最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「フォトカノ」 5→4 いや、悪いアニメじゃないんだ。ただ、アホなことをするならもっと吹っ切れてアホになってほしかったなぁ、という物足りなさがあったんだよ。分かりやすい比較対象のあるアニメなので、どうしても先人と比べてしまうのはしかたないよね。 当然、比較対象となるのは同じ流れを組む「キミキス」→「アマガミ」のライン。この中で、一番の成功を収めたのは「アマガミ」シリーズだろう。三者三様なので単純な比較は出来ないかもしれないが、潔くヒロインごとのエピソードを区切り、完全オムニバスとすることで一切迷いのない作り込みが出来たのが単純な勝因に違いない。今作は、そんな「アマガミ」のオムニバスいいとこ取り路線と、その前身にあたる、メインヒロインゴールを無理矢理迎えさせたことで色々と壊れてしまった「キミキス」の中間(だいぶ「アマガミ」寄りだが)に位置している。1〜4話を共通エピソードとして基盤に配置し、そこから2話使うことでメインヒロインを新見さんに決定。そこから個別エピソードだけをリセットさせ、残りのヒロインは1話ずつ処理していくという構成である。なるほど、基盤エピソードとして4話までを置いておくことで、話数が少なくて個々に避ける時間が足りないという問題をいくらかでも解消しようという狙いは理解出来る。実際、この構成でなければ、とてもではないが1クールで全員分を駆け抜けるのは不可能だっただろう。 しかし、やはり余裕のあった先輩、「アマガミ」の重量感には抗うべくもない。純粋に1クールという尺の短さ故なので無い物ねだりにはなってしまうのだが、流石に1話でぎゅうぎゅうに詰め込まれてしまったサブヒロインたちのお話は手放しで褒めるわけにはいかないだろう。せめて1人に2話使えれば、まだ形になったのだろうが、個別のエピソードとして見ていくと、どうしたってダイジェストに見えてしまうのは仕方ない。また、アマガミ主人公橘純一という男は、このジャンルでも前人未踏の偉業を数多成し遂げた傑物であった。今作の前田君もそんな大先輩を目指して奮戦してはいたのだが、尺不足に抗うには限界があり、結果的には最大限に個性をアピールするには至らなかった。やはり変態紳士としての格は純一の方が上手であろう。原作を知らない人間からすると、「カメラを持って合法的に変態行為が可能になった雰囲気ナイスガイが、必死に女のケツを追いかけるジェットコースターオムニバス」という何ともくたびれるものを見せられていたのである。 しかしまぁ、そんなくたびれるものになったということは、しんどいだけの中身を詰め込もうとした結果である、という風にポジティブに解釈出来なくもない。前田君の人となりは結局固まらないまま終わったような気もするが、今作の最大の武器である「カメラ」というスケベツールは最大限に活用されており、どんなヒロインでも前田カメラを前にすれば遠慮無く痴態を見せつけてくれるという便利設定は、駆け足のエピソードを支える大切な要素であった。本来ならば数時間から数ヶ月を要するであろうヒロイン攻略が、「じゃ、カメラあるから脱げ」で成立してしまうのだから、ある意味男のロマンの塊とも言えるお話である。「カメラを前にして恥ずかしげにポーズを取るヒロイン勢」というシチュエーションもオリジナルのセールスポイントとして充分であり、原作でゴールにたどり着くのが面倒臭い人間からしてみたら、「これはこれでダイジェストとしてはごちそうさまです!」といえるくらいの販促アニメにはなっていたのではなかろうか。まぁ、流石に室戸先輩に対する脅迫行為は下衆過ぎるとは思うけども……公式自ら薄い本を出す手助けをしてくれなくてもねぇ……。 というわけで、トータルで見れば「身の丈にあった努力の結果が出た」という作品ではある。キャストの豪華さは言わずもがなであり、「こんな人やあんな人の嬌声が聞ける!」というのも大事なプラスポイント。深角さんが「綺麗な腐川さん」に見えてドキドキしたのは秘密だ。そして次回予告で毎回ハジけてくれた部長役のグリリバさんの熱演なんかも良かったのである。で、そんなトータル評価なのに最終的に評点を下げた理由はというと…… ステルスさんのエピソード無いのかよ!! 攻略キャラじゃないの?! 作中の色んなところであんだけフラグ立ててたのに!! 「普段は隠れて撮る側なのに、コスプレ衣装以外で撮られるなんて!」みたいな羞恥プレイは無いの?! ずっと楽しみにしてたのに! 以上です。 PR 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」 3→3 これやな、個人的に「ラノベ」って言って指すラノベ作品は。今期もたくさんのラノベアニメがあったわけだが、これだけはどうしても水が合わなかった。見ていてどんどん気分が悪くなる作品ってのも珍しい。 ラノベの設定なんて大同小異でどれも「臭いがする」ものだが、この作品もそういう意味では数々の旧作と「同じ」である。典型的な醒めている型の主人公に、何がしたいのかよく分からないヒロイン、画に描いたようなオタクキャラも出てきて、「こういう世界観が今のラノベユーザには受けるんだろ」的な要素は豊富。その上で、この作品が徹底的に辛かったのは、どのキャラクターについても、何を考えてこれまで生きてきたのか、バックグラウンドが全く理解出来なかったこと。いや、結衣やギャル風の子(三浦さんというらしい)あたりはまだ分かる。というか、多分あのギャル風の子が一番理解出来るし、感情移入しやすいキャラだった気がする。残りの連中の気持ち悪さと敵対する関係性にあったのだから、当然といえば当然なのだが。 やはり最大要因は主人公の比企谷だろうか。この手の「世間を醒めた目で見ている」系の主人公キャラは他にも何体か見てきたはずなのだが、この男の存在価値だけはさっぱり分からない。人嫌いのコミュ障ならそれはそれで構わないから、一番ムカつく形で他人に介入してくるのだけはやめて欲しい。人間はどういう人生を歩んだらこんな迷惑な性格になれるのだろう。一応「回りの無理強いで他人と関係せざるをえない」風にお膳立てはされているわけだが、本当にコイツがモノローグで描いているような人生観を持つ男なのだとしたら、まずはこの時点で唯々諾々と回りに巻き込まれることを拒み、孤立するべきであろう。途中から少しずつ回りとコミュニケーションを取るようになり(というかさせられて?)、次第に描写が「比企谷の捻れた人生観と曲がったコミュニケーションでまた人が救われたぞ」みたいな英雄扱いの空気が出始めるにつれて、もうこの世界は倫理観が全く違う別な星系の話なのかと思えてきた。小学生を肝試しで喧嘩別れさせてドヤ顔してるくだりなんかは、実に胸くそ悪い話だった。これで回りが「あいつ何してやがる、最低だな」と思うなら納得なのだが、何故あのコミュニティはこんな男を輪の中に迎え入れているのだろう。多分みんなして思考が止まっているんだろうなぁ。 まぁ、文句はまだいくらでも出てくるのだが、何故こんなに嫌悪感を抱くかといえば、多分自分も充分過ぎるくらいにコミュ障だからだ。だからこそ、「こんな訳の分からない事態があるわけないやないか!」という違和感しか生まれない。コミュ障はあんなことしないし、その結果あんなことになるわけがない。お話なのだから別にリアリティなど無くても構わないだろうが、ことさらに本人が自分の性格を卑下するような嘯き方をしているのが、いちいち癪に障るのである。いやぁ、久しぶりにラノベの主人公が大嫌いになった。もちろん、行動原理と因果関係の意味不明さでいうなら由比ヶ浜あたりも同じ。彼女が外界をどのように捉えているのか、視点がぶれまくっていて最後まで性格が分からなかった。まぁ、これを見て面白いと感じる人もたくさんいるようなので、ひょっとしたらコミュ障のコミュニティ(なんじゃそら)も時代とともに様変わりしているのかもしれません。おっさんには辛いことです。 ま、ラノベの筋立てに抵抗を感じることは多々あるのであくまでその1つでしかないのかもしれないが、今作の場合は画的にもなんだかしょうもない部分が多く、なんだかブレインズベースらしからぬ手の抜き方だった。キャラ絵の癖が強くて動かすのが面倒臭かったんだろうか。まぁ、おかげで途中からは本当に気にせずに済むようになったわけだけども。これで「さくら荘」みたいになまじ画が嫌いじゃないと悩ましいところだったが。 チェインバーさんの侠気に思わずもらい泣き、最終話。このアニメの主人公、チェインバーさんだったんだな……。惜しい男を無くしたものだ。 ストライカーの狂い方は、ある意味非常にシンプルなものだった。どうやらクーゲルは船団形成をはじめた直後にはまだ生存していたようだ。彼がレドと同じようにこの世界のあり方、自分のあり方に悩んだのかどうかは分からないが、あくまで彼も人間だ。おそらくはそこまでトチ狂った希望があったとは思われない。「現状で可能な限り、組織的で効率の良い集団組成を考えよう」くらいのニュアンスだったのではなかろうか。しかし、残念ながら風土病によって彼は志半ばでこの世を去った。残されたのは、考えることを仕事にしているはずだが、考え思い至ることの出来ない機械のみ。ストライカーは、クーゲルの提言を全て「彼女なりに」解釈し、結果的にあの船団を産みだすに至った。別に悪気があったわけではない。あくまでも彼女が産みだされた同盟の倫理観でもってこの世界を睥睨したならば、あまりにも無駄とムラが多すぎたのだ。それを運営しやすいようにまとめるのには宗教という形が一番手っ取り早く、自らが超越的な力で「神」として君臨することが、組織の運営、並びにヒディアーズの殲滅に最も効率が良かったのであろう。どこまで言っても機械は機械。彼女の意志で何かを願ったわけではないのだから、そこに憎しみを求めるのはお門違いというもの。 しかし、そんな純粋な遂行意識も、やはり場所が変われば単なる圧政になる。地球の人々が求めていたものはストライカーの願うような「思考を放棄した上での安寧」ではなく、自分たちの足で立ち、自分たちの頭で考えて生きていく面倒臭い世界である。効率化を極めた世界で産みだされた機械には決して到達出来ない領域が、地球には存在していた。 しかし、やはりミライ科学は恐ろしい。そんな不可侵の領域にまで食い込んでしまったマシンキャリバーが1台存在した。レドの「啓発」だけを目的とし、レドと共に悩み、成長した機体、チェインバーである。何が正しいか、などという白黒を付けることは出来ない。人間にだって出来ないのだから、機械に出来るはずがない。しかし、チェインバーにとって、レドの成長こそが全ての結果であり、レドが至った結論が、彼にとっての理想となる。これまで全ての正否判断に同盟の基準、大原則を掲げてきた彼であったが、この度ストライカーの提言に対し、初めて反論を行った。突如漏れ出した「懐疑提言」に、思わず鳥肌全開である。その後のチェインバーの行動は、全てレドのために費やされた。どう考えても機械の領域を超えたような選択も含まれていたような気もするが、多少ぶっ飛んだところは全て「ミライ科学すげぇ!」ということで解決するだろう。最終的にはレドが「啓発を完了させた完成品」であるとの判断をくだし、レドが生きるための世界を残すために、チェインバーは自らの最後の仕事を全うした。もちろん、彼にだって「レドが完成を見たのか」「レドがパイロットとして相応しくないのか」などといった判断は出来るはずがないのだが、彼なりの最善手を機械の言葉で翻訳したがために、あんなツンデレになってしまったのだ。末期の捨て台詞は、きっと彼のAIがフル回転で相応しい語彙を探し求めたのだろう。結局、そこから出てきた一言は、彼もまた、ガルガンティア船団で育ち、立派な乗組員として成長したことを表すものであった。偉大なる戦友に、今一度弔意を表したい。 さて、そんな主人公チェインバーの活躍は言わずもがなだが、その傍らで、他のキャラクターたちも粛々と最終回の準備を整えていた。レドは戦う決意を固めたし、ピニオンはこの期に及んで男前度数をアップさせるために仲間達を逃がして自分だけは貴い犠牲になる目論見。ただ、野放図なラケージ姐さんのおかげでこれは叶いませんでした。そしてちょっと突飛過ぎる気がしたけど、何故かガルガンティア船団にも搭載されていたミライ兵器、「天のはしご」。リジットさんが責任者としてわざわざ操縦桿を握り、案外迷い無く斉射。多分、ストライカーさえ居なければガルガンティアは放っておいても最強だった気がするぞ。そして、レドを奮い立たせる大事な役目は当然エイミーのものである。光線系の技や実体弾が飛びまくるばけもんどうしの戦場に貧弱な飛行機械単体で突っ込んでくる命知らずぶりであるが、今回メカ戦以外で一番作画に気合いが入っていたのは、滑空するエイミーがレドと顔を合わせて振り返る一連のカットである。流石のメインヒロイン。彼女の一声が無かったらレドはそのままチェインバーと心中していた可能性もあるので、やはり大事なお仕事であった。 最終的には、異分子となるチェインバー・ストライカーの2体が消滅したことにより、この世界にはただ1人、レドだけが残される結果となった。しかし、彼にはもうチェインバーの支援は必要無い。自分が何故地球に飛ばされてしまったのか、宇宙での戦争は一体どうなっているのか、まだまだ分からないことばかりではあるが、現状を受け入れた彼は、きっとガルガンティアで新しい希望を見つけていくのだろう。「最終回でレドは宇宙に帰ってしまうのか?!」なんて疑問も始まった当初は議論されていたが、この「居残りエンド」が一番お話としてはすっきりするし、ハッピーエンドに見える。是非とも、エイミーたちと末永くお幸せに。 「悪の華」 4→6 登場時には大きく騒がれた本作だが、いざ終わるとなると、案外しっとりと、静かに幕を閉じるものである。これは序盤で客が離れて声のでかい連中がいなくなったためなのか、それともみんな無事にこの作品のテイストに慣れて、落ち着いて楽しめるようになった結果なのか。どちらが正解なのかは分からないが、少なくとも、その実験的な姿勢には良きにつけ悪しきにつけ、様々な見るべき点があったのは事実であろう。 ロトスコープ撮影という前代未聞の手法を採用して話題を呼んだ「悪の華」。最初に見た時の感想は新番チェックであげてあるわけだが、正直、拒否反応の方が強く出た。やはり長らく「アニメ」というものに触れてきたために「お約束」は自分の中で完成しているわけで、その枠外に現れたものを評価する軸自体が存在していなかった、というのが正直なところである。しかし、それも無事に13話の放送を終えた現在ならばいくらか冷静に見ることが出来るようになっている。もちろんまだまだ議論の余地はあるだろうが、話題性も含めて、本作は期待された仕事を、なんとかこなす健闘を見せたのではないだろうか。今ならば、最終話でこれまで蓄積した鬱憤を全て叩きつけるような非常に暴力的な構成も含めて、非常にテーマに合致した、理知的な演出方向だったと認識することが出来るだろう。 改めて振り返るに、「画が違う」というだけで作品を非難するのはおかしな話であった。きちんと「何故その絵にしたのか」ということを考え、理解出来るように見なければならない(もちろん、制作側は理解してもらえるように作らなければならない)。「画がおかしい」ことで評価の俎上から外れるなら、既にシャフトは埒外である。今作の場合、何しろ現実を元にしているわけで、他のどんなアニメよりも「リアル」の度合いは強い。ロボットアニメの戦闘シーンや萌えキャラのライブシーンを見て「ぬるぬる動く!」「すげぇ描き込み!」と賞賛するならば、こちらの「リアル」だって認めてしかるべきだし、今作の「リアル」にはきちんとそれを描くだけの意味があった。 もちろん、事情はそんなに簡単ではない。「リアル」に求めている要素が違う、ということもあるが、この作品の採用したロトスコープというのは、単にリアルをそのまま転写する道具ではない。新番チェックの時にも触れているが、あくまで画像情報はデジタルに処理されており、普通のアニメよりも更に一段デフォルメされる部分も出てくるし、「描き込まれない」ために不具合を起こす部分も多い。遠景ではリップシンクが再現されずに誰が話しているか分かりにくかったり、奇抜なコンテが使えないためにどうしたってカメラワークが単調になったり、単純な画像処理の面での難点も多い。しかし、やはり「背景に現実があると分からせること」の意味というのは大きい。昨今はやりの「聖地作画」なんかに通じるものもあるが、「アニメの裏に実写が潜んでいる」ことが認識出来るだけで、その映像の近さというものは突然跳ね上がる。今作の場合、求めていたものは正確なコンテでもなければ生々しい動きそのものではなく、あくまでも「そこにリアルがあった」という空気感であろう。単調を超えて動きすら見せなかったカメラワークや、極力音響を廃した音の無い長尺などののっぺりした画面にもそれが伺える。生身の人間があの事件を引き起こし、生身の人間たちが山道を泥だらけになって逃げ回った。その中に隠れる「悪の華」の存在感さえも、「後ろにいる演者」と一緒に現実から切り取ってきたかのような、倒錯した「リアリティ」が実現する。べったりと重たく張り付くようなテーマ性の作品であるだけに、この奇妙な現実感は、表現技法としては非常に面白い効果があったのではなかろうか。 結局、ロトスコープのおかげで何が得られて、何が失われたのか、ということをきちんと最後まで見定める必要がある。個人的な感想を簡単にまとめておくと、この作品がロトスコープになったことで失ったものは「必要とされるディティール」と「自由度」であり、その対価として受け取ったものは「不可解な現実感」である。立派に作品として成立したことを考えるならば、このトレードはややプラス方向に傾いたと受け取ってもよいのではなかろうか。模範解答だとは思わないが、1つの例解として、充分に議論するだけの価値あるものだと思う。 その他の要素についても1つ1つ見ていけば面白い要素が多く、話題性の一因ともなっていたオープニング、エンディングテーマの使い方なんかもこだわりが徹底していて見事である。キャストの起用法についても、多少のノイズを伴ったとしても主人公はベタベタの新人を起用して視聴者を不安定にし、そこを安定したヒロイン勢のキャストでねじ伏せる、という配置は実は凄く計算されていたのではないか、とも思う。いや、やさしい雨が案外良かった、とかは計算外だと思うけども。松崎、アニメに出られた上にアフレコで声優陣と一緒とか、死んでもいい状況やないか。そして、今期はコレ→フォトカノ→ハンタと進むと恐ろしい伊瀬茉莉也アワーが体験出来る恐ろしいタイムスケジュールだったりする。いい仕事してましたよ。 Abomination of Gudul グドゥルの嫌悪者 (3)(B)(G)(U) C クリーチャー・ホラー 3/4 飛行 変異(2)(B)(G)(U) 〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを引いても良い。そうしたなら、あなたは手札を1枚捨てる。 なんかカードイメージが「古老の熟達(CON)」にやたら似てる気がする。色使いの問題かな。そして実際のカードも何となく雰囲気は似てなくもない。さておき、今回のセットはご存じの通りに多色セットなのだが、実は、1パックを開けた時に登場する多色カードの混入率(開封比というらしい)は、アラーラやラヴニカといった純正多色環境よりも低く設定されている。これは、ブロック全体が「多色ブロック」ではないため、とのアナウンスが出ており、今後のセットの多色の扱いが気になるところ。で、なんでこれだけ多色のカードがあるのに開封比が低いかというと、実はコモンの多色カードがほとんど無いからである。コモンに回されているのは各クランにつき1枚ずつの5枚だけ。つまりこの「多色コモン」は5枚サイクルを形成しているのだ。全て6マナで変異5マナを持つクリーチャーで統一されており、能力はそのクランごとにまちまち。スゥルタイの代表であるこのクリーチャーは、そこそこ骨太なフライヤーとして与えられ、ダメージトリガーでルーターを誘発する。この能力のおかげで墓地が溜まってよりスゥルタイ戦術が捗るって寸法だが……パワー3のフライヤーが殴れてる時点で割と優勢ではあるよね……。素体は弱くないので文句は全くないのだが、やっぱり能力のまぜ方が地味である。
Abzan Ascendancy アブザンの隆盛 (W)(B)(G) R エンチャント 〜が戦場に出た時、あなたのコントロールする各クリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。 あなたのコントロールするトークンでないクリーチャーが死亡するたび、1/1で飛行を持つ、白のスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 各クランに配備された隆盛サイクル。このサイクルはコストが楔3マナの全体エンチャントであり、そのクランの特性を表現した能力がなにくれとなく与えられているのが共通仕様。実際、あんまりサイクルで共通点はない。忍耐と+1/+1カウンターがトレードマークのアブザンは、当然カウンター絡みの能力を持っており、出しただけで全軍が増強され、アブザンボーナスが一気に全軍に行き渡る。いわゆる頌歌系のエンチャントと違って後続のクリーチャーに影響を与えないのが悩ましいところだが、出すタイミングさえ調整すれば、シナジー度の高まった全体増強装置として問題無く使っていけるだろう。そして、下の能力はそんなアブザンモードとあんまり関係なさそうな、いい加減にクソ強い補助モード。なんと自軍全員が「宿命の旅人(ISD)」状態。カウンターに依存するため、普通は1体のクリーチャーを失うと痛手が大きいのがアブザン戦略の悩みだが、このカードさえあれば、1体の損失を大きく低減することが可能であり、このカードを複数枚入れておけば、重ね張りした分だけ誘発するのでトークン祭りが日夜開催され、更に後続が続くとトークンがもりもり育っていくという。意味が分からない。いくらか悠長なカードではあるが、制圧力は相当なもの。
Abzan Charm アブザンの魔除け (W)(B)(G) U インスタント 次のうちから1つを選ぶ。「対象の、パワー3以上のクリーチャーを追放する」「あなたはカードを2枚引き、2点のライフを失う」「対象の、1体か2体のクリーチャーに、+1/+1カウンター2つを分配する」 チャームサイクルのアブザンは、なかなか通好みの仕上がりである。まず、看板である白モードは他のチャーム同様の除去になっており、なんと「セレズニアの魔除け(RTR)」の上位互換。セレズニアの「パワー5以上」でも相手の要所を潰せるおかげでかなり強かったのだが、こちらは更なる汎用性を手にし、リミテッド、構築を問わずほぼ狙ったところを殺せるようになっている。もう、この効果だけでも構築クラスの出来。おかげで残りはやや地味だが、黒モードはいつ使っても困らない「血の署名」。どうしても除去モードで使いたくはなるが、相手エンド時にやることがなかったらこっちで使ってしまっても問題無いだろう。そして最後はインスタント版「旅の準備」である。アブザンデッキならばカウンターをのせることの重要性は今更説明を待たないだろう。つまり、「チャーム便利」。もう、5枚全部このまとめ方でいいわ。
Abzan Guide アブザンの先達 (3)(W)(B)(G) C クリーチャー・人間、戦士 4/4 絆魂 変異(2)(W)(B)(G) 多色コモンサイクルのアブザン版。普通に出すとすごく普通だが、変異で出してもやっぱり普通。まぁ、「暁駆けの聖騎士(M14)」のパワーが2だったことを考えれば、5ターン目にこいつが表になって4ライフゲインとか言われるのは結構な事件かもしれない。やはりこのサイクル最大の売りは色事故防止ってことになるんだろう。アブザン3色だからってこいつを入れても3色揃わないなんてことはザラだろうが、それでも変異状態ならとりあえず置いておける。オンスロートの時は数合わせで一切表にならない「オフカラー変異」なんて選択もあったっけなぁ。殺してみたら13/13だったりして笑えるっていう。
Anafenza the Foremost 先頭に立つもの、アナフェンザ (W)(B)(G) M 伝説のクリーチャー・人間、兵士 4/4 〜が攻撃するたび、対象の、あなたのコントロールする他のタップ状態のクリーチャーに、+1/+1カウンターを1つ置く。 クリーチャー・カードがいずれかの領域からあなたの対戦相手の墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する。 アブザンのカンであるアナフェンザさん。せっかくの女性ヒーロー(ヒロイン)なのだから盛り上がってもいいところなのだが、イラストを見てもあんまり美人って感じじゃない単なるおばちゃんなのであまり盛り上がらない。こんなんなのに4/4ってんだから、よっぽど載ってるヤギ戦車が強いんだろう。3マナ4/4のハイパフォーマンスなのでもちろん弱いわけではないのだが、2つつけられた能力はやたら地味。1つ目はジリジリと味方軍勢をサポートする能力で、別にアブザンの長久持ちなら1人で出来るやん、っていう内容。まぁ、長久を起動してタップしたクリーチャーに更に載せることも出来るし、恒常的に使えるならばどんどん差が広がっていくのだから勝負を決める能力ではあるのだが、単体で機能しにくいし、このおばちゃん自身に戦闘のサポートは特にないので、延命措置まで考えるのはちょっと面倒。下の能力に至ってはスゥルタイの探査能力者がちょっと苦労する程度で、環境に直接影響を与えるものではない。墓地利用が盛んな下の環境なら「安らかな眠り」や「墓掘りの檻(DKA)」といった露骨な墓地対策カードを使わずともナチュラルに対策してくれるのが魅力だが、だからといってそっち系のデッキ対策をこのおばちゃんだけでまかなえるとはとても思えないので、結局サイドボードにその手のカードは必要だろう。まとめると、やっぱ何か中途半端な気がする。3色っていうとどうしても期待してしまうのだが、劇的に強くなるってわけではないんだよね。「ロクソドンの強打者」より強いんだから充分っちゃぁ充分か。
Ankle Shanker 足首裂き (2)(R)(W)(B) R クリーチャー・ゴブリン、狂戦士 2/2 速攻 〜が攻撃するたび、あなたのコントロールするクリーチャーはターン終了時まで先制攻撃と接死を得る。 なにこれ怖い。5マナで2/2という虚弱体質はゴブリンとしても情けない限りだが、力が弱いのはその分のカロリーを全部頭脳労働に回しているため。攻撃をちょいと宣言するだけで、味方全体に先制接死のパッケージ。言い換えれば「全軍ブロックすんな状態」である。確かに、赤で速攻、先制が白で接死が黒だからカラーリングはばっちり合ってるんだけど、このかみ合い方は尋常じゃない。必死に「あれはこっちでブロックすればいいし、あいつはこうして……」とか考えているプランが、コイツの登場で全部パーだ。後は座して死を待つのみ。この決定力はヤバい。防御の時に一切訳に立たないあたりが流石のマルドゥだが、そんなことは問題にならないレア。あと、一番驚きの事実としては、この人(ゴブリン)、女性らしいんですよ。マルドゥでは名の知れた熟練の戦士、踝脛のヤシミンという。……うそぉ。
Armament Corps 軍備部隊 (2)(W)(B)(G) U クリーチャー・人間、兵士 4/4 〜が戦場に出た時、対象の、1体か2体のあなたのコントロールするクリーチャーに、+1/+1カウンター2つを分配する。 まだまだカウンターをのせる気概に溢れ続けるアブザンの追加部隊。5マナ4/4のボディで2倍「サテュロスの木立ち踊り」である。別に対象を分ける必要も無く、最悪の場合でも自身が6/6になって立ちふさがる。アブザンボーナスが事前に用意出来ていればこの1枚で戦局が劇的に変化するし、そうでなくとも単体で充分なファッティなのだから使うことになんら躊躇いはないだろう。しかし、ほんとこいつら建物ごと移動するの好きだよな……。
Avalanche Tusker なだれの大牙獣 (2)(G)(U)(R) R クリーチャー・象、戦士 6/4 〜が攻撃するたび、対象の、防御側プレイヤーのコントロールするクリーチャーは、このターン可能ならブロックする。 土地破壊が大好きな私は、もう名前が「Avalanche」から始まるというだけでなんだか期待してしまう病気にかかっているのだが……誰だてめぇ。なんかもう、普通だ。レアの割にサイズも割と普通、そして能力もまぁ普通。どの辺が象で、どの辺がなだれなのかよく分からない。別に弱いわけじゃなかろうが、初めて開けたタルキールのパックから出てきたレアがコイツだと、多分すげぇテンション下がる。「パワー4以上のカードだから大事にしてよね!」ってことだろうか。ティムールの未来に一抹の不安を感じざるをえない。
Bear’s Companion 熊の仲間 (2)(G)(U)(R) U クリーチャー・人間、戦士 2/2 〜が戦場に出た時、4/4で緑の熊・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。 稀によくある「トークンが一緒についてくるよ」シリーズ。緑や白ではお馴染みのスタイルだが、青や赤ではなかなか無いので、そこだけ考えるとティムールっぽさはないのだが、「パワー4連れてきたよ!」という部分はそれらしいといえる。これより1マナ軽いトークン生成クリーチャーである「大使の樫(MOR)」が1/1と3/3、1マナ重くなって「都邑の庇護者(GTC)」だと1/1と4/4飛行なので、3色であることを考えてもそこそこ及第点といったところだろうか。当然この手のクリーチャーならバウンスやフリッカーなどで出し入れすればトークンが稼げるというのが加点要素になるのだが、残念ながらこの世界にはそういうギミックはあんまり無い。ファッティが足りない時に数合わせにはなるか。
Butcher of the Horde 軍族の解体者 (1)(R)(W)(B) R クリーチャー・デーモン 5/4 飛行 他のクリーチャーを1体生け贄に捧げる:〜はターン終了時まで、警戒か絆魂か速攻のうちあなたの選んだ1つを得る。 流石にここまででかいと洒落にならない。4マナ5/4フライヤー、もう、何の能力もなくてもこれだけで充分デッキイン出来る。3色のこのジャンルだと「塔のガーゴイル(ALA)」という先輩がいるが、このデーモンの場合、速攻ビートのマルドゥ戦略というバックアップがあるので存在感は更に上。そしてもちろん、レアなので追加の能力まで。他人の命はちゅるちゅる吸うが、適当な雑魚を消費して速攻パンチで5点追加。殴れもしない雑魚が立ってるくらいなら俺がディフェンスもやる、という警戒。そしてピンチの時にはちょっとライフ貰ってくるわ、の絆魂。どれもこれもそのガチムチボディを活かした万全の備えである。アタックさえすればいくらでも蘇る「血に染まりし勇者」との相性は最高で、彼は一度アタック宣言されたターンなら何度でも蘇ることが可能なことを利用し、4マナ払って5/4警戒絆魂とかやりたい放題である。この秋はマルドゥがアツい?
「よんでますよ、アザゼルさん。Z」 5→6 やっぱり凄い作品だと思う。こんだけゴミクズみたいな内容なのに、この下世話さがきちんとギャグとして完成している。このひどさを無理矢理でもアニメ化しようと思った業界の判断も恐ろしいが、それを更に斜め上から投げ返す水島努が一番の畜生だと思う。以上、全部褒め言葉。 正直、どんなものでも2期目だったらいくらかパワーダウン(というか視聴者側の慣れ)は覚悟すべきだろうと思っていた。実際、1期目ほどの新鮮さは無いわけだし、個人的に一番楽しみだった佐隈さんいじりも1期に比べれば少なめ。苺の戦士の再来は叶わなかった。しかし、この作品の凄いところは、そうした「期待通りの楽しさ」を安直に引き継ぐのではなく、「こっち方向でも酷いネタがあるよ!」「こんな方向でもまだまだゲスいよ!」と、四方八方から最低なギミックが飛び出して来ること。正直、どのエピソードも全部クライマックスみたいな扱いだから1番を選ぶことは出来ないのだが、どのお話でも「あぁ、あれは酷かった……」と嘆息できる見事な仕上がりである。みんな活き活きしすぎだ。敢えて1番好きなのを選べと言われれば、佐隈さんが一番卑猥な目にあった博物館が好きなのだが、最終回もやたら動画に気合いが入ってた上、どんどんアザゼルさんが可愛く見えてくるのでかなり困った。CV小野坂昌也のおっさんが萌えキャラになるって、恐ろしい事態ですよ。 ということで、アニメのクオリティとしては望むべき最高水準で実現していたので、あとは中の人の話。今期はアンダインメインでかっ飛ばしたエピソードで、その脇を「普通の女の子で可愛い甲斐田裕子」と、「水島努の無茶振りにも一切動じない斎藤千和」が固めるなんて一幕もあったが、その他「明夫、仕事選べ」とか「ミキシン、仕事選んだ結果がこれかも」とか。出演声優がみんな揃って仲良くやけどしていたのがステキ。しかしこんなに中の人が楽しそうな現場も珍しい。音響監督からギャグボール渡される現場って、労働法かなんかに引っかからないものだろうか。どビッチの釘宮とかもなかなか見る機会のない素晴らしいものであるし、どんな絵でどんなキャラでも、最終的に不思議と可愛く見えてくるのが不思議なものだ。キヨコもそうだけど、龍神湖のときのヤリマン小清水とかも不思議と可愛いんだよなぁ。 まぁ、一番可愛いのは佐隈さんなんですけどね。サトリナに卑猥なことを言わせつつ冷たい目で見られ、罵られるとか、どんな異次元空間だろうか。アザゼルになりたい。
「波打ち際のむろみさん」 5→6 こちらもとても嬉しいアニメ化でした。ただ、原作ファンの立場からは、スタート時点では正直「どうせ大してメジャーにならない作品だろうし……」とか思っていた。どうやら世間的にも割と受け入れられたみたいでとても幸せである。 成功要因が何だったのかはなかなか分析しにくいのであるが、元々が「単発でキャラの魅力を押し出すだけの作品作り」というのは昨今の萌えアニメ、しかもショートアニメというスタイルにかっちりはまった部分がある。15分×1クールという尺を考えれば、登場したヒロイン勢の数はかなり多いといえる。むろみさんを中心にひいちゃん・富士さん・隅田さん・リヴァイアさん・いえちー・ハーピー・宝満さんに乙姫と、これだけのヒロイン候補がひしめき合っていたのだ。それぞれが好きなように自己アピールするだけの野放図な脚本だったわけだが、あまり大筋を期待せずに済む時間枠だからこその成功と言えるのかもしれない。あとはまぁ、元々原作自体、多少なりともオタ文化を前提とした作品作りだし、考えてみりゃ、アニメになった時にネタが動かしやすいっていうのはあったんだろう。 無事に顔見せ出来たので、まだまだ広がるむろみワールドのストックを活かした2期目以降にも期待したい。キャラクターのバリエーションだけならいくらでも続けられるくらいに残弾はあるのだし、個人的にはもっと見たいキャラクターがいくらでもいる。今作の監督はこれが初作品らしいのだが、なんともレトロな雰囲気を醸し出すバックグラウンドも含めて、良い意味でユルくぬけたむろみワールドが綺麗に画面に出ていたと思う。一歩間違えば単なる押しつけだらけのギャグになりがちなところを、キャラの魅力を根底に置きながら振り回してくれた采配も良かった。是非とも続きをこのスタッフでやってほしいものである。 当然、そうなれば中の人も続投出来るわけでね。いやぁ、田村ゆかりとむろみさんの親和性の高さは想像以上であった。その他のキャストも外れが1つもなく、富士さんなんかはアニメーションの奥に中の人が透けて見えるかのような出来。リヴァイアさんの泰然自若とした不可解なまでの大物感も中の人まんまだし、乙姫のどこか世間から外れてしまったようなうらぶれた感じ(ひどいな)も、中の人の残念さが魅力としてにじみ出ていた。あと、意外と大事なのが、ハーピー役の酒井香奈子。一時期はあの没落したラムズの看板の1人として活躍していたが、事務所のごたごたもあって、なかなか名前を見る機会が無かった。それでも、やっぱり「地獄少女」ファンとしては頑張ってほしいのですよ。ラムズは嫌いだったけど、所属声優に罪はないわけだしね。 2期が出来たらまた色々と新キャラも見られるのだろうが、私の中でたっくんの先生は藤原啓治以外に無いんだ。見た目まんまなんだよな。 「変態王子と笑わない猫」 5→5 今期、良くも悪くも一番ラノベラノベしい作品だったと思うのがこれ。よって、私はこれを毛嫌いする。と思ったら大間違いだ! 俺、案外ちょろいぞ! そりゃね、メインとなる脚本部分はそりゃ色々残念ですよ。最初は「何かと引き替えに願いを叶える猫神様」っていうアイディアから始まった物語で、そのために横寺とか月子が大変な目にあったはずなのに、途中からそういう交換条件の話とかさっぱり無くなったし(一応「与える」側と「引き取る」側というトレードで説明はなされていたが)、猫神様は無限増殖するし、力の使い方は無限解放だし、その間特に理由も無いのに横寺はモテ続けるし、「進撃の巨人」と続けて放送するせいで中の人的にギャップがきついし(最後の1つは番組に一切責任は無い)。そういう意味では、やっぱり「取るに足らない」中身だったのは事実。一歩間違えれば「被弾のアリア」とか「さくら荘」と一緒にJCラノベ共同墓地に埋葬してしまっても問題無い結果になっていただろう。 でもね、割と嫌いじゃなかった。ヒロインの阿漕さが威勢のいいところまで行っていたので好感が持てたのだろうか。いや、多分それ以前にデザイン面が良かったのかな。飯塚さんのデザインはシンプルさがよくも悪くも際だつのだが、この作品の場合、やたら艶っぽい色彩設定で見た目が鮮やかだったので、なんだかヒロイン勢に可愛らしさが2割増しに見えた。月子、小豆あたりはそのままでいいんだろうけど、中盤の伏兵、鋼鉄おねーさんの残念っぷりとか、どこまでも「阿漕可愛い」を追求した内容は臆面もなく「イイネ!」と言えてしまう。序盤のミッションが「本音と建て前」で、ツンデレもクーデレも馬鹿も(!)、本性丸出しでガンガン性格をアピール出来たのはキャラメイクの側面としてもプラスで働いたのかもしれない。 結局、そういうヒロイン勢の個々の表情を見てるだけでそれなりに楽しめたんですよね。最終的には月子が締めたわけだが、月子の「控えめなのに何故か正妻ポジションから動かない静かな狂気」って、他のヒロインの見せ場を作りながらもゴールは明示させる、割と便利なセッティングだった気がする。あのぼそぼそ声で噛み付くだけなので、たとえ嫉妬心をむき出しにしてもあんまり修羅場っぽくならなかったのでずっとユルいイメージのままで進展できたし。んー、こうして振り返ると、やっぱり筒隠姉妹のキャラ設定の勝利かなぁ。いや、勝ちっていうほどドはまりしたわけでもないんだけどね。これくらいの「ラノベも仕方ないなぁ」っていう作品が1期に一本くらいあってもいいかな、という感じ。 中の人については、今作でボチボチ小倉唯の立ち位置を見定めてもいいんじゃないか、という気がした。彼女については今まで上手いと思ったことはあまり無いのだが、それを前提としても、やっぱりあの声は天性のもの。ちゃんと活かせるように本人が意識して役作りを行い、それをうまく使えるキャラの受け皿さえあれば、充分に一枚看板として見られるものになる。月子は持ち前の阿漕さが極まったキャラで、非常に親和性が高かった。役者としては流石にこの方向だけで売るわけにはいかないだろうが、まずはこういうところからしっかりと地固めをしてくのがいいんじゃなかろうか。あとはまぁ、娘ほども年の離れた唯ちゃんと姉妹役を演じた年下(17歳)の人は言わずもがな。やっぱりブレないよなぁ。あ、もちろん小豆役のきゃりさんもいい仕事してましたよ。そして、梶君はやっぱりこういうところで使うとしっくりくるなぁ、というのが。今期は横寺のせいで進撃とかヴヴヴとか、色んな作品がギャグになってたなぁ。 6月28日 ドラフト模様(DGM,GTC,RTR) ピック順 【Thraxi】→【Mei】→【Metallica】→【Serra】→【Alessi】→【Sangriter】→
アニメ最終回ラッシュだから通信とか書いてる余裕は無い。
「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%」 5→4 やっぱり分からん世界やな……いや、無理に理解する必要はないんだろうが……結局「カーニヴァル」の感想を書くのは断念したが(あまりにも真面目に見ていないため)、こちらは一応記録として残しておくことにした。まぁ、1期と全く同じ感想ですよね。「知らんがな」と。 2期になって何が変わるだろう、という部分に関心を持って見ていたのだが、あのエキセントリックな1期がヒットしたわけで、わざわざ基本骨子を変えてくるわけがない。だったら、1期の感想が「分からん」だった人間の2期の感想が「分からん」になるのは道理であろう。それどころか、ただでさえアクの強い連中が集まっている状態から始まり、1期は反目するシーンも多々あったが、2期になると基本的に7人は一致団結した状態で戦っているため、よりホモホモしぃエネルギーに満ちており、ダメージ総量は更に大きくなっている。これは厳しい。あげくラストはあり得ないレベルでスピリチュアルな方向へと飛翔し、もう二度と帰ってくることはなかった。……まぁ、いいんじゃないかな。これを楽しみにしているファンがいることは確認したし(理解は出来てない)、実際、アニメとしての映像面のぶっ飛ばし方なんかはやっぱり良くできてるはずだし。単に、それらが全て私には「分からん」方向というだけだし。 意外だったのは、セシルが正式メンバーになって7人体制がデフォになったところか。1期で6人にしっかり客がついたのだから、敵は出しても味方は増えないと思ってたからね。上級生の3人が出た時点で「あー、こいつらが今回の敵なんやなー」と思ったらあっという間に空気になって別な連中が出てきたのは笑った。ウィングが出てくると矢作パイセンが困っちゃうからやめてあげてよ! |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(06/23)
(06/23)
(06/23)
(06/23)
(06/22)
(06/22)
(06/22)
(06/22)
(06/22)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|