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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 斎藤ちゃん、なかなかの近所迷惑、第8話。練習熱心なのはいいけど、あんな時間に天下の往来で演劇の本読みするのはいかんでしょ。いや、1人で何役もやっていたのにちゃきちゃき切り替わるところなんかは素晴らしいと思いましたけど。まるで声優さんみたいやで。斎藤ちゃんは次回予告だけを聞いているとマジで鬼畜なので、それだけでも二重人格みたいに見えてきますね。

 ホラー映画で言うならば、主人公が屋敷とか洞窟に入って「さぁ、出るぞ出るぞ」とじわじわ観客の緊張が高まっているくらいの段階。黙々と新たな人形を組み上げていくジュンに雪華綺晶の茨がにゅるにゅると巻き付き、取り返しのつかない方向へと進んで行く様子がなんとも病的である。今回Aパートでは台詞が一切無い状態でダイジェストのように景色のみが流れるという演出があったが、ジュンがどれだけ活動的に動いていても、全てのシーンがひとまとまりになっていることにより、「何らかの1つの原動力で動いている」ということを見せる作りになっている。当然その原動力というのは「新たな人形を作ること」であり、言うなれば雪華綺晶の仕込んだ麻薬みたいなもんである。

 他にもこの「麻薬」の強さを表す演出はそこかしこに見ることが出来て、個人的に気になったのは深夜にお休み前の真紅とジュンが会話しているシーンがある。このシーンで、ジュンは机に向かって新聞を読んでいるのだが、どう考えても光源の位置を考えると新聞が読みにくいはずなのである(机の上の電灯の明かりを遮ってしまっている)。これは、「新聞の内容など実際には興味が無いからどうでもいい」というジュンの心情をサポートしつつも、机に大きな光源を置くことで「机上の作業が、ジュンにとって一番大きな力として働いている」ことも示唆しているように見える。つまり、このときのジュンを引っ張る光りは、机に置かれる予定の作りかけの人形だ。実際、その後のシーンでは頭のない人形が眩しい電灯の下に置かれて強烈に光を集めているカットも入っている。今作では良く見られる、薄暗いなかでの光源を利用した演出方法の1つだ(まぁ、今回のコンテは監督じゃなくて名村さんなんだけども)。

 ただ、そうまでして雪華綺晶がジュンを手込めにしていることの影響は、他の部分にもちょこちょこ出ているようである。バイト先では麻薬の効果が大きすぎて、ついにあのクズ店長に反逆してしまうなんてサプライズもあった。そのついでに「もうどうにでもなーれ」とばかりに斎藤ちゃんにも噛み付いてしまったわけだが、彼女はジュンの想像を更に上回る良い人であった。

 そんなホラー進行だけではなく、それを迎え撃つ正義の側のドラマだってきちんと進行している。難敵雪華綺晶に挑むのは2人の姉妹。ジュンの行動を知っており、その裏に見える雪華綺晶の思惑も理解した銀様は、せっかくの敵の策略なのだから、自分に都合良く使わせてもらおうと狙っている。真紅は既にエネルギー切れで脱落する予定なので、銀様からしたら、2人を追ってやってきた雪華綺晶との一騎打ちに構図である。既に第1戦で敗退しているのだから銀様が無策に突っ込んでも勝てない気がするのだが、呼び寄せた後の戦略は何か用意しているのだろうか。それとも、雪華綺晶がダミーを媒介にして現れたら真紅同様にパワーダウンしていると踏んでいるのか。

 一方の真紅は、次第に欠けていく月を見ながら、もうまもなく消えてしまうのだという。銀様が喜んでいたのはいつも通りであるが、それと同様に、真紅に特に困った様子が見られないのもいつも通りである。単に強がりで耐えているのか、それとも何か秘策があるのか。頑なにジュンとの同行を訴え、まるでペットのように演劇の舞台にまで乗り上げてしまった。こういう時の無茶を言ってる真紅はやっぱり可愛らしい。もちろん、そんな真紅を必死に追いかけて屋根裏に入っちゃう銀様も可愛らしい。さぁ、どこから出てくる雪華綺晶。出来れば銀様が「なんてことだ!」って叫ぶような残念な展開希望。

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 大学生とOBが延々自宅で話してるだけのアニメ、第8話。毎回大体そんな感じではあるのだが、今回は凄いな。半分以上がハトマダによる人生相談である。こうしてとても真面目に作られたメディアのなかで改めて「妊娠エンド」などという言葉が普通に語られているのを見ると、やっぱりこの国は狂ってるんだろうな、としみじみ思うのである。

 画的には平坦で一切動きが無かったが、一応波戸君がそれなりに前向きに頑張ることを決意したお話である。ただ、相変わらず波戸君のメンタリティというのは理解の埒外にあるため、彼がどういうきっかけで頑張ることを決意したのかはよく分からない。簡単に「斑目への恋心(?)」ということでいいのだろうか。少なくとも荻上を見て創作活動へ本腰を入れたいと思っているわけでもないだろうし、(これが一番問題だが)自分の抱えている不安定な精神状態を改善させようと思っているようにも見えない。一応、「BL以外の創作活動」は女装状態と野郎状態の差分を減らすための活動と考えれば、そちらにも努力は傾けていると言えるのかなぁ。今回執拗に男モードが女モードのことを疎ましげに見るシーンが挟まれており、奔放な腐女子波戸は本人も大きく問題視しているようである。ただ、これって「腐男子が気持ち悪い」とかそういう社会的な視点からの反省点ではなく、大きくは「BLの話題を持ち出すと斑目が迷惑するから問題だ」っていうとてもとても個人的な感情からの抑止力な気がするんだよなぁ……やっぱりホモじゃないか!

 そんな正体定まらぬ波戸を相手に防戦一方の斑目の可哀想なことと言ったら。もう、彼のスタンスが不憫でならない。いや、一番可哀想なのは「卒業した人間がいつまでも大学の回りをうろついているのは問題なんじゃないか」って悩んでるところなんだけどね…………いいじゃない。いつまで居座っても。だって、他に行くとこないんだもの。転職出来るようなバイタリティがあるならそれはもう斑目じゃないよ。ま、そんな「唯一の逃げ場」で女だらけの空間が広がっており、更に自分がとんでもない対象として見られていると知ったのなら、それはやっぱり逃げるしかないのだけども……。「俺が総受けなのは変わらないわけでしょ」って、怖すぎる台詞だよ。絶対そんな局面に遭遇したくないよ。腐女子の咎は深いな。結局、この作品の主人公は斑目のままなのかしら。

 個人的に割と好きなのが、吉武×矢島コンビなのである。実を言うと、吉武があの通りのキャラなので「矢島は吉武のことを苦手に思ってるんじゃなかろうか」って思いながら観ていたのだが、実際に多少面倒に思っている節はあっても、基本的な部分では割と素直に仲良しさんなようで何よりである。すべては矢島っちの人格のなせる技だと思うけども。ホモしか話題にならない作品だが、たまには女性同士の絡みについても意識を向けてみたいところである(スー×荻とかもなくはないんだろうけど、あまり興味をそそられないカップリングだ)。ちなみに、次回予告では吉武が「合法ロリ」呼ばわりされていたのだが、あんまり彼女のことを観ててもロリ感は出てないと思うのだがね。

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 止まらぬものか、阿呆の血よ、第8話。1つの節目、下鴨総一郎の最期の、その一部始終。涙無しでは語られぬ、一匹の狸の物語。

 前回明かされた矢二郎の真実。父の末期を引き起こしたのは次兄の矢二郎であったことが夷川によってもたらされ、矢一郎と矢三郎は衝撃を受ける。自他共に認める「京都一怠け者の狸」である矢二郎だが、当時はどうにも片付かぬ色恋の悩みを父にだけは漏らしていた。問題のその夜、総一郎は全てを任せよと言い放ち、姿をくらます。しばらくして鍋に落ちたことが報された時点で、矢二郎は全てが自分の責任であると思ってしまうのは仕方ない。この世の全てに嫌気が差し、怠け者の次兄は狸であることすら捨ててしまった。もちろん、そんな事実を家族に告げるなど、出来るはずもなかったのである。

 しかし、その夜の記憶は、矢一郎が思い描いたような「過失の物語」でもなく、矢二郎が悔いたような「失意の物語」とも少し違っている。末期の姿を観たのは実は矢二郎ではなかった。山一つに化けてみせるだけの大狸は、死してなお、恩義を受けた薬師坊への挨拶を忘れなかった。狸の姿を残して訪れ、全てが終わった旨を伝え、最後に三男のことのみを託して一足先に冥土へと発ったのである。そこには後悔もなければ寂寥も無い。ただ望むがままに生き、最後に息子たちのために自分の人生を費やした父親の背中があるばかりである。本来ならば繋ぐことの出来なかった散り散りの兄弟。実にいびつな形ながら、父親を喪失し、肩に別々の荷を背負わされることで、総一郎が望んだ形での「家族」を産みだすことになったのである。

 矢一郎は責任感を受け継いだ。矢二郎の告白に最も「常識的な」反応を示した矢一郎は、今回唯一涙を流した人物である。偉大な父の全てを背負わねばならぬという責任感。そのために矢二郎を責めもするし、矢三郎を叱咤もする。それでも、父の遺志をどこかに感じ取らずにはいられなかったのだろう。母の顔を見ることも出来ずにただただ子供のように泣きじゃくることで、父の面影への別離を果たす。

 矢二郎は呑気を受け継いだ。彼と海星の関係性こそが、総一郎に最後の一仕事をさせた直接の原因である。全てを失うことになった矢二郎は、息をすることすら面倒臭くなり、ただただ生きるのみの蛙に成り果てた。この次兄の末路を総一郎がどこまで予期していたのかは知るよしも無いが、彼の悩みは、此度の告白を持って全て霧散した。蛙の身故、涙を流すこともままならぬが、彼は間違いなく泣いていたはずである。はき出すことで、彼の「面倒」は軽くなったのだろう。

 矢四郎は純真さを受け継いだ。父が去ったあの日も、今現在も、おそらく矢四郎は物事を全て分かっているわけではない。変身すら上手く出来ない幼い末弟は、偉大な父の姿を兄の口から聞くことが精一杯であり、父の影に思い悩まずにこれからの日々を育っていく、真っ白な存在である。

 そして、矢三郎は阿呆を受け継いだ。彼こそが、彼だけが、総一郎の演じて見せた、一世一代の阿呆の行く先を知っている。何の因果か、父を食った人間から話を聞かされ、父に最後を任された薬師坊にも父の遺志を伝えられた。阿呆を解し、阿呆に励む矢三郎だからこそ、父の死の真実を知ったとしても涙を流さず、そのあっけない最後に意味を見る。それが本当に正しい行いだったかどうかは分からないが、少なくとも、どれだけあがいても届かぬような、阿呆の大きな大きな手本になったのは間違いない。これこそが、阿呆の血のしからしむるところである。

 結論が出たような気もするし、やっぱりどこまで考えても総一郎の行動は想像が及ばないような気もする。どれだけ自分の生に満足がいったとしても、こんな奇妙な形で矢二郎の悩みに答えるために、「食われてしまう」ことが正解だとは思うまい。しかし、何故そうしたのかと考えて、「それは阿呆だったからだ」と言われればなるほどという気もしてくる。「天狗が人家の屋根に落ちることがあるならば、狸が鍋に落ちることもあながち間違いとはいえなんだ」ということ。総一郎は、せっかくの愉快な人生の最後に、人に食われてみたくなってしまったのかもしれない。それを邪魔することなど、子どもたちには出来るはずもなかったのである。自分の引き際までもを息子達のための舞台設定に用意して見せた下鴨総一郎の決して長くない一生。実に見事なものである。

 「家族」というテーマについては本当に弱い。これで単に矢二郎が「うっかり父親を殺してしまった」という悲劇であるならば納得もしようが、この話の場合、総一郎の死は悲劇なんて安易な言葉を受け付けない。父の狙いは家族の行く末にあり、そのために1人1人の息子を思いながら、愉快と笑って死ぬのである。こんな頓狂な父親像を、涙無しで見られるものだろうか。小さな毛玉となって別れを言いに来た総一郎の1つ1つの仕草が本当に何気ないところであまりにも普段通りのもので、彼にとっての死の意味を思うと、訳も分からずに泣けてくる。最後まで泰然自若として悠々と去るのかと思いきや、最後のシーンではいかにも狸らしく、ちょろちょろと駆けていくのだ。彼は最後の最後までただの狸だったし、ただの父親だった。なんだかもう、それが愛おしくてしょうがない。

 下鴨総一郎の名前は、理想の父親像として、刻み込んでおきたいと思う。

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8月23日 ドラフト模様(DGM,GTC,RTR

ピック順 【Sangriter】→【Alessi】→【Metallica】→【Serra】→【Thraxi】→

 

 最近のドラフトはすっかり途切れ途切れ。まぁ、夏休みですから。今回だって1人足りないのにやたらやる気のある奴が来たせいで発生してしまったし。普段「5人だからいいわ」とか言ってるくせにね。

 今のうちに確認しておきますが、今環境で残されたドラフト最大回数はあと4回です(テーロスが9月最終週発売)。残ったパックの関係からM14を購入したので、多分うち1,2回はそちらを使うと思われます。更に、今環境は3セット環境なので、もし準備が間に合えば、最終回は例のアレをやろうかな、とも考えてます(時間がかかるので、やる気力があれば、だけど)。つまり、下手したら普通のドラフトはあと1回くらいの可能性が。どうなるどこ行くドラフト世界。

 

 


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 逆に考えるんだ、麻奈実さんがフリーになったんだからハッピーだと思えばいいんだ。最終話。ここまで観てきた義理もありますし、きちんと配信された最終話まで観ましたよ。まぁ、各所で噂は漏れ聞いていたのでどんな落ちになるか知ってたし、わざわざ観なくてもいいかと思ったんだけども、やっぱりラスボスの活躍を観ないで終わってしまうのは片手落ちですからね。もう、そこさえ観られればある程度満足ではあるんですが。

 というわけで、結末のひどさについてはもう触らないでおこう。これがこの作品に与えられた決まり切った運命だったわけで、そこに文句を言うのも筋違いだし、ラノベのエンディングに文句を言うことほどむなしいこともない。お話として破綻している部分はないのだから、これはこれで正しい幕引きである。未完のまま、曖昧なまま終わることが多い業界において、きちんと1つの結末を導き出し、それが全てアニメ化されただけでもおめでたいことだろう。

 それにしても……とんだ悲劇である。これ、最終回を観てハッピーエンドだと思える視聴者ってどれくらいいるんだろうか。一から十まで全て麻奈実さんが言ってることが正しい状況で、敢えて京介たちは茨の道を進むと宣言する。いわばロミジュリのごとき悲劇の一幕である。ここから先は辛い未来しか待っていないと分かった上での一時の享楽だけを切り取って、何となくハッピーエンドっぽく終わらせている。しかし、普通の視点から観れば、これは麻奈実さんの真っ当な気持ちが無惨にもうち捨てられただけの、失恋のストーリーに他ならない。腹パンくらいじゃ気がすまないよ。そろそろ麻奈実さんは実弾を用意してあの2人をとめるくらいの段階だろ。まぁ、馬鹿な男に引っかからずに済んだと思えば……。麻奈実さんの幸せはどこにあるのかなぁ……

 ということで、悲しい女の子のお話がまた1つ幕を下ろした。最終ステージに待ち構える麻奈実さんの雄々しい晴れ姿はなかなかに見応えがあり、これで桐乃を一方的にボコボコに出来ていればさぞ胸のすくシーンになったのであろうが、残念ながら殴り合いは互角の様相だった。眼鏡の上から顔を殴るとか、鬼畜以外のなにものでもない所業である。巨悪を討ち果たせずに終わってしまうのは非常に心苦しいものがあるな。

 どうか麻奈実さんは幸せになって下さい。それだけが私の望みです。

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 マンボウ先生「死を恐れていては何も始まらぬ」 第8話。響のびっくり声でマンボウ死ぬんじゃないかとハラハラしたよ。これだけ生き死にを熱く語るアニメの中でも泰然と泳ぐマンボウ先生恰好良すぎる。

 今回もアツいです。物語も佳境が近づいてきているわけだが、その中で心折れそうな戦いを繰り広げるキャラクターが多すぎるのです。1人ずつ見ていきましょうか。まずは敵陣営。今回のライブ音源はマリアさんの「烈槍・ガングニール」。歌いながら戦うとかなり不自由そうにしていたマリアさん。おそらく今回は心の迷いが歌にも出てしまっていたのだろう。既に槍っていうよりもマントの方が主戦力になっているガングニールをひっさげて、悲壮な決意で戦いを続けている。前回のラストで衝撃の事実が明かされたわけだが、「フィーネを騙る」ことについては、流石にマリアさん自身も了承済みの案件だったようだ。ま、そりゃ自分がフィーネ憑きなんて深刻な症状かどうかは自分が一番分かるだろう。ナスターシャとの大望を果たすためにはウェルの協力が不可欠であり、そのウェルを口説き落とすのに手っ取り早いのがフィーネを「降ろす」こと。ナスターシャとマリアは共謀してウェルを引き込むために、有りもしないフィーネを演じることに決めた。実際、マリアたちはフィーネを降ろすために選ばれた子供たちだったらしいので、説得力はそれなりなのだろう(それにしたって聖遺物研究の第一人者であるはずのウェルが欺瞞に気付かなかったとは考えにくいのだが)。

 今回、改めて機動部が調査した結果、どうやらウェルがほのめかした月の落下は本当っぽいぞ、ということも明らかになった。つまり、先んじて米国上層部から離反して単独行動を取ったナスターシャ達の行動には大義名分があったことになるわけだが、結局、ナスターシャは自分たちの野望は間違っていたと悟ってしまった。世界を救うためとはいえ、ウェルのようなキチピーに大きな力を与えてしまったことは過ちだったということである。ナスターシャは既にフィーネ作戦を捨てて禊ぎに入っており、まず神獣鏡(シェンショウジン)の力ではウェルの野望には足りないということを示して彼の野望を諦めさせる。更に自らの研究で培った先端聖遺物の技術も米国政府に引き渡し、後のことは組織に託そうという狙い。しかし、これまで多くの命を奪ってきたつけはそう簡単に支払われるわけがなく、取引先からはあっさり裏切りを受ける。暴れ出したウェルの機転のおかげで一命は取り留めたものの、目標を失い、八方ふさがりになったことでマリアは絶望的な状況を理解し、全てが自分の不甲斐なさ故であると恥じる。基本的には翼と同じように物事を全て背負い込んでしまう質の人間である。吹っ切れたマリアは、ナスターシャを守るため、鬼になる決意をしたのであった。

 「フィーネを失った」マリアとは対照的に、はっきりと「フィーネが宿った」ことを感じ取ったのが切歌である。何の因果なのか、このタイミングではっきりとその姿を自分のうちに見てしまった切歌は、当然ナスターシャとマリアが結託していた欺瞞にも気付いたはずなのだが、まぁ、この子はそこまでお利口ではないので。とりあえずカップ麺を食べることで忘れることにした模様。最近は298円のカップ麺も多いけど、やっぱりコストパフォーマンスが悪い気がするよねぇ。まぁ「ごちそうデス!」と思えるならいいけども。調ちゃん、説明書きの通りに作れば、そりゃ思い通りの味にはなると思いますよ。

 物陰でナスターシャとマリアの相談ごとを盗み聞きしていたウェルはというと、フロンティアの発掘に失敗し、ナスターシャと手を組む理由が無くなったことで既に暴走気味。引き続きネフィリムの心臓は彼の手にあるわけで、神獣鏡とは別の手段で改めてフロンティアにチャレンジすることになるのだろう。ソロモンが彼の手にある間はしばらく無茶出来るわけだし。次にやるとしたら、おそらくナスターシャの命を盾にしてマリアたちのギアの力を暴走させて発掘に挑むことになるかな。3人分のギアの力を結集させれば、行けないこともないかもしれない。そして、多分その間に切歌の異常に気付けば、フィーネの力を利用することも可能になるだろうし(ひょっとしたらメディカルチェックで彼女の異常に気付いているかもしれない)。

 一方の主人公サイドは、どんどん悲劇の度合いが増している響の回りでみんなが目頭を押さえている状態。相変わらず気丈に振る舞っている響だが、彼女のキャラソンである「正義を信じて、握り締めて」を聞いていると、とにかく自己犠牲をほのめかす内容ばかりで苦しくなってしまう。「平気へっちゃら覚悟したから」とか「たとえ命枯れても」とか「きっと花に生まれると信じて」とか……今回のサブタイトルは「私ト云ウ音響キソノ先ニ」の一節であるが、結局彼女は必死に掴んでいた未来ちゃんの手を放してしまった。そして、それ故にあのラストである。もう、本当に胃がキリキリするぐらいに辛い。この先彼女が助かる道はあるのかなぁ……。

 そんな響を見守る未来ちゃん、そして翼さん。最近翼さんはなかなか活躍の機会が与えられず、内心忸怩たるものがあるのだろう。かつて一度最愛の仲間である奏さんを同じように失っているだけに、彼女の気持ちの強さも人一倍である。司令に全てを託されてしまった未来ちゃんものしかかる責任は強く感じているだろう。これだけ回りの人間に心配させるなんて、響も罪作りな奴である。クリスちゃんに関しては……どうだろう。彼女が今後大きく関わってくるとしたら、やっぱり「フィーネの復活」っていうテーマに絡んでかなぁ。形こそ違うが、敵側の切歌が「フィーネに人生を狂わされる者」になる可能性があり、そうなったときにクリスちゃんはものすごく自己投影して苦しみそう。今回はウェルという分かりやすい悪役がいるのだから、いっそ復活フィーネさんはどっちかっていうと味方寄りのスタンスでいて欲しい。ピンチの時に颯爽と現れる櫻井了子女史の力で響が救われる展開とか、1期最終話と見比べるとすげぇ恰好いい展開。まぁ、ぶっちゃけ「最後の最後に沢城先輩が恰好よく助けに来てくれる」っていうのが見たいだけなんですけどね。あと個人的にツヴァイウィングによる「不死鳥のフランメ」が聞きたいので、土壇場での奏さん復活とかでもいいけど。

 見たい展開が多すぎるなぁ。

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 なんかもう気持ちが来週に向かっているよ、第8話。今週積み重ねたあれやこれが、来週のアレのための下積みにしか見えないの。きゅんきゅんするの。

 さて、3章に続いてとてもじゃないけど尺が圧倒的に足りないことが確定の4章である。今回は何とか事件発生から調査の一部までをまとめることが出来たが、削れる要素が多かった3章と異なり、4章は事件の構造がかなり複雑なので、学級裁判の難度がかなり高い。はたしてどのようにまとめてくるのかが今から心配で仕方ないのですよ。ただ、その分今週は割と(これでも)緩めのシナリオに感じられたのは、やはり実際の事件が起こる前のエピソードばかりで、直接的な「事件の手がかり」ではない部分だけが描写されたためだろう。もちろん、5章以降のことを考えたらこれでも足りないんだけども。ま、ぶっちゃけこの辺りから収束に向けての伏線はどこで何が張られてたかあんまり覚えてない(全部一気にやっちゃった上に再プレイしてない)ので、原作と比べて何が足りないかは定かじゃないんだけどね。苗木が隠し部屋でネットに繋ぐくだりとか、原作ではプロジェクトXなみの大偉業みたいにクドくクドく描かれていた気がするけど、アニメだと「たまたまカメラの無い部屋が!」「たまたま優秀なアルターエゴが!」「たまたま引き出しにケーブルが!」みたいで、彼岸島みたいな展開に見えたよね。苗木君が隠し部屋で暴漢に襲われた顛末を説明してるときの霧切さん、冷静すぎるやろ。

 さておき、今週はとにかく「さくらちゃんウィーク」ということになる。作中でも異彩を放つ存在感を持った大神さくらちゃんだが、世間ではすっかりメインヒロイン扱いで、そのあふれ出んばかりの愛らしさが今週はアニメで楽しむことが出来た。……まぁ、別にあんまり動いてないんだけども。保健室でのスーパーサイヤ人モードが見られたのはそれなりに面白かったんじゃないでしょうか。あれってゲームだったら「そういうイメージ」で処理出来る止め絵なわけだが、アニメだと問答無用で発光してるのでちょっと笑ってしまった。霧切さん、なんであの現場に入ってきて冷静でいられるんだよ。あの光はなんやねん。ランセルノプト放射光かなにか?

 そして、さくらちゃんがメインヒロインということは、主人公は当然朝日奈さんである。これぞ千和イズムと言える詰まった声の激情感のおかげで、大した感情移入もしていないはずなのにどこか共感を覚える。これに対するのが十神・ジェノサイダーのマウスプロコンビであり、こちらも文句なしの存在感。今週はジェノサイダーさんが割と元気だったよ。そしてこれだけシリアスになると案外大事だったんだと気付かされる葉隠のコメディリリーフぶり。うーむ、こうしてみると残った面子ってやっぱりそれなりの理由があって生きてるんだなぁ。エンディングの絵もだいぶ賑やかになってきましたけど、残りの面子はこの調子で頑張って欲しいもんですね。

 でも、次回アレだぁ……うわー、楽しみ。アレさえちゃんと出来てれば、その後の展開が多少グダグダでも許せる気がする。

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 はたしてあの塩辛はどこで手に入れたものなのか……第20話。いや、そんなこたぁどうでもいいんですけどね。やっぱり女の子に決意の告白をするときに送るものが塩辛ってどうなんだろうな、と思ってね。あと、個人の遺品である塩辛食べる気持ちもどんなものなんだろうか。

 前回の悲劇の余韻が残る中、いよいよ物語は佳境へと進んでいく。冒頭、アバンではラケシュの孤独な姿が無音のまま映され、一週間ぶりにあの悲劇を思い出すことになってちょっと辛かった。死んでいった人間ももちろん可哀想だが、こうしてずっと3人だった状態から1人取り残される孤独感はどれほどのものだろうか。もちろん、彼の人生はまだ続くわけだし、目前には2人の弔い合戦ともなる戦闘も控えているのだから、ラケシュにはまだまだ頑張って貰わなければならないわけだが、なかなか割り切れるものではないだろう。当然、ドーベルマンと近しかった残念ファイブの面々もショックは隠しきれないが、それでも、使命の重さは変わらずにのしかかる。失ったものに泣き濡れるのではなく、前を向いていかなければならないのである。ただ、ラビッツの面々はアニメ的に分かりやすく号泣したり、彼らの死を嘆いたりはしない。宇宙葬で送られた2つの棺を見送る際にも、イズル・アサギ・ケイは顔を引き締め、決意を新たにしたように見えた。残りの3人は流石にそこまで気丈には振る舞えなかった(特にドーベルマンと一緒に活動していたアンジュが一番辛そうに見えた)が、それでも、ただ無駄に嘆くのではなく、きちんと彼らの遺志を継ぎ、来るべき戦争を見据えている。

 そして、そんな転機にも次々と新たな事件は起こる。ドーベルマンの置き土産、ゲートの情報がついに確定し、いよいよ連合軍は最後の決戦へ打ってでることに。全ての指揮はアマネさんにゆだねられ、とにかく先立つものとして各国の協力要請と、地球全軍の意思疎通、士気高揚が当座の目標である。基本的に今作で「地球の他の国々」は邪魔してくるだけのアホとしか描かれていないわけだが、今回も案の定、「さぁ、一か八かで最後の勝負だ」と持ちかけたら「何で最後にする必要があるんだ」と不平不満がポロポロ。まぁ、アマネさんもそこまでは予想済みで、切り札としてこれまでずっと秘匿を続けていたテオーリアの存在を明かすことで、各国の理解を求めようとする。それでも色々と不平を漏らす外野陣には、なんとテオーリアさんが直接降り立って説得するというサプライズも見せてくれた。まぁ、別に映像だろうが本人だろうが説得力にそんなに差は無いと思うが、わざわざウルガル機を駆って会議場まですっ飛んできたのは、その非常識なスペックを見せつけてウルガル人であることの証明とし、更に会議全体を威圧する目的もあったのだろう。なんやかんやで、アマネさんの狙い通りに丸め込めそうな雰囲気ではある。ひょっとしたら、テオーリアさんのおっぱいのおかげかもしれませんね。あの衣装、一体どうなってるんだよ。

 そんな大局とは別のレベルでもお話は進む。突如ぶっ倒れたイズルは、どうやら割と身体がまずい状態まで来てしまっているらしい。テロメアが云々とか言っていたが、とにかく「ヤバ目の老化」が進んでいる、言い換えれば、細胞レベルでの代謝が上手くいかず、早死にしそうであるということ。まぁ、クローン生物の過去の実例を考えれば、そうした遺伝子疾患が現れるのはある程度仕方ない部分だろう。持って生まれた才能とばかりに散々ハーモニクスレベルをあげて暴れ回っていたせいで、一気にそうした問題点が浮上した形。どさくさに紛れて同じように親和性が高かったアンジュまで病院送りにされていたが、ひょっとしてこれが原因で最初にアンジュが永眠する流れとかじゃねぇだろうな。アンジュさんは不幸にならないで欲しいですけど。

 一体どんな遺伝子技術で産みだされたんだろう、とか悩みはじめたところで、今度は「レッドファイブ勝手に起動事件」まで勃発。あれだけ整備だメンテだとレッドファイブをいじっているピットクルーも、この現象には首をかしげるしかない。訝しんだおやっさんがリンリンたちに問いただすと、その答えはとても簡単で「イズルとアサギは同じ遺伝子を持っているから」。ん、まぁ、そうじゃないのかとは思ってたけど。いや、でも不思議なのは共通遺伝子がテオーリアさんじゃなくてシモン司令の方だったということである。アッシュの搭乗者はウルガルの技術であるアッシュに適応させるためにウルガル人の遺伝子を提供されていると考えるのが自然なのだから、普通に考えたらウルガル人の遺伝子が共通する、つまりテオーリアさんの遺伝子が全員に共通するような気がするのだが。何故かそこはシモン司令らしい。つまり、イズルはテオーリア+司令で構成されており、アサギの方が司令+(なんらかのウルガル)ということになるのか? よく分からなくなってきた。この調子でいくと残念ファイブは全員血縁ってことになる気がするのだが、はたしてアサギのケイに対する思いや、ケイのイズルに対する視線はどう処理されたら良いのだろうか。イズル、お気楽にお兄ちゃんなんて呼んでる場合じゃないぞ。ホント緊張感の無い奴だが……まぁ、実際のところ、突然「兄弟だ」って言われても「へぇ」としか返答のしようがないけどな。

 とりあえず、現時点では「イズルとアサギはシモン司令の遺伝子情報が共通」という事実だけが確定。そして、そのおかげでレッドファイブが起動した……ん? おかしくないか? 個人のDNA情報は、別に親元で決定するわけじゃないだろ。その理屈だと兄弟間なら自由にアッシュの共有が可能ってことになっちゃうもの。つまり、レッドファイブの認証コードとしては「イズルの遺伝子情報」ではなく、あくまでその提供元である「シモン司令の遺伝子情報」が登録されていたということに。ひょっとしたら全機体そうなのかもしれないけど。これが乗り換えフラグだったら面白いんだけど、流石にそれは無いだろうなぁ。アサギはどの機体に乗っていたとしてもお腹痛いのは直らないだろうからね。

 今週の最大の見どころは、当然のことながらケイとタマキのキマシシーンである。一緒に寝るのは別に良いんですよ。あんな事件の後だし、タマキを放っておけないと思うのは当たり前だから。でも、ご飯粒パクッはどうなのよ。ケイさん、そんなこと平気でやってるからアサギも苦労するんや……まぁ、姉妹だと思えば別に気にならない……のか? 塩辛ドカ食いしてた奴のほっぺたについた米は食いたくないなぁ。

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Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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