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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
発明品取り出す時のオリバーがちょっと○○えもんっぽいのはなぜなんだぜ? 第5話。あの世界には多分猫型ロボットはいないと思うのだが……あれか、人類は皆何かひみつな道具を取り出す時はああなるってことか(シャドーです)。 今回も内容はみっちみち。特に前半部分、研究班との対話パートはケイトが「めっちゃ情報もらえた」と言っていた通り、マジでありとあらゆる伏線というか、犯人に向かっての手がかりが詰め込まれている。まぁ、最終的に細かく詰めていった限定条件はギリギリ使えたり使えなかったりするわけだが、少なくともほぼ全部の証拠が一度は論理の俎上にあがってくるというのだから恐ろしい。マジでケイトは探偵としてかなり優秀である。いや、オリバーが聞かれてもいないのに喋りすぎって話ではあるのだが……彼が星付きの中に混じってくれてたのは本当に幸運だったんだよな。 そしてもう1つの幸運は、これもケイトが触れていたが一緒にジョンがついてきてくれたことだろう。ケイトだけでは何をどう調査したらいいかも分からないし、あの通りの性格なのでいきなり初対面で個性が強すぎる研究班の面々に出会っていたら、それだけで考えすぎて萎縮してしまった可能性もある。今回仕入れられた情報は、一見すると事件には関係なさそうなものも混じっており、積極的に世間話をしていかないと掘り下げられない部分もあっただろう。そこを自然にアイスブレイクしてくれるのがジョン(とエミリコ)の強みである。さらにさらにエミリコは先の亡霊騒ぎで大活躍しており、オリバーからはとりわけ注目されていたというのも大きい。何もかもが、スルスルと情報を引き出すのに貢献してくれているのである。いや、それにしたってオリバー喋りすぎだけどね。隣にバーバラがいたら流石にやばかったと思う。 また、こうした調査シーンは情報てんこ盛りでただでさえ大変だというのに、改めてみるとそれ以外の要素の伏線も散りばめられているのがすごい。エミリコは今回背景でただ遊んでいるだけのように見えているが(まぁ、実際そうなのだが)、その時に彼女がやっていることが直接的に後の展開の予告にもなってるという……まぁ、設定が出来てるんだから伏線敷くのも難しくはないのだろうが、こうしてしばらく経ってから振り返ると「あぁ、そういうことね」となる描写がたくさんあるのは嬉しい。 打って変わって動きが少なくなるのはBパートの同期会。同期会の開催概要は、アニメ版では原作とややニュアンスが違う部分もある(1期ラストのオリジナルでちょっとやっちゃったから)が、既におおよそ原作路線に軌道修正できているのであまり問題はなさそうだ。こちらのパートの見どころはなんと言ってもその映像美である。いや、そこまで作画が凄まじいなんてことはないのだが、同期会のシーンって、人形たちが出席せずにシャドーだけのシーンが続くので、とにかく画面が黒くなるのである。集まってる時間が夜中ということもあり、薄暗い部屋の中でシャドーだけが顔を突き合わせる図、下手したら放送事故レベルで黒くなりかねない。普通のアニメ作画の方策ではちょっとフォローできない難しい画面になるはずだ。しかしこちらのスタッフはその辺りの見せ方もかなり気を配っており、たとえば今回のシーンで言えばパトリックの部屋の暖炉の存在を強調し、そこにある炎を光源として捉え、赤と黒のコントラストで画面に彩りを添えている。すす達磨なんかは正直ややみづらくはあるのだが、それでも何をやっているのかは分かるようになっているし、画面もただ暗く沈み込むだけではなく、シャドーたちの貴族然とした出立ちの豪奢さなんかも伝わるように描かれている。この図が見られるからこそのシャドーハウスですよ。
PR ああ〜、洗浄中のローズマリーの顔〜〜、第4話。ローズマリー、すす病の苦しみはさておくとしても、拷問みたいな洗浄については全部真正面から耐えきってるんだよな……こんなシーンもゴリゴリアニメで見られてとても幸せです。なんか性癖発掘アニメになってる気がするんですが、今期はこれ以上にてっぺんまでキツい性癖開陳アニメであるアビスがあるからな……。 さて、名探偵ケイトが明確に探偵役を自認しながら動くパートへ移ってまいりました。結局アニメ版と原作の大きな差はローブ様の扱いだけなので、幾らか登場機会を増やしたことで緩やかに原作の流れに合流できそうではある。そうなるとアニメで見るべきは「どれくらいの原作再現になるのか」っていう要素に偏りがちだが、せっかくなのでアニメに固有のいろんな要素も楽しんでいきたいわね。そのうち1つが「カラーで、しかも動いてくれる拷問時のローズマリーとかベル」なのはどうかと思うけど、ちゃんと他にもあるんですよ。 例えば今回のラスト、エンディングへの入りで思わず「そこで切るんかい!」って笑ってしまった。原作組だと緊張感など1ミリも無いシーンなんだけど、この後の展開を知らずに見てたら、ちょっとしたピンチのシーンに見えるかもしれない。そんなミスディレクションせんでもいいのに、とは思うが、今作はとにかくネームが多い上に「調査→推理→バトル」という一連の流れが非常に大きなスパンで括られるため、どうしてもアニメの切れ目を探すのがむずい(正直原作を読んでる身でも、単行本派なのでどこが話数の切れ目かは覚えていない)。そこで思い切って原作の内容をいじらずにアニメオリジナルの見せ場を作っちゃったってのは面白い作り方なんじゃなかろうか。 また、2期目になって一気にシャドーが増えたこともあって、館の中でのシャドーと生き人形の動き方に注目してみるのも面白い。「生き人形はシャドーの顔役である」っていう前提条件があって、アニメではどの人形もきちんと「今、御影様はどんな顔をしてるんだろう」って考えながら、動きをトレスしようとしている様子が確認できるのだ。常に2つのキャラが同期しながら動き続けるというのはよくよく見れば滑稽な図で、原作ではあまり強く押し出されなかった「シャドーハウスの奇妙さ」がアニメならではの形で表現されている。もちろん、そんな人形たちの中で、ケイトとエミリコのペアだけは、その同期が緩いってのも注目すべきポイント。他の人形に比べて、明らかにエミリコだけは自由に自分の感情を出してる。その上で「あ、顔やらなきゃ」ってんでちょいちょいケイトの様子を確認してるのよね。 調査から推理に至るパートってのはどうしても地味になるので、推理アニメだとダレてしまう要素になりがちなのだが、今作はそもそも館の全容が分かっていないおかげで、ケイトたちの調査パートもきちんと探検要素があり、ジョンたちと合流して掛け合いの滑稽さもプラスされるので退屈になる心配もない。さらに、個人的に今作で白眉だと思っている要素として、「各々のキャラクターが陣営ごとにきっちり思考を分けて、独立した視野を維持している」ことが挙げられる。ちょっとわかりにくいのだが、例えばケイトサイドとバーバラサイドでは、知っている情報が全く違うために当然推理の内容が変わってくる。お互いに分からない部分がズレているので疑心暗鬼が全く別方向に伸びる。これが2陣営くらいなら処理もそこまで難しくないかもしれないが、今作の場合は大きく分けてもケイト側、星つき側の2陣営に加えてエドワード陣営も加えて3すくみの様相を呈し、さらにミアも別働隊として独自に思考を始めるし、(アニメではまだ全然出てこないが)トマスの思惑も絡んでくるとてんやわんやである。それら全てに筋の通った行動原理があり、しかも見ている側が過度に混乱しないままに展開できているので、サスペンスとしての質が高いというお話。 アニメだとどうしてもその辺りの複雑なプロットを追うのは大変になるのだが、どうせならあまり駆け足にならず、じっくりじっくり描いてほしいですね。ここまでの4話は、そういう意味では割と理想の進行です。
冒頭、クリストファーのおはなし教室にルイーズみたいな声のシャドーがおったな、第3話。ちなみに当然だけどなんの伏線でもありません。 大事な大事な「亡霊騒動」の顛末。ただ、残念ながらせっかくの大立ち回りなんだけどCloverWorksにしては作画がやや低調な気がする。いや、別に致命的な崩壊ポイントがあるわけじゃないんだが……原作の絵から思い描いていたこの騒動に比べると、あんまり動きが大きくなくて粛々と進む感じだったんでちょっと残念。オリバー君2号とエミリコのタッグ、もっとダイナミックな展開で見せられた部分だと思うし、特に双子あたりの顔の作画がなんかのっぺりしてて勿体無かったな。ほらぁ、原作読んでファンになっちゃうとこういう厄介なこと言い始めるやん。 そんなわけで亡霊騒動である。もちろんあらゆる意味で非常に重要なシーンであり(今作に重要じゃないシーンなんてない気もするが)、あらゆるキャラクターの動きから目が離せない。冒頭、期待通りの絶望的なうめきを漏らしながら現れるローズマリーに始まり、主人公・エミリコのしゃきしゃきアクション、ここぞとばかりにテンションアゲアゲのオリー&オリバー。そしてやたらおっぱいが強調されてる気がした、オリーのサポート役ナンシー初の活躍(?)、ステゴロ最強のベンに加え、最後に登場して存在感を見せつけるバービーたち星つきの戦い。そして締めくくりは綺麗にシンメトリーで珈琲を叩き割る双子の顛末まで。やはり息つく間もない展開である。 ただ、今回はそんな騒動の中にも当然アニオリが挟まれており、少しずつ全員の前に姿を現し始めるローブ様の影はここでもフォローされている。「梁の上で見ている」というよく分からない状況だったのだが、まー、能力の射程を考えれば原作では書かれていなかったけどもあの辺にいたとしてもおかしくはないのだろうか。今回はたまたま「見つかった方」の世界線で、原作はみんなそれどころじゃなかった世界線。何故かローブ様追跡部隊の1人にリッキーが任命されていたが、多分2クール目だけだと今後リッキーはあんまり活躍シーンがなさそうなのでこの辺りでちょいちょい顔出しとかないと忘れられそうよね。 ちなみにほぼネタバレみたいな書き込みを遠慮なく続けていくと、ローブの「正体」は一応2通り考えられるのだが、今回は直接こびりつきを繰り出していたので、つまりはそういうことだろう。流石に「もう片方」は現段階でも生き人形たちの前に軽々に姿を現したりはしないだろう。一応、原作読んでても「こいつら、暗躍とか言って割とダイレクトに悪巧みつづけてたんだよな……」とは思っていたので、ここで見つかってしまうのはむしろ自然な流れだったといえるのかもしれない。ただ、ここまであからさまに「ローブ様=敵」っていう構図ができあがっちゃうと、いざとなればバーバラたちが家宅捜索に乗り出してローブを引き摺り出しちゃうっていう可能性もあったかもしれないけども……いや、バーバラはもう、この事件の後はそんなこと考える余裕ないから無理か。 今回の個人的な好きポイントは、やっぱり双子が双子として喋ってる上に後ろにベル×2も控えてるっていうところ。普通のペアでも中の人は1人2役なのだが、双子に関してはイザベル+ミラベル+ベル×2で(一応は)4役である。……まぁ、そのうち少し楽になるからね……(超意味深)。
双子役が大久保瑠美なんだよなぁ……第2話。やっぱキャスティングがいいよねぇ。エミリコ以外の人形はお影様と2役なので、どのキャラでも中の人のいろんな演じ分けが見られるのも本作の楽しみの1つ。 やっぱ順当に面白いですね。2期のスタートに合わせて、思い出す意味でもちょこちょこ原作を再読してるんだけど、改めて感じるのは圧倒的ネーム量の多さ。正直、初読の時は全然気づいてなかったんだけど、この作品は1ページあたりに詰め込まれてる文字情報がかなり多いし、全てが重要情報の可能性があり、読み落としが許されないという特殊なスタイル。普通に考えるとそれだけに窮屈にもなるし読者負担が大きいはずなのだが、「初読の時にあんま気づかなかった」ということは、読んでてそこが気にならないってことなんだよな。人形どうしの可愛らしい掛け合いなんかのおかげもあるんだろうが、テンポ良く読み進めているうちに気づいたら伏線が入ってきてた、みたいな巧妙さがある。再読したから分かる巧さってのもあるしなぁ。ほんと、どこまで考えてプロットが練られているんだろう。 プロットの話だと、やはりアニメ化ってのは色々とハードルが多いということも確認できる。1期時点でちょいちょい改変を加えており、2期が決定したためにそこの齟齬を少しずつ調整して原作の設定に合わせるために改めて構成を入れ替えている部分も多そうだ。1期を覚えてないので具体的にどこがどう変わってるのかは確認してないのだけども……例えばローブ様の話。確か1期ではまるまるカットだったんだよね。しかしここにきてローブ様については無視できない要因になってしまっているため、どうにかして登場させる必要がある。今回は星付き会議の議題に上げるという形でやんわりと導入したが、どこかでもう1回エミリコとショーンがローブ様と顔を合わせる必要があるはずなんだよな……「犯人当て」の際の重要な手がかりは接触してないとどうしようもないファクターだし、そもそもローブ様と事前に遭遇してないと、「ローブ様の正体はお前だ!」っていうくだりにもあんまりインパクトがないし。もしかしたらアニメだとそこにはあまり重きを置かない可能性もあるわね。どうせこの後亡霊騒動が起こるので、「騒動の犯人はお前だ!」の方を前面に押し出した形の方がすんなり収まるかもしれない。ただ、オープニング映像ではローブ様の存在がだいぶ意味深に描かれてるので、ここからがっつり絡む展開も充分ありえるけど。色々と考える必要があるが……ここでいじった設定が今度は3期目に影響を与えたりしそうでちょっと怖い。 本当に伏線構造が面白い作品で、例によって漫画だとなんとなく読み飛ばしてた部分がアニメだと気付かされるなんてこともあるし、「これ、アニメの描写だけだと意味わからんよな……」と原作既読であることがありがたい場面もある。エミリコとショーンの珈琲回避のシーン、アニメだけだとわかりにくいよね(特にショーン)。あれって考えようによってはエミリコ×ショーンカップルのドキドキシーンではあるのだが……。逆に、アニメでうまいなと思ったのは“あの人形”が珈琲の影響を受けてない描写が自然に流されてたところ。原作でもあんな感じだったんだっけ? そりゃ気づかなかったら完璧にスルーするわ。 おそらくローブ様とクリストファーの話をここで関係づけてくためだろう、バーバラ・マリーローズの同期組の話も構成を変えて早めの導入。ほんとさ、中原麻衣&釘宮理恵で世界を紡いでいく様子が、まるで20年前のアニメシーンに回帰したかのようでしみじみと感じ入ってしまう。時代が変わってもこの2人の強さは変わらないよねぇ……くぎゅうに関しては、今期は「サマータイムレンダ」でもその圧倒的存在感を見せつけてくれてて、レジェンドの面目躍如。どんどん人外を任せていこう。 いい具合じゃないでしょうか、第2話。せっかく手元に原作がある珍しい事例なので2話目は原作と照らし合わせながら観てたんですが、構図とか台詞回しもかなりの部分が原作からそのまま採用されてる、本当に「純正のアニメ化」って感じの作品になってますね。そんだけ素材としてアニメにしやすい作品だったんだろうなぁ、とは思う。 2話目はエンディングすらカットしてぎちぎちに詰め込んだヨルさん登場回。まぁ、今作を支える三本柱のうち1本なので、そりゃ丁寧に扱わなきゃいけないのは当たり前なのだけど。なんでこれが綺麗にアニメのエピソードにハマってるかというと、週刊少年ジャンプじゃなくてジャンププラス連載なので、1話1話のページ数が割と多いのよね。おかげで原作1話の尺をうまいことアニメ1話にそのまま落とし込めるので、原作で考えられた起承転結の流れもそのまま活用できるっていう。ありがたい話である。まぁ、今回は色々とセンシティブな話もあったので改変はあるかと思ったが……意外にそのまま使われてたのは驚きかも。「出生率を下げるために遣わされたスパイ」って凄まじいパワーワードだよな。 しかし残念ながらヨルさんはこれ以上ないくらいに属性過多なので、もし実在してたら決して独り身では放っておかれないだろう存在である。ヨルさんのいい点を挙げておくと「真面目」「素直」「声が良い」「倫理観がバグっている」「意外とぬけてる」「スタイルがいい」「声が早見沙織」etc.……しかし気づいたらみさおも御歳30なんだなぁ。そりゃおっちゃんも年取るわけだわ。 サブタイトルが重なる作品は名作、最終話。まぁ、このテクニックを使ってしまったということはアニメ2期はあまり期待できないということなのだが。確認したら原作コミックが9巻まで出ているらしいが、今回のアニメでどれくらい消化したんだろう。 ま、最終回だからって特別な何かが起こることもない作品なのだが……冬クールにアニメの締めが夏祭りやプールってのがちょいずれている。こればかりは選べるもんじゃないのでしょうがない。普段から散々エロい格好をしているので改めて水着を見せられても特に……という反応になってしまうことを逆手に取り、プールでは水着にならず、メインウェポンは夏祭りの浴衣である。ギャル+浴衣というミスマッチの妙で攻め、そこから明確なボディタッチを繰り返すことで夏の暑さの中でも容赦のない距離の近さを示す。こんだけくっついてるのにこいつらはまだ付き合ってることを明言してないというのが驚きだが、我らがヒロイン・五条君の性格を考えれば致し方ないところか。むしろ海夢の方からスタンスを明示しないことがやや意外ではあるんだよな。まぁ、ここで彼女が押しちゃうと五条が引く可能性もあるし、彼女もこういう関係性が珍しいだろうから、しばらくは微妙な距離感を楽しむつもりなのかもしれない。 こんだけいちゃいちゃしてる2人の最後のシーンが電話越しっていうのもそのあたりの要素が象徴的に現れている部分で、ラブホで騎乗位になろうがなんだろうが、まだまだ一緒に布団に入ったりはしませんよ、という明示。2人の同衾はあくまで電話を介してのものなのだ。このあたりの「エロ漫画のくせして純愛ですよ」という態度、憎らしいがとてもおいしい。 この後の2人の関係がどのように進展していくかは気になるところだが、まぁ、イチャイチャが一番新鮮で楽しい時期が今くらいだろうから、ここまでのところでもひとまず満足しておこう。末長く爆発。 何やこのアニメは、何やこのアニメは……何や! この! アニメは! 最終話!!!(規定値以上の何かを摂取したために一時的に語彙が不足しております、ご了承ください) ……いやー、すごかった。誰がこんな最終話になると予想できたかね? 冷静に考えてみてほしい、小路が中学校に進学してから、まだ数ヶ月やぞ。その間にあったことって、本当に「地方の中学生(一部は寮制)の何気ない日常」だけやぞ。それでこんなエンディングを迎えるってマ? いやいやいや……これは最低4クール、1年くらいは放送して、因縁まみれの宿敵をようやく倒して、何ならその過程で仲間の1人が命落としてるくらいの壮大なストーリーの最後にしか許されないやつなんですよ。あらゆる想いがみなぎって、それが最後の最後でほとばしる、そんなカタルシスを迎えられるようになるには本当にたくさんのハードルがあるんですよ。それを何ですか。たかだか1クールで。数ヶ月の中学生活を送っただけのその辺の田舎娘が、体現していいはずないでしょ。もうね、ボロ泣きしたんだから。 最終回贅沢パック採算度外視。超絶構成で息つく間も与えず視聴者を殺しにくる地獄の最終回。冒頭、ステージに向かう小路を見て「あれ? 今まで散々準備してたのって体育祭やろ? 文化祭みたいなことやってるやんけ」と困惑したものだが、そこからは回想形式で1年3組が経験した様々な試合をフラッシュバックしていく。その全てのシーンが「輝かしい思い出」と言われるにふさわしいだけのクオリティを誇っており、バドミントンはどこぞのバドリーマンにも負けぬ動きを見せるし、テニスはトロプリの百合先輩も羨む映像を展開。水泳ではFree!の京アニもかくやという溌剌とした夏の暑さをほとばしらせれば、バレーボールは清陰高校の頭上遥か高みからスパイクを叩き込むかのように誰もが息を飲むクライマックスを迎える。あらゆるスポーツアニメの「ここぞ!」というシーンを、この1話に全て注ぎ込むという暴挙。普通だったら資源の無駄遣いを責められて「なんの意味があんねん!」とはっ倒されてもおかしくない事態である。 しかしこの作品は違う。どれもこれも、「明日小路の歩んだ中学校の輝かしい思い出」なのだ。小路がいればこそ、全ての景色は掛け替えのない青春の1ページとして輝く権利を得る。どんなシーンも、全てが一番に眩しくならなきゃいけない。この輝きこそが彼女の生きた証。彼女が作り上げ、変えていった環境の全てだ。生き様の全てが青春。それならば、アニメのクオリティもそれに見合うだけのものにしなければいけないのだ。 小路の青春を全て受け止め、真っ向から渡り合う猛者・木崎江利花。青春には青春で返す。この世界で唯一小路と渡り合う権利を得た、最強の親友にしてライバルなのかもしれない。2人が涙と汗でぐしゃぐしゃになりながら作り上げた舞台は、これ以上無いくらいにアニメのフィナーレにふさわしく、そしてこれから続いていく2人の中学生活を象徴する新たな門出にふさわしい。小路がいれば、きっとこの先の学園生活は全てが光に満ちているのだ。そして、きっと木崎さんはその光を常に一番近くで見守り続けるのだろう。 げに尊き。宜なるかな。宜なるかな。
AVの音声のためにわざわざたみやすともえ呼んでてワロタ、第11話。本気を出すところを間違ってる。いや、これが正しいのか? 毎度毎度「爆発しろ」しか言ってない気がするけど、もう実際爆発しちゃったやん、というお話。どこを取ってもエロビデオのロケーションしかないというあまりに潔い設定なのだが、これで「エロアニメでやれ」とはならないのが絶妙なライン。ことに及ばないからこそ見せられるエロスというギリギリを狙っており、限界まで男女2人の理性をぶっ飛ばす為のシチュエーションだけを描くというのは、ある意味で精神的エロスの極致である。おそらく人類がまだやったことがなかったであろう、「ベッド内部のスプリング視点」というとんでもねーカメラアングルなども交え、絡み合うカップルの文字通りの「肉薄」を描く。スタッフはこの道での求道者としての何かを極めていただきたい。 あえて真面目に気になる部分があるとするなら、結局海夢目線ではどれくらい「ことに及ぶ可能性」を考えていたのかという部分だろうか。あそこまであけすけにラブホチャレンジに挑み、ゴムの扱いなども手慣れたもので常に五条を翻弄し続けている彼女。経験豊富なのかどうかは定かでないが(多分設定的に全くそうじゃない気がするが)、別に五条を弄ぶことが目的というわけでもなく、後先考えずに自分のやりたいことをやってたら自然にこうなっていた、という感じ。ただ、流石にどんだけ向こう見ずだとしても、流石に健全な男子と一緒にラブホに入るというシチュエーションに意味を持たせないはずはないわけで、海夢目線で「もしかしたらそういうことになるかも」という覚悟というか、期待はあったんだろうか? 本当に、「そういうことに考えが及んでなかっただけ」に見えるのだが……もしそうだとしたら五条くんは可愛そうである(そりゃま、ご褒美だらけの状態でかわいそうというのも変な話だが、あそこまでいっての寸止めはマジでありえない)。 まー、本作で描くべき主題はエロではなくて恋愛とコスプレ愛の方らしいので……ほんと、五条はクリエイターとして何かを極めてしまった感があるので、お二人には末長くタッグを組んで業界を席巻してほしいものである。次週、タイトルとサブタイトルが重なる作品は名作。
もうセーラー服という概念が聖なるものになりつつある、第11話。木崎さんの脳内で踊るイマジナリー小路のセーラー服、すでにシンフォギアとか聖衣の領域。 何よりびっくりしたのは、小路の小学生時代が「6年間1人学級だった」という部分。過疎化の進んだクソ田舎の小学校出身だということは語られていたが、まさかそんな長いことロンリーワンで学校生活を送っていたとは思わなかった。もう、そこまでいくと小学校という概念も曖昧になるが……おっちゃんの歳になるとどっちかというと「先生も大変だな……」という方が先に共感してしまう。いや、むしろ児童が少ないんだから楽といえば楽なのかもしれないが、年中無休で6年間ずっと1人の子供と接し続けるって、下手したら親よりも共有する時間が長いわけで、そりゃ卒業の際の惜別は涙が止まらんのは間違いないだろう。あれ、でも今確認したらかおちゃんが3年生らしいのだが……それなら同じ小学校なら姉妹2人学級にならんか? 4年離れてると無理なのかな? でものんのんびよりだったらあんまり気にしない差だと思うのだが……謎だ。まぁ、とにかく想像以上に人間との接触が少ない小学校時代だったのは間違いないようだ。それでこんだけまっすぐでコミュ力MAXの子に育ったのだから、本当に先生の教育がよかったのだろう。小路は感謝せにゃならんよ。 そうして長い年月を過ごした小学校へ、小路はまさかの「凱旋」を果たす。体育祭の練習という名目ではあるが、大量の友達を引き連れての来訪に先生も感無量。加えて学校自体もあと数年で廃校となれば、久しぶりに体育館に活気が戻って賑やかな様子が見られることにも感極まってしまうだろう。本当に少子化は寂しく、過疎化は悲しい。しかしもう、日本のあらゆる田舎でこの傾向は進行し続けているのである。何と社会派なアニメではないか(そうでもねぇよ)。 バレーボールの練習で今回スポットが当たったクラスメイトはバレー部の苗代さんと鷲尾さん。特に鷲尾さんのキャラはかなり強烈で、かおちゃんとの邂逅の際にはとって食われるんじゃねぇかと不安になってしまったが、どっちかというと「気は優しくて力持ち」タイプだった様子。まぁ、この学校のクラスメイトに悪人がおるわけないからね。強いて一番底意地の悪い奴をあげるなら水上さんで確定なのだが、彼女は脱ぎ&脱がせ(未遂)というファインプレイを見せてくれているので無罪です。暑くなって体育館で脱ぎ出す女子中学生、残念ながら非実在。 そして、そんな濡れ場(?)が展開されていた体育館からは遠く離れ、最近の小路の交友関係の広さにちょいジェラシっていた木崎さんが秘密の猛特訓。こりゃぁうかうかしてられないが、こうしてチャージした情念がクライマックスで爆発すると思えば期待も高まる。木崎、動きます。
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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