好きなんですもの。23話、24話とか一体何回見直したか分からないです。1つ1つの見せ方が本当に劇的でね、お涙頂戴でね。あとはまぁ、女の子も可愛いしね。禁書はそんなでもないのに超電磁砲が好きになってしまった要因の大部分はメイン4人のキャラにあるのかもしれません。

 さて、そんな2期目だが、何も考えずにもてはやして始めるわけにもいかないのが難しいところ。当然期待はしているが、今期を始めるにあたってのハードルも数多い。最大の難所は、レベルアッパー編が終わり、今期のメインがシスターズ編に突入するということ。シナリオが悪いというわけではないのだが、どうしてもシスターズ編の御坂の葛藤というのは、重くてどす黒いのである。一方通行率いる敵勢力はもちろん「悪」なのだが、残念ながらそれに敵対する御坂の立場にも大義名分が無く、途中からは単なるデストロイヤーと化してしまう。その間も延々「自分のクローンが殺され続ける」という想像もつかない虐げられ方なので、本当に感情的な部分が辛い。そして、そんなシチュエーションに御坂が単体で挑まねばならないというのもネックで、1期超電磁砲の最大の魅力であった「4人の友情物語」の部分が描きにくくなる。もっと端的に言ってしまえば、他の3人の出番が無くなってしまう。初春佐天さんコンビに出る幕がないとなると、確実に魅力は半減してしまう。だからといってシスターズ編はシナリオをいじるのもキツイだろうし、どういう方向にアニメ独自の見せ方が出来るか、というのは大きな勝負どころになるだろう。

 また、既にシナリオが既知であること自体も難点の1つと言える。シスターズ編は「禁書」で1度やってしまっている話だ。もちろん御坂視点なので物語の中身は全然違うのだが、中心となる御坂の葛藤という部分は共通しており、そこをそげぶする当麻が主人公になってしまうので、「超電磁砲」の物語としてはいささか据わりが悪い。そして、私自身がコミックスで全部読んでしまっているので、1期のように知らない物語を見る楽しみがないって言うのも勝手な悩みもある。今期は結局どこまでやるんだろう。いっそ1期目みたいに完全オリジナルを挟んでもらった方が、初春佐天組の活躍が作れていい気もするんだけど。復活のテレスティーナさんが見たいです。

 とまぁ、悩みは多いので不安いっぱいではあるのだが、やっぱり再会出来ることは喜ばしく思うのです。いつもの4人は相変わらずだし、嬉しいサプライズとして、春上さんと枝先ばんりっちゃんが登場し、アニメ1期との接続を明確にしてくれている。ただでさえ女の子だらけなのに、更に増えてるよ! もうね、ばんりっちゃんが可愛くてね。御坂さんがサプライズ作戦の時に妄想してたへちょ画バージョンが完全に律ちゃんやった。もう、そのままレギュラーにして欲しい。能力に目覚めて一気にのし上がって欲しい。もちろん新キャラなんかにも負けないよう、初春佐天組にも頑張って欲しいけどね。スカート覗いてる佐天さんは、もう完全に変質者じゃないですか。ただでさえ治安が悪すぎる土地なんだし、もっと学園都市側もこういう奴への警戒を強めるべきだと思うよ。

 さ、あとはここから暴れ回る諸々を楽しむだけである。1話ではさっそく食蜂さんが登場しており、その独特のキャラデザインで存在感をバッチリ見せつけてくれた。今後はアイテムの面々なんかも飛び出して来るわけで、期待感満載のオープニングを見ているだけでもテンションが上がる。キャスト陣とかどうなるんでしょうね。決まってるのかもしれないけど情報見てないから今から色々妄想出来る。ちなみに今回は導入だったおかげで1期と同じように「適当にとってつけたような事件」が起こったわけだが、それだけなのにキャストがとんでもないことになっていて笑った。特に男キャストが本当に無駄で、不良役に石川界人、島崎信長、松岡禎丞なんて名前が並んでいて「どんだけ主人公クラスの不良だよ」と思った。女子生徒にしてもやたら賑やかだったし。モブでたまこの中の人ともち蔵の中の人が並んでキャスティングされてるのも笑った。

 なにはともあれ、今後ともよろしく、ジャッジメントですの!



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 パライストラの愉快なお友達、第53話。このオメガ初期に戻ったぐだぐだな感じ、むしろ懐かしくて愉快。わずか1年で既になにがしかのオリジナルの楽しさを与えてくれていたというのか?! いや、多分惰性っていうんだと思うけども。イチさんが出てくるだけでなんかもうどうでも良くなる不思議。

 今回からまた1期同様に仲間探し編がスタートしているので、基本的に筋立てに意外性は無くなる。仕方がないので小ネタを拾って遊んでいくのがしばらくの楽しみ方になるだろう。ただ、今回は「どうせ前と同じ展開だろ」と思っていたら大きく予想を外した部分があった。それはもちろん、蒼摩の聖衣が直らなかったことである。なるほど、なんで激が知ってたのかは知らんが光牙の聖衣が生まれ変わったのはペガサス聖衣の特性であるらしい。確かに、神話の時代から何故かいつでも主人公ポジションにいたのは間違いないので、色々と大物の血を浴びているのは事実だろう。過去のペガサス聖衣が復活のためにいちいち歴代ゴールドの血を吸ってきたのも事実だ……が、復活特性とか、今までそんな設定あったっけ? どう考えてもフェニックス聖衣の設定じゃないか? まぁ、一言でまとめると「主人公だから」になるわけだが。それにしたって、差別化を図られたライオネット聖衣がちょっと可哀想ではある。しかも次週ユナのアクィラ聖衣はしれっとパワーアップするみたいじゃないの。またあれか、男女差別か。これでシナリオが進んで最後に「じゃ、蒼摩、龍峰、栄斗の聖衣を一気にパワーアップしまーす」ってな感じでまとめて処理されたらやるせない。蒼摩は一応ナンバー2のポジションだと思って観てるんだけどなぁ。いや、むしろここは「復活しなかった」ことを泥臭さの象徴と考えて、ここから地道に聖衣復活までの労苦を描く蒼摩の苦労人ぶりが描かれることを期待しよう。

 で、そんな展開だった今週、光牙と昴は一体何を目標に動いたらいいのかと思っていたが、アテナ直々に仲間集めの指令が下された。アテナ自身が動けない状態にあり、マルス戦で聖闘士も大きな痛手を被ったため、ブロンズも草の根活動で動かなきゃいけないらしい。まぁ大変だわなー、と思っていたのだけど、今回一番「えっ?」って思ったのはここだった。黄金の任務はアテナの守護だ。これは古代より定められた当然の摂理なのでOK。貴鬼はジャミールにいるらしいけど、歴代アリエスは基本的にマイペースだったから良しとしよう。そしてシルバーはパラスの情報捜査に奔走しているらしい。星矢が直接面会して倒せなかったパラス。その後の行方は知れず、確かに何とか情報は欲しいところ。現時点で白銀聖闘士が何人いるのかは知らないが、確かに人手は割く必要があるだろう。となると、残っている、戦力として一番劣るはずの青銅が連絡係になって……って、待て。既に役割分担が出来てるってことは、全国の黄金・白銀には既に連絡が行ってるってことやないか。何で今更光牙をパシリに使わせる必要が? 「シルバー聖闘士は情報を探る&各地で伝令」でええやないか。そもそも黄金聖闘士は1秒で地球を7周半出来るんだから、さっさと各地の主要なメンバーには言づてしろよ。っつうか携帯くらい持てよ。パライストラが連絡網くらい作っておけよ。普段どうやって連携とってたんだよ。相変わらず、聖闘士という連中は謎だらけである。

 聖闘士の謎というと、今回めでたく復活したパライストラという組織そのものも相変わらず謎である。いや、1期で登場した時点で突っ込みどころ満載だったわけだが、今回はイオニア園長がいなくなった穴をおそらく激さんが1人で必死に埋めたのだろう。つてを頼んで一番面倒見の良さそうな蒼摩を講師として採用するなどの奇策を持って、また一からのスタートである。……いや、違う。鋼鉄聖闘士がグラウンドでトレーニングしてたってことは、既にあのパライストラにはグラード財団の息がかかっている。だったら金持ってるだろうに。流石に先代パライストラのような豪華施設にしろとはいわないけど、もう少しちゃんとした教育施設にしてあげようよ……あとイチさんは結局どこで何してた人なんだよ。あの扱いだと講師として呼ばれてはいないみたいだから、また学生として参加してるのかよ。逆にうらやましいよ。

 そしてそんなパライストラに乗り込んできたパラサイト。今回は槍使い、というか蜂使いであるが、三級のくせにやたら余裕があり、前回のモーニングスター馬鹿とはランクが違うようにも見えるのである。聖闘士と違うので何をしても構わないのだろうが、大量の蜂型ロボットを引き連れて単身でパライストラ壊滅を狙うという。そしてそれが大体うまくいっちゃうという。たまたま光牙が来てなかったら完全にアウトだったもんな。やっぱりスチール弱いな。今回は丁寧な自己紹介のおかげで、パラサイトがまとう聖衣、「クロノテクター」には自由に時間を止める能力があるというとんでもない事実も明かされた。ま、「小宇宙の弱いもの限定」ということだったので、単に聖闘士以外を戦闘から除外するための措置だと思われるが、時間停止なんてラスボス級(もしくはアクエリアス級)の能力を軽々しく3級が持っている時点でかなり壮絶である。2級以上では一体どんな奴らが待ち構えているのか、恐るべしパラサイト。

 そんな強敵を前にしたら蒼摩も手が出ない! ……結局今回は一切いいところ無かったなぁ。Ωになってからというもの、「燃えろ、俺の小宇宙!」という鉄板勝ちフラグがことごとく破られる傾向にあり、せっかく熱く見せたのに秒でいなされるという残念さが際だつ。これも泥臭さを売りにしてる蒼摩の良さと言えばそうかもしれないけどさ。負けてるけど前を向いてるからあんまり悲壮さは無いし、一応世界の危機の大きさも伝わってくるし。でもそこはやっぱりさっさと「新生聖衣から逆転」っていうのを決めて欲しかったんだけどなぁ。これでも一応セブンセンシズ目覚めてるねんぞ。黄金とタイマン張って勝てるレベルやねんぞ。まぁ、タイマン張って勝てたのって、怪しい黄金のソニアさんだけだったけどさ……頑張れ蒼摩!

 後は懐かしい要素では、シャイナさんとの再会と、ちょっと楽しげな光牙の会話なんかは良かったですよ。シャイナさん、昔はホントに尖ってたのに、いまやすっかり大人の余裕よね。相変わらずロケットおっぱい(聖衣)だし。ほんと、子供の相手は手慣れてる感じがいい女。昴はシャイナさんに向かって「女が門番してるとか! 聖闘士も本当に人手不足だな!」と笑っていたが、その人手不足を補うために開発されたのがお前らスチールだからな。今回昴は延々「神になる男だ!」しか言ってないけど、いっそここまで単細胞だと清々しい。一応主人公補正的なポテンシャルはあるらしいので、今後昴がどういう道を歩むことになるのかが楽しみ。今のところ昴を巡るこの物語のオチは想像がつかない。ペガサスの引き継ぎは無いと思うが、現時点でありそうなのが「パラスが憑依」だな。今回、鋼鉄聖衣のオリジナリティとして、「他人の鋼鉄聖衣をそのまま拝借する」っていうシーンがあるのはちょっと面白かった。確かに純正の聖衣なら聖衣に選ばれないと駄目だけど(アクエリアス除く)、スチールは単なる装備品だから誰でも装着できるんだよね。今後、そういうスチール独特の使い方がもう少し見えてくれば、案外独自の良さが出てくるのかもしれません。


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 東京はおっかないところだ。第2話。東京ってほとんど立ち寄ったことが無いので、首都圏を題材にしたアニメって見たことのある景色が一切出てこないのだが、なんと、都庁だけはちょっと前に何故か登っていたので、今回めでたく「知ってる東京」が出てきました。おめでとう俺。……いいんだよ、知らなくたって日本で生きていくのに不自由しないんだから。レッドデータおっさん。

 さておき、1話目はなんだかどんよりと始まり、しかも台詞回しにところどころ怪しい箇所があり、「なんか不安だなぁ」と思いながら視聴を開始した本作。2話目はそのどんより模様が更に増し、不安な東京、雨の中で仲の悪い男の子と2人切りの修学旅行という、救いようの無い展開になっていた。相変わらず何が起こっているのかが分からない状態で展開していたし、「いよいよ具体的な何かと対決か?」と思って出てきた影が知り合いだったり、もう色々と大変である。「分からんからもう気にしないで観よう!」と投げ捨てるにも勢いが強いアニメじゃないし、ちゃんと中身を理解しないで観ていてはどんどんトーンダウンする一方じゃないかと不安になる。

 しかし、そんな手探りの状態でも、何か気になる部分があるアニメなのも事実である。今回、泉水子はずっと調子が悪そうだった上に、周りにいる誰にも分からない(そして視聴者にも分からない)何かに怯えてうじうじと困っていたわけだが、そんな泉水子の怯える「なにか」の空気がどこか不気味で、首筋がぴりぴりするような不安定な感覚になる。「何かがいる」とずっと言い続けていたのに、その姿は分からず、最終的に雪政の登場で本当にいたのかどうかすら判然としない状態。泉水子に特別な力があるのは事実で、前回のパソコンクラッシュの事件で「機械とは絶対仲良くなれないんだ」ということは説明されており、今回の一見無茶苦茶なメールの件とかも「仕方ないか」と思うしかない。一度も姿を見せない母親の存在も曖昧なままで、彼女が何をしているのか、何を恐れているのか、いっそ本当に存在しているのかすら怪しくなってくる。

 そんな何もかも分からない状況。普通ならば「はっきりしろやぁ!」と投げ捨てたくなるものだが、どうも、その「気になり方」がまとわりついて離れない。最終的に1つのゴールである「姫神」にたどり着いたわけだが、その姫神の吸い込まれるような瞳の存在感など、とにかく「分からないもの」「どうしようもないもの」の存在感が見え隠れしているような気がするのである。結局のところはP.A.の作画によるものなのかもしれないが、この不可解な感覚は、もう少し鮮明になるまで観ていたいと思わせるだけのものである。前回気になっていた本当に駄目そうな泉水子のキャラにしても、今回同級生の男の子に尋ねられて深行のことをはっきり「嫌い」と答えるなど、不思議と芯の強いところも見えるような気がする。

 どうも分からないことが多くて、ぼやつきちらつかされるだけで気になっているだけなのかもしれないが、ちょっとやる気は出てきました。それにしても、女の子を連れて歩く時に「とりあえずおさげが目立ちすぎるから帽子買うぞ!」っておかしくないか? そんなに目立つのか、あれ。

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4月12日 ドラフト模様(GTC×3)

ピック順 【Thraxi】→【Mei】→【Alessi】→【Metallica】→【Sangriter】→

 

 気付けば、今回を含めて現環境の残り回数が3回しか無かったという事実。ってことは早く「ドラゴンの迷路」の予約しとかなきゃいけないのに、すっかり忘れてたわ。最終環境はパックのマネジメントが難しいんだよなぁ……。

 今回も諸事情により5人戦。最近なかなか安定しないので苦しいところだが、なんと、そんな5人戦でしか発生しないちょっとした嬉しい事件も起こった。それが、「1人1ギルドの(ほぼ)完全分業の実現」である。今回はパックのパワーも高く、それぞれが「今回は勝てそう」と思えるくらいの密度のギルドデッキを構築することに成功した。ある意味、これこそが「ギルド門侵犯」の世界の再現といえるものかもしれない。


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<緑>

 

Bassara Tower Archer バサーラ塔の弓兵 (G)(G) U

クリーチャー・人間、射手

2/1 呪禁 到達

 緑で2/1で到達持ちっていうと、次に期待するのは「接死」なのだが、こいつの場合は「呪禁」だった。そりゃ呪禁もレアな能力ではあるので、はたしてここに必要だったのは呪禁なのかどうか。何せこの世界のフライヤーは平気でタフネスをあげてくるので、こいつが死なずに立っているだけで空を守れるかどうかは微妙だからだ。もちろん、呪禁持ちってことは「育てればいい」というのが前提である。これに「残忍な発動」だけでも空の守りはかなり強固になるだろうし、「槍先のオリアード」とかつけちゃった時の仕事人気質はかなりのもの。もういっそ到達を無視して、呪禁付き安心クリーチャー筆頭がオーラを笠に着てガンガン突っ込むデッキでもいいのかもしれない。結局、ナチュラルに呪禁持ってるってだけで割と正義。

 

Colossal Heroics 壮大な英雄譚 (2)(G) U

インスタント

対象のクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。そのクリーチャーをアンタップする。

奮励(1)(G)

 この世界のカードなのに名前に「Heroic」って入ってるのはなんかややこしい。まぁ、ヒロイックと相性は良いけども。同じブロックにこういうカードが紛れ込むのは非常に珍しい気がするのだが、なんと1マナ重くなった「蛮族の血気」である。その分5マナで2体に撃てるオプションがついたのでどちらがいいかは一概に決まらないが、まぁ、別に3マナで撃つトリックとしても悪いものではないのだから、中盤以降に必殺ぎみのムーヴになることを考えればやっぱりこれがアンコなのは正しいってことだろう。そもそも「蛮族の血気」だって1年前まではアンコモンだったんだし。ちなみにイラストを見ると、壮大に進軍してくるクリーチャーは「アクロスの巨像」の大軍に見えるのだが、もしそうなら、そいつら+2修正とかいらない。まぁ、単に巨大化したアクロス兵なんだろうけども。

 

Consign to Dust 塵への回帰 (2)(G) U

インスタント

対象のアーティファクトかエンチャントを破壊する。

奮励(2)(G)

 アーティファクト・エンチャント破壊では定番となっている「塵」という単語。「灰燼化/Turn to Dust(MRD)」なんて似たような名前のカードもあるな。単に奮励がついた「帰化」なので、「帰化」が強いこの世界では二倍強い。ただ、2枚割るのにも6マナかかり、3枚割るのはほぼ不可能という設定なので、普通に考えたら「秘宝の破壊(ZEN)」の方が強そうである。まぁ、とりあえずメインでこれを入れておけば、相手が神を出してこない限りは色々対応出来て便利ですよ、と。

 

Desecration Plague 冒涜の疫病 (3)(G) C

ソーサリー

対象のエンチャントか土地を破壊する。

 俺がいっつもいっつも「土地を割れる呪文寄こせよ!」と叫んでいるせいか、Wizards社が「もう、こんなんでいいだろ、ほら、土地割れてよかったな」と投げ槍に渡してきたのがこれ。もう、エンチャント割るしかないじゃん……まぁ、うちのランデスデッキに入れてる「破砕」と入れ替えるかどうかだな。「茨潰し」とコレがあれば緑単色でもそこそこ土地が割れそう。でも、そういうことじゃないんだ。一度でいいからリミテッドでコレ使って土地割ってみたい。その後に当たり前のように強いオーラ出されて「そっちだー」って馬鹿なこと言いたい。

Dictate of Karametra ケイラメトラの指図 (3)(G)(G) R

エンチャント

瞬速

プレイヤーがマナを出す目的で土地をタップするたび、そのプレイヤーは自分のマナ・プールに、その土地の生みだした任意の色のマナ1つを加える。

 「そんなことよりマナ出そうぜ!」で有名なケイラメトラさんの本気。「指図」シリーズの緑だが、この期に及んでまだマナを出そうとするその貪欲さには頭が下がる。これで彼女の名前を持つカードは100%マナ関係のカードになったな。元ネタは「春の鼓動(CHK)」だが、2マナも重たくなったことで得た瞬速はやはり大きな意味を持っている。この手のカードはどうしても相手の方が倍加した膨大のマナを使うチャンスが早く訪れるため、私のように「ザル・ターの古きもの」と「死せざる者への債務」の友情コンボなんかを決めちゃったりする。しかし、瞬速さえあればそんな悩みともおさらばだ。さあ、マナを出そうぜ! いっそ瞬速繋がりで「クルフィックスの預言者」も一緒にいれて、更にクルフィックスさんをいれればかつてないくらいのミラクルマナ・プールを手に入れることができるぞ。ケイラメトラさんも大喜びだな。まぁ、実際ハートビートは強かったわけで、このカードも今の環境に噛み合ってミラクルを起こす可能性はあるで。

 

Eidolon of Blossoms 開花の幻霊 (2)(G)(G) R

エンチャント、クリーチャー・スピリット

2/2

星座 - カードを1枚引く。

 アルゴスの女魔術師(USG)」や「新緑の女魔術師(9ED)」など、緑には歴史ある(が最近白にパクられた)エンチャントレスの系譜を受け継ぐカード。正確にはエンチャントレスは「エンチャント呪文を唱えたら」誘発なので厳密には違うのだが、まぁ、トークンなんかで水増し出来るのだからこちらの方が優れていると見ることも出来る。なにより、自分が出たところでワンドローが確定するのが強く、「春女(SOK)」を数段強くしたみたいなムーブが可能。もちろん速攻で除去られる運命だろうが、単体除去なら1枚分得するっていうのが構造的に強い。緑は現在そこまで速度を求めないデッキもあるし、これと「クルフィックスの狩猟者」を中心としたエンジンも案外馬鹿に出来ないんじゃなかろうか。リミテッドで「ケイラメトラの好意、2ドロー」「ナイレアの存在、2ドロー」とかやられたら相当イラッとくるだろうな。

 

Font of Fertility 豊穣の泉 (G) C

エンチャント

(1)(G)、〜を生け贄に捧げる:あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 泉サイクルの緑は、実はここ二年収録されていない「不屈の自然(M12)」。合計マナコストが重いし、元のスペルが2マナなので分割払い出来るといううまみすらないのだが、まぁ、エンチャントが出せる、置ける、増やせるといったサイクル特有の性質で我慢してもらおう。どんだけ詰め込んでも魅力が見つからなかった白の泉よりもよっぽど便利。「不屈の自然」と比べてもそこまで大きく劣っているわけではないし、現環境はあまり代替物もないので、構築でも必要とあらば登場するだろうし、リミテッドならば1パック目から安定してマナ加速、色調整の種が手に入るので色が荒れるプレイヤーも安心。実は意外と多色プレイヤーに優しいセットであるが、いかんせん世界の色拘束が絶妙に厳しいのがね。

 

Golden Hind 黄金の雄鹿 (1)(G) C

クリーチャー・大鹿

2/1

(T):あなたのマナ・プールに(G)を加える。

 この世界における「葉光らせ(LRW)」。殴ってもそれなりに強いラノエルもどきであり、構築レベルの場合、「2ターン目に3マナ出す必要があるかどうか」で性能の可否が大きく分かれる。ただ、現時点では「森の女人像」という手強いライバルがいるので流石に構築を考えるのはおこがましいか。リミテッドならば「殴れる上にマナまで出せる」ってんだからそりゃ充分過ぎる強さ。2ターン目に出した「旅するサテュロス」が3ターン目にやることなくて「アタック」なんて言ってる光景はたまに目にするわけで、その時のインパクトが上がるのはありがたい話だろう。緑マナしか出せないので他の色のダブルシンボルサポートという、この世界では割と大事な役割を果たせないのはちょっと辛いが、そこは「豊穣の泉」との役割分担で補いたい。それにしても、この世界の鹿はよくマナを出すなぁ。

 

H Goldenhide Ox 黄金皮の雄牛 (5)(G) U

エンチャント、クリーチャー・雄牛

5/4

星座 - 対象のクリーチャーは、このターン可能ならばブロックされる。

 「サテュロスの笛吹き」が必死で編み出し、4マナで演奏する予定の定番曲を、星座誘発でいともたやすく実現する牛。いや、「笛吹き」はデッキに入れたこと無いから実際に演奏してるのは聞いたことないんだけども。これさえあれば、「菅草の蠍」が恐怖のヒットマンになったりするし、コンバットをいじれるので攻めのチャンスがある程度広がることになる。決してあって困る能力じゃない。でもまぁ、積極的にこれを戦術に組み込むデッキってのが浮かばないのもまた事実で、5/4の肉の必要性が薄いなら、あんまり慌てて使いたいカードでもないかもしれない。まぁ、デカブツだから。狐と牛、どっちがお好み?

 

eroes’s Bane 英雄たちを破滅させるもの (3)(G)(G) R

クリーチャー・ハイドラ

0/0

〜は+1/+1カウンターが4つ置かれた状態で戦場に出る。

(2)(G)(G):〜の上に+1/+1カウンターをX個置く。Xは〜のパワーである。

 黒が待ち望んだ存在であり、構築クラスでもばしばし活躍しているテーロス出身の名作カードが「英雄の破滅」だが、このカードはそんなカードの名前を若干パクって登場したハイドラである。残念ながらあんなシュートな活躍が期待出来るようなものではなく、単にでかいだけ。「スコラ谷の災い」でようやくハイドラ文化にもトランプルという技術革新が訪れたかと思われたのだが、また旧時代へ逆戻りしてしまった。一応「何度でも怪物化出来るよ!」みたいなイメージなのだろう。そりゃ倍々ゲームは弱くないし、リミテッドならば即死級には違いないのだが、「カロニアのハイドラ」だったら全軍一斉全自動でやってくれてたことだしなぁ。せめてコスト面で先輩に勝るくらいの差別化があっても良かったと思うのだが……。

 

Humbler of Mortals 定命の者の大敵 (4)(G)(G) C

エンチャント、クリーチャー・エレメンタル

5/5

星座 - あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時までトランプルを得る。

 宿敵の次は大敵もいる。定命軍団も色々と苦労が絶えない。ただ、「マジでこんな宿敵勘弁してや」とひるんでしまったあの蛇に比べると、こちらの大敵は割と一般人。そりゃ5/5はでかかろうが、6マナかかるんだから「巨体の狐」と比べてしまえばまだ耐えられる。星座能力も、普通は真っ先にこいつにトランプルをつけなきゃいけないわけで、それなら最初からトランプル付きの「狐」の方が便利ってことになるわけだ。まぁ、テーロスのパックも減ってどの程度狐が回収出来るかわかりませんのでね。デカブツ保険は余裕があるうちに。

 

Hydra Broodmaster ハイドラの繁殖主 (4)(G)(G) R

クリーチャー・ハイドラ

7/7 

(X)(X)(G):怪物化(X)

〜が怪物的になったとき、X/Xで緑の、ハイドラ・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。

 なかなか上手いことセールストークが使えないのが悩みのハイドラ軍団。前のセットでは「ポルクラノスさんが結果残したんだからもういいっしょ」みたいな適当な連中があんまり頑張らずにレアのポジションでゴロゴロしてた。今回も既に「英雄たちを破滅させるもの」がどうでも良さを発揮しているが、こちらは割と面白い仕上がり。6マナと重たい上に出ただけではバニラなので相変わらず構築は見えにくいのだが、怪物化の時の能力はなんと「軟体の起源(ROE)」。自身が6マナなので、次のターンに土地を置いて怪物化すればインスタントタイミングで3/3が3体湧くという。ついでに自分は10/10になってるわけで、13マナ突っ込んだ価値はそれなりにあるんじゃなかろうか。

 

Kruphix’s Insight クルフィックスの洞察 (2)(G) C

ソーサリー

あなたのライブラリを上から6枚公開する。その中から、最大3枚までのエンチャント・カードを手札に加え、残りを墓地に置く。

 やっぱりクルフィックスさんはどう見ても不審だよなぁ。こんなのが突然目の前に出てきたら「すげぇ神だ!」って奉るよりも「おばけ!」って思う方が先だと思う。塗り壁みたいなもんだろこれ。そんな怖いクルフィックスさんだが、流石に「彼方の神」だけあって色々知ってるらしい。緑には毎度お馴染みの「めくって拾う」型のドロースペルだが、なんと今回は大盤振る舞いで最大3枚も持ち出せる。これでも「根囲い(ISD)」の最大4枚には負けるわけだが、まぁ、土地と違ってエンチャントなんてそんなに大量にデッキに入ってるわけないからな。6枚もめくれば、この環境なら2枚以上がめくれる頻度も高いだろう。割と確実性のある良いサポートカードである。黒が「骨読み」で痛みを伴っているところにドヤ顔して3枚とか引けたら祭り。これがコモンということは、ゴルガリ戦術も多少は補強されたことになるのかなぁ。

 


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○「アラタカンガタリ〜革神語〜」 5

 今期3本目のサンデーアニメ。今期は頑張ってるなぁ。当然サンデーなので原作未読。今調べたら「ふしぎ遊戯」の作者が書いているということなのだが、実をいうと「ふしぎ遊戯」も知らなかったりする。同年代の人間が割と詳しくてカラオケでも関連曲を歌われたりするんだけど、正直その時代のアニメって全然知らないのよね。

 さて、そんなサンデーであるが、導入部は無難な滑り出し。異世界転移ものだし、主人公の少年にやや厭世観があるあたりはいかにもな設定だが、そこまで臭いというわけでもなし(まだ描かれていないだけかもしれないが)、設定はすんなり入ってくるので抵抗なく観ることが出来た。こうして比べると、やっぱりラノベよりも漫画原作の方がアニメ1話の導入は楽である。基本的に長い小説1冊分を前提にしているラノベと違って、漫画の週刊連載ならアニメと同じように1話目でキャッチーな掴みを用意していてくれるし、エピソードを切り分けても見られるように作られてるからね。普通に考えたら未知の作品なら漫画原作の方が取っつきやすいのは道理だろう。

 設定が何に近いかを考えていたのだが、多分過去に観た作品で近そうなのは「十二国記」じゃなかろうか。異世界転移の主人公が、実は国の権力者につく権利があるのだが、周りの人間からはそれを認識されておらず、世界のいろはも分からない状況で一からたたき上げで頑張っていくという設定。武器となるのも魔力を秘めた宝剣であるし、どうやらスタンド的な神のサポートもつく。古代日本のような古めかしい世界観もフィットする(十二国記は中世中国くらいのイメージだが)。あとは「右も左も分からない世界を、主人公と同じ目線で見守りながら少年の成長物語を見ていく」という進行になるだろう。唯一気になるのは、現代世界の方に飛ばされた正しい方の「アラタ」の扱いだけ。「現代から古代へ」という転移はたくさんの作品で描かれており、スペクタクルもあるわけだが、「アラタ」の方は逆賊の汚名を着せられた命の危機から、ぬるま湯のような現代に転移しているわけで、なかなかドラマが展開しにくそうである。これでワンサイドで「十二国記」もう一方のサイドで「はたらく魔王さま」が展開されてたらすげぇ笑えるんだけどな。

 媒体が媒体なのでそこまで衝撃的な展開にもならんだろうし、制作陣を観ても何か奇天烈なものが飛び出す予感は一切無いのだが、せっかくだからこの機会にサンデー作品に触れるのも良いかな、というくらいの感覚で付き合っていきたいところ。中の人的には、敵方の12体の幹部のキャストが相変わらず濃いので、「逆目線から観た八犬伝」みたいな楽しみ方が正しいのか。作者の出自を考えれば、基本的には女性向けっぽいしなぁ。私としてはメインヒロインが彩陽というだけでなんぼかいやされるので、それをダラダラ楽しむのが主目的。オープニングもスフィアらしいので、そっちも楽しみである。CMが割と良かったので、新曲は買いの予感です。


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