最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「よんでますよ、アザゼルさん。Z」 5 迷い無き2期目。映像特典につられてうっかり1期のBDを揃えてしまった身としては、そりゃま、応援せざるをえない。今期放送ってことは、水島監督はガルパンの最終話の作業と同時並行でこれもやってたってことなんだろうな。ホント、15分番組でよかったよね。今期は事前にどういう形式になるのか知らなくて「もしかして30分やるの? 流石にダレるぞ」と思ってたら、むろみさんとの合併枠だった。割と俺得。 ま、1期から大きく変わった部分は無いので、同じように楽しめれば無問題。相変わらずキモい顔のキャラクターが多くて本当に嫌悪感満載の下衆アニメであるな(褒め言葉)。唯一1期と違っている部分があるとしたら、佐隈さんが既に覚醒モードになっているという点くらいだろう。あんなに可愛いメインヒロインなのに、初回からいきなりケツを突き刺されるとか、不憫過ぎるわなぁ。あと、もっさんは可愛いな。「1話で変則的に作中作OP」ってなんだか爆死フラグみたいに見えなくもないのだが、もっさん可愛いからオールオーケーだった。魔界版のアザゼル・べーやんの2人も割と決まってるし。魔界版になると、ますますアザゼルが中の人っぽくて困ってしまう。もう、もっさんや佐隈さんも含めて、これ中の人で実写版やろうぜ。カズ中井のまんだはんが一番見たいかもしれない。
○「波打ち際のむろみさん」 5 ……フツーだぁぁ! いや、そりゃそうですよね。アニメ化が決まった時は素直に喜んだものですが、改めてアニメを見てると、「なんで俺、これのファンなんだろうなぁ」って悩むもの。なんかね、もともと好きだったんですよ。一切話題になってもいないのに、コミックスを買い続けてたんですよ。なんでだろうね。多分、この作者のギャグの微妙なラインが肌に合うんでしょう。単なる海洋ギャグ漫画のはずなのに、たまに人生訓話とか青春ものが紛れ込んでくる節操の無さも嫌いじゃないわ。絵だって下手な方だと思うのに、不思議と味わいに思えるわ。いえちー可愛いしな。トータルすると、「好きなものは好きなんだから(略)」。 というわけで私が望んだアニメ化であるが、やっぱりフツーである。前に「アザゼルさん」と一緒に放送していた「変ゼミ」よりは一般受けするだろうが、多分(ロケーション的に)近い「イカ娘」みたいな爆発力は無いだろう。現時点でファンじゃない人がアニメから大きく吸い寄せられることもあんまり無いだろう。そんな気がする。別にアニメが悪いとも思わないけど、もともとファンだとあんまり客観的な判断が出来ないからよく分かりません。アニメとしての質は並だし、何か大きな特徴があるわけでもなし…… いや、特徴はある。しかも2つある。1つは、中の人だ。むろみさんに田村ゆかりを起用してくれたのは本当に良い采配。周りのキャストも地元出身で囲ってくれたのはかなりの評価点だし、地元声優とは言っても、実はゆかりんやあいぽんの福岡方言を聞くチャンスっていうのはほとんど無いのだ。「ご当地もの」が好きな私としては「47都道府魚」的なこの作品を応援するのに充分な理由である。しかもイエティが千和で、ワイズマンが芳忠さんらしいで。それなんてささみさん。そういやまだ乙姫のキャストが出てないけど、一体誰になるんでしょうね。イメージとしては御前あたりだよな。出来ることならば長寿作品になって、鳥類会談が出来るあたりまではアニメで見たいです。頑張って下さい。 そしてもう1つの特徴は、良いのか悪いのか分からないオープニングである。……すみぺは、多分彼女のキャラを考えれば正しい方向でのデビューなんだろうが、売り方としてこれで正しいのかどうか……CMを見て笑ってしまったけども、むろみさん一切関係無いやないか。一体どこにいくことになるのでしょうね。それにしても、今後はダチャーンやすみぺ、中原麻衣なんかに囲まれた状態で田村ゆかりがアフレコ現場にいることになるわけだが……胸部装甲に格差が有りすぎる気がするが大丈夫なんでしょうかね。 PR ○「宇宙戦艦ヤマト2199」 6 ヤマトが日曜夕方に始まった。先に書いておくと、私は恥ずかしながら「宇宙戦艦ヤマト」を全く知らない。「全く」というのは文字通りの意味ではないが、大まかなあらすじをそこかしこから漏れてくる一般常識程度に認識しているのみで、実際の画面を見た経験がほとんど無い。アニメを見るようになった時期を考えると致し方ないことだが、ガンダムは見たけどヤマトは知らないあたりに限界があるのだ。 そんな人間からすると、このリメイクという試みはそこまで魅力的なものではない。昨今、新しいコンテンツに閉塞感があるのか、それとも日本のアニメ文化がある程度爛熟してしまったことを示すものか、リメイクはことさら多くなってきており、当然のことながらその中にはあたりもハズレもある。ただ、そこまで大きな「ヒット」というのは残念ながら見たことが無く、どうしたって「昔は良かった」という懐古主義的な評価を打ち破れないパターンがほとんどではなかろうか。そうした中で、敢えてこの不可侵領域とも言える「ヤマト」に触るというのは、非常にリスクの高い試みであると、素人目線でも思わずにはいられなかった。加えて、私自身はファンでも何でもないし、若造特有の思考では「どうせ手垢のついた古くさいコンテンツだろ」という思いが先に来るのである。これが日曜夕方に始まったところで成功するとは考えにくい。非常に個人的な事情だが、ホントに日5枠と相性が悪いっていうのもマイナス要因だ。 ただ、そんなネガティブなイメージから視聴を開始したが、どうも、これは何か違うようである。既に今作は全国の劇場で先行放送されているとのことで、きちんと「劇場視聴に耐える」レベルで制作が継続している。そして、イベントが続いているということは、きちんと客層がついているということでもある。実際、私の知り合いに1人好きな奴がいて、そいつは金もないのに熱心に上映が始まると劇場に足を運んでいるのだ。つまり、これは旧作ファンにも(程度の差はあれ)興味を持たせるだけのものになっているし、それだけの覚悟が籠もった作品ということになる。 実際、1話目を見て色々と考えを改める必要があると思い始めている。導入部分の大きさは圧倒的である。とにかく画面の精緻さが凄まじい。劇場クオリティをそのまま持ってきているのだから当然であるが、最近では特に驚くこともなくなったCGによる「宇宙戦争」の描写、そして個々の艦隊、戦闘機のディティールが段違いである。昔から日本のアニメファンが憧れ続けた「宇宙戦争」の迫力は、現代で再現するとこういう形にリファインされるものなのか。CGなのでどうしても軽さが気になる向きはあるだろうが、とにかく細かくて鮮やかな画面になっており、多少の浮き方は許容範囲内だ。力の入り方が違うその画面のクオリティで、とにかく押さえ込まれた気分である。これは、ひょっとしたらものすごくラッキーな形で「ヤマト」に出会うことが出来たのかもしれない。 あとは知らないなりに素直に見て行けたらいいなぁ、と。そして当然お仕事なのでやっておくのは中の人の話ですが、もう、とにかくおっさんどもが恰好いいのがね。艦長役に菅生さんの時点で何も文句がでないけども、これに小川真司なんかも絡むし、江原さんとか玄田さんとか、濃いよ、とにかく濃い。メインとなる古代進が小野Dなのも違和感はない。ま、ここは旧作ファンには文句を言われそうなところだけども、こればっかりは時代が移ってるんだから仕方ないよね。そして女性キャスト。森雪役、桑島法子。な! ここだな、もう、それで全てだな。更にちょろっと出てきた子がサトリナだったりすると、色々捗るわ! 最後に1つ引っかかったのが、エンディングで流れたテーマソングが何故か合唱曲になっていたところ。イントロが流れた時点で当然ささきいさおボイスが来るだろうと思っていたので思い切り腰砕けだったのだが、誰が歌ってるのか調べたらエラいことになっていた。その使い方、流石にどうなんだろう。贅沢なのは分かるけども。いっそのこと1人1人で別に歌ってるところを聞いてみたかったもんだなぁ。「宇宙戦艦ヤマト 歌:飛蘭」 どやねん。「歌:麻生夏子」 コレジャナイ感。 ○「進撃の巨人」 6 今期の注目作と言ってしまって問題無いだろう。ちょっと前に原作の方も随分話題になった例のアレのアニメ化である。最近は講談社系でなかなかアニメでビッグタイトルは多くなかったので、これは多分色んなところの期待がかかっているんだと思われる。 当方、原作はそんなに詳しくは知らない。流行った直後に確か3巻くらいまでは人に借りて読んだのだが、「アイディアはいいし、1巻は確かに面白いけども、あんまり長続きするネタじゃないよなぁ」と思った記憶がある。だから現時点でどうなってるかは知らないし、このアニメがどこへ行くのかも知らないのである。しかしまぁ、やはり「1巻は面白かった」と思った迫力はそのままにアニメ第1話に反映されている。制作スタジオの名前は聞いたことが無かったが、どうやらI.G.からののれん分けらしい。ここに荒木哲郎ということは、つまり「ギルティクラウン」のスタッフ。……あれ、そう聞くと突然しょんぼりし始めるが……違う違う、ギルクラがあかんかったのは脚本だった。映像は要所で見事なものがあったし、やはり荒木監督は見得を切るのが非常に上手い監督である。「巨人とそれに対抗する人間達の戦い」というのは画面の作り方にも工夫のしがいがあり、原作絵があんまり上手くないこともあり、アニメでダイナミックな画作りを試みてアニメらしい魅力を盛り込むことが出来る作品だ。人間達のメインウェポンとなるワイヤーアクションのギミックもいじり放題であり、PVの時点ですげぇと言われていたアクションパートは、凄まじい密度のオープニングにがっつり表れていた。オープニングの構成はかなり凄絶なので、しばらくは飽きずに見られそうである。 その他、キャラクターの描写については、なんだかエッジがきつく仕上がっており、影の付け方なんかも独特の部分があるのだが、これは好みで「すげぇいい」と見ることもできるし、「なんか浮いてるわ」と感じることもあるかもしれない。巨人の描かれ方は実におどろおどろしく出来ており、こちらは良い具合。1話のクライマックスで描かれた救いの無いシーンなんかも遠慮無くやってくれているし、本当に胸くそ悪い仕上がりになっているのもこの作品ならば正しい方向であろう。このままのクオリティが維持出来るならば、やはり注目作といって問題なさそうだ。 ただまぁ、後は「ギルクラ」の不安を思い出せば、シナリオ部分で緊張感を長続きさせられるか、っていうことになるんだけどね……小林靖子は直前に「ジョジョ」の仕事で信頼を得ているので期待したいところである。中の人については今のところ特にないが……メインヒロインの中の人が知らない人や。なんか固いけど、どうやら声優専業じゃないみたいだ。ちょっと不安。 「ジョジョの奇妙な冒険」 4→6 頑張りましたな。ホントに、「JOJOをアニメにする」っていうだけで完全にムリゲーモードだったはずなのに、それをどうにかこうにか形にし、きちんと評価されるレベルにまで持っていくことに成功した。もちろん賛否はあるだろうが、とにかくスタートラインを超えただけでも、津田監督には語り継がれるだけの功績があると言ってしまっていいだろう。 最初はホントに細かい部分ばっかり気にしてたおかげでなかなか入り込みにくかった。今にして思えばジョジョがそのままアニメとして出てくれば拒否反応が出るのはある意味当然のことだったのかもしれん。「アニメに出来ないアニメ」なのだから。しかし、「この方向で全てに正面からぶつかります」という意思表示は既に序盤からはっきりしており、その文法に少しずつ馴染んでいくことで、最終的には「もうジョジョのアニメっていったらこれだよね」という結果に至ったのである。もちろん、これはあくまでも与えられたものに対する受動的な評価なので、また別な監督の手にかかったもっと別方向の(そしてもっと素晴らしい)ジョジョが産みだされる可能性はあるだろうが、現時点において、このジョジョが「スタートライン」には違いない。流石にOVA版とは時代も事情も違うので比べるのは難しいし、今の時代にフィットした方向性はこちらであろう。 後はもう、とにかく愛情一本ですよね。制作スタッフも圧倒的なプレッシャーは常に感じ続けていただろうし、生半可な覚悟で作れる作品ではなかったはず。そんな大変な状況をカバーするのは、とにかく原作を大事し続ける愛である。全ての台詞を回収し、全ての「漫画のあの場面」をアニメで再現する。普通は漫画原作のアニメというのは「原画としての漫画原作に、動画が加わったプラスα」を出していくのが基本形であり、「原画なんだから人によって描き方は変わるよね」というので少しずつ原作からは乖離するものだが、今作の場合、とにかく「原画を原画として際だたせる」ことこそが使命。それゆえに動画に無茶が出ることなんて気にしては駄目だ。動くことよりも、まず「漫画のあの場面」を出さなければ話にならないのだから。おそらく、普通のアニメ制作では想像もつかないような妙ちきりんな苦労も多かったのではなかろうか。色彩設定の苦労や、書き文字の処理、ナレーションを挟むタイミングを考える音響の悩みなどもあっただろう。そうした全ての「あり得ない仕事」をなんとかかんとか統合し、見事に「誇れるジョジョアニメ」が出来上がった。本当に、お疲れ様としか言いようが無い。 中身については本当に原作が(ほぼ)そのままなのだから文句をつける道理は無い。全ての要素が「原作と違うやないか!」なんてぴりぴり見るんじゃなく、「お、こういう風に使ってくれるんや!」という共感に繋がっている。これだけやったのだから、david proの知名度も少しは上がったんじゃなかろうか。これで「戦う司書」が再評価とか……されないだろうなぁ。とりあえず津田さんは「妖狐僕」に続けてこれで成功をおさめたわけで、評価はうなぎ登りである。出来ることならば(そしてそうなるだろうが)3部以降のディレクションも是非お願いしたいところだ。ま、いつになるかは分からないが……今の機運なら、それほど遠くない未来に3部くらいは実現出来そうだよね。 あとはまぁ、中の人たち。もう、いちいち名前を挙げるのが面倒なくらいに全員お疲れ様である。実は一番嬉しかったのはスージーQが小島のさっちゃんだったことかもしれないけども。上田さんとか伊丸岡さんとか、解説キャラが一気に人気を集めたのがなんか笑えるよな。この2人が大活躍(?)の「バジリスク」を見直せばいいじゃない。 ○「プリティーリズム・レインボーライフ」 4 今期はこれまでに比べてある程度朝番組もフォローしてみている。「今期こそは積極的に視聴する番組を減らすためにガンガン切っていくぞ!」→「でも、どうせ切るなら今まで見てなかったような番組も確認してみないと判断出来ないな」→「じゃ、今までよりも多く1話をみよう」。何かおかしなところがあるだろうか? いや、無い(反語)。 さておき、3年目を迎えたらしいこの「プリティーリズム」であるが、実は開始直後、つまり2年前の第1シーズン1話目だけはみていた。当時の新番チェックも残っているので分かるが、「新しい女児向け番組か! かつてはプリキュアもマイメロもジュエルペットも、見ないってジャッジしたらその後人気が出たしなぁ、これも面白いかもしれんから見てみよ!」→「ひぃぃぃぃ!! 実写パートだぁぁ!」というので無様に敵前逃亡したのである。考えてみりゃ「カレイドスター」だって始まった直後は実写パート(?)があったのだからそこまで怯えなくても、とは思うのだが、リアル幼女が出てくるパートはやはり精神的にキツい。だからこそ2年目となる昨シーズンは一切タッチしなかった。ただ、今回は事前情報として「シリーズはリセットされて新作になるらしいで」ということを聞いていたので、せっかくなので久しぶりにまたチャレンジしてみようと思った次第。プリキュアの2年目「Maxheart」が終わってSSから再入場を試みているようなものである。 で、視聴したわけだが、想像以上に悪くなかった。タツノコ主導で動いているらしい動画はしっかり出来ていたし、キャラの配置や動き方も、別にプリキュアに劣るというわけでもないだろう。なにより、最大のモチベーションであるキャストの満足度が高く、天真爛漫な主人公に加藤英美里が声を当てているのが見事にフィットしている。その他キャストも小松未可子や佐倉綾音・戸松に後藤(弱)さん、内田真礼と並び、実にフレッシュで魅力的なラインナップである。「しゃおりさんは相変わらず脊髄反射で謝る役や」とか、「今回ステージ上で楽しそうに歌って踊ってた2人って、中の人はゲーム廃人とひきぼっちやんけ」とか、脳天気な中身と組み合わせて色々刺激的である。1期はアスミスメインとはいえあのLISPがキャスティングさていてなんか気がめいったりしていたので、純粋にキャストが楽しめる分だけこちらの方が敷居は低い。このままラジオドラマとして持っていきたい気もする。 ただ、そうは言ってもやはり番組コンセプトはスイーツ番組である。ラストに待ち構える実写パートのダメージは相変わらずでかい。分かってる、リアル幼女にニーズがあるのは分かっている。でも、なんかよく分からないダメージがくるんや。こんな幼女は見たくないんや……。小学生女児はアニメなんか見てないでお外で遊んできなさい!(アレ?) 「ささみさん@がんばらない」 6→5 絵が綺麗な作品でした(がんばらない並感)。いや、基本的にそれくらいしかいうことが……。 シャフト作品、龍輪さんがメインで回している作品ってことで濃厚なシャフト成分が堪能出来る作品。相変わらず捻くれた画面構成は健在だし、最近じゃすっかりそれだけでもてはやされることになったシャフト的構図もてんこ盛り。おかげで最後まで同じテンションでもって、1話の作画で期待されたものをやり通した。そういう意味では充分満足出来る作品だったと思う。ただ……話の方がピンと来なかった。2作しか知らないから断じるのも問題があると思うが、どうもこの原作者の作るお話は、頭でっかちになりがちな気がする。設定を作るのは上手くて、「狂乱家族日記」の時にも導入部で「無茶苦茶だけどなんか楽しそうな設定だな」と思ったものの、その設定を思いついただけで満足したようなところがあって、「もっと面白くなる気がしたのに」というだらっとしたシナリオラインのがっかりしたものだ。この「ささみさん」の場合にも同じことが言えて、導入で産みだされたささみさんのキャラクター、そして日本の国作り神話をベースにしたキャラの配置など、おそらくたくさん調べ物をして、設定を吟味して、色々とやりがいのあるギミックを用意したのだろうけど、結局そこから始まる物語は、「単なるラノベ」なのである。そのあたりのギャップというか片手落ち感が非常に勿体ない。いや、こちらの勝手な期待だったのかもしれないけども、「それがやりたいならもっと準備のしようがあるだろ」という思いばかりが先んじてしまった。 ま、どこまで行ってもニーズ自体はラノベ媒体でのものに応えている結果なので、あまりそういう部分について勝手な文句を言うのも野暮ではあるのだけどね。結論としては「絵が綺麗な作品」ということが言えて、その世界の中で「いい感じに設定された」ヒロイン勢が楽しそうにしているだけでも、一定以上の価値があるということだろう。こと今作においてはささみさんの担うウェイトが非常に大きいので、ささみさんの生態さえしっかりと描けていれば問題無いともいえる。その一点に特化すれば、やはりあのイラストレーションの再現性は素晴らしい。くるくるのくせっ毛とか、寝起きの気だるげな空気とか、お兄ちゃん絡みで本気になったときの勢いとか、とにかく「ささみさん動画」を完成させればOKという。最初のうちは「タイトル詐欺や! ささみさん頑張ってるやないか!」とご立腹だったが、さっさと「頑張って!」になったからね。また、そんなささみさんをサポートする邪神三姉妹のわかりやすすぎるキャラクターも、余計なことを考えずに済むから考えようによっては完成度が高いとも言える。3人それぞれに価値はあるだろうが、個人的には意外に珍しいんじゃないかという気がするたまのキャラクターがじわじわ癖になった。今時「だお!」って! いいじゃない。中盤のシリアスを盛り上げたささみママンも、締めのエピソードでエロ絡みの活躍を見せた情雨、玉藻前もとにかく女の子だらけの中で「可愛く」出来てたと思います。 とくれば、やっぱり中の人。今作もまた、新たな阿澄キャラの歴史の1ページになっただろう。阿澄ボイスってのは本当にパターンが少ないので、乱用するとすぐに飽きが来るだろうと不安になるのだが、こうして「ここしかない」というポイントを打ち抜いた時のアスミスは強い。後半はたまとのユニゾンモードでほぼ2キャラ演じているようなもんだったし、野中藍との共存可能性が切り開かれて新しい時代に突入した感がある。三姉妹役の3人は言わずもがなであり、「シャフトの女王」斎藤千和率いる花澤・野中コンビも、今ではすっかりシャフトの顔。この4人が純度の高いキャラを振り回して襲い掛かってくるのだから、装備でいえばオメガ戦のために全員で魔法剣サンダガ二刀流乱れうちみたいなもんである。キツい試合ですわ。サブに回って忘れてはならないのが、沼倉愛美による情雨である。ぬーさん、ここからもう少し仕事が増えないものですかね。良い仕事してるんだからさ。 そして、今作最大の功績といえば、その絶望的存在感で完全に世界を支配した大塚芳忠その人であろう。もう、単なる反則である。アフレコ現場の千和は、ずっと芳忠さんを楽しむことが出来てさぞかし幸せだったことだろう。うらやまし過ぎる。 ○「団地ともお」 3 出来る限り新番組は追い続けるつもりで観ているわけだが、流石にこれはいいかな……いや、別に何か大きな問題があるわけじゃないんだ。わざわざ「あたしンち」とか観て文句言う奴もいないでしょ。それと同じなんだけど……なんか生理的に絵が駄目。ともおの顔とか体つきをみてると、なんかゾワッてする。これ、何が理由なんだろう。 ネタまわしは普通のホームコメディで、別に「ギャグが面白くないよ!」っていったって、そりゃサザエさんやちびまる子ちゃんで爆笑するのかよって話だ。これが土曜の朝にNHKで放送されるのは間違ったことじゃないだろう。これを楽しむ層のお子さんだっているかもしれない。だからこそ、これは僕ら向けじゃないんですよね。ピンともチンとも来ないわ。なんか「ピーピングライフ」を延々30分観てる感じだよ。最近この手のモデル処理したスタイルにアニメは日本でも増えてきているし、技術の進歩は大きいと思うのだけど、やっぱり古いアニメに親しんでる人間からするとちょっと違和感がある。「ぬるぬる動く」は褒め言葉なはずなんだけど、こういう作品の場合の「ぬるぬる」は決して「綺麗な動き」というのではなく、「なんか不可解な動き」だ。シームレスな感じが機械的で気持ち悪いとでも言うべきだろうか。魂が抜けたように見える。これも多分主観的なものなんだろうけどさ。 絵が受け付けない、そして内容もニーズが合致していない。こういうのって子供さんならリアルタイムの共感、大人なら幾ばくかのノスタルジーから観るものなんだろうけど、俺、団地にも住んでなかったし、単身赴任の親父もいなかったしなぁ。根っからのインドア派だったから、あんまりともおみたいないかにもな小学校生活もしてないし……これって時代設定はいつくらいなんだろうね、現代ではない気がするけどそこまで古い時代でもない。なんだかもやっとしたターゲットである。 こうしてフィットするものが無いと、あとはもう中の人の話をするしかない。今作で唯一面白かったことをあげると、主人公が三瓶由布子で、その一番の親友が田村睦心という部分。狭い業界の中で完全にキャラ被りし、なかなか同じ仕事では登場しなかった2人の声優が、ついにこの近距離で接触に成功した。こうしてみると、やはり似ている。中の人のキャラも若干にている。でも、並べて聞けば流石に違いが認識出来て面白い。キャラ作りもあるが、田村少年の方が若干地声に女性成分が多い気がする。この2人で並んでいるところに小清水や赤﨑、伊藤静あたりを放り投げて様子を覗いてみたいなぁ。 新章突入、第52話。さぁ、春になって気分一新、仕切り直しの1話目である。ま、本家本元の「聖闘士星矢」もこうした仕切り直しは2回くらいあるから、なんだか見慣れた光景にも見えるんだけどね。オープニングも切り替わり、なんかいまいちテンションの上がらなかった先代と比べるといくらか盛り返し、威勢の良い曲になった。当然のように出る出る詐欺で鳳翼天翔を披露している一輝兄さんに何を言えばいいのかは分からん。 さて、色々と話題は多いので何から触れればいいのか迷うのだが、なんと言っても大注目は鋼鉄聖衣の登場だろう。往年のファンには、発表直後に「スチールかよ!」と突っ込んだ人も多いはずだ。当時の(今もだけど)ジャンプアニメはどうしてもオリジナル展開に突入することは避けられなかったわけだが、特にスチールに関しては、アニメ版星矢の黒歴史として語られることが多い。ただ、正直言うとあんまり当時のアニメの記憶が無くて、大きくなってから観て「はて、こんな奴らおったっけ?」というのが私のスタンスである。なんでだろう、ドクラテスとかはやたら印象に残ってたのに、味方側に登場したあいつらはさっぱり記憶になかったのだ。子供心にもいらん追加だと思っていたのだろうか。 しかし、過去の話はあくまで過去の話。このΩはそもそも存在自体が付け足しみたいなアニメオリジナルなのだから、そこに更に付け足しが出てきたところで忌避する理由はあるまい。これで嫌がってるくらいなら、多分栄斗の登場あたりで既に挫折しているはずだ。独特のフォルムを持つ鋼鉄聖衣の再現度は高く、ご丁寧に「威勢の良いこと言って登場したのはいいけど、やっぱり弱い」というしょうもない部分も完全再現。ま、そりゃ元々星矢達の引き立て役みたいなもんだから。弱いというよりは「目立っちゃいけない」が正しいのだが、今回登場したスバルはあくまで「第2の主人公」としてこれから立身出世しなければいけない立場だ。今後の精進に期待したい。まぁ、パラサイトの雑魚相手に手も足も出ない状態だったので、ここから先は本当に大変だろうが……。中の人はなんと水島裕である。相変わらずベテランに無茶をさせる作品だな。ちなみに、外画をほとんど見ない私の中で、水島裕というと「連想ゲームの人」である(歳がばれる)。最近は「キョウリュウジャー」のアイガロン役でもお馴染みで、気付けば日朝声優になりつつあるのが妙な縁である。 さておき、そんな新要素の登場に感化されたのか、光牙のまとっていたペガサス聖衣も完全リニューアル。未だに意味がよく分かっていなかったクロストーンは廃止、めでたく古式ゆかしい組み立て式聖衣になって復活。フォルムもボディスーツ状だった旧版に比べるといわゆる聖衣に近づいており、新デザインといいながらも実に懐かしいものになっている。収納オブジェ状態のペガサスのデザインなんかはディティールはどうしても違うのだが、次回予告で聖衣ボックスを背負っている光牙を見ると、ちょっと嬉しくなるのである。そうだよな、やっぱり聖衣は箱に入ってナンボだよな。小さい頃は、箱に入った聖衣のおもちゃ(多分ガチャガチャのおまけ)で遊んで、組み立てて戻すことが出来ずに涙した思い出もあるのですよ。これからまたゆっくりと他のブロンズのところを回って、1人1人ニュー聖衣に作り替える作業が始まるのだろうか。他の面々の収納フォームがどういう風に仕上がるのかが今から楽しみである。 で、そんな小物の話はさておくと、今回の敵はアテナと対を成すライバル女神、パラスである。もとはギリシャ神話のアテナの後ろ暗い過去のお話から登場した女神のようで、今回もサープリスのごとき漆黒の鎧をまとった従者、パラサイトたちを引き連れての登場。ただ、星矢が殺せなかったことからも分かるように、現時点におけるパラスは単なる無垢な少女であるらしく、パターンとしては最初から完全に敵だったマルスと違い、無垢な宿り木である人間との関係性を模索する、ポセイドン編に近い展開になるだろうか。毎度のことながらアテナにはタイムリミットが課せられているので、光牙はまた時間に追われながら戦うことになるのである。まぁ、マルス編の火時計は割と適当だったし、完全に遅刻しててもどうにかなったけれども。「パラサイト」という呼び名がなんか引っかかる上に「1級」だの「3級」だのと言われると非常に安っぽいので迫力がでないのだが、このあたりのセンスが微妙なのは既に1期目から分かっていることなので、暖かく見守りましょうね。一応、パラサイトのモチーフはそれぞれ固有の武器に現れているようで、今後ブーメランだのトンファーだのという微妙すぎる武器が出てくることを期待したい。 そして、先週エピローグもなく終わってしまったので気になっていた世界背景だが、基本的には「マルスの爪痕は聖衣が痛んで聖闘士が失われたこと」というくらいの認識で良さそうだ。光牙たちはおそらく事件後に自分たちの生まれた土地に戻ったのだろう。沙織だけがサンクチュアリで事後処理に終われていたというのもなかなか可哀想だ。父の敵を討てた蒼摩、兄の敵を葬った栄斗あたりは一応凱旋帰国ってことになるのかしらね。エデンさんは……あれぇ??? なにしてはるんですか。ま、そりゃ確かにあんたは沙織のフォローに回る必要はないし、アリアのことを考えればちょっと反抗期になる気持ちも分かるが……ほんと駄目な子や。 そして、気になるのは「失われた聖闘士」のことである。今回、貴鬼を通してその当たりを振り返っていたわけだが、当然明確に死亡したと思われるゴールドは現在空位。しかし、丁寧に1人ずつ名前を読み上げていった中に、ミケーネ様の名前がなかったのはどういうことなのか。まだ生きてたんですかね。更に、「そしてジェミニ……」となんか微妙にお茶を濁されたのも気になる。ひょっとして、貴鬼はパラドクスさんに会ったことがなくて名前を知らなかったとかかしら。いや、むしろあの人なら次元の狭間で元気にしてる可能性の方が高い。でないとパラドクスさん討伐後のお目々カッが完全に無駄伏線になってしまう。早く帰ってきて欲しいものです。当然、龍峰大ピンチのタイミングでね! そういえば、結局星矢は現役で仕事を続けてるわけだから、一時譲渡した射手座は結局光牙のものにはならなかったってことだね。星矢がパラス軍と戦っている時の呼ばれ方が「サジタリウスの星矢」っていうのと「黄金のペガサス!」っていうのが混じってて苦笑い。なんか永遠に「ハンカチ王子」って呼ばれる苦境に似ている。楽太郎だってもう円楽としか呼ばれないんだから、ペガサスだった時代のことは忘れてやれよ。まぁ、本人が遠慮なくペガサス流星拳を使うのが悪いんだが。 今日の結論、辰巳最強。 ○「絶対防衛レヴィアタン」 4 「原作・グリー」の時点で色んなものがしぼんでいく作品。私の中では遙か彼方の作品なので今期新番としてはもう一切触れないことにした「ドリランド」と同じってことですわ。ふふ、ちゃんと触れない作品が出てきただけでも、僕はちょっと賢くなった。 でもまぁ、結局これは観たんですけどね。そりゃ何も知らない状態じゃ判断できませんし。それに、こちらは「ドリランド」に比べれば随分アニメとしての体裁は整っている。まず、監督が八谷賢一氏、そして構成には井出安軌の名前がクレジットされている。井出さんはそこかしこで良いお仕事してるし、何よりもこのコンビはあの「まじぽか」の組み合わせなのだ。そう言われると、ちょっとだけ期待が増す。そして制作スタジオはGONZOだ。もう、何が起こっても不思議じゃない魅力に溢れるラインナップだ。我が知己のGONZO大好きっ子も放っておくまいな! ……でも、この作品が「スピードグラファー」や「砂ぼうず」のような突き抜けたオリジナリティは出てこないと思うけどな。1話目の段階では、なるほど非常に分かりやすいファンタジー世界のゲームアニメである。何となくそれっぽいメインヒロイン3人組を出し、魔法を使うモンスター混じりのキャラクターで悪い奴をぎったぎたにした。主人公にヨルムンガンド・バハムート・レヴィアタン(リヴァイアサン)というのも厨臭い思い切ったセッティングである。ま、それ以上のことは何も伝わらないので、本当に来週以降何が起こるかさっぱり分からないのである。突然パンを焼き始めても「へー」って言えるレベル。アニメーションとしては可もなく不可もないが、何故か一昔前の絵柄に見える。5〜10年前の捨て鉢なアニメが多かったあの頃の、「セイントオクトーバー」とか「マスターオブエピック」とか、その辺の空気。つまり、お世辞にも褒められた画にはなっていない。キャラの造形もどこかピンぼけしていて萌えキャラというには何か足りない。念のためもととなったゲームのサイトとかも確認してみたが、シリアスよりのもとのゲームの方がもう少しニーズがありそうな気もする。うーむ、何かミラクルが起こるのか…… 中の人的には、ここでもメインにはやみんが据えられており、キタエリ・竹達・花澤がサポートという、かなり恵まれた配置。恵まれてはいるのだが、なんかメインの連中が微妙に自己主張をしておらず、このままだとナビゲーション役の花澤が全部持っていくんじゃないかと不安になってくる。ま、それでもいいんだけどさ。来週観て、もう少し進路相談しましょう。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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