最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「真夜中のオカルト公務員」 4→4 こちらは観てるうちに少しずつ愛着が湧いてきた作品ではある。まぁ、作画面で何一つ見るべきところがないので加点はないけど。多分、原作ファンからするとむしろがっかりタイプのアニメ化ではあるんだろう。 本当に作画が省エネでへなへな。もともとあんまりキャラデザが刺さらなかったこともあり、序盤は本当に「なんでこんなに魅力がない画面なんや……」とキツかったのだが、独自の空気感に慣れてくると(つまり作画のショボさに目をつぶれるようになると)この世界観は嫌いじゃない。完全に「公務」として人外相手の揉め事を処理する公務員っていう設定のミスマッチがそこかしこに見えて、「人間が人外相手に心ない対処をしてしまう」という妖怪もののお約束シチュエーションが、「公務員はお役所仕事だから民草の心がわからんのじゃ!」というお約束に重なって、変なリアリティが出てくるっていう。この方向性は「夏目友人帳」とも「不機嫌なモノノケ庵」とも違うオリジナリティだからね。 これでアニメから人気に火がつけば新宿も立派な聖地になったんだけどね。まぁ、東京界隈なんてただでさえ聖地だらけだし、これ以上増えたら渋滞起こすか。 PR 「凹凸世界」 4→4 7月からシーズン2って、全然休みないやんけ! 何が最終回やねん! これも全然真面目に見てなかった作品なんだけど、多分「中国原産アニメ」という限られたジャンルの中では、そこまで嫌いな作品ではなかった。まぁ、比較対象が「霊剣山」と「悪偶」くらいしかないんだけど。 ただ、「霊剣山」にしろ「悪偶」にしろ実際のアニメ製作は日本人スタッフが行なっていたわけで、純正中国産というのはもしかしたら初めての経験だったかもしれない。その割にはあんまり「らしさ」をみるのにふさわしい作品デザインじゃなかったのは残念だけど、イメージが違うだけに、かえって良い意味での違和感みたいなものが味わえる作品でもあった。 外側だけをみると、やっぱりアニメーション文化に日本の影響ってのは色濃く出てると思うんですよ。画面作りの方法論についてはこれがジャパニメーション由来のものか、アメリカンアニメからくるものなのかは簡単に分類できないけど、筋立ての根源は絶対に日本の漫画・アニメから来ていると思う。いわゆる「能力バトルアニメ」のフォーマットで、細かく能力の説明をしたり、「いかに能力を使いこなすか」という部分を視覚的な要素で見せようとしたり。人によっては「山田風太郎オリジナル」というようなジャンル感。こうしたデザインは確実に、日本のアニメが向こうの人に受け入れられた結果生じたものだろう。映像部分についても、最初に受けた印象が「PS2かゲームキューブくらいの時代のCGアニメ」というものだったので、一応日本のアニメーションの一部のデザインと考えてもいいはず。 そうなれば、この作品は日本のアニメのコピー品に見えるはずなのだが……何故かそうは見えないっていうね。この辺りが中国アニメの面白いところでね。なんだろう、本当にちょっとしたところのキャラクターの行動様式とか、倫理観とか、そうした部分に「日本だとこういう展開にはならないなぁ」みたいな違和感が感じられるんだよ。今作ではクライマックスに至る流れとして「個と群」の話が出てきて、おそらく日本のアニメなら割とわかりやすい「悪の組織と戦う主人公」の構図を作る部分だと思うんだけど、今作では鬼天盟サイドの描写も色々と掘り下げているので、「体制」の切り取り方が一筋縄ではいかない。いや、別に日本の作品でもそういう視点はあるんだろうけど、どこかで「正義の見せ方」みたいなものがちょっとズレてる気がするんだよね。そういう絶妙な「あれ?」っていう感覚がなんだか癖になるんだよね。「霊剣山」はそのあたりの感覚がありつつも映像レベルがお察しだったのでモチベーションが上がらなかったが、今作は映像部分に関しては少しずつ馴染んでいって見やすくなっていたので、後になるにつれて興味は増していった印象なんだ。 次クールも追いかけるかどうかはわかんないけど、多分観るとは思う。もしこれから観るという人がいるなら、「観てみると、案外新しい発見があるかもよ」とだけ言っておきたい。 「ふたばにめ!」 初見では「超可動ガール」だけに注目してたけど最終的に3本ちゃんと全部見てるよ。いや、他にも観てるショートアニメはちょいちょいあるけど。こうして出版社が「アニメシリーズとして一本にまとめにくい奴をまとめて消化する」枠ってのは、身の丈に合った尺でちょこちょこ作品作りできるから案外悪くないのかも。
・「超可動ガール1/6」 5→5 ひとまず無事に終わりましたな。思ってたよりも良い出来になっていたような気がします。まぁ「思っていた出来」がどの程度かって話なんだけど。最初のうちはやっぱりフィギュアを動かすCG描写に違和感が先立ったんだけど、省エネ目的もありつつ、今作ではやっぱり「超可動ガール」という特殊な存在をCGで描き、サイズ感とか「作り物感」を切り出すことに意味を与えていたのが良かった。彼女たちが異質な存在であることが画面で常に意識されれば、単なる「小人漫画」にプラスアルファで今作のオタク根性みたいなものが浮き彫りになるみたいでちょっと面白い。あとはまぁ、もうちょいオイスター節みたいなものが強く出れば最高だったんだけど、やっぱり今作は設定が先走ってちょっと生臭い方向に出すぎているので、アニメにした時には適宜薄味にした方が無難なのは致し方なしか。惜しむらくは、本当にノーナの声がな……。 改めて、いつの日か「男爵校長」がアニメ化されますように。
・「女子かう生」 *→4 まぁ、5分アニメだから特にいうこともないんだけど、とりあえず最終回のラストシーンで「ええええぇ?!」ってなっちゃったから俺の負け。1クール使った壮大すぎるネタ仕込みであった。いや、確かにアニメにするときはそういう演出が一番「終わった感じ」があって良いのかもしれないけど。「貫き通せよ」という気持ちもなくはないが、まぁ、そこを貫き通す意味はないからな。というか、やっぱりサイレント作品ってアニメにする意味薄いよな……。音声情報がほとんどないので、「ながら見」すると何一つわからないっていう(ながら見するなよ)。
・「ノブナガ先生の幼な妻」 *→5 ストレートエロ。今期はこれと「なんでここに先生が」で「エロアニメでやれ」枠が2作並んでいたが、なかなかに甲乙つけがたい。映像クオリティでは明らかに「なんここ」に軍配があがるのだが、こちらは生粋のエロ漫画家が描いているおかげでエロに迷いがなく、シチュエーションのこだわりというか、よりダイレクトに性的な部分へ訴えかける要素がわかりやすいのが強みである。俺は何が言いたいんだ。まぁ、つまり、「紺野あずれのキャラクター、割と好きなんだよね」という話です。 「ひとりぼっちの○○生活」 5→4 これってタイトルの読み方次第ではなろう系作品に見えなくもないな。まぁ、今のなろう系のスタンダードなタイトルがどうなってるか知らんけど。 こちらも初見の印象からほとんど変わらなかった作品ではあるのだが、変わらない分、最初に感じた「なんかあんまり好きじゃない」と感じた印象がそのまま引きずられてしまったので点数を下げた。改めて書くと「ギャグとはいえ、やっぱりコミュ障の人間をネタっぽく描くのは好きじゃない」のである。今作のぼっちの場合、コミュ障と言っても完全に「アニメ的に振り切れた」レベルでありえない描写の連発にはなっているのだが、それでギャグに振り切れるかというとそういうわけでもなく、間には真っ当な方向性での友情物語っぽいものも挟んでおり、いわゆる「萌え系女の子漫画」としてのあたりも狙っている。つまり、ぼっちと周りの子たちの間に「普通の友情形成」も期待しろということだ。しかし、そもそも中心にいるぼっちが理解の範疇を超えた存在であるのに、そんなヒューマンドラマが見られるだろうか。私にはあまりその辺りの食い合わせがよくないように感じられた。 多分、周りにいる子はいい子たちが多い。っつうかなこが本当に「普通にいい子」なんだよな。なこ・アルの2人くらいのバランスなら、本当に「ゆるふわ系オフビートコミック」の範疇でのんびりゆっくり楽しめたと思う(作中で見ていて一番落ち着くキャラはアルだ)。ソトカはやや怪しい、倉井さんも微妙なレベルだが、まぁ、このくらいのキャラ造形なら漫画ならよく見かけるレベル。やっぱり、ぼっちが一人飛び抜けておかしいのだ。周りの友達は完全に「友達づきあい」じゃなくて「介護」のレベルだったので、ぼっちを応援すべきなのか、憐れむべきなのかも決めきれなかったのが辛い。あれだけ周りの人に支えられてるのに、時たま暴走して恩を仇で返してる感があるのがなぁ。いや、普段は本当に頑張り屋っていうのもわかるんだけどさ。 全体的にゆるい作品だったおかげで作画リソースはそこまで重くなく、映像部分については今期作品の中では悪くないレベル。多分続編があったら問題なく見られるくらいの評価ではあるが、別になくても困らない、そんなとこ。
「川柳少女/みだらな青ちゃんは勉強ができない」 だらだら観てたのであんまり書く感想もないんだけど、一応。
・「川柳少女」 4→4 当初の印象からほとんどブレずにゴールした作品。結局主人公ナナコのキャラはあのまんまだったな。一応、主人公のキャラはシンプルで観やすくはなった気もするが、全体的にギャグというか、シチュエーションコメディにおけるシチュエーションの部分が古臭く、アニメにした時もあんまりテンポがよろしくなかったので大きなプラス要素は感じられなかった。個人的にみるべき点があったとするなら、両家の親御さんたちのキャストが割と面白かったことだろうか。やっぱり岩田光央はああいう役が似合うんだよなぁ。実子との関係性ってどんな感じなんだろう。あの夫婦の子って、それだけでエキサイティングな人生だよな……。
・「みだらな青ちゃんは勉強ができない」 5→5 個人的にはこっちの方が観やすかったかな。まぁ、ギャグというかシチュエーションがベタベタってのはこっちも一緒ではあるんだが、遠慮なくエロい方向で下ネタの笑いを取っていく狙いもあって、こっちの方がギャグのテンポはよかった気がするし、ラブコメとしても成立してる気はする。まぁ、「川柳少女」は女の子メインの視点がそこまで多くなかったのに対し、こっちは基本的にヒロインが出ずっぱりなので観てて楽しいってのはあっただろうけど。野郎の方が終身名誉童貞なのであんまり感情移入する余地がなかったんだが、その分青ちゃんは割と厨二男子みたいなメンタリティで突っ走ってくれるのでむしろわかりやすかったし。考え方がいちいち男の子マインドなので、これはこれですごく都合のいい「理想の彼女」像ではあるんだよな。青ちゃんと仙狐さんのCVが同じってのがいまだにピンときてないんだが、今期は和氣ちゃんにいろんなところでお世話になってたんだな、と。 「さらざんまい」 6→7 今期最終回の口火を切るのはこの作品。惜しむらくは、作業の繁忙期を迎えてしまったため、最終話の個別感想を書く余裕がなさそうなことである。まぁ、総体の評価としてはここでまとめさせてもらうので良しとしよう。 とにもかくにも、凄まじい作品であった。いつも通りのイクニ作品と言ってしまえば話も早いのだが、そうしてしまうと「いつも通りにイクニってなに?」という話をサボることになる。そして、多分今回は「いつも通り」というのとも話が違う気もする。描こうとしているテーマの共通性はある。「つながり」という言葉があまりにあけすけに使われていて、いつにも増して露骨なシンボライズが多かったことを考えると、今回はかなりわかりやすい方向で、シンプルな娯楽的作品作ろうと意図していたのではないかと思う。「ピングドラム」のように絡まったものをゆっくり解きほぐすような煩雑さも無いし、「ユリ熊」のようにひたすらに抽象化を重ねて折り重なった意味の蓄積も薄い。そう考えると、イクニ作品の中ではとっつきやすく、「さらっと」食べられる作品になったとも言える。 ただ、それじゃ今回は安易な作品性なのかと言われるとそれもまた違う。むしろ表面的に安易なように見えるという分だけ、今回の枠組みはより病的に、全体像をひたすら研ぎ澄ませて創られた「髄」みたいなものだったんじゃないかという気もする。本当に怖気が走るような凄まじさがわかりやすいのは、やはり最終回の構成だろう。1話ではなんの説明もなしに垂れ流された「さらざんまい」をめぐる一連のバンク。それこそイクニワールドでおなじみの「過度な装飾が施された舞台演出」のプリミティブな姿であるが、この「パターン」が、最終回に至るまで、ほぼ全てのシーンでひたすら繰り返され、最後の最後も、とにかくパターンの連続で構成されている。いわば、12話の作品要素のほとんどが、1話目の時点で我々の前に開示されていたということになる。そしてそれを少しずつ変質させ、要素の配置をエピソードごとにずらしていくことで、作品を前に進めて新たな意味を付与していく。例えるなら「今日はフルコースを出しますが、全ての材料がタピオカです」みたいなもんである。我々は1話目で大粒のタピオカを喉の奥にねじ込まれ、最終話ではタピオカの漬物をねじ込まれた。そんな感覚である。 しかし、全ての展開は最後に迎えるべき「いつも通りのさらざんまい」のために用意されていたものであり、最小限の変化が常に最大限の効果を生み出すように全てがセットされている。最後に流されたのが「いつも通りのオープニング」というのも非常に象徴的な構成であり、我々は最初に見ていたオープニングを最後に見ることで、この作品で描かれたものを全て回収して理解することができる。オープニング映像を使った演出技法で白眉だった作品には「まどかマギカ」があるが、あれは10話までの展開を物語るためのオープニング。今回は作品世界全てがオープニングやバンクに最初から全部盛り込まれている。「つながり」を持った作品世界はぐるりと円を描いて1話に戻ってくる。これこそが「皿」の作品構造だったというわけだ。 こうしてみると「毎回同じようなことばっかりやっている」というのは事実のはずなのだが、リアルタイムで視聴していた時にはワンパターンであると感じるどころか、毎回「ぶっ飛びすぎてて話についていけんわ!」と思うぐらいに縦横無尽に振り回されていた感覚の方が強いのも恐ろしいところ。ほぼ説明など投げ捨てたような状態で展開されるカッパとカワウソの戦いの物語。最後にはカワウソがひたすら「概念」という言葉を振り回して消えるためのお膳立てを整え、何事もなかったかのように世界が収束していく様子は本当に「どないやねん!」と叫びたくなるくらいの茶番っぷりなのだが、その周囲を取り巻く「3人の少年の物語」と「2人の警官の物語」には血肉が存在している。ただひたすら概念の世界で遊びまわっていただけの少年たちの未来はまだ何も決まっていないし、「漏洩」されたものになるかどうかもわからないのに、確実に1つの山を越えて成長したことを感じさせる。我々は騙されているのかもしれない。しかし、このペテンと詐術は、やるせない満足感を伴ったものだ。 どこまでもパターンを突き詰め、「重なる部分」と最小限の変化だけで物語を紡ぎ続けるという信じられない挑戦に挑み、予想を超える結果を叩き出した今作。考えてみれば、「パターンによる認識」ってのは我々がドラマを受容する時には欠かせないものであり、構造自体に切り込み、「パターン演出の物語」というテーマ設定にしてしまうあたりはいつも以上にしたたかなイクニスピリッツと言えるのかもしれない。飽くなき探究心には、まだまだ終わりが見えない。その欲望を、手放すな。 「ピアノの森(第2期)」 5→5 変な時期になっちゃったけど、ようやく冬クールアニメの全てが完走。NHKは本当にスケジューリングが自由だよな。このままこの枠が後ろにずれていくと、このままどんどん変な時期になっていくんだろうか。なお、今期執筆した最終感想の本数は49本。ちなみに、現時点で書いている今期新番チェックはショート枠まで入れてるにも関わらず現時点でわずか30本。今期はいよいよ、目に見えて放送アニメ数が減少する時期になったようである。 閑話休題、なんとなく観ていたアニメではあるが、終わってみれば、これはこれで悪い作品ではなかった。1期目の感想などでは「音楽アニメとしては映像部分が全く物足りない」ということを繰り返し書いており、実際、その感想は的を射ているはず。「君嘘」や「ユーフォ」と比べるとやはり全体的に大人しめで、演奏シーンが物語に及ぼす情報量も桁違いだ。積極的なアニメ化作品として比べた場合には、やはり今作は控えめな作品である。ただ、こればかりは比べる作品がちょっと段違いすぎるという話もあり、この作品が狙った部分から外れて「足りない」のかと言われると、そうでもない気もする。ちゃんとドラマとしては退屈せず観られたし、音響メインで見せる作劇についても、「とにかく音だけ聞いてくれればいいんだ」と言われてしまえば、添え物程度の映像も「邪魔にならない」と好意的に(?)解釈もできよう。これは別に嫌味とかじゃなくて、「これくらいの平均的な映像製作でやれる範囲で、身の丈にあったドラマを作るという着地点が見えていた」という評価である。 各キャラの演奏については、画の力でみせるという手段を取らないのなら各キャラの台詞で埋め合わせるしかない。本来ならあれもこれも全部「演奏を聞けばわかるだろ!」という作り方ができればベストなのだが、残念ながら私みたいな視聴者はピアノの音だけを聞いてその良し悪しを判断することなんてできないし、多くの視聴者も同様だろう。それなら、きちんと一本の物語を完成させるためには「語らせる」ことは必要になる。何もかも、必要だからそこにあるのである。そう考えれば、ディレクションは決して間違っていない作品なのだ。わかりやすいお涙頂戴のストーリーもシンプルだが見やすく、それこそNHKのドラマだなぁ、というくらいのお手軽な印象。半ばBGMのようにして、気楽に楽しめるようになっていたのはむしろありがたかった。個人的には海と修平の微妙な友情関係はすごく好きだったよ。 さて、ここからまた「進撃の巨人」に戻るんだよな……ギャップがすごいわ。 「レイトン ミステリー探偵社〜カトリーのナゾトキファイル〜」 5→6 何気なく見はじめたのに、終わってしまうと喪失感が尋常じゃない。それがニチアサなどの長い尺のアニメ。もう、それが生活の一部になってしまっているため、フイと無くなってしまった時に初めて、自分が好きだったことを認識するのである。 いや、ぶっちゃけ今作はすでに放送中からかなり好きでしたけどね。もうね、毎週どんな謎が来るのか純粋に楽しみで、正しいお子様の視聴者層と同じようにワクワクしてた部分が大きいですからね。いや、謎解きは本当に「どないやねん」ってなるよ。正確にいうと謎が提示されるAパート時点で「どうせこういうことやんけ」ってわかってその通りになる確率はだいたい6割くらいだろうか。残り2割が「予想よりもさらに下」でクソみたいな展開になるが、さらに2割が「ファッ?!」ってびっくりするようなとんでもないネタをぶっこんで来たりする。もう、そのびっくり箱みたいな展開が楽しくてね。そして毎回、提示される謎だけで言ったらだいたいが奇想ですからね。「これ、自分だったらどう解決して、どんな動機をつけるだろう?」なんて考え出すと色々と刺激が多いんですよ。よくもまぁ、毎回これだけアホみたいな謎の起点だけでも思いつくものである。 そうして「どないやねん」というカトリー的世界のむちゃくちゃを楽しんでいると、いつの間にか街のキャラクターたちにも少しずつ愛着が湧いてきたりもする。最初は全員が使い捨ての1話完結キャラだと思ってたのに、多くのキャラが再登場して、新たな謎に絡んだり、時には以前設定された条件が謎に絡んで来ちゃったり。もう、そうなるとちゃんと謎をとくためにはこの「カトリー世界」の全てをちゃんと見なきゃ、くらいの気持ちにさせられる(まぁ、ちゃんと見ても無駄なのだが)。そうして横のつながりを楽しんでいると、最後に「この街の7富豪」とかいうわけのわからないカテゴリで既存のキャラをまとめて最後の大謎のどんでん返しが待っていたりする。いや、もう、そういうとこでちゃんとけじめつけてくれる姿勢はほんと好き。「いつネタが尽きるやろなぁ、続く限りずっと見られたら幸せなのになぁ」と思っていたが、残念ながらここで終幕。まぁ、そりゃそうだな。そう考えると、コナンの放送が続いてるのって本当に化け物だよな(一応、カトリー世界は人がほとんど死なないようになっているので、事件の量が違うのはしょうがないとしておこうよ)。 いざとなったら、多分序盤の話なんてディティール忘れてるし、ネタがわかってる状態でもう1回観たらまた楽しんでしまう可能性すらあるな。マジで日曜日の空白をそうやって埋めるのはありかもしれん。
「とある魔術の禁書目録Ⅲ」 6→* ごめん、無理だった。もう、何がなんだかさっぱりわからないので評点は放棄します。2期の時点で何してるかよくわかってなかったのに、3期わかるわけないやん。 いや、でも話によると理解が及ばなかったのは俺のせいだけではない……らしい。3期は2クールの尺をとっていろんなことをやりまくっていたが、どうやら本当に説明不足の一見様お断り作品になっていた……らしい。ほんとに色んな陣営がいろんなところでわかりにくいバトルを展開しているおかげで、まず誰と誰が味方で敵で、っていう部分からしてわからない……らしい。今作は敵サイドの目的がすげぇわかりにくいんだよな。それは1期の頃から同じだったんだが、「概念としてピンと来づらい設定」が臆面もなく垂れ流され、その「何言ってるかちょっとわからない」設定を下敷きにしてそれぞれのキャラクターが行動を決定しているため、いわば全員が夢遊病者みたいな状態になってるんだよ。多分この世界の内側だけなら理屈は成立するんだろうけど、それが外側まで伝播しないという。 そして、そういう「何言ってるかちょっとわからない」事物については、アニメにすると「ちょっとどう描いていいのかよくわからない」というオブジェクトになってしまい、とてもとても画面作りが難しいのである。そこに挑んでなんとか解決できるならいいんだが……今作はそこを映像的な説得力を持たせて説明できてないんだよな……。筋がわからず道理がわからず……そうなるとドラマが分からない。よってギブアップだ。まぁ、これだけ「らしい」とか「多分」がついてる時点で、アニメの感想としての役割を果たしてないのだけど。 とりあえず理解できたことは「一方通行さんは本当にラストオーダーが好きなんだな」っていうことくらいだ。まぁ、それがわかっただけでも収穫なんじゃないでしょうか。残念だったのはアイテム連中の顛末がよく分からなかったこと。麦野さん、一体何がどうなっちゃったんだ……。そしていまだに、これが「井口裕香の代表作」と言っていいのかどうかよく分からないくらい微妙なインデックスさんの出番の少なさなー。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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