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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 属性的にはカイなのに名前がソルなのややこしいよね、第3話。いや、そんなこと誰も思わないだろうが、いちいち中田譲治ボイスが再生されそうでドキドキ。

 なんか今期はなろう的令嬢ものを割と観てる気がするのだが、今作はまずもってなろう作品ではないので設計思想からちょっとズレている点が興味深くはある。1話目を視聴した時点では「ずっと悪役令嬢だと勘違いされたままで悪戦苦闘する流れかな」と思ってたのに2話目でほぼ王子様&ヒロインからの誤解は解けちゃってるし、抱えている問題はソルに対するものだけ。そこだって着実にラブのフラグが積み重ねられ、「なるほどこれがLala掲載のなろう的物語か」と妙に納得できる構造だ。こっから先はずっとラブ中心になるのかしら。そうすると今期は鮮血姫に加えてコレとメイドロボ(ロボじゃない)で「命を狙われながらのラブコメファンタジー」がだいぶ並ぶことになるわね(どれもそこそこ楽しんではいる)。

 凝り固まったなろう的文脈で考えようとした時に、今作は不確定要素が2つ存在している。1つは当然「舞台になっているのが過去の自作黒歴史小説」という要素。そして、都合のいいことに(悪いことに?)、作者であるイアナ自身がそのディティールを忘れてしまっており、ピンチが訪れるにしてもギリギリで設定を思い出したりと、先のことがなかなか読めないのである。過去の破滅フラグ作品といえば大抵はゲームをやりこんでる奴が転生したもんだからあらゆる要素が既知の状態でフラグをいじっていたわけだが、今作においてはそこもふわっとしてるし、困った時には「厨二病だった時の自分が全部悪い」という責任転嫁に使えるというのはずっこいが上手い設定ではあると思う。これは作中にご都合主義を適宜追加する方便にもなるし、アホみたいな展開が出てきてギャグとしても転がせるというのが便利。「既存の乙女ゲー」という設定だとあんまり無茶な展開は設定できないからね。まぁ、悪役令嬢転生おじさんとかはだいぶ無茶やってたけども。

 そしてもう1つの不確定要素が、「すでに1話目時点で原作小説から随分はみ出しちゃってるので、今後何が起こるかはマジで作者本人も分からなくなった」という要素。これが実はこれまで悪役令嬢ものに対してネガティブな感情を抱くことが多かった理由で、「ちょっとでも既存の展開からズレたらバタフライなエフェクト的に破滅フラグなんて回避できるんちゃうんかい」という不満が真っ先に出てしまうからだ。もし「運命修正力」みたいなものが働いて強引にでも既存のルートに引き戻されるという設定があるなら、その時は「何をやっても破滅ルートは回避できない」と同義になり全てが徒労になるし、あまりに「シナリオ」という概念を都合よく使いすぎだ、と思っていたわけだ。

 今作においてもその要素は完全に排除はできないのだが、一応ベースになっているのが「自作小説」という時点で割とゆるゆるだし、何よりも「作者自身が作品内にいる」という状況がすでにイレギュラーなわけで、「運命修正力」については「過去の自分の規定に現在の自分が抗っている」と考えれば、これは勝負として成立する。なんなら「厨二病時代の自分の歪んだ情念と、現在の自分のコノハ推しの気持ちの強さでどっちが勝てるか」という対決としてみてもいいだろう。運命力はきっと今後も働き続けるだろうが、この設定なら一応は「抵抗」が意味を持って成立しそうなのである。今回のヨミのお話も、そんなせめぎ合いがよく分かるエピソードだったんじゃないでしょうか。

 まぁ、原作がそこまで考えてるかは知らんけどな。

 
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 エンディングの謎コスなんなん、第16話。すんげぇユルい映像になってるけどこのアニメならしゃーないか、みたいな気持ちになるのが不思議……要所で入るちゃんとエロ可愛いカットのおかげで許されてる感はある。

 というわけで、びっくりするくらい何も動かないお話でした。「最終的になんか起こるかなぁ」と思ってたら最後までずっといつも通りだったもんで正直肩透かしではある。2期目に入ってずっとこの調子だとちょっとモチベ下がっちゃうな。今回のお話も同じ流れを2回繰り返す天丼でしかなくて、もうちょいクライの「鬼謀」とやらが(嘘ではあるが)見える展開にしてほしいところ。ここまでの全部が今後のどんでん返しの種蒔きだってんならしょうがないのだが、流石にそうは見えなかったし……今回のお話での見どころといったら、もはやスマート姉妹のエロいあれこれしかないんだよな。……シトリー、各所に隠れ家を持ってるのは解釈一致だから別にいいんだけど、その全ての施設にエロ夜這い用の設備が設定されてるのは流石にヤベェだろ。この姉妹、なんで同じ遺伝子なのにこうも体型が違うんでしょうね。

 無敵の姉妹を引き連れて、その姉妹の力の影響が各所に漏れ出てしまったせいで災難だったのが悲劇のアーノルドさん。いや、彼が不幸を一身に背負ってくれるならまだ笑い話にもなるかもしれないのだが、問題なのはそんなアーノルドさん御一行にギルドの面々も同行してることなんだよな。クライたちのせいで引っ張り出されてきたモンスターがギルドの若い衆に襲いかかっているのはほんとに人災なのよ。まー、クライは人格的にも別に「善人」ではないし、1期の頃から周りに迷惑かけることに大して心痛める様子はなかったのだが……このままだとマジで単なる悪役になっちまうぞ。このアニメの倫理は大丈夫か。

 もう、こうなったらほんとにティノちゃんに頑張ってもらうくらいしか解決法がなさそうなのだが……もう、まともに冒険(バカンス)できるメンタルじゃなくなってる気がする……どうか、ほんとの意味での療養をお願いします。

 
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 長きにわたる新番チェックもようやくゴールイン。毎度のことなので最後にデータを整理しておくと、今期執筆された新番チェックは53本。これに前クールから継続する5本を加えた58本が今期視聴本数となる……わけではなく、今期もサクサクN話切りは進行しているぞ。最近は多少なりとも切ることに慣れきており、現時点では8本切りで50本である。元々の58本という数字はここ最近の平均よりはやや少なめな本数であり、「ようやく業界も自粛し始めたか?」と一瞬思いそうだが、これは私の涙ぐましい視聴本数削減の効果がちょっとずつ継続的効果を発揮し始めた恩恵でもある。具体的には「事前に切った作品の続編」は最初から視聴しないことにしているので、その分母数が減っているのである。さらに、具体的なタイトルはあげないが今期は初めて「1期は一応最後まで視聴していたが、もはや追う価値を見出せない」というので2期目を0話切りした初の事例も現れた。この調子で少しずつ、真人間の生活を模索したいところである。

 閑話休題、こちらのアニメはモンストである。モンストは私が一切触れていない文化の1つであり、アニメに関しても「Not for me」と決め込んでほとんど見たことがない。一応過去ログを漁ったら10年ほど前に「モンストのアニメは切っちゃった」という記述が残っているのだが、確認したら元々アニメはYouTube配信しかされてないようなので、当時わざわざ視聴したのかどうかは謎。当然新番チェックも残されていないため、当時の私がこの作品のアニメをどのように扱ったのかはもはや記憶にない。ちなみにアニメ自体はかなり長いこと制作されていたようだが、そんなもんは闇の中である。

 「過去に切ったアニメの続編」というのであればこれもスルー候補だったはずなのだが、事前の確認で「なんか思ってたのと違うタイプかも」という認識があり、きちんと地上波の深夜枠で、しかも日本全国広域放送という媒体になっていたのでせっかくなので1話目は視聴。実際、点数は低いが別に何が分からないということもなく、ふつーに「あんまピンとこない1話目」というだけの話である。1話目ではほとんど話が動かず、「なんかよく分からないものと戦った」という情報だけが伝わってきた。長い作品になるのであればこのもったりしたスタートもそこまで悪い話ではないし、逆にややこしい設定が一気に押し寄せてきてモチベを削がれることも危惧していただけに、「まぁ、こっから少しずつ作品世界が見えてくるのかな」と思えば案外ポジティブには見られるかもしれない。立ち位置としては「接点が無いからいつでも切れるけど」という「デジモン」と同じくらいの想定になった。

 でもまぁ、面白いかって言われたら即答でNOでしたけどね。お話の先が見えないことは別に構わないのだが、1話目時点で肝心の戦闘描写もだいぶもっさりしており、物語が始まった高揚感もなければこのアニメじゃなきゃ得られない独自性も感じられない。制作のゆめ太カンパニーはそれなりに歴史のあるスタジオだし、やるときゃそこそこやれるイメージはあるのだが……現状は期待値低め。一番の発見は「へぇ、モンストってミクシィの製品だったんや」っていう知見くらいである。てっきりもう仕事を終えた会社だと思ってたので、こんなとこでしぶとく稼いでたのはちょっとびっくり。堂々の1社提供アニメ、今後に繋げることができるかしら?

 

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 才能は何かとのトレードオフ、第3話。毎回ちょっとずつ新キャラが追加されていくけど、その都度どこかしらおかしなニュアンスが漂ってるのが良いですね。

 前回のお話だと双見がはーさんと2人きりの世界で閉じてしまっているかのような錯覚を覚えるが(佐藤さんはおるやろがい)、社会人としてお仕事をしていくのだから当然その周りには世界が広がっている。そして人間は追い詰められて自分だけの手に余る難題にぶち当たって初めて、外の世界へ目を向けるのである。……いや、普通の人はそんなことなくても外に開かれてるもんなんだろうけど、双見はそれでしょうがない。この人、いわゆるアニメ的な「コミュ障キャラ」の中ではまだ正常な社会生活は営めるレベルではあるんだけどね。後藤ひとりなんかと同じで、コミュ障であることがその才覚と繋がってるもんだから単なる欠点とも言い切れず、直した方がいいんだか、悪化させた方がいいんだかはよく分からない。

 というわけで、Aパートでは新たなるアシスタント追加の相談が持ち上がる。はーさんが有能すぎるもんだから作家1人アシ1人の体制でもこれまでなんとかなってきたし、なんならはーさんはそのままでもやり切れると思ってるかもしれないが、順調に連載が進めばお仕事も増えてくるわけで。このタイミングでの増員はちょうどいい頃合いだろう。当然課題は双見のコミュ力ということになるが、現代はネット経由で最小コミュニケーションでもなんとかなるから大丈夫……とはいうものの、コミュ障ならほんとはチャットのみの接触でも充分面倒臭さは発揮できるんですけどね。なんなら推敲に終わりがない文字コミュニケーションの方が症状が重篤になったりしますけどね。えぇ、私がそうですから。1本のメール、1本のレスを返すだけでも必死に文面を考えて疲労困憊。人類はなぜメールなどというツールを発明しやがったのか(まぁ、電話はもっと嫌いだけど)。ちなみに、揉め事が怖い私のメールやチャットのやり取り、だいたいは今回双見たちが「めっちゃ丁寧……」って言ってたくらいのスタイルになります。まぁ、ろくに接触が無い人間に対しては最大限の丁寧さで接するのが一番事故が少ないですからね。

 幸いにして双見はそうしたコミュニケーションにはそこまで負担を感じないレベルのコミュ障だった様子(以前佐藤に連絡する時の方がよっぽど悩んでたよな)。さらに、ちゃんと社会で活動できることを語るエピソードとして過去のアシ時代の話もちょろっと出てきた。……やっぱり漫画家って人格破綻者しかなれない職業なんでしょうかね……(個人の感想です)。能登ボイスの大迫力漫画家、今後再登場することはあるんでしょうか。

 新しいアシスタントを手に入れ、一応は制作体制も安定……するかどうかは分からない。現代の漫画家先生って、自分の手でやる作業をどれくらい削減できてるんでしょうね。

 Bパートはそんな双見先生のガチのお仕事、取材・インタビューからのネーム作り。ここで新キャラのプロ棋士・角館塔子(CVカッター)が登場。この人も何やらクセがありそうで今後の関係性が気になりますね。双見に「天才」って言われた時のちょっとざわっとした感覚は、彼女の自負なのかなんなのか。でもまぁ、基本的にはいい人っぽいし、双見の才能を目の前で見せつけられて互いにリスペクトしあう関係性は築けていそうだ。唯一の問題は彼女にばっかりフォーカスしてるとどんどん将棋アニメになっちゃいそうなところであるが、多分心配する必要はないだろう。「ちゃんと漫画の取材もしてるし、双見自身もそこそこ将棋への興味はあるみたいでよかったなー」くらいの感想。双見がなんでこの題材で連載を始めることになったのかはちょっと気になるけど、なんとなくデザイン的に好きなんでしょうね。

 そして披露される双見の「天才性」。やっぱモノづくりができる人間ってのはどこかしら異常性を孕んでいるものだが、双見のそれはどこか鬼気迫るものがあり、彼女の根底に宿る漫画への執念みたいなものが滲み出る描写が良かった。やっぱこの人はすごい人なんだ。はーさんがうだうだ言いながらリスペクトしてるのも頷けますよ。まぁ、「ここまでやらないとプロにはなれないんだ……」って思ってはーさんが生涯アシで終わっちゃったらそれはそれで悲しいけども。できれば双見からの刺激を受けて、はーさんにも今後は頑張ってほしいもんである。

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 かわいいですね、第2話。可愛いだけで押し切ろうとしている姿勢だけ見ればだいぶ剛腕な作品ではある。

 ほんとに「可愛い」を押し出したいだけの作品なので本来ならあんまり感想を書くこともなさそうだが、今後は多分あんまり触れないだろう前提で、新番チェックでは拾いきれなかった気になる点を3点ほどピックアップしたい。

 まずその1、やっぱ構造としては「阿波連さん」が近いと思うのだが、個性派ヒロインの属性として、結局この世界において月菜の「ちっちゃくなる」という特性がどういう扱いになってるのかよくわかんねぇよ、という話。単に「血を吸う時の様子があまりに赤子じみていて母性本能を刺激されまくる」という状態を戯画的に表現しているだけなのか、それとも本当になんらかの特殊能力でメタモルフォーゼしているのか……普通に考えたら前者でしかないと思うのだが、どうも作中キャラの視点からも「変形してる」前提で話が進んでるような部分もあり、彼女の「可愛い」については謎が多い。まぁ、今後も特に突っ込むことなくこの辺の設定は処理されていくのだろう。実際にデフォルメ月菜ちゃんはほんとに可愛らしいので、視聴者目線でも別に不満はないのである。

 2点目、そうして「可愛い石川さん」という中心地が存在している作品なのだが、「ちゃんと吸えない」というタイトルと1話の進行から「クールビューティーを気取る月菜ちゃんを周りの事情を知る人間がサポートしていく」話になるのかと思ったら、なんと2話目にしてクラス全体に彼女の実情が周知されることとなった。つまり、これ以降はもう「石川さんのギャップ萌え!」みたいなネタ回しは使えず、周りのみんなから平等に「石川さん可愛いなぁ」という感情だけが一方的に浴びせられることになる。……その設定でここから話は保つものだろうか? まぁ、原作が大丈夫ならいいのだけれど……なんか想像していたのとはちょっと違う方向に進みそう。ちなみに「メイン2人に次ぐ最初のお友達1号」のCVがM・A・Oネキだという点も「阿波連さん」と共通するイメージを持つ要因だったりする。

 というわけで気になる3点目だが、この作品、実にキャスティングが濃い。メインのみにゃみ、それに佐久間さん役のM・A・Oネキの2人だけでも割とカロリー高めの布陣なのだが、周りを取り囲むクラスメイトや今回思わせぶりに登場した2人組など、出てくる女の子のキャスティングがいちいち気になるセッティングになっている。具体的には今回のエンドロールで流れた名前が長谷川育美・若山詩音・稲垣好・伊藤彩沙・遠野ひかる。ここまでが「毎度お馴染みパワー枠」だが、さらにここに「ムームー」でいい仕事をした春海百乃、そして「うたミル」のクマちゃん役だった相川遥花の名前も連なっている。人気声優から注目株まで、ほんとにいいところを総取りしてるキャスティング。若手声優チェッカーとしては無視できない作品である。ザ・楽しそう。

 
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 痛みを伴わない決着は無い、第3話。まさにサブタイ通りではあるんですが、一介の高校生が「けじめ」をつけなきゃいけないってのは、見ていて辛いものがあります。

 ここまでのお話はおっそろしく既視感のあるものになっていましたね。何しろ部活で楽器を弾き続ける女子高生が、ご家庭の事情(特に母親の圧)によって部活に時間を割くことができなくなってしまう状態に。練習に参加できなくなると何も知らない部活の連中からはやれサボりだのやる気がないだのと中傷され、家では向き合わなきゃいけない母親が一方的に喚き立てるだけ。頼れる者もおらず、脳裏によぎるのは以前部活を辞めていった仲間のこと。そんな状況で、少女は1人どんな決断をすればいいのか。

 そう、北宇治高校、田中あすかの物語だ。まー彼女の場合は必要以上に(ほんと必要以上に)我が強く、練習せずとも周りの連中になど負けやしないという絶対的な自信があったからこそ副部長という立場がありながら飄々と問題をかわしていたが、最終的には全てがぶつかり合い、たった1人の「性格の悪い」後輩の力によってブレイクスルーが起きた。

 それでは、今作における滝本はどうだったか。彼女は周りの人員配置の関係で「パート転換からのリーダー」というとんでもない重積を背負わされ、それがすでに望まざる状況だったというので余計な苦労1つ目。さらに田中あすかほど要領は良くないため、母親の望んだ進学ルートでの成果も芳しくなく、学業と部活の二重生活が全く立ち行かなくなってしまったのが苦労の2つ目。そして、1期ではそこまで気にしてなかったのだが、どうにもこうにもこのオケ部は治安が悪い。何かあるとすぐ他人になすりつけようとしたり、そこかしこのパートで陰口が横行したりでどんどん立場が悪くなっていくのが苦労の3つ目。背負いきれない三重苦を受け、ついに滝本が壊れてしまった、というのが前回までのお話。

 残念ながらこの高校には黄前相談所は設立されていない。しかし、だいぶニュアンスが違うポジションの後輩・青野君がなんとか頑張った。偶然にも壊れかけの滝本を見つけ出し、彼女が溜めていた事情を一通り知ってのアドバイス。まぁ、先輩に対してかけられる言葉なんてなかなか見つからないわけだが、たった1つだけ出来たこととしては「親言うてもしょせんは一人の人間でしかない。一方的に抑圧されるくらいなら、文句の1つも言って話をしてみろ」という提言である。まぁ、別に青野はそんな意図で言ったかどうかは分からないし、それで問題が根本的に解決したわけでもないが、なんとか滝本の中で1つくらいは縛りを取っ払うことはできたらしい。

 「コンクールまでの期間限定参加」。それが滝本の選んだ唯一の譲歩案。部活仲間からはそれでも文句は言われるが、何か1つ「けじめ」をつけろと言われたらそれしかないという落とし所。別に彼女だって母親を邪険にしたいわけじゃない。親の心配は理解できるのだし、先生も言っていた通り、これは部活だけの問題ではない。将来に関わる選択は、慎重に行わねばならないのだ。

 部活一筋の人間からは、滝本はどう映っただろうか。もしかしたらこれでも「中途半端」と謗る人間は出てくるのかもしれない。けれど、ここでの彼女の決断は、彼女自身の人生を決定づける、大きくて苦しい決断だったのだ。そのことに、周りの者は文句をいう資格などないのである。

 若者の決断は、いつだって身を切るものなのだ。

 
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 やっと行けたーーーーー! なんとかこの劇場に足を運ぶモチベを上げるためにここんところ映画観に行ってたんだよ。だいぶ歪んだ動機ではあるんだけど、劇場に行ってもさ、別に観る映画があると「今日はこっちでええかな……」ってなってなかなか鬼滅に足が向かなかったから、まず周りから潰す必要があったんですよ。どんな理由だ。

 というわけでなんとか周りの全てを攻略していよいよ本丸へ。混んでる劇場は嫌いなのでなんとか空いているチャンスを狙い、向かったのはまさかの月曜日の昼間。だいぶ上映回数は減っているが、流石にこの時期のこのタイミングなら客もおらんやろ、と思ったのだが……これでまだそこそこ入ってるからすげぇのよ。俺が普段見にいくマイナー映画なんて(空いてる時間を狙ってるとはいえ)こんだけ人入ってる回はなかなか無いもん。ほんとに根強いんですなぁ。

 さて、なんでこんなに四苦八苦しながら観に行ってるかというと、ぶっちゃけ私がそこまで鬼滅に興味がないからである。いや、もっとはっきり「ややアンチ寄りだよ」くらいまで書いてしまってもいいだろう。すでにテレビシリーズの評価でそう言うてるし。無限列車はそれなりに楽しんだし、遊郭編あたりまではまだ良しとしていたのだが、その後からテレビシリーズのだらだらした展開に辟易し、「こんなんufotableが必死にエフェクト重ねがけして映像を作ってるけど、お話スッカスカやんけ」というのでアンチ姿勢に傾倒。おかげでこの映画だってそこまで観にいくモチベは高くない。しかし、現代アニメ業界においてこれを観ないというのもどうにも座りが悪いし、シリーズ全体を通して嫌いというわけでもないのでまだアンチになりきってない部分もある。そんな自分の葛藤と戦いつつ、さらには「2時間半か……」という尺の長さにも辟易しつつの決死行。これでもし、アンチ心を刺激するクソみたいな内容で2時間半だったらそれこそ地獄ですからね。どうなるものかと、だいぶ勇気を出して踏み出した一歩でしたが……。

 折り返し前の一言感想は「大丈夫、悪くはなかった」です。うん、やっぱ地上波のあのだらだら展開は構成上の問題で避けられなかった瑕疵なのだろう。2時間半はやっぱり長すぎるとは思うのだが、それなりに観るに耐える内容になってたし、意外とさらりと観られた気もします。トータルでいうと「アンチ心」VS「石田彰ちゅきちゅきブログ魂」で後者が勝った感。

 

<というわけで以下折り返しですが、まぁ、まだややアンチなのでそんなに大したことは書かないです>


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 令和拳合戦ぼんぼこ、第3話。どう考えても「ボンボコ」は擬音としておかしいやろがい、って予告の時点で思ってたので、ちゃんと突っ込まれててよかったです。

 まだちゃんと1話あたり2、3回くらいは「どないやねん」っていうツッコミポイントが入ってるので楽しいです。まぁ、流石にここまででスカーレットのキャラも固まってきたので、ぼちぼちマンネリにはなりそうだけど……こいつの際立ってるところは、目的の最上位が「人を殴ること」って部分なんだよな。なろう的な勧善懲悪作品では上位貴族だろうが王族だろうが神だろうがボンボコしちゃってよくて、前クールでも「第七王子」あたりは結局ボンボコしてたわけだが、そこには色々と打算や目的がある。世界平和を願ってのこともあるし、わがままななろう系転生主人公は私欲の場合もたまにあるし、「ざまぁ」な復讐劇の場合も多いだろう。

 しかしこちらのスカーレットさん、ざまぁ展開は1話目で完全終了してしまっているために「復讐」は全くモチベーションにカウントされない。今回は奴隷売買を裏で取り仕切っている腐敗した貴族の打倒というのが表向きの目的だし、ちゃんと貴族としての正義の道をまっとうしているようには見えるのだが、それなら兄ちゃんが言ってる通りに無理やり現場に出てくる必要もないのである。そこであえて最前線に立って危険に飛び込み、さらに直接黒幕と対峙しようとしている理由はただ1つ、「合法的に人を殴りたいから」である。ここまで真っ直ぐな暴力衝動で生きてる人間、「刃牙」でもなかなかお目にかかれない逸材だろう。まぁ、身分と実力がなければ単なる異常者でしかないのだが。

 異常者は異常者と引き合うというのはよくある話でして(そうか?)、そんなスカーレットをひたすらにストーキングするジュリアスも今回は割と腹を割って本音を語ってくれた。世の中には「おもしれー女」という便利な言葉があるが、はっきりと当人の目の前で「お前が一番おもしれーから追っかけてるんだぜ」と宣言する王族。さらに、馴れ初めのエピソードも今回語られており、「今まで見たこともないような冷たい視線で見られた」ことがスカーレットに惚れ込むはじめの一歩だったという(そこまでは言ってない)。どうにもこちらもかなりの変態レベルである。ジュリアス側からはスカーレットを追いかけるモチベが100%で存在しているのに対し、スカーレット側からはジュリアスの相手をするメリットがほとんどないという歪な状況も、彼女のしかめっ面に拍車をかけている。まぁ、一応は王族のコネやらなんやらが最終的に彼女が傷害を起こしても許される免罪符の役割は果たしそうであるが……多分スカーレットはそんなんなくても人は殴り続けるだろうしな。

 そうそう、今回よく分からなかったのは、スカーレットの強さの秘密の核となる部分である。荒くれ者の鞭の一撃を軽々と片手で止め、その後も眉一つ動かさずにムキムキをぶっ飛ばした。以前のような集団戦闘での有利については「時を加速できるから」というので説明がついたが、今回のようにタイマン勝負の場合は、純粋に筋力が上回ってないとああいうことはできないと思うのだが……まぁ、ほんとにゴリラなんだろうな……市場でもその辺の壁をぶっ壊してたし、多分指貫きグローブ無しでも拳が傷つくことなんてないくらいの「鉄腕」なのだろう。なんやその化け物設定。

 そんな絶望的な設定のスカーレットだが、そうした凄絶さをちょっとだけ和らげる設定に「お菓子は好きだからアップルパイでおとなしくなる」というよく分からん属性が付与されている。……身体動かすには糖分が必要だからね……それにしてもチョロい。今期は別作品にも食い物で強固につながった姫&王子様がいるからややこしくなりそうだ。みんな、女の子は食べ物で釣ればいいらしいぞ。

 

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 普通に2卓目、第2話。現状、村人2回引いて2敗という残念な結果だが、まぁ、5人卓の勝率なんてそんなもんか?(そもそもこの主人公って狼引くんか?)

 とりあえずここまでで基本ルールの説明が終わったという解釈でいいのかしら。1話目であんまり想定してなかったゲーム性(ストーリー性)だったものだから一応あれからざっとWikiだけ読んでどんなゲームなのかを確認したのだが、今作は「1人用人狼ゲーム」という斜め上のゲームだったのだね(それすら知らなくて、てっきり人狼ジャッジメントみたいな対戦ゲームだと思ってました)。なるほどこれならアニメとして縦筋の物語を組み立てるのはそこまで難しいことじゃないし、よく分かんない部分についてもちょっとずつ説明を積み重ねることで説得力のある物語展開は作れるかもしれない。

 でもまぁ、現状はまだ未知数のままである。相変わらず映像部分のビビッドな要素はハイクオリティに見えるのだが、今回設定を見て気づいたのは、これって実写映画で言えば「Cube」みたいなデザインなんだよな。1回宇宙船内の背景を作ってしまえば、最初から最後までず〜〜っとこの背景だけでお話が進むので省エネできる。「フェルマーの料理」で大して作画クオリティの高くなかったドメリカが今作ではパキッとしたデザインを維持し続けられるのも、もしかしたらその辺にカラクリがあるのかもしれない(まぁ、来週以降も維持できる保証はないが)。

 画面がかっちりしているおかげで見ていて不快感は無いし、意外なことにここまではまだ中だるみ感はない。まぁ、5人盤面を2卓回すだけでもそれなりに時間は使うわけで、むしろハイペースでルール説明とキャラの掘り下げをちょっとずつ進めながらゲームの処理も行うと尺はギリギリか。これでおんなじ5人で話を回すだけなら次回以降に多少のスローダウンも期待はできただろうが、そうでもなさそうなのでまだまだ忙しなくなりそうである。

 そうしてぎっちり語らなきゃいけないことが詰め込まれているので退屈してる暇はないのだが、じゃぁお話として面白いかと言われるとまた別問題だったりする。いや、お話は別にいいのだが、人狼ゲームとしての面白さは現時点ではまだゼロである。そりゃね、一番肝心の最終日、主人公のユーリは胃痛ポジに回されてるはずなのに考察落とす要素も余裕もないもんな。人狼ゲームにおいて一番盛り上がるはずの5人盤面・3人盤面で特に悩む要素もなくてサクッと投票しなきゃいけないってんだから、もしアニメがこのままの展開で進み続けてしまうなら、ちょっとその部分に楽しさは期待できない。まぁ、流石に今回みたいなループを無限に繰り返すだけのはずはないので、次回以降に多少なりとも起伏ができることを期待しよう。ちなみに今回一番期待した「瀬戸ちゃんになんかゲスいこと言わせる」は実現せず。狼が正体表した後に豹変するシーンが一番面白そうなのに……。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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