最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」 6→6 ゾンビになるまでに付き合いたい100人の彼女。……100人も出るならそのうち1人がゾンビは無い話でもないな……。 というわけで無事に2つの「100」が終わった。まぁ、こちらはすでに2期の準備体制に入ってる状態なのであくまで途中経過だが、どちらの「100」も映像クオリティは文句なしで、こっちの「100」はそこに全力フルスイングのバカ要素が綺麗に乗っかって芸術点。素直に2期目が楽しみな作品になった。 繰り返し書いているので今更まとめることもないが、やはり最大の武器は作画の精緻さ。バイブリーによるハイコストな作画は、こんなバカ作品には勿体無いと思っちゃうくらいのものだが、こんなバカだからこそ、そこに惜しげもなくリソースを注ぐことによってよりその切っ先の鋭さが際立つことになる。アニメ原作に貴賎なし。どんなネタだろうとも全力で作り込んでくれれば、良いアニメになる(可能性が高い)のだ。まぁ、結論としては「原作者はガチャであたり引いたよ」という話なのだけど。 もちろん、原作がしょーもないと言うつもりもない。私が既読の部分は綺麗にこの1期目で全て消化してしまったので2期以降の展開は全く知らないが、ほんとにバカが考えたとしか思えない「100人の彼女」という設定に真正面から挑み、少なくとも現時点までは作品として立派に成立している。すでに「男女交際とは?」という哲学のレベルにまでなっているが、普通ならここまでやって「交際でもなんでもない、単なるポケモン集めみたいなもんやろ」と匙を投げそうな部分を、それでもなお「いや、これは男女交際のお話なんだ。きちんと主人公は惚れるし、女の子の方も恋太郎を好きになって100股を受け入れるだけの理由があるんだ」という(ギリギリの)大義名分を切り捨てていない。この生き様を貫けるのか。作品として破綻せずに逃げ切ることができるのか。我々は見届けなければなりませんよ。 個人的には、マジで完結までアニメを作ってギネスにでも載ってほしいと思っているが、その場合に一番気になるのは「100人分の女性キャストがどうなるんだろう……」という部分ですかね。あ、でもアイマスのソシャゲアイドルとかってすでに100人超えてるか?(声優名鑑に載ってる女性声優は1000人超えてるからな) PR 「Paradox Live THE ANIMATION」 6→6 実は結構すごかった作品。これもちょっと感想書くタイミングを逸してしまったけど……トータルで観ると各方面に向けて重要な作品になった気がする。 今期はこれと「ヒプマイ」が同時期に放送され、パイを食い合う勿体無い展開になってしまった……と序盤は思ってたんだけど、特に食い合ってなかったというのがまずは大きな誤算。どうしても類似作品というので事前に「ヒプマイ」のことが頭にあり、1話目を観た直後には「ヘンテコ設定だけどHIPHOPのことしか考えてないアホ世界ならしょうがないよねwww」って適当に受け入れようとしてたんだけど、ヒプマイがギャグアニメだとするならこっちはホラーアニメだった。最初に「なんやねんその設定ww」って笑い飛ばした部分が実は作品の根幹に関わる設定で、「なんやねんファントメタルって、そんなすげぇ物質があるなら音楽活動以外にも使えよ、そんで使ったところで単なる豪華な演出装置ってだけやんけ」って思っていたら「そうですよ、ファントメタルはすげぇ物質なんです、でもHIPHOPアーティストしか使ってない理由はこれとこれとこれです。そしてこのメタルがあるからこそこういうシナリオが展開していきます」って全部飲み込んだ上でお話を回された。俺ごときが思いついたような適当ないちゃもんは全部想定内で、それらをきっちり活かしたオリジナルの展開を見せた。そこがなんか悔しい。 CGを多用した映像部分も無機質なライブのためのツールというだけでなく、今作最大の特徴であるメタルの描写は生々しさにもつながったし、それ以外のキャラ作画なんかも案外熱のこもったものが見られてお仕着せではないパワフルなステージになっていった。ヒプマイがゴテゴテに装飾した重爆撃だとするなら、こちらは細かい刺激で恐怖心まで刺激することを想定した全方位型の感情発露ステージ。このデザインはしっかり全体像が見えないと作り上げられなかったものだろう。 まぁ、どこまで行っても「ライブもの」の範疇なのでそもそもHIPHOPのテイストが合わない人には興味を持たれないリスクもあるのだが……1話目の展開で心離れた人がいたら、ぜひもうちょい改めて見てほしい作品。多分「なんやねんこれ」って言ってるうちにどんどん迷宮に迷い込む感覚が味わえるんじゃなかろうか。分かりやすく誘致要因を紹介しておくと……「裏で石田彰がよからぬことを企んでたよ」。 「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」 6→5 長い道のりでしたね。とりあえず最後まで見届けられたのはよかったよ。 ただ、いかんせん印象も記憶も薄れてしまっているのでまっとうに評価できる気はしない。一挙放送されたラスト3話だけ見ると「非リアに優しくないアニメだな……」っていう僻み根性が促進されるお話だったし……。「ゾンビみたいに生きるくらいならやりたいことをやろう」っていうテーマの裏側に「やりたいこと」がどれだけエゴイスティックなものかっていう話が横たわってたわけなんだけど、それが結局は「ゾンビ前の世界」に左右されてしまっているせいで世界の変革に大きな意味が与えられなかったっていうのはどう転んでも残念な結末。まー、敵キャラってのはそういうもんだろうけど。 素体はとても良くできたアニメだったのは間違いない。映像クオリティの見事さは個別の感想で書いていたことだし、パニックホラーにギャグを交え、程よくシリアスを加えることでストーリーを進行させる展開もとても分かりやすい。漫画原作のアニメ化としては非常に恵まれたものだったんじゃなかろうか。ただ、それだけにほんとのほんとにこの製作遅延はもったいなかった。きっちり通しで最後まで観られたら絶対に評価は上げていた。それくらいにテレビシリーズにおける遅延ってのは印象が悪いのである。 まぁ、配信がどんどん増えて時間に縛られないアニメ視聴が可能になった今のご時世、こうして毎週のテレビ放送形態にこだわっている俺みたいな人間はどんどん減ってるのかもしれんけども……「毎週決まった時間に30分放送される」っていう大きな足枷があることで生まれる文化ってのもあると思うのよね。それ以外の形態の作品への評価は、他の人に任せるわ。 「鴨乃橋ロンの禁断推理」 5→5 こちらは2期が決定しているという。確認したら原作は12巻あるらしいので、まぁ2期分くらいはあるのかな。やっぱジャンプ漫画は安定して続編制作されるナー(だったらダークギャザリングも何とかしてください)。 あんまり熱心に見守る気もなかった作品だが、見ていて退屈もしなかったくらいのお話。強いて心揺さぶられる部分があったとしたら、「天野明はもうモリアーティから逃げられないのかよ」と思ったことくらいだろうか。でも、散々このブログで文句を垂れていた「ミステリとアニメの相性の悪さ」については、今作ではそこまでネガティブな印象はなかった。これはミステリ好きの皆さんにとってはあまりいい結論じゃないかもしれないが、やっぱりあんまりがっつりミステリしない方がアニメとしては穏当な出来になる気がする。これって、アニメでヒットしたのが金田一ではなくコナンだったことからも裏付けられているのかも。 最近の作品でミステリ部分があまり効果的に働かなかった印象があった作品というと例えば「虚構推理」があるし「アンファル」もミステリ部分はやはり重たかった。これらに共通するのは、1つの事件に3話以上を割く展開になりがちなこと。つまり、事件パート・捜査パート・解決パートなどにそれなりに丁寧に時間を割いていること(「虚構推理」はこれに化物バトルパートも加わるが)。ミステリとして見た時にはそっちの方が誠意あるデザインなのだが、アニメだとやっぱりダレる。特に捜査パートは本当にやっつけ仕事になりがちで、「わざわざアニメで見ずに原作でいいんじゃないかな」となってしまう。そうした間延びした印象を与えにくいのが、いわば「コナン形式」とでも言うべき1話1事件の形式。これならすぐに一番楽しい「解決編」が見られるのでテンポが良い。当然その分捜査や構造自体が二の次になってしまうわけだが、結局アニメで得たい快楽ってそこではないということなのだろう。思い返せば「レイトン(カトリー)」のアニメなんかも1話1事件でそれなりに楽しめた記憶があるし。 あとはそうしてテンポが速くなるとすぐにネタに詰まってしまいマンネリに陥るというリスクがあるが、そこは単品の事件そのもの以外の大きな流れでカバーしていく。今作で言えば「ロンの症状改善と過去の因縁」がそれにあたり、2期まで作成されてもおかしくないくらいにはきちんと興味を引く縦軸になっている。コナンだったら黒の組織との対決がこれにあたるが、流石に今作が100巻以上続くようなことにはならないだろうから、「どっかでゴールしてくれるんじゃないかな」っていう期待があるのも大事なこと。結局、推理アニメは「結論を早く見せておくれよ」っていうモチベがどうしても強くなっちゃうってことなのかもしれないなぁ。 別に単品の事件自体がそこまで面白くなくても推理アニメは成立する。第2のコナンを生み出せるのはいったい誰になるだろうね。いや、あんなバケモンアニメが2本も3本も作られたらたまらんけど。 「僕らの雨いろプロトコル」 5→5 今期追いかけて感想を書いていた作品の中では一番ビミョーなラインでゴールした作品。まぁ、視聴中にも「びみょー」さについては割と意識的ではあったんだが……最終回の丸すぎるまとめ方がだいぶ期待からは逸れてしまった印象。いや、何されたら満足したかは分かんないんだけどさ。 最終回でまとめた通り、それまで期待していた要素でうまいこと落とし込めた部分が少なく、結局「1クールでまとめ切るとこんなもんかぁ」というくらいの決着になってしまった。まー、元々「e-sportsをテーマにしたアニメ」ってんでどんだけのことが出来るかと訝しんでいたところからスタートし、「おっ、テーマと残念な作画力の割に、案外強い引きができてるじゃん」という印象で興味を継続していたわけだが、結局興味を引くために「気になる要素」を盛り込み続けて、それが最終話で全部霧散してしまったらあんまり印象に残らないってのも当然の摂理。そこまで理不尽な幕引きというわけでもないのだから、そこに文句を言うのはお門違いなのかもしれない。勝手にこっちが期待して、勝手にがっかりしただけなのである。 でもなぁ、せっかくならもうちょい振り切って欲しかったなぁ。中盤の演出方向とかをみれば、もっとギトギトのドラマを作ることもできたとは思うんだよね。そしたらもうe-sportsとか関係ない単なるヨスガノソラになっちゃったんだろうけど(もしくは「星合の空」かも)、僕としちゃぁそれでも良かったんだ。結局、e-sportsみたいに表現するのが難しいテーマだと、もう他の要素で引っ張り続けるしかないんだし。今作をきっかけにプロゲーマー目指そうなんて人間はおそらく現れないだろうから、思い切り業界をぐちゃぐちゃにしてケツまくって逃げる勢いでやっちゃう選択肢がなかったもんか(そんなことしたら各方面から非難轟々だろうけど)。 とりあえず、一定数以上の濃密な兄妹関係を楽しむことができたのでそこはヨシとするし、ROXや悠宇などの変なやつを描く時の筆致は面白かったのでそこも評価ポイント。作画がワンランク上で時野谷家の陰鬱な日常をもっと克明に描けていれば何らかの傷跡を残すアニメになれたかもしれんのが残念。とりあえず供養のために、誰かレトルトカレーを飲み物として普段使いしてくれ。 京都をめちゃくちゃにするの勘弁してください、最終話! まぁ、何も終わってないですけどね! 同じく「京都へ……」で終わった「るろ剣」は2期が決まってるわけですが、こちらの2期は……今のところ無さそうですね……。 というわけでアニメは完全なるおれたたエンド。あまりにも見事にいいとこで終わってしまったので、まず間違いなく私は原作を買わなければいけないことだろう。今期はこうして原作欲しくなる作品が多いなぁ。そういう意味では半端に終わっちゃってるけどアニメとしてはすげぇ正しい姿勢だな。 というわけで「決戦の準備だけして決戦しない」というとんでもないアニメになったわけだが、なんとなんと、まだ準備すら終わっていない。京都で待ち構える神様を対策するためには卒業生を7体集めた程度では全くの戦力不足であり、これをフル活用するためにどう考えてもラスボスが使うとしか思えないような極悪すぎる呪いプランを立てちゃう最強小学生。言ってる意味はさっぱり分からないし、多分螢多朗も視聴者同様にピンときてないだろうけど、「夜宵ちゃんが言ってるんだから多分やれるんだろうな……」くらいの理解で諦めるしかないのである。いや、流石に今回は夜宵ちゃんの提案だとしてもエグすぎる気はするんだけど……神様って京都に定住してるっていう認識でいいのかしら? 居を移されたら元も子もないぜ。まぁ、愛依が入院してる間はそこに固定されてるってことなんでしょうね。 京都にヤベェ心霊スポットがいっぱいあるってのは何となく一般常識みたいになってるからいいんだけど、そこにさらに卒業生を配置して地獄みたいな街にしちゃおう計画はほんとに夜宵ちゃんの管理下に置けるかどうかは甚だ不安。そこで詠子がまずはディフェンスのためのサポートギミックを開発して夜宵ちゃんに助手として認められたし、螢多朗も螢多朗で新たなシステムを開発して戦力を増強。まぁ、これまで何度も「卒業生を再封印して〜」で死にかけてるんだから、そこのリスクヘッジを考えるのは当然のこと。むしろ夜宵ちゃんがこれまでそこは力業で押さえ込んでたことがびっくりですわ。こうして少しずつ作戦がブラッシュアップされているのを見ると、やっぱりチームが力を合わせることには意味があるよね。 そうして夜宵ちゃんたちが着々と準備を進める中、もう1つの勢力であるなり代わり連中も何かしらの準備を進めている。彼ら(空亡)は神様に敗北を喫しているので基本的には神様騒動にはノータッチのようだが、ドロシーだけは何やら不穏な空気を出しているようで……ここでもダイレクトに三つ巴になったらややこしいな。夜宵ちゃんたちの京都魔法陣設置にもかなり手間はかかるだろうし、その間になり代わりの介入があってプランが崩れるとマジで京都がヤバい可能性も。知らんうちに花魁に吸い尽くされる人生は勘弁やで。 さぁ、気になる続きはコミックスで!(買いに行くかぁ)
すでにハハリ編も前回で片がついてしまっていたように見えたが、一応、今期屈指のシリアス(?)だった花園家事変の事後処理と、あとは2期に向けてしっかり助走をつけながらのフィニッシュ。特にハハリをダシにして「恋心なんてなんぼあってもいいですからね」と擁護の弁を出しておきながら、その実一番擁護されているのは恋太郎自身であるという周到さ。「ハハリさんが2人の男を平等に好きになって何が悪いんですか、相手が好きだと思ってくれてるなら万事OKじゃないですか」は「2」の部分を任意の数字にしても当てはまるわけで、それってつまり「彼女が100人いてもいいじゃないですか」っていう話なのよね。幸か不幸か、恋太郎のN股に関しては女性サイドから文句をつける奴は1人もいないからね。 そんなハハリの話をするにあたって、花園家という脳内ピンク母娘を描いた風呂覗きミッション。昨今、フィクションの中でも覗きや盗撮ネタが出ると叩かれる傾向にあるが、女性が男風呂を覗きに行く話は果たしてOKなのだろうか。その基準でいけばアウトなはずだが、まぁ、この世界ではOKなのだろう。花園母娘が大活躍かと思われたが、まさかの静メインのミッションに。性欲モンスターと化した女性陣の中で唯一理性を保てるのが静だけだったという設定、今後の話の展開にも大きな影響はありそうだよな……花園母娘は当然率先してエロに走るが、流されやすいカラネも欲望に負けて従うことに。面白さ優先で動くクスリに倫理観が無いのも想定の範囲内だが、ナノさんが積極的に協力体制に動いちゃったのは意外だった。一応「効率的」と理論武装はしているが、彼女が静に危害を加えた(?)上で犯罪行為に加担してしまったのはちょっとショックである。まぁ、一番の年長者が狂ってるのでナノが品性を保つ必要がないって判断だったのかもしれないが……。結果的に静の株ばかりが上がるのであった。 そして夜中のシーンでは相変わらずの友情(??)を見せつけるカラネとハカリのターン。一番R18な描写をしているのが実はこの2人っていう。夜中のカラネの反応からして、ハカリが行かなかったらカラネが率先して攻め込んでた可能性もあるんだよな……。今回クスリは比較的おとなしかったのだが、周りに薬品開発のツールさえなければ割と普通の子として立ち回れるってことなのかしらね。これから先、キャラが増え続ける中で個性を維持するのは大変かもしれんぞ。 というわけでいつになるかは分からないけど、すでに2期を見越したキャラのチラ見せもこなしてのエンディング。何人もの「2クール目」候補が出てきたが……一番気になるのは実は花園家のメイドだったりする、CV三森すずこがすでについてるんだよな……いや、でも恋太郎と会ってるはずなのに彼女反応が出てないってことは関係ないのかしら? 現時点で作中に登場して恋太郎と関係ない女性、メイドと妖怪教頭しかいないんだよな。
「攻略うぉんてっど! 異世界救います!?」 5→5 今期も中国アニメのお勉強が出来ましたね。ほんと、こういうデザインの製品だと大外れがなくなってきてるなぁ……「凹凸世界」の時代からもしかしたらこういう片鱗ってあったのかなぁ。 キャラの可愛らしさが最初に興味を引いた作品で、その部分に関しては最後まで徹底していた。というか、CGだから大崩れのしようがない。直前に「ミリマス」について「CGメイクだからどうしてもレディメイドな印象が拭えない」と書いたが、今作のCGキャラに関してはそうした「省エネ」の結果じゃないのできちんと差別化が図られているし、動画にした時にもかなり表情のディティールまで表現できている。いわゆるジャパニメーション的な「カワイイ」デザインのCGアニメーションとしては、終始完成度の高さを見せつけてくれた作品である。 また、異世界チートをテーマにした作品であり「ゲームの中に入っちゃった!」という毎度お馴染みななろう設定をコピーしたラインではあるが、ちゃんと「ゲーム世界」という設定を噛み砕き、「いかにもゲームらしい」部分をきちんと独自演出にしてあるところが有象無象のなろう作品とは大きく異なる点。ゲーム世界でチートするからって、システム上の時間停止やら位置転送まで駆使して相手をねじ伏せる鬼畜プレイヤーが出てくるとは思わないじゃないですか。そういうところでがっつり「ゲームとはなんぞや」という解体が行われているのは、「この設定をしゃぶりつくしてやろう」という貪欲な創作意欲の表れだと思う。まぁ、多少ゲームの感覚にインターナショナルなズレはある気もするが……ほとんど違和感なく「ゲーム世界アニメ」を共有できるようになっているという点で、現代社会のグローバル化を再確認できるようである。 キャラの設定も充分にクセが出ていて魅力的で、中でもメインを務めるイノーの鬼畜チート設定と、その下で不幸を身に浴びながらもめげないエンヤァのコンビは普通に見ていて楽しい師弟コンビだった。ゲームキャラなりの色んな「かわいい」が見られるデザインもいいよね。 こうして書き出してみると本当に欠点らしい欠点もなくいいアニメなのだが……なんだろ、そこまでどハマりした印象もないのは単純に「ゲーム世界」に私があんまり興味をもてなかったからなのかしら。あとはどうしても「中国アニメ」っていうと「万聖街」や「フェ〜レンザイ」と比べてしまうので、どうせなら日本アニメで見られないものを期待しちゃってるのかも。本当に「日本で作られてもおかしくないような筋立て」だったので、馴染みやすかった分だけかえって新鮮味が薄れてしまったのかしら……考えれば考えるほどに、これって単なる色眼鏡な気もするな。今後もっともっと中国アニメが輸入されて本数も増えてきたら、そのうちに国の違いなど気にせずに見比べることができるようになるのかもしれない。 何はともあれ、最終話でひたすらくまちゃんが気合い入れてゲーム攻略してるシーンは耳が幸せでした。キャストもまじでギチギチに詰め込んでたなぁ。「翻訳アニメ」だとキャスト成分贅沢になりがち。 「アイドルマスター ミリオンライブ!」 6→4 1クールアニメだったんかい。何でこの人数を1クールで描けると思ったんだよ。 新番チェックの時に書いた文言をそのままコピペすると、「ソシャゲアニメだからどーせキャラの陳列ショーになっちゃうんじゃないの?」。1話目を見た時点では「そうならないアニメっぽいよね!」と高評価をつけたわけだが、……見事になったねぇ。そういう展開になっちゃったねぇ……。そりゃ無理よ。外様に理解できる範疇を超えてるわよ。評価のしようがないわよ。 一応理解できそうだった部分から書いておくと、特に中盤以降はとにかくライブシーンが多く、ファンにとっては一定の価値がある時間だったんじゃないかとは推察できる。我が推しフィールドであるバンドリにもそのもズバリ「FILM LIVE」という延々ライブをやり続ける時間があり、あれをファン以外の人間が見てもまぁ面白くはなかろう、というのは分かる。それをあえて地上波の時間を使ってやることを選択したのが、今作1クールだったというなら、ファンはそういう受け止め方ができたかもしれない。 ただ、普通に考えたらファン以外の人間に訴求することを目的とすべきであって、中盤のよく分からん組み分けでドタバタする1話2話程度で溢れかえるアイドルのキャラなんて把握できるはずもなく、せいぜい「ここでもうえしゃまヒロインはトップアイドルだな!」と確認できた程度(?)。その後で「ハイ、このプロジェクトにはこんな奴らがいることは伝わりましたねー、じゃ、ライブするからねー」と言われても「知らんがな」でおしまいである。ライブシーンのきらめきってぇのはちゃんと個々の人間性に裏打ちされた状態で初めて輝くものじゃないのかい。 そして、多すぎるキャラの認識を阻害してしまった大きな要因に、CGで組み上げられたキャラクターデザインがある。これもおかしな話でねぇ、1話目を見た時点では「CGだけどクオリティが高いからあんまり気にならんよね」と書いたんだけど、それはあくまで数人のキャラに焦点を絞って描いた場合の話。これは感覚的な要素なのでどういう影響を及ぼしているかは本当に印象論なのだが、CGでの画一的なキャラクター描出は、髪の毛や細かいパーツで差をつけてきちんと識別できるように設定されているはずなのに、何故か「無個性」に感じることが多い。もしかしたらCGだろうが手描きだろうが個々のパーツは同じように描かれるかもしれないのだが、何故かCGだと脳が「レディメイド」だと認識しやすい。この感覚、伝わるだろうか。 そうしてキャラが「パーツを付け替えた同一素体」みたいに認識されてしまう部分があると、当然識別に割かれるリソースが増えて作品内容への理解が落ち、全体的な評価が下がる。まぁ、仮にお話を認識していたとして、中盤のドタバタ展開が面白かったかどうかは微妙なところなのだが……せめて半分の人数でやってくれればまだモチベも維持できたかもしれないけど……。 残念ながら今回もアイマスへの架け橋は私に届かなかった。……このままだと149センチ未満の子しか受け入れられなくなってしまうのだが。事案ですか? |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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