最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
このアニメで聖地に道頓堀が入ってくるのは絶対おかしいよな……第6話。アトリにカニカマ食わせたらどんな反応するんだろう。きっとカニより美味しいというに違いない。高性能ですから。 今回は暴力沙汰一切なしの平和な進行。騒動の火種であったキャサリンを取り込んだおかげで当座は危険性も薄くなったのか、島の平和な部分にクローズアップする穏やかなお話であった。まぁ、アトリが謎と問題を孕んだヒューマノイドであることに変わりはないので、いつまた良からぬ輩がやってくるかはわからんのだけども。こないだのスクラップ屋の親父みたいなごろつき程度だったら夏生たちの戦闘力でもギリギリなんとかなったが、どうにもアトリはそんな適当な理由で襲撃されてるとは思えないだけの不穏さがあるんだよな……今後もっとどでかい悪者たちに襲われた時に、アトリも夏生も周りの人たちを守りきれない気がするんだけど、その辺は大丈夫なんだろうか。 まぁ、今はそんなことを気にしてもしょうがないので青春を満喫する方向で。夏生が本格的に学校活動に参加することになり、どこで噂を聞きつけたのかちょっとずつ生徒が増えているという。島全体の様子ってなかなか分からないんだけど、スクラップ屋が店構えてた「商店街」みたいなところはあったし、一応は社会が存在してる場所なんだよな。どうにも夏生周りのお話だけだと無人島でサバイバルしてるみたいな感覚になってしまうので「あれ、人いっぱい来るやん」というのでちょっとびっくりした。今回学校に増えた連中は「学校の設備が崩壊し、教師もいなくなっちゃったからもう来る意味がない」というので愛想を尽かした連中だと考えると別におかしなことは何一つしてないのだろうが、そんな連中がたかだか夏生1人の投入で戻ってくるってのも変な話ですけどね。昼日中だけ授業を受ける分には電気の存在ってあんまり関係ないわけだし。リリカみたいに電気があるならもっと勉強したいっていう志の高い子供が他にもいるのかしら。 そう考えると、竜司が言っていた「それなりにいい男の夏生目当てで来始めた女子生徒がいるかもしれない」というのは軽口のつもりだろうが案外的を射た分析だったのかもしれない。ま、単に人が集まってるところにはさらに人が集まってくるってだけなんでしょうけどね。こんだけの規模で集団生活を営んでいたと考えると、やっぱ食料事情はどう考えても厳しい気がすんだよなぁ。「かつてのスーパーなどの施設から在庫品を補充する」っていうサルベージ生活で大人数を支えられるとも思えないし……まぁ、スイカは育ててるみたいだし、最低限の農耕程度なら安定した生産基盤はあるってことなんだろうな。見れば見るほど、やっぱりこの世界のことがよく分かってねぇな。 分からないついでにもう1つ投げておくと、夏生のサルベージ業の方もどういう立ち位置なのかはよく分からない。現在夏生が所有している財産でダントツで貴重なのは当然アトリのはずだが、周りの設備から考えると潜水艦だって負けず劣らず貴重なものだと思うんだけど、そんな貴重な資材をあんまり有効利用してるように見えないんだよな。爺さんの時計探しとか女の子のぬいぐるみ発掘なんかより、絶対にもっと有効に使う方法あるだろ。それこそこないだの樹脂の確保みたいな、もっとダイレクトに島の生活水準の向上につながるものがありそうなもんだが……そういう調査はあんまりしないんですかね。いや、やってたからこそアトリが発掘できたのか。まぁ、そもそも潜水艦の燃料がどこから来てるかもよくわかってないんだけどさ。 などなど、平穏な日々になるとやっぱり周りを取り囲む諸々の要素に目がいって気になる要素は多いのだが、「こまけぇことはいいんだよ」ってんでアトリがブンブンロケットパンチを振り回してればそれでいいという風潮もある。ついに歌い始めちゃったし、夏生の過去話のネタバレも一瞬でやっちゃいましたね。高耳神社における小糸とエルダの関係性と全く同じで、幼少期の夏生はアトリに命を救われた……ってことでいいんだろうか? 流石にだとしたら夏生はもうちょい覚えてそうなもんだけど……アトリが失った記憶にはまだ裏がありそうだよね。こっから幸せな方に振れるのか、ハードな方に転がるのか……。
PR なんで最後の提クレバックがよりによって「ニードロップミスったダルメシマン」なんだよ、第6話。流石にそこ取り上げるのはかわいそうやんけ、ただでさえ不憫なやつなのに……。 BH! BH! BH! というわけでまるまる1話分ブラックホール戦。原作連載時には悪魔超人たちの登場で一気に読者たちがヒートアップし、ステカセの善戦でさらに加速、カーメンの醜態で4コマガイジンのように一旦座り直した我々だったが、このブラックホールの戦闘は悪魔軍の初勝利というだけでなく、全く意味が分からない上にあまりに子供向けなゆでイズム全開だったためになんか別な感情にもスイッチを入れてくれる素敵な試合となっている。アニメで初めてキン肉マンを見る視聴者ももしかしたらいるかもしれないが、流石にこの試合は「は? 何言ってんだ?」と思うパートが多かっただろう。安心してくれ、根っからのファンだって何されてるかは分からん。ゆっくりキン肉マンの味を覚えていってくれ(お口に合わなかったらバッドラックだ)。 しかし、毎度のように原作と比較していくと、今回のアニメ化、ほんとのほんとにスタッフがガチでシナリオ検討してくれている様子がよくわかるものになっており、なんと、意味が分からなかったゆで展開を多少なりとも意味のわかるものにしようと細部をいじってくれている。原作ファンもちょっと感動したと思う一番の変更点は、意外にもダルメシマンの放ったサリベーティングシールドの効果であった。ブラックホールの影殺法を封じるための方策、かつてキン肉マンはサンマッスルという謎の発光現象で「強い光を発する」ことでリング全体を照らして影を消滅させたわけだが……ん? 強い光が影を消す? どういうことだ? ……ま、まぁ、なんか、そういうことよ。そして原作でのサリベーティングシールドは、なんとリング全体を覆ってしまうことでブラックホールの影を消すという、犬ならではの実にクレバーな対策法で……ん? 太陽を遮って影を消す? どういうことだ? ……。 いいかいみんな、落ち着いて聞いて欲しいんだが、俺は原作を最大限楽しんだ上で、今回のアニメ放送を見た今の今まで、この展開に1ミリも疑問を持ってなかったんだ。「犬がよだれで影の対策するなんて、またアホみたいな技だぜ!」とは思っていたが、その効能に疑問は一切持ってなかったんだよ……これがゆでたまご脳だ。調教の成果だ。……ものの分からぬ幼少期はまだしも、おっさんになった今でもゆで論法に丸め込まれることってあるんだな……そうだよ、冷静に考えれば、太陽を隠すシールドを作ったら影は消えるんじゃねぇよ。単にもっとでかい影になるだけだよ……。なんで気づかなかったんだ……。 という事実にアニメスタッフは気づいてくれたんでしょうね。「どうします、これアニメで絵的に嘘はつけますけど……」とは思ったかもしれないが、ブラックホールという「影」に対抗する手段としては、やはり「光」の方が画としても映えると判断したのだろう。アニメ版サリベーティングシールドは、単なる覆いではなく「太陽光を乱反射させて光源を増やすことにより、あたかも手術室の無影灯のように影を消す光源」という概念になりました。わざわざテリーを使って解説させるくらいにはお利口なこのアイディア……なんて優秀なアニメスタッフなんだ……。 まぁ、もちろんその後の展開もバリバリゆでイズムなのでそこだけお利口にしたところで焼石に水なんですけどね。これもアニメで初めて気づいたんですが、ダルメシマンが影の中のブラックホールを特定するくだり、最初は「俺は開始1不運でお前本体の匂いを覚えたから、分身したとしても嗅ぎ分けられるぜ」って言ってんのに、襲撃時には「さっき本体に唾液でマーキングしておいたのさ!」って言ってんの意味わかんないよね。一応「本体っぽいやつを覚えた」→「8メンキックの時にマーキング」→「だから影に潜っててもわかるよ」ってことなんだろうけど、どう考えてもマーキングのくだりは不必要なんだよ。 あと、これはアニメ用に分かりやすくするための改変だと思うのだが、原作だとダルメシマンの嗅覚は人の1京倍だそうですが、アニメでは「1ケイ」という音が分かりにくいということで「犬の嗅覚が人間の1億倍、そして俺の嗅覚は犬の1億倍」という表現に変更されております。こういう細かいところが気が利いてるし、序盤の攻防ではコブラツイストによる細かい絡みも追加。ブラックホールの技巧派な面もチラ見せしてくれている。 そういや前回「多彩で小器用な超人はキン肉マンだと貧乏くじ引きがち」みたいな話をしたけど、今作になってその下馬評をひっくり返したのがブラックホールさんかもしれない。こんだけ意味のわからない能力持ちなのに最終的に2勝ですからね(ネタバレ)。今じゃすっかりスプリングマンに続いて悪魔超人軍No.3的なポジションに固まった。こんな無茶苦茶な設定の超人のくせして。ちな、私は7人の中で一番好きなのが彼だったりします。やっぱフォルムが刺さるのよなー、子供心にこの不気味さはほんとツボだったからさー。中の人の宮田俊哉も善戦してくれたんじゃないでしょうか。 そんなBHが見事なゆで理論を展開して華麗なる1勝。新オリジナル技のフォーディメンションキルもなんの説明もなく出てきた割にはちゃんと格好いい模範的なドロップ技のデザインに仕上がっている。ぜひ、機会があったら更なるスピンオフとかで四次元殺法コンビには再活躍の場を与えてあげて欲しいです。
相変わらず曰く言い難し、第7話。ぼちぼち夏休み期間を終えてアニメ感想の数を増やしていきたいと思っているのだが、この作品、毎回しっかり見せられるくせして感想書くのが難しいんだよな……。 細かい部分を気にし始めると本当に脳みそひねくり回さないといけない作風で、以前書いた感想を例に出すと「リビングのカウンターにある花瓶」みたいなちょっとしたガジェットの扱い方なんかでも色々と作劇法を考えることができる。ただ、毎回それをやってると流石にしんどいし、作り手側が毎回そこまで作ってるのかも保証がないし……だから雲を掴むような話をいちいち妄想してそれを現実的なラインに落とし込みたいんだけど、なかなか難しいというお話です。作中では沙季のお勉強絡みで「現代文」っていう感覚がちょこちょこ漏れ出てくるが、まさに今作は現代文の読み解きを毎週やらされてる作品である。 何が悩ましいって、別に「巧みな作劇で画面にふんだんに情報を盛り込み、読み込ませる作品」なんてのは過去にもたくさんあったわけですよ。たとえば「やがて君になる」なんかはパッと思い浮かぶ一例だが、今作とそうした「ビリビリくるような傑作」の最大の違いは、分かりやすく「表現したいんだろうな」って拾えるような要素がなかなか出てこないこと。分かりやすく雑多に「大きな感情の動き」とまとめてしまってもいいかもしれないが、通常の「良きアニメ」ってのは、キャラクターに大きな心の動きがあり、それをいちいち言葉にせずにさまざまなファクターで画面に落とし込むことで「アニメにする意味」を発揮していく。しかし、今作における悠太と沙季の関係性には、まだそうした大きな心の動きは(明示的には)無い。そのくせ、義理の兄妹という関係性なもんで取り上げてみたくなるようなちょっとした心のありようはいっぱい出てくる。それらを微に入り細を穿ち拾っていくのは大変だし、そもそもクドくなりすぎないよう、ちょっとずつ画面に滲み出させていく演出だって作るのは大変。よくもまぁ、これだけ雑多を極めた現代アニメ業界で今現在これを作ろうと思ったもんである。 毎回印象的なカメラアングルや光源の取り方、ちょっとしたキャラクターの仕草やポツリと漏れるモノローグ(もしくは何も語らない沈黙)から勝手にこちらが「それっぽい要素」を拾い上げていくのは本当に疲れる作業なのだが、今回はAパートがずっと「沙季の独白による答え合わせ」みたいなパートだったのでそうした苦労はいくらか少なくて済んだ。何しろキャラがあけすけに語ってくれているのだ。作品の良さという意味ではいくらかオミットされてしまうのかもしれないが、流石にここいらで今まで悠太が展開してきた諸々の関わり方についての答え合わせは欲しかったところだろう。その上で、沙季自身ですら「これを表す言葉が見つからず、一番近い言葉を強いて使うとすれば」なんて余計なまでに断りを入れているわけで、やはり描かれるものに明確な名前など無いのである。まぁ、今回は最後の最後に結局一言でまとめちゃいましたけどね。多分、それだって「正解」ではなくて「一番近い言葉の中で沙季がたまたま知っていただけのもの」だろうし。まだまだ2人の関係性に不思議なもやもやは尽きないようだ。 個人的に今回気づいてちょっと面白かったことがあって、少なくともこのアニメは沙季サイドからも悠太同様のモノローグパートが用意されており、兄視点、妹視点が平等に扱われている。すると、タイトルの「義妹生活」という身も蓋も無いワードも実は意味が重なっていることが分かる。シンプルに考えると悠太側から見た「義妹(のいる)生活」という意味が最も顕在的なのだが、今回のように沙季視点が顕著になると、今度は「義妹(としてのあるべき)生活」という意味も浮き上がってくる。初見で「なんやこのタイトル」と思ってしまったわけだが、実はその辺も結構考えてつけられたものだったのかもしれない。
悲報!「悪魔を舐めるな!」ポーズカット、第5話。いや、冷静に考えて原作のあのコマだけ完全に浮いてたし、アニメの流れの中で入れ込む方がおかしなことになるんだが。 毎週毎週「あそこが変わった」だの「あれがなくなった」だのと違いをあげつらってますが、別に文句言ってるわけじゃないですよ(文句の場合もあるけども)。それこそメディアの違いってやつだし、そもそも我々肉ファンはみんな知ってるんですよ。ゆでたまごの漫画なんて、その場の勢いで意味も分からず適当に描いてることが山ほどあるってことを。だから後になってシナリオを総体で見て「無い方がよかったな」と思ったら変えたり消したりするのは全然問題無いんです。以前取り上げた例だと、魔雲天の「俺のマウンテンドロップの痛さまでは〜」っていうセリフなんていかにもアホっぽいじゃないですか。まぁ、それがゆで文法なわけですけど、シリアスなシーンだったらもっと格好いい(普通の)言い回しがあるわけで、そこは現場が改変していく方が正しい作品作りになるわけですよ。そういう意味で、「悪魔を舐めるな!」は別なところに活かしてもらう方向でいいんじゃないでしょうか。 というわけで今週も刺激的なお話でしたが、結果だけ見たら悪魔超人軍の2連敗。ま、連載当初から「そらそうよ」としか思わなかった展開なわけですが、それにしたってカーメンのやられっぷりはいささか不憫ではある。ステカセの方はきっちり元ネタを活かして「見たいもの」を全部見せてくれた上での敗北だし、さらにターボメンの能力がしょーじき意味分かんないじゃないですか。多分初見の視聴者は「どゆこと?」ってなったと思うんですが、安心してください。後の展開まで全部見ても「で、ターボメンってなんだったん?」ってなるので。あの能力は、「そういうもんだ」と思ってスルーするしかないです。これは邪推なんだけど、多分「受けたダメージを吸収して相手にエネルギーを返す」っていう能力、思いついた当初はもっと後で有効利用するつもりだったんじゃなかろうか。モーターマンがバイクマンのバッテリーがわりにチームにいたのと似たような感じで。一応後になってからエネルギー吸収用のプラグ部分だけはグリムさんが有効活用してくれたけど、多分もっと他の使い方を想定してて、最終的にボツったのがターボメンなんじゃないかと思ってる。信じるか信じないかはあなた次第。 まぁ、とにかくそんなよく分からん機械に負ける時代遅れのステカセ。先週に引き続き「ステカセかわいいなぁ」が全面に溢れ出ていたし、負け際までかっきーのキュートな演技が光っていました。そういやステカセとターボの最後の会話も改変されてて、「最後までウォーズマンにこだわった理由は云々」っていう割とエモ寄りの要素がなくなっていたんですが、これも後のことを考えての調整でしょうね。結局ウォーズマンとターボに絡みが一切なくて、ウォーズマンが「ステカセはよくやったよ」みたいなことを言うチャンスがなかったので、トータルで見るとよく分からん要素になっちゃったからね。ウォーズマンサイドから見たら、当時のステカセとの絡みとか思い出したくもないだろうしな。もし「ロボ超人と家電超人」っていう新たな絡みが掘り下げられればそれはそれで面白かったかもしれないけどね。できればステカセのエモ要素はやっぱりスプリングマン側から見たいので、機会があればあのスピンオフ漫画もぜひアニメ化をお願いします。ステカセをもっと堪能したいです。 転じてカーメンについては……なんも言うことねぇなぁ……短い時間で節操なくいろんな技を披露してくれるサービス精神はありがたいのだが、キン肉マン世界って、こういう小技(というにはトリッキーすぎる技)が多い超人って結局持て余してかませポジションになりがちなイメージがあるのよね。この後に出てくるプラネットマンなんてその最たるものだし、世界の条理すら揺るがすミスターVTRなんかもそう。結局、作者が泥臭いレスリングファンだから奇策持ちは強キャラになれないのですよ。カーメンは戦績だけ見れば過去40年の歴史の中で2戦2敗という作中最弱キャラの一角に。いや、ブロッケン戦は事実上勝ってるんだから不当な評価だけどな。確実に2戦2敗のプラネットよりはマシ(?)。あ、負けた後に霊になって他所の試合を邪魔してた実績をどうカウントするかにもよる。 というわけできーやん、違う、カーメンはさっさと退場。バトンは我らがBHことブラックホールに託された。それにしても……超人紹介Vがかっこよすぎんか? これ見てたら純粋にブラックホールのデザインが最高にイカしてるだけに思えてくるけども。胸のBHが輝く演出とか、ほんとのブラックホールファンにしか作れない映像でしたよ。これ、魔雲天版も再来週あたりに流してもらえるんだよね。楽しみだなぁ。息子の姿がちょろっと見えたりしないかなぁ。魔雲天と武道が2週にわたってずっと仲良くおねんねしてんの、超ハイレベルなBLに見えませんか? まぁ、ロケットパンチが必殺技なら……第4話。前回がぽよよんろっく渡辺だったので忘れてたけど、そういやロボエンドカードがあるんだっけ。まさかこの絵が描かれたタイミングでは、同時期にガチのマジンガーが活躍(?)してるとは思わなかっただろうな。 高性能ヒューマノイドの高性能加減に徐々にスポットが当たっている。正直この手の話で「アンドロイドにしちゃ高性能すぎる」みたいな話ってのはあんまり出さない方がいいと思ってて、そうしてスペックに言及し始めるとどんどん嘘くささが滲み出てくるというか、お約束として処理されているアニメ的なんちゃってがどうしても意識の俎上に浮かんできてしまうのは損な気がしている。そして、今作の場合は思い切って「不気味の谷」の話にまで踏み込んでしまっており、気になるとかどうこういうレベルではなく、「この世界におけるロボット技術とはなんなのか」のレベルにまで考えを及ぼす必要性が生じてしまった。めちゃ難しいのよね。全力でアニメ絵の顔した人間が全力でアニメ絵のアンドロイドを見て「不気味の谷を超えてきたか……」って言われても、視聴者目線は「知らんがな」なんですよ。どう見てもアニメキャラなんだから。でもまぁ、そこは「この次元の人間から見たらすごくリアルってことなんだよね」と1枚フィルターを通して見る必要があることは理解してるわけで、「ビジュアルの問題と同じように、他の性能部分に関しても嘘っこなんで1枚アニメフィルターを通して見てくださいね」というアテンションになっているとも言える。そりゃね、「ものを食べられて味覚まで搭載したロボット」って意味がわからなすぎるからね(技術的によ)。その辺は「そういうもんです」と受け入れてもらわないと話が進まない。 そうして「あまりにも人間ぽいアンドロイド」が中心に据えられ、1話目で前振りしてたはずのロボット三原則を余裕でぶち抜くことで更なる特異性を表示。これにてアトリは単なる変なロボットの枠を超え、この世界の秘密を握る超存在にまで格上げされる……可能性がある。いや、まだ分からんけど。今回の調査で改めて「アトリはかつてメーカーが作ってた製品ではあるんだよ」ということが確認されたわけで、たとえばどこぞのノワールみたいな唯一無二の特権存在ではないと言われている。どっちかというと現在一緒に放送中の調理家電嫁に近い存在のはずで、「こんなスペックの常識ブレイカーがそこらじゅうにいたらやべぇだろ」という不安は募るばかり。メーカー側がリコール出して回収したとのことだが、さて、いったいどんな欠陥を備えているんでしょうね。 こちとら同時期に感情すら危うい家電嫁アニメを同時並行で視聴してるせいで、アンドロイドの性能に対する判定がガバガバなんよ。
スカイマンのカセットはいらないんじゃないかな……第4話。まぁ、以前作者がスカイマンのリライトもやってみたいって言ってたし、もしかしたら格好良く活躍できるのかもしれないけどさ。 ステカセかわい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!! もう今回はそこにつきますね。アニメになって動くステカセ、コミカルさが全力再現出来てて超可愛い。以前も言及した通り、ステカセはこの後作られたスピンオフストーリーの影響もあってすっかり読者たちの間での可愛さがアップしてしまっているわけだが、アニメは既にその設定を取り込んだかのような可愛らしさ。いや、別に原作から大きな改変はないんだけどね。 改めて思い起こすに、悪魔超人編って原作ではキン肉マンが完全にシリアス路線を受け入れた転機となるエピソードで、2度の超人オリンピックで模索した路線の完成形ではあるのだけど、それまでのルービックキューブマンとかベンキマンとかの超人の路線もまだ残ってて、悪魔超人軍その系譜を継いだ「過去のテイストの残滓」がステカセ(とバネ)だった(その証拠に悪魔騎士にはステカセ路線のキャラはもういない)。おかげで一応ギャグ的なデザインも残しつつだったわけだけど、「ウォークマン」というガジェットをこのデザインに仕上げたゆでたまご、キャラメイクのデザイン力は高いんだよな(読者募集超人というリソースがあるとはいえ)。今の世に出してもゆるキャラとして充分通じるし、シンプルなデザインの中にしっかり個性が出ているステカセ、見れば見るほどに完成度の高いキャラである。 そしてそんなステカセを見事に彩ってくれているのが、なんといってもキャストの柿原徹也である。かっきーのスキルなんて今更疑う余地もないが、持ち味である軽い声のトーンを活かして振り切れたステカセの愛嬌がたまらない。こんだけシリアスな世界観でこのステカセが出てくるだけでも嬉しいし、本人もインタビューで答えていた通り、いろんな超人のモノマネを入れてくれているのも芸達者である。まぁ、今回モチーフにした超人で明確な真似先があるのはネプチューンマンだけだけども(ウォーズマンは来週ね)。「全力で杉田のモノマネしてるかっきー」って、単なる業界の悪ふざけでしかないんだけど再現度たけえな。ちなみに今回かっきーが先んじてゼブラとマンモスマンをやってしまったため、もしオメガ編以降までアニメが作られることになったら、ゼブラ役の人とマンモス役の人は「真似したかっきーの真似」をしなきゃいけなくなりました。なんだこの状況。 そしてもう1つステカセを彩る要素を生み出してくれたのは、当然アニメの作画スタッフ。わざわざ過去の活躍シーンをダイジェスト形式で差し込んでくれたのもありがたかったが、いちいち変身する時の細かい段階の描写が面白くて、原作でも丁寧に描写してくれた「ステカセとコピー元のハイブリッド」みたいなデザインが面白い。足元ひょろひょろで上だけゴツいマンモスマンスタイル、アニメで見るとだいぶキモいことがよくわかるぞ! あと、地味なポイントとして合間に入るアイキャッチの紹介文も要注目。「ステカセは状況に応じて戦略を変えられるメタゲーム特化の超人だ!」なんて言及には「確かに!(あんま活かせてないけど)」と思っちゃったし、2枚目のアイキャッチは「旋律」と「戦慄」を引っ掛けたダジャレまで入れている。スタッフの愛を感じる細かいポイント。 今回はステカセの活躍だけで満足してしまっているが、その他の要素も軽く触れておくと、以前から気にしていた時代設定の話、やはりアニメでは有耶無耶のまま進むようである。「赤の広場」に関しての言及は基本的に全カットで、他の場所は具体的に言及してる割にはステカセたちの試合会場だけは「広場」としか言われてないのはちょっと変な感じ。その他にも原作にあった時代を感じさせるセリフは微妙に改変されており、バッファローマン登場時の「日本にこんな屋根付き球場ができたとはな!」が変更になっているのが分かりやすい。東京ドームが出来てまもなくの出来事ってわけではないと。他にもステカセがキン肉マンをコピーしてしまったくだりについて、原作だと「7年前の試合」と言及しているのだが、その辺も面倒くさいので時系列はぼやかす形に。そのくせステカセだけははっきりと「時代遅れの家電超人」呼ばわりされてんのがちょっと草。原作の時代設定でも「今はCDの時代だから時代遅れだ!」って言われてたし、そこは改変の必要無し。ひどい言われようである。 そしてダブルミーニングで「盟友」なスプリングマンも登場。彼のフォルムを見てると「アニメだとやっぱ正確に描くの大変だよなww」と思わざるを得ない無茶なデザインである(頑張ってるけど、首元のあたりがアングルによってやっぱなんか変)。まぁ、これはむしろ漫画の時にはそんな「無茶な嘘」を強引に画力で捩じ伏せている原作者を評価すべきポイントだろう。世界中探しても、スプリングマンを格好良く描ける漫画なんてこれくらいのもんだよ。スプリングマンも中の人のよっちんがいい味出してるし、ステカセを見守るスプリングマンの図、どうしても色々感じ入ってしまいますね。ちなみにこれはすぐ後で回収される伏線だが、バッファローマンがポツリと「魔雲天……」って漏らすくだりも実は結構な情緒があったりする。さぁ、他の悪魔超人たちも続くぜ。 追伸:アデランスの中野さん、割とガッツリ中野さんとして描かれててワロタ。キャストが柳原哲也なんだけど、芸人枠が多いのはやっぱりゆでたまごの交友関係からだね。そのうちバカリズムとかもどっかで出てきそう。 ちゃんとテリー止めたの魔雲天でしたね、第3話。できれば原作通り「ケケケ〜」までみたかったけど、奴らの活躍は来週までお預けだ(次回予告のステカセ素敵)。 順当に進行しております。1話2話がだいたい原作3話分ずつの進行で、今週もちょっとツメ気味ではあったが一応約3話分が終わったのでスピードは悪くない感じかな。ただ、意外だったのは対話シーンとかと比べると試合シーンの方が時間を削りにくくて尺を食ってる印象があったこと。視聴前はさ、なんだかんだ言って試合中ってそこまで複雑なことするわけじゃないからもっと尺詰めてサクサク行けるもんだと思ってたんだけど、やっぱ一応は(失礼だな)プロレス漫画なんだよな。ちゃんと試合の展開を描き、そこに説得力のある画を乗せようと思ったら試合シーンの方がたっぷりの尺を必要としていた。まー、考えてみりゃ詰められる台詞尺とかも試合中の方が少ないもんな。今後は1話2話と違って試合シーンが中心になっていくので、中弛みせずにどのように見せていくのか、今後も期待。 さて、今週も引き続き原作からの変更点を中心に確認していくが、まずなんと言っても気になったのは、分割ビジョンに展開された6ヶ国について、描写こそあれ具体的に「どこ」と説明されたのがグランドキャニオンと両国だけだったこと。これで何が気になるって、「ソ連」なのか「ロシア」なのかなんですよね。先週見た通りに、どうにも背景の様子なんかから舞台が「現代」っぽくなってるんで、ここで「ソ連」っていう言葉を明確に使わなかったことがどうなんだろうと。いや、来週あたりあっさり「ソ連」って言われるかもしれないけどさ。もし「ロシア」と明言されるようなことがあれば、それはそれで話が変わってきそう。 あとは尺を詰めるためのカット要素が中心で、例えば原作だとテリーの試合中に挟まったバッファローマンのメディカルサスペンション解除描写が無くなった。おかげで「正義超人のメディカルサスペンションの解ける音が聞こえる」っていうマーリンマンの台詞が「あなたの気のせいなのでは?」みたいになっちゃったのがちょっとかわいそうだし、悪魔超人軍の出撃への伏線が1個減っちゃったのでちょっと唐突にはなっちゃったか。まぁ、順序的には来週頭にバッファローマンの描写を入れる形になるかな。個人的にはねぇ、原作読んでてこのお話のラストのステカセ&BHの登場シーンで泣くほど感激したから、できればそこで引きを入れて見せて欲しかったとは思うんだが……ほんとに尺がギリだったからしょうがないか。無理やり入れようとして描写が省かれて「正義VS完璧」の思想の違いみたいな重要なファクターが抜けるのもそれはそれで困るからね。 ちなみに他のカット要素として大きい(?)のはキン肉マンの怯え描写の低減。主に漏らす描写のカット。まぁ、これは別にいらんといえばいらんし、アニメで克明に描かれても困るからカットでええか。こんだけちょこちょこ要素はカットされてるけど、やはり定番のトンチキマシンガンは丁寧に描いてくれるのがスタッフの愛。あんな意味わかんないことやってんのにね。あれが無くなったらキン肉マンじゃないもんな。無駄に迫力が出てて笑ってしまった。百歩譲って巨大マシンガンが生成されるのはいいとしても、突然競技場の土が盛り上がってきたのはなんだったんだよ。 引き続き注目して聴いちゃうのは完璧超人軍のみなさんの台詞(笑い声)。ラジアルの「バルル」がうますぎたのでハードルが上がってるが、一番自分のものにしているのはやはり圧巻、檜山ダルメシマンの鳴き声。こちらは文字にすると「ガウガウ」や「ウォンウォン」なのだが、自分なりに解釈して不自然にならない音でしっかり残している。やたら尺を取っちゃって厄介なターボメンの「ボシュー」。いちいち「私発言します」みたいなテンションで呼気が吹き出すターボさんちょっと可愛い。クラッシュはもう余計な小細工無しではっきり「ギガギガ」言うとる。イケボだから許されるが真面目にギガギガ言うてるのが逆に面白い。クラッシュの中の人はあんまり知らんかったのだけど、意外と若手なのかしら? ナレーション畑で活躍してる人みたいね。ピーク役の石毛くんは……大変だが頑張れ。試合中の変化が今から楽しみですね。 来週はステカセ戦。ステカセさんはあのスピンオフ話を読んだ後なので、また試合の印象変わりそうだなー。
やっぱり色々気にさせてくれる、第4話。ほんとになんてことない話しかしてないんだけど、どうにも見入ってしまう不思議な画面。 改めて、今期の恋愛ラノベアニメはそれぞれに個性がゴリゴリで観ていて楽しい。義妹に双子に負けヒロイン、テーマとしてはもはや古式ゆかしい伝統文化とすら言えるジャンルもあるが、そこにきちんと「現代アニメ」らしさを付与して勝負に出ているために決して埋没しないだけの存在感を発揮している。 今作の場合、その個性というのがとにかく熱を奪ってクールにクールに、もはや冷淡に見えるまでに客観を崩さないその描写方針に表れており、今回はいよいよ悠太と沙季の間に余計なわだかまりすら無くなった。いや、無くなっちゃいないんだろうけど、これまでの近づいたり離れたりで一旦穏当な距離感を見定めた2人は、ゆっくりとその距離を維持してコミュニケーションを続ける。おかげでそこに何か新しい事件も生まれないし、タイトルの通りに「生活」が窺えるというだけのお話。どう考えても面白くないだろうこのプロットで、何故かは分からないがただ息を潜めてじっと見てしまうような不思議な引力があるのだ。 もちろん、これは引っかからない人もいるかもしれないので攻め口としてはニッチな部類なのかもしれない。ただ、個人的にはこうして割り切った演出方針は最近めっきり見かけなくなったもんで、50本を超える今期アニメの中でただ1本だけが持つ個性としては充分意義があると思っている。もちろん、ただダラダラと日常風景を流すだけでは本当に定点カメラの映像を見ているだけでさっぱり面白くないだろうから、「客観」をいかに豊かなものとして切り出して1本の映像作品として提供するかをきちんと考えているという前提の上でだ。 今回分かりやすく興味を惹かれたのは、やはり本作最大のエッセンスであろう、リビングでただ語り合う兄妹の対話シーン。大きく分けて「追試指導の日」「翌朝」「作業用BGMを提供した夜」と3つの時点でおなじリビングが描かれるわけだが、それぞれに見せ方が全然違う。追試指導の日に興味を惹かれたのは背景のオブジェクトを中心としたカメラアングルの切り取り方。日が暮れた後、光源の位置は基本的に2人が向き合って互いに光源を置いているように見える(実際にはテーブル上の照明の灯り)のだが、その光源に照らされ、2人の間で殊更に存在感を発揮するのが、何故か背景のキッチンカウンターに置かれた花瓶である。なんの花なのかはよく分からないが黄色を基調にそこそこのボリュームを持った花瓶にいけられた花々。それが2人の間に割って入り、まるで2人の架け橋であるかのようにシーンを繋いでいく。この「繋ぎ」の役割は翌朝のシーンでより顕著になり、今度はテーブルに着く沙季、キッチンで冷蔵庫を開ける悠太と2人の立ち位置が分かれるにも関わらず、それぞれを切り出したカットにも必ず花瓶が収まるようなカメラアングルが取られ、2人の間にある花は常に2人の位置関係を示しながらつなぐことをやめない。別に複雑でもなんでもない間取りではあるが、この「花を中心に様々にアングルを切り替える」という演出でもって違和感なく画面に変化を与え、その上で統制した雰囲気を与えるのにも成功している。 翌日のリビングのシーンは悠太が先輩からもらったBGMを聴いてバイト先の控え室からそのまんまMVみたいに外のシーンを繋いで持ってきた「音楽の終端」に位置するシーンになっており、昨日と変わらず花瓶に真上から光源をとって存在を際立たせることにより、花の確固たる存在感がある種空想的だった「BGMの世界」から昨日と変わらぬ「こっちの世界」に戻ってきたことを示してくれる。1つのツールでもって、野放図に広がってしまいそうな映像にまとまりを与える働きがシーンを跨いでも発揮されているのがさりげなくも巧みな設定である。ぶっちゃけ、ともすればウトウトしちゃいそうなくらいに刺激を抑えた作品ではあるが、多分こうしてきっちり観ることでそこかしこに施された工夫にも気づくことがあるのかもしれない。 まぁ、本筋のドラマが面白いかどうかはいまだによく分からんけどな。お兄ちゃんが頑張ってくれてるからそれでいいんじゃないでしょうか。 色々クドい、第3話。蓋を開けてみれば、今期は恋愛もののラノベ作品が並び立つ今どき珍しいシーズンになっている。「狼と香辛料」も入れれば4本あることになるか(小市民シリーズも恋愛ラノベだと拡大解釈すれば5本)。 さて、こうして文字媒体の原作がアニメ化された完成形だけを味わっているとその中での違いというのが色々と興味深く見えてくるもので、すでに書いているがアニメとして頭一つ抜けているのが「マケイン」。映像クオリティに加えてテンポの良さ、とっかかりのアイディアも含めて、ベタに見えて前例のない作品になっている。「義妹生活」も先入観をぶっ飛ばす思い切った構成で勝負を仕掛けており、いわゆる妹萌えの単純な惚れた腫れたではなく、共同生活を余儀なくされた2人の男女の関係性をじっとりと湿度の高い筆致で描き続けている。 そういう意味では一番「ラノベらしい」構造になっているのが今作で、「双子」という昔ながらの(というほどでもないかもしれないが)題材でやきもきするような三角関係を構築するところまでは想定内。まぁ、姉(琉実)が1回主人公と付き合って別れるところからスタートというのがちょっと斬新なところだが、2人の個性が全く異なる姉妹の間を、延々主人公がキャッチボールされるようなこの構造はそこまでびっくりするような展開ではない。その上で、男女の関係というよりは姉妹の関係の厄介さの方を優先的に切り出し、三角形の第「三」辺について色々と考えさせる展開はいいプロットになっていると思う。 惜しむらくは、今作はあまりアニメとしての強みをいかせていないという部分。1話目のように構造そのものにまとまりのある何かが仕込めればいいのだが、流石にシリーズアニメで毎話毎話驚くようなギミックなど仕込めるはずはないため、ここからはおとなしく本線を突っ走るしかないだろう。そしておそらく、本作はこの主たる関係性の妙をどこかしらペダンティックな、やたらとクドい装飾で飾り立てることで個性を発揮する構造になっている。それはそれで悪い方向性だとは思わないのだが、残念ながらあまり映像作品との相性はよくない。 いや、多分これも見せ方次第だろう。ことに主人公・純と周りの2人(那織、森脇)との対話で様々な既存の創作物の名前が出てくるので、例えばその辺りで出てきたタイトルをそのまま映像に表現してしまう、といった方向性も考えられる(対話してるキャラの後ろに明らかにスターウォーズだと分かるようなキャラを挟み込んでいくような演出)。おそらくそうした見せ方にすれば「台詞の装飾」と「画面の装飾」が繋がってより個性が強い作品に仕上がったと思うのだが、本作はその方向性を選ばず、ただ台詞は台詞として流すことにしている。 別にその判断が間違っているとも思わない。もしかしたら権利関係の問題で映像に起こせなかった可能性もあるし、そうして描くことで余計な雑味が混ざって対話そのものの印象が薄れてしまうことを嫌った結果かもしれない。その辺りの制作側の意図は想像するしかないが、結果的に出てきたものだけを見ると、どうしても台詞は上滑りしている印象が否めない。脳に引っかからず「まーた訳のわからん奴らが訳のわからん会話してら」くらいで流れてしまう部分が多くなってしまうのだ。1カットに入れ込む台詞量もどうしても増えてしまい、これが西尾維新のように「とにかく言葉数は増やしてるけど実際の中身なんてほとんどない」みたいな対話なら流してしまってもいいのだが、そこに重きを置きたい作品では本質を掴み損ねる結果となってしまう。そこがどうにももったいない。 でもなぁ、これをアニメとして万全に発揮させる方法は確かに思いつかんよなぁ。アニメ化向きじゃない原作だったと考えるなら、現状ではむしろよくやっていると言ってもいいかもしれない。不満はあるけど、別につまらないとも思わないのでね。
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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