最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ゴウちゃんは京アニ女子可愛い、第2話。思いの外女性キャラの押しも強くて、安定して見てしまえるのが憎たらしい。しかも1話を見て茶々入れたポイントがあらかた2話で説明されたり、後に続くことをほのめかされたりしてて、シナリオラインにも無理が無くなった。ずるい。 でもまぁ、上腕二頭筋に興味はないので主に女性キャラと中の人を見ることになる作品ですが、野郎キャラの方も実は真っ当な萌えキャラテンプレに則っているんだな、ということが分かると、制作側が非常に男性視聴者にも気遣って作っているということに気付く。一番顕著なのは主人公の遥のキャラクターだろう。基本的に泳ぐこと(と鯖)以外に興味が無い朴念仁で、男目線からしたら「こんな男いたらキモいだろ」と思ってしまうわけだが、これって性別をひっくり返すとあら不思議。そこには良く見る素直クールな萌えキャラの姿が。黙々とご飯を食べる遥を見ていると、長門あたりのキャラ設定を思い起こさせるのです。いや、それでも学校サボって家で水風呂に浸かってる奴はやっぱり怖いけどさ。 他のキャラ分けではウィングボイスの渚が引っかき回し役を担当する模様。けいおんでいうと律ちゃんポジションになる(?)わけで、実際に渚の幼少期の声はしゅが美が担当している。中の人曰く、「男の子やることってなかなか無くって、将来恰好いい男の子になるのにちゃんと声作れるかなー、って思ってたら、代永さんだって分かって凄くホッとしました」。ウィング、下手したらゴウちゃんよりも声高いんだよな。明乃はギリギリ出せる最高音ぐらいで演技してるはずなのに。恐ろしい業界やでぇ。いや、でもホントにね、普通の女の子やってる明乃さんはすげぇ貴重なので、過去10年分ぐらいの奇跡成分が一気に流れ込んでくる気分ですわ。 そして、思いの外ぐいぐい来るのがあまちゃん先生。こちらも雪野五月ボイスってことで、基本線が太いはずなのだが、ちゃんと可愛くなっている。どうも、京アニアニメは先生の萌え打点が高くなる傾向にあるようだ。必ず生徒よりもネジが抜けまくったキャラになるけども。雪野五月&渡辺明乃というコンビネーションで、今まで見たことのないような女性キャラのポジショニングを確立してくれそう。中盤以降の役割は筋肉解説役でも我慢するわ。そう言えば、凜の学校の水泳部の人がなにげにツダケンだったな。なんかユルいキャラだったけど、後から絡んでくるのかしら。 中の人の話しかしてないけど、水泳シーンの描写とか、やっぱり凄いと思いました。普通の腐系作品だと設定無視でイケメンフェイスを見せるところを、ちゃんとスイムキャップとゴーグル付けて競争してるのも偉いと思いました。ただ、首に降ろしたゴーグル引っ張るのはすげぇ痛いからやめた方がいいと思うよ。変な毛とか挟むよ、あれ。 PR ○「幻影ヲ駆ケル太陽」 5 2期もの続編ばっかりで困っているところに、「じゃぁこれでもどうぞ」と差し出された作品。どうやらアニメオリジナルであるらしい。タイトルだけ見てまたラノベかスクエニのどっちかだと思ってたので、ここで全然知らないオリジナル作品が出てきたのはちょっと意外。 監督は草川啓造。元々好きな監督だったのだが、ここ最近なかなか(私の中では)ヒットが出ずにちょっと信頼感が危うい状態になっている人だが、こういうダークな路線で真面目なドラマを見せようとすると、非常に真っ当なものを作ってくる人である。今期は「ロウきゅーぶ」の総監督という役職との掛け持ちだが、なんとかここで「なのは」とか「セキレイ」とか、真正面から「女の子がぶつかるバトル」を作ることで盛り返してほしいところである。制作はAIC(無印)ということで、それなりに信頼出来るスタッフが集まったんじゃないかとは期待している。まぁ、1話目で一番気になったのはキャラデザなんだけどね。最初に登場した時に「これ、一番近いのって『あいまいみー』じゃねえのか」と思って不安になった。ほっとくとだんだんぽのか先輩に見えてくる。ギャグをやるならしっくり来るが、ド直球のシリアスをやるのには若干抵抗があるデザインである。まぁ、「変な造形の女の子」+「突然の魔法バトル」+「キャラの見た目に似合わない鬱気味のシナリオ」という組み合わせは「まどマギ」と同じと考えれば、ここからキャラのデザインのギャップを利用した酷いお話が楽しめる可能性はあるよね。なんかまた青い子がキタエリなのがフラグにしか見えないよ。 で、そんな想定外のものが色々と飛び出してきたわけだが、1話目の進行を見ても、「なにがなんやら」である。タロットカードから何らかの能力を得て戦う魔法少女もの(?)っていうことだけは伝わってくるのだが、結局何と敵対するのかっていうのがまだ分からないし、シナリオの進行自体がまず分からぬ。いや、単にあのあやねるボイスの巨乳娘がどこに行ったか、っていうことだけが問題なんだよな。あそこさえなければ、非常に分かりやすい巻き込まれがたの主人公覚醒話だし。あそこで一度タイムリープしてるような妙な描写があって、同居してた娘(多分叔母夫婦の娘だから従姉妹なんだろうけど)が突然その存在ごと姿を消した。ありゃ一体どういうことなんでしょうね。主人公の属性が太陽(炎)で、巨乳ちゃんとの繋がりを表しているツールが植物。謎のリープ前に襲ってきたのが蔓植物だったことを考えると、多分巨乳眼鏡は植物系の能力に目覚め、それを利用して襲撃、返り討ち。ただ、その記憶と存在ごと誰かが吹き飛ばして別な世界線に飛んだと。どういうことなんだろうね。まぁ、あの巨乳眼鏡が1話限りの捨てキャラなわけがないので、多分彼女が「主人公の子と一緒にいると自分が目立てないし、いっそ消えるわ」というので一時的に自分を消したっていうのがありそうな気がする。そのうちまた敵として立ちふさがってくれるよ。 考えられる可能性や分からないことが多いというのは、悪いことではないが、まだプラスに振れるほどの魅力を覚えるわけではない。オリジナルなのだから完全に今後の展開次第であり、映像面ではそれなりのものが供給されそうなので、あとは脚本に全てがかかっていると言ってもいい。さて、まどマギの後を追う2匹目のどじょうは残っているだろうか。 中の人については、1話はほとんど主人公の子がしゃべってるだけだったので、「今期はすげぇ久しぶりの舞太シーズンなんだなぁ」というので感じ入ってしまった。門脇舞以は本当にデビュー直後のスタートダッシュは良かったのだが、その後が上手いこと仕事を繋げずに損をしてるイメージだった。なんかこないだ久しぶりに「しもがめ」で見たら、オタ方向のネガティブ要素だけ重装備してるキャラが強くなっててちょっと笑ったが。ほぼ同期の清水愛が変な方向に吹っ切れて楽しそうなのとはなんか対照的である。ここからどうなるでしょうね。あと、あやねるが変な役なのは期待したいのですよ。ヤンデレ腹黒で実力を発揮出来ると、そこから色んな方向に応用できるのでね。 ○「神のみぞ知るセカイ 女神篇」 5 まだまだ終わらない続編ラッシュ。こちら「神のみ」は2期が2011年とのことなので、まだ最近の作品。ゆーても2年前だけどな。だんだんその辺の尺度もよく分からなくなってきたな。とにかくそんなこんなで3期なのだが、原作を全く知らない人間からすると、これがなかなか大変である。 まず、どうやら2期の終了後からエピソードが繋がっていないとのこと。作中では桂馬が2期の終了後に攻略したヒロインについて駆け足で語られ、このお話が「2期の直後じゃないよ」ということを教えてもらったわけだが、そんなん言われても、実際のお話見てないとピンと来ないってレベルじゃない。なんでそこをすっ飛ばして3期が始まったんだろう、と訝しむのが当然の流れである。 ただ、1話を見ることで何となくその理由は分かる。タイトルに「女神篇」と銘打たれていることからも分かる通り、1期2期のような単純な「攻略作業」に加え、今度は女神憑きの捜索と悪魔側との戦い、それに一度落とした攻略対象との再対戦という、様々なギミックが変化している。2期終了後に何人攻略したのか知らんが(ひょっとしたら今回紹介された2人だけなのかもしれないけど)、この「女神篇」のプロットをまとめてアニメでやりたかったためにスキップする、というのは、一応理解は出来る。でもなぁ、やっぱり知らない人間にとっては不親切だし、こういう歯抜けの状態でアニメ化されるってのは、原作ファンにとっても不誠実な気もするんだけどなぁ。その辺はファンじゃないので推し量るしかないですけどね。今回出てきた2人ってのは、推察するに、「女神憑き」の候補……というか犯人として今後浮き上がってくる面子なんじゃなかろうか(でないとわざわざあんなキャスト当てないと思うんだよね)。もしそうだとするなら、私のような原作知らない組は「一度目の攻略を知らないのに、2度目の攻略の様子だけを見る」という状態になってしまう。曲がりなりにもアニメで全部見ている人間に対して、そりゃちょっとひどくないかい? まぁ、あくまで勝手な想像によるいちゃもんなので、ひょっとしたら見当外れこと書いてるかもしれませんけど。むしろそうであって欲しいと思うけども。幸いにして、1人目の対象はアニメ第1期に登場した中川かのん。1期放送時は「なんでこの子、こんなに尺とられてんだ?」と不思議で仕方なかったのだが、ここで再登場してキャラとして活きてくるなら、あのときのしつこさも納得は出来る(まぁ、関係無いかもしれないけど)。中の人・東山奈央も、当時は駆け出しで「誰が歌ってるんだ?」てなもんだったが、今ではすっかりヒロイン声優の1人である。ここまで読み切ってのキャスティング・セッティングだったのだとしたらなかなかやりよる。 女神云々の設定はそこまで突飛ではないが、「一度記憶を消した攻略対象が復帰しての再びのイベント」という切り口は非常に面白い。これまでただただ機械的にイベントをこなしてきた桂馬も記憶が蘇ったとなると事務処理していくわけにもいかず、ルートにも多少の修正が必要になるだろう。女神や死神の絡みでエルシィ、ハクアたちもまた一騒ぎありそうだし、1話が性急だったことには目をつぶって、今後の展開には期待したいと思う。実はこっそり監督をはじめスタッフが入れ替わっている部分があるのだが、幸い1話目ではそこまで変化を気にするような部分もなく、映像のクオリティも低くはないだろう。「ハヤテもこれくらいでやってくれてればなぁ」という思いが募った。改めて旧作の感想読み直したら、私、コレ割と嫌いじゃないんですよね。 もちろん、視聴理由の大部分が中の人にあることも認めなければなるまい。2期までは個々の攻略ヒロインに誰が出てくるか、というも楽しみの1つではあったが、安定していたのはやはり看板女優である伊藤かな恵のエルシィ。それをハクアが追撃する形になっており、この2人が仕事をしてくれれば追加ヒロイン勢はよほど大コケしない限り大丈夫。もちろん、東山奈央は仕事が出来るだろうし、今回登場した追加ヒロインはなんと井口と彩陽である。追撃者の悪魔には戸松まで積んで迎撃態勢待った無し。なかなかロングヒットの出ないサンデー漫画の枠に、なんとか「アニメ化して良かった」をねじ込みたいところである(まぁ、ムシブギョーでもいいんだけど)。 ○「ローゼンメイデン」 5 1話目から総集編! 何を言ってるのか分かr……いや、見れば分かるよな。まさかこういう構成になって出てくるとはおもわなんだ。原作とか元祖アニメを知らない人間が見たらぽかーんやんね。 まだまだ続く続編シリーズ。今度は2006年に最後の「オーベルテューレ」が放送されたということで、「げんしけん」以上に古いところからのリメイク。いや、アニメになるのは新版なんだからリメイクではなく新作なのだろうが、1話を見るとそう言いたくもなるわね。とにかく、当時は様々なムーヴメントを起こした萌えアニメの代表選手が再び立ち上がった。かくいう私も銀様に人生を狂わされる……までいかなくともちょっと危ないところまで行った人間なので、気になるのは間違いない。まぁ、実はアニメしか観てないから原作コミックス読んだことないんだけどね! おかげで今回のアニメも新鮮な気持ちで見られるのですわ。 驚いたのは、これでディーンが今期3本目のアニメということである。なるほど、確かにローゼンみたいなアニメこそが、昔懐かしいディーンの雰囲気に合致している(ただし元祖の制作はノーマッドだった)。しかも、監督は「さんかれあ」で見事なお仕事を見せてくれた畠山守氏。ゾンビ娘の次はゴシックロリータ自動人形娘と、なかなか御耽美な方向性が続いているのだが、この人の持つ独特のセンスは確かにこういうところにフィットするような気もする。正直、1話目は本当にダイジェスト放送みたいな駆け足の中身だったのでなかなかじっくりと演出面を味わえるようなものではなかったのが残念だが、既に「新しいローゼン」を産みだすための下地は整えてある。一番驚いたのは、なんといっても「真紅ちっさ!!」という部分だろう。そりゃ人形なんだから冷静に考えればあのくらいの大きさで当然なのだが、旧作はゆーても人間とのコミュニケーションが取りやすいよう、もう少しサイズの大きいキャラクターとして描かれていた。おそらく今作は徹底して原作のテイストに合わせるのが狙いだろうから、なるべくサイズ面も忠実に再現することになったのだろう。まず、そこの驚きで「新しさ」は出ている。キャラクターデザインは萌えものでお馴染みの坂井久太氏。彼の特徴はあまり出ていないが、こちらも原作準拠ということで線の細さが際だつデザインになっている。多分えげつない表情を出すのが難しいので、1期やオーベルテューレで神がかっていた銀様のご尊顔は出てきそうにないが、随分キュートになった今回のデザインもなかなか。蒼星石のローザミスティカをかすめ取ってはしゃぎ回る銀様が恐ろしく可愛らしかった。 また、世界全体のセッティングについても、畠山さんらしい、不可思議な寂寥感が漂ったものになっている。まるで、ドールという主人公の存在にあわせて、世界全体がドールハウスになってしまったかのような、不思議な空間。アニメーションの背景としてはかなり描き込んでいる部類だと思うのだが、ディティールの細かさの割に、どこか現実離れしたような、不安定さが出ている。異世界との交流が多い「人形が動く世界」という異質さを出すための方向性なのだと思うが、このテイストでどこまで真に迫ったものが描けるのか、今後の展開が楽しみだ。どうせ旧作は旧作で完結した存在になっていたのだから、思い切り新しいことをして、この時代に即した、「新しい不思議さ」を持ち込んで欲しいものである。 中の人については、すっかり同窓会みたいな趣である。多分なかなか仕事場で志村由美と一緒になるチャンスってないだろうし。なっちゃんはコレの収録に間に合ったのか、それとも事前にある程度録れていたのか。何にせよ回復が間に合った良かったですよ。どっちかっていうと容態が心配なのは銀様の中の人だよね。事件からしばらく経つが、ちゃんと仕事に復帰できているんだろうか。無理はして欲しくないけども、やっぱり銀様がいないとローゼンじゃないしね。乳酸菌とって頑張って下さい。 ○「八犬伝 -東方八犬異聞-(第2期)」 4 2期目ですね。1期目もほとんどリタイア同然の状態で視聴が終わってしまっていた作品なので、多分今期も似たようなことになってしまうと予想される。でもまぁ、仕方ない。実は今期は前期と比較してもどうやら視聴本数が増えそうなのだ。新番と継続全部あわせるとどうやら週に40本を超える。つまり、1日アニメ6本ペース……どうしてこうなった。そんなわけだから、何とかして視聴本数は削っていきたい。となれば、やはり一番最初にやり玉に挙げられるのはこういう作品になるはずだから。……でもなぁ、久しぶりに1話(14話)見たけど、やっぱり画面綺麗なんだよなぁ。ディーンは今期「義風堂々」とこれで2本同時進行だけど、すっかり野郎アニメの専属スタジオだもんなぁ。どうしたもんかなぁ。でも1期で期待していた小滝さんの名前が確認出来なかったから、そのあたりは切る勇気かもしれない。「1話目だけ見て切る決心しよう」と思って見てたのに、「あ、ツダケンさんじゃないですか。やっぱりイケメンやなぁ。どうなるかなぁ」とか思っている自分が憎い。 まぁ、他に書くこともないので、せっかくだから私の中の男性声優の諸々についてちょっと語ろうじゃないか。流石に女性声優ほどではないけど、一応声オタをやっている身なので、男性声優だって大体みんな好きである。ただ、好みとしては「イケメンボイス」の中でもズシンと重量がある方が好き。多分自分の声が嫌いなので(大体の人はそうだと思うけど)、逆をいく低音に憧れているからだ。安元とかすげぇうらやましいよね。もちろんイケメンボイスと呼ばれるものでもいいのだが、そういう中でもやっぱりツダケンとか、芳忠さんみたいなドスの効いた怪しい演技が出来る方が好み。最近の若手(っつっても30代が多いが)は小野Dとか神谷兄ぃなんかだと優等生ボイスになってしまうので、そういうストライクゾーンには入ってこない(いや、好きだけどさ)。中堅層だと一番のストライクゾーンは中村悠一かなぁ。八犬伝に絡めるなら前野君も割といい音域よね。 ま、でも「一番好きな男性声優」の欄には「中尾隆聖」って書くことしてる時点で、「低音が好き」説が嘘くさいのだけども。結論:大体好き。このアニメだってやっぱり聞いてれば楽しいのだよ。 ○「げんしけん二代目」 6 まだまだ続くよ続編アニメ。しかもこちらは前作アニメ「げんしけん2」が2007年放送とのことで、5年以上の時を経て帰ってきた3期目だか4期目だかである。 先に回りのことから書いておくと、私は原作未読。1期シリーズは全巻持ってて読んでいたのだが、今の「二代目」の連載が始まる前に手持ちのコミックスを全て知り合いに譲ってしまい、そのせいで二代目が始まってからも「まぁ、流石に追いかけられないな」というので読むのを諦めた。そして、ここが一番大事なとこなのだが、実はアニメについては1期目も含めて一切見たことが無い。なんでだか覚えてないけど、多分視聴出来る環境が無かったんだろう。見られるんだったら絶対見てるはずだし。何故これが大事なことかというと、どうしても「キャスト変更」ということについて触れる必要があるためだ。私の場合、前作のイメージがそこまで強くないために、その部分についての敷居が低いのだ。もっとも、当時の時点でも実際の映像を見なくても脳内再生余裕だったおかげで完全に0ってわけにもいかないのだけども。 さておき、毎回制作陣ががらりと変わる作品だが、今回はなんと監督が水島努。ホントに仕事が途切れず、すっかり人気監督になってしまったものである。制作スタジオはI.G.ということで連携も手慣れており、1話目から本当に安定の仕事ぶり。今作はメタネタやちゃぶ台返しの心配もなさそうなので、久しぶりに落ち着いた「白水島」の仕事が見られるのではないかと期待出来る。それだけでもアニメの期待感は上がる。 話の中身については上述の通りにどんなシナリオになるのか知らないのだが、「あー、そういやげんしけんってこんな感じだったなー」というのが思い出される出だしだ。荻上さんを中心に「真面目な」げんしけんを目指す方向性が既になんだか青臭くてこそばゆいが、この作品は荻×笹という圧倒的存在感を見せる「なんか頑張った上で最終的に爆発して欲しい」カップルが中心なので、ニヤニヤしていいのか血涙を流せばいいのか分からないもやもや感が売りである。あと、公式でも特大の釣り針として用意されているサキちゃんと斑目のカップリングもね。基本はこの2本の路線で回してた作品だからな。大野さんは1期目ラストの時点で既にどこか別次元の人になっちゃったから、まぁいいや。 「二代目」ということで新世代が続々と加入し、新たな物語が回り始めるんだろうな、という雰囲気はよく出ており、「普通の女オタ」「暴走系腐女子」「腐男子系男の娘」と、面子としては阿漕過ぎるぐらいにゴリゴリ。でも、リアルオタクサークルとしては(男の娘を除けば)なくはないくらいの陣容だし、ここからまたドロドロした人間関係でもってやきもきさせてくれるのかと思えば、セッティングは出来るだけえげつない方が良いので、まっさらな状態で今後の展開を楽しみたいと思います。それにしても、1期目では本当にウザいだけの存在だったくっちーがいつの間にか面白い奴になってたのが意外だった。リアルにいたら速攻でやめさせられるタイプだとは思うけども。というか、男1:女6(仮)っていう人数比を考えると、リアルだったらば「ハーレム!」とかいう前に、あの空間の空気に耐えきれなくなって挫けると思うんだけどな。くっちーの鋼の心臓に感謝である。 さて、残す話題は中の人のことだ。先代からの引き継ぎキャストはおらず、全てのキャラが変更になっており、旧作ファンからの意見は分かれるところか。「5年以上経つんだから若返り策としてしかたない」とか言おうとしても、大野さんの中の人なんて年齢が上がっているのだから面倒臭い。ただ、少なくとも初見であわないと感じるようなキャストは1人もいない。大野さんや斑目、咲ちゃんなんかは先代の声で聞いてみたかった気もするのだが、新キャストも問答無用の説得力であるから、これはこれで充分だろう。特に咲ちゃんはキャストがサトリナになってしまい、「おいおい、社会に出てここまで落ち着いちゃったのかよ、こんな女性に学生時代散々なじられてたとか、斑目はどんな天国にいたんだ」とうらやむことしきり。 1つのポイントとなるのはやはり荻上さんの中の人。ミズハスの起用を望む気持ちは当然あるのだが、のぞふぃす版も実に「荻上さんらしい」仕上がりになっており、これも文句は付けにくい。方言が出る時のトーンは多少籠もりぎみのミズハスに分があると思うのだが、まぁ、これも慣れだろう。ミズハスが北海道出身、のぞふぃすは青森県民なので、方言のスキル自体に大きな差はない(一応荻上さんは山形出身らしいので、青森も北海道も山形弁と違うっていう意味では大差ないだろう)。実はこれが初の主演であるし、是非とも良い仕事を期待したい。その他、福山版くっちーは壮絶な仕上がりなので特に言うことは無いし(そもそも先代が石田彰というのが信じられん)、新入部員には内山夕実や上坂すみれなど、こちらも盤石の布陣。男の娘役は男女ボイスでスイッチするようだが、男性ボイスでも山本和臣だというなら納得するしかなかろう。女性ボイスの方、加隈亜衣という人は新人みたいだが、こちらもまったく見劣りしない。スーの中の人、大空直美という名前も同様。1つのアニメに出演してこんだけ色々やれるのは役得かもしれんな。 ○「きんいろモザイク」 5 タイトルとパッと見の絵柄でも分かる(というか、散々芳文社のCMで名前聞いてたから分かる)きらら系4コマ作品。今期も4コマ枠は安定供給ですね。 しかし、いつものように流れるゆるい女子高生の日常が始まるのかと思われたが、なんと1話目はいきなり主人公の女の子がホームステイでイギリスに行くところからスタート。そして4コマ原作とは思えないくらいにゆったりと、そしてしっかりと物語が刻まれていき、イギリスでの忍とアリスの交流は非常に丁寧に描かれていた。異文化交流を行う少女のアニメというと「異国迷路のクロワーゼ」を思い出すが、アレに負けないくらいに、ちゃんと外国での生活がお話になっていた。ただ、こちらの忍は別に一生をイギリスで過ごすつもりはないので、そこに重みがあるわけではなく、単に「可愛い子が2人、仲良くなった」ことが分かるというだけなのだが。しかし、英語はきちんと「違う言語」として描写が分かれていたし、どこか不器用で奥手なアリスの可愛らしさと変化もちゃんと見られたので、「どうせ萌えものだしなぁ」と思って見始めた割には、なんだか良い物を見せてもらった気分である。 製作は五組、そして監督のクレジットには「天衝」という斬魄刀みたいな名前が記載されており、「どこの誰やねん」と思って調べてみたら、なんとこれ、田中基樹氏の変名なのですね。ということは当然初監督作品かー。「刀語」などでは独特な仕事ぶりで注目を集めた人ですし、1話の采配も面白かったので、今後のアニメ作りにも期待したいところです。ただまぁ、ホームステイ話が終わったあとはゆーても普通の学園4コマっぽいものになるわけで、ここから個性を出しての売り出しがどの程度出来るのかは定かじゃないけども。どうせだったらあのままホームステイ異国話でしばらく引っ張ってもらった方が面白かった気もするな。小学生は最高ですから。まぁ、このアニメのキャラだと小学生でも高校生でも大して変わらないけどさ。忍ちゃんの中の人が西明日香だっていうのも、ロリ度合いに拍車をかけている。フキンシンダワ! というわけで中の人だが、日本側の女子高生は西ちゃんを中心にして、どこにでも使える非常に便利なサポート役、種田梨沙・内田夕実という配置。この2人の「女子校の友達」率は尋常じゃない。いや、でもこの2人、上手いのよね。どこでも色を消してすっと入ってくるくせして、印象にも残る仕事が出来る。なんか種田梨沙はこのまんまキタエリみたいな立ち位置になるんじゃないかと期待と不安が入り交じった気持ちで見てる。 対するイギリス側、アリス役の田中真奈美という子は初めて見る名前だったが、英語でのお仕事も含めて、実に愛らしい良い第一印象だった。どうやら英語力も見込まれての起用のようである。やっぱりこういうところで秀でているとお仕事はくるものですね。そして、アリスのママンは当然の大原さやかである。「母親属性」+「英語が堪能」だから、多分一発オファーですわ。まぁ、だからこそずっとストーリーがイギリスホームステイ編で続けばいいのに、と思ったわけですが。びっくりしたのは学校の先生役。まさかの大人しゅが美である。皆無ってわけじゃないだろうが、女子高生より上の年齢層の役をやるのは非常にレア。本人もラジオで「先生役とかやる時が来るなんてね〜」と言ってたわけだが、この変化は実に頼もしい。イギリスのママンを取るか、日本の先生を取るか、何と残酷な2択を仕掛けてくる作品なんだ。 ○「神様のいない日曜日」 5 ラノベですよ、と教えてくれる親切なタイトルと、一目で「そっち系か」と分かるビジュアル面を見て、過去の様々な作品がフラッシュバックする。これは一体どの作品に「似てる」という表現を使うことになるのかな、とか、そんな省エネなことばかり考えてアニメを見始めている時点で色々問題があることに気付いたり気付かなかったり。 スタッフがほぼ持ち越しのようなので、確かにパッと見で似ているのは「織田信奈の野望」なのだろうが、もちろん作品のテイストは欠片も似ていないので、あまりそういう風には感じられない。キャラデザは確かに同じなのかな、というのは分かるが、「信奈」も画作りは割とニュートラルにやっていたので、割と「新しい作品」としてフラットに入ってきた。その上で、色々と上手いな、と思わせる部分もあり、残念ながら(?)今のところ「叩きたいラノベ」ではない。むしろ、こういうホラーテイストをにじませながらトリッキーなことをやってくれるのなら、今後のストーリーに期待したいと思う。とにかくどこか気になる作品ではある。 世界設定が、事実上の不老不死を是認したというなかなかエッジの効いたもので、その理由が「神様が面倒になった」というのもなかなか酷い。つまり、あの世が無くなっちゃったせいで幽霊街に魂が淀んでいるラヴニカ世界みたいな設定ということだろうか。この世界では幽霊ではなく半ゾンビみたいなのがうじゃうじゃと蠢くことになっているのだが、そのへんの設定をあまり突き詰めることなく、いきなり主人公の少女の過酷な運命から入っている。これがおそらく、1話を「どこか気になる」出来にした最大の要因で、果たしてこの大仰な世界設定から得られるものが「単なるホラー混じりのエグいだけの話」なのか、「世界設定を上手いこと使って、主人公の少女の生い立ちから、何かエグいことを世界全体に仕掛けた作品」なのかがまだ分からないのである。もちろん、後者であることに期待したいわけですよ。 「分からないコト」が現時点でプラスに働いているのは個人的で勝手な思い込みによる部分が大きいが、そういう風に視線誘導してくれるアニメの作り方は悪くないと思う。エグさを出す端的な表現で言ったら、頭が片方吹き飛んだおっさんとの対峙シーンが一番顕著だったわけだが、あそこで一瞬だけおっさんが主人公に襲い掛かるように見せたことは、本筋を考えると(今のところ)何の意味も無い。しかし、それが見ている人間にとっては「気になる」要素になっているわけだ。こういう「分からないが故に気になる」パーツをバラバラと蒔いている現時点が一番楽しいのは間違いないだろう。唯一気になるとすれば、そうした「分からない不安感」「足下がおぼつかない不安定さ」を面白さにする割には、割と抜けていてギャグっぽい要素も混ぜている点だろうか。主人公が少女なのだからそこに萌えポイントを置くのは当然の采配だと思うのだが、ただ、全編を通じてハードな展開になるのだったら、その辺の温度差はひょっとしたらノイズになってしまうかもしれない。1話目でも、村を壊滅させた男との会話が間抜けなものになっていて、そのままのユルさだと完全に本筋から浮いちゃうよ、というのは気になったところ。もちろん、そうした懸念を事前に取り払うために、わざわざ冒頭のシーンを入れ込んだのだとは思うけども。 とりあえず映像面での見せ方は割と好きなタイプだと思えるので、出来ればシナリオ自体も期待しているような「面白い」方向に行ってほしいものです。ちなみに、製作にマッドハウスと書かれていたのを見て「マッドがこういう作品やるのって珍しいな」と思ったのだが、「信奈」もマッドハウスがやってたんだね。五組のイメージしかなかったから全然気付いてなかったわ。 中の人については、1話目はとにかくメインの豊崎一人劇場。しつこいくらいここには書いているのだが、豊崎愛生は非常に器用な声優だと思っている。今回の役もその面白さが出ていて、引きつった嗚咽や怒号など、感情の起伏を出す場面での声の変化が非常に面白い。豊崎キャラが酷い目にあう機会って実はあんまりなくて、こういうのがたくさん聞きたいのでもっともっと酷い役で頑張って欲しいなぁ、とか思ってたりするのである。因果とか、ああいう方向性が好きなんだけどねぇ。 ○「ファンタジスタドール」 4 聞いたこと無い名前の作品だったので、忙しい土曜日曜のラッシュが終わってからようやくの視聴。……なんだこれ? パッと見は「アイカツ」とか「プリティリズム」なんじゃないかと思うようなキャラクター設定とストーリー。しかしやってることは「カードバトル」らしいので、つまり「ヴァンガード」とか「遊戯王」とかそっち系ということになる(?)。まぁ、真っ先に思いつく突っ込みは、「朝番組でやれよ」だよね。いや、一応女の子がいっぱい出てくるし、ドールの衣装デザインなんかは大きなお友達向けなのかもしれないが、このデザインで薄い本が捗ったりするような展開になるとは思えないし、あんまり深夜番組に紛れ込んでくる意味がないような気がする。よりにもよって「進撃の巨人」とか「物語シリーズ」「超電磁砲」に混じって。出自のよく分からん作品だが、一応アニメオリジナルってことでいいのかな? しかも企画に参加しているのが谷口悟朗というのも謎だ。谷口さんらしさが今後どこかで出てくるのだろうか。この中身で? 想像もつかない。 アニメとしての画面はそれなり。監督は斎藤久ということなので萌え方向での見せ方には期待したいところだが、1話目では残念ながら特に盛り上がるようなシーンは無かった。一応ドールがあられもない姿を見せているはずなのだが、そこに残念ながら萌えもエロも感じられない。単なる見せおっぱいである(そんな言葉があるのか知らんが)。そして、シナリオラインがあまりに謎過ぎるのが、真面目にやってるのか笑って欲しいのかが分からないので反応に困るという。まぁ、こういう巻き込まれ型主人公の場合は往々にして導入が不自然になってしまうものだが、今作の主人公も、「何がどう上手くいったらそんな状況になるんだよ」という不可解な巻き込まれ方である。変なカードリーダーを押しつけられたのは不可抗力だろうが、その後、追跡者を振り払うためになし崩し的に契約に至るくだりはどう考えても不自然過ぎるだろう。「得体の知れないものに追われてるから誰か助けて!」っていってる状態で(この時点で既にびびりすぎだが)、何で別な得体の知れないものの言うことを聞くんだよ。しかもあまりに事細かなアンケートにまで回答し、最後には有無を言わさぬ一方的トレード。まだ「巻きますか?巻きませんか?」の2択の方がうっかり契約しちゃう流れが分かりやすいだろう。 その後も「カードゲームが得意だった過去があるから何とか戦える」という謎設定があったり、ドールのシステム自体もさっぱり分かっていないところにメインチームが横並びでずらっと揃ってしまったり、視聴者の突っ込みすら振り切る速さであさっての方向へ向かっている筋立て。でも最後に締めてくれたのが「ラフレシアの君」だからなぁ。タキシード仮面様みたいなものだと思えばいいんだよね。うん、やっぱりギャグなんだろうな。果たしてどこの層を狙った作品になるんだろうか。まぁ、あんまり期待しないで見守りたいと思います。ただでさえアニメシャワーは重たいのに、こんな不安定そうな作品が出てくると気疲れしそうである。 中の人については、おねーさんドールの中の人さえいればあとはどうでもいい、というのが正直なところだが、主人公に大橋彩香、というのは見ておくべきところだろうか。最近少しずつキャリアを重ねてきているが、ここで一気に上がってくるだろうか。下手な子ではないが、まだ個性が出せる段階ではないので、要精進。その他、三澤紗千香やすみぺなどの年齢の近い子も多く、ハラハラしながら見守る現場になりそう。 それにしても……今期は人形でバトるアニメが2本あるのか。倉田雅世の名前を久しぶりに見て思いだしたわ。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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