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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「アラタカンガタリ〜革神語〜」 5

 今期3本目のサンデーアニメ。今期は頑張ってるなぁ。当然サンデーなので原作未読。今調べたら「ふしぎ遊戯」の作者が書いているということなのだが、実をいうと「ふしぎ遊戯」も知らなかったりする。同年代の人間が割と詳しくてカラオケでも関連曲を歌われたりするんだけど、正直その時代のアニメって全然知らないのよね。

 さて、そんなサンデーであるが、導入部は無難な滑り出し。異世界転移ものだし、主人公の少年にやや厭世観があるあたりはいかにもな設定だが、そこまで臭いというわけでもなし(まだ描かれていないだけかもしれないが)、設定はすんなり入ってくるので抵抗なく観ることが出来た。こうして比べると、やっぱりラノベよりも漫画原作の方がアニメ1話の導入は楽である。基本的に長い小説1冊分を前提にしているラノベと違って、漫画の週刊連載ならアニメと同じように1話目でキャッチーな掴みを用意していてくれるし、エピソードを切り分けても見られるように作られてるからね。普通に考えたら未知の作品なら漫画原作の方が取っつきやすいのは道理だろう。

 設定が何に近いかを考えていたのだが、多分過去に観た作品で近そうなのは「十二国記」じゃなかろうか。異世界転移の主人公が、実は国の権力者につく権利があるのだが、周りの人間からはそれを認識されておらず、世界のいろはも分からない状況で一からたたき上げで頑張っていくという設定。武器となるのも魔力を秘めた宝剣であるし、どうやらスタンド的な神のサポートもつく。古代日本のような古めかしい世界観もフィットする(十二国記は中世中国くらいのイメージだが)。あとは「右も左も分からない世界を、主人公と同じ目線で見守りながら少年の成長物語を見ていく」という進行になるだろう。唯一気になるのは、現代世界の方に飛ばされた正しい方の「アラタ」の扱いだけ。「現代から古代へ」という転移はたくさんの作品で描かれており、スペクタクルもあるわけだが、「アラタ」の方は逆賊の汚名を着せられた命の危機から、ぬるま湯のような現代に転移しているわけで、なかなかドラマが展開しにくそうである。これでワンサイドで「十二国記」もう一方のサイドで「はたらく魔王さま」が展開されてたらすげぇ笑えるんだけどな。

 媒体が媒体なのでそこまで衝撃的な展開にもならんだろうし、制作陣を観ても何か奇天烈なものが飛び出す予感は一切無いのだが、せっかくだからこの機会にサンデー作品に触れるのも良いかな、というくらいの感覚で付き合っていきたいところ。中の人的には、敵方の12体の幹部のキャストが相変わらず濃いので、「逆目線から観た八犬伝」みたいな楽しみ方が正しいのか。作者の出自を考えれば、基本的には女性向けっぽいしなぁ。私としてはメインヒロインが彩陽というだけでなんぼかいやされるので、それをダラダラ楽しむのが主目的。オープニングもスフィアらしいので、そっちも楽しみである。CMが割と良かったので、新曲は買いの予感です。


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 奇乳で酒飲みの整備士長! 第2話。もうあのおねーちゃんだけで満足。いつも通りの酒飲みキャラですよ。身近なところに奇乳が2人もいて主人公連中も大変やな!

 割と好きな展開です。1話でオレツエーしちゃったもんだからもてはやされるだけもてはやされても、元々残念ファイブなのは変わらない、上から絵描き、スペック厨、豆腐メンタル、コミュ障、ポンコツと揃っており、およそテレビに映っていい連中じゃない。それでも会見の席はみゆきちのおかげで何とか取りなして、一気にお国の人気者、CMスポンサーががっつりついて組織も嬉しい悲鳴だそうな。機体にスポンサーロゴは完全にタイバニの後追いだが、こちらは実在企業じゃない……よね(あんまりはっきり見えてない)。だとしたらタイバニ的なネタを作中のみで使ってるだけで、あくまであの連中が客寄せパンダになりましたよー、っていうことを表してるだけなので、多分そのうち剥がされる展開になるんだろう。もう既に2話の時点で格好悪くなってるしな。1話で盛り上がった時点で挫折回が来ることは確定してたわけだけど、意外と早かった上に、そこまで暗い雰囲気になりすぎずに「やっぱり駄目だったね!」って感じで戻ってきたのは重すぎなくてホッとしたよ。

 ただ、よく分からんのは彼らの所属してるMJPっていう組織のことなんだよね。これまで全人類がなし得なかったほどの大勝利を収める素晴らしい5つの機体「アッシュ」を開発したチームのはずなのに、それまで一切民間には知られておらず、秘匿組織っぽかったのに今回の騒動でスポンサーがつくくらいに注目を浴びちゃった。ほんで「金も無いから渡りに船」ってんで広告は全部受けちゃったわけだけど、結局こいつらは隠れたいのかおおっぴらになりたいのか、どっちやねん。今まで影の組織だったとしたら、なんでそんなトンデモ兵器を製造することが出来たのか。そのあたりがよく分からん。そもそも連中が先週放送分で前線のものすごく近く(確か移動に2〜3時間って言ってた気が)にいたのも謎だし。おまえらまだ学生なんだろ? いくら「アッシュのために育てられた」からって、前線付近で飼っておく意味は無い気がするんだが。まだ世界設定は見えないなぁ。

 代わりにロボの性能については、前回「チート過ぎるし開発コンセプトがわからねぇよ」と文句をいったが、一応それっぽい理屈があったのでこれは納得しよう。人間の本能、厳密に言えばDNAレベルの生存本能を武器にして、超逃げるモードか超戦うモードで相手をなぎ払えるらしい。当然どんな仕組みかは分からないが、何となく面白そうな設定にはなっている。ま、その割に今回はいきなり「どっちとも取れずにうんともすんとも言わない」という中途半端な結果になってたけども。「蛇ににらまれた蛙だ」って言われてたけど、それだと生存本能モードだよね。まぁ、「動いた方が逆に危ない」っていうのが本当なら、そのために完全に固まっちゃったのかもしれないが、相手の初撃を受けるまではそんなことわからんしなぁ。うん、やっぱり謎だ。当然相手の攻撃意図なんかも謎だが、その辺は相手が誰なのかも分かってないんだから考えるだけ無駄だな。「きっと相手は人類には想像も出来ないようなとんでもない動機があるに違いない!」って思っていたら大したこと無かった連中が、ヴェイガンって言います。

 ま、シナリオラインは分からないが、メカの仕様がはっきりしたし、今回は少し詳しく5つの機体を見ることが出来たので、オリジナリティは見えてきた。外装部分が後発でドッキングするところとかは面白かったじゃない。合体の仕方が竜星王に接続するときの大連王にしか見えなかったけども。しかしカラーリングとネーミングがな……ブルーワン! パープルツー! ローズスリー! ゴールドフォー! レッドファイブ! って……一人ファイブマンみたいなのがおるな。「ローズ」の時点で怪しいけど、パープルとゴールドは明らかに追加戦士だし。池田君はゴーカイジャーでシルバー、こっちではゴールドモードか。そのうちレジェンドクラッシュが見られるかもしれない。ただ乗ってる機体が「アッシュ」っていう響きだけで判断するとボウケンシルバーの顔がちらつくんだけどな(戦隊ネタだけでどこまでひっぱれるかチャレンジ)。

 色々楽しいんだけども、ひとつ気に入らんのは民衆の意志を反映させるために表示されるニコ動っぽい動画サイト。ニコ動はアニメとの関係性が深いために、流行りだしてから色んなアニメで使われるようになったんだけど、安易にやり過ぎてて不快感が先に立つ(あんまりニコ動好きじゃないからだけども)。まぁ、「ヴァルヴレイブ」はツイッターだったし、似たようなもんかなぁ。ニコ動って人間が宇宙に行った後もあの仕様なのがすげぇな。それとも、全てのテレビ放送があの形になってるんだろうか。メディアも様変わりしねぇな。

 追伸・参謀役の補佐官の女性(ますみんがやってるやつ)がなんかそのうち裏切りそうで怖いです。こうしてみると日笠・井口・浅野・大原と、やたらラジオ向きな人材ばかりが集まっているキャスト陣。公式ラジオとかやってないのね。


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○「革命機ヴァルヴレイブ」 5

 今期三本目のメカものであり、放送前から大量のCMを打ち出しまくって話題も色々刺激的な、MBSの「お金使ってます」番組である。CMであまりにもangelaが容疑を否認し続けているため、なんの罪で責められてるのか分からないけど「とりあえずお前らがやったやろ」と言いたくなる作品。まぁ、1話目ではエンディング流れませんでしたが。

 力が入っている作品なのだから当然話題は豊富である。実は割と久しぶりなサンライズ制作のロボットものであり、監督は意外や意外、松尾衡である。確かにサンライズ作品にも参加していることはあったが、松尾監督と言えばプレスコというイメージが第一にあり、サンライズ制作でそういうのはあんまりやらんやろな、という気がしていたので、このタッグが実現したのは非常に驚き。当然今回もプレスコ収録であり、そこにサンライズのロボット映像が乗るという、恐ろしく手間のかかった作品作りが実現している。基本的にプレスコは準備が大変なので絵についてはある程度譲歩する部分があると思うのだが、今作はとにかくドンパチやらなければいけない作品ということで、音の後に従う画にも手抜かりは許されない。どういう制作体制になっているのかは分からないが、とにかく予算と手間がかかっているのは間違いない。

 そんな1話目だが、ま、普通のロボものである。楽しげな学園生活に突然国が敗れて主人公が悲劇のど真ん中、そして無茶なロボット搭乗からの覚醒バトルで無双乱舞、というのは非常に分かりやすいテンプレートのなぞり方。基本的に人間対人間の宇宙戦争なのでそれこそガンダムなどの古式ゆかしいスタイルと思って見れば分かりやすいし、1話目からハムエッグが大活躍して主人公の持つポリシーと、それに対抗する敵対勢力の持つイデオロギーのぶつかりあいは分かりやすい。これに無茶な設定のロボットが絡むわけだが、ロボットの起動にいかにもいまどきな精神的なファクターが入り、血液を媒介した生体認証によるロボットとパイロットの融合で「メカのみの戦いじゃない」ということを示している。悲劇のどん底から「人間をやめた」孤高の主人公というと「コードギアス」に近い部分もあるかもしれない。

 で、そんなお話だったわけだが、第一印象でいえば「まぁ普通」。サンライズなので作画面が整っており、戦闘シーンなんていかにもな出来だが、今更驚くほどのことでもないだろう。今期は既に「それなりの宇宙戦争」がいくつものアニメで描かれているため、既に食傷気味でもあるし(ま、それはこの作品が悪いわけじゃないのだが)。他の作品との差別化を図る最大の要因はプレスコによる音響・作劇の部分であるはず。正直言って、1話目ではそこまでプレスコのうまみが出てはいないように見えた。ホントに大変な作業であるはずのプレスコは、役者連中も固まって本読みから参加して画作りを行うため、本来ならば出来る限り密度の濃い関係性を構築する必要があるわけだが、今作はどうも参加している役者の数が多い。「夏雪ランデブー」はほぼ3人、「紅」でもせいぜい6〜7人程度だったはずだが、今作は優にその3倍はいるだろう。もちろんその全員が打ち合わせに参加しているわけはないので、プレスコにどっぷり関わるのはメインの数名だと思うのだが、それでも特有の「生々しさ、密度の濃さ」を出す効果はやや薄まってしまう。ドンパチが派手な分、個々の演技のやりとりのウェイトも軽くなるので、それは致し方ない部分ではあると思うが、出来ることならもう少しじっとりと絡みつくようなプレスコ特有のあの空気を味わいたいものである。

 でもまぁ、やっぱり中の人の話題はどうしても盛り上がりますけどね。今作は、メインヒロインが死んだくさいので女の子をどう扱っていいのか微妙だが、とりあえずメインは逢坂君である。今のところ学園側ではっきり絡んでるのは茅野愛衣くらいだろうか。そして、やたら濃いのが相手側。福山・宮野・細谷・梶。司令官は小野Dでサポートに水樹奈々。なんだこの国。流石にちょっと勝てる気がしない。そして、収録スタイルの関係なのか、割と贅沢に盛り込まれたキャスト陣がことごとくモブで出てくるというのが恐ろしい混沌を生んでいる。何が兼ね役で何が本役なのかよく分からなくなってくる。この世界には美菜子ボイスのアナウンサーがいて、よっちんボイスのオペレーターがいて、中村ボイスのエンジニアがいる。ツイッター的なソフトで流れ込んでくる大量の声の中にはそれらが全てまとまっている。カオス過ぎる。すげぇ贅沢な音声ソフトが流行りまくってる時代みたいに見えてくる。とりあえず、松尾監督のプレスコというだけで「沢城先生は? 座長は?!」と不安になるが、今回はいなかった模様。ちょっと安心した。プレスコでまたあおちゃんと共演とかしてると、多分死ぬ(あおちゃんの方が過呼吸で)。

 あと、メインテーマが予想通りにハマっていてちょっと楽しかった。西川の旦那と水樹奈々って曲の方向性がほぼ一緒みたいなもんだから、すげぇ違和感の無さ。良い具合のマンネリ感で、新曲なのにこの安心感は異常。


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 やばい、勇者ちゃん可愛い、第2話。べたべたなツンデレのはずなのに、なんか憎めない。この不思議な感覚は……ぴかしゃのウザキャラ?!

 同じようなネタやってるんだからすぐ飽きるかと思ったけど、2話目も割といい感じだったよ。なんかしゃきしゃきしてるんだよ、このアニメ。そりゃWHITE FOXなんだから上手いこと描けるのは普通といえば普通なんだけども。今回だって岩畑さんのコンテだし、ギャグのメリハリの付け方とか、そこから一気に緊迫させる押し引きとか、色々と気持ちいい。魔王と勇者のハンバーガー注文コントのとことかは普通に笑える。流石にギャグの底は見えてきたけど、それでもやるせない生活感の出し方とかが楽しいのよね。「トイレットペーパー」→「お総菜のコロッケ」っていうカットの切り方とかさ、多分あそこで勇者もみんなと同じように考えたと思うんだよね。「あー、トイレットペーパー安いけど、まだうちに割とストックあるしなー、でも次にこんなに安くなるタイミング分からないから買っておこうかなー」とか、「コロッケ……と唐揚げだとちょっとバランスが……あぁ、でも今日はもう料理する元気なんて無いし、コロッケだけじゃおかずじゃないし……いいや、食べきれなかったら明日の朝食べよ」とか思ってたに違いない。勇者は1人暮らしだから魔王城よりは生活に余裕があるみたいだけど、テレアポのバイトだけで食うのはなかなか大変だろうなぁ。女性の方が金はかかるしなぁ。

 そして、そんな勇者ちゃんが色々可愛いのです。あしらわれてふくれっ面の勇者ちゃん、強がってみたけど財布落としちゃったせいでどうしようもなくなってしょんぼりの勇者ちゃん、今までの人生を振り返ってむなしくて泣けてくる勇者ちゃん。頑張れ勇者ちゃん。まぁ、一番可愛かったのは部屋の外で恫喝してるのに無視され続けて泣いちゃった勇者ちゃんだけども。本当に中の人が良い仕事してる。あとバイト仲間の奇乳ちゃんも割と可愛い気がする。あと勇者ちゃんのバイト先の友達がフジイだ。今後も女の子が可愛いアニメでありますように。

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○「スパロウズホテル/血液型くん!」 ー

 一応、見てますよ、っていうサイン代わりにあげておく。……すまん、見てないかもしれん。僕らのあいまいみーはいつ帰ってくるのでしょうか。この2本なら2つ合わせても5分で終わるよ! うち30秒は犬だよ! まぁ、お約束ですけど、「何でアニメ化する必要があったんでしょうね」。いや、別に文句は無いけども。「血液型くん!」は中の人が「確かにそれっぽい」と思う組み合わせなのがちょっと好き。福山潤って、あんなわらかそうとしてるキャラなのに、どこか生真面目でA型っぽい気がする。石田彰は血液型とかどうでもいいレベルで超越してるけども。


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○「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」 5

 さて始まりました、「俺の幼なじみはとにかく可愛い」。もう、1期のときからそれしかないし。ホントにね、麻奈美さんさえいればいいのに、なんか色々と余計なおまけがついていて、何故かおまけの方がメインみたいに扱われてるのが釈然としない作品です。しかも、漏れ聞こえてくる噂だとどうにも田村麻奈美さんはここからあまりいいポジションじゃないみたいです。駄目だよね、主人公をそんなに虐げる作品は。脇役はどっか行けばいいのに。

 というわけで、麻奈美さんが出る時のみ特別ボーナス、それ以外はダラダラと見る形になりますが、一応2期目だし、1期放送後のTrue routeと称した特別編なんかもあったので、ストーリーは進んでいるのでバックグラウンドもちゃんと出来てるはず。……その割に京介と桐乃の関係性って進んでないようにも見えるけども。いや、進んでも困るな。少なくとも1話を見た時点だと、桐乃が更に「単なる嫌な奴」になっていたような気もするが……これが受ける人には受けるんだろう。その感覚は分からなくもないんだ。本当に不愉快になるほどに振り回されるのが快感な人もいるだろうしなぁ。ある意味ツンデレとしては正しいのかもしれないが……僕はいいです。麻奈美さんがいるから。今回も1クールあるわけだから、そのうち何話か麻奈美さんに割いてくれれば我慢しようと思います。優先順位としては麻奈美さん>>>あやせ≧瀬菜。瀬菜はまだ出てきて日が浅いけど、こういうタッチの伊瀬茉莉也ボイスって貴重な気がするので、割と好みだったりする。メイン2人にいまいちときめかないので、多分この作品を楽しむにはハードルが高いとは思うのだけども。

 結局「どのヒロインがいいか」の話しかしてない気がするけど作画とか作劇がほとんどブレないから、結局「どういう方向に萌えを先鋭化させるか」が勝負の作品になるんだよね。だったらやっぱりヒロインを追いかける目線で見るのが一番正しい。たとえむなしい行為でも、僕はそう思うのです。そうやって身も世もなく楽しめるようになるなら、案外良いアニメなのかもしれないと思う。

 でも開始2秒で「えろーい」って言えるエロゲーっておかしくないか?


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○「ハヤテのごとく! Cuties」 4

 気付けば4期とか。すげぇのは間違いない。なにしろ他の作品(ひだまりとか、ゼロの使い魔とか)とは訳が違い、この作品の場合は1期目が4クール、2期目が2クールだったのだ。今期は1クールなので、3期と併せてトータルでまる2年もの間放送し続けたことになる。深夜アニメジャンルでのこれは間違いなく快挙だろう(まぁ、1期1年間は朝番組だったわけだが)。

 ただ、その4期の蓄積がそのままプラスに転じていれば良いのだが、残念ながらそうでもないのがこの作品。ま、私がファンでもなんでもないせいなのかもしれないが、1期2期までの繋がりが3期では一切無くなっており、今回はその3期の続き(?)としての続編。シリーズ物として一本の縦軸があった3期とは違い、今期はタイトル「Cuties」が示す通り、1話で1人のヒロインを掘りさげるというオムニバスになっているらしい。正直言うと、オムニバスの方がありがたい部分はある。3期はシリアスをがんばっちゃったものだから、最終的に「別にこれハヤテじゃなくてもよくね?」という感想しか出てこず、あまり盛り上がらなかった。今期は完全にハーレム状態となったアパートを中心に、シリアスに寄らないギャグ中心の作劇になるだろうから、少なくとも3期の終盤よりは見ていて退屈しないものになりそうである。

 とはいえ、やっぱり3期のデザインはあまり好みじゃなくて、1期の川口版、2期の岩崎版が好みだった身としては、どうも集中できないのは厳しい。好みの問題だけじゃなくて、あんまりギャグとしての勢いの付け方とか、キャラの可愛らしさの見せ方とかが上手くない気がするんだよね。あれだけヒロイン勢が出ているのにピンと来ないし、1期2期で可愛かったはずのヒナギクやナギもなんか微妙だ。ヒナギクはまだメインヒロインオーラを出しているからいいとして、ナギなんて本当に単なるわがまま娘だ。これから先、1人1人スポットが当たるときにこのイメージを改善出来るのだろうか。多分、この絵だと無理な気がする。まぁ、俺がキャラクターについての関係性とかさっぱり分かってないっていうのも問題だと思うけどさ。だって、原作読む気にはならないし、「そうだ、キャラクターだけでも把握するためにwikiでも調べてみよう」って思ったら、「ハヤテのごとく!」→「登場人物」→「三千院ナギ」って3段階も階層化されてるんだぜ。心も折れるわ。どんだけこの漫画のためにwikiの容量使ってるんだよ。

 一応、良い点はフォローしておくと、やっぱり1話区切りなので視聴後にもやもやは残らず、良かれ悪しかれすっきりしているのは美点。印象が薄い回はそのまま忘れてしまいそうだが、もしここから面白いエピソードが出てくれば、区切りが分かりやすいので1つ1つのネタまわしに苦労はしないだろう。また、オープニングをヒナギクが歌ってるのも個人的には嬉しい。2期のときの「本日、満開ワタシ色!」は好きだったのです。御前が楽しそうにしているのは何より。放送前の特番でNG出してる御前が凄く良かった。


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○「ゆゆ式」 4

 あれやな、きららやな。それ以上に何を言えばいいのかさっぱりですわ。かつて無いほどにユルくて、メインの3人に百合要素あり。「ユルい百合という意味のゆるゆりというのはどうかな?!」でもこれを見た後だとゆるゆりの方が圧倒的に緩くないよな。ネタは割と勢いがあったし、変態性も割とガチだったし。全く同じようにるみるみが津田ちゃんのことを「ゆい」って呼んでるアニメでも全然違う。それにしても「ゆい」って名前の子が最近やたら多いな。

 いわゆる日常系。「みかみこまたのゆゆしき!」っていう文字列はまんがタイムのCMで嫌と言うほど聞いてきたが、実際に作品を見るのはこれが初めてである。日常系に対する敷居は低い方だが、これは果たしてどうかなぁ。「Aちゃんねる」はあんまり好かんかったのだが、今作はあれに空気が一番近い気がする。いや、あれよりもメリハリに乏しい。このユルさがくせになればひょっとしたら価値を見出せるのかもしれないが、1話目時点では「ちょっとキツい」としか思えなかった。そりゃね、前クールで「女子高生4コマ」アニメっつったら「あいまいみー」だったわけで、クルーンの登板後に星野伸之がマウンドに上がったようなもんだから。そりゃ打てるわけもない。もう少し目が慣れてから考えることにする。

 でもなぁ、あんまり興味を惹く要素が無いのも事実なんだよなぁ。監督が誰なのかさっぱり分からない人だし、脚本は私が苦手としている数少ない脚本家の1人高橋ナツコである。制作スタジオもピンと来ない名前だし、ここから何か大きな収穫があるかといえば、多分答えはNOだ。いや、そもそもこの手のアニメで大きな収穫を期待する方がおかしいけども。別に「あっちこっち」だって嫌いじゃなかったんですよ。何とかそのレベルにまで到達すればいいけども。

 中の人的には「結衣+ちなつ」コンビに加えての種田梨沙。津田ちゃんはこのポジションしか回ってこないよな。るみるみがかっ飛ばしてくれれば何かが目覚める可能性はあるが、この急速だと「直球表題」の10分強にはとても勝てないと思われる。「なんなん?」


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○「翠星のガルガンティア」 6

 今期2本目のロボ作品。宇宙作品のくくりでいうならヤマトも加えて3つ目だ。今期は更にもう1作品控えているので、やたらロボットの多いシーズンである。去年はやたら少女漫画のシーズンとかもあったし、こういう傾向って被るものなんだろうか。まぁ、年中無休で「やたらラノベと日常ものが多い」国ですけどね。

 さておき、制作はI.G.、監督にはギアスなどで長年サポート役を続けてきた  村田和也がクレジットされている。かなり本気のメカ戦闘に期待がかかる体制である。脚本が虚淵というのが吉と出るか凶と出るかは分からないが、なかなか見慣れないジャンルだし、ハナハル絵ということもあるので雰囲気は初回では想像出来ない方向になっている。相変わらずのハイブリッドっぷりから何が飛び出して来るかは今から楽しみだ。1話目では、導入となる「巻き込まれ」の顛末が描かれているが、素直に面白そうだと思えた。

 まず、冒頭屋良さんのナレーションから幕を開ける宇宙大戦争。なにやら凄いことが起こってはいるが、正直、何が起こっているかまでは細かく理解出来なかったのは善し悪しである。バジュラのような異形のエイリアンを前にして、人類はコールドスリープによる人海戦術をとり、秘蔵の新兵器で一気に片を付けようと挑みかかった。これまでにない労力をかけたおかげでいいところまでは行ったようだが、相手の戦力はまだまだ想像を超えており、結局主人公を含む大隊は敗走。隊長の命は犠牲となり、ワープ的なものを使って帰還しようとした主人公機も、ギリギリでバジュラに取り付かれてしまい、ワープの次元断層的な何かに引き込まれてしまったという。

 うむ、専門用語は分からないが、分かる言葉で説明すれば状況は理解出来る。分からなかったのは「どういう兵器で何をしようして、どういう風に失敗したのか」という部分だけである。で、最初はそういう部分が分からんのはいかんでしょ、と思っていたのだが、後半の展開を見てそれもやむなしと理解した。何しろ、我々の理解が及ぶ範囲、つまり現代科学が及んでいるのは、主人公が飛ばされた「地球」の文化レベル程度なのだから。あのガレージの中で「原始人」たちが必死に主人公機をぶっ壊そうと四苦八苦していたように、我々も冒頭の宇宙シーンで主人公達がやっていたことは理解出来るはずがないのである。「分からない戦争」をたっぷり尺を取って見せつけることで、その後に待ち受けていた主人公と原始人たちの異文化遭遇の衝撃がより分かりやすいものになったのである。

 あとはまぁ、女の子のおしりが可愛いアニメになった。流石のハナハル絵、野郎もそれなりだがやっぱり女の子がぴちぴちする。メインヒロインになりそうなひーちゃんボイスの娘のつやつや感は実に良い。それまでが無機質な宇宙での孤独な戦いだっただけに、突然人に触れての泥臭い空気は、やっぱり生きてる実感があった方が気持ち良い。全体的にむちむちぎみのキャラが多いので、そこは良いと思いました。異文化接触のあり方も割と丁寧に描かれており、言語はわからねーし、お互いの意図は読み取れないし、色々と大変。主人公機(CV杉田)のおかげでボチボチ言語での意思疎通は可能になるだろうが、しばらくは主人公の受難も続きそう。地球が今どういう状態なのかとか、結局あのバジュラたちは何だったのかとか、まだまだ分からないことが多いので今後の展開は全く読めないが、少し新鮮な気持ちで見られる作品にはなりそうである。ハナハル絵のキャラが見やすいだけじゃなくて、背景のメリハリもあって凄く情感が出てるのがお気に入り。地球は空があって海があってまさに「翠星」ってな感じなのだが、主人公が逃げ惑っていた工場の錆び臭い雰囲気が対照的に際だっていたのが良いです。

 絵も悪くないし、話の引き込み方もそれなり。あとは中の人さえ揃えば完璧。宇宙連合の連中はしばらくお預けだろうから、地球上のキャラだけで見ていくと、まず主人公は石川界人という新人さんのようであるが、そうとは思わせないだけの下地があるので感心。この子はまだ若いのだが、所属は安定のプロフィットである。プロフィットの若手発掘ヒット率が半端じゃないな。そして、メインヒロインは安定の金元寿子だし、サポートにはこにやんや御前で固めている。そしてこちらのロボットものにも安定のさぁや出現。今期は宇宙が絡むロボット戦で2つともサポート役やってます。なんかもう、それだけでもいいや。


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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