最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
しかしナルト霧切さんも短かったな……第11話。もう少し見ていたかったものだが。頭に被ったカップ麺の容器とナルトをちょいと手で払うだけで綺麗さっぱり出来るあの人の髪の毛がどうなってるのか、すげぇ気になります。いや、そんなところにリアリティ追求されても困るけども。 な、わからねぇだろ? もう無茶苦茶だよ。いや、大丈夫、基本的にこの辺になったらもう原作の時点で無茶苦茶だったから。もっとも、原作の無茶苦茶はもうどっぷりこの世界に肩まで浸かった状態で飛び出して来る無茶苦茶だったので、「うはー、訳わかんねー!」と楽しく(半ばヤケで)楽しめる無茶苦茶だったが、アニメの場合の無茶苦茶はどうなのだろう。学級裁判に割く時間がやっぱり短すぎるだろうよ。爆発の話にノータッチ、そもそも被害者の正体にノータッチ。みんなして戦刃むくろの存在については一切の疑問を持たずに話が進行してるのがすげぇよな。その割に十神は無理矢理にでも理路整然と説明しようとしてるのが滑稽である。そして、そんな適当な十神の追求に、必要以上に焦る霧切さん。今回改めてモノクマとのやりとりを見てると、この時点で霧切さんは黒幕の正体、そして目的にも気付いてたのか、って気もするんだけど、もしそうならあの学級裁判はもう少し上手い立ち回りがなかったもんだろうか。原作でも衝撃的だった「霧切の裏切り」は、ゲームの時の「ヲィィ! ゲームオーバーじゃねぇか!」という衝撃よりも、アニメの「霧切さん軽すぎやしませんか! 最後に突然の見殺しですか!」という展開の方が大きい気がする。いや、やってることは一緒なんだけど、アニメだと霧切さんが悩んでる様子がほとんど描かれてないから、「とりあえず苗木殺しとけ」感が半端無い。 まぁ、結果的には助かってるわけなんですけど、オシオキシーンの衝撃もこのスピードだと何がなんだか分からなくて勿体ないわね。個人的には(私自身がそのルートを辿ったからなんだけど)、最初に別ルートのオシオキを見て絶望してから、改めて正規ルートを見て目を覆い、土壇場で登場する救世主に涙する、っていう展開が一番良いと思うんだ。アニメだと尺の関係でそれが出来なかったのがちょっとねぇ(こっそり別ルートオシオキも一瞬出てたけどさ)。あのプレス機、ある意味シリーズ最強のオシオキ道具なんだけどな(でも○○とか○○は何故か残る謎仕様)。 まぁいいや、とりあえず無茶苦茶が無茶苦茶重なって、勢い任せのラストステージだ。どうなんでしょうね、ここまでろくすっぽ伏線も仕込んでないから、ここからの展開も「知らんがな」になりそうな気もするのだが……でも早く黒幕に会いたいっていう気持ちもある。やっぱりこの作品世界はあの人で成り立ってるようなもんだからね。アニメで動いて、しゃべるあの人が早く見たいもんです。ちなみに、最後の苗木帰還シーンを見て、「ホントに調子のいい葉隠だけはぶん殴ってもいいな……」とは思った。いや、みんなして苗木に投票してるんだから調子の良さでは一緒のはずなんだけども、なんか葉隠だけムカつく。流石だべ。 PR 代表的な被害はキッチンの皿、第23話。今週で敵味方のどちらかには大きな犠牲が出るかと思ったが、意外なことにどちらも粘りましたな。それだけに来週一体どんな顛末になるのかが恐ろしくはありますが。 まさに総力戦である。はたと冷静になって振り返ると、数億年規模で遺伝子狩りを続けてきたウルガル軍の(ほぼ)総力と、慌てて数十年で付け焼き刃の技術を開発した地球軍の総力がそれなりに渡り合えてるあたり、ウルガルさん達がやたら情けない気もするのだが、まぁ、ウルガル軍って幹部クラス以外はまとめて全部雑魚みたいなもんだからなぁ。既に3人も幹部クラスが討ち取られた状態では、あまり劇的な進軍は出来ないのかも。まぁ、残された連中がチート級のジアートさんと「最強の兵」であるドルガナさんなんだから、やっぱり恐ろしくはあるのだろうが。 さて、戦術的な面では色々ダイナミックなことが起こった今回だが、シナリオ面では当然、イズルの決死の出撃に至るまでの流れが最重要ポイントである。しびれを切らしたジアート様が出撃してきてしまったので、ただでさえ苦境に立たされていたラビッツの面々は絶対絶命。特にアサギお兄ちゃんは元々の作戦で単独行を続け、かなり無茶をしていたので、もう残されたものは何もない。ブースターとのドッキングにもチャレンジしようとして、初期の情けない姿との対比を見せるためにもここで綺麗にドッキングを決めるかと思われたが、まさかの事前撃破でパーツに触ることすら叶わなかった。既にタマキもボロボロで前線はカラ元気なアンジュしか残っていない。もう、後は死を待つのみの状況だったのだから、ここに来てイズルが出てこないわけにもいかないだろう。リンリンは最後の最後まで何とか押しとどめようとしたが、イズルの恰好いいんだか情けないんだか分からない演説の結果、なし崩し的に出撃許可を出すことになってしまった。「クルーのみんなが好きです」という熱の籠もった演説は流石の主人公であるが、多分、彼の中での最大のモチベーションはやっぱり「描きたい漫画がたくさんある」の方だと思う。まぁ、覚醒イズルが描いた漫画は面白いらしいので、そちらなら、ね。 イズルの出撃のおかげで戦局はある程度押し返すことに成功した。ジアートは当然1対1、ドルガナも、必死に追いかけていたアンジュと、土壇場で復帰を果たしたチームドーベルマン最後の1人、チャンドラのおかげでなんとか押さえ込むことに成功。その隙に、アサギとタマキは再びゴディニオンのパーツでゲートの防衛機能に特攻をかけ、これにストラグルレーザーの一撃が決まれば、一発逆転! という状況であったが、これまたギリギリのところでドルガナさんに阻止されてしまう。アマネさんが叫んでいたが、ホントにテオーリアさんはもっと早く出てきてればもうちょっとやりようがあったと思うのに。なんであの人ずっと艦内で待機してたんや。出撃前に「私も出ます」ゆーてたくせにな。 結局、残されたのは特攻(物理)のみ。元々アマネさんが母艦ごと突っ込んで何とかしようと決死の覚悟を決めたのだが、これもシモン司令にストップがかかる。確かに、既に2度も作戦は未遂に終わってしまったわけで、これ以上、出し惜しみをしている余裕は無い。どうせやるのだったら持っている最大質量をぶつけるのが良い。結局、司令がコントロールしているスターローズごとぶつける、いわばコロニー落としみたいな作戦に全てが託されることになった。はたして、この作戦で何枚の皿が割れることになるのだろうか。 前回の引きが「最終作戦発動!」→「駄目だった……」という衝撃展開だったわけだが、今週は更に「これならどうや!」→「やっぱり駄目だった……」が続き、更にホントに最後の「じゃぁこれしかない!」で終わり。これで失敗したらめでたく人類は滅びることが出来ます。そんな絶望的な状況で、当然のようにイズルは覚醒しちゃってますしね。まぁ、普通に考えてイズルは死なないだろうが、覚醒レッドファイブと覚醒ジアート様のバトルははたしてどのように描かれることになるのだろう。もう、現時点で2人のタイマンバトルはあり得ないスピード、あり得ないモーションの連発なので、既についていけてないんですけどね。今回は更にアンジュVSドルガナさんの試合も訳の分からんスピードだったおかげで、目が回るかと思ったわ。宇宙バトルなのにこんなに肉薄した近接戦闘で緊張感が出せるのは凄いことだと思う。しかし、アンジュがやっぱりずっと死亡フラグ立てっぱなしでいるのがすごく気になる。帰ってきたチャンドラさんも、早く残り2人のところに行きたそうにしてたしなぁ。多分ドルガナ退治には何らかの犠牲は必要だろうから、この2人のうちどっちかは助からない気がする。対ジアートについては……イズルがどこまで頑張れるかねぇ。考えてみれば、イズルってテオーリアから遺伝子を受け継いでいて、そのテオーリアがジアートの妹だから、イズルとジアートって血のつながり(?)があるんだよな。あれ? そんな遺伝子に萌え萌えしてるジアート様って一体……。 今週のハイライトは、ゴディニオンの回避行動の時にちょこんとイスに座って防御姿勢に入ったアンナちゃんです。あと、イズルに告白されて照れてるリンリン。この船の女の子は可愛い子ばっかでいいなー。 そうなれば、そうなるやろ、第10話。今回は真っ直ぐなオチでホッとしました。いや、ホッとはしてないか…… 今回は色々とふざけた演出が多くて笑いどころが豊富な回。なんと言ってもオープニングへの入りがめちゃめちゃ恰好良かったのでグッと引き込まれるのである。こないだ鈴木このみのライブ観に行ったばっかりなので余計にね。でもまぁ、席替えというイベントが発生してもこっちの胃が蜂の巣になってしまうのはよく分かる。なんで苦労して作り上げた人間関係リセットされなあかんねん、っていうね。学生時代にアレは間違いなく苦行だった。ずっと共学だったけど、「女子の隣」は別にいいんだ。どうせ女子なんて誰にしたって接点のなさは同じだから。問題は、「そこまで親しくない同性」の場合なんだ。逆となりがそいつの仲間だったりすると、もうね。ホントにね。嫌なこと思い出したね。まぁ、もこっちの場合は元々の人間関係すら構築してないみたいだからいいんだけどさ。周りに大松やら清田やらがいる重厚な打線に期待したいところだが、どっちかっていうともこっちの背後に伊東・有藤というレジェンドがいることの方が気がかりかもしれない。もこっちが元々いた席は、井口が守備についたようです。 もこっちが席替え後のクラスにいたたまれずに逃げ出した外で発見したサンクチュアリは、確かに羨ましい秘密基地である。どの程度人の目を避けられるのかは定かじゃないが、校内でゲームできる時点でかなりの穴場。設備も揃っていたみたいだし、なんで今まで誰も見つけなかったのかとおもうくらいのポジションである。当然残念オチに繋がるわけだが、まぁ、数週間でもあそこでおいしい目が見られたのだからありがたいと思わないとね。むしろ、弁当くってるところを見つからずに済んだのだから幸運とすら言えるかもしれない。結局、あれ以降もこっちはどこで飯を食うようにしたんでしょうね。便所飯って行為だけは流石に勘弁して欲しいが……。さしもの私もそれだけはやったことないや。むしろ堂々と食堂で一人飯したいタイプだから。「私が他人と飯を食いたくないのはどう考えても左利きなのが悪い」って全部利き手のせいにしてる。 Bパート、例によってもこっちの間違ったアグレッシブさが発動した謎部活についてのくだり。アニメやラノベでお馴染み「謎部活」。作中ではSOS団などの名前が挙がっていたわけだが、まぁ、普通に考えたら教育機関である高校や中学がそんな団体を許可するわけがないよな。あの手の集団で何となく分かる部活って言うと……情報処理部かな? あれはおかあさんが優しいから成立してた部だけど。いや、最近はニコ生部やらなんやら、信じられないような部活がある高校も存在しているらしいし、ひょっとしたら今のご時世「MTGがやりたいので部活設立して下さい」って言ったら「デュエル部」も実現するかも。インターハイとか総体の結果報告に混じって「グランプリベスト8入賞」とか「プロツアー参加権獲得」とかいう報告がなされる学校は見てみたい気もする。でもなぁ、もこっちの妄想の中身は完全に無駄部活だものなぁ。「何をするかまだ決まっていない部」って、そりゃ無理だろ。せめてガワだけでも取り繕えよ。相変わらずこういう時のもこっちの行動力の残念さはやるせないことこの上ない。何とももの悲しいBGMも合わせてやるせない。今回の妄想部活のカット、多くがSOS団の定番カットから引用されてる気がするんだよね。長回しだった俯瞰映像は「サムデイインザレイン」のアレだったしね。 次回は文化祭か……もこっちは(結果はどうあれ)中学まではそれなりに頑張って参加してたんだよね。相変わらずクラスの連中は悪い奴いないんだし、何とか参加してる振りだけでもすればいいのにね。本当に接点ゼロなんだろうなぁ。コスプレカフェの話題になってるのに一切タッチされない女子ってどうなのよ……男子も気を遣えよ。ちなみに中の人は思い出したくない思い出がたくさんあったらしいよ。あの人高校時代何してたんだろうね! <黒>
Alesha’s Vanguard アリーシャの先兵 (3)(B) C クリーチャー・オーク、戦士 3/3 疾駆(2)(B) 非常に分かりやすい形で提供されるコモン疾駆。そういやこれを書いてるタイミングで気がついたのでここで書いておくが、今回、各クランに与えられたキーワード能力は、何故か3色ではなく2色にしか分配されていない。つまり鼓舞は緑白、果敢は白青、探査が青黒、疾駆が黒赤で獰猛が赤緑である。これって次の環境が2色になるってことなのかな? さておき、そんな黒疾駆であるが、素出しすると単なる丘巨人なので可もなく不可もない。この世界だと案外悪い選択肢ではないけど、どうせなら「不撓のクルーマ」が欲しいな、っていう程度の選択肢。その分、疾駆で駆ければ3ターン目に3ダメージをたたき込む本体火力になる。どうせ4ターン目に3/3を置くことが確定しているなら、先手3ターン目に3点転がしておくのは悪い選択ではないだろう。また、中堅クリーチャーがそこまで意味をなさないようなにらみ合いになった場合には最後にダメージ計算を狂わせる目的でキープしておくという手もある。3〜5マナあたりは色々とやることが溜まっており、優先順位の高くないこいつを手札に残しておくと、最終的には疾駆突っ込みでいいや、っていう展開になる場合もあるだろう。6マナまで溜まれば「ラッパの一吹き」とも併用できるので、意外性はかなり高まることに。何にせよ選択肢があるのは良いことである。
Ancestral Vengeance 先祖の復讐 (B)(B) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) 〜が戦場に出たとき、対象の、あなたのコントロールするクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置く。 エンチャントされたクリーチャーは−1/−1の修正を受ける。 アブザン名物、ご先祖様からのいちゃもんのコーナー。アブザン家の抱える先祖の霊は油断すると色々と迷惑をかけてくる困った奴らだが、今回は「体力奪取(PCY)」に近い効果で子孫に贔屓している。通常この手の効果は1ターンで終わるので修正値が1程度ではそこまで大きく戦況をいじれないものだが、このカードなら1点の修正がずっと残ることになり、たとえ相手を殺せずとも充分プレイする価値がある。黒では貴重な直接カウンターを置けるカードでもあるので、アブザンプレイヤーならば様々なシナジーを見込めるだろう。唯一の難点は、この世界では非常に珍しい2マナダブルシンボルである点。使おうと思うとかなりデッキが限定されてしまう。その分生粋の黒ユーザーには引きやすいカードとも言えるけど。今回白にはオーラをサポートするカードも何枚かあるので、白黒純度の高い戦士デッキだったら回せるかな。
Archfiend of Depravity 悪行の大悪鬼 (3)(B)(B) R クリーチャー・デーモン 5/4 飛行 各対戦相手の終了ステップの開始時に、そのプレイヤーは自分のコントロールしているクリーチャーを最大2体まで選び、残りを生け贄に捧げる。 どんだけ悪いねん、という悪逆で悪辣な日本語名がなかなかシビれる今回のデーモン枠。今回は割とシンプルにまとめてくれており、相手の場を自動で「落とし格子(STH)」状態にしてくれる。勝手に自軍のクリーチャーをどんどん減らしていったアヴァシンデーモン、「悪魔の監督官(AVR)」なんかとはエラい違い、デーモン業界も随分ユーザーフレンドリーになった。こいつが出てからは、相手クリーチャーは常に2体。横に並べることを禁止するし、充分に展開しきったところにそっと出してやると壊滅的な打撃を与えることが可能。割とダラダラ広がっちゃう展開も少なくない環境なので意味は大きいが、どうしても「2体は残る」の方が気になるタイミングも多いのが残念。いや、充分贅沢だし、こいつを止める手段がなければ地上がどれだけ残っても構わないんだけどさ。「なんでこんな中途半端な除去の仕方なんですか!」と文句を言いたくなるが、それに対する反論はデーモンさん本人から回答があるのでご参照下さい。……ん、じゃぁしょうがない。
Battle Brawler 戦いの喧嘩屋 (1)(B) U クリーチャー・オーク、戦士 2/2 あなたが白か赤のパーマネントをコントロールしている限り、〜は+1/+0の修正を受けるとともに先制攻撃を持つ。 だからその名前はなんやねん。「戦わない喧嘩屋」とか「戦うけど喧嘩じゃない屋」とかいうクリーチャーはおらんやろが。とにかく、そんなファイティングな「氏族カラーボーナス」サイクルのマルドゥは、もうまごう事なきマルドゥスピリットを持つエース格。何しろ条件を満たせば2マナ3/2先制という、黒とは思えない超ハイスペック。更にマルドゥなので低マナ域から他の色のパーマネントをさっさと揃えることが容易であり、3ターン目には「谷を駆ける者」と2人で駆け回ったり、「マルドゥの悪刃」とこっそり殴りに行く姿も観察しやすいだろう。最高の相棒である「刃の隊長」が加わればフィーバータイムだし、「機を見た軍族朋」から帰還しても充分過ぎるインパクト。なるほどこりゃ強い。この世界の形式上、「必殺の一射」なんかを除けばインスタントタイミングでお友達を処理されてしょんぼりすることもそんなにないはず。うまいこと引けたらレッツマルドゥ。
Brutal Hordechief 粗暴な軍族長 (3)(B) M クリーチャー・オーク、戦士 3/3 あなたのコントロールするクリーチャーが1体攻撃するたび、防御側プレイヤーは1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。 (3)(W/R)(W/R):あなたの対戦相手のコントロールするクリーチャーは、このターン可能ならばブロックする。あなたはそれらのクリーチャーがどのようにブロックするかを選ぶ。 神話なら何やってもいいと思ってるタイプの極右カード。疾駆に代表されるマルドゥのパンチパンチ戦術を体現しているように見えるが、その実体は黒く染まった「地獄乗り(DKA)」。速攻が失われた代わりに、ダメージではなくて何とドレインになった。まぁ、速攻戦術の担い手であることを考えればどっちかっていうと弱体化なんだけどさ。しかし、神話になるのはそこから先の話。なんと起動型能力で「手練れの戦術(RAV)」撃ち放題である。こっちがアタックしたい状況において、このボーナスは信じられないくらいの利便性。なにせこいつがアタックしてもまず死ぬことはないのだ。トークンなんかも含めた2〜3体でアタックして能力起動。一番どうでも良い奴を全軍ブロックさせればダメージはほぼ素通しで、更にアタック分だけドレインライフ。こうなってくると、防御がおろそかになるという弱点を補うドレインライフが効いてくる。これに接死でもからもうものならエラい騒ぎである。流石神話。やべぇぜ神話。マルドゥ元気だなー。
Crux of Fate 命運の核心 (3)(B)(B) R ソーサリー 次のうちから1つを選ぶ。 ・全てのドラゴン・クリーチャーを破壊する。 ・全てのドラゴンでないクリーチャーを破壊する。 最初に公開され、この世界の全てが明かされた記念すべきカード。イラストでは激しく争うウギンさんとニコル様の勇姿が描かれており、さながら怪獣大決戦。プレインズウォーカーどうしの喧嘩が描かれたイラストってイニストラードのリリアナ・ガラク戦以来だろうか。フレーバーもなかなか劇的で、サルカンさんのドラゴンフェチもようやく報われたなぁ、という感じである(まぁ、本人からしたらそれどころじゃないだろうが)。公式情報によると、このセットは「過去のエキスパンションの中で最もドラゴンの開封比が高いセット」であり、一応全ての色にドラゴンがいる。赤にはコモンドラゴンまでいるが、まぁ、あいつは戦場に残らないから意味は無いかな。結局、レアとアンコモンに5枚ずつでトータル10枚のドラゴンなのでそこまで多くはないが、もしこれを1引きしてピックをスタートした場合には、多少アンコドラゴンのピックを優先させても良いかもしれない。それ以外の場合は普通にラスゴなので普通に強い。
Dark Deal 闇取引 (2)(B) U ソーサリー 各プレイヤーは全ての手札を捨てる。その後、捨てた数より1枚少ないカードを引く。 結果的には相手の手札を1枚減らせる手札破壊。ただ、使ったこっちは手札が2枚減っているという。この効果のベースは元々青の「トレイリアの風(7ED)」などの呪文であり、これが赤に移動して「砕かれた知覚(DKA)」などに変化したもの。それがこうして少しいじるだけで黒っぽいテイストになるのだから面白いものである。はっきりとアドバンテージロスが出るし、彼我ともに影響が同じなので基本的には使いにくい呪文。青と組み合わせればバウンスしてからたたき落とす、なんて技も使えるが、そこまで中軸を任せられるようなカードではないだろう。ただ、副次効果として自分の墓地が肥えるというのがスゥルタイ的なセールスポイントであるので、なにも考えずにとにかく3ターン目にプレイしてしまえば、相手のプランを多少なりとも狂わせながら、自分は探査のための下地を整えられる(かもしれない)。上手く使えればそれなりにドヤ顔出来そうだが、さて、チャレンジする価値があるかどうか。
Diplomacy of the Wastes 荒野での交渉 (2)(B) U ソーサリー 対象の対戦相手は手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを選び、そのプレイヤーはそのカードを捨てる。あなたが戦士をコントロールしているなら、そのプレイヤーは2点のライフを失う。 看板に偽りありで、かけらも交渉なんかするつもりのないマルドゥ印の「強要(9ED)」である。戦士が立ち会うとぶん殴られるって、単なる追いはぎやないか。「強要」は決して悪い呪文ではないが、動きとしてやや大振りなのと、引くタイミングによって強さが大きく変わってしまうことから、流石に「強迫」などの1マナハンデスを打ち破って構築レベルになることはないカード。こいつもほぼ「強要」と同じなので大注目を浴びるようなカードではなかろうが、現在は3ターン目でも他の環境よりも手札に大物クリーチャーが眠っている可能性の高い世界。変異を出すにしても、普通は相打ちを取るために弱い方の変異から出すのが常であり、手札には「強い方の変異」が残っていることも多いのだ。だったら殴り合いじゃなくて異次元殺法で手札から直接殺しに行く選択肢はありじゃないか。上手いこと「マルドゥの頭蓋狩り」から繋がると、手札ボロボロでダメージまでくらっちゃうというナイスムーヴ。どう考えても「頭蓋狩り」なんて物騒なやつと交渉しようとか考える方に問題があるな。
Douse in Gloom 薄暗がりへの消失 (2)(B) C (ギルドパクトより再録) インスタント 〜は対象のクリーチャーに2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。 ファリカさんの治療と同じくらいの効果が見込めるのは、こちらのラヴニカ原産のダメージ呪文。なんと赤でさえコモンに2点火力が無かったのに、黒が先にこの「変異殺し」の呪文を手にすることになるとは。2点火力の価値は今まで以上に高いわけで、インスタント、シングルシンボル、ライフゲインといい事ずくめの基本除去。「消耗する負傷」の枚数が減る分はこれで充分補えるだろう。
Fearsome Awakening 恐るべき目覚め (4)(B) U ソーサリー 対象の、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを戦場に戻す。それがドラゴンであるなら、その上に+1/+1カウンターを2つ置く。 今回のリアニ呪文。「グレイブディガー」のように手札に戻す呪文がコモン、そして直接釣る呪文はアンコ以上といういつものパターンであるが、今回の「グレイブディガー」は9マナ探査とクソ重いので、どっちかっていうとこれの方が頻繁に見る可能性すらある。ベースとなる「ゾンビ化(9ED)」に1マナ足してプチボーナスというのもいつも通りの仕様で、今回はこの世界を盛り上げるためにドラゴンをサポートする形。アンコモンのドラゴンサイクルを何らかの方法で墓地に落として5ターン目に釣り上げれば、6/6のドラゴンが手に入るわけだ。実は全く同じセッティングが天使世界のアヴァシン期に白に存在していたのがなかなか面白い(「死の超克(AVR)」)。この世界は、ドラゴンはさておいても変異があるおかげでマナコストの大きなカードは墓地に送りやすい。それなりに活用できるタイミングは多いのではなかろうか。
Ghastly Conscription 恐ろしい徴兵 (5)(B)(B) M ソーサリー 対象のプレイヤーの墓地にある全てのクリーチャーカードを裏向きの山で追放し、その山を切り直してからそれらを予示する。 1つの墓地にあるクリーチャーを全部釣っちゃおう、というマジで恐ろしい呪文。相手か自分の墓地を選べるというのが新しい部分で、これをリリアナさんに任せると「闇の領域が隆盛したー」っつって敵味方全部釣り上げてしまう。あっちの呪文は9マナかかったけど、こっちは片方だけだから7マナ。納得の設定である。ただ、いかんせんこの世界の龍の魔法はリリアナさんみたいな直接的な屍術には精通していなかったようで、帰ってくるときは一時的に予示の形をとってしまう。おかげで返しに「悲哀まみれ」とかくらっちゃうと全滅するし、本気を出すまでにはかなりの追加マナが必要。せっかく7マナも払ったのにこれってのはちょっと残念な結果で、同じく墓地を使うならいっそ「奈落の総ざらい」で全部ゾンビにしちゃった方がはやい気もする。まぁ、リミテッドならど派手な一発ネタとして仕込んでおくのも楽しいんじゃなかろうか。
Grave Strength 墓所の力 (1)(B) U ソーサリー 対象のクリーチャーを1体選ぶ。あなたのライブラリを上から3枚墓地に置く、その後、そのクリーチャーの上に、あなたの墓地のクリーチャー・カード1枚につき+1/+1カウンターを1つ置く。 長久を剥奪され、更に今回鼓舞能力ももらえなかった黒が面倒になり、エラく直接的な方法でカウンターを乗せる作戦に出た。黒は割となんでも出来る色なのだが、こうしてダイレクトにカウンターを乗せちゃう呪文ってのはあまり無い(−1/−1カウンターならいっぱい乗せるけど)。その方法はアブザン式というよりもスゥルタイ式。唱えた時点で3枚削り、最終的には墓地のクリーチャーを全部数えることが出来る。いわば墓地のクリーチャー数が力になる「夜の咆吼獣」をはり付けるようなもので、「咆哮獣」は強かったんだからこれも割と強いはず。2マナと軽い割には中盤以降にしか意味が無いのだが、スゥルタイを極めようとしてガンガン墓地を肥やしていけば、「グルマグの速翼」やら「スゥルタイのゴミあさり」あたりを軽く+5くらい増強してゲームを決めるカードになるかもしれない。まぁ、途中で探査混ぜると墓地が減ってる可能性もあるけども。「血蠅の大群」→「砂塵破」のお約束フルコースの後でデザートとしてそっと出すと色々愉快。
Gurmag Angler グルマグのアンコウ (6)(B) C クリーチャー・ゾンビ、魚 5/5 探査 普通過ぎる探査魚。「よろめく従者」より1マナ軽いけど接死がなく、「わめき騒ぐマンドリル」より1マナ重いけどステータスがでかい。実に無難なセッティング。ただ、正直言うと「よろめく従者」よりも使いやすいカードではあるだろう。「従者」は攻めてる時にはコストの割にパワーが低いし、守ってる時にはタフネス5が効いちゃうので接死にそこまで意味が無い。私が一番最初に「めくら滅法探査デッキ」を組んで「この子、手間がかかる割にそこまで強くない……」とがっかりしたものである。このお魚さんなら、攻める時の太さは黒クリーチャーのなかではトップレベルであるし、守りを任せても大体「従者」と同じくらいの仕事はこなせるだろう。「熊の覚醒」が無いなら従者にこだわる意味も無いはず。今度こそ、アンキモを肴に充実したスゥルタイライフを。
Hooded Assasin 頭巾被りの暗殺者 (2)(B) C クリーチャー・人間、暗殺者 1/2 〜が戦場に出たとき、以下から1つを選ぶ。 ・〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。 ・対象の、このターンダメージを与えられているクリーチャー1体を破壊する。 黒の「選択」サイクルは一応除去である。3マナ2/3という「素出しでちょっと残念な軍族長」レベルのクリーチャーとして運用するか、なんだか久しぶりの「命取り(6ED)」能力持ちとして運用するか。ただ、「オルゾフの安死術師(GPT)」でも経験したことであるが、クリーチャーについている能力なのでソーサリーでしか使えず、「命取り」能力はそこまで有効利用出来るものではない。上手く使えたらラッキー程度のものだ。そうなると普通はがっかり軍族長だ。まぁ、がっかり軍族長でも充分強いからいいんだけどさ。一応、変異を絡めたコンバットの探り合いの選択肢として。こっちの変異が殴った時に相手がドヤ顔の「アブザンの先達」変異解除でブロックしてきたら、そっと一刺し。
Mardu Shadowspear マルドゥの影槍 (B) U クリーチャー・人間、戦士 1/1 疾駆(1)(B) 〜が攻撃するたび、各対戦相手は1点のライフを失う。 1マナ1/1、殴ればとりあえず1点が確定する。まぁ、1マナだから悪くはない……かもしれない。相手がまごつけば1マナパワー2クリーチャーと同等のダメージ効率になるわけだし、どんな状況でも確定出来る1ダメージが効いてくる局面もあるだろう。疾駆コストが重いのもそうした理由からで、中盤以降全く役に立たなくなる1/1クリーチャーながらも、疾駆で走らせるオプションがついていれば突発的に2ダメージを上乗せすることが可能になり、相手の計算を狂わせやすい。クリーチャータイプも戦士なので、盤面に与える影響は小さくないのだ。そう考えると、なるほど確かにアンコモンなのも納得出来るかもしれない。ただ、流石にここまで尖ってるとデッキを選ぶわな。
何このハーレム、第10話。まさかの蒼星石復帰で、同時でこそないものの、ジュンの周りには6体ものドールがひしめくけしからん状態。更にその中のほとんどから「契約しろ」と迫られるという、結城リト大先生もびっくりの急展開。なんじゃらほい。 いや、お話はいたってシリアス。ジュンは雪華綺晶復活の責任を突きつけられた上、「ひょっとして舞台がめちゃくちゃにされてるんじゃないか?」という疑念の中でフィールドを彷徨っているわけだし、翠星石は大切な姉妹のボディを乱暴に扱われないために必死のバトル。銀様だって過去に自分をこけにした末妹を叩き、マスターめぐを取り戻す重大使命を帯びている。そしてなんと言っても真紅は命の危機。雪華綺晶の振るまい一つで自分は消えてしまうかもしれないという危機的状態で、必死の争いを続けなければならない。かくいう雪華綺晶だって生き残りのために必死なわけで、ようやく手に入れたボディに自分の魂を定着させようとしていたのに、訳の分からない外野からの茶々でそれすらご破算。誰も彼も、みな必死に自分のアイデンティティのために戦っているのである。 しかし、どうにもそんな緊張感が感じられない戦いである。なにせみんなして周りの連中が話しているタイミングではちゃんと聞く側に回ってるからね。一刻を争うという割に、なーんか和気藹々と喧嘩しているような。まぁ、多分ほとんどの連中が「何をどうしたら最適解なのか」っていうのが分かってない状態で戦ってるせいなんだろうけども。すったもんだの末に「誰がジュンと契約できるか競争」になり、身体が安定しない仮ボディ真紅、蒼星石のためにとりあえずマスターを確保したい翠星石、この世界でマスターが確保出来れば割と戦局が良くなりそうな雪華綺晶あたりの争奪戦が加熱。現時点でマスターがいる銀様は本当なら関わらなくてもいいはずなのに、他の姉妹が争っているとちょっかい出さずにいられない面倒な性分でくってかかるのである。真紅は末期の一時をアピールしてさりげなく契約を臭わせる作戦に出たが、雪華綺晶は「指から性感を刺激してそのままキスへ持っていくハニートラップ型契約」で強引に横やりを入れる。最終的には、アクシデントの末に指輪にキスを与えたという既成事実だけを残した翠星石・蒼星石連合が勝利した模様。いや、よく分からんけどね。ローゼンメイデンの契約ってそんな適当でええんか。 しかし、その後の展開はよく分からん。ジュンがまた異界に飛ばされ、ついに念願敵って「まいた」ジュンとの接触に成功。文字通りの自己対話でなんかよく分からんけど満足げな2人は、策士金糸雀に連れられて無事に真紅たちとの合流にも成功。でも、まだ雪華綺晶の世界からは脱出出来ない模様。いや、そもそも脱出したら真紅は消えちゃうんじゃなかったかしら? もう何がなんだかよく分からないのかしらー。とにかく、一時的にでも蒼星石の復活が実現したおかげで雪華綺晶が劣勢に立たされたのは間違いないようだ。もう、さっさと銀様の羽根バッサーで倒しちゃえばいいのに。今週はバトルらしいバトルも無かったので、銀様の羽根ギミックだけ見て満足することにしたわ。あ、でも金糸雀のぴょこぴょこ動く様子も可愛かったし、ドールがあれだけ集まるとやっぱり賑やかになって盛り上がるわね。ラストの銀様・真紅の合わせ技ジト目とか、とんでもないご褒美だったわ。やっぱりあの2人っていがみ合ってるくせに姉妹の中では根源的な部分が一番似ているような気がするわ。 腐ってやがる、波戸すぎたんだ……第10話。もう、奴らの頭の中にはついていけないですわ……。 くっちーのナイスミステイクから発覚してしまう波戸の現在の姿。折悪しく(折良く?)同じ教室には、高校時代の知り合いである全員が集合しており、一気に波戸問題が核心へと迫ることになった。波戸が転げてしまった最大の原因とも言うべき無敵のおねーさん、神永先輩。そして直接のきっかけを作ったトゥーピュアピュアガール、今野さん(そしてお付きの藤さん)。高校時代の顛末については、荻上さんも言ってるけど「誤解されるのも仕方ない」部分はあるだろうよ。そもそも「腐男子」っていう存在が既に異次元なわけで、被害者ぶっちゃいるが、迫害される対象になるのは致し方ないところ。幸いげんしけんは受け入れる土壌があったから良かったものの、普通のコミュニティならば迫害までいかずとも、奇異の目で見られるのはしょうがないだろう。波戸については、そのあたりのリスクを計算しきらずにカミングアウトしてしまった時点で、諦めるしかなかったと思われる。今野さんも、高校生時代にはありがちな性差によるコミュニケーション不全みたいなものもあり、別に波戸が嫌いなわけでもないのに必要以上に突き放してしまった部分もあるのだろうし、その頃から既に波戸に対しては特別な感情を持っていたのかもしれない。悩ましい心理状態の中で、突然そんなとんでもないカミングアウトを聞かされたら、そりゃぁ反応に困ってしまう。現時点においてひどく反省していたみたいだし、彼女が良い人なのは間違いなさそうであった。 問題は結局、波戸の内的な嗜好のゆがみに帰着するのだ。神永先輩にすっぱ抜かれたように、波戸が兄夫婦に持っている感情というのは、マジでさっぱり理解出来ないものである。腐女子軍団(荻さん含む)は訳知り顔で頷いていたわけだが、同性カップルかつ近親姦、あげく間に実在の嫁が絡んだら略奪愛、不倫関係まで関わってくる可能性があるし、波戸に至っては自分自身が対象ときている。あかん、レベルが高すぎる。「客観的視点からみたいちファンタジー」だとしても、そんな超絶なものが理解出来るとはとても思えない。しかし、神永先輩はそんな無茶苦茶な発想にいたるまで、全て波戸を理解しており、更にその一歩上から見下ろしている存在なのだ。こりゃぁ勝てるわけもないし、波戸が憧れるのも仕方ない(か?)。お兄さんもよくこんなのとくっつく気になったな、とは思うが、腐女子の人ってその辺はきっちり区別出来るから強いんだよなぁ。「BLは別腹、それはともかく自分は男とつきあえる」っていう。波戸君もちゃんと先輩を見習って女の子に憧れて欲しいものだが……。 ここで出てくるのが、メインヒロインの斑目なんだよなぁ。今回はスーとじゃれあってるだけだったから事なきを得たかと思ったのだが、土壇場で「スーにキスされる」「目撃した波戸が恍惚とした表情で斑目を想う」「そして春日部さんに目撃される……」という3つのミラクルを実現させたのである。なんだこいつ、ラッキースケベ体質か。いや、ラッキーでもスケベでもないけど。いっそのこと、斑目はスーとくっつくのが一番良いのではなかろうか。 今回は、そんなスーが頑張っている姿がまず可愛らしかった。普段あれだけ偉そうな立ち居振る舞いをしているスーだが、やっぱり単なるロリっ子である。必死に斑目を押そうとして頑張る姿が実に可愛らしい。そして、今回活躍したゲストキャラ2名もまた可愛かった。神永先輩は目の下隈々でなかなか妖艶な美人さんである。隈っ子ってなんかいいと思えるキャラがたまに出てくるんですよ。ハンターハンターの天空闘技場100階のおねーさんとかね。そして、今回一番可愛かったのは、波戸を目の前にしておろおろわたわたしてる今野さん。あのおっきなお目々で終始涙目ってのが良かったね。多分、リアルにしたら一番可愛いのって今野さんだと思う。この世界では珍しく凄く普通の女の子だし。あ、普通っていうなら春日部さんもすげぇ普通だけどね。……今回、最後の「このロリコンめっ」の一言のためだけにサトリナはアフレコ現場にいったのか。お疲れ様です。 今年も無事に行って参りました、京まふ。去年は勝手が分からなくて開場30分前くらいに行ったら、待ち時間自体はそこまででもなくてすんなり入れたのだが、今年は「別に物販に並ぶ体力も財力もないし、イベントに間に合う程度でゆっくり入ろう」と思い、会場に到着したのは9時半過ぎ。しかし、想像以上に入場列が膨れあがっており、延々最後尾を追いかけたら綺麗に会場を一周して、まだ終わる気配が無かったという。多分みやこめっせ始まって以来の行列だったんじゃなかろうか。雨の中で小一時間延々行軍を繰り返すのはなかなかしんどかったけど、まぁ、都会の人たちはコミケとかでもっとしんどい思いをしているんだから、この程度で文句を言うのは田舎者のやることなのだろう。行列の規模の割にはすんなり入れたような気もするしね(下図は私が最後尾についた時点での行列の状態)。 というわけで、体感的には昨年度開かれた第1回よりも明らかに人が多かった第2回目。運営も前回の経験で熟練度が上がったらしく、会場のセッティングなども大胆に変更し、割と見やすいロケーションになってたと思う。また、中心となる展示についても、ブースでの物販の数が増えたり、参加者とのインタラクションも増え、去年よりも更に楽しいものになっていた。割と退屈せずに全てを回ってみられたのは収穫であった。ちなみに一番の謎企画は、地下一階で粛々と行われていた「出張漫画編集部」ね。知らずに覗きに行ったら、色んな出版社の人にガチで持ち込みしてる人がいっぱいいてびっくりした。まぁ、確かにこういうのも地方でやるイベントならではの企画ですわなぁ。 イベント前に手に入れた収穫は、まず入場直後にたまたまやっていたのがufotableのブース。なんと加隈亜衣ちゃんが来ており、「ヨヨネネ」の前売り券の特典であるチケットホルダーにサイン&お渡ししてくれるというものだった。1も2もなく買わせていただきました。まぁ、その後のイベント終了後にも同じようなチャンスがあったみたいだけどね。来場直後にいきなり声優さんとコンタクトという、これ以上無いラッキー。更に、シャフトブースは既にほとんど売り切れていたのだが、クリアファイルはまだ余っていたので、何となく並んでワンセット購入。受け取って初めて、絵コンテを模した一点物であると知り、「もう一週並んだ方がいいかな」と思ったところで「まどか完売です」のコール。危機一髪でこちらも良いものが買えたのでラッキー。その他、P.A.ブースでは「有頂天家族」関係のグッズを何点か。コンテ集なんてのも普通に売ってるので脳汁が出まくりですね。有頂天グッズは色々と刺激が強すぎて、出費欲を押さえ込むのが大変だった。トータルでは、明らかに去年よりも財布は寂しくなる結果であったが、やっぱりこういうお祭りに参加したら買ってしまうよね。充分満足行く中身だったので、「イベント様々やな!」とひとしきりテンション上げてました。自室のどこに「花咲くいろはタペストリー」を飾ったらいいのかは後で考えることにする。
○「鈴木このみLIVE〜みんなで一緒に盛り上がりまっしょい!! IN京まふ」 本日一発目のイベントは鈴木このみのライブである。チケットの整理番号が恐ろしく早く、余裕で最前列に座れたのであるが、あまりにライブ慣れしていなくてどうしていいか分からず、一緒に行った連れと合議の結果、やや遠慮がちに中央2列目に着座。一応一通り鈴木このみの曲については予習済みであるが、流石にまだ若手で回りの反応が固まっているわけではないので、決まったコール&レスポンスの手本なども見つからず、何となくノリで行くしかないくらいの申し訳ないファンである。 しかし、彼女の実力は嫌と言うほど認めている。だからこそ、なんとしても生で聞きたいと思っていたのだ。そしてやはり……彼女は末恐ろしい。おそらくではあるが、京まふのステージはお世辞にも音響が良いとは言えないものであり、音源だって専用のものではないからライブには色々と厳しい部分もあるはずなのだが、彼女のパフォーマンスは全くそうしたビハインドを感じさせない。完璧な歌、大きくて動きの映える振り付け。とにかく若さを前面にぶつけてくる躍動感。とにかく、完璧である。「喉からCD音源」なんて言葉があるが、彼女の場合にはそれ以上かもしれない。当初の予定では、本当は回りの様子を伺いながら何とかコールなどもついていこうと思っていたのだが、途中から聞くことにすっかり夢中になってしまい、リアクションがなおざりになってしまったのは情けない限りである。いや、でもホントにすげぇんだって。ホントに正統派のシンガーとしてお見事。そりゃファンだってヒートアップするわ。 セットリストなどは多分どこかに上がってるだろうからはしょるが、今回のミニライブは非常に変則的なリストになっていて、貴重なイベントだった。冒頭の「Tears BREAKER」は予想の範囲内だったが、そこから「囚人 Paradox 2013」へ繋ぎ、更に「残像未来」は普段なかなか聞けないのでかなり貴重な一本。いやぁ、ちゃんと予習しておいて良かった。「残像未来」、アレンジをいじっただけの曲なのに、ガラッとイメージを変えて聞かせてくるのが凄まじい。そして当然のサプライズ(?)ゲスト・キバオブアキバ(のボーカル)を迎えての「わたモテ」でテンションをマックスに持っていき、やりたいことは全部やってくれたと思ったら、なんと締めの一曲は「DAYS of DASH」のバラードバージョンという。着席の号令がかかったので「どこぞのイベントで走り回られたから対策を打ってきたか?」と邪推してしまったが、締めくくりとして、がっつり聞かせる方向で盛り上げてくれたのはかえって良かったのかもしれない。なかなか「落ち着いてゆっくり鈴木このみと一緒に歌う機会」は無いと思うぞ。 どの曲についても、とにかく迫力充分。1曲1曲でちゃんと選曲、演奏の意図が伝わってくるものだったし、ライブとしての盛り上がりも文句なし。やっぱり彼女はどでかいアーティストである。今後、フルアルバムとか出してソロライブでたっぷり盛り上がれるようになったら、是非とも足を運びたいものだ。
○「犬とハサミは使いよう スペシャルライブ&トーク 歌とトークは使いよう in 京まふ」 ライブで適度な疲労感を得て、2本目のイベントは「犬ハサ」のトークイベント。こちらは、直前まで出演者の欄に「芹澤・加隈」の名前しか無かったのに、直前になって「櫻井・千和」の名前が加わったという実に贅沢なイベントである。 「犬ハサ」、嫌いじゃないんですよね。そりゃ「どんだけアホでしょうもないアニメなんだ」と思って見てはいますけど、少なくとも期待した分のペイはあるアニメだし、何よりも女性キャラが可愛いのである。当然今回は「シャイニー!」と叫べるだけでも充分だし、最近大注目の芹澤優ちゃんの勇姿が拝めるだけでも充分、というので、とても楽しみにしていた。ちなみにこちらは整理番号が遅く、立ち見で必死に背伸びしながら前の人の頭越しにステージを見る状況でした。惜しいなぁ、もっと近くで優ちゃんの生足が拝めれば最高だったのだが……。 しかしまぁ、芹澤・加隈の新人コンビに、櫻井・千和のベテランコンビが絡んだおかげで上手いことイベントのバランスが取れた。主に笑いを取りに行くのはベテランの仕事だったからね。加隈ちゃんは「アドリブは苦手なんで」と何回も言っていたが、確かに、イベントについてはもう少し慣れは必要な感じか(まぁ、まだほとんど経験が無いから仕方ないだろう)。櫻井がやんわりと「斎藤さんがねぇ、ほら、みんな、知ってるでしょ」と結婚の話を促して会場全体が祝福ムードになったり、その人妻が櫻井と共謀して率先して若手2人に下ネタを回したりと、なかなかカオスな展開。2人ともいつも通りと言えばどこまでもいつも通りのトークであったが、やっぱり新人を引っ張る姿は本当に頼もしい。さぞかし若手2人には大きな背中に見えたことだろう。あー、でも優ちゃんは若いくせして変なとこで度胸がある気がするな。物怖じせずにガンガン櫻井に絡んでいたし、イベントの切り盛り自体もあまり緊張している感は無かった。まぁ、イベントの時間が押してたので、緊張してる暇が無かっただけかもしれないけども。 最後は優ちゃんのライブで締め。短い時間の中で2曲歌ってくれて、1曲目は当然の「レモネイドスキャンダル」。「シャイニー!」言えたのは嬉しかったけど、1番だけだったのがちょっと残念だったか。彼女もダンスのキレが良いですね。2曲目は今度出るらしいキャラソンから「outshine」。初めての曲だったけど、やっぱり地力のある子だと思う。今はまだ若さで突っ走ってる状態だけど、ライブパフォーマンスは堂々としているし、歌もなかなか達者だし。今後、どういう方向に伸びていくのかが楽しみです。そして、この優ちゃんのライブを見ていると、この若さ、このキャリアで割とファンもついてるなぁ、というのに感心した。まぁ、ライブではっちゃけてたのが単に騒ぐのが好きなだけの若者でなければ、という話だけど。 ちなみに、若手を盛り上げる話ばかりしている中で申し訳ないのだが、このイベントで1つとても大切なことを書いておかなければなるまい。それは、「千和、綺麗やぞ」。いや、マジで、人妻補正とかじゃなくて、やっぱり千和はいい歳の取り方をしているよ。落ち着いてるように見えてもやっぱり千和のまんまだけど、どこか1つランクが上がっているような印象。あの貫禄、あのオーラは、やっぱり僕らの斎藤千和だ。もっともっと関西に来て欲しいなぁ。
○「映画『魔女っ子姉妹のヨヨとネネ』トークイベント CAST DAY」 この日、イベントの締めを務めたのが、この「ヨヨネネ」のイベント2日目。初日には平尾監督が来てスタッフ版のトークイベントがあったようだが、やはり私はキャストデイの方を優先しなければならない。登壇者はヨヨ役の諸星すみれちゃんと、本日3回目の顔合わせ、ネネ役の加隈亜衣ちゃん。この日は私にとっては「加隈DAY」になりましたね。 以下の話は「私は特にロリコンではありません」という前提をまず了承してもらった上で書かねばならない内容なんですが………… 諸星すみれちゃんが可愛過ぎるな! なんだありゃ! すげぇぞあの娘! もう「可愛い」の塊で出来てるぞ! うちの娘にならないか!! いやぁもう、ヤバい。超ヤバい。語彙力がどうにかなるレベルでとにかくヤバい。マジヤバい。加隈ちゃんが隣でhshsしながら盛り上げてくれてたってのもあるのだが、とにかく愛らしさ全開のイベントでした。進行役の人から振られた質問にも、1つ1つ緊張しながらも丁寧に返してくれていて、その答えがいちいち真面目だし、頑張ってるし、とにかく愛らしいのよ。そりゃね、ひょっとしたら教科書通りの答えかもしれませんよ。ちゃんと前日までに考えてきた答えかもしませんよ。でも、それがちゃんと出来てるんですよ。立派なんですよ。可愛いんですよ。「アフレコ時の感想は?」って聞かれて「ヨヨさんになるので精一杯だったのであんまり覚えていません」だよ。役者として満点の解答だよ。大きくなってほしいわー。ホントに最近の若手は怖いわー。衣装もね、すごくシンプルなワンピースにサンダル履きでね。もう、夏休みの小学生がそのまんまステージに上がってるんじゃないか、って勢いですよ。いや、中学生だけども。あんなちっちゃい子があれだけの仕事を堂々と出来るの? 凄いわぁ。 ちなみに、印象に残ったやりとりは「(キャストの1人である)沢城さんの印象は?」って聞かれて「数年前に一度お仕事をご一緒したことがあるんです。まぁ、当時は6歳とかそれくらいだったんですけど……」っていうエピソード。今調べたら、2006年放送の「RED GARDEN」で共演してます。すみれちゃんは6,7歳だけど、沢城大先輩もまだ二十歳そこそこだよ。既に大ベテランみたいな風格だったと思うけど。「沢城さんに肩を揉まれて『頑張ってね』って言われました」だと。くそぅ、相変わらずのツンデレ可愛いキャラだな、サワシロスめ。 いや、沢城先生は登壇してなかったので、話はもう1人のメインキャストである加隈ちゃんに戻ろう。結局、今日は「加隈DAY」だったので、一番じっくり見られたのはこの子である。今期いきなり2つもレギュラーをゲットし、のりにのっている期待の新人。そういや犬ハサのイベントではサプライズで誕生日のお祝いなんかもしてましたね(本人が24歳から25歳になるって言ってたので、88年生まれであることが判明。生年公開してないんじゃないのか?)。彼女の魅力はなんと言ってもその声質。正統派のアニメ声とでもいうべき非常に良く通る声で、初めて今期のげんしけん、波戸君で認識した時には「すげぇ若手だ!」と驚いたものである(まぁ、最近の声優事情の中では決して若くはないが)。こんなしっかり「出来上がった」演技プランが作れる若手っていうと、初めて加藤英美里を聞いた時の印象に近いかもしれない。彼女も、今後ぐいぐい来ることが期待される1人だと思う。 そして、そんな彼女がすみれちゃんを見てデレデレしてたのがこのステージだ。もう、ずっと隣のすみれちゃんを見ながら「可愛いわぁ、お人形みたいだわぁ、いやされるわぁ」って言ってただけだからな! いや、嘘です。ちゃんと年上としてすみれちゃんをフォローすべく、どの質問についても後からちゃんと助け船を出していて、きっちり拾うところを拾って盛り上げてくれてました。「犬ハサ」のステージはあんまり目立って無かったんだけど、こっちはかなり堂々としたトークが出来ていたし、ひょっとしたらおねーさん気質で自分よりも年下がいる方が力が出せるタイプなのかもしれません。まぁ、芸歴で言ったらすみれちゃんの方がずっと長いとは思うけど。でも、目の前にあんな可愛い生き物が出てきたらデレデレするよね。本当に幸せそうで何よりでした。 その他は、映画のキャストについてもう少し詳しい掘りさげ(主に櫻井いじりや子安ネタなど)が入り、毎度のように「本田貴子さんが恰好良すぎる」という話をし、なかなか充実したキャストですね、という結論が出たところでイベント終了です。退場するためにイスを降りるところまで、すみれちゃんは全部可愛いままでしたとさ。
以上、今年の私の京まふをまとめると以下の通りになる。 ・鈴木このみ、溌剌可愛いミラクルシンガー。 ・芹澤優、元気で大胆、たくまし可愛い。 ・千和、綺麗。 ・加隈ちゃん、真面目で一生懸命可愛い。 ・すみれちゃん、問答無用で可愛い。
来年の京まふも楽しみだね!!
現れ出でたる黒幕、第十話。分かっちゃいたことなのかもしれないが、この作品でこうしてあからさまな「悪意」に出会ってしまうと、やはりどこか物寂しい。阿呆で自分勝手な狸たちに、こういうもめ事はあってほしくなかったものであるが。 いよいよ始まる偽右衛門選挙。矢三郎は、海星が漏らした「ごめん」の一言がひっかかり、矢一郎にも注意を促すが、彼女が警告した夷川の謀略は、下鴨の兄弟が想像した「最悪」の更に上を行っていた。家族が泣き濡れたあの総一郎の最期の一幕には、未だ明かされなかった悲劇がもう一面隠されていたのである。過去の偽右衛門選挙で敗れた早雲は、どこまで言っても追いつけない兄・総一郎との軋轢を最後の最後まで清算することが出来ず、最悪の形で決着を付けることにした。彼が結託したのは鈴木聡美。彼女の前だけではどうにも化けた姿を維持出来ないという総一郎は、弟の罠にかかり、あの夜、いともたやすく弁天の手に落ちた。金曜倶楽部に入りたいという弁天の思惑と、総一郎を亡き者にしたいという早雲の思惑が重なり合い、総一郎に非業の死をもたらしたのである。最悪の形で兄に「さよなら」を告げることに決めた早雲の胸中はいかなるものかと望みを賭けて見てみるものの、彼の別れの一瞥には、残念ながら人の、いや、狸の暖かみは感じられなかった。負け続けた弟は、兄を恨みの果てに謀殺したのである。狸界にあってはならない、混じりけのない純粋な殺意。総一郎は、弟のそこまでの覚悟と、自分たちで作り上げてしまった修復しようのない関係性を見て取り、全てを投げ出して一切抵抗せずに檻へと収まった。彼なりの、弟へのけじめの付け方だったのか、はたまた、逃げようのない状況でじたばたする見苦しい姿を見せぬためか。何にせよ、早雲の計画は成功してしまったのである。 早雲の犯した罪について、全てを目撃していたのが海星だった。彼女は自分の家族を愛しながらも、そのような非道な行為に出た父をどうしても認めることは出来なかった。これまでは身内の恥と知ってか何とか胸の内に押さえ込んでいたが、この度、新たな偽右衛門選挙にあたって、早雲は予想通りにあのときの再現とでも言うべき謀略に出た。矢一郎も、矢四郎も、そして母さえも、全員が捉えられて絶対絶命の下鴨家。次週のタイトルは「捲土重来」とあるわけだが……はたして、この状況から起死回生の一手はあるのだろうか。そして、もしこの危機を脱したとしても、つつがなく偽右衛門選挙が行われるものだろうか。本当に、早雲は取り返しのつかないことをしてしまったものだ。 今回は、後半のクライマックス、次第に高まる不穏な空気のピークに向けて、それに立ち向かう下鴨一家の繋がりが前半で紡がれた。早朝の矢一郎と矢三郎の会話は、矢一郎のくそ真面目さ、そして、なんやかんやと文句を言いながらも矢三郎を愛し、信じている誠実さが描かれている。この長男と三男の関係性は傍目から見てもなかなか良いものだ。水と油のように性格が違うはずなのだが、お互いに無いものがあるが故に、2人は不思議な信頼感で結ばれている。ただ、いかんせん矢一郎の器量がなかなか成長しないために、彼に「任せておけ」と言われても心配が無くならないのがもどかしい。結局、「気をつける」はずだった矢一郎は、割とあっさり敵の手に落ちてしまったし。 そして、今回時間的にはかなり長めに描かれたのが、矢三郎と、井戸の底の矢二郎の会話。何故か知らないけど、私はこの「矢二郎と井戸を通して会話する」というシーンがお気に入りで、毎回矢二郎がなにやら悟ったようなことを言ってくれるとしんみりしてしまう。今回も、彼は彼なりに状況に対応はしていたようで、矢三郎同様の警戒状態にまではたどり着いていた。「いわば宇宙的規模の蛙さ」っていうくだりが非常にシニカルで、彼の人生観を如実に表しているようで面白い。また、海星の名前が出たときにちょっと動きを止めてしまう様子や、話が核心に迫るとおもむろに水に飛び込んでみせる姿なども、1つ1つ、彼なりに何かを考え、そして、考えてしまうが故についやってしまう行動だと思うと愛らしい。 こうして兄弟3人が1つの問題にあたろうとしていた矢先に、父親の所業に耐えきれなくなった海星が、ついにあの夜のことを打ち明けにやってくる。彼女もさぞ悩んだことだろう、言うにもはばかられるような早雲の悪行である。当日の夜の様子が改めて描かれていたわけだが、早雲と総一郎という兄弟の1つ1つの会話の繋がり方が、非常に示唆的に2人の関係を表しているように見える。総一郎は早雲を信じ切っている(もしくは信じようとしている)ために、彼の言うことを全て二人にとって良いことであるという前提で話をしているが、早雲のしゃべっていたことのほとんどは恨み言であった。そこにあまりにはっきりと2人の内面の差が出ており、何となく成立しているように見えた会話も、実は全く会話として成立しておらず、総一郎の話は早雲の表面を上滑りしているだけである。最後の最後、総一郎が「お前はこれでいいのか」と問うた時だけ、早雲は「無言で去る」という、たった1度の「心からの反応」を示していた。総一郎は、そうした弟の姿を見て、この場所こそ、自分が死ぬべき場所、もしくは、死ぬことに意義がある場所だと悟ってしまった。もう、どうにも復元出来なくなってしまった悲しい兄弟関係。自分の息子達だけには、そんな悲劇を再び起こしてもらっては困る。だからこそ、彼は抵抗もせずに、ただ殺されることを選び、今際の言葉も、息子ではなく恩ある薬師坊にのみ残していったのである。いつみても、この下鴨総一郎という男の生き様は全てにおいて意味があり、思慮がある。存命ならば、さぞ楽しい偽右衛門の采配をふるっていたに違いなかろうに。 しかし、総一郎は今や過去の人。そして、再びあの夜の悲劇が早雲の手によって引き起こされようとしている。下鴨一族のためにも、そして、完全に道を誤った早雲のためにも、矢三郎は、ここで阿呆の本領を見せることが出来るだろうか。是非とも快活な「捲土重来」のお話を見せて頂きたいものである。 9月6日 ドラフト模様(DGM,GTC,RTR) ピック順 【Mei】→【Serra】→【Metallica】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→
ドタキャンが出たので中止の憂き目に遭うかと思われたドラフトだが、約1名、無駄にドラフト欲が高まった奴がいたおかげで、急遽ピンチヒッターを捕まえてのドラフト成立。基本セットドラフトだから初心者がいてもそこまで問題無いし、5人戦でも別にいいや、ってことで。まぁ、一番やりたがってた某氏は3引きくらいの時点で「ラヴニカにしときゃ良かった!」って叫んでましたけどね。 それにしても、2回続けてやってしみじみ思ったが、やっぱり最近の基本セットって、強いな。初回はみんなアホだから強いカードがガンガン流れてるだけなのかと思ったが、2回目も普通に信じられない順目に信じられないカードが流れていた。意外と真剣にやれば奥の深い環境なのかもしれません。まぁ、もう2度とやるチャンス無いけど。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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