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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「妖狐×僕SS」 5

 毎度のことながらMBSで延々番宣うってたもんだから、あんまり新鮮味が無いスタートを切ってしまうという、いいんだか悪いんだか分からない状態の作品。ちなみに、CMを見てた時の第一印象は、「このメインの女の子、なんかアニメ版ネギまのエヴァンジェリン(しかもXEBEC版)に似てるな」という至極どうでもいいもの。ガンガン原作でどんな内容なのか全然しらんし、正直、さほど注目していたわけではない。監督も知らん人だし。「ベン・トー」で何度かコンテを務めた人だが、そこまで印象に残っているわけでもない。

 で、1話目だが、なるほど、悪くない。この作品のメインテーマと面白さの胆がきちんと分かるようになっていて、取り立てて盛り上がることが無かったはずのエピソードながら、起承転結のまとまりがよく、退屈せずに見ることが出来た。基本的な設定は全てどこかで見たことがあるようなものばかりなのだから、それできちんと画作りが出来ているのは良いことだと思う。david proは「ベン・トー」でも一山当てた感のあるスタジオだが、今作も作画面での心配は必要なさそうで一安心だ。

 設定を改めて覗いてみると、何に似てるかといえば「黒執事」だ。主人公に対して盲目的な忠誠を誓う怪力乱神のサポートがつき、それが魔のものである。執事は悪魔だったが、SSは妖怪だ。そしてその周りにも似たような属性の連中がうじゃうじゃしているという。ただ、はっきりと異なっているのは、「黒執事」の場合には同性同士の忠義関係であったというのが1つ。シエルとセバスチャンの関係は、あくまでそっちの方々専用の萌えポイントであり、こちらの作品の方が汎用性は高い。ただ、主人公としてのステータスは、シエルの方が見応えはある。あちらは出自や志に色々な要素が含まれており、今作の主人公・凛々蝶の場合、いまのところ単なる不器用なツンデレである。そして、SSが張り付いている忠義の理由も、今のところ「そうだからそう」としかいいようがなく、セバスチャンの持っていたどこか怪しげな「忠誠」に比べると底は浅そう。トータルすると、こちらの作品の方が、よりシンプルに「主人とその僕」という関係を完成させており、気楽に見られるが、その分そこをいじっても仕方ない、という感じだろうか。

 あとはまぁ、凛々蝶にどの程度好意を持ち、分かりやすい表現にするなら「萌えられるか」というのがポイントになってくるだろう。1話目からお着替えシーンのサービスや足舐めプレイ、その他扇情的なシーンが多数用意されており、そっちの道を進む紳士には嬉しい配置になっている。ただ、個人的には「金持ちが理由で虐められていた過去があるために捻くれた」っていう後ろ向きな設定がピンとこないので、現状はまだ見守るフェイズだと思っています。同じロリっ子でも、九鳳院家の娘さんは立派に名家の矜持を守り通す立派なお方だったぞ。

 その他、私が好きな「長屋もの」としての属性があるのはプラスポイントで、賑やかな同居人達とのあれこれを描いていくだけでも手軽にドラマは作れるだろうし、1話目でもなかなかいいポイントを突いてきていたと思うので、そのあたりは楽しめそう。トータルすると、プラス面マイナス面多々ありつつも、安定した「何となく萌え」レベルならそこそこの線は行けるんじゃないかと、そう思っとります。

 で、中の人だ。中村悠一にはもう触れないことにして、やっぱりこの場合は凛々蝶役の里菜ちゃんですかね。普段絶対やらないような低い音域での勝負なので、ひいき目に見てもちょっと苦しそう。声を作るのに手一杯で芝居に追いついてない感じが残るのは残念なところ。こういうキャスティングって、もう少し自然に出せる音域の人を選べば済むことだと思うのだけど……あぁ、でも日高里菜声の少女というだけで、それは既に満足出来るものなのです……。その他、性的な視線を送ってくるぴかしゃとか、実はがしゃどくろな花澤キャラとか、女性陣は実に楽しそうな配置です。ぴかしゃキャラが出てきた時には、外見だけで一瞬伊藤静かと思った。ほんとにキャラかぶりする2人である。

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