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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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2012年度・俺的アニメグランプリ

 

 毎年恒例、年に一度の(個人的な)お楽しみである。ただ、これまでは割とすんなりと決めてきた部分があるのだが、今年はちょっと悩む部分が多かった。どうも、本気で傾倒したアニメが少なかった気がするんだよなぁ。歳をとってアニメを見る体力が落ちたのか、怠惰なアニメ視聴は顧みて戒めねばならぬ。とりあえず、昨年度版はこちら

 毎年のことなので一応断り書きしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。以前は「部門ごとの選出基準が自分でもよく分からない」っていうのが悩みの種だったが、最近は自分の中でも折り合いがついているので部門の性質で悩むことはあまりなくなった気がする。元々、好きでやってるのに何で悩んでたんだよ、って話だけども。

 今期エントリーされたのは、「2012年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件としたある程度最後まで視聴していた以下の103作品。………………103?! ちょっとまて、そりゃ悩みもするわ。なんで100本超えてるんだよ。流石におかしいだろ。俺確か今年は視聴本数減らすって言ってたんだぞ。実際、切ってる作品も有るんだぞ。どうしてこうなった? いや、もう少し冷静に見てみよう。この本数増加には2つの要因があるのだ。1つは、5分枠などのショートアニメの増加。実際、103本のうち15分以下のショート枠は6本あるので、これらを除けば97本。更に、昨今は分割2クールも増えており、今年度中に2クールが分割されたものを1つにまとめれば、更に4本減って93作品ということになる。……えぇと、去年は確か普通にカウントして90本だったっけ……推移は過去5年で767459679010393)……あれぇ? 全部BDレコーダーがあかんのや……来年こそは……減らすんだ……

 そして、劇場作品については3年前から7本、4本、6本ときて今年はちょっと増えて12本。まどマギは前後編だからタイトルとしては11本分かな。4月1日に観に行った2本をどうするか微妙なとこだけど一応カウントした。まぁ、このくらいの数でもそこまで負担ではないかな。ちなみにこれに特撮は戦隊、ギャバンと含めて4本観に行っているので合計16回劇場にいったことになる。一時は本当に10年単位で行ってないんじゃねぇかっていうくらい劇場に縁がなかったけど、最近はガンガン制作されるからどうしても観に行く機会は増えるよねぇ。今年もまた忙しくなりそうだし。ちなみに毎年のことだが、この評定枠に劇場作品は含まれていないのでご容赦願いたい。

 

 

○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順)

「あいまいみー」「アクエリオンEVOL」「アクセル・ワールド」「あっちこっち」「AMNESIA「アルカナファミリア」「イクシオンサーガDT」「宇宙兄弟」「うぽって!!」「エウレカセブンAO」「AKB0048」「AKB0048 next stage」「えびてん 公立海老栖川高校天悶部」「織田信奈の野望」「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」「ガールズ&パンツァー」「神様はじめました」「カンピオーネ!」「機動戦士ガンダムAGE」「キューティクル探偵因幡」「境界線上のホライゾンⅡ」「クイーンズブレイドリベリオン」「gdgd妖精s(2期)」「黒子のバスケ」「K」「恋と選挙とチョコレート」「CODE:BREAKER」「ココロコネクト」「琴浦さん」「この中に1人、妹がいる!」「これはゾンビですか? オブザデッド」「PSYCHO-PASS」「咲 -Saki- 阿智賀編」「坂道のアポロン」「さくら荘のペットな彼女」「ささみさん@がんばらない」「さんかれあ」「THE UNLIMITED 兵部京介」「しばいぬ子さん」「シャイニング・ハーツ〜幸せのパン〜」「じょしらく」「ジョジョの奇妙な冒険」「しろくまカフェ」「新世界より」「人類は衰退しました」「好きっていいなよ。」「「SKET DANCE」「スマイルプリキュア!」「生徒会の一存 Lv.2」「聖闘士星矢Ω」「絶園のテンペスト」「ZETMAN」「戦国コレクション」「戦勇。」「閃乱カグラ」「ソードアート・オンライン」「だから僕は、Hができない。」「黄昏乙女×アムネジア」「たまこまーけっと」「TARI TARI」「中二病でも恋がしたい!」「超速変形ジャイロゼッター」「超訳百人一首うた恋い。」「直球表題ロボットアニメ」「つり球」「トータル・イクリプス」「DOG DAYS’」「となりの怪物くん」「To LOVEるダークネス」「夏色キセキ」「夏雪ランデブー」「謎の彼女X」「這いよれ! ニャル子さん」「薄桜鬼黎明録」「幕末義人伝浪漫」「はぐれ勇者の鬼畜美学」「八犬伝ー東方八犬異聞ー」「ハヤテのごとく!CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU」「HUNTER×HUNTER」「緋色の欠片」「緋色の欠片第二章」「ひだまりスケッチ×ハニカム」「ビビッドレッド・オペレーション」「氷菓」「貧乏神が!」「ファイブレイン 神のパズル2」「武装神姫」「ぷちます! -PETIT IDOLM@STER-」「BTOOOM!」「Fate/Zero」「ボクは友達が少ないNEXT」「まおゆう魔王勇者」「マギ」「みなみけ ただいま」「めだかボックス」「めだかボックスアブノーマル」「モーレツ宇宙海賊」「もやしもんリターンズ」「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」「ゆるゆり♪♪」「ヨルムンガンド」「ヨルムンガンドPERFECT ORDER」「ラブライブ!」「LITTLE BUSTERS!」「輪廻のラグランジェ Season2」「LUPIN the Third -峰不二子という女-」「ロボティクス・ノーツ」

 

○今期視聴した劇場アニメ作品

BLOOD-C The Last Dark」「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A’s」「魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語」「魔法少女まどか☆マギカ[後編]永遠の物語」「TIGER&BUNNY The Beginning」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」「スタードライバー THE MOVIE」「劇場版とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇跡」「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」「花咲くいろは HOME SWEET HOME」「プリキュアオールスターズNewStage2こころのともだち」「シュガー・ラッシュ」



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「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」 4→5

 今期のラノベアニメの感想もとりあえずここで一息。終わってみると、案外良いものだったのじゃないかと振り返りながら考えてみる。元々媒体や設定から「さくら荘」と大して変わらないくらいの位置に置いていた作品だったのだが、ラスト2話でのまとめ方が非常にきれいだったので最終的には加点させてもらった。ラストの印象だけで言うならもうちょっとあげても良いくらいかもしれない。

 最初の印象は、タイトルから受ける印象そのままで「いい加減ラノベ業界も飽きないもんだろうか」という寒々しいものだった。設定が分かりやすいし、鋭太と真涼の出会いを形成したファクターが中二病っていうのも残念な部分だ。既に中二病っていう設定も「曲がり角でごっつんして転校生」と同じレベルでテンプレぎみになってきているのでどこで使おうとも構わないのだが、とにかく既存の設定だけを貼り合わせたような展開には特に興味は湧かなかった。そして、序盤はとにかく真涼のキャラが最悪だ。千和を相手に本当に人道にもとる行為しかしてなかったし、それをギャグとして処理しているのも苛立たしい。ありがちな「変な部活設定」から単なるいじめを助長するだけの話なら、後に残るのは不快感だけである。

 ただ、キャラが増えはじめ、タイトルの「修羅場」の意味が少しずつ大きくなるにつれて、今作独自の視点も見え始めるようになってきた。単なるハーレム設定なのだから新奇さがあるわけではないのだろうが、渦中にいる鋭太が割と真っ直ぐなキャラなので、優柔不断のハーレム設定でも多少見やすい部分がある。難聴要素、朴念仁キャラもひどいわけではないし、周りからの好意はきちんと認識した上で現状を維持している理由付けがきちんとなされているので「いつまでうだうだやってんだよ」という、ハーレムものにありがちな苛つきが少ないのが特徴ではないだろうか。また、周りにいるヒロイン勢も、「鋭太が自分たちの好意を認識している」ことを認識しており、ライバルであることを理解しながらも共存共栄している部分は微笑ましい。普通のハーレムなら「女→男←女」の関係だが、今作の場合は「(女+女+女)→男←女」という構図。ここから真涼が他の3人と友情を形成する過程なんかも、割と丁寧に描けていたのが持ち直した理由じゃなかろうか。普段こうした作品の女性同士の関係ってのは軽んじられるのだが、今作は、そこを何とか維持しながらも恋愛関係は割と本気なのである。最終話で真涼と鋭太のキスシーンを迎えて必死に耳をふさぎ、目を背けた3人のカットに全てが現れているように見えた。そう考えると、最初にどないやねんと思っていたフェイク彼女からのヒロイン勢の配置も、案外上手く機能していたのかもしれない。

 ま、結局ラストはお約束上うやむやエンドという形にしなければいけなかったので、オチとしてはどこか微妙な気もするのだが、鋭太は鋭太できちんと「答えは真涼」という意思表明をしているわけで、しこりは残っていないはず。千和が頑張るシーンも実に健気であり、今後「修羅場」が継続したとしても、それは単に「千和が頑張ったが故の延長戦」という解釈が出来るので、存外すっきりした気がする。真涼もちゃんとヒロインとしての権利を手に入れたし、どう見てもリア充以外のなにものでもない鋭太となら、案外良いカップルなんじゃなかろうか。相変わらず「結局女の子が可愛かったらいいんじゃねーかよ」というだけのお話だが、まぁ、その通りだ。今作は亀井幹太氏の監督作品2作目ということで、相変わらず細かいカットでの巧さが光る仕上がりである。直近なのでやはり最終話での印象が強いが、ラストの千和の背伸びの見せ方とか、そういうところでいちいち小憎らしい魅力がある。まぁ、突然出てきた愛衣ちゃんの謎ダンスが一番楽しかったけども。

 ちなみに、4人の中で1人選べと言われたら、多分姫ちゃんを選びます。ひーちゃんによる殺人的な萌えボイスがヤバいところです。キャラとしては一番問題があるけどな。今作はやはりメイン4人の中の人の破壊力だけでも持って行けるパワーがあり、赤﨑・茅野・金元といった面々が好き放題に萌え散らかしてくれた。そして、そうした若造共が束になってかかってきたところでビクともしない巨岩のごとき田村ゆかりの存在感。一回りも年が違う小娘を相手に、一歩も引かないレジェンドのお仕事、流石でございます。あと、芸歴だけなら同じくレジェンド級、名塚佳織演じるおばさんのキャラもなかなか強烈で良かった。今期はかもさんが色んなところで実に良い仕事をしてくれたのである。ちなみに、今作で一番悔しかったことは、最終話を見るまで(つまりついさっきまで)オープニングテーマのタイトル(歌詞)の中に「修羅場」っていう言葉が入ってるってことに気付かなかったこと。「ガーリッシュ……修羅場か!」3ヶ月目のアハ体験。


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○「断裁分離のクライムエッジ」 5

 今期新番組の幕開けを飾ったのは、春の陽気にもベストフィットする殺人鬼ラブバトル、「断裁分離のクライムエッジ」である。

 原作は既読、というかファン。明日早起きしなきゃいけないのに初回放送はリアルタイムで見るために待機するくらいにはファン。いや、正確には作品のファンというよりは作者の緋鍵龍彦のファン。一般に出てくる前からのお付き合いである。当然コミックスは全部持ってるし、「唐傘の才媛」だって読んでる。まぁ、「才媛」は狙いが見えにくかったおかげで失敗しちゃった感はあるが、「クライムエッジ」は現時点で順調に人気を維持しているようでめでたいことである。こうしてアニメ化にこぎつけたことで、数を増やし続ける「エロ漫画専門だと思ってたのに、いつのまにか一般向けでアニメ化まで」枠が更に追加されたことに。よろしいんじゃないかしら。

 さて、この「クライムエッジ」であるが、ゆーてしまえば単なる厨二要素のあるバトル漫画である。殺人鬼の子孫で争うダークファンタジーっていう設定もいかにもだが、それぞれの武器に個別名がつけられた特殊能力があったり、レベルアップして新しい技能を入手したりと、非常に分かりやすいバトル設定が組み込まれている。おかげでこうしてアニメ化まですんなり決まったのだと思うが、正直言うと、バトル漫画としてはそこそこだと思っている。緋鍵さんの最大の魅力は、ロリペド出身らしいもちぷにっとした女の子のフェティシズム溢れる描写であって、バトルでもグロでもない。幸いなことにバトル漫画としてもそれなりに楽しいのだが、原作を知らずにアニメだけを追いかける人にどう見えるかな、というのは不安ではある。1話の演出を見る限りでは、どうやらホラー・サイコテイストを強めに押し出すことでオリジナリティを出そうとしているようで、まずまず正しい選択だと思う。ちょいとレトロな雰囲気なんかも加味して多少変化球で攻めた方が、正面から「恰好いいバトルだろ!」と見得を切るよりはこの作品らしい味が出るだろう。それに持ち味である女の子の愛らしさ、つまりはラブ要素の方にも筆を割いてもらえば万事OK。基本的に切君と祝ちゃんのいちゃいちゃを見ているのが一番良いのですよ。

 キャラクターデザインはこれまた個人的に好みの人選である平田雄三氏なのだが、今作の場合は平田さんのシンプルなデザインがどの程度融和するのかはちょっと不安ではある。序盤はとにかく「髪」というのがキーワードとなっており、1話目から切君の髪フェチっぷりが出てきているわけだが、ちょっとアニメの描写だと「美しく魔性を帯びたような黒髪」の描写はなかなか難しい。今回は祝ちゃんがふわっと飛んで髪が広がる描写なんかで何とかそこを表現しようと努めていたわけだが、やっぱりちょっと迫力が足りない気がする。他にも唇・目・耳といった細かいパーツを扇情的に描く緋鍵絵がどの程度までアニメの画面に出てくることが出来るか。まぁ、ファンの贔屓がマイナスにならないように、ほどよい期待感で見守っていきたいとは思うけども。どうせ1クールだろうし、原作も完結なんてしてないんだし、果たしてどこまでやるんだろう。理想的にはルールブックの退場までかなぁ。キャストも発表されてるし、(もしあるとしたら)2期がオーダーメイド編からだと区切りも良いしね。ルールブックが石田彰ってのも狙いすぎな気もするが、ペットウィップコンビが日笠・中村ってのがナイス。どこのあやかし館やねん。

 ま、先のことは追い追い分かってくるだろうし、とにかく出だしは無難な離陸である。これからゆっくり、ファンとしてはアニメがどういう魅力を持つようになるかを見守らせてもらいたい。最近はstudio五組の仕事も安定してるし、大崩れはないと思うけども。ちなみに、例によって中の人の話でしめると、メイン2人はかなり理想的なキャスティングになっている。祝役の小岩井ことりはどんぴしゃのイメージだし、切役の花江君もいいところを突いていると思う。切はこの手の漫画の主人公の中では割と気に入っていて、まっすぐな少年漫画主人公をやりながらも、どこか変態だし、どこかヘタレ成分もあるバランス感覚に優れたキャラ。花江君の音域のイメージはかなりフィットした。ちなみに、「主人公がウィーンかぁ」とか思ってると、教室のシーンに大智もいてちょっと笑った。合唱かバドミントンが始まる予感!


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「ラブライブ!」 5→6

 全然知らない状態から見始めたので、実はかなり意外な展開になっていった作品。「意外」ってのは、だんだん楽しくなっていったことである。「アイマスがあるんだからどう考えても二番煎じだろうが!」と思ってたのだが、二番煎じだろうがなんだろうが、やっぱりアニメ単体の質で勝負してくれると何のてらいもなく面白くなるもんである。

 良かったポイントは非常に分かりやすく、「画が好み」「勢いが好み」ということ。「学校が廃校になりそうだから慌てて活動を始めたスクールアイドル」という設定は本当に急だし、バックグラウンドとして弱いし、説得力は無いのだが、実際にトレーニングを始めて、ちゃんとアイドルとして頑張る過程が分かり、その中で少しずつ成長する様子を見ていくだけなのだから、骨組みは単純極まりないスポ根である。穂乃果は実に真っ直ぐな性格なので根性で押すだけのシンプルなシナリオにすんなりはまる。サポートに回る海未・ことりのコンビネーションも、非常に分かりやすくてバランスが良く、見ていてほとんど悩むことなく「こいつらこういう関係で、こうなるんだろうな」というのが分かる。「単純なお約束だけだったら盛り上がりようがないやん」という懸念も出てくるのだが、そこは9人というメンバーの数でカバーしており、少しずつ仲間を増やしていく様子や、9人いることを活かした様々なバリエーションを持つメンバーの絡め方で話の膨らませ方は無限大。実は短い話数でガンガンメンバーを増やしていくことになるのでシナリオに不自然さがでてもおかしくないのだが、各々のキャラがシンプルなので見づらさはなく、すんなりとハマるべき場所にはまっていく感覚は、なんだかロックマンが特殊武器を回収して空欄を埋めていく気持ちよさに繋がるものがある。最後にエリーチカが加わってμ‘sが完成したときのすっきりっぷりったらね。三学年に3人ずつ、小さなトライアングルを3つ合わせて更に関係性を組むセッティングも非常に効率的だ。

 そしてそうした分かりやすく盛り上がりやすいシナリオラインを支えた作画面。サンライズにメインデザインが西田亜沙子。もうこの時点で好みにはど真ん中ストライク。やっぱアサ姉のキャラクターのぷるぷる感は良い。京極監督もサンライズでのキャラの動かし方は余すことなく心得ているようで、懸念材料となっていたライブシーンまで含めてトータルで実に気持ちよいものになっていた。動いている様子を見ているだけで、最初は「今ひとつメジャーじゃない声優もいるしさぁ、そもそも棒が混じってる時点でグループとして応援する気が起きないよねー」と思っていた9人組について、気がついたら「なんだろう、棒のくせに何故か真姫ちゃんが気になるな……でもかよちんもりんも捨てがたい……1年生トリオは輝いている!」とか思うようになった。滅多にないんですよ、どう考えても中の人が下手なのにキャラを嫌いにならないってのは。推しメン1人選べって言われたら、多分かよちんか真姫の2択。

 そういえば、物語後半の展開でちょっとごたごたしててファンの中でもめた、なんて話もあったが、何でそんなことが起こるねん、とは思うよね。まぁ、確かに穂乃果のテンションが1話で急にかわり過ぎやろ、とは思ったけども。やっぱり1クールでお話を納めるのには多少なりとも無理が出るのは覚悟しないとあかん気がするのですよ。むしろ今作の場合は仲間集めからμ‘s結成までをメインに描いていたので、「はじまりの物語」としてのバランスは良い部類だったじゃないかとすら思っている。どうせ最終話での予定調和は分かった上で見ているのだし、11話はあくまで「お馴染みの流れ」でしかなかった。個人的に一番印象深いのはやっぱりファーストライブのシーン。緞帳が上がった時のあのシーンの衝撃と、その後の3人でのライブは「ちゃんとこういう段階も描かれるんだな」と感心した記憶がある。なるほど、こうして「はじまり」からの物語を視聴者と共有することで、アイドルを「自分たちが育てている」というイメージを作り上げるのだね。なかなかずるい(褒め言葉)。今後の展開がどうなるのかは分からないが、アイマス共々、アニメ業界を代表する「アイドルグループ」になっていくと色々と活気づいていいのではなかろうか。

 中の人については上述の通りだが、やっぱりかよちん役の久保ユリカに驚いたっていうのと、安定感を醸し出した主人公穂乃果役の新田恵海、ナイスサポートの内田彩あたりが評価点。そして、迷い無きウザさを誇る飛び道具、にこ役徳井そらまる。彼女は一体どこへ向かおうとしているのだろうか。


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「みなみけ ただいま」 5→6

 楽しんだ作品でした。史上初めて、みなみけシリーズで加点。「今期面白いアニメって何があります?」って聞かれて「割と上位にみなみけが入るけど構わぬか?」って聞いてちょっと引かれるくらいの楽しみ方。

 シリーズ累計6年目の新作は、正直言ってこれまでと何かが大きく変わっているわけじゃぁない。やってることはいつも通りの「淡々と描く」だし、既に4期目ということでなあなあの雰囲気もいいところ。「日常系」の最たるものなので1話だろうが最終話だろうが、何か劇的なことが起こることはありえない。そんな中で制作スタッフによって変化なんて生まれるとも思わないのだが、実際には微妙な部分で差が出るものである。今期の「川口版」は、個人的には1期の太田版に比肩できるくらいの出来だと思っている。まぁ、先人達が作ってきたものに乗っかる部分も大きいので、単純に現スタッフの手柄と決めつけるのも良くないと思うが、ある程度は好きにリファインしていた部分もあると思うので、きちんと評価はすべきだと思う。

 川口さんのユルめのギャグは既にお馴染みのものだが、今期の特徴を挙げるとするなら、切れ目の入れ方、テンポの維持の仕方に特徴があったのではなかろうか。分かりやすい部分では途中でちょいちょい挟まれるデフォルメキャラによるショートシナリオがある。最初のうちは、元のキャラがユルいのだからわざわざデフォルメにする必要も無いだろう、と思っていたのだが、これを挟むことで、本編の「ユルすぎる」流れにアクセントを置き、仕切り直す効果を狙ったものだということが分かった。こういう場合にはアイキャッチを挟むのが基本だと思うのだが、それだけではなく、合間にも別なストーリーを挟むことで賑やかさを増し、より「みなみけ」らしいごちゃっとした感じが楽しめる。もちろん、数多くの「エロい」作品をやってきた阿漕さも加味されており、今期の女性キャラのひどい(褒め言葉)痴態の数々は実に眼福であった。純粋なみなみけファンにはどう映ったのか分からないが、個人的には「これだな!」というくらいにお得感があったので。川口さん、やっぱり求められる仕事が分かってるよな。

 そして、もう1つの側面としては、なにしろ6年前に始まった作品なので、中の人的にも色々貴重な要素が多いという特徴も挙げられる。内田役のキタエリが今じゃなかなか聞けないロリボイスでかっ飛ばしてくれているところなんかが代表的だが、個人的に一番嬉しかったのは、今となってはここでしか聞けない貴重な千葉紗子ボイスが楽しめることだ。もっと仕事して欲しいけど……もう今となっては半分引退してるみたいな状態だからなぁ。その他にも髙木礼子とか齋藤彩夏なんかの声が聞けたりするし、実は森永理科も貴重だったりする。

 もちろん、そんな周りの面子よりも圧倒的なのは、三姉妹の中の人たちなわけだけども。特に今期は「エロさ」に焦点が当てられていたので、ハルカ姉様の破壊力が普段に増して凄かった。サトリナ イズ ゴッデス。「アザゼルさん」と同じ時期の放送じゃなくて本当に良かったと思っている。


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「まおゆう魔王勇者」 6→3

 評点推移を見てもらえば分かる通り、「流石にフォローしきれない」結末である。ここまでどないやねんと思った脚本配分は久しぶりのこと。スタッフのことを考えると何とか良いところを重視してプラス方向に転じさせたいものの、今回は残念ながらその方向性は諦めることに。

 毎週の感想を書いていたことからも分かる通り、当然、個人的には嫌いな作品ではない。なんと言っても高橋×荒川コンビには「狼と香辛料」のときの絶対的な功績があり、高橋丈夫の作るアニメーションがかなり好みに合っているのは事実なのだ。今回も、細かいパートを切り出していくと非常に魅力的な部分が少なからずあり、そうした「良かった」ポイントについては、出来る限り毎回の感想で拾うように心がけていた。元々の出自の怪しい作品なので、ちょっと油断すると「どうせラノベだし」よりひどい「どうせSSだし」という逃げ口上で切って捨てることが容易く、そういう表面だけの判断では高橋さんの仕事を見逃す可能性があると思っていたからだ。実際、過小評価される傾向はあるだろうと思っている。

 ただ、それにしても、だ。毎回楽しく見させてもらった一つのモチベーションとして、「今起こっているこの出来事はどのように収束させるのだろう」という興味がある。つまり、「このプロットはどこかで解決されるからこそ面白い」という前提がある。残念なことに、今作ではそれが全て破談になってしまったのだから、要所での「面白かったかもしれないポイント」は全てキャンセルされることになる。いかに個々の画作りが面白かったとしても、それを使って描かれる完成図が無いのでは、読み込むことさえ無駄骨になってしまう。それを許容していると、単に「描くだけ」の部分を飲み込むことが義務づけられてしまい、「語ること」をなおざりにすることを認めることに繋がる。流石に、そこには線引きが必要だろう。今回の脚本は、明らかに失敗である。

 何故こんな結果になったのか、原作を知らないので想像するしかないが、おそらく、1クールで描ける内容ではなかった、ということはあるのだろう。それを見切り発車した制作陣に大きな責任があるのだと思うが、そこに「アニメなりの回答」という形で区切りを打たなかったのは荒川さんのジャッジのはずである。ちょっとその部分に関する意図だけはくみ取ることが出来なかった。多角的に展開される作品の「散漫さ」を良さであると解釈し、とにかく発散する方向に持っていこうという意図はあったのだろうが、それはあくまで過程の話であって、発散し続けることそのものを答えとするのは乱暴過ぎる。1つのパッケージとしてそれを売り出すのは許容出来るものではないだろう。よく言えば非常に実験的な試みであるが、普通にいえばそれは無責任という。ま、逆にこの結末のおかげで原作がどんな形なのかが気になる部分はあるのだが……そんな商業戦略はあかんやろなぁ。

 フォローのしようがないので、いつものように中の人に満足することで慰みとする。小清水・千和・戸松・沢城が形成するめくるめく極楽スパイラル。どこを取っても幸せボイスであるというのが、現実逃避を行う上での最上の道具立て。一度でいいから、戸松と千和が本気で殴り合うシーンとか見てみたいもんだな。


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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