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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ベルティーユ先輩はちょろい上に便利な万能選手、第8話。この世界観での温泉サービス回なんてどう表現したらいいんだ?! というスタッフのお悩みも、先輩がいれば一発解決。彼女とその従僕の解説さえ入ってしまえば、ヘレンズヒルに日本人が多いことなんて問題ナッシン! 一応アニメ的には「温泉サービス回」というレッテルを張られるエピソード。典型的な温泉イベントをこなし、ほぼ全てのヒロインが揃っての合宿シーンから入浴に繋がるのだから非常にスタンダードな造りになっているわけだが、今作の場合にはこの程度の出来事は日常茶飯事である上、前回が神がかり過ぎていたおかげで、至極普通に見えてしまうのであった。まー、全裸+全裸鎧で町中を疾走した後には、風呂シーンなんて単なる日常風景には違いないですからね。どうにも心は穏やかになってしまいます。一応の見どころとしては、ベルティーユ先輩のあまりに節操の無いキャラのおかげで実現した「本当はヨーロッパなのに!」感や、「登場人物の過半数が白人女性って実は珍しいよな」感など。よくアニメの中身について「何故日本で作られるアニメは白人みたいなキャラしか出てこないのだろう」という疑問が海外ユーザーから持ち上がることがあるのだが、今作はまさに「白人メインのアニメ」となっており、おそらく美桜と茜は「すごく色白美人なジャパニーズ」なのだと思われる。そんなゴージャスな面々の入浴シーンはさぞかし眼福……いや、まぁ、普通ですけど。多分、あいつら全員温泉みたいな大衆浴場の入り方は知らないんじゃないかな……ベルティーユ先輩がドヤ顔で胡散臭い知識を披露しているのではないかと思われます。 そんなこんなで脳天気な合宿が行われたわけだが、メンバーとしてはこれで「水野貴弘と愉快な仲間達」は確定しているようだ。リサが素直に着いてきたのはやや意外ではあるが、事前に茜らと友情タッグを成立させていたので、彼女の孤立した感じはすっかり無くなっている(食事時や就寝時も割と素直に団体行動が実現している)。せっかくだからフィオナも連れてきてやれよ、とは思うのだが、彼女だけは現時点でも孤高の存在(?)なので仕方ないところか。また、流石に生徒会長はついてきてくれなかったので、メインキャラの中で彼女だけは「一緒にお風呂」が実現しなかった。まぁ、彼女が着いて来ちゃうと遠慮がないので、ペグライターを巡るやりとりで他の面子が出てきにくいし、何よりも風呂シーンではまた茜がぶっ倒れてしまう恐れがあるので仕方ないところだろう。そのために前回のうちにお当番回を終わらせてたんだろうし。 で、問題となるのはそのペグライターの件と、貴弘自身の目的について。今回は一応ノエルを中心視点としており、作中で最も切実なモチベーションを持つ彼女から、改めて貴弘に依頼を持ちかけるイベントが起こった。妹さんのこともあるし、父親との確執についても実家で目の当たりにしているだけに、貴弘もノエルの頼みは無下に断りづらいのがなかなか小ずるい。しかし、既にスィーリア先輩からも正式にオファーを受けている身でもあるし、何より自分自身で出場するという夢も断ち切れていないため、貴弘は一旦保留する形にしている。 今作は惚れた腫れたではなくて「一緒に戦ってくれるか否か」という名目で貴弘争奪戦が行われているためか、普通のギャルゲーのハーレム展開よりもすんなり見やすいのが良いところであるが、こうしてみているとやっぱり優柔不断さというのはなかなか解消されるものではなく、「さっさと決めろや」と思わないでもない。しかし、そうした信頼感とは別次元で、美桜だけは貴弘に「やりたいことやればいいと思う」という理解を示しており、「やっぱりアニメじゃ美桜エンドで鉄板だよなぁ」ということも改めて感じさせるようになっている。現時点で既にリサと茜は戦線から一歩引いていることは明らかになっているので、今後は積極的に攻め続ける美桜とノエルの対決に、会長がどう絡んでくるかという展開になるのだろう。 ちなみに、アニメを見ていて非常に気になってきたのでちょいちょい原作の情報も調べるようになった。原作では2作目(アペンド?)でようやく茜がヒロイン昇格(つまりエロシーンがあるということだね)らしいのだが、これに加えてベルティーユ先輩と保険医までが2作目での昇格らしい。え? 茜ってそのレベルなのかよ……幻滅しました。アン・エマさんのファンになります。 PR どうしてこうなった、いや、どーしてどーなった? 第7話。ラスト5分までは相変わらずの空気でなんだか良い話だったんだよ。それが……もう、どこへ行きたい作品なのやら。 サブタイトルの意味は、てっきり前半パートのことだと思いながら見ていたわけだ。前回まででサムメンコ追跡劇は一段落し、世界はヒーローとしてのサムメンコを受け入れはじめていた。おそらく前回羽佐間が助けたサラリーマンがその代表としての存在だったのだろう。奇異の目で見るだけの対象で、今野の策略により金目当てで追いかけっこをするだけの、まさに「変態」がサムメンコ。それが、羽佐間の情熱がようやく実を結びはじめ、彼の真っ直ぐな「正義観」はいよいよ世界を変えた。町中から悪は減り、あれだけ扇情的に世論を煽っていたマスコミもいい加減に飽きたと言って注目しなくなった。まぁ、世間一般の異物に対する反応なんてえてしてこんなもんだろう。フレッシュなうちは持てはやしたり、さげすんだり、様々な反応を示すが、少しでも鮮度が落ちれば「まぁいいんじゃね?」というのでその存在は受け入れられる。ご町内で認められるヒーローというのは、一応羽佐間が目指していたはずのものだ。 ただ、そうした容認だけでは片付かないのが面倒なところ。羽佐間の望んだように認知度があがり、世間も興味を薄れさせはじめ、ヒーロー性は次第に薄くなる。そりゃそうだ。世間はサムメンコを「ヒーロー」ではなく「変態」として観ているわけで、慣れてしまえば「容認」ではなく「無関心」になってしまうのだ。加えて、この町はちょっとヘンなのでサムメンコが暴れるせいで実際に悪の数まで減ってしまったという。いや、どう考えてもそりゃおかしいとは思うんだけど、そうなっちゃったんだから仕方ない。おかげでサムメンコはますます忘れられ、フラメンコガールもイライラは募るばかり。要は「正義の心があれば答えは自ずと見えてくる」なんて適当なことしかいわねーし、原塚も自分の開発した品の出来にしか興味は無い。どうやら、ヒーローという存在は現実世界では機能不全を起こしてしまうようだ(まぁ、当たり前だけど)。 結局、世界は平和になり、サムメンコが無くても全てが順風満帆に回っている。羽佐間の実生活は充実し、ヒーロー番組ではまさかの再出演の要請まで。最初の出演のとき、監督は鬱陶しそうにしていたように見えたが、どうやら羽佐間の熱意はそれなりに認められてもいたようである。ほんと、サムメンコのことをさっぱりと忘れればいい事ずくめの状態。しかし、このタイミングで、祖父の残した遺志が働いてしまう。羽佐間の両親が、実は海外で強盗に襲われて死亡していたという事実が明かされたことだ。確かに羽佐間の言うように、「ヒーローものとしては」これ以上無いセッティング。過去に親を悪に殺された主人公なんて掃いて捨てるほどいるし、この憎しみが、大きなモチベーションとなるのは疑いようもない。サムメンコがフル回転しているタイミングならば、これも貪欲な羽佐間の脳内ヒーロー設定で大活躍したに違いない。 しかし、実際はそうもいなかない。サムメンコの熱も収まっていたタイミングであるし、現実でははるか昔に記憶もおぼろな両親に起こった事件が感情を揺さぶることなんてそうそう無いのだ。設定だけを突きつけられてもキャラが活きてこない。それでも、これまでのヒーロー観に突き合わせるなら、羽佐間は「怒りに燃えなければ」いけないはず。そんな理想と現実とのギャップに懊悩する羽佐間。まぁ、馬鹿馬鹿しい上に不謹慎な悩みではあるのだが、同時進行でヒーローのありように悩んでいたタイミングなのだから仕方ない。幸い、こんなアホな悩み方でもきちんと理解して相談に乗ってくれる後藤がいたおかげで、一人のヒーローは立派な変態としての任務を果たすことが出来たのだ。「自分でも何がなんだかよく分からないが」という切実な現状を口にしながらも、悪を憎むというその一点にかけては、羽佐間は本物であった。過去の怨念は一応の設定程度に押しとどめ、きっとこれからも、身の丈に合った「ヒーロー的変態」として、羽佐間は生きていくのだろう。
というのが、終了5分前までのシナリオ。うん、ご町内ヒーロー成長物語のシナリオとしては非常に興味深い、良いお話だった。でも、その後が謎過ぎた。もう、視聴中はずっと「これ夢オチだよね、どこかで目が醒めるよね」とひたすら待っていたのだが、まさかのそのまんまエンド。なんだコレ。凄いことになったぞ。ヒーローのお話としては、急すぎるレベルアップだ。ようやくムーンブルクについたあたりで突然ロンダルキアにたたき落とされたような状態だ。いやいやいや、これアカンやろ。今までの世界観はどうしたらええねん。必死で成長してきた羽佐間のあれこれはどうしたらええねん。次週、誰かが目を覚ましてくれるオープニングだったらいいのだが……うぅん? いやー、でもギロチンゴリラの無茶苦茶な造形とか、相変わらずのサムメンコセンスも活きてるんだよなぁ。大ボスとして現れたCV速水奨のキングトーチャーも不思議な存在感だし。別にこれはこれで面白そうではあるのだが……かみあわねぇなぁ。いやいや、多分怒濤の展開になるんでしょう。ヒーローテンプレの流れなら、どう考えてもキングトーチャーの正体は殺されたはずの実父だったりするんでしょう。この「何が出てくるか分からない感」は凄まじい。やっぱりアニオリは油断出来ないな。 ちなみに、そんなトンデモ展開ですっかり忘れてしまいがちだが、今作で最も重傷なのはフラメンコガールのサファイアの子である。最近流行りのクレイジーレズですからね。確実にまりちゃんがはき出して床に散った花びらは貪り食ってますよね。早く本番シーンも見せて下さいよ。ノイタミナなら余裕だろぉ(サイコパス調べ)。 「ガッチャマンクラウズ」 5→5 日テレプラスではようやく先週末に放送が終了したので、中途半端なこの時期の番組感想である。 関東圏から遅れての放送ってことで、読売系にお約束のタイムラグ視聴。おかげで世間では評価が色んなところから漏れ聞こえてくるもんだから、フラットな視点で観るのがすげぇ大変だった。何しろ「終了後に監督が土下座した」なんて話まで流れ込んでくるのだから、そりゃ諸々の色眼鏡で観てしまうのは仕方ないところでしょう。ただ、そうした先入観がむしろプラスに働いたのか、終わってみても特に大きな不満はない。そりゃね、どんながっかりが待ってるのかとハラハラしながら観てたら、この程度の幕引きは別に大した問題じゃないと思えるよね。まー、確かに色々と消化不良だし、後半の構成はかなりがちゃがちゃしてたけども……総集編を大量にぶっ込んだガルパンが絶賛されてるんだから、このくらいは許してあげようよ。今後改めてやり尽くしたものを製作し直せばいいのではなかろうか。 さて、そんなラストの消化不良感は「まぁ、気になるけど仕方ないよね」レベルで済んだ。それ以外の面については、割とよくまとまっていた作品だったのではないかと思う。まず、中村健治の真骨頂とも言える映像面についてはほぼ文句なしだろう。でたらめなカラーリングの世界で、何が起こっているか分からない見づらい何かが展開していく。「つり球」の時には本当に訳が分からなくなるだけの演出だったが、今回はガッチャマンが活躍するのが別次元であり、クラウズによる「大衆の意志」の可視化という大きな命題があったので、この独特の画面構成は非常にマッチしていた。配置としては1つ前の作品である「C」に近いだろう。飄々とした敵キャラであるカッツェの造形も非常に面白く、宮野真守の好演にも助けられ、「何が正義で何が悪か」を問い続けるテーマ性も面白くドラマ化されていた。 今作最大の特徴は、タイトルにもなっているクラウズ(群衆)であり、正義のヒーローがただ恰好よく敵と戦うだけの「ガッチャマン」ではない。ガッチャマンはあくまでも民衆の意志を受け、それを清濁併せのむための1つの機構であり、決して完全無欠のヒーローではない。それに対してカッツェは純粋悪として描かれるわけだが、こちらも自ら町を破壊して回ったりはせず、あくまでクラウズを経由して民衆を煽るだけで、いわばネット世界での「善とみなされるもの」と「悪とみなされるもの」が戦い続けることが「バトル」となっている。もちろん、ガッチャマンに変身する人間とてその例外ではなく、丈やうつつ、パイマンに至るまで、人間(?)としての弱さを持ちながらも、回りの人間との繋がりの中で変わっていくことをメインテーマとして掲げているのだ。 ただ、唯一例外として存在しているのが、主人公であるはじめだった。実は、最初この作品は受け入れにくいと感じていたのだが、それは徹頭徹尾「はじめが怖い」からである。何しろ、アホな子かと思っていたら案外そうでもなく、どこまで言っても弱さを1つも見せない。彼女の行いが全て「善行」とみなされることは11話の回想でも明らかであり、「完全無欠のヒーローはいない」と書いたが、実際のところ、はじめは完全無欠のヒーローである。その完全さは、古き良きヒーローのそれすら超越しており、往々にしてある「主人公が悩むパート」すら与えられず、ただひたすら底の知れない「はじめイズム」を貫き通して、全てをぶち破っていった。このはじめの異質さというのは、結局最後まで解消されることはなかったわけだが、途中で「そうか、これがこの作品におけるヒロイズムなのか」と気付いたときに多少楽にはなった。普通ならば屈強な男性が受け持つであろう「完全無欠のヒーロー」像を、この作品では何の前触れもなく、天真爛漫な女子高生が受け持っている。たとえるなら、ルフィがどこまで言っても馬鹿で、強いことに近いかもしれない。彼女がやることは全て正しく、彼女がやれば全て解決する。そうした超越性を「既にあるもの」として受け入れられるかどうかで、今作の筋立ての評価も変わってくるのではないだろうか。 私の場合には、「そこそこ受け入れた」というぐらいだったと思う。確かに、群衆を左右するネット世界という非常にあやふやなものを取り扱い、カッツェという純粋悪を相手にするのだから、対峙するガッチャマンにも「純粋正義」が必要なのだ。そして、純粋悪と同様に、「純粋正義」も、理屈で説明が付けられるものではない。はじめが何故正しいのかといえば、それは一ノ瀬はじめだからだ、としか言えないのである。この構図は、「クラウズ」の本質を描くためには欠かすことの出来ないものであり、はじめという怪物が何の断りも無しに産みだされたことは、必要なことであったのだ。まぁ、その部分もきちんと直感的に受け入れられるように描くことが出来ればより良かったのは間違いないのだが。 主人公はじめの異質さと、それを収めきれなかった最後のシナリオの甘さ。気になる点を挙げていくときりが無くなってくる作品ではあるが、繰り返しになるが、決して悪いものではない。「不可視のものを描く」という目的は「C」の時よりも前進して分かりやすく描写されていたと思うし、純粋にアニメーションとしての楽しさは高品質だった。是非とも中村監督には土下座した頭をさっさと上げてもらって、決定している2期に注力してほしいものである。 最後は中の人の話。今作で一番気になった名前は、OD役の細見大輔さんという方。観ていても「初めて見る名前だなぁ、割と面白いなぁ」と思っていたのだが、なんと、「C」の三國役の人だったのかよ。全然気付かなかった。ギリギリまで単なるオカマ(裏があるのは分かる)で引っ張り、クライマックスでガッツリと男前な部分を見せたODの存在感はかなり楽しめた。舞台中心の役者さんみたいだが、こういうところから男性声優の選択肢が増えるのは嬉しいところ。あとはまぁ、やっぱり内田真礼かなぁ。「はじめは怪物である」と書いたわけだが、その薄ら寒さを助長させたのは内田真礼の何もかも飲み込んでしまうような演技プランによるものだろう。どこまで意識して一ノ瀬はじめを作っていたのかは定かじゃないが、狙ってこれが出来ていたのなら、末恐ろしい存在である。 一段落……しないよね、第8話。なんか今回、前半パートは今までと毛色が違う作画だった気がするんだけど、何故だろう。りょーちもが総作監から外れてるからかな。別に出来が悪かったわけじゃないから構わないんだけど、しっぽりした空気も相まって、なんだか別な作品みたいに見えてしまったわ。 前回でバトルについては一段落。しかし、ギン(円神)が現れたことで世界には様々な爪痕が残ってしまった。お互いの秘密を共有してしまったヒメと秋名の関係もそうだが、最大の問題となるのが、町の名物であるはずの七郷の存在である。これまではチューニングに必要なシンボルだったものが、今や私怨を晴らさんと企む比泉分家の決戦兵器になってしまっているのである。全てを消し飛ばしてしまえば問題は解決するかもしれないが、今の町を見ればそうもいかない。もちろん、秋名の身体が持たないという問題もあるし、相変わらずチューニングの是非が定まらない状態では、全て無くしてしまっていいかどうかも分からないのだ。結局、ギンという数少ない手がかりを除くと、秋名やヒメには「向こう側」をどう扱っていいのかという判断材料がないのである。どうにもすっきりしないこの状態は、視聴者にもむずむずしたもどかしさを与えてしまう。元老院との対決の場面でも、彼らが「妖怪は毒である」などと言葉を選ばずに断じる行為に及ばなければ、もう少し考える余地ができたのではなかろうか。 幸か不幸か、今回の会合で秋名たちははっきりと元老院と袂を分かつことになった。「妖怪は毒」というのはこれまでの秋名の生活を振り返れば絶対に受け入れられない思想であるし、ヒメをチューニングしてみるか、などと挑発されるのはもってのほか。この辺りの「妖怪を守る」という熱さこそが秋名の良いところである。本来なら「ひょっとしたらチューニングしてやった方が彼らのためになるのかも」という疑問は残り続けているのだが、それに対しての「あちらが100点の生活ならば、こっちは120点にしてやる」というのはなかなか若々しくて良い返答だったと思う。そう、最終的に、こちらの世界に人間と妖怪の差が無くなってしまえば、もうあちらもこちらも関係無いのである。当然、それこそが今作最大の「茨道」なのであろうが、少年漫画の主人公なら、是非ともそれを目指して頑張ってほしいものである。 前半パートでゆっくりと振り返った篠塚との関係性が、そうした秋名の決意を裏づけるいいアクセントになっている。彼の場合には半妖なのでまた立ち位置は違うのだが、妖怪よりも更に微妙な立場にあるはずの半妖も広く受け入れてあっさりと「友達」になってみせる秋名の振る舞いは、元老院のかかげる「妖怪の殲滅」という思想を真っ向から否定するものだ。今作はバトルパート以外には「ご町内アットホームアニメ」になっており、小さな子供たちや女子高生が和気藹々と交流する姿を見ていれば、どれだけきな臭くても、最終的には秋名たちが正しいのだろうと信じることが出来るのだ。そういう意味で、今回のAパートは非常に良いお話だったのではないかと思う。いや、ことはのパンチラ(パンモロ?)がすごく良かったとか、そういうのは置いとくとしてね。なんだろうね、あの堂々としたパンツは。普段あんまりあけすけなアニメじゃないだけに余計目を奪われてしまったよ。直後に「未成年だー!」って声高に叫んでいたわけなんですけど、法的に大丈夫なパンチラでしょうか。ありがとうございました。 クライマックスってきた、第6話。まだクレジットとしては6話目なんだけどね。なんだかこれまで蓄えてきた様々なものが炸裂する大きなうねりが感じられるのは何故だろう。 アバンは再び薬師丸の過去のお話。前回その光景が初めて現れ、彼の人生の起点が決して綺麗なものではないことが語られていたわけだが、今回はそれに加えて稲荷の奇っ怪な振る舞いについてもスポットが当たっている。てっきり「瀕死の子供を拾ってきて助けた坊主」の話だと思っていたのだが、実際には「悲壮な決意で死んでいった子供の死骸を拾ってきて生き返らせた呪術者」の話だった。しかも、当然そこには子供自身の意志は一切考慮されておらず、ただ「子供が欲しかった」という稲荷の欲求のためだけに産みだされた「息子」が存在している。なるほど、これまで「家族の物語」と言われてきたために問答無用で「家族とは暖かなものだ」と思い込んでいたが、こうして成り立ちを見てみると、明恵がコトに向かって自分を殺せと言っていた意味も何となく分かるような気がする。 結局、鏡都の存在が示すように、世の理は全て作られた「ニセモノ」である。かつて稲荷に恋して人間となった絵の中の兎もニセモノであるし、そこに連れてこられた新たな息子も、器こそホンモノであるが、命自体はニセモノだ。稲荷が自らの血でもって作り上げた「特別製」の石榴によって与えられたかりそめの命。石榴は古来より血肉を表すツールであり、薬師丸は稲荷の血肉を分け与えられただけの作り物ということになってしまう。当然、その後に産みだされた仏の兄も、鬼の姉も、全てニセモノには違いない。ニセモノたちは本物の京の都では生きるに窮屈すぎたために、都がまるごとニセモノである鏡の都に移り住んだ。そして、いつの間にかニセモノの家族は離れ離れになり、ニセモノの3人が、必死にホンモノを探すだけの日々を過ごしていたというわけだ。 もちろん、探す方向性こそ似ているが、3兄弟にとって「ホンモノ」が表す意味はそれぞれに異なっている。鞍馬にとってのホンモノとは、自分の技術が活かされ、ふざけた物理法則などに支配されない「物質世界」であろう。ものが壊れても勝手に直ってしまうなどという無茶苦茶を、鞍馬は根本から認めることは出来ない。だからこそ、外を目指してコトを利用する。八瀬にとっての「ホンモノ」は、幼い自分を育ててくれた母の愛情に違いない。消えてしまった両親の、とりわけ母の面影を探すために、八瀬は過去にすがりながら、新たな壁の破壊を望む。そのためならば、いけ好かない兄と協力してコトを「試験」することも厭わない。 そして、明恵が望む「ホンモノ」とは一体何なのか。ニセモノに辟易して全てを真実の姿に戻すことを望むのならば、最終的にかりそめの命を与えられた明恵こそが消えるべき存在である。自分自身が偽りであると感じるからこそ、彼は日々を漠然と生き、目的意識に溢れるコトを疎んじてもいたのである。しかし、そんな毎日もいい加減に終わらせたくなる。コトがこの世界を打ち破り、最終的に「死なない」自分の体をも打破してくれれば、彼も「本来の」姿に戻れるかもしれないのである。ただ、はたして本当に彼の望みが「回帰」であるかは怪しい部分もある。確かに、元を正せば彼は既に死んでおり、家族も世界も全て偽りのものだ。しかし、だからといってこれまでの人生が全て偽りだとは思いたくないだろう。稲荷の家族となって共に歩んだ日々は、今回もサイレントの形式で様々なシーンを垣間見ることが出来た。四季を生き、長い間両親と共に過ごした時間は、やはりニセモノではなく本物であったと思いたい。コトが現れ、彼女の「パパ」と「ママ」は偽りではなく確かに存在する「本物」であるという。それならば、やはり家族とともに過ごした明恵の過去についても、コト同様に満ち足りたものとして受け入れることができるのではなかろうか。 結局、稲荷の無邪気な「なければ作ればいい」という超常性のせいで、どうにも世界は拗くれてしまっている。その中で一体どこから修正していくのか、ということが、現在の焦点というわけだ。ついに八瀬と手を結んだ鞍馬は、手っ取り早い方法として、コトを「調査」することで外との接点を見いだそうとしている。コトを守らんとする明恵は身勝手な兄と姉の行為に抗おうとするが、三人議会が2対1に分かれてしまっている現状では、明恵もなかなか手が出しづらい。鞍馬が隠し持っていた不可思議な「扉」への効果でもって、コトは再び異界との接続を果たすことになるのだろうか。 今回の見せ場は大きく2つ。1つ目は、尋常ならざる稲荷の笑顔が寒々しい、薬師丸の過去パート。単なる造物主、人の親というだけでは終われない稲荷の不可解な人物像は、今後の物語の焦点となりそうだ。また、理解を超えた稲荷の勝手極まりない横暴に反発する薬師丸の困惑も非常に見応えがある。CV斎藤千和による渾身の「生を恐れる少年」像は相変わらず見事なものだ。 2つ目の見どころは、今回クライマックスとなった三人議会とコトによる2対2のバトルパート。第0話でも描かれていた活劇であるが、やはりダイナミックなアクションシーンで野放図に暴れ回る超越者4人の個性は非常に画面映えする。今回ようやく本気でバトルに入ってくれた明恵の数珠アクションも良い出来だし、巨大で鈍重なロボを相手に巨大ハンマーを操りながら飛び回るコトの飄々とした感じも面白い。最終的にこれに古都や稲荷も参加しての乱闘模様とかになれば最高なんだけどな。 次週、なんだかあっさりと古都との接続には成功。ついでに父親とも再会? はたして残りの話数で何が起こるやらね。 11月22日 ドラフト模様(THS×3) ピック順 【Alessi】→【Sangriter】→【Metallica】→【Mei】→【Serra】→【Thraxi】→
今週末はイベントラッシュだったため、普段よりも間を置いての通信執筆になっています(訳:もうあんまり中身とか覚えてないし、個人的に思い出したくもない試合だったから思いつきで適当に書くよ!)。 ちなみに、今回も1位と2位になった人間共がピック中、ピック終了後に「デッキ弱い! 1勝出来れば上出来!」などと多数の予防線を張ることが(俺の中で)問題視されたため、もう、今後はこの手の愚痴は不正行為として取り締まった方がいいんじゃないかって気すらします。いや、でもほんとにわからねぇんだって、この環境はよ。
今年の学祭イベントラッシュを締めくくるのは、こちらのひーちゃんのトークショーである。昨年は確か新谷良子が来てたけども同志社のイベントと重なって駄目だったんだ。今年はちょうど日程をずらしてくれたのでこちらにも参加することが出来た。前日のイベントに比べれば私の「ひーちゃんファン度」はそこまでのものではないだろうが、それでもやっぱり快進撃を続ける若手の精鋭を生で見られる機会ってことで、そりゃぁ楽しみだったのですよ。 結論から言うと、このイベントも前日の同志社に負けず劣らずのすさまじいイベントだった。こちらは、キャストの実力もありながら、企画・運営に当たった京大の声優同好会の力が大きかったように思う。なんかもう、「これ、いいの?」と思ってしまうようなギリギリの企画ばかり。後々になって事務所から怒られてるんじゃないかと思うくらいにガンガンゲストに突っ込み、序盤から完全にイベント仕様で暖まっていた客席のボルテージと合わせて凄まじいテンションのデンジャラスな完成度になった。ここまでの切り込み方が出来たのは、やはり斜め上の構成力のおかげだったと言えるだろう。 イベントが独特の完成度になった理由の1つ目は、司会進行の進め方。普通、この手の学園祭イベントといえば、来てくれたゲストに大して最大の礼を尽くしての接し方になるので、どうしてもよそよそしくなったり、遠回りな会話が多くなるものなのだが、今回の司会役、よく言えばものすげぇチャレンジャー、悪く言えば異様な距離感。「そんなこと鷲崎健でもよう言わんぞ」と思うようなひでぇ突っ込みを連発し、ひーちゃんは常に戦々恐々。ネタとして通用するギリギリなところでのやりとりになっていた。この空気はなかなか他で味わうことが出来ないものなので、正直爆笑してしまっていたのだが、ちょっと失礼な上から目線みたいに見えて不快に思ったオーディエンスもいるかもしれないという、それくらいのレベルである。運営の人なんだから大学生だし、ひーちゃんよりも年下だと思うのだが、よくもまぁ、あれだけやりたい放題やれたものである。まー、「ネタをネタと理解出来る云々」って話なので別に問題無かったとは思うのだが、事務所との折衝でどういう話になったのかは気になるところである。 そして、なんと言っても異質だったのが、3つ目に行われた「ひーちゃんファンPRコーナー」の存在である。そういえば事前のイベント参加応募の時、このPRイベントの参加者募集もしていたのであった。内容は「事前に応募してくれたファンの代表者が、それぞれ自由にひーちゃんの魅力をアピールし、その良さを競う」というもの。これだけ書くと割とシンプルに見えるのだが、この予測不能の素人参加イベントがカオスになったのは、確実に京大クオリティだと思われる。1人目の参加者は、割と普通に持ってきた原稿をたどたどしく読み上げて、いくつかのラジオ番組などから「ここが面白かった」とピックアップした。笑いどころを選り抜いたおかげでどう聞いてもディスってるようにしか聞こえずに平身低頭しながら必死に話していたのはご愛敬。2人目は唯一の女の子で、こちらは原稿用紙に書いた作文を朗読する形。まるで小中学生の作文コンクールのようで何とも微笑ましい(結局イベント自体はこの子が優勝した)、3人目は、パワーポイントで自作のスライドを用意しており、名台詞の側面からひーちゃんに切り込んだ。「すみません、これ、○○の声で読んでもらっていいですか?」が実現するという夢の舞台である。そして4人目、トリを務めたのが京大医学部出身、白衣を羽織り異質な空気をまとった人物。彼はコンピュータを駆使して情報処理解析学的に金元寿子のトレンドを分析するという、わずか3分の学術発表を行ったのであった。「日本一の学歴の無駄遣い」を自称する発表者の弁舌に会場は笑いっぱなし。もう、なんだこれ。 この爆発物みたいなコーナーと、終始流れる「隙あらば斬る」みたいな空気のおかげで、イベントは笑いっぱなしのまま二時間強の日程を終えて終了し、他のコーナーの記憶は薄れてしまうくらいだった。ちゃんと普通のコーナー(質問コーナー、クイズコーナー、アフレココーナー)もあったんだけど、やっぱりかすむわね。他でなかなか見られない光景だったため、下手したら不快感を抱く人もいるかもしれない、という恐ろしいイベントになったわけだが、昨今は色々と物騒な事件もあって、声優イベントも不必要な警戒心が強まっていたり、過度な気遣いで汲々としている部分もある。こうして、学生達が多少無遠慮でもガシガシ距離を縮めていったり、オーディエンスが驚くほど近いところで接することが出来るイベントというのは、、非常に貴重な機会だったと思う。もともと素人が企画したものなのだから、多少無茶でもこうして好き勝手なことが実現出来るっていうのは大事なことだと思うんだよね。もちろんキャストさんが不快にならない範囲で、という条件はつくが、いわゆる「正式な」場では得られないものがあったという意味では、非常に有意義なイベントになったのではないかと思う。 そんなわけでイベントの外枠の話しかしてないが、まー、ひーちゃんは可愛かったわよ。実は今回、個人的なハイライトはイベント開始数秒で訪れたのである。階段教室の上部入り口から登場した金元寿子。彼女は客席の間を縫って登壇したのだが、私、今回席が通路側だったもので、手を伸ばせば届くすぐそこの距離を、ひーちゃんが通り過ぎていったのである。まー、ちっちゃいこと、かーわいいこと! あまり最近は動画とかで見ていなかったのだが、短くまとめた髪型と、さっぱりしたファッションでボーイッシュな印象のひーちゃんの愛らしさはそれだけでも抜群のもの。改めて見ていて気付いたのだが、彼女は私の好みの大切な要因である「目力強め」を存分に満たしているのだね。道理で可愛いはずだわ。ここにあの声が乗るんだから、もう非の打ち所がない。今回はそれさえ分かればもう充分かな。もちろん、ラジオなんかも複数担当しているので、イベントの回し方、咄嗟の受け答えのスキルも高い。これからもますます活躍出来ることは間違いない人材であった。 ちなみに、個人的ハイライトその2。「同い年の赤﨑千夏ちゃん、田村睦心ちゃんともよく遊びますね。あの2人はリアルキルミーベイベーで、やすなとソーニャそのまんまな感じで」。やキ神。 時貞さんフォーエバー、第80話。一週休んでの再開ってことでどうなることかと思ったけど、なんか最低限予定されていたイベントがちょこちょこ片付いた、っていうくらいの印象。結局アクエリアス聖衣はどこへ行ってしまったのでしょう。 第2ルートニヴルヘイムを進むのはチーム「話しかけづらい3人と別な意味で話しかけたくない昴」。チーム結成の時には一体どうやってコミュニケーションを取ったらいいのかと途方に暮れたものだが、昴が1人で熱くなっていれば、残りの3人は大体保護者目線で見られるので意外に統一感はあった。そもそも栄斗はあんまり回りのこと気にしないし、エデンはもう昴の中身が気になってそれどころじゃないし。並み居るレジェンド軍団の中でも一番話題に上らず、青銅軍団もほぼ初対面だったはずの謎の男さんの存在については、「まぁ、いてくれるならいいけども……」くらいの雰囲気で黙認されたようだ。せめて光牙と一緒に行動してれば、1年前にお世話になったときのお礼が言えたのになぁ。 基本構造は前回のエピソードと同じ。ほぼ敵陣中枢部のはずなのにまだまだ沸いてくる雑魚兵士を倒すのにまごまごしていると、レジェンドが「ここは任せて先に行け」と行ってくれるので、ひとまず今回の敵キャラには若手軍団だけで相対するという段取りだ。前回もちょっと思ったんだけども、雑魚パラサイトが沸いてくるのって当然進行方向からなわけで、それを氷河1人がその場にステイして「ここは任せて先に行け」って言っても、一切足止めの意味は無い気がするんだけどね。まぁ、多分側道みたいなとこがあって、そこからちょいちょい沸いてくるってことなんでしょう。 さて、今回の敵キャラは、次回予告でも告知されていた通りに、転び黄金2人目の刺客、元時計座にして元水瓶座、栄斗の怨敵にして今作屈指の残念キャラ、新たな名前はデスウォッチのパラサイト時貞さん。「主要キャラと因縁がある」「CV速水奨」「能力が時間停止」と、強キャラどころかラスボス要素まで兼ね備えているはずの時貞さんなのだが、どこで道を間違ってしまったのか、どうにも言動に威厳が感じられない。今回だってやってることを考えればかなり物語の中核にかかわる大事なポジションをもらっているはずなのだ。なにせ、アイガイオンさんとため口で話して「一級といえども命令するなよ」などと偉そうな口が叩ける身分なのだ。前回に引き続き今回もアイガイオンさんが出てきたので「あれ? 2本目のルートの守護もアイガイオンさんなの?」と不思議に思ったが、そのあとちゃんとガリアさんも出てきてくれた。一応あのルートはガリアさんのものよね。まー、時貞の現在のポジションは「特にどの一級の配下でもない、別次元での『あのお方』の配下」ということなのだろう。 時計だらけにリフォームした素敵なお部屋で自己紹介を済ませた後はまず軽く栄斗を挑発。しかし、この1年で必死の修行(音楽活動)を積んだ栄斗は既に恨みの連鎖からは解脱することに成功しており、「もう弔い合戦などしない、あくまで平和を守るのみ」と立派な姿を見せる。それに対する時貞さんもクールに応対して過去の因縁を断ち切ったさわやかバトルが展開されるのかと思いきや、なんと憎い憎いの熱烈コール。いや、お前が栄斗を恨むのは流石に筋違いだと思うのだが……まず玄武とかに復讐を誓わないと。いや、むしろ時の彼方に送り込まれたおかげで『あのお方』に出会うことが出来たわけで、感謝してもいいレベル。今回のメイントピックの一つはなんといてもハイペリオンさんなども賑わっていた「あのお方」のことであるが(まだ一応確定事項ではないので名前は出さないよ)、時貞の話しぶりだと「時貞が目覚めさせてしまった」ように聞こえたんだよなぁ。もしそうだとしたら、コイツほんとにろくなことしねぇな。今回の騒乱の元凶が時貞だったとしたら、このΩの歴史に名を刻むやらかしですよ。いや、多分元々あそこにいた存在だったんだと思うけどね。 新たにクロノテクターをまとった時貞は、相変わらず「どの辺が時間で攻撃してるんだかよく分からないよ」という紫色の闘気を飛ばして闘っていたが、一通り拳を交えたところで「時間を止めれば原子も止まる、原子が止まれば絶対破壊不能!」と丁寧に原理を説明して新技「クロノイモータル」を披露。Magic風に邦訳すれば「時間的不滅」である。防壁ですらなく、時間を停止したからこその一切不可侵。なるほどこれは強い。前回も絶対防壁の敵だったというのに、空気の読めなさも半端無い。栄斗さんが困っていると、そこはチーム・クールガイの面々である。エデンはまるで時止め後のDIO様のようなアイディアを思いつき「時間止めたら動けないだろ。時間停止を解除したら袋叩きだ!」と威嚇。流石神の子は対応がスムース。しかし、時貞はイモータルを解除せずに悠々と歩き始めてエデンを驚かせる。「私は時の王にまでなったのだから、時間を止めたまま動くことが出来て何の不思議があろう?」 不思議です! よく分かりません! そもそもデスウォッチっていう道具の意味がよく分かりません。死時計? そのサイズだったらウォッチじゃなくてクロックじゃないの? もう、エデンも栄斗も好き勝手な時貞に困惑模様。しかし、時を止めることでご満悦だった時貞にもの申す存在が2人。まず1人目は、熱くなることが得意技の昴。以前エウロパ戦で見せたもったいねぇパンチの再来か、「時間止めたら成長も無いだろうが」怒りながら時貞と同じような紫色の闘気をまとった昴のゲンコツは、一切破壊不能であるはずの時貞に傷を負わせた。「あれ? なんで? ひょっとしてあのお方が……いやいや、んなわけないし」と時貞さん困り顔。 そして、遅れてやってきたのは2人目の熱い男、キグナス氷河。「止める止めるって、それは俺の専売特許だぜ」と末端部分から凍らせ始め、そのまま「クロノドミニオン(時間支配)」と白鳥の舞いからのオーロラサンダーアタックの直接対決に。「時間停止VS凍気」という、画的にいまいち分かりにくいバトルの末、時貞さんも一度はレジェンドを攻め立てる。しかし、にわかパラサイトのくせにクロノテクターを絶賛し、そのために黄金聖衣をDISりすぎたせいで、未だに黄金聖衣が手元にこなくてイライラしていた氷河の怒りを買う。「今までで一番弱い敵だわ!」と思い切りDISり返され、そのまま伝家の宝刀オーロラエクスキューションからのフリージングコフィンというはめコンボでジエンド。うーむ、氷河さんの活躍としてはこんなものかね。「黄金さえ越えた」と自称している時貞を一切焦りを見せずに正面からぶっ飛ばしたのだから割と良い仕事だったとは思うのだが、「クール系をアピールし続けているおかげで危機感がない」「相手が時貞」という2つの原因のせいで、あんまり大した功績に見えないのよね。これ、もし星矢がぶつかってたら破壊不能の時貞はどうしようもなかった可能性はあるんだけどね(まぁ、この世界だったら、嘆きの壁を壊せたんだから時間停止くらいどうにでもなりそうだけど)。 ま、とりあえず氷河の無双っぷりはそれなりに見られたから良しとするか。あとは『あのお方』関係の情報はまとめておきたいところだけども……結局、時貞が原因だったのかどうかはよく分からない。ただ、時貞が「あのお方」の能力の一端を受け取ったのは確か。そして、それに対抗する昴も同じ能力を有するが、思想の面で異なっており、「時間が経てば成長がある」ということを認識してなんか邪悪な顔をした。そして、パラス様にねだられていよいよ四天王のクロノテクターが出現。デザインについては次回以降に要注目だが、ハイペリオンさんの「あれを出したらもう後戻りできんぞ」という台詞がなかなか気になるところである。 次回、再び第1のルートアルフヘイムに戻り、クロノテクターありのアイガイオンさんとの四天王戦一本目。アイガイオンさん、流石に1週で負けることはないと思うが、いまいち信頼が置けない光牙達4人チームがどういう形で巻き返しを計るのかは気になるところだ。 学園祭イベント3発目。そして、当然これが私の今年のメインイベントとなっております。これさえ見られれば正直1年のうち364日無くてもいいというくらいの重大事。昨年に続いて、また生でご本尊が拝めるありがたい参拝の日なのです。 開催は同志社大学アニメーション・ヴォイス同好会。昨年同時期のイベントも非常に質が良く、充実したイベントを作ってくれる団体だったので、今年も期待いっぱいであった。強いて難点をあげるなら、箱が大きい(立派なホールでやる)ので学祭イベントにしてはキャストさんとの距離が離れてしまうことなのだが、……何を隠そう、今回私は最前列。思いも届くこの距離で、ゆっくりじっくり堪能出来るってわけだ。いいところに運を使い切った。同日に郵送されてきた京アニのイベントチケット(今月末)の座席番号がどう考えても絶望的に後ろなことなど、一切気になりませんわ。最前列だったおかげで2人の躍動感も5割増し。特に御前の方は相変わらず動きが大きく、大して短くもないのに、ワンピースの下の方がちらちらドキドキな感じにまで。伊藤静と言えば足。これが鉄板であるね。プロレス好きらしい見事な動きでございました。
さて、伊藤静については、先日の立命館のイベントの記事で多少なりとも描かせてもらった。そして、我が心の本尊・大原さやかについても、大体昨年のイベントの時に描いているので、前振りは大して書くことがない。具体的に今回のイベントの中身についての感想を書いていこう。 まぁね、凄かったね。まごう事なき神イベントでした。学祭イベントでここまでのクオリティが実現出来たのは素晴らしい。本当に同志社のサークルさんは見事な手並みである。わざわざお呼びしたキャストの人に最大限の努力でもってイベントを作って応えようという気力が充ち満ちている。イベント中に司会の人が連呼していた言葉を引用するなら、「丹精込めて」だ。もう、今回のキーワードは「丹精込めて」だ。2時間近くある割と長尺のイベントながら、そりゃもうあっという間。やっぱりこの2人が動くとエネルギーが桁違いだ。何しろサービス精神の固まりであり、本当にイベント映えする「動く愛嬌」伊藤静と、圧倒的な舞台勘と天性の気配り、進行能力を持つ「ラジオの女王」大原さやかのコンビ。この2人の絡みというのは実はあまり聞く機会が無いのだが、折に触れて耳にするのはその相性の良さである。まぁ、2人とも「のんだくれ声優」という致命的な部分が共通しており、通底するサバサバしたメンタリティのおかげで非常に相性が良い。 普通のイベントならば「どちらかが回し、どちらかが受ける」という形になるものだが(実際、先日のナバと御前のイベントでは明らかに御前の方が「回し」でナバは横綱相撲的な「受け」を担当していた)、このイベントの場合はどちらも「回し」。2人の力が両輪となり、イベントのテンションはひたすら前へ前へと転がっていく。このノンストップ女子トークの切れ味たるや。今回は、サークルさんが選出した司会の人は微妙であった。いや、正直に言えばあまり上手い子ではなかった。どうもテンポが悪く、イベントの空気がいちいちぶつ切りになってしまうようなもどかしさがあり、開始直後からオーディエンスもはらはらしっぱなしだった。しかし、そこを綺麗に埋め合わせ、更にネタにまで昇華させて武器とするのがパーソナリティ芸である。「そういう扱い方をすべき」と判断した両名の攻めの絡みにより、あっという間に司会はネタキャラ化し、客席の熱を上げながら最後まで繋ぐことが出来たのである。序盤に、舞台の空気をぐいぐいと引っ張ってあっという間に空気を作ってしまう段取りの見事さには、本当に舌を巻いた。 具体的なイベントの内容についても、今回この2人に適した良い配分。冒頭は対決コーナーであり、2人ともあまり普段披露しない絵を描かされたり、クイズに答えたりといったお約束の内容。ゲームコーナーが一言台詞コーナーと合併されていたり、お約束ながらもまとまった進行は終始盛り上がっていた。まぁ、何しろお絵かきバトル第1戦からして「日本地図」ですからね。ちゃんと分かっている人が作ったプログラムである。今回はさほど地雷を踏まずに済んだが、お絵かき3問目の「互いの似顔絵」は2人とも意外に特徴を捉えていて、笑いより先に感心が来てしまった。いわゆる画伯声優のような絵心が無くても、意外にこういうイベントは面白いものである。2本目の神経衰弱勝負からの一言台詞は、「あの台詞」のオンパレードで場を賑わせる。ランダムに台詞が入っていたので、「あのキャラの台詞をこっちが言うのか」というシャッフルな感じもなかなか良かった。 下手なイベントだったらこの対決イベントだけで終わってもおかしくないところだが、ここから更にあと2つ。1つ目は「飲み語り」のタイトル通りのフリートークコーナー。今回選ばれたお題は1つ目が「声優になったきっかけ」というお約束のもので、2本目が「将来の自分について」。1本目についてはファンならば当然知っているような話ではあったが、改めて2人のオリジンに迫るとともに、綺麗に2本目のお題に繋がった。笑い抜きで真面目に業界での姿勢について語り合う2人の姿を生で見られたのは非常にレアな体験で、2人とも「生涯現役でありたい」という目標でトークが締めくくられた。本当に、ファンからしたらだた1つ望む言葉が聞けて感極まる。こういう時の大原さやかは、本当に真面目な人柄が良く分かるし、御前についても、キャラ云々を抜きにして、この仕事、アニメという媒体が好きなのだなぁ、というのが伝わって来て嬉しくなってしまう。個人的にはこの辺が1つ目の山場。 もう、フリートークのコーナーを設けてくれただけでも「運営gj!」と満足してしまったところなのだが、当然最後に待ち受けるのはアフレココーナー。こちらは短い台詞などではなく、きちんと書き下ろされた短編台本を読む形になっており、脚本も手慣れていてびっくりするような出来映え。今回のアフレコイベントの音源をCDにすれば商品としてニーズがあるレベルのものであった。1本目は割と分かりやすいショートストーリーで、御前扮する酔っぱらいOLを、終電の車掌であるさぁやがたしなめるというもの。2人ともホームグラウンドとなる配役であっという間に役に溶け込み、コメディタッチのシナリオに見事な命を吹き込む。やっぱり朗読関係の仕事を見られるっていうのは良いもので、1つ1つの息づかいに加えて、その時の表情や仕草までが全て見られる。呆れ声の時には腰に手を当ててポーズを取っているし、けたたましく笑うときには全身で大きく笑う。「これがアフレコ現場なんだなぁ」というのが見え隠れするだけでもファンは垂涎ものである。 そして、クライマックスは2本目の台本でやってきた。配役は、大原さやか扮する京都ご当地魔法少女「マジカル舞☆妓」VS御前扮する悪の手先のロボ少女である。もうね、始める前から御前が煽る煽る。既に伝説となった「変身縦笛少女マジカルさぁや」をご存じか。大原さやかに魔法少女という禁断の組み合わせが、まさかいっぱいの観客の前で実現することになるとは。鴨川等間隔殺法などの見事な必殺技を繰り出し、新たな歴史を刻んだ大原・魔法少女ヒストリーは間違いなく伝説となった。実を言うと「さぁやの萌えボイス」の原点は「マジカルさぁや」ではない。その少し前、「ぽぽらじ」で、あの「荒鷲」こと浅野真澄に煽られて必死にやらされた「きゅぴっ♥」な謎キャラがそもそもの始まり。あのとき、荒鷲先生が「さやさやが産卵中の海亀みたいな顔してるwww」と笑いものにしていたのがやたら印象に残っていたのだが、今回改めてそんな歴史を振り返ってみると、確かに魔法少女のために奮戦しているさぁやの拳は、常に硬く握られてぷるぷるしていたのであった。いやはやお見事! マジカル舞☆妓もお見事だが、実はその敵キャラである御前のロボ子も良いキャラをしていたりする。怒号絶叫で攻めるスタイルは、ただでさえ動きの大きい静節を更に際だたせ、体力勝負のアフレコ芸の真髄を見せてくれているようであった。あー、ほんとに今回の映像、どこかで買えないもんかなー、音源だけでもいいんだけどなー。 あっという間の二時間弱。ファンからしたらこれ以上のものはないという至福の一時でありました。改めて書いておくと、声優・伊藤静は本当に素敵なエンタテイナーであり、エネルギーに溢れる見事な役者である。そして、声優・大原さやかは、今も昔も我が心の深奥にあり続ける、唯一にして絶対のものである。これからも、2人の未来に幸大からんことを。そして、私もその声を聞き続けられますように。 追伸・「大原さやかは首筋が弱い」メモしときな! ずっと御前に狙われてて大変だったわ! もっとやれ! |
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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