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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ノー・ガンズ・ライフ(第2期)」 4→5

 「殺伐とした水瀬いのりキャラ」部門で優勝を狙う作品。ちなみに対抗はキャロル・マールス・ディーンハイム。

 終わってみれば、やっぱりそれなりの満足感のある作品。スタート時は「なんかもっさりしてるよなぁ」と思ったものだが、この作品はストーリー部分をどうこうするよりも前に、アニメでの使命はハードでボイルドな雰囲気を出来る限り画面上に表出すること。そのために、多少爽快感を犠牲にしたとしても重苦しい空気を優先させてもっちゃりした作劇にしたのだろう。いや、事の真偽は分からんけど、シナリオの進行を見るとそう感じる。そして少なくとも私はそのように理解し、納得したのだから、今作の目指す方向性としては間違ってなかったんじゃなかろうか。錆と硝煙の世界観ってのも、意外と難しいテーマなのである。

 2期に入り、ベリューレンとの関係がもつれにもつれ、各々の過去の掘り下げも深度を増していく。正直、設定を見た時点でもっと早くに言及すると思っていた十三の「武器として生み出された悲劇」について、ここでようやく掘り下げることができるようになった。そのほかにも前半で描かれたメアリーとヴィクターのヘンテコ兄妹関係、そして常に中心にあり続ける鉄朗の生きる意味。どれもこれも、2期分の長さがあったからこそ語ることが出来た内容だ。やはり、ある程度の長さがある作品で腰を据えてやってくれるだけでも、シナリオ部分の印象はよくなるものである。

 そうして決して幸せじゃないお話がジリジリと続く中で、少しでも晴れやかさを加えるために女の子たちが頑張ってくれているのが、つまりは水瀬いのりキャラ部門とかなわけである。メアリーも充分可愛いのであるが、ほら、まぁ、ちょっと足りない要素があるから、その分をペッパーがね。いや、何とは言わないけど。唇の厚みとかなら、今作は割とみんな充実してますね。

 とにかく、原作ありでこの世界観の作品が長期で続いてくれるのは喜ばしいことなのではなかろうか。まだまだお話は途中も途中。今後の展開はいくらでも盛り上がる要素がありそうなので、もし余裕があるのなら3期まで待たせてもらうことになるだろう。まー、連載が月刊誌だし、いつになるかは見当もつかないが……。

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「デカダンス」 7→6

 初期配点7点はチャレンジでしたね。いや、でも別に間違ってたとは思わないけど、序盤の3話分くらいは8点9点分の魅力があった。そこからの落とし前の付け方に関しては、「まぁ、そうなるかなー」という感じである。毎週感想を書く中で微妙にテンションがついてってない感が出てたんじゃなかろうか。

 いや、でも6点です。全く悪い作品じゃないし、人に聞かれたら「面白いから見ていいんじゃない?」とは言える。単にちょっと、シナリオが「2時間のオリジナル劇場アニメ」っぽいかな、という程度である。そりゃ片付けないよりはよっぽどいいけど、最初のトンチキな設定の割には無難なまとめ方になったな、と。じゃぁどんなまとめ方だったらよかったんだよ、と言われると答えは無いのだが、「パワー配分って難しいよね」とだけ書いてお茶を濁しておこう。

 改めて本作の要点を確認しておくと、手垢のついた「バーチャルゲームもの」をひっくり返す初期設定がかなり攻めていたのが最大の売り。「ゲームと現実の意味の与え方」という話は「SAO」の時にも何度も出てきたことだが、SAOは「ゲーム側が現実を侵食してもいいじゃない」ってんで狂ったゲーマーを中心に勢力を広げる話。そして奇しくも、この作品も構図は同じなのだ。主人公は黒衣の剣士キリトではなく、作業服姿のおっさんカブラギ。そしてゲーム世界の中で出会うのはAIのアリスではなくてタンカーのナツメ。そして最大の違いは、「視点の位置」が最初からナツメ側にあったこと。つまり、思い切り乱暴にまとめると、本作は「アリス視点から見たSAO」みたいな状態だったわけだ。ただ、単にそうして視点をひっくり返したというだけではなく、ひっくり返すことによって「ゲームの中の真実」の意味付けを大きくし、シナリオの緊迫感を出すことが可能になっている。ただ、SAOは「ゲームだけどゲームじゃない!」ってんでどんどん深刻さを増していく方向にシナリオが進むのに対し、今作の場合は「現実だけどゲームなんすわ」ってんでどんどんふざけた要素が追加されていく。最終回のドナテロ特攻なんかが分かりやすい例で、最終的なハッピーエンドを迎えるために、命がけのあれこれも全て「ゲームの中で」片付けられるようになった。もちろんナツメ側からみればそれは「命がけ」であり、「人類の発展」であるのだが、我々視聴者側から見ると「ゲームのバージョンアップ」で終わったというのをどう処理したらいいものか。この辺りは意見の分かれるところなんじゃなかろうか。

 とはいえ、今作の最大の見どころはそうしたシナリオの新規性の是非ではなく、一貫したメリハリの付け方だったとは思うけどね。ふざけたようにしか見えないサイボーグのデザインも、そんな姿で必死にサバイバルとか能力バトルとか恋愛ドラマとかやるのかよ、っていうギャップが笑えるし、そんなサイボーグたちにも負けじと百面相を披露するナツメの魅力は最初から最後まで今作最大の牽引力だった。最終的に何を考えたところで、「でもナツメは可愛かったよね」と言われたら、それは一も二もなくイエスなのである。人類は右手がサイコガンの男にも憧れるけど、右手がマジックハンドの女の子に憧れる部分もあるのだなぁ。

 人類の教訓:とりあえず、子安に見つからないように生きよう。

 

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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」 ー→ー

 記録の管理上、一応記事立てしとくけど一切情報量がない。しょうがない、そういう巡り合わせである。

 でもまぁ、とりあえず長丁場のシリーズを最後(だよね?)まで完結させたステッフにはお疲れ様と言えるんじゃなかろうか。どういう終わり方になるかと思っていたけど、想像以上に普通に幕引きした。こんだけ捻くれたキャラ属性を売りにしてたくせに、落とし所は普通なんやな、っていう。結局、徹頭徹尾主人公がキモいという印象は変わらなかったなぁ……ヒロイン勢に目を向け続ければそのあたりの嫌悪感を緩和させることは出来るかとも思ったし、実際最終シーズンはヒロイン勢もクリティカルな動きが多かったので目を惹く部分が多かったのだが、如何せん「なんでこんな子たちがあいつに惹かれるかさっぱりわからん」という反射が起こるので結局ヒロイン勢にも目がいかないっていう。

 早見・東山成分が満たしたかったら北宇治に行けばいいんじゃないかな(もうどっちも卒業してる)。

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「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」 5→6

 なかなかファニーな作品であった。終わってみれば結構盛り上がったんじゃなかろうか。とりあえず、お菓子食いまくり子ちゃん可愛い。特に声が(いつもの)。あんだけ食ってるのに別にデブじゃないのはずるい。

 上しゃまトークから入ってるけど、こういう作品で女の子が可愛いのはちゃんと大事。それだけちゃんとキャラが立ってるってことだからね。タイトルからうっかり「金持ちバカボン刑事が中心なのかな」と思ってしまいがちだが、大助を取り巻くそれぞれのキャラの魅力がちゃんとアピールできているのは良いことだ。「富豪」という要素は毎度の刹那的すぎる明細表で明らかだったが、単にバカみたいに金を使って事件を解決するというドラえもん的な要素ではなく、そこから一歩進んで「金を使えるということは、こんな解決策にもつながる」「金を積んだところでどうしようもないこともある」というオリジナルのデザインに発展。最終的には金に踊らされた人間が裁かれるなんてことはなく、大助と神戸家という闇の中心に収束していくデザインも非常に見やすい。もちろん、大助と加藤の男二人の友情物語としての見どころも的確だ。チート的な要素が単なるアホらしい武器になるのではなく、それ自体がテーマとして多面的に切り取られているのをみると、やはり設定は使いようだな、というのがよくわかるのである。まぁ、最大の疑問は「これ、どこからどこまでが筒井康隆なんだろう」ってことなのだけれど。

 まぁ、簡単にまとめると「鈴江さん可愛い」だ(結局そこかよ)。最近の坂本真綾はトチ狂った役が多いので、こうしてまっすぐに可愛い系のキャラが出てくるとちょっと嬉しくなりますね。鈴江さんのまっすぐが正しかったかどうかは置いとくとして。

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「放課後ていぼう日誌」 6→7

 最終話が夏真っ盛りのお話だったのは、やっぱりそういうスケジュールだったんだろうなぁ。コロナの影響で時間はかかってしまったが、きちんと時間をかけただけの結果が得られた、素直に楽しい、可愛いと言える作品であった。

 きららに見えてきららじゃない系作品(なげぇな)の標準的なフォーマットだったとは思うのだが、そうした類型の中できちんと良さが発揮される作品作りになっていた。いくつか例をあげるなら、1つにはキャラの立て方。主人公のヒナは「釣りなんて面白くなかろう」という真っ当な女子高生のセンスを持ち、「いきもの苦手」というさらなるハードルが与えられたはずなのだが、そこからゆっくり1クールかけて困難を乗り越え、釣りにハマっていく過程が同様に初心者である視聴者に寄り添っている。宗教勧誘のように「釣りって楽しいよネ!」とか言われたら「女子高生はそんなこと言わん」と違和感が先立つところだが、ヒナちゃんの描いたハマり傾斜は自然なものに見えて、理想的な「物語を引っ張る主人公」になっていた。夏海は幼馴染の「引っ張り回すキャラ」という第1面から導入されて、「実は賢い」「とても優しくてヒナのことを考えてくれてる」「でも典型的な野生児要素も持ち合わせている」というギャップの見せ方が魅力。この2人の関係性が描かれる「片田舎の女子高生絵巻」としても魅力的。部長と大野先輩のさりげない年上ムーブの優しさと激しさも良いスパイスになっており、顧問のビールバカも含めて、5人の中で閉じた世界が実にクリア。1クールで丁寧に「閉じた趣味の世界」が描かれた作品としては「ゆるキャン」に比肩するクオリティだったんじゃなかろうか。

 単に「可愛いキャラに可愛いことさせる」だけではなく、「釣りを知らない人への釣りの啓蒙運動」としても地に足がついた作劇になっており、上述の通りに「生臭い魚とか触りたくもない」というヒナがゆっくり転げていく様子が共感しやすいし、単なる宣伝番組ではなく、釣りの良いところ、悪いところ、抱えている問題点まで、「趣味として楽しんでほしいから、一からちゃんと説明するよ」という気配りがみて取れる。私のように一切釣りの経験がない人間でも、今作を観てたら「なるほど、これは楽しそうだな」と思えるようになる。こうした臨場感を与えているのは、丁寧な筋運びもそうだし、ゆったりした中でも行き届いた作画面での品質の維持が大きな功績をあげているだろう。本当に地味な絵面しかないはずなのに、画面を見ていて特に退屈に感じることがないんだよね。この辺りの理由は綺麗に説明はできないんだけど、やはり動画工房チームが持つ「うまさ」の表れなのだろうね。

 いつも通り、中の人の頑張りにも触れておきましょう。私の中でのMVPは部長役の篠原侑だろう。もともと「方言声優」って好きなジャンルなんだけど、部長の持つ空気感は方言と相まって本当に良いキャラになっていた。もちろんメインで頑張った残りの3人も文句のないお仕事ぶりである。そしてヒナのかーちゃんが千和っていう不思議な安心感ね……。千和が母親、そしてあみっけが顧問。もう、これが安心感に満ちた配置だよ……。ちなみに篠原侑は所属がアイム。千和の後輩っていう関係性だ。

 

 

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「フルーツバスケット 2nd Season」 5→5

 さて、無事に2期目も走りきりました。コロナ下にありながら安定してこの空気感を維持し続けてくれたことにまずは感謝である。

 正直、ラストまでの繋ぎとなるシーズンになったのでここだけを切り取って云々する意味はそこまでないとも言えるが、今回のシーズンからが「旧作アニメで放送されなかった部分」に入ったので、そういう意味での注目度は高い。これだけたっぷりの尺を使い、丁寧に追うべきシーンを拾い上げているので不満は一切ない。原作を知っている作品なのでどうしても視聴時に真剣さは欠けてしまうのだが、それも「下手なことされない」という安心と信頼ゆえの状態だと自分に適当な言い訳をしている。旧作みたいなケレン味たっぷりの見せ方ももちろん素敵だったが、今作を走りきるとなるとどうしても感情面は長期戦模様にならざるを得ない。そこは割り切って「原作に忠実であること」を最大の目標とした今作はちゃんと意義がある。

 個人的な注目ポイントは、やっぱりキャスティングの妙ですね。旧作のイメージが強くてハードル高かろう、と思っていたところを的確に「こういう見方もあるよね」という「現代のフルバ」に置き換えた第1シーズンのキャスティング時点で信頼は置いていたが、第2シーズンになり、最後の十二支である紅野、そしてもう1つの中心となるべき生徒会メンバーと、旧作では声がつかなかったキャラも「いいところ」に投げてくれている。私としては真知のくまちゃんくらいまでは「よしよし」くらいで見てた(聞いてた)けど、「公:大久保瑠美」で「スタッフゥ〜!」ってなりましたね。あと美音さんね。わかってらっしゃる。

 まぁ、そんなこんなでめでたく最後まで綴られることになったフィナーレは来年までのお預け。キャスト面で残ってる気になる点は、あとは「紅葉の成長後は声変わりするんだろうか」ですね。

 

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SAO アリシゼーション War of Underworld(第2期)」 5→5

 長い長いシリーズの完結、お疲れ様でした。……って言おうと思ってたんだけど、まだ続くんかい。まー、継続は力なり。それだけ続編が作り続けられるということは、それだけの後押しがある作品なのであろう。

 引き続き、私は今作については熱心なサポーターになろうとは一切思わないのだが、最初期の見方とは随分変わってきた。最初のうちは本当に「これ、なんでゲームの話にしちゃったんだろうなぁ」ということばかりが引っかかっていたのだが、最近のラノベ・なろう系作品の発展(もしくは形骸化)を見るに、今作は最低限の責任感を持って舞台を作っているのだと認識するようになっている。いや、最初の最初、SAOにいる間は絶対その辺のなろうと同じレベルのデザインだったとは思うのだが、それこそ「継続は力なり」だ。「ソードアートオンライン」というタイトルで物語を続けていかなければならないという意識から、「形骸」だけでシナリオをつなぎ続けることは幾ら何でも不可能になった。そこから必死に争い、作品に意味を持たせるために、少しずつ「ならでは」の世界が生み出されるようになっていった。「ゲームの話じゃ真剣味が薄い」という手垢のついた文句に対して、「ゲームとか現実なんて区分は、大した問題じゃないでしょう。なんならゲームの方から現実に出てきてやらぁ」っていう斜め上の展開で、この世界における絶対正義たるキリトの存在を、どんどん正当化していく流れ。この世界はキリトがやっていることが最終的に正しくなるように積み上げられた。その結果得られた「キリトの世界」は、もう、それだけでしっかりと1ジャンルを形成するまでになった。

 もちろん、それが面白いかどうかってのはまた別問題なのだが、少なくとも観るに耐えるものになっているのは間違いない。とにかく作画作劇のクオリティは桁違いで、与えられたシナリオを最大限のケレン味で見せつけることだけを考えた採算度外視のアニメーションは文句なしに今作最大の売りになっていた。1つ1つのファクターはよくわからんものであったとしても、紡がれた断片が1つの英雄譚として「見たい」ものになったのなら、結果オーライと言えるんじゃなかろうか。ラストバトルに向けて過去作のキャラがかたっぱしから集まって暴れまわる展開なんて、そりゃ盛り上がらなきゃ嘘なわけで(劇場版の連中が出てきたのはちょっと笑った)。ここに至れば「さて、次はどんな無茶苦茶をやらかしてくれるんだろう?」と気になっているくらいである。

 しかし……結局ユージオってなんだったんだろう……別にこれ、信長と松岡君のキャラを見て当て書きしたわけじゃないよね……いや、どうだろう……。

 

 

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Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)」 6→5

 今期終了作品の正式な1本目はこちら。非常に攻めた作品だったはずなのだが……どうなんだろう、こういう姿勢は「攻め」とも言えるけど「守り」とも言える気がする……。

 1話目視聴時点では「その発想は無かった。見たことない展開になったら嬉しい」と期待票を投じた。映像部分はかなり力が入っているのがわかったし、そうして美麗なグラフィックで描かれた世界は「魔法ファンタジー+アイドル」という、これまでに有りそうで無かったもの。この足し算がどのように相乗効果を生み出すものかと期待していた部分はあったのだが……。

 なんか、純粋に1+1は2ですよね、みたいな答えだった。別に悪いことは無いんだ。おそらく、これはこれで最低限「不満になりそうなポイント」は潰しているし、筋立てを見たら至極真っ当な1クールアニメにもなっている。大きな取りこぼしのない力作だと評価することは充分可能である。ただ……取りこぼしは無かったかもしれないけど、そこから新たな顧客を「取り入れる」も無かった気がするのよね。

 個人的に気になったのは、やはり「魔法学院もの」という独自性が、ほとんど「アイドルアニメ」の要素として新規性に結びつかなかったことだ。考えてみりゃ、これまでの数多のアイドルアニメも実は最初から「魔法少女もの」に近い要素っていうのはあって、例えば「ラブライブ」にしろ「うたプリ」にしろ、ライブ演出でおよそ現実的とは言えない超世界が展開されるのはよくある話。今作が違っているのは、それが単なるイメージであるのか、実際にその世界で起こっている現象としての「魔法」なのかという部分だが、その違いは、視聴者にはあまり差が無いのだ。奇跡を起こすヒロインってのは、アニメの中ではお馴染みのものであり、そこには別に「魔法」という設定を必要としていなかった。

 そう考えると、結局新しい舞台を用意したが、やってることは他作品と差別化できてない、ということになる。あとは「魔法ファンタジー」ものとしての楽しみを取るか、アイドルアニメとしての盛り上がりを取るか。おそらく制作サイドの売り込みは後者のウェイトが大きかっただろうし、私個人もそっち方向での期待が強かったと思うのだが、残念ながらあんまり「アイドルもの」要素が世界観に埋め込まれてなかったんだよね。オルケストラの力がそのままパワーになるという分かりやすい「エネルギー変換」なのだが、今まで重なっていなかった部分を重ねるのではなく、単に貼り付けただけでは深みは出ない。作品を見ていても「ここからここまでがライブしてるからアイドル的な要素」という風にかなりぶつ切りの印象になっており、例えるならウマ娘たちがレースを終えて「レースはレースとして置いといて」っつってライブ始める感覚が近いかもしれない。もう少し歌うことや人前に立つことの意味を考えてもらえれば、アイドルとしてのヒロイン勢にも意味が生まれたんじゃないかと思うんだけども。

 まぁ、これらの感想は「せっかく変な設定作ったならフル活用しろよ」という余計な要望を前提としているので、「ソシャゲとのメディアミックスの皮切り、あくまでキャラ紹介のイメージビデオみたいなもんだよ」と言われるなら、かなり贅沢で高品質だったとは言えると思う。できれば、余計なことを考えずに徹底して「アイドルになった」彼女たちの活躍を改めて見てみたい気もするな。ラストも今後を見据えた終わり方になってたし、もう少し別方面での展開があるなら追いかけてみよう。

 

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「無限の住人-IMMORTAL-」 5→6

 一応今期終了作品の1つ目と言えるのだが、例によってネトフリ地上波降りアニメなので今期作品と言っていいものかどうかは微妙。今後はこういうシーズンにとらわれない作品展開が増えていくだろうし、どうしたものかとはちょっと考えなきゃいけないところである。

 さておき、そうして終わった作品だが、いつも通りの反省すべき点がある。反省するのは作品の方ではなくて私の視聴体制の方で、ぶっちゃけ、途中あたりで少し心が離れてしまった時期があったのだ。今作はなんというか、非常にクセの強い作品に違いない。元々沙村作品なので一筋縄ではいかんだろ、という心構えはあったつもりなのだが、序盤は割と1話完結の小話が多く、「まぁ、結局不死の主人公っていう時点でチートだし、毎週変な敵が出てきて斬っていくだけの話なんかなぁ」と思って観ていたら、ちょっと油断が生まれていわゆる「ながら見」の状態に移ってしまっていた。ネトフリ作品だからリアルタイムでの感想を持つことを軽んじてしまったことも反省点かもしれない(そういう意味で、やはり私のアニメ視聴は感想を書くところまででワンセットにしなければいけないのだ)。

 そうして少し目を離すと、今作はこちらが意図しない方向にヌルッと動いている。これだけ有名な作品なのだ。その辺のなろう系作品と同じような単純な筋立てだと思って観てはいけない。あっという間に人間関係がもつれて、「今何が起こってるんだ?」というのが分かりにくくなった。割と序盤から伏線を張ってキャラが動いてることもあり、やはり細かい要素を取りこぼしてしまうと、それは加速度的に損失を広げていく。そういう意味で、視聴にかなり失敗してしまったのは大いに反省するところである(コイツ、しょっちゅう反省してるな)。まぁ、そうして反省してるということは、「多分、これもっとちゃんと見とけばもっと面白くなったやろな」という結論になっているということ。

 ネトフリアニメってのは予算があるらしいのだがそこまでびっくりするような映像展開があるというわけではなく、今作も作画的に安定はしていたものの、グロシーンは露骨な規制が入ってしまったり、そこまで手放しで褒めるような映像の作品ではない。ただ、そうして制約が多い中で、沙村広明の非常に癖の強い作劇をなんとかアニメの流れの中に落としこもうとして色々と実験的な演出を取り込んでいたのは間違いない。まぁ、おかげでさらに適当に見てたら分かりにくい要素は増えてしまったのだが、ちゃんと原作の特異性を取りこぼさずに再現しようとする製作姿勢は正しいものだったと思う。「原作ありアニメ」をちゃんとアニメたらしめる努力が見えるというのは、それだけでも評価の対象になる。あとはまぁ、そうして築き上げた「沙村ワールド」が合うか合わないか。私はとにかくこの人の描く女性像が好きでね。「波よ聞いてくれ」もそうだったけど、本当に図太い女ばっかりで見ていて気持ちが良い。元々ギャグ漫画のあのテンションがぴったりかなーと思っていたのでこういうシリアスな作品だとどう映るかは不安もあったのだが、シリアスとは言っても今作はイカレ野郎だらけのクレイジーシリアス。そんなイカレ野郎の中でも力強く生きている女性たちを見るだけでも元気がもらえる気がした。絶対に書かなくてもいいことだが、当然私の最推しは槇絵さんである。こんなに純度の高い桑島キャラはなかなかいない。「最強」「どっか壊れてる」「ヤンデレに両足突っ込んでるレベルの純愛」「色気しかない」「そして死ぬ」。100点満点中1212点です。

 男性キャラもアカン奴しかおらんかったけど、CVの妙も含めるならベストは尸良さんかなぁ。こういうキャラが縦横無尽に駆け回ることができた2クールっていうだけでも、その刺激の量は充分伝わるだろう。どのキャラクターも(良くも悪くも)人生がハツラツとしていて、こんだけ死んでるのに無駄な死に様ってのがあんまり無いのが良い。元々「不死身」を描いた作品なんてどうやっていじるんだよ、って思ってただけに、「いや、そこまで掘り下げろとは頼んで無いが……」っていうくらい徹底してその「不死性」をフィーチャーした作品作りが成立してるあたり、やっぱりその辺のチートキャラを転がすだけの作品とは違うな、という貫禄を感じた。今度、機会があればちゃんと原作を読んでみないとな、とは思いました。

 こういうアニメがじっくり作れるなら、ネトフリみたいな別方向からのアニメ製作の土壌が培われるのは大歓迎だねぇ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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