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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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キャストロールが急に長くなったよ、第8話。負け犬6人、裏に6人追加したからなぁ。おまけに残りの表も全部登場しちゃったもんだから、なんかエラいことになった。

 前回は珍しく余裕を持った脚本で見せてくれていたわけだが、今回は平常運転に戻って相変わらずの詰め込み仕様。原作にして4話分、ただでさえ出番が少なくて空気になる「裏の六人」の活躍の場は更に短くなり、ちょっと楽しみだった「仲良くしてね」は全部カットである。しょんぼり。まぁ、別にいらないシーンといえばそうなんだけどさ。他にもがっつり台詞切られて、せっかく呼んだキャストさんも今回で出番終了。おちかれさまです。ちなみに、「裏の六人」のキャストがどうなるのか、っていうのは気になる部分だったわけだが、あんまりメジャー路線ではせめてこなかった。儀武ゥ−!が一番知名度が高く、ならんで百町役の逢坂良太、といったところか。正直他のキャストはあんまり知らない。ただ、今後「ジョジョ」でシーザーをやる予定になっている佐藤拓也という名前が糸島役でクレジットされており、少し先んじて聞くことが出来たのはよかったかも。逆にいうと、ここで登場した人たちはもう「めだかボックス」内で見かけることはないってことなんだけどね。これだったら平戸ロイヤル役をもらった沖佳苗ちゃんの方がワンチャンあるレベルです。

 さておき、詰め込みシナリオは名瀬戦をあっという間に終えて、負け犬との合流、そして行橋戦へと繋がっていく。名瀬ちゃんのコンビについては、前回のエピソードで割と時間をもらったので、今回の顛末に時間をかけられなかったのは仕方ないだろうか。本当は姉妹の間でかわされる信頼と裏切りを通じて、もう少し名瀬ちゃんのアブノーマルさを見せて欲しかったとは思うのだが、解毒剤が云々をいちいち説明して丁寧にやるのも面倒っちゃぁ面倒なので、良しとすべきなのか。ちなみに、今回あのあたりの流れを見ていて「黒神めだかの強さを支えていたのは人格である」っていうフレーズを聞き、現在進行形でジャンプにのっているめだかの両親の話を思い出した。あの父親とあの母親から「作り出された」めだかちゃんの「人格」こそが強さを支えているというのは、かの鶴喰博士の実験が成功してたってことの補強でもあるんだね。この当時にどこまで考えていたのかは知らないけども。あとは「13年前のあの出来事」なんて伏線も張られていたり、割と大事なエピソードだったんだな、っていうのを今更確認しました。

 続く負け犬軍団登場のくだり、そして「裏の六人」との対決は、いかにもこの作品らしい、ひねくれたネタ回しや突っ込みが面白いパート。久しぶりに出てきた鬼瀬ちゃんや雲仙姉なども懐かしい。相変わらず数字言語が忙しいのだが、流石に今回は副音声を付けてくれませんでした。どんなおっぱいの話してたのか分からないじゃないか!!! いや、そうでなくとも、原作だとちゃんと補足されていたバトル時の台詞まで分からないってのもどうかと思うけども。ま、なんとなく雰囲気で分かるから構わないって判断なんだろう。実際、あんま問題無いし。いきなり姉に下ネタをふられて照れている弟君の表情が原作とちょっと違って可愛かったし、色々見られたので良しとする。そういや雲仙姉はあれだけボコられた鍋島先輩と一緒に活動するのはどうなんだろうね。ちなみに、こんだけキャラが増えても対馬兄弟はやっぱりいないよ!

 で、最後に到着して、エンディングテーマの裏で慌てて展開されたのが次の相手、行橋との邂逅部分。行橋がめだかちゃんに化けて引っかけようとしたシーンはまるまるカット。まぁ、あのシーンって原作でも完全に浮いてたから、これは正解だろう。どう考えたって行橋の能力で人体形成による変装なんてできるわけがないんだし。むしろ、行橋はこの後どんどん一般人目線でしか見られなくなるので、なるべく普通っぽく描いておいた方がいいよね。そういや善吉がぶっ倒れたシーンで最初に「催眠ガス」っていう説明が無くて、アニメ視聴者からすると「なんで突然みんなぶっ倒れたんだ? 行橋の能力か!」って思われるんじゃないかと不安になった。その後でちゃんとフォローされていたけど、「仮面の敵を前にしたら」の台詞はカットしたらアカンと思う。やっぱりちょっと台詞の繋がりが飛び飛びだよね。行橋は基本的におどけてて思考が飛び気味でも雰囲気でごまかせるのが救いか。ちなみに、今になって振り返ると行橋ってこの作品の中でも1,2を争うくらいに「普通に可愛い」女性キャラな気がする。コミックスの学園祭編おまけページで王土の脇にちょっとだけ出てきた行橋とかすごく可愛いんだ。アスミスボイスがプラスに働いているのかどうかはよく分からないけど、何の臆面もなく「えへへ」って笑い声が出せるのは良いかもしれない。阿澄キャラなら「うしゃしゃ」と笑ってほしいけど。

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今思うとくじ姉の「不幸設定」ってほぼ無かったことにされたよね、第6話。マイナス編で善吉の師匠役をかってから単なる面倒なツンデレみたいな扱いだし。あ、でも叶野戦では絶頂してたし、どっちかっていうと制約から長所にステップアップしたって考えるべきなのかな。まぁ、元々マイナス寄りっていう設定だったし、球磨川同様に仲間になってプラス変換させたってことなんだろうな。

 さておき、毎度毎度で申し訳ないが、原作の構成との対比である。なんと、今回は2期が始まって初めて、アニメ1話が原作2話分、つまり1期と同じだけの余裕を持った構成になっている。最大時には4話強という信じられない詰め込みを行っていたのに、ここに至って突然構成が戻ったのだ。驚きもしたが、おそらくこの黒神家を巡る過去エピソードなどの重要事項は削ることが出来なかったということだろう。アブノーマル編は原作であと十数話残っているが、アニメが13話とすると残り6回でこれを消化することになり、大体1回あたり原作2話強の計算。まぁ、尺はそれなりにつじつまが合っている。アブノーマル連中で時間を割いて描写すべきは誰かと言われれば、そりゃまぁ名瀬ちゃんだろうし。

 もちろん、余裕が出たとは言っても原作は相変わらずネームがぎっしりなので、今回のエピソードもきつきつに詰め込まれて大忙しの印象は変わらない。今回主にしゃべっていたのが真黒さんと名瀬ちゃんの2人だったので、基本的にはこの2人の掛け合いを楽しむだけのお話になっている。何故か「パンツを穿いた女子が云々」のくだりをアバンとアバンあけの2回で繰り返し、先週の引きも合わせると3回も言ったのは謎であるが、それ以外のパートも色々とズレた会話が見どころ聞きどころ。相変わらずサービスも盛りだくさんで、極端すぎる名瀬ちゃんの体型に加えて、古賀ちゃんだってスタイル抜群。この2人のペアは作中でも一番ほのぼのできるよいカップルである。おかげで主人公はどんどん影が薄くなっており、ラストで登場しためだかちゃんは、原作で披露していたパンチラがカットされるという扱いになっている。まぁ、今回は仕方ないわなぁ。

 ほぼ原作通りに展開してくれたので、今回は特に書くべきことも無い。高千穂・宗像両名は過去話がほぼカットされていたというのに、黒神家兄妹物語はほぼフルで収録。ブチ切れてしまったくじ姉の咆哮も完全再現で、くじ姉ファンも大満足である。考えてみりゃ、くじ姉の中の人は神原駿河で一度西尾維新フレーズのトレーニングが済んでおり、独特の言い回しの経験値が高いのだ。おかげでくじ姉の台詞回しは完璧。また、今回は原作のかなり細かい台詞でも拾ってくれている部分があり、めだかちゃんの「いやん可愛い」なんかは真っ先にカットされると思っていたので入っていたのはかなり意外だった。出来たら宗像戦もこれくらいのペースでやって欲しかったなぁ。あと、アニメになって追加された、「アニメになって良くなった部分」としては、名瀬ちゃんがマスクを外したときの演出がある。原作だと単に包帯を解いただけだったが、アニメでは解いた後にアホ毛がわざわざピンと立つっていう演出がある。黒神家の象徴(?)であるアホ毛が包帯を解いた瞬間に現れるっていうのは、実に気の利いた設定じゃないか。

 さて、名瀬ちゃんはたっぷり時間を取ってもらっているので、ひょっとしたら来週も原作2回分で名瀬編が決着、くらいのバランスか。もしそうなら、多分行橋戦にちょっとしわ寄せが行くな。そしてもちろん、その前にはあの「裏の六人」が控えているのだが……突如現れる6人の噛ませ犬のキャスティングはどうなるだろうか……全くイメージが無いからどうでもいいんだけど、楽しみではある。

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古賀ちゃん可愛かったな! 第6話。これまで構成に散々文句を言ってきたわけだが、古賀ちゃん・名瀬ちゃんコンビの登場で、「やっぱり可愛い女の子が正義だな」と大人しく鞘に収める。ちょろいぜ。

 今回は前回よりはスピードダウンしたものの、ペースの速さは相変わらず。原作にして3話ちょいという内容になっている。ただ、可愛い女の子云々を除いても、今回のはしょり方は視聴中にそこまで違和感もなく、割と上手い部類の再構成だったんじゃないか、という気はする。メインになるのが人気投票第2位という大人気キャラ(?)の阿久根の過去話なのだが、ぶっちゃけあんまり興味が無い部分だったので、はしょられても気にならなかったのかもしれない。いや、どっちかっていうと過去話はほとんどカット無しでかっちりやってたから自然だった気もするんだけど。削られたのは、動物大行進のシーンや、名瀬ちゃん・阿久根が顔見知りだった描写などで、本筋にはほとんど影響が無い部分ばかりだったのである。強いて言うなら破壊臣がどれだけ非破壊にこだわった「改心」後の状態であるか、っていう描写がやや弱かったと思うが、当時の印象でも、阿久根が破壊臣だった、という事実の方が違和感アリだったので、事前知識のない視聴者なら、これくらいの描写の方が受け入れやすかった可能性すらある。とにかく、今回は割と自然な内容で良い話数だったと思います。

 そうそう、阿久根の過去話ということで、当然登場したのは球磨川である。キャストも決まったことだし、ここでいよいよ初台詞が拝聴できるのかと期待して待っていたのだが、なんとまさかのテロップ表示である。くそ、じらしてくるな……早く球磨川がしゃべっているのが聞きたいですよね。一体どんな風に括弧付けてしゃべることになるのだろうか? ……まぁ、普通にしゃべるだけかな。もし球磨川とのラストバトルまで描く必要がある場合、括弧つけてるバージョンと括弧つけてないバージョンで明確に差を出さなきゃいけないから、ものすごく難しいと思うんだけど。流石にああいう漫画ならではの演出はカットかなぁ。他のキャラでいえば財部ちゃんの台詞も基本的に無理な部類だしな(雲仙姉の時みたいに副音声使えばいけるのかな)。

 さておき、阿久根その他の話は置いておいて、やっぱり注目すべきは女の子たちだ。冒頭のめだか・もがなコンビもなかなか愉快だったが、そんな急ごしらえのコンビよりも輝いている古賀・名瀬コンビ。初登場時には「みゆきちかー、そりゃ問題無いだろうけど、やっぱり何かなー」と思っていたキャスティングであったが、これが秒で馴染んでしまう恐怖。前々から言っているように、名瀬ちゃんが発しているはずの「汚い声」にしては沢城ボイスは綺麗過ぎると思うのだが、それでも文句が言えなくなるのは、「大女優」(小野D談)を前にして臆してしまう私の弱さである。いや、でもやっぱりみゆきち凄いと思うよ。今回は床をぶち抜いて落下した後に、名瀬ちゃんがパンツ全開の姿勢で会話する、っていうシーンがあるのだが、あの姿勢で発声するのって、実はものすごく苦しいはずなんですよ。肺が圧迫されて、確実につまった音になる姿勢で、沢城声はきちんとそこを作ってる。本当に微に入り細を穿ち、「声を出すこと」のプロなんだなぁ、と思わされる仕事である(みゆきちならいくら褒めても恥ずかしくないと思っている人間の意見です)。

 そして相方の古賀ちゃんの中の人は米澤円。ぶっちゃけ、この人を意識して単体で聞いた記憶ってけいおん以外はほとんどないのだが、今回の古賀ちゃんはイメージぴったりの可愛らしさだった。本作ではマジで唯一の「普通の子」である古賀ちゃん。余計な装飾無しでまっすぐに可愛らしさが出ているので、もうこれは満足。四次元殺法のフリーダムアクションも愉快だったし、見せ場としては充分であろう。今後は主に突っ込み役、驚き役に回ってしまうのが残念だが、フツーの子はフツーなりに活躍してくれると嬉しいのである。本当は原作の方でももう少し活躍して欲しいんだけどね…言彦戦で登場した後、結局どうなったのかなぁ……。この漫画、「単にフィジカルが強い人」って役に立たないからなぁ……。

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常時乱神モードのめだかちゃんが別キャラにしか見えない第5話。リサラとかリアスとか、そっち系の赤・ピンク髪系のヒロインだよ。今回は戦闘場所が屋外(仮)で明るかったせいで、余計にそれが目立つ気が。

 さて、毎度毎度「速い」「切りすぎ」とぶつぶつ言ってるわけですが、その流れは変わることなく、なんとまさかの加速。これまでは原作3話分を一気に消化していたわけだが、なんと今回は4話強である。コミックスが紙束のように消えていくよ! でもまぁ、今回は仕方ない部分もあるかな、という気はする。おそらく原作を知らない人が見ても、「これで4話分もあるの?」と疑問に思うくらいのものだろう。基本的に善吉のバトルだから内容は地味……なのさ。一番少年漫画らしい戦いといえばそうなのだが、バトル自体に今作らしい嫌らしさが出てるわけではないのでね。そういう意味では、このスピードで流しても視聴に耐える展開だったのは事実だろう。なお、前回からひょっとしてそうなんじゃないかとは思っていたが、対馬兄弟は既にいない模様。誰も損してないからこれは構わないな。

 ただ、やっぱり「見られる」とは言っても、カットされている部分は少なくないわけで……今回の宗像VS善吉戦の場合、本当に描かなければいけないのは、バトルの展開そのものではなく、宗像の捻れまくったキャラ設定のほうにある。原作時点でも既に「なんじゃいそら」という程度の無茶苦茶な設定で、正直今に至っても一番訳の分からんキャラだと思うのだが、その捉えどころの無さや、めだかの理念との対比を描いておかないことには、宗像の存在意義は無くなってしまう。そうした面では、やはり今回のカットされた宗像はかなり弱いと言わざるを得ないだろう。回想シーンもカットされていたし、善吉と互いのアイデンティティを確認し合う手順も薄い。わずか30分で暴れたり、騙したり、正体を現したり、忙しいメンタル状態だったわけで、アニメ視聴者には「訳が分からないけどとにかく薄っぺらい奴だな」という風に思われてしまう恐れがある。そう考えると、やっぱり「殺人衝動」についてはもう少し彫り込んで欲しかったように思う。ま、見せ場として「だから殺す」がノーカットでやってもらえたのだから、あまり文句を言う部分でも無いとは思うんだけど。

 結局「バトルとして地味」というのはアニメになる時点で一番のビハインドなので、肉体派の高千穂・古賀に挟まれたポジショニングが不幸だったと思うしかないだろう。一応メインパーティー側は善吉の奮闘ぶりやめだかちゃんと善吉の関係性もある程度は描けたわけだし、そういう物語だと思えば割と良いバランスなのかもしれない。どうせアニメじゃ宗像再登場まではやらないわけだしな。次回はいよいよ名瀬ちゃんのメイン回。こっちこそきっちりやってもらわないと、後々マイナス編まで関係するキャラなので影響は大きいだろう(ま、マイナス編がアニメ化されるのかどうかはしらないが)。古賀ちゃん・名瀬ちゃんのベストカップルの活躍に期待したい。

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速い速いよ、第4話。今週もやっぱり原作3話分を一気に。高千穂戦はまだ身体を張ったバトルなので詰め込む意義はあるかもしれないけども……流石に窮屈が過ぎやしませんかね。

 前回の時点でこうなるんじゃないかと予測は出来たのだが、今回もかなりの部分で台詞カット、場面カットが多く、とにかく先を急ぐことばかりが優先されている。方向性については簡単に割り切れない理由もあるだろうから賛否の分かれるところだが、個人的にはあまり好ましく思っていない。何故かといえば、やっぱりこの「めだかボックス」というのは、馬鹿馬鹿しいまでに上っ面をなぞる会話が中心の漫画だからだ。確かに今回の話数を見れば「特殊能力を持つ超人2人がどつきあい、結果的に片方が勝った」というだけの話なのでカットしても筋立てに問題ないが、まるで豚の角煮から脂身だけを抜き取ったように、過剰なシェイプアップでうまみまで抜け落ちてしまっている気がする。

 確認すれば分かるが、カットされた台詞は当然「必要性が薄い」部分であり、アニメだけを見ても(いくらか急きすぎだとは思っても)理解出来るレベルではあるだろう。しかし、この作品のファンは、別に高千穂とめだかちゃんが殴り合っている姿が見たくて読んでいるわけではないと思うのだ。アブノーマルの先鋒となった高千穂がこれまでの人生でどのような生き様を習得し、それを黒神めだかという化け物にぶつける際に、どのようなゆがみを持ち、どれほど切実であるか、そういう周りの要素に注目してこそ、この世界の無茶苦茶な設定に意味が出る。単に「凄い能力で殴ったらもっと凄い能力で殴り返された」では、それこそブリーチで充分だ。すると、単に拳で殴り合っているだけのこの作品の画面に魅力があるとは言えないわけで、単なる「劣化バトルもの」にしかならない(必殺技黒神ファントムの描写も今ひとつだったなぁ)。それじゃ、せっかくアニメ化した意味が無い。多少脚色してしまってもかまわないので、無駄な会話をもっと引き延ばしてダラダラとうんちく垂れるくらいのレベルでもいいと思うのだが。どうかなぁ、世間的にはそういうニーズが薄いのかな。

 実際、今回のシェイプアップで、めだかちゃんの「無茶苦茶さ」を訴える台詞がかなり削られていたので、彼女がいかに理不尽に勝ったか、というのが伝わりづらい。また、善吉が幼少期からのめだかちゃんを知っており、彼女の無茶苦茶さの一番の理解者である、というバックグラウンドの補強も薄くなってしまい、次回の宗像戦への引きも満足とは言えない。なにもかも、スタッフ側は「理解していない」わけではないので最小限の必要条件は満たしているのだが、やはりそれだけじゃ物足りないのである。そこまで必死に尺を詰めるのはなんでかなぁ。もっと余裕のある枠をキープ出来なかったもんだろうか。1期の頃に比べてそうした不満が出やすい作りになっているので、ちょっと残念なのである。

 まぁ、一番可哀想なのは、カット部分のあおりで完全に存在が抹消された対馬兄弟だけどね……驚き役しかない人間だったのに、完全に画面から「なかったこと」にされてる。まぁ、原作でもいなくていい奴らだったしな……

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忙しいアニメやな、第3話。いや、いつも通りの密度だし、画で見たら大してせわしくはないのだが、原作と比較すると、恐ろしいスピードになっているのが分かるのだ。脚本大変そうだなぁ。

 これまで、1期はずっとアニメ一本で原作2話分、というセッティングになっていた。序盤のオムニバス形式の時は分かりやすかったし、雲仙編などのある程度まとまった内容になっても、そのペースは変わらなかった。しかし、今回はシリーズで初めて、アニメ一本に原作3話分を詰め込んでいる。1期目と違って一連の流れがあるお話だし、本当に会話パートが多いのである程度詰め込んでいかないと画面が途端に退屈になってしまうという問題もあるので、台詞を切り詰めながらとにかくテンポ良く展開させていくという構成の方針はよく分かる。実際、もし原作を読んでいない人が見たとしても、そこまで混乱するような内容にはなっていないだろう。

 ただ、それでもちょっと窮屈すぎるとは思うんだよね。どうしても原作と比べちゃうと「あ、この台詞がカットされたのか」「この台詞もないんだな」と、無くなった部分ばかりが気になってしまう。こういう原作ファンのチェックっていうのは邪魔なばかりである気もするのだが、やっぱり台詞を切ることによって分からなくなっちゃう部分もあるからねぇ。時計塔に入った後の対馬兄弟との会話なんかは切ってしまっても構わないパートも多いのだが、めだかちゃんと王土の直接対話のシーンなんかは、フラスコ計画に対する2人の考え方の相違がはっきりと分かる会話も多いので、出来たらきっちりやってほしかったんだけどね。……まぁ、全体の構成で使える尺に限界があるんだろう。今回はあくまで導入部分だし、今後のバトルパートなんかに時間を費やすというなら、仕方ない措置なんだろうね。

 今回の見どころは、久しぶりに出てきたけどやっぱり可愛いもがなちゃんである。原作に比べても必要以上に色っぽい気がする。そして彼女の最大の見せ場である「あん!」が炸裂。まぁ、思ってたほどの迫力があるわけじゃないのだが、やっぱりかやのんボイスが正義なんだな、というのがよく分かる。シナリオがつまっていることは弊害ばかりではなく、案外生徒会面子が頼りになるんじゃないか、という疾走感にもなっているのが面白い効果である。マイナス編まで行くとなると生徒会コンビは一切出番がなくなるので、ここでたっぷり見せておかないとね。

 今回の追加要素としては、アブノーマル編でも屈指の「こいつら何で出てきたんだろう」感満載の対馬右脳・左脳コンビ。一体どんなコンビがキャスティングされるのかと思ったら、まさかのダブル田村睦心。流石に器用な人だなぁ。あんな捨てキャラに使ってしまったのが勿体ないくらいである。そう言えば、球磨川の声が緒方恵美で決定した、なんてニュースもありましたね。個人的には別なキャストを望んでいたわけだが、……文句の言いようが無い。容易にイメージ出来るが、その球磨川は、アリだ。

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「黒子」を見続けた後だから、いつ善吉の影から黒子が出てくるんだろうと気が気じゃない第2話。火神はカテゴリで言ったらスペシャルじゃなくてアブノーマルな気がする。

 1期同様に、基本的に原作に忠実に進んでいくのがこのアニメ。その分驚きは無いし、原作組からするとあまりアニメとして追いかけるモチベーションも上がらない恐れはあるのだが、幸か不幸か「アニメに向かない」原作なので、どういう風に調整してくるのか、っていうところがおっかなびっくりのところがあるので、つい真剣に見ちゃうんですよね。今週分も、相変わらずしゃべりっぱなしの展開になっているんだけど、真黒さん初登場回っていうことで、なかなか刺激的ではありました。新キャラが出てくると、一体どういう風にキャラをいじってくるんだろう、っていうのも見るべき点になりますね。

 今週は原作では25,26話にあたる部分。王土・行橋コンビとの邂逅と衝突、そしてゴーストバベル訪問。前半は、とにかく王土が頑張ってるな、というシーンなのだが、個人的にはもう行橋の方が気になって仕方ない。アスミスはどやねん、という気持ちが強くて、頑張ってるのは分かるんだけどまだ馴染んでないのが正直なところなのよね。行橋って「表の六人」の中でも一番理知的なキャラで、アブノーマル編の中では唯一といってもいい常識人。一応最初は道化師としてのポジションで多少浮かれてはいるものの、基本的には苦労人だし、思いやりが強いキャラなので、どうしたってしっとりしたイメージがほしくなる。もちろん、アスミスはそのあたりもきちんとディレクションを受けているので普段よりはかなり「少年寄り」で抑えめな演技になってはいるのだが、やっぱり隠しきれない阿澄節が見えてしまう。先週の時点でおかしくないかと思っていた「こいつ女か?」のくだりはカットされていたので齟齬は無くなっているのだが、次の登場シーンまでに初見の視聴者にはどのような印象が残されたのだろうか。王土との対比が激しいキャラなので、今後の描写が気になるところだ。

 王土については特に問題も無く、それと対峙してにやけてしまうめだかちゃんの表情などは悪くない。今になって振り返ると、登場シーンで「コピられている」ところなんかは、彼女の能力がそのまま現れているシーンなので結構面白かったりする。また、おそらく後付けだから偶然だとは思うのだが、めだかの登場にあわせていつの間にか半袖がいなくなっている、というのも、彼女の正体が判明した今になってみると伏線っぽく見えなくもない。半袖はここからしばらくの間出番が無いのが寂しいなぁ。次出てくるのって、球磨川と一緒のタイミングかぁ。ツイッターのくだりとかでちょっと顔見せてくれると良いんだけど。

 そして、いよいよ登場した黒神真黒さん。CVはこちらもVOMIC版からは変更されていて、諏訪部順一が担当している。これは実に良いと思う。VOMIC版は子安だったわけだが、流石にあの細身で子安ボイスはクドすぎるだろ、というのが率直な感想だったので、いかにも胡散臭そうな優男声ってことでべーさんが出てきてくれたのは嬉しい(個人的にはもっと甲高いイメージだったから鈴木千尋推しだったわけだが)。あの声で変態台詞を連発してくれるわけだからね。声だけ聞いてると完全に火神対青峰という圧倒的クライマックス感である。また、黒神家を並べると上から諏訪部・沢城・豊崎という、全くもって統一感の無い3人兄弟が構成される。こうなると親父さんの声は誰なんだろう。個人的には力ちゃんのイメージなんだが。そして鶴喰の声は鈴村。

 真黒さんの登場シーン以降は、ひたすら部屋に並べられためだかちゃんグッズの数々が見どころで、実際商品化してほしいような可愛らしいものもちらほら確認出来る。個人的にはめだかちゃんスリッパのデザインが秀逸過ぎると思う。あれはちょっと欲しい。また、そうした愛らしいグッズとの兼ね合いなのか、今回はやたらと兄妹ともにアホ毛がピコピコ動いているのが可愛らしかった。くじ姉にもついてるし、あれって黒神家の遺伝なんだろうか(ちなみに親父さんはアホ毛2本)。

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大量録画処理の一環で一週遅れのナニコレ展開。たまにこういう回が出てくるからこのアニメは馬鹿に出来ないんだよなぁ。

 突発的にやりよるハイパー作画回である。なんでこんな(本筋的に)どうでもいい回でここまでエッジの効いた演出と労力を費やしてきたのか。全くもって謎であるが、先んじて一番言いたいことを書いておくと、このアニメは本当に、スタッフに恵まれてアニメ化が大きくプラスになってる作品なんだなぁ、と。いや、今回のエピソードが原作でどうだったかなんてさっぱり覚えてないけども(なんかあった気はする)、アニメは色んなトコで爆笑した。多分原作では絶対そんなこた無かったはず。これは反則だよなぁ。

 この作品も基本的には他作品のように「キャストに恵まれてるなぁ」と思いながら観ることが多くて、今回もAパートなら姫子の中の人、うりょ子の突っ込み芸が引っ張ってるところが大きいだろうし、多分杉田が悪のりしたんだろう細かく画から漏れ出た台詞回しなんかもギチギチに詰まっている。Bパートはガクトの使い方が実に卑怯だし、1つ1つの曲の回し方なんかも上手い。諏訪部の無駄遣いも潔さが気持ちいいだろう。

 そして、それに加えて今回は作画とコンテ演出が、良い言い方をすれば「尖っている」、悪く言えば「やかましいくらいの自己主張」。いやぁ、でもこれくらいはっちゃけてる方が好きだなぁ。ここまで尖らせると作画が追いつかない時にメタメタになるリスクはあるんだろうけど、今回はただでさえキレキレだったし、多少ぎこちなくとも勢いで押し切れるだけのエネルギーがある。実際、Aパートの姫子の顔芸あたりは多少無茶しすぎて回し切れてない部分もあるのだが、その辺のブチギレ感も味わいと言ってしまえばいい。せっかくの作画リソースがエロとギャグに使われることのすばらしさよ。個人的にはやっぱりAパートの方が好きかなぁ。ラストの夜のシーンとか、色んなナンセンスがものすごくアンバランスな画を作っていて、一目で分かるくどさがたまらない。今週放送分よりも圧倒的にインパクトがあったわ。あ、今週分も井口が出てきててちょっと笑ったけどね。

 そういやスケダンの感想書くの初めてだな。意外とお気に入りだったのだが、もうまもなく終わっちゃうのが勿体ないなぁ。

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想像以上に最終話。事ここに及んでオリジナルエピソードということで正直不安だったのだけれど、実に良い終わり方になったのではないでしょうかね。西尾維新の無難な仕事ぶりに安心させられる一本。

 最終話のみ許されたオリジナル展開ということで、期待すべきことは大きく2つ。1つは「アニメならではの何かが見られるか」という部分。どれだけ頑張って演出面でフォローしても、普段放送しているエピソードは全て「漫画原作」という枷がついたものである。その構成や見せ方については「漫画によることを前提とする」ものであって、必ずしもアニメにしたときに最大限の効果を発揮するものではない。そこで、今回は改めて「アニメになったときに見栄えがする」ものを最初から想定して作ればどうなるのか、ということが見たかった。結果から言えば、まぁ、そんなこたぁ毛ほども感じさせない出来である。アニメだろうが漫画だろうが小説だろうが、西尾維新はいつも通りである。そういう意味では肩すかしではあるが、むしろ「平常運転か」と思えば安心出来るという見方も出来るか。オリジナルキャラでわざわざアニメにする意味が薄そうな将棋部員を持ってくるあたり、本当にひねくれていて最低である。

 そして、なんで将棋部なんて地味な題材にしたのかというと、今回のエピソードで期待されたもう1つの要素である、「アニメ1クールの最終回としてのエピソード」という要素を満たすための必要条件であったからだ。今回のテーマはサブタイトルに表示されているように非常に分かりやすく、「黒神めだかがいないことによって、黒神めだかの存在感を最大限に示す」ことにある。最終回に主人公が一切出てこないというひねくれた構成も憎たらしいが、「不在」によって「存在」を浮き彫りにするという構成は、過去にも実に多様なメディアで用いられた定番の演出方法。そして、今回はそうした「めだかの不在」が「穏やかな生徒会」に表れており、「緩やかな時間」を表示するために選ばれた題材が、将棋部であったというわけだ。

 「無くした駒を探して欲しい」という依頼も地味だし、事件そのものの構造もおしなべて地味。餅原と鉈山の対立構図にしたって、「楽しい部活と勝つための部活」という、部活動を描いた物語の永遠のテーマであり、新しさは一切無い。しかし、そんな中でもきちんと「めだかちゃんがいない生徒会」の活動が描かれ、3人の役員がそれぞれに「めだかちゃんの生徒会」のために行動していることが分かり、その背後にある生徒会長の存在感を示してくれているのだ。原作では、雲仙戦から次のアブノーマル対決までは具体的にどれくらいのブランクがあったのかは描かれていないが、めだかちゃんの超人的回復力を考えると、さほどのタイムラグは無かったはず。それでも「空白の期間」があったことは確実で、この間に、生徒会の面々がどのように成長を遂げていたのか、というのは原作で描かれていない部分だったので、ファンからすると嬉しいボーナスであった。

 個々に見ていくと、阿久根は大した変化は無い。彼の場合は大きな変化がもたらされるのがノットイコール編と随分遅れているので、まぁ、それは仕方ない。ただ、変わってきていることが分かるのは、善吉との関係性において、だろう。雲仙編の前までは何かと反目することが多かった2人なのだが、この後のアブノーマル編になると、それまでの仲の悪さが無かったかのように妙な相性の良さを見せることになる。この、間を埋める「少しずつ理解を深めている期間」が今回のお話と考えられる。具体的には、阿久根が鉈山に解決策を提示し、立ち去ろうとするシーンなんかが象徴的だろうか。阿久根は「窃盗事件について教師に報告して手打ちとする」という、至極一般的な解答を提示しているが、そこに善吉が「めだか的な」解決を示すために割ってはいる。本来なら、阿久根はここで善吉を止めるべきだ。「勝負する」なんて無茶な提案は、常識的な解決を提示するような人間ならば受け入れられるはずがないのだから。しかし、阿久根はこの善吉の提案について、事前に打ち合わせでもしていたかのように、何も言わずに受け入れている。これはおそらく、「自分がまず一般論としての解決を示せば、善吉が生徒会長の意志を受け継いで更に上書きしてくれるだろう」という役割分担が出来上がっていたおかげである。この時点で、阿久根はある程度善吉との関係性を完成させており、その中で自分の立ち位置を把握しているものと思われる。

 他方、もがなちゃんについては、実際の事件の最中はあまり出番が無い(せいぜい、例の「無理矢理良いことを言おうとしてテンパる」そぶりを見せたくらい)。その代わり、冒頭の生徒会室のシーンで、「めだかとトラブルの種」というテーマで自らの見解を述べている。それを見る限りは、既にもがなちゃんも自分の立ち位置を理解し、めだかちゃんの存在意義を特定しているように見える。この後、実はもがなちゃんとめだかちゃんは2人きりで遊園地に遊びに行くほどの仲になっていることが明かされるわけだが、おそらくこのあたりの時期に親交を深めたのだろう。それにしても、将棋の駒のお値段にまで精通しているとは、さすがの金の亡者。

 こうして、三者三様のあり方で「生徒会」に接する3人は、まだまだ完璧なチームワークとは言い難く、ちゃぶ台の片付けひとつまともに出来ない状態ではあるのだが、確実に「黒神めだか」に吸い込まれるようにして、ひとつになろうとしている。「黒神めだかがいなくても」誰かがめだか役を演じ、誰かがめだかを思う。そんな目に見えない完成形が、きちんとこの最終話の中で描かれていたのではなかろうか。個人的に、この「めだかボックス」はバトルに入ったり球磨川が出てくる以前からのファンだったわけだが、実はバトルなんかにならずにダラダラと生徒会活動を続けてくれているだけでもいい、と思えるくらいに、こういう「普通のお悩み解決」エピソードが好きなのだ。バトルはバトルで面白味もあるのだが、なんだかこまっしゃくれた西尾維新の「日常感」が見える筋書きの方が、オリジナリティがあって面白いと思うのですよ。まぁ、同意が得にくい部分ではあるし、今回のシナリオだって何が面白いかと言われれば説明は難しいんだけどね。

 アニメ的に見ると、今回のボーナスは餅原・鉈山というオリジナルキャラの登場である。2人ともなかなか良いデザインだったし、こんな一発キャラなのにきちんと「立って」いるのがすごい。鉈山の方は割とありがちな「ちょっとした跳ねっ返り」程度だが、餅原先輩の「強いんだか弱いんだか、優しいんだか心ないんだか分からない」微妙な造形はなかなか面白かった。「頭を押さえてないと」云々が最後に何かの伏線になるのかと思ったら全然そんなことが無かったあたり、毎度のことながらひどいキャラ設定ではあるが、頭を押さえてわたわたする仕草が可愛いだけでも充分。ビジュアル面の良さもさることながら、やっぱりアニメといったら中の人。ゆかち演じる餅原先輩は、まぁ素直に「可愛い」。つまりゆかちが可愛い。ゆかち可愛い? うん、ゆかち可愛い。そして鉈山先輩の方は、安定の画伯である。小林ゆうの起用法ってのは実に難しくて、あまりに個性が強すぎるために時として「完全に嘘」になってしまう場合があるのだが、こうして聞いてみると、西尾維新の嘘くさくて「芝居がかった」台詞回しとは相性が良いようである。もうちょっと活躍が見てみたかったもんだなぁ。

 とまぁ、色々とありつつも充分「締め」に相応しい良作エピソードになったと思う。あとは当然、分かっちゃいたけど2期目に期待しながらの終幕。古賀ちゃんや名瀬先輩の活躍が早く見たい、そしてその声が早く聞きたい。都城だけキャストが事前に明かされたわけだが、期待と違ってちょっとショボン。中の人、つい最近どこかで名前を見たと思ったら、「ヨルムンガンド」のウゴの中の人だった。縁起悪いわ!

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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
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