最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ファンタジスタドール」 4 聞いたこと無い名前の作品だったので、忙しい土曜日曜のラッシュが終わってからようやくの視聴。……なんだこれ? パッと見は「アイカツ」とか「プリティリズム」なんじゃないかと思うようなキャラクター設定とストーリー。しかしやってることは「カードバトル」らしいので、つまり「ヴァンガード」とか「遊戯王」とかそっち系ということになる(?)。まぁ、真っ先に思いつく突っ込みは、「朝番組でやれよ」だよね。いや、一応女の子がいっぱい出てくるし、ドールの衣装デザインなんかは大きなお友達向けなのかもしれないが、このデザインで薄い本が捗ったりするような展開になるとは思えないし、あんまり深夜番組に紛れ込んでくる意味がないような気がする。よりにもよって「進撃の巨人」とか「物語シリーズ」「超電磁砲」に混じって。出自のよく分からん作品だが、一応アニメオリジナルってことでいいのかな? しかも企画に参加しているのが谷口悟朗というのも謎だ。谷口さんらしさが今後どこかで出てくるのだろうか。この中身で? 想像もつかない。 アニメとしての画面はそれなり。監督は斎藤久ということなので萌え方向での見せ方には期待したいところだが、1話目では残念ながら特に盛り上がるようなシーンは無かった。一応ドールがあられもない姿を見せているはずなのだが、そこに残念ながら萌えもエロも感じられない。単なる見せおっぱいである(そんな言葉があるのか知らんが)。そして、シナリオラインがあまりに謎過ぎるのが、真面目にやってるのか笑って欲しいのかが分からないので反応に困るという。まぁ、こういう巻き込まれ型主人公の場合は往々にして導入が不自然になってしまうものだが、今作の主人公も、「何がどう上手くいったらそんな状況になるんだよ」という不可解な巻き込まれ方である。変なカードリーダーを押しつけられたのは不可抗力だろうが、その後、追跡者を振り払うためになし崩し的に契約に至るくだりはどう考えても不自然過ぎるだろう。「得体の知れないものに追われてるから誰か助けて!」っていってる状態で(この時点で既にびびりすぎだが)、何で別な得体の知れないものの言うことを聞くんだよ。しかもあまりに事細かなアンケートにまで回答し、最後には有無を言わさぬ一方的トレード。まだ「巻きますか?巻きませんか?」の2択の方がうっかり契約しちゃう流れが分かりやすいだろう。 その後も「カードゲームが得意だった過去があるから何とか戦える」という謎設定があったり、ドールのシステム自体もさっぱり分かっていないところにメインチームが横並びでずらっと揃ってしまったり、視聴者の突っ込みすら振り切る速さであさっての方向へ向かっている筋立て。でも最後に締めてくれたのが「ラフレシアの君」だからなぁ。タキシード仮面様みたいなものだと思えばいいんだよね。うん、やっぱりギャグなんだろうな。果たしてどこの層を狙った作品になるんだろうか。まぁ、あんまり期待しないで見守りたいと思います。ただでさえアニメシャワーは重たいのに、こんな不安定そうな作品が出てくると気疲れしそうである。 中の人については、おねーさんドールの中の人さえいればあとはどうでもいい、というのが正直なところだが、主人公に大橋彩香、というのは見ておくべきところだろうか。最近少しずつキャリアを重ねてきているが、ここで一気に上がってくるだろうか。下手な子ではないが、まだ個性が出せる段階ではないので、要精進。その他、三澤紗千香やすみぺなどの年齢の近い子も多く、ハラハラしながら見守る現場になりそう。 それにしても……今期は人形でバトるアニメが2本あるのか。倉田雅世の名前を久しぶりに見て思いだしたわ。 PR Mantis Rider カマキリの乗り手 (U)(R)(W) R クリーチャー・人間、モンク 3/3 飛行 警戒 速攻 ……こちらの記事をご覧下さい。長いんで最初の部分だけで結構なんですが、該当部分を抜き出すと、【よくあるサイズにクリーチャーに各色から1個づつキーワード能力を付けてみましょう。例えば「稲妻の天使(APC)」はこの分類に当てはまります。飛行(青)、速攻(赤)、警戒(白)、3/4で4マナです。このようなカードを少し作るのはまあアリなのですが、我々がセット全体で作りたいものではありません】。…………これやな。まぁ、セット全体でやるわけじゃないから、こいつがいることに何の問題もないのだが、まさかここまで直球でそのまんまのカードが出てくるとは、予想外である。というわけで、1マナ軽くなった代わりにタフネスが下がった「稲妻の天使」である。「稲妻の一撃」で落ちるか否かが関わってくるのでタフネス1の違いは小さくないのだが、3マナと4マナの差もそれと同じくらい大きいので一応トレードオフと見なせるだろうか。今の時代にレアとして出てこられてもちょっと地味な気がするのだが、それでもリミテッドなら充分嫌らしいダメージソースとして活躍出来るはずだ。ただ、「稲妻の天使」様の売りの1つであったrk postデザインの天使であるという外面の良さがなくなり、嫌にリアルなカマキリのカードになってしまったのはちょっと……。しかも「このカマキリ、油断すると乗ってる人間でも食う」らしい。そういうテラフォマる展開は火星でやってくれませんかね。
Mardu Ascendancy マルドゥの隆盛 (R)(W)(B) R エンチャント あなたのコントロールするトークンでないクリーチャーが1体攻撃するたび、1/1で赤のゴブリン・クリーチャー・トークンを1体、タップした攻撃状態で戦場に出す。 〜を生け贄に捧げる:あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+0/+3の修正を受ける。 隆盛サイクルのマルドゥ。上の能力はマルドゥの真骨頂である波状攻撃、強襲を強くサポートするもので、基本セットで人気カードとなった「ゴブリンの熟練先導者」よろしく、ガンガントークンを生んでアタックの手を止めない効果がある。「先導者」と違ってアタッカーの数が増えればトークンの数も増えるので、1,2ターン目にクリーチャーを出して3ターン目にコレなら、なんと3ターン目にしてアタッカーが4体である。なるほど強そう。その分、下の能力はやや微妙で、ゴブリン生成が赤黒あたりの能力とみなされたとすると、白い保護能力はやんわりと自軍クリーチャーを助けてくれるというものである。まぁ、そりゃタフネスが3も上がれば生存確率はかなり跳ね上がるのでありがたい能力ではあるが、何故か「隆盛」サイクルでこれだけがサクっての起動能力になってしまっているのよね。重ね張りする意味もあるし、上の能力だけでも充分強いカードなので、あまり積極的にサクりたいとは思わないので悩ましいのである。いっそテーロスのエンチャントサポートカードを使って、墓地とグルグル回して星座誘発させてみるとか? まぁ、置いとくだけで相手はかなり嫌だろうから、牽制に使って実際はサクらない、っていうのが一番いいのかも。
Mardu Charm マルドゥの魔除け (R)(W)(B) U インスタント 次のうちから1つを選ぶ。「〜は対象のクリーチャーに4点のダメージを与える」「1/1で白の、戦士・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。それらはターン終了時まで先制攻撃を得る」「対象の対戦相手は手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる」 チャームサイクルのマルドゥ。赤モードは4点火力。「ボロスの魔除け」と違ってクリーチャー限定だが、最近のバーンデッキで「かき立てる炎」が活躍していることからも分かる通り、4点火力というのは「クルフィックスの狩猟者」などが処分出来る大事な火力。これだけでも充分ニーズはあるだろう。白モードはおまけ付きの「急報」。単なるトークンスペルだと3マナインスタントでも損した気になるが、先制攻撃のおまけがつくので、ブロッカーとして使った時にアドバンテージを稼ぎやすいのがポイント。除去したいクリーチャーのタフネスが2以下なら火力じゃなくてこちらの方がおいしいし、単に頭数が増やせるモードが選べるっていうだけでも意味はある。そして最後はまんまインスタント版の「強迫」。「強迫」は上2つのモードと違って純正1マナスペルなのでちょっと損した気になるかもしれないが、インスタントであるというのがハンデス呪文の中では特異であり、相手ドローステップに唱えることで(うまく当たれば)引いたばかりのカードを事前に処理することが可能になる。相手がクリーチャーデッキなら赤モードが活躍し、コントロール寄りなら黒モード。どちらでも無駄にならない白モード、といったバランスだろうか。まぁ、やっぱり3色チャームはほんと強い。
Mardu Roughrider マルドゥの荒くれ乗り (2)(R)(W)(B) U クリーチャー・オーク、戦士 5/4 〜が攻撃するたび、対象のクリーチャーはこのターンブロック出来ない。 「荒くれ乗り」っていう名称はとてもどうでもいいコモンである「ゴブリンの荒くれ乗り(M15)」にしか使われてないんだけど、はたして、乗ってる奴が荒くれなのか、それとも騎乗する乗り物の方が荒くれているのか。まぁ、見た見た感じではどっちも荒くれてますけど。あまりの荒くれっぷりにブロック側が1人怖じ気づくという特殊能力がマルドゥ風味。「激情のゴブリン(M15)」の例もある通り、繰り返し使えるブロック制限は割と強い。相手の一番強いクリーチャーを確実に抑えられるので、ブロック計画が大きく歪むのだ。しかもこいつの場合は殴ってくるのが5/4と充分サイズなので圧力もひとしお。止めようと思えば止められないサイズではないが、片腕をもがれた状態でのブロックは少なからずダメージを被るはず。デッキタイプ次第ではこのマナ域のファッティの投入って悩ましいところだし、変異もないので色事情が上手く解決しないと厳しいんだけど、苦労しただけの見返りはあるヤツ。
Master the Way 道極め (3)(U)(R) U ソーサリー カードを1枚引く。〜は、対象のクリーチャーかプレイヤーに、あなたの手札の枚数に等しい値のダメージを与える。 お前は一体何の道を極めたというのか。曲芸士かな? イフリートなんだから、炎を操れるのは当然だと思うんだけども。ジェスカイ武術も色々あるんでしょうね。さておきの火力。キャントリップなのでダメージなんぞ何点でもある程度我慢出来るが、最低は1点から、最高は無限大まで夢が広がる。まぁ、まったく同じ仕様の「螺旋形の燃えさし(SOK)」はリミテッドで使っててもなかなか思い通りのダメージが飛ばなくて四苦八苦した記憶があるのだけども……わずか1マナの追加で1ダメージ、1アドバンテージが約束されてるなら、今度は割と使いやすいと思いたい。目標は4点くらいかな。
Mindswipe 精神振り (X)(U)(R) R インスタント 対象の呪文を、そのコントローラーが(X)を支払わない限り打ち消す。〜はそのコントローラーにX点のダメージを与える。 レアのカウンター。それだけ聞くとワクワクしたりびくびくしたりするもんだが、基本的にカウンター呪文でレアが強かった事例ってあんまり多くない。個人的に「吸収(INV)」「蝕み(INV)」ペア(あと「神秘の蛇(TSB)」)の印象が強すぎて、未だにアレを越えるのが出てきていない印象であるが、今回はどうだろう。基本仕様は「魔力消沈(6ED)」や「中略(RTR)」と同じ追加マナ請求型。仕様上、極力軽い方が確実にカウンター出来る機会が増えて強いのだが、この呪文は余計な赤マナが一つ必要になっており、その分本体火力としての運用が可能である。なるほど、たとえばゲーム中盤以降、とりあえずマナさえ立てておけば相手の要所がカウンター出来るし、その際に残ったマナを全力で注ぎ込めば、上手くいけば3〜4点くらいのダメージは期待出来るかもしれない。……でもさ、そこって別に1枚のカードで受け持つ必要はないよね。多分軽めの確定カウンターをキープして、「稲妻の一撃」をついでに持ってた方が何倍も汎用性は高いよね。もちろん1枚のカードでまとめて仕事が出来るのは利点だが、「カウンター」と「本体を攻める」が同時に処理出来てありがたいデッキってあんまりないんだよなぁ。ニッサが起こした森からファッティを出そうとした相手の呪文をカウンターしてついでにニッサも焼く、とかが出来れば気持ちいいだろうけども、それなら先にニッサをカウンターしろよ、って話だもんなぁ。「本質の反発(RTR)」はリミテッドではそこそこ強かったので、ドラフトでは遅めで回ってきたのを何となく回収する感じで。
Narset, Enlightened Master 悟った達人、ナーセット (3)(U)(R)(W) M 伝説のクリーチャー・人間、モンク 3/2 先制攻撃 呪禁 〜が攻撃するたび、貴方のライブラリを上から4枚追放する。ターン終了時まで、あなたはこのターン〜に追放されたクリーチャーでないカードを、マナコストを支払うことなく唱えても良い。 ジェスカイのカンである女性修験僧。5マナのくせに3/2とやたらボディが細いのは女性であるからしょうがないのだろうが、もちろんそこはレジェンド神話らしいギミックが盛り込まれている。ジェスカイ民は割と手が早いので、当然この人も殴る。殴りに行くと、いきなりアドバンテージチャンスが4枚。ここでインスタントがめくれれば、当然戦闘中にガンガン使ってこの人を生き残らせたり、周りにいる果敢持ちクリーチャーを盛り上げたり出来る。トリックが1枚程度用意出来れば、先制呪禁の彼女もそうそう戦闘で倒れることもないだろう。そして、生き残ってからが祭りである。この能力でめくれたカードは、クリーチャーでさえなければ、どんなカードでもコスト踏み倒し。つまり、戦闘後に「全知(M13)」だろうが「ワームの突進(JDG)」だろうが「ちらつき蛾の注入(5DN)」だろうが撃ち放題なのである。こんな斬新なコスト踏み倒し装置もなかなかないぞ。めくれたのが「連続突撃(10ED)」だったらもう4枚のアタックチャンスである。色々と夢は広がるばかり。一度でいいから「ガラク」「アジャニ」「エルズペス」「ドムリ」とかめくってみたいもんである。
Ponyback Brigade 小馬乗り部隊 (3)(R)(W)(B) C クリーチャー・ゴブリン、戦士 2/2 変異 (2)(R)(W)(B) 〜が戦場に出るか表向きになったとき、1/1で赤のゴブリン・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。 多色コモンサイクルのマルドゥ版。サイクル中では最小のサイズと、なんだかコミカルなイラストのせいでショボいカードに見えなくもないが、トータルで出てくるサイズだけを見れば合計5/5。なんとあの「包囲攻撃の司令官(M10)」と全く同じである。いや、司令官の一番大事な能力が欠けてるんだけども。「横に並べる」マルドゥ戦略の終着地点になるのがここで、3ターン目「軍族童の突発」、4ターン目「マルドゥの軍族長」、5ターン目「武器を手に」から6ターン目のこれに繋ぐと、なんとトークンは驚きの10体!! ほら、ラッパを一吹きするだけで確実にゲームが決まる。そりゃそんな上手く行く試合はなかなか無いだろうが、全体的にもっさりしている環境だし、他の環境に比べれば全体にダメージを飛ばす手段は乏しくなっている。早めにかき集めれば意外に馬鹿に出来ない路線なのでは?
Rakshasa Deathdealer ラクシャーサの死与え (B)(G) R クリーチャー・猫、デーモン 2/2 (B)(G):〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。 (B)(G):〜を再生する。 スゥルタイに属する猫・デーモンのクリーチャータイプを持つのがラクシャーサ。何故ライオンでなくて「猫」なのかはよく分からないが、アブザンに属する犬型亜人アイノクや、同じスゥルタイに属する蛇人間のナーガと同じように、Magic的にはタルキール特産の限定種族と言うことになる。で、そんな猫デーモンの2マナレアバージョンは「黒檀のツリーフォーク(APC)」をダイナミックに強くしたような、もしくはあの「朽ちゆくヒル(ARB)」にいくらか制限を付けて吹っ切れさせたような、ゴルガリの伝統を受け継ぐカードになっている。マナが必要なので、自由自在に4/4になっていた「ヒル」に比べると構築での耐久力は低そうだが、連続起動出来る爆発力と、再生による手堅い防壁で中盤以降も続けて活躍出来るのはこちらの方。特に能力に回数制限が無いのは非常に魅力で、在りし日の「ナントゥーコの影(M11)」のようにデッキの先陣を切り開きながらそのままフィニッシャーになる活躍も見込めるかもしれない。まー、最近は3マナ4/4が多いので1ターン早く出ても窮屈な思いをすることの方が多いかもしれないが、そうした連中相手でも4マナ余るようになれば一方的に勝利出来るのだ。頑張れば構築も見えるカードだが……でもなぁ、実は「ロッテスのトロール(RTR)」ってあんまり活躍出来なかったんだよな……。
Rakshasa Vizier ラクシャーサの大臣 (2)(B)(G)(U) R クリーチャー・猫、デーモン 4/4 1枚以上のカードがあなたの墓地から追放されるたび、それと同じ数の+1/+1カウンターを〜の上に置く。 2体目のラクシャーサ。せっかく猫が活躍出来る世界なんだからもう少し愛くるしくデザインしてもいいと思うのだが、残念ながらあんまり可愛くなかった。Magicで可愛かった猫なんてほとんどいねぇんだよ畜生! さておき、その身に「スゥルタイ頑張れ」の心を宿した微妙サポート。「墓地からカードが追放される」というマニアックなトリガーで成長するので、もちろん探査でガンガンカードを潰していけばそれだけでニャニャっと大きくなるわけだが、「単にサイズがでかくなる」っていうセールスポイントはちょっと雇用の際に上手く働かないような気がするのだが。まー、綺麗に探査出来るデッキが組めて、そのおまけ程度に入れておく分には悪くないんだろうけども……流石にここから何かを目指すってレアじゃないよなぁ。
Ride Down 騎乗追撃 (R)(W) U インスタント 対象のブロッククリーチャー1体を破壊する。この戦闘で、そのクリーチャーにブロックされていたクリーチャーは、ターン終了時までトランプルを得る。 目から鱗の新型除去カード。初めて見るタイプなのに、「なるほどそういうことか」と理解しやすい良いデザイン。ブロッカーのみを破壊する白除去というのは実は「克服(5DN)」のみの珍しいタイプなのだが、他の環境でも「神聖なる評決」大先生のおかげで「アタック時に使うとなんか損した気分になるよなー」という感情はおよそ理解してもらえるはずだ。特に「評決」の場合、急いで殴りたいからブロッカーに除去を使っているのに、殴って、止められて、4マナ使ってそのターンはダメージ無し。除去られた方も「まぁ、このターンは止めたし、カード使わせたからいいか」と思えるわけだ。しかしこのカードはそこをひっくり返した。多色になり、攻めにしか使えなくなった代償として、2マナという低コストを実現、更に殴った際のダメージも全弾本体にお届け出来る。「ブロッカーがいるから」と安心しているライフレースを易々とひっくり返すだけの力のあるカードだ。攻め手の止まらぬマルドゥらしいカードだし、色合いも性能もジェスカイに噛み合う。次の世界のブロック指定にはくれぐれも注意を。
Sage of the Inward Eye 内向きの目の賢者 (2)(U)(R)(W) R クリーチャー・ジン、ウィザード 3/4 飛行 あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、あなたのコントロールするクリーチャーはターン終了時まで絆魂を得る。 割と早めにイメージイラストで登場してたプロモカードの1枚。3/4飛行は5マナなら並だが、果敢能力にも似た支援装置は相当なライフアドバンテージが期待出来る。クランの性格を考えれば当然脇には何体かの果敢持ちクリーチャーが並んでいるはずであり、それらが攻撃時に一斉にパワーを増し、更に絆魂付きでワンパン喰らわしてくれば、たとえ防御が手薄になろうとも趨勢は決する。どうせ絆魂は重ねがけしても意味はないので、適当な呪文1つでこれだけのサポートが得られるっていう安心感があるだけでも問題無いだろう。もういっそ「陽絆」つけたこいつに全部任せようか。
Sagu Mauler サグのやっかいもの (4)(G)(U) R クリーチャー・ビースト 6/6 トランプル 呪禁 変異(3)(G)(U) 強い。以上。でかい体に呪禁がついてりゃ大体強いって「北の樹の木霊(CHK)」さんが言ってた。更にこいつは変異もついてるので6マナクリーチャーのはずが5ターン目に殴りにいけるおまけまでついてる。こういうのがシンプルなレアっていうんだな。他の変異も流行るようなら、そこに混ぜ込む形で構築だってチャンスがある骨太さん。
Savage Knuckleblade 凶暴な拳刃 (G)(U)(R) R クリーチャー・オーガ、戦士 4/4 (2)(G):〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。この能力は各ターンに一度だけ起動出来る。 (2)(U):〜をそのオーナーの手札に戻す。 (R):〜はターン終了時まで速攻を得る。 もう、3色の組み合わせであることを一切恥じらわない圧倒的オーガ。このセットでは割とよく見かける3マナ4/4というボディだが、そのボディを引き立てるための能力がぺたぺたと3つも付けられているおかげで、このクリーチャーはサイズがちゃんと売りになっている。まず、普通に3ターン目に出して次のターンに殴る場合には6/6クリーチャーになれる。4ターン目に殴れる6/6って、それだけで事件性がむんむん。もし相手が何かトリックを持って待ち構えていると思ったら、増強は一旦やめて青含みの3マナを残しておけばいい。柔軟なお帰り能力で死をかいくぐることが出来る。更に、4ターン目に出せば4マナ4/4速攻クリーチャーという選択肢もある。流石に帰還用の3マナを毎度毎度残すのは困難なのである程度は使い捨て、除去されるのは覚悟の上でプレイするクリーチャーだとは思うが、速攻モードで4点たたき込んでしまえば、その後除去られても充分仕事をしたといえるだろう。なるほど、やはりファッティを扱わせたらティムールが一歩秀でているのは間違いないようだ。次の環境で楔3色のデッキが流行るかどうかは定かじゃないが、このカラーリングが受け入れられるならば、構築で見かけてもおかしくないスペックである。リミテッドなら相手の「卑怯者」「死ね」「レアゲー乙」などの罵詈雑言も甘んじて受け入れること。
Secret Plan 秘密の計画 (G)(U) U エンチャント あなたのコントロールする裏向きのクリーチャーは+0/+1の修正を受ける。 あなたのコントロールするパーマネントが表向きになるたび、カードを1枚引く。 今回は変異クリーチャーを積極的にサポートしていく仕事は緑に回されているのだろうか。「神秘の痕跡」に続いて、こちらでも裏向きボーナスが。イラストにはラクシャーサが描かれているのでスゥルタイの技ということになるが、特にどこのクランが変異支援してる、っていう設定はなさそうである。とりあえず、これ1枚置いておけば全ての変異クリーチャーは2/3。更に変異解除で漏れなくカード1枚のお年玉までついてくる。各クランの戦略と違って、変異を出したりひっくり返したりする行為は別に狙ってデッキを組まずとも自然に絡んでくるギミックなので、それを底上げ出来るカードは想像以上に優秀。あまり意味の無い変異クリーチャーでも3マナ2/3ならいいかな、って気になるし、キャントリップ出来るなら大抵のカードはレベルが2段くらい跳ね上がるのである。これが複数枚取れちゃったりすると、意地でも変異クリーチャーしか出したくなくなりそう。集めすぎてもクリーチャーが足りなくなったら本末転倒だが、デッキテーマってほど意識せずに、軽いおまけと考えておけば。
Sidisi, Brood Tyrant 血の暴君、シディシ (1)(B)(G)(U) M 伝説のクリーチャー・ナーガ、シャーマン 3/3 〜が戦場に出るか攻撃するたび、あなたのライブラリを上から3枚墓地に置く。 あなたのライブラリから1枚以上のクリーチャー・カードが墓地に置かれるたび、2/2で黒の、ゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 「え?シディシ?」っていうとすごく強そうに聞こえるよね。血の暴君っていうか、熱を操って血を滾らせる流派(モード)ですけども。っつうか、過去に「血の暴君/Blood Tyrant(CON)」っていうカードあったやん。あっちは「blood/血」だったから良かったけど、今回は「Brood」だから厳密に言うと「血の暴君」は誤訳だぞ。まぁ、「同族」とか「種族」っていう意味だから、「血族」と解釈すれば間違いではないのかもしれないが(過去のカードでBroodが入っているものの訳は「大群守り/Broodwarden(ROE)」とか「群れの誕生/Brood Birthing(ROE)」なんかがある)……翻訳する人が単に読み違えただけかな。で、そんなシディシさんの能力であるが、なんと、たってるだけだと何も出来ないし、4マナ3/3で強くもなく、アタック誘発能力も起動させにくい。そして、頑張って起動させても報酬はゾンビトークン1体と、割と大したことない。つまり、単体で使うと弱い。「黒メインのチームってなんでレジェンドは弱いんだろう!」と嘆いてみたが、一応、こいつには「とにかくライブラリを削れれば能力が誘発出来る」といううまみはある。アタックは諦めて、これ以外の探査サポートカードなんかでガリガリライブラリを削ってみれば、ひょっとしたらそれなりの数のゾンビは得られるかも。あとはその餌を使って探査で後続を送り込めれば完璧。……前提が多すぎるよ、ママン。
Siege Rhino 包囲サイ (1)(W)(B)(G) R クリーチャー・サイ 4/5 トランプル 〜が戦場に出た時、各対戦相手は3点のライフを失い、あなたは3点のライフを得る。 なんだかこの世界のお約束みたいになってきた、「レア? うん、まぁ、サイズはでかいしね」みたいなクリーチャー。4マナ4/5トランプラーっていうだけで破格なのだから特に文句が出るもんでもないのだが、合わせてつけられた能力がすげぇおまけ臭くて違和感があるのだ。ボディとトランプルが緑、ライフゲインとルーズで白と黒……それって別に黒単体でも出来てたやん。とりあえず3点のライフを吸う呪文は4マナ以上の効果なので、それがパッケージングされた「単に強い肉」は「より強い肉」になるというだけです。187持ちのファッティっていうだけでも充分構築クラス。でも、これが大活躍する環境とか、ちょっとヤだ。
「GJ部」 ー→5 今期最後の番組感想が、まさかのこの作品。これ、変な時期に始まった上に1話を見逃して一週間待ったせいで新番チェック書いてなかったんだね。まぁ、1話時点でなんか書いたとしても「ユルいなー」くらいしか感想でなかったと思うけども。 で、無事に最終話まで見終わった上での感想は、「ユルいなー」。もちろん世間にはユルさを売りにした萌え系4コマアニメがあふれかえっているのでそんな売り方ではなんの意味も無いわけだが、今作の場合、割と悪くないユルさが終始流れ続けていた。やっぱりコレがよくって「あいうら」がつまらんと感じるとなると、ゆるふわ系の作品でも何が良くて何が悪い、っていうことをきっちり計れるようにならないと駄目なんだよな。でも、こういう作品の良し悪しって自分でもどうやって判断してるのかがよく分からないからなぁ。「ゆゆ式」なんてつまらんと思って見てたら本当に「つまらない」しか出てこないけど、改めて「見よう」と思って見たらなんか良い刺激が出てきたし。ようは心持ちの問題ってこと? いやぁ、流石にそれはあかんよなぁ。 さておき、この作品は一応男性キャラを中心に置いているので、ユル作品の中で設定が一番近いとしたら「生徒会の一存」あたりだろう。っつうか、部長の設定とか回りの人物配置なんかも割とそのまま。その上で、「一存」がそこまで楽しくなかったのに対してこれはそれなりに満足してしまった。キョロの立ち位置が重要だったのかなぁ。それとも単に部長が可愛かったからかなぁ。飛び道具系まれいキャラは「あいまいみー」の時同様の破壊力を持つからな。ただ、GJ部の場合は回りの残り4人も悪くなかったしね。タマが入ってきたらタマが全部持っていくかと思ったらそうでもないくらいに3人が強かったのは意外。その上でサブキャラがガンガン出てきても、それぞれに立ち位置をちゃんと見つけて収まっていくし。なんだろうな、この連携の雰囲気なのかな。いや、最終的には「男性主人公が女性陣にいいようにもてあそばれる」っていうコンセプト自体がM心を刺激するからな気がする。そういう意味で無抵抗のキョロはやっぱり良いキャラであった。 中の人については、恵の中の子ときららの中の子がほぼ新人なのだが、この作品の場合にはあまりに緩すぎてその辺のまずさはほとんど気にならなかった。若手新人のトレーニングの場としては非常に適切。その上で六花・凸守コンビが暴れ回り、木戸ちゃん、諸星すみれちゃんというジュニアコンビも好き放題にやってくれていた。つまり、ここは若手たちが気楽に同年代とコミュニケーションを取りながら研鑽を積む場所だったのだね。ならば良し。 「這いよれ!ニャル子さんW」 5→5 これはこれでいいんじゃねぇかな! すげぇ適当な感想でしかないけど……だって1期と同じ感想しかない。嫌いな点が無かったから減点もしないけど、特に記憶にも残らない気がするから加点もしないよ。やっぱりオープニングが全盛期なアニメである。 まぁ、1期でどういう出来になるかは大体分かっていたので、今期は本当に見やすかった。「気にする要素など無いんだな」っていうのが分かってるからね。一応、割と強めに押し出されていたセールスポイントとして、作中のキャラ達が必死に「今回の伏線」を探りながら話を回しているのはちょっと面白かったかも。他に今期ならではの売りっていうと……クー音さんが綺麗だったこととか? シャンタッ君の人型フォームが可愛かったとか? まぁ、そういうところを見て楽しむのが正しい時点で、推して知るべし。あ、あとエンディングにいちいち手が込んでるのも良かったかな。メインヒロイン陣は割とみんな可愛いんだよ。珠諸は全然活躍チャンスがなかったけどな。 結論:81プロは真剣にまつらいさんの将来を考えてあげた方がいい。でないと、後輩のアスミスにも影響が出る。 ○「有頂天家族」 6 何とも不思議な違和感を満載した作品。こういう謎かけみたいな作品が出てくるあたり、まだまだアニメ業界もおかしなことはあるものだ。 違和感を大きく分けると2つある。1つは、森見登美彦作品で元々原画など無いはずのところに、何故か久米田がキャラクターデザインを起こしたということ。久米田デザインのキャラが動く世界といえば当然「絶望先生」(あとちょっとだけ改蔵)しか無いわけで、当然話の中身も久米田なんじゃないか、と思ってしまうという違和感。見事に画面上を動いているキャラクターは久米田絵なのに、何故かそこにはネタの箇条書きも酷い時事ネタも登場せず、淡々と京都の町並みが流れていくというのは、これまで1つの方向性しかなかった絵柄についての違和感。 そしてもう1つの違和感は、これを動かすのがP.A.Worksのお仕事ということ。P.A.といえば石川県に本拠地を置く「地方復興アニメ」の大家ともいえるスタジオなわけだが、そのP.A.が、なんと同じく地方スタジオとしてブランド名を欲しいままにする京都アニメーションのお膝元、京都に殴り込みをかける形になったのだ。描かれているロケーションは「たまこまーけっと」の舞台になった出町柳商店街を皮切りに、鴨川を下って二条、三条、祇園まで。当然「たまこま」で出てきた風景も、「けいおん」で出てきた風景も描かれている。更に、P.A.といえば目の覚めるような背景美術と繊細なキャラクターデザインを持ち味とした映像美が売りであるが、キャラクターが久米田絵の時点でこれまでのP.A.作品とは似てもにつかない表現として表れることになった。これが2つ目の違和感。 こうして、様々な「アニメとして知ってるはずなのに、気付けば見たこと無い要素」が混ざり合い、何とも不可解な世界が立ち現れることになった。面白いのは、それぞれアクの強いクリエーター集団が違和感の中に個性を紛れさせながらも、最終的にはどぎつい個性を隠しきれず(隠しきらず?)、全てが結果的には表に出てきているという部分である。久米田絵については言わずもがなで、序盤の商店のおっさんの顔なんかは本当に「絶望」のキャラによくありがちなパーフェクト久米田デザイン。 P.A.も、この絵じゃさぞかし仕事もしづらいだろうし、個性なんて出せないだろ、と思って見ていたのだが、そこはやはり一家言あるこだわりの制作集団。久米田絵を殺す方向には動かさず、それを受け入れた上で「自社風」を発揮してきた。具体的には、簡略化の度合いを絶妙にセーブして「いかにも」なディティールを維持しながらも、前面に出たキャラクターが浮かないように調整された背景絵があげられる。「P.A.といえば背景美術!」と言えるくらいにとにかく圧倒的な美術を見せつけるP.A.だが、今回はキャラ絵に合わせてまた新たな独自性を生みだした。このバランス感覚はやはりプロの技である。また、シンプルなデザインのキャラクターのモーションでもきちんとP.A.らしいこだわりは見えており、たとえば序盤に弁天さんが芝生を滑り降りてくる細かい仕草や、師匠の部屋を片付ける主人公の手慣れた手つきなど、特にシナリオの前面に影響しないはずなのに、きちんとそこにリアルが生まれるように描き込まれている。このあたりのこだわりは流石の一言。 また、現在アニマックスで再放送中の「四畳半神話体系」との比較も面白い。原作者が同じとはいえ、アニメとしては全く作り手が異なっているはずなのに、やはり通底する何かがちゃんとあることが感じられる。偶然なのか意図があるのかは定かでないが、オープニングの演出なんかはどこか似た空気が感じられるし、主人公の少年のしゃべり口調は、「四畳半」の「私」を彷彿させる。湯浅デザインと久米田デザイン、どちらもアクの強いふざけたデフォルメといえばそれまでだが、こうしてみるとどこか似ているような気がしてくるから不思議だ。 とまぁ、色々と見ていて退屈しない作品なのは間違いないが、1話目は本当に捉えどころのないシナリオライン。ここから何が起こるのだろう、というのがさっぱり分からないし、大仰な語りから入った割には「何も起こっていない」と言ってしまっていいくらいの走り出し。よくもまぁ、しれっとこういう1話を作れるものである。思い返せば「四畳半」のときも「何がしたいんや、これ」と思って見始めたものだった。さて、この作品もあのときのように「最後まで見ると色々凄いな!」とびっくりさせてくれるものだろうか。期待して待とう。 中の人については……まぁいいや。麻美子マジ麻美子。あ、オープニングが割と好きです。bambooさんの歌って、ふざけてるように聞こえるけど実は上手いんだよな。 ○「ハイスクールD×D NEW」 4 こちらも2期目。今期は続編がやたら多いシーズンなのだが、最近はとにかく分割2クールや売れた作品の追撃が多いので、放っておいてもこういう状態になっちゃうんだよね。まぁ、別に悪いことじゃないとは思うんだけども。こうして「そこまで興味もないけど一応観てた」作品の2期が始まったときにどういう顔をしたらいいか分からないの。 というわけで、天下無敵の乳アニメの2期目。今期も気合いが入った乳が見どころになっており、冒頭からいきなり全裸のリアスでスタート。そこからアーシアも脱ぎ、明乃さんもエロい衣装になり、治療と称して小猫も脱ぐ。つまり、チームメンバー全員脱ぐ。シカタナイネ。当然、AT−Xは年齢制限有りのおかげで規制が一切入らず、見事にあけすけな画面が展開されているわけだが……個人的に、こういうあけすけなものにそこまで食指は動かないんだよなぁ。もっとこう、なんというか、背徳感がある方がいいというか……。だって全員が乳だしてたら単なる裸族の村でしかないじゃないですか。結局イッセーはことに及ぶわけじゃないからその先も無いわけだし。まぁ、明乃さんの指チュパとか、「2期だから遠慮せんでも良いだろ」みたいな炸裂っぷりは見応えがありますけども。中の人たちはむしろ楽しいって言ってたからなぁ。 スタッフが一緒なので、基本的に中身に差は無い気がする(1期の出来をあまり覚えてないから定かじゃないけど)。だから基本的な評価は1期と同じになると思われる。予算が出てればちょっとクオリティもあがるかな。一応、特番なんかでやっていた事前情報だと、「1クールだけど2部構成!」っていうよく分からない宣伝文句で売り込んでいたわけだが、それって普通なんじゃないか、と思う。それゆーたら「化物語」なんて1クールで5部構成だよ。一応オープンエンドなんかも全部入れ替えて雰囲気を変えてくる、ってことなのかな。今時珍しくもないけど。 中の人的な部分も1期と一緒だけど、特番で出てきてた若手連中が絡んで来るのがちょっと楽しみ。1話では2人が登場したわけだが、真礼、なんかキンキンしとるな。みんな、とりあえずエロいことゆーとけ。 ○「<物語>シリーズ セカンドシーズン」 6 安心のブランド、西尾維新の物語シリーズが再びの帰還。アニメでのシリーズファンとしては素直に嬉しい限りだが、「セカンド」と銘打たれているということはファーストシーズンの話も前提にして進められることになるんだろう。ぶっちゃけそこまでのディティールを覚えていない身には大丈夫だろうかとちょっと不安。まぁ、そんなにややこしい話にはならないと思いたいが、「偽物語」の時は1クールで実質エピソードが2本だったから余裕があったものの、今回はそうもいかないだろうから、1期ほどではないにしろスピードは上がるだろう。頑張ってついていかないとなぁ。 昨年末に放送された「猫物語」のときからそうなのだが、シャフト作品には珍しく、今作は「監督」のクレジットに板村智幸が入り、新房昭之は「総監督」という肩書きになっている。シャフト作品なんてものは大体「監督新房=コンセプトデザイン・統制」「シリーズディレクター=監督」みたいな印象だったのだが、「シリーズディレクター」と今回の「監督」は意味が違うのだろうか。それとも、流石に分かりにくいと反省して今までディレクターと呼び習わしていたポジションを正式に「監督」としたのか。自作以降のシャフト作品でそのへんは明らかになるかな? 板村さんは「偽」の時に既にシリーズディレクターの名義だったので、実質監督みたいな存在であろう。「偽」のときにはたっぷりとした尺をフルに使い倒して扇情的だったり躍動的だったり、色々な新しい「物語」シリーズを見せてくれたわけだが、まぁ、そのデザイン性はファッションとしての要素が強い人だという印象がある。個人的に1期で同職だった尾石さんへの愛着が強いので、その差分で違和感があったのかもしれないけども。尾石さん、結局「傷」はどうなったんですかね……早く仕事を見せてくれ……。 今回の1話目もやはり板村さんらしいデザイン性が現れており、最大限に活かされるのが羽川・戦場ヶ原という2人の美女が開けっぴろげに脱ぎ散らかすシーンである。まぁ、とにかく眼福。惜しげもなく繰り出されるガハラさんの裸体のつややかでエロティックな様子は本当にけしからん。流石の渡辺明夫デザインである。どストライクである。道ばたで妙なポーズを見せる八九時も健康的にぴっちぴちしており、こちらも充分。そして、これらの勢力に対抗するため、最後の最後にこの物語の主人公である羽川がおもむろに脱ぎ、伝家の宝刀を見せつけるという阿漕極まりない展開。もう、これでいいです。正直、もう話とか細かいことはいいです。シリーズヒロインたちの阿漕な痴態をこれからも楽しみに観ていこう。もう、「偽」から既にそういう作品になってたしな! いや、もちろん中身も大事ですよ。羽川さんのエピソードからなのでどうしても暗いイメージが後ろにつきまとうことになっているわけだが、冒頭のルンバが動き回る室内のイメージや身も蓋もない羽川の独白などで、相変わらず一筋縄ではいかない彼女の家庭事情がよく分かり、短い時間の中でも彼女の抱える問題と、それを完全に感情の外にシャットアウトしている精神性が良く見える。そして、それを打開するために見たこともないような表情で迫ったひたぎさんの真っ直ぐな態度も印象的だ。この2人の絡みってこれまでいうほど多くなかったわけだが、間に「助けてと言わなくても助けてくれる」という信頼を一身に背負った阿良々木を挟み、不思議な友情がきちんと構築されつつあるようである。この2人のタッグでの活躍、是非じっくり拝みたいものです。阿良々木さんはこれまでのシリーズで働きすぎたんだから、少し休んでても良いだろ。 そうそう、当然オリジナルのオープニングが羽川モードになっているわけだが、今作のオープニングも実にキャッチー。曲は相変わらずmegrockの提供で羽川らしい曲に仕上がっているし、今回はオープニングの演出もかなり好み。誰が担当したんだろう、と思ってみたら「URA」っていうよく分からないクレジットだった。誰なんだろ。 ハティさんの中間管理職ぶりに涙を禁じ得ない第63話。前回のエーギルさんが2級のくせに初登場でご逝去なされたのに、ハティさんは都合3回目の登場ながら、今回も引き際を心得ての生存。ひょっとしたら前回のテーベさんも生存している可能性が高くて、3級ってすげぇしぶといのかもしれない。 前回のパライストラ防衛戦の続きともいえる展開なので、ストーリー自体は大きく動いていない。なにせ新キャラも出てこず、劇的なバトルもなく星矢が一閃しただけで終わってしまったわけで、2週間待たされたストーリーとしては微妙かもしれない。しかし、やはりサブタイトルに現れている通りに星矢の出陣が描かれて契機となったほか、ブロンズ5人組も改めて聖衣装着シーンからの見得を切るなど、1つの節目を片付けた再出発の意味合いの強いエピソードである。だから3級1人に5人がかりとかあかんやろとか突っ込んじゃ駄目。まぁ、一応ハティさんは雑魚パラサイトを大量に引き連れてましたからね。それにしてもパラサイト兵って偉いよな。あんな信用出来そうもない上司(しかも3級)の言うことを文句の一つも言わずに黙って聞いて、味方が目の前でなぎ払われているのに目もくれずに一心不乱に進軍するんだもんな。ハティは決め台詞のように「出世! 出世!」って言ってるけど、雑魚パラサイトの皆さんはここで頑張って武勲を立てたらひょっとして3級にあがれたりするのかなぁ。でもハティさんは絶対上に報告してくれないと思うな。「私がやりました」っていうタイプ。あかん、基本的にブロンズ5人が横並びだったおかげで、何故かハティさんにばかり目が行ってしまうな。 いやいや、今回のメインは星矢なんですよ。黄金聖衣を身にまとい、今期2度目の登場でようやく出陣。文字通り一騎当千の活躍で雑魚を千切っては投げ、千切っては投げ。しかも使用技が流星拳ではなく、アニメ版アイオロスの必殺技である「アトミックサンダーボルト」を炸裂させるという。いや、ぶっちゃけアニメ版ってあんまり覚えてなかったから、「それなんやねん」としか思わなかったんだけども。なかなか細かいところをついてくるサービスである。ついでに調べるとアイオロスのキャストって屋良さんなのね。そりゃ強いや。まぁ、星矢がその技を使うことにどの程度の意味があったのかは怪しいもんだし、「おまえ1期では普通に流星拳使ってたやないか」とは思うのだが、ここでアイオロスの名前をわざわざ出してきたのは、やはり星矢が忠臣アイオロスの意志を継ぎ、全霊を持ってアテナを守る、ということを表明したということだろう。アテナの守護を星矢が、そしてその意志を継ぎ、敵を打破する仕事は光牙達若い世代へ。そのあたりの役割分担が明確に示されたのが、このお話の意義であろう。玄武の死と星矢の意志、2つの決意を胸にして、いよいよ次週からアテナの聖闘士の反撃が始まる。 今回はハティさんがケツをまくって逃げたおかげでパラス軍にも被害はほとんど出ず(まぁ、あの後ハティさんがどんなおしかりを受けたのかは定かじゃないが)、大人しく終わるかと思われたのだが、最後にパラスが少しずつその本性を表しはじめたことも、戦いが激化していることの証拠だろう。自らの命を削ってパラスの居場所を突き止めたアテナの小宇宙を受け、パラスがこれまでの無垢な少女の表情から、どこか狂気を孕んだような悪の礎としての顔を見せた。アテナの戦う意志ともきっちりぶつかり、いよいよ敵の本拠地、バラスベルダへ侵攻開始。次回は昴と栄斗に友情が芽生えるらしいが……興味があるような、どうでもいいような……。 そうそう、オメガって結局エイトセンシズのことなんですかね。そして、那智さんがデッドハウリングを教えてくれるのはいつになるんですかね。今の栄斗さんに「ハウリング」なんて技を教えても、マイクスタンド掴んでるイメージしか湧かないんだけど……。 「あいうら」 ー そういや、これの新番チェック書いてなかったな。今期はそんな作品がもう1つあります(多分後で書く)。まぁ、そもそも5分アニメはもうあんまり感想とか書かないようにするつもりなんだけども。だから今期もリコランには触れないのさ! このアニメ、5分だったから救われた部分はあるけど、実は映像面がものすごく綺麗な、5分枠には希有な存在だった。話は別に面白くはないし、棒軍団がひしめくキャスト陣は酷いもの。「5分だから」ではすまないようなあかんポイントがたくさんあったのだが、それを全て置いておいて、画が綺麗だったのである。どういう予算編成だとこんなことになるんだろう。女子高生のボディラインとかが無闇に可愛くエロい瞬間があったのはどうしてなんだろう。謎は深まるばかりである。 そして、カニ。カニは評価する。いや、歌うまくないけども。歌自体が好き。お料理行進曲に並ぶレシピソングとして語り継がれるがいい。いや、コレ聞いても何も作れないけど。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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