最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「望まぬ不死の冒険者」 6 史上3人目となるしゃれこうべ系主人公の作品。いやしかし、今作の主人公は生半可ではない。先人であるモモンガ様や骸骨騎士・アークさんは所詮ゲームのアバター。あんなもんはエセ骸骨ですよ。こちとら本物のアンデッドですから、真の骸骨魂を見せてやろうじゃないですか。まぁ、1話目ラストでもう受肉しちゃいましたけど……もっと頑張れ骸骨! というわけでアンデッドが主人公となるなろう作品。すでに先人がいるってことで髑髏フェイスの主人公もそこまで新鮮というわけでもないのだが、1話目の感触は割と良い。1つ目は映像の妙なこだわりの部分で、多分CG技術も使ってる感じのスケルトンのモーション作画が不思議とリアルである。いや、リアルなスケルトン見たことないから分かんないけどさ、ちゃんと「骨が動いてる」感じがあって面白かった。考えてみりゃモモンガ様もアークさんもせっかく骨ボディでゲームに飛び込んだってのにすぐにローブだの鎧だので隠しちゃってその動きが画面に出ることはほとんどなかった(モモンガ様はお色気たっぷりの入浴シーンとかありましたけどね)。挙句アークに至ってはふつーに肉とか食うし。髑髏の自覚が足りてない。その点、今作の主人公は動くことすらままならず、すっかすかの骨ボディをフル稼働させて動くコツ(骨だけに!)を掴むのに四苦八苦。そこからなんやかんやで一気に進化しちゃったのは最終的にはなろう的御都合主義の果てではあるのだが、そうして「絶望的な状況からスタートして段階を踏んで強くなる」という様子が見えるだけでも、なろう作品の中では飛び抜けて印象がいいのである。 減点要素であるステータスウィンドウ、鑑定スキルも出てこなかったし、能力について何かタグをつける行為は冒険者ランクくらいか。自身の能力が半端に3つあるっていうんでちょっとチートの匂わせはしてしまったが、あとはいかにモンスターのボディと持って生まれた才能を掛け合わせるところに無理のない理屈をつけられるか。ちゃんとゼロから世界を生み出してる感はあるので、ここからある程度は納得できる冒険譚を描いてくれるんじゃなかろうか。まぁ、相変わらず世界には女の子しかいないみたいなパーティー模様だったが……。単なるハーレム作品に成り下がらないことを願うばかりだ。 PR
サブジェクトが見にくいタイトルが続きます。そしてこちらは2期目とのことですが、当然(?)何一つ覚えちゃいません。「タイトルの感じからして、途中で切った作品なんじゃない?」と思って確認したらちゃんと最後まで観てましたね。自分の書いた感想を見て他人事のように「へぇ、そんな作品なんだぁ」って虚無の状態からスタートです。 マジで1話目を観てもほとんど記憶が喚起されず、「なんかこんなアニメあった……か?」という不安なスタート。一応1期は2年前とのことで、久しぶりに再開するにあたって軽く世界設定の説明なんかを振り返ってくれていたので、いっそ新番組だと思って見守るしかないかもしれない。まぁ、その場合は「スタート時点から主人公の周りにハーレムができてる異常世界」になってしまうわけだが。一応、妹ちゃんの設定(とCV)を観て「あぁ、なんかこんな奴らおったな……」くらいはかろうじて思い出せたので、今後妹ちゃん周りの展開が中心になってくれれば多少は視聴も楽になるかもしれない。いや、観続けるかどうか知らんけど。 でも、実のところあんまり大きな失点もないんだよな。ハーレム設定に辟易するのは致し方ないとして、戦闘シーンの描写とか、その他の進行にも大きな瑕疵はなく、案外普通のファンタジー作品として見られる状態。追放系なろうは追放のくだりが無ければもしかしたら大してヘイトが湧かないのかもしれない。あと、なんか花守ボイスの勇者っぽいのが出てきたので「あぁ、そういや花守ショタ主人公もちょいちょいいたっけ」と思ったけどこいつは2期からのキャラっぽい。もうわけわかめ。 ○「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」 4 私が編集者だった場合のタイトル改訂案①「六回死んだ女」。有名作品を想起させることで売上倍増! タイトル改訂案②「猫の1/142857回しか生きてない女」。猫すげぇ! というわけでタイトルさえ読んでしまえばもう来週から観なくてもいい系のなろう作品。ほんとにそれ以上でも以下でもない……。ただ、これは揶揄でもなんでもなくて純粋な疑問として湧き上がったのだが、何故「この形」の作品に辿り着くことになったのだろう。いわゆる悪役令嬢ものに分類こそされるだろう今作、婚約破棄からの黄金パターンにタイムリープをまじえ、「何度やってもバッドエンド」という死に戻りタイプのテンプレに乗っているはずなのだが……不思議なところは、「過去6回の人生」も内容が明かされており、そのどれもがある程度充実しているということ。後半になるにつれて端折られていったので詳細は不明だが、例えば1回目の人生は「行商人に転職して楽しく暮らしたけど5年後に戦争で死亡」。それ以降も学者だったり医者だったり、それなりに波瀾万丈の人生を送り、そのどれもがそこそこ充実していたというのだ。 ……だったらその人生を小説にすれば良くない? なんでそこ端折って「7回目」なの? いや、理由はわかるよ? そうして「6回分の人生で蓄えた人生経験によってチート御免の無双生活に入ったのだ」ということを説明してるってことは。でもさ、普通に考えて「面倒くさくなって自由な花嫁生活を満喫してる奴」よりも「独力でコネを作って行商人として冒険してる元貴族」とか「新たな魔法体系を探し求める探究者の元貴族」の方がドラマ性に富むんじゃない? そこを単なる下敷きとして処理し、最終的に一番ヌルくてイラッとしそうな人生を切り取られても……ねぇ。結局、死に戻り体質という(特に理由もない)現象をざまぁでチートな人生を成立させるための後ろ盾としてしか使っていないわけで、なーんか主従が逆転してねぇか、と思っちゃうわけですよ。……やっぱ揶揄になってるかな? というわけで、描く方向性は分かるが「違う、そうじゃない」という気持ちが先んじてどうにもお話に集中できませんでした。死に戻りの理由って最終的に明かされるんでしょうか。そして「5年縛り」の理由も。そこが偶然だったとしたらもうマジで意味が分からんぞ。こうして世界ルールで混乱が生じると、「なるほどいっそ乙女ゲーの世界に設定して因果律を神の目線から確定させたほうが楽なのか……」という嫌な納得感があるな。 ちなみに製作スタジオは「骸骨騎士様」と同じところということで、ちょいクセがありつつもクオリティはそこそこ高そう。どこかで大きな納得感があれば印象が変わる可能性もあるが……。 ○「ゆびさきと恋々」 6 「恋々」の読み方は「れんれん」。辞書を引いたら「思いきれずに執着すること」「恋い慕って思いきれないさま」とありました。あんまポジティブな意味じゃないな。ちなみに学が無いもんで最初「こいこい」と読んでしまったんですが、もしそれなら連濁が起こるので「こいごい」が正解だな、と意味のわからない気づきを得ました。 などということはさておきの少女漫画アニメ。連載は「デザート」ということだが、誌名を言われてもピンとこないくらいには私と縁のないメディアで、なんか過去にアニメ化された作品でもないかと思って確認したら「となりの怪物くん」がこちらの雑誌だったそうな。単純にそれだけで印象は良くなるよね(別に関係ないのにね)。まぁ、何も知らんとしても、普段触れないジャンルにこうして強制的な接触機会を与えてくれるのがアニメ化なわけで、一期一会の精神を大事にしていきたいものです(無限に広がる録画リストに白目を剥きながら)。 さて、基本的にあんまり恋愛ものに興味がない私は少女漫画原作というだけでやや評価が下げ目になるし、だいたいそっち系のデザインで普段馴染んでいるジャンルとキャラデザからして全然違うので受け付けないことも多いのだが、今作のデザインは割と飲み込みやすいのでまず助かる。男の顔のクドさはやっぱり尻込みしてしまうがそこまでキツいものではないし、女の子のデザインは可愛いのでそれを見て和むこともできる。また、どうしても少女漫画に登場する男連中というのは我々弱者男性には縁遠く宇宙人みたいな存在であり、都市伝説にしかいないと思った「初対面のくせに女性の頭ポンポン男」とか、実際に登場したら恐怖で口もきけなくなるかもしれないが、こういう世界ならある程度はしょうがないとグッと堪えることにする。 そうして男のキャラにさえ目をつぶれば、第一印象はなかなか悪くないスタートになった。テーマとして扱っているのはなんと「聾」。聾を扱ったアニメといえばなんと言っても「聲の形」があり、あちらは京アニ&山田尚子という怪物チームによって作られてしまったため、そのテーマを丸々飲み込んだ上で全てを画面上に発露させるとんでもねぇ作品に成り果てた。普通に考えたらやはり「音が聞こえない」ことをアニメーション(を含む音を用いる媒体)で表現するというのは各方面に神経を配らねばならない大変な作業で、通り一遍の演出ではせっかくの設定に意味が生まれなかったり、過度に意識させてしまえばそれが差別的な文脈に繋がってしまう、少なくともそう解釈されてしまうリスクもある。正直、「聲の形」という亜空間の表現作品が完成してしまっただけに、その後追いの形で同じテーマを描くのはさらにハードルが上がったような気がした。 しかし、今作も決して「聲の形」に見劣りするものではない。もちろん描こうとしている方向性が全然違うので「ヒロインの耳が聞こえない」というただ1点だけで比較する意味もないのかもしれないが、こちらの作品は殊更に「聞こえないこと」を特殊な情景に落とし込まず、ある程度日常に溶け込ませることでヒロインの「特徴の1つ」として表現することに成功している。もちろんいろんなところで不便はあるだろうし、無視して流すわけにもいかないのだが、まず主人公がそこまで自分の立ち位置に「特別感」を持たせておらず、あくまで「他の人と異なるコミュニケーション手段をとる人」という認識。興味深いのは相手役の男が「トリリンガルで外国人とめっちゃ親しくコミュニケーションをとる奴」と設定されており、ここでは「外国語で話している壁」と「聾の壁」がほぼ同軸の存在として扱われている。奇しくも、かつて我が国では「聾」という概念の語義について論じる際、「聾者とは日本語と異なる言語を話す、言語的少数者である」という見解があったという(出典・Wikipedia)。つまり、相手の男にとってはスペイン語の学習も手話の習得も同じ話。バックパックを背負って海外に行くのと同様に、スルッと主人公の「世界」に飛び込んできてしまう。この関係性はなかなかに興味深い。 そのほかにも主人公の聞いている「音のない世界」の表現がそこかしこに挟み込まれつつ、他者との対話はオーラルベースでないにも関わらずそこまでテンポが崩れず、LINEのようなテキストベースコミュニケーションとの併用がうまいこと構成に組み込まれている。この辺りの演出指針はかなりテクニカルなことをやっているはずなのだが、見事にストレスなく、印象付けることに成功している。監督の村野佑太氏という名前は記憶になかったのだが、確認したら「かくしごと」の監督をしていた人らしい。これ、期待していいんじゃないでしょうかね。 相変わらずの余談だが、メインの男役の宮崎遊というキャストの名前、どこかで聞いたことがあると思ったら種さんと結婚した相手だった。今期は夫婦で主演作品ができたということになる。ちなみにこれまたWiki見に行ったら当人も「過去はバックパッカーで世界を渡り歩いたことがある」とのこと。そういう経験からのキャスティングってのもあるんだな。多分、種さんも過去に勇者と一緒に魔王を退治したり魔法学院で勉強したりしてたに違いない。 ○「マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編」 ― 最近のジャンプアニメの中ではダントツで興味を見てなかった作品。鬼滅フィーバー以降のジャンプアニメといえば、呪術のような全力系作品、そしてDr. STONEのような堅実長命作品の2つの接し方があるがどちらもありがたいアニメ化には違いない。しかし、今作の場合はそのどちらの手つきも感じられないのがどうにも。 全力リソース注ぎ込み系にならないのは致し方ない。バトル要素がありつつも基本はギャグなので、そんなにハイパー作画を見せつける旨みはないからだ。そして、確認したら今作はすでに原作が完結しており、コミックにして全18巻。そんなにご大層に育てていくような尺の作品でもない。となると、本当にポッと出てパッと散っていく、刹那的な作品になるのもやむを得ない。そう考えると適材適所でこのくらいの頑張り作品になっているのも適切な流れなのかもしれない。 2期目が始まっても特に印象が変わることはなく、「作画はこんなもんだよなー」という印象。筋についても、やっぱりギャグとしてあんまりハマらないので横目で見る感じになりがち。「魔法世界を筋肉で解決する」っていう最初のネタがそもそもあんまりバリエーションないのよなぁ。そう考えると、逆によく18巻も続いたとは思うが。
異世界さん、異世界さん、異世界さん、一つ飛ばして、異世界さん。みたいなことを言おうとしてたけど、厳密には異世界じゃなくて単なるファンタジーだった。……でもまぁ、なろうファンタジーなので一緒のくくりでいいですよね。一言でまとめると「これ絶対ムリなやつ」ですね。 なろうアレルギー持ちの私ですが、かなりダイレクトにアレルゲンが混ざり込んでるタイプの作品。タイトルを見た時点で色々とお察しだが、「盾持ってるやつが追放されるアニメはもう今世紀中は1本だけでええやろ」と思いながらグッと堪えての視聴。得られるものは特になく、ただただ虚無が通り過ぎていくだけの残念な時間である。 製作スタジオはよくわかんないところだけど一応「アリスギア・アイギス」を作ったところと同じらしいので最低限の作画パワー。1話目時点ですでに魅力に乏しいのは作画力の問題か演出力の問題かは分からないが、大元を辿ればそもそもシナリオの問題じゃねぇかとは思う。追放系テンプレをいちいち見せられるのは苦痛だし、何がキツいって今回の場合、別に追放した勇者(?)側におっきな責任はないんだよ。そりゃまぁいきなり追放は性格の悪いことだとは思うが、その前の冒険で明らかにタンク側に過失があるように見えたわけで、それが解雇の理由として不当なら周りの仲間連中が異を唱えていたはず。つまり、ざまぁ系じゃなくてコミュニケーションを図らず、自己分析を怠った自業自得系である。この設定で後からざまぁされたら、それは単なる理解力不足であり、主人公の好感度をあげる理由にならない。 あとはまぁ、ゲーム世界でも転生異世界でもないのにふつーにステータスが数値化される世界だったり、その割には鑑定スキル(減点1な)は超レアスキルで世界に1人しか使い手がおらず、その1人が偶然主人公のところに転がり込んできたり。とにかくお話を考えるのが面倒くさいという思いが伝わってくるような進行。原作がそんなんだからアニメのシリーズ構成も苦労しているんだろう。たとえば今回は新米冒険者がヒロイン(?)の前で「ホムンクルスってキモいよねー」みたいな話をするシーンがあるのだが、その話になる流れがマジで意味不明で、会話のキャッチボールが全くなりたっていないという。今のところ、今期ナンバーワンのキツい作品である。多分巻き返しは無いので、全体の本数に関わらず切る候補からは逃れられないだろうし、別にそれでいいだろう。こういう本を書く作者って、マジで「この世界の他の人間がどういう生活をしているか」みたいなところに興味はないんかな。あと、ここ最近のわずかな期間で盾をモチーフにしたキャラで「ドルーシ」が2人、「ルード」が1人。もうちょい、なぁ。 ○「僕の心のヤバイやつ(第2期)」 ― 山田杏奈と高松燈のコラボとかいう安易かつ致命的な悪魔合体を実現させる世の中、たいがいやな。……当ブログは株式会社ブシロードを全面的に支持します。 何はともあれ、地獄の異世界ラッシュの合間に入って一息吐くチャンスを与えてくれたこの作品に感謝。恐ろしいことに、次の枠がまた……まぁ、そっちはそっちで触れるが、こちらはずいぶん話題を振りまいた作品の純正2期。半年の充電期間を経ての帰還という真っ当な分割2クール目であるが、きちんと作画の統制が取れているのだから休息を入れた意味はちゃんとあるということなのだろう。 前提条件として、私は今作をそこまで支持してはいない。原作は読んだことがないのだがその理由が「周りがやたら盛り上がってるせい」といういつものやつで、何か凄まじいものが初視聴のアニメから得られるかとずいぶんハードルを上げてしまったせいで、1期目はそこまでピンと来なかったのである。特に市川のキャラがどうにも理解の及ばないところにあるせいで、そこに懐いてくる山田の心情も追いづらいものになってしまっている。結局は「陰キャの妄想」の粋みたいなデザインが気持ち悪いというのがおおよその感想。 ただまぁ、2期目についてはそうしたネガティブな感想はずいぶん薄らいでいる。1期目の積み重ねを経てのスタートなので厄介な「馴れ初め」のエピソードはすでに終わっており、もう散々イチャイチャしてる状態になっているので余計なことを考えなくてもよくなっているのが最大の理由で、前提を飛び越えて現状さえ飲み込んでしまえば、「そりゃまぁ山田は可愛いだろ」という部分については共通理解が得られる部分である。ついでに言うなら冒頭のネタもそのままに、「飛ばし気味で声量のでかい羊宮ヒロイン」というのはそれだけでかなり貴重な存在だし、異彩を放つ山田というキャラクターのオンリーワン要素をさらに加速させる。「MyGO」がヒットしたことで、さらに対比的に燈&山田を観測できる視聴者が増え、今後の展開にも注目が集まるんじゃなかろうか。 でもまぁ、僕はぽっちゃり豊崎ヒロインが好きですけどね。 ○「俺だけレベルアップな件」 5 「そうなんですよー、なんとここまで5作品連続で異世界なんですよー」って言う気満々だったのに、厳密には異世界に行ってない作品だった。いや、でも異世界から来てるのは間違いないし、ダンジョンも事実上の異世界だし……5連続異世界作品です(断言)。 というわけで、短期間に異世界を流し込まれてだいぶグロッキー。ただしこちらは厳密にはなろう作品ではないパターンの方で、原作は韓国の小説とのこと。「あれ、でも登場人物日本人なの?」と思って確認したら、なんと韓国語版と日本語版ではキャラの名前も違えば国の設定も違うとか。まー、日本製品も海外に輸出されてキャラ名が変わるなんてのはよくあることなので、その逆バージョンだと思えば当たり前のことなのだろうか。ただ、どーにも妙なところに違和感が残ってしまっており、たとえば今作は日本を舞台に変更しているはずなのに、画面をよく見ると自動車が右側走行してたりする。アニメを作ってるのは日本のはずなのでそこで気を遣う必要もない気がするのだが、向こうでのローカライズに合わせてる形なのかしらね……その辺の事情はよく分からない。 内容としてはおそらくよくある「役立たずが実は強かった」パターンになると思われるが、1話目時点では役立たずのままでかなりスローな出だし。作画部分を見るとそれなりに気合を入れて作っている作品のようなので、こちらももしかしたらある程度長期的な視野でしっかり作ろうとしている作品なのかもしれない。であれば、なろう的なインスタント成長譚ではなくてオールドスタイルのラノベっぽいちゃんとした「英雄譚」が描かれる可能性もあるね。初回で無謀なダンジョンに潜って絶望してたあたり、一番近いのは「ダンまち」っぽいな。心なしか主人公の武器の使い方なんかもそれっぽいし。……でも紐神様のいないダンまちって存在意義ないけどな。 それなりにちゃんと作られているとは思うが、残念ながらシナリオ部分に大きな引きがなかったので今のところ5本目の異世界という立ち位置上埋もれ気味。今後上がってこられるかどうか。もし上がってきてくれれば、また日韓のアニメ比較にもなるので興味はあるけどね。確か「帰還者の魔法は特別です」が韓国ノベル原作だったはずだが、あれは特に違和感なく見られた作品だったし。 ○「佐々木とピーちゃん」 4 一番面白かったのはエンドロールの「佐々木久子(北斗晶)」です。何しとんねん。ほんでこんだけ必死に集めてきたはずなのに佐々木望とささきのぞみはいない。 というわけで4本連続での異世界。流石にキツくなってくる。そしてこちらはここ数シーズン連続している「1話目の放送枠が長い」作品なのだが……先行作品に比べて、1時間がだいぶ長く感じられてしまった。そりゃまぁ、作品の全体像を見せるためにここまでやりたかったのはなんとなく理解できるが、あまり強烈なインパクトを与えるスタートにはならなかったかなぁ。 枠が長かったということは制作側もそれなりに気合を入れて作ってるタイトルなのかもしれないが、製作はSilver Link、監督には何かと雑多なシルリン作品を投げられる湊未來がクレジットされており、なんかこう……キラータイトルっぽくはない布陣。実際アニメの方も何か強烈に耳目を惹きつける要素があるわけでなし、淡々と「異世界転送者の教科書」みたいな流れをひとまず終わらせた印象。一応異世界と現世を行き来自由というのは類例が少ない設定ではあるが、2つの世界を移動しまくって金貨を規定枚数貯めようとしていた女の子はすでに存在しており、今作の佐々木はそれと同じ流れをただなぞっているだけ。しかも異世界の方の出来事は全てご都合主義で進んで何もトラブルがないために全く独自性も面白みも発生せず、「なんやねんこのパート」という感想ばかりが出てくる。 まぁ、そうして異世界が無味無臭なのはどちらかというと現世がメインの舞台になるせいなのだろうが、こちらも「異能力」のくくりが雑で佐々木がこの世界で何がしたいのかがよくわからない。面倒を避けたいならとっとと異世界の方に移住してしまえばいいわけで、なんであんだけのトラブルに巻き込まれながら現世に居座り続けているのかがよく分からん。ふわっとした主人公のふわっとした動機が、与えられた権限に対してずいぶん小さく見えてしまうのがどうにも引っかかる。 まー、1時間やったからといって作品の全ての魅力が見られるわけでもないだろうし、ここからややこしい「現世もの」として展開していけば独自の面白みに繋がってくる……かなぁ。おいちゃんが文鳥パートも全部地声で担当してやりきってるのがとにかくすごいのだが、それを聞くためだけの作品ってのも違うよなぁ。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |