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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 萌え殺す気か! 第9話。あの絵画が特選を受賞する世界ってどうやねん、と一瞬思ったのだが、考えてみればプロポーズにガンプラ使う世界に何を言っても意味は無かった。

 なんかね、どんぴしゃなんですよ。個人的に。完全に歳がばれる話なんですが、私、カードダスって結構直撃してたんですわ。まぁ、兄がいるから正確にはそっちが直撃だと思うんだけど、カードダスってSDだったじゃない。そして、ナイトガンダムとかあったじゃない。僕の中のガンダムのファーストインプレッションって、どこまで言ってもSDガンダムなんだよね。しかも、佐藤元のね。で、そんなカードダスではちょうど萌えキャラ(当時そんな表現なかったけど)として火がつきはじめたアッガイがお気に入りでね。だって可愛いもんねぇ。わざわざキラカードとか強いカードを兄貴に渡してアッガイとトレードしてもらってたんですよ。多分30枚くらい持ってたんじゃないかな。そんな人間にとって、今回の話はもうね。いや、あのクマはどう見てもアッガイじゃねぇけどさ。黄色いけどさ。まー、別領域から可愛いからいいんじゃないかな。

 そして、そんなベアッガイをひっさげた委員長のライバルには千和ボイスの金髪縦ロールってんだからたまったもんじゃないよ。安定感ありすぎるよ。何で眉毛は麻呂なんだよ。ほんとに女の子が輝く世界だよなぁ。いっそ委員長は放っておいてガンプラアイドルきららちゃんと対決した方がいいんじゃなかろうか。あ、もちろん弱り切ったママンは今週も可愛かったですよ。

 そして、思い切りふざけられるからこそのバトル展開も容赦無かったわね。プラフスキー粒子ってガンプラに反応するんだよな。中に綿詰めててもいいんだな。そして、綿は綿としてそのままあの世界に現出するんだな。一体どういう仕組みなんだよ。一番力入れてたのが綿とフェイスパーツって、なんでその機体で勝ち進めるんだよ。委員長、実はセイよりよっぽど操縦上手いだろ。いちいちあざといところで表情を変えて女の子らしい仕草を見せるベアッガイさんがずるかったです。でもさ、ガンプラの操縦って別に生体リンクシステムとか使ってるわけじゃないんだから、委員長が使ったからって内股にはならないと思うんだけどね。あのポーズになるためには膝関節にオリジナルの可動域を作ってそこをマニュアルで操作しないといけない気がするんだが。うん、真面目に考えたら負けだな。ケンタウルスモードの操縦法とか、想像しただけで恐ろしいしな。

 ほんと、どこまでもサービス精神に溢れかえってしっちゃかめっちゃかな作品である。こんだけおふざけしてるのに作画リソースが本気だし、全て正しい方向のサービスになっちゃってるのはどういうことなんだろう。流石ガンダム、懐が深いなー……。そういえば、「お、今週は流石にラルさん出てこなかったな。まぁ、海外遠征してたしな」と思ったら、エンドロールでしっかり名前が載っててCパートで出てくるという。そういや先週もそんなんだった。どれだけ幼女でサービスしても、最大のサービスであるおっさんの存在だけは絶対に忘れない。一体どういうこだわりなんだよ。

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 出会いがあれば別れもある。ついに訪れてしまったこのときを、笑って見送れればいいなぁと思いつつ、最終話。

 BSで放送された特別編。観てしまうのが怖くもあったのだが、観なければ時間は進んでいかない。覚悟を決めての視聴であるが、予想以上に「いつも通りに」展開してくれた仕上がりに、ホッとしながらも予想通りの寂しさがつきまとう。正直、アニメ特別編については「期待していたものを期待通りに」という以外には書くことも特に無い。コンテは「ハニカム」5話で不思議な空気を演出してくれた潮月一也氏、演出は八瀬さんという、「ハニカム」からのスタッフ。オープニングは「ハニカム」準拠だったが、毎度のように2話目は「おーぷん☆きゃんばす」の2番になり、専用のアニメーションが書き下ろされた。いつも通りの2話構成だが、1話目では受験に関するあれこれを描き、2話目では卒業式当日に関するひだまり荘の様子を、いつものようにゆっくりと描いていく。沙英ヒロの馴れ初めが描かれることで「出会いと別れ」のイメージは強く出るが、もちろんここが本当の意味で「別れ」というわけではなく、これからも沙英とヒロの関係性はずっと続いて行くし、何よりも2人が去ったひだまり荘はまた新しい一歩を踏み出していくことになる。ゆのの高校生活は、まだ大切な1年が残っているのだ。そういう意味では、今回は決して「最終話」ではない。あくまでアニメとしての一区切りのエピソードである。

 作中、必要以上に「泣かせ」にこない自然体の演出方向は非常にありがたいもので、これが感動のお仕着せになっていたらいくらか興が冷めたところだろうが、あくまでも沙英ヒロにとっては「門出」のエピソードでもあり、ゆのたち在校生にとっても、新しい季節を迎えるための1つの通過点。そういう「青春の1ページ」としての描かれ方が、余計胸に詰まるものがあるのが、ひだまりの日常性なのである。突然の「さくら咲く」に不意を突かれ、校長先生のありがたいお言葉にもじわっとくるものがある。これまで1期シリーズから数えれば6年もの時間を過ごしてきた濃密な2年間(?!)。その1つの節目がこのようにしてきちんと形になったことで、ひだまりの歴史は完成したと言える。別れは本当に辛いが、その先に見えるものがきちんと示されることで、ひだまりの持つ「日常性」「普遍性」は維持されている。原作はきっとまだ続いていくことだろうし、おそらくずっと先のことになるだろうが、アニメの5期が作られることを楽しみにしながら、今後ともこの世界を応援していきたい。

 あと、夏目の未来に幸おおからんことを。

 このアニメの放送と同時に、7年の歴史を持つ「ひだまりラジオ」も無事に最終回を迎えた。今作が額面以上の感動要素を持つのは、作中の卒業という「別れ」のイベントと、後藤邑子の復帰という「出会い」のイベントが何とも言えないバランスで共存しているためだと思う。ひだまりファン全員、そして数多の声優ファンが待ち望んでいたゴトゥーザ様の復活が、これ以上無い舞台で報されたことは何者にも代え難い喜びである。あのキャラなのでなかなか素直に戻って来ないあたりが実に小憎らしいが、そんな中でも隠しきれない仲間同士の喜びがラジオ放送にもにじみ出ているのが本当に微笑ましい。こうしてかけがえの無い仲間が手に入ったひだまりという作品の存在は実に大きい。ゴトゥーザ様には、今後も無理をせずに少しずつお仕事に復帰していって欲しいと思う。

 そして、ひだまりラジオの7年というのは、ほぼ声優阿澄佳奈の歩んできた声優のキャリアである言ってしまってもいい。もちろん、全てがひだまりのおかげなんて不遜なことは言わないが、ひだまりがなければ、ひだまりラジオがなければ、今の阿澄佳奈が無かったのは事実であろう。見事な一人芸を披露するその天性の手腕に、開始直後から戦慄したものである。ひだまりの歴史はアスミスの歴史。最終回となった今回のラジオ、ラストスピーチは阿澄ファンならば永久保存版の感動巨編になっているので必聴である。これだけキャストに愛され、これだけキャストを愛してくれた作品も珍しい。いつかきっとこのフリーダムスタイルが帰ってくることを期待して、ラジオの方も楽しみに待っていたい。

 全てのひだまラーに幸おおからんことを。

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 愛すべき予定調和の嵐、第81話。今回はほとんどサブタイトル通りで、びっくり要素が出てこなかったのでのんびりまったり回でございます。いや、ピンチにはなってるけどね。

 「なんて馬鹿でかい城だ!」と蒼摩が毒づくのもよく分かる、相変わらず走りっぱなしのチームアルフヘイム。「道」って言われてるんだからそのまんま延々回廊と個室を抜けていくだけのルートだと思っていたのに、明らかに中庭っぽいオープンスペースまであって、本当にこの城はどうなってやがるのかと戦慄する。まぁ、パラスベルダに入って以降は延々「この町はどうなってやがる!」だったけども。この世界に距離の概念とかは通用しないようだ。しかも、隣の道を行っていた昴たちがアイガイオンの小宇宙を感じることが出来たってことは割と近くにいるわけで、描写だけ見てると先週の時貞戦の部屋の真上に今回の中庭があるように見えなくもない。ものすげぇ建造物である。

 さておき、いよいよお目見えのパラス四天王、アイガイオン。忌まわしい聖剣を持って現れたゴリラ顔のおっさんを見て、光牙も「いよいよ四天王が出てきやがった、相手も焦ってるぜ!」とテンションが上がるが、アイガイオンさんも余裕綽々、「ちょっと人間に興味があるから出てきただけだよ」といなしてみせる。アイガイオンは前々回から徹底して「人間とは興味深い」を決め台詞にしており、インテリゴリラっぷりを余すことなくアピールしている。彼がこれまでの人生で何をやってきたのかはさっぱり描かれていないわけだが、まるで初めて人間と正対するかのような口ぶりはなんだか気になるところである。基本的には「人間は脆弱」というところからスタートし、その上でどれだけ人間のポテンシャルがあるかを試そうとしているようだ。ただ、今週の終盤はわざわざ瞬を拘束して目の前で後輩をなぶりものにすることでどんな反応が出るかを観察するなど、インテリっていうか単なる畜生なんじゃないかっていう実験プランも立案している。最終的に「なるほど、人間は強くて可能性に満ちているのだな……」と人類を認めて死んでいくのか、それとも単なるキチピー実験者として死んでいくのかは定かじゃないが、目の前にあの不死鳥兄さんが出てきちゃったことを考えると、多分後者なんじゃないかと今から不安で仕方ない。

 さて、そんな愉快なアイガイオンさんとの対決だが、まー、聖闘士星矢テンプレ通り、クックパッドなら「誰でもお手軽!」とか書かれるレベルのレシピ通りの調理法。向こう見ずな若造3人が挑みかかり、まずは手軽に重爆雷斬刃のお披露目。3人が一瞬で吹き飛んだところで仲間思いをしつこいくらいにアピールする瞬がローリングディフェンス、サンダーウェーブ、ネビュラストームと立て続けに伝家の宝刀を繰り出すも、流石にスルトさんのように甘くはなく、マントを剥ぎ取るだけに終わってしまう。

 マントの下から現れ出でた斬新デザインのクロノテクターは、先々週の時点で「黄金聖衣3つ分の力がある」と言われていたわけだが、なんと、デザインそのものが「黄金3つ分」を意識しているというド直球デザインだった。グラビトンテクターは蠍・山羊・天秤の3星座をモチーフにしているらしく、確かに良く見るとそこかしこに元のデザインを想起させる意匠が凝らされている。今確認したらWikiのアイガイオンさんの項目で早速ディティールが更新されているので、詳しく知りたい方はそちらを確認しよう。しかし……黄金聖衣の本歌取りで「3つあわせれば3倍強いだろ!」というのは、一体誰の発案で、誰の開発なのだろうか。そんな簡単に3倍の力が再現できるなんて、神話の世に産みだされたはずの黄金聖衣も立つ瀬がない。そして、オリジナルがデザイン出来ない時点でパラス(クロノスの方か?)は神としてのオリジナリティに欠けているのが残念ではある。ポセイドンだってハーデスだって、ちゃんと部下にはオリジナルの鎧を装着させていたのにねぇ。敢えてアテナ謹製の黄金聖衣を模倣しているってことは、パラスちゃんの意図が絡んじゃったんだと信じたいところである。

 まぁ、とにかく黄金3体分の実力なのだから、いかに瞬とて苦戦は必至。ネビュラストリームを封じられ、あげく身体の時間を奪われて満身創痍。重力と時間の関係性について得意げに説明してくれたあたり、流石のインテリ・アイガイオン。このアニメを見てると、めっちゃ温度を下げても、めっちゃ重力をあげても、割と簡単に時間って止められそうな気がしてくるから不思議なものだ(重力と時間の関係性は物理学的に事実ではあるのだが)。結局、瞬は「指をくわえて観ている側」に回され、残りの3人が頑張ってアイガイオンに一矢報いる戦いになる。まずは初撃同様に向こう見ずにアタック、当然一蹴。続いて、光牙の「無茶な作戦」発案で重爆雷斬刃を狙うことが決定するも、そもそも攻撃が届いてなかったんだから、本体を狙おうが剣を狙おうがあまり関係無く、流星拳、バーニングファイヤー、ディバイントルネードのお約束3発もやっぱり一蹴、雷のおまけ付き。「やっぱり駄目だよなー、そろそろ終わらせよう」とアイガイオンさんが飽きてきたところで、光牙がようやく覚醒。これがセブンセンシズなのか「Ω」なのかはよく分からないが、一応「瞬の優しさに応える」との大義名分で立ち上がり、渾身の彗星拳を見舞う。今更何をやっても無駄じゃないか、と毎度毎度思うわけだが、死の淵からの復活はこの世界では「次の展開」の合図。小宇宙を一点集中させるという彗星拳の存在意義を存分に活かし、一輝に続いてめでたく「聖剣に傷を負わせた聖闘士」の称号を勝ち取ることが出来た。この間、蒼摩とユナは寝ていただけ。不憫。

 結局、光牙の最後の力も「聖剣に傷」で精一杯。おかげで瞬の拘束は解かれたものの、まだまだ実力差は圧倒的だ。勝てるわけないこのイベント戦闘、じゃぁつぎの展開はどうなるかといえば、地獄の業火で身体を冷やす、あのお方の出番に繋がるわけである。←ここまで予定調和。やっぱり一輝の登場回は次回予告が素敵過ぎるポエムになるよね。地獄が故郷。確かに、傷を癒すために里帰りして温泉療養してたしな。次回、みんなで兄さんコールだ。

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 考えてみりゃこの家系って女の子が全員プリキュアになる血筋だ、第7話。鏡都崩壊もそうだけど、東映作品の世界の終わりは、割と容赦無くて見ていて戦慄する。

 鞍馬の企みによって異界に飛び込んだコトは、ついに念願叶って「ママ」との再会を果たす。2人の「こと」が出会い、そのまま鏡都に帰還を果たしたことで、関係者はそれぞれの視点からお祭りムードに。そりゃまぁ、ここまでのお話は全て「親に会いたい」の一心で進んできた物語ですものね。一番分かりやすいのは八瀬で、母親への憧れが強かった彼女は隠そうともせずに喜色満面。あの頃の思い出を再現するためのティーパーティー、母親に見て欲しくてずっと取って置いたコレクションの自慢。鏡都の管理者として立派に責務を果たしたことを褒めてもらえる喜び。全てが望んでいたことだっただけに、古都が突然「帰る」と言い出したら即バーサーク。これはもう、しょうがない。

 愛情表現が下手な子供みたいな半端な反応を示したのが、鞍馬と明恵。どちらも「男の子は母親に素直に接するのが苦手だよね」みたいな感じにも見えるが、実のところ、彼らの執着は古都よりも父親である稲荷に対しての方が強い。もちろん母親の帰還は喜ぶべきことであり、鞍馬も普段はあまり見せないような微妙に歯切れの悪い態度で困惑とかすかな喜びは示しているように見えるが、あくまで古都は「付属品」であり、全ての中心にいるはずの稲荷の帰還までは気を抜くことは出来ないのだろう。明恵の方も同様で、フレンドリーな母親の帰還を素直に喜ぶことが出来ない不器用さに加えて、自分とコトは鞍馬たちの計略に丸め込まれて「負けた」上での帰還劇という部分もひっかかっているのだろう。現状が大団円に見えないのも致し方ないところだろう。

 八瀬と同様に喜びを示したのは、コトも同じだった。2人の会話から察するに、コトは自分の母親の記憶は残っていなかったようであるが、それでも憧れていた「ママ」との再会は素直に嬉しいと思っていた。なかなか話の分かる母親のようだったし、思い出話に花が咲くと2人の間に横たわる「先生」の存在もクローズアップされる。要所に血のつながりが感じられる2人の対話は、思い出の共有こそ一切無いものの、充分に家族の絆が感じられるものだった。夜の縁側、少しずつ距離を詰めて肩を寄せ合う2人を上からの俯瞰で描いたカットが実に叙情的で、ちょっと目頭にくるものがある。目の色は兎らしい赤を宿して母親似。珍しくリボンを解いて梳いてもらった素直な髪の毛は父親似。コトのそこかしこに、探し求めていた「両親」の姿が見え隠れする。

 しかし、残念ながらそれで話が終わるようなハートウォーミングなだけのアニメではない。古都が「戻らなければならない」と言ったことで事態は再び渾沌へ。コトの言葉を借りれば古都がこれまでずっと隠遁していたのは「神社の聖域」と呼ばれるエリアらしい。古都が何故そんなところに幽閉されていたのかは定かでないが、彼女の言葉から類推するに、古都の存在が鏡都に重なってしまうと、世界の安寧が保たれないと(少なくとも古都自身は)考えていたようなのだ。この「鏡都と古都の不協和」を解決するために稲荷も外の世界に出ており、無事に解決したら二人で戻ってくると、そんな算段だったのだろう。1人で戻ってきた古都も、娘を前にして、「あの人を助けることが出来るか」と稲荷について言及してコトを悩ませることになってしまう。

 念願の再会を果たした母親にも、父親のことを問われるコト。彼女にしては珍しくこの不思議な状況には心が揺れたらしく、明恵の部屋へ潜り込んで弱音を吐露し始めた。自分だって何が何だかさっぱり分からない。これまでずっと「先生」のいう通りに生きてきたし、今回の件だって、何も分からないからこそ鏡都に乱入し、何とか自分の腕1つで謎を解き、先生との再会を望んでいたのだ。それなのに、世界は答えを与えるどころか、彼女に問いかけてばかり。なるほど、ちょっと腐ってしまうのも何となく分かる気がする。母親でさえ彼女に対しては「与える」以外に「求める」ことになってしまい、理想とのギャップが大きくなってしまったのだろう。

 そんなコトを見て戸惑う明恵のもとへ、ついに現れた諸悪の根源(?)。世界を断ち切り、いつものように悠々と姿を現した稲荷・明恵上人・先生。なんだか身体のサイズが縮んでいたようにも見えるのだが、その不遜なしゃべり口は間違いなくみんなの知っているあの稲荷に違いない。明恵が、鞍馬が、古都が、そしてコトが求めた男がついにこの鏡都に帰還した。それも、とびきりの災難を引き連れて。突如始まった世界の大崩壊。これは稲荷が鏡都との「不協和」を持つために引き起こされたのか、それとも彼の言うように、コトがちょいと暴れて世界そのものに傷を付けてしまったことがマズかったのか。あくまでも作り物でしかない「絵の世界」であった鏡都は、確かに外から見ると大きくひび割れ、今にも崩れてしまいそうになっている。世界内部でも、少しずつものが消え始め、星々が落下して阿鼻叫喚のドゥームズデイである。まー、その割に鞍馬なんかは冷静に見えるのだが、はたして、鞍馬や古都はどの程度予測していた事態だったのか。相変わらず謎はすっきりと解決しないままに次回へ続く。

 今回は、世界構築の謎もそうだが、コト出生の謎という大きな要素も、改めてフォーカスされることになった。「母親」である古都が出てきたのだから全て解決するものだとばかり思っていたが、結局、そのあたりの回想は「過去」としては語られていない。元々、作り物である古都は人間(?)の稲荷とは子を成せず、そのために薬師丸を他所からかっぱらってきたり、鞍馬や八瀬を産みだしたりしたはずなのだが、コトは「遺伝的に古都の血を引いている」ような描写があり、額面の意味以上に「稲荷と古都の子」であるように語られているのだ。そして、当然のように古都は娘のことを「鞍馬たちの妹」とも言っている。これまで、親が同じであるはずの三兄弟とコトの間には、当然語られるべき「兄弟」という文脈が欠けていたのだが、それが今回するっと補完された。一体どのような経緯でこの「兄弟」が生まれることになったのか、そのあたりにももう一悶着ありそうだ。うーむ、引っ張るなぁ。

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11月29日 ドラフト模様(THS×3)

ピック順 【Mei】→【Serra】→【Alessi】→【Metallica】→【Thraxi】→【Sangriter】→

 

 ドラフトが寒々しい季節になってまいりましたね。凍えながらショボいパックを剥くのは心も体も冷え込んで大変ですが……精々他人を罵倒し、悪態をつくことで暖まっていきましょう。今回は、前回の反省が活きたのか、そこまで「デッキ弱いから勝てないわ」的な事前防衛線は少なかったように思われます(パックのインパクトが弱すぎたせいで、自分も弱いが相手が強いとも思えない状態だったため)。その分、負けた後の勝者叩きが一段とヒートアップしていました。勝者は叩かれることが快感となり、その日1日は何を言われても終始ドヤ顔をしてればいいだけですので、余計なことを言って更なる反感を抱かせることには一切意味はありません。そういう殺伐として世界です。

 

 


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 この秋のイベントラッシュを締めくくるのは、本場京都で行われた、京アニの単独展示会。アニメスタジオが単独(正確にはDoとの合同だが、まぁ、単独だよ)でこのような大規模イベントを開催するというのは非常に珍しいことで、地方で行われたそんなイベントがきちんと人で埋まっているというのも希有なことである。会場は京まふと同じみやこめっせだが、京まふは3フロア使っていたところを、このイベントは1フロアのみ。展示スペースもそこまで広くはないので、まぁ、本当に「そこそこの規模」ではある。展示と言ってもそこまで多様な見せ方があるわけではなく、原画がズラリと並んでいるのが最大の注目点。あとは台本があったり、過去のポスターがあったり。正直、ダラダラと見ても30分かからずにざっと見てしまえるくらいの内容である。ファンでなかったら多分入場料1000円はちょっとお高いと思うかもしれないくらいのもの(まぁ、ファン以外がくるわけないけども)。

 今回私は開始からしばらく経った2時前にゆっくりと会場に行ったので、その時間は展示スペースもぎっちりと人で埋まっていて観覧するのが大変な盛況っぷりだった。物販もフロアを跨いで待機列が伸びきっており、後から入った人間は流石に並ぶ気は起きないレベル。ま、今回はなるべく散財しないつもりで行ったからあんまり悔しくはなかったですけどね。唯一、開場直後に行われたはずの監督座談会だけは興味があったのだが、前日の徹夜からそのまま参戦するのが体力的に無理だったので断念。あくまでも今回は当選した「中二病」のステージ目的である。まー、チケットの席番号が「U」だった時点であんまり良い条件じゃなかろうとは思ってたけどね。

 


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 祝! エリザベス先輩復活! 第9話。

 そんだけ! 

 いやー、嬉しかったですよ。ねー、5話でボロカスに叩かれて廃人認定されたときには本当にどうしようかと思いましたもん(まぁ、すげぇエロかったですけども)。あんないい人がズタボロになるひでぇアニメだ! って憤ってたら、翌週今度はサテライザー先輩まで肉人形にされちゃってどうしたらいいか分からなくなってたんだけど、無事に復活しましたよ! しかも、やけにあっさりと! まぁね、人の命を奪わない程度の電気椅子ってなんやねん、って話ですからね。生きてるんだったらそのうち復活してくれると信じてました。しかもサテラ先輩との友情パワーも深まったみたいだし、非常に微笑ましい展開でしたよ。

 しかし、それ以外の部分は相変わらず予断を許さない状態ではあるんだよね。大問題になってるわりにはパンドラ側の反応がうすいなー、とか、未だに個人の主義主張が分かりにくいのが難点で、「1期も2期も結局内ゲバばっかでノヴァとか関係ねーな」とかいう疑問もちらついたりするんだけど、今回一番驚きだったのはシフォン先輩の立ち位置なんだよね。エリザベス先輩の復活で心強い3年生が一気に戦力補強されるのかと思っていたのに、シフォン先輩が意外にもついてきてくれなかった。しかも、次回予告を見る限りではどっちかっていうと敵側に回ってるようにも見える。まー、確かに先輩のいうことにも一理あるし、相変わらず善悪の判断がつきにくい世界だからしょうがない部分もあるのかもしれないけど……今まで割と「いい人」属性で売ってきた人だけに、ここで対立されるとちょっと寂しい。出来れば共闘態勢になって欲しいものなんだけどなぁ。

 あと、今回新たに参戦したはずなのに単にコスをビリビリされただけのラナは何しに出てきたんだと。「フリージングの割に色気が足りない!」ってんで慌ててサービスのためにかり出されたのだろうか。大丈夫ですよ、今期は「ワルロマ」でお色気成分は足りてますから。

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 蟇郡先輩、良いキャラだった……だったけど……変態だ……。

 この作品の尺度で言うならすげぇ普通の話。予告では四天王戦1戦目をやるといい、実際に四天王戦第1戦だけで終わったのだから、そりゃ普通だろう。たとえその相手がドMなド変態だったとしても。

 半裸まがいの女子高生をひたすら鞭で打ちまくるだけの簡単なアニメ。でも、打つ方も打たれることを望んでいるのがおかしなところ。「なるほど、これがほんとの「鞭打ち悶え(NPH)」かぁ、なんてどうでもいいことを考えたりする。蟇郡が自らを束縛し、自らを打つのは、あくまで風紀委員としてのこだわりがあるため。他の生徒の模範となるためには自らを縛り、縛り、縛りまくってこそ規範となる。そこから更にワンステップ上がると、他人を「打つ」ところまでいくわけだ。前回極制服のネタバレを喰らっていた流子はそれを読んで攻撃の手を控えたわけだが、それを突破するための技「自縄自爆」までいくと、風紀の理念がどうこういう問題ではなく、単に趣味の問題になってくる気もする。自家発電でおっきくなって女子高生相手に発散とか、最低の風紀委員だ。しかも、「はめてやるはめてやる!」と連呼しながら最終的には股間から巨大なイチモツを取り出す段になると、もう、本当に救いようがない。

 普段はエロいはずなのにあまりエロくないことでお馴染みの流子だが、今回は色々とエロいシーンもあったような気がする。舞台から落下の危機に確実におぱい全開で堪えている様子とか、最終的に制服の内側に取り込まれてみっちみちになってるボディライン(特に尻)とか。そういう意味では、変態を相手にしていたおかげでようやくそれなりのサービスが出来たんじゃないかと思います。いや、別に個人的にSMが好きってわけじゃないですよ。小清水叫びっぱなし、稲田さん叫びっぱなしでアフレコ現場は凄惨なことになってただろうな。

 ただ、ここのところ満艦飾家の活躍が少ないので消化不良気味なんですが、マコは賑やかし以外の出番が無いものですかね。次の相手はCVよっちんの人だったはずなのに、何故か次回予告に蟇郡先輩しか出てきてなかったのが気になる。この作品が素直にあと3週間も四天王戦をやるとは思えないのだが、はたしてどうなることやら。

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 雪ウミウシって何さ、第9話。この世界におけるウミウシのスタンスがよくわからねぇよ。汐鹿生に重用されておまじないの対象になったりするのはいいとしても、地上の人間にまで愛される理由はなくないか? やっぱりこの世界における「海」は謎が多い。

 前回のエピソードでこれまで展開されてきた多くの「前座としての」人間関係などは処理されたと見ていいだろう。「あかり編」とでも言うべきエピソードはおよそ平和的に収束し、汐鹿生と地上の関係性も、一旦落ち着くところに落ち着いたように見えた。しかし、この世界の闇は深く、ここからいよいよ本番というフェイズに入ったのかもしれない。

 原理は全く分からない怪現象「ぬくみ雪」。海の中に雪が降る「マリンスノー」という現象は広く知られるところで、別に冬場でなくても汐鹿生の村に雪が降るのは別段おかしな話ではない(まぁ、そんな局所的に、集中して地上の雪と同じように降るとも思えないが)。外気温に比べて海水温は変動も少なく、ずっと海中にいても問題無く生活出来る汐鹿生の生態を考えれば、海の中が「寒い」ということに大きな問題もないだろう。そもそも、「ぬくみ」雪と言っているということは、いわゆる「雪」とは全く別個の現象であり、季節感を出したり、風情を醸したりするものではなさそうだ。光たちの言動を見るに、海中で見られる「ぬくみ雪」は、本当に単なるマリンスノーのように、たまさかに起こる自然現象という認識しかなさそうだ。

 しかし、いかに不思議な世界と言っても、そんな海中の現象であるぬくみ雪が地上に降るというのは、普通のことではないらしい。地上の連中もあまり困っていないようなのでどのように受け入れられているのかは悩むところだが、少なくとも美海ははしゃいでるわけだし、現時点ではあまり重く捉えていない(「しばらくは残るが消えてしまう」性質らしいのだが、一体主成分はなんなのだろうか)。しかし、そんなぬくみ雪を凶兆と捉えているのが、うろこ様率いる汐鹿生の面々である。地上のぬくみ雪が異変であると捉えられ、なんと「地上との関係を断つ」というまさかの行動に出た。原因は分かっていないようだが、お船引が中止になった直後の出来事であるだけに、両陣営にとってもあまり良いタイミングとは言い難いようである。あれだけ偉そうな顔してお船引の再開チャンスを潰した原因は自分たちにあるくせに、なかなか酷い連中である。

 そして、そんな地上と海中の断絶が、光にとっては最悪のタイミングで訪れてしまった。何しろ、汐鹿生の中では数少ない「地上への出向」を、家出という形で実行していたタイミングなのだから。自らの意志で恒常的に村を出ることにしたあかりはまだ諦めもつくだろうが、中途半端な身の上の光はそうもいかない。慌てて村を捜索したところを親父に発見されてさぁ大変。どうやら「地上で何かが起こる」という予測らしいのだが、光りは地上を見捨てて、このまま大人たちに引きずり下ろされることになるのだろうか。

 そして、そんな大局的な地上と海中の問題に加えて、一時は安定したと思われていた光とまなかを中心としたややこしい色恋沙汰も再び回り始めた。前回ちさきに向かって堂々の応援宣言を出した光だったが、いざまなかの真っ直ぐな態度を見てしまうと心グラグラ。やっぱり幼なじみのあの娘は大層可愛らしかった。緊急時だったせいで吊り橋効果なんかもあったのだろうか。若い情動を堪えきれずに思わずハグである。いきなりのことに、アドリブの効かないまなかは咄嗟の拒否を示してしまい、純朴な少年は思いの外傷ついてしまうという。うーむ、若いなぁ。ま、この程度のショックはこれまでのドロドロに比べりゃ軽いものですけどね。まなかがあれこれ言い訳して謝れば済むだけの話なんだから。……まぁ、現状においてそう簡単にことが収まるとも思えないけども。今のところまなかは基本的に自我に従って素直に動いていることがほとんどなのだから、光も余計なことを考えなけりゃもう少し解決にも近づくんだけどなぁ。男の子は必要も無い見栄を張っちゃうからなぁ。

 そして、今回興味深かったのは、これまで5人の関係性に対しては終始外野に位置し、ある程度沈黙を守っていた要が感情を見せたことである。ま、ぶっちゃけ視聴者目線では割と分かりやすかったことだが、彼の視線は仲間たちの中でも特にちさきに向いている。大人ぶって出来る限り回りを優先させようとするちさきの行動を、更に外野から見守っていた要。今までは彼の出る幕が無かったので大人しくしていたが、今回、「ちさきのことが気になって他人に気を配る余裕が無くなる」様子や、ちさきに向かって割とダイレクトに愚痴を言うシーンも確認され、ようやく少しは我が儘を言い始めたかな、という感じ。現状の恋心ベクトルはまなか←→光←ちさき←要。こうしてみるとやっぱり一組だけ相思相愛がいるのがなんだかなぁ。紡の絡み方次第ではあるのだが、残念ながらこの手の作品にはお約束の男3,女2というアンバランス構成なので、紡は余計なことしないでじっとしてた方がいいのかもしれん(いっそさゆちゃんを引っ張り出すという手もあるが……)。

 とにかく、これまでにない規模でダイナミックにシナリオは動き始めた。相変わらず全容の見えてこない不可解な世界ではあるが、今後の動きで、多少なりとも広がりは見えてくるだろうか。汐鹿生の町並みのあの何とも言えない違和感は、今後説明されるタイミングがあるのかなぁ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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