サバサバした能登ボイスって良いよね、第6話。麻美子の声は歳を重ねても微動だにしない安定感が魅力だが、敢えてウィスパーメインじゃない方向に活かされるこういう役はそこまで多くないので貴重。また劇場に巴さんの勇姿を観に行きたいものである。
さて、毎週それなりに楽しく見させてもらっている今作。前回のM−1みたいに本当にしょうもない話も混ざってくるのは作品の性質を考えれば致し方ない部分はあるが、今回みたいなノリのお話は割と好き。なんちゃって時代劇なので、中の人たちが変な方向に楽しめるのが良いのですよ。どんどんヒロイン勢が増えているせいで、普通の作品だと影が薄くなる奴が絶対に出てくるはずなのだが、今作は、何故か柳生道場の面々が毎回きちんと自分なりの仕事をしてくれているのが嬉しいのである(まぁ、佐助は流石に出番無いけども)。特に今期のぐつぐつさんの扱いの良さ(本人にとっては悪さだろうが)がファンとしては嬉しい限り。普通の萌えキャラのはずなのに、何故ここまで残念な完成度を誇るのか。世にも珍しい犬小屋ヒロインの勇姿が拝めるのはここだけですよ。
そして、今回はそんなぐつぐつさんが、新キャラ前田慶次と夢のコラボレーション。途中から次第に豊崎ボイスと能登ボイスが混ざり合うような感覚に陥り、実に愉快な中の人フェスタが堪能出来る。あいなまは声質が尖っているくせに本当に起用に声を使える役者なので、麻美子の元気ボイスに合わせるようにして少しずつ慶次の本性が出てくるパートが絶妙なさじ加減で表現されている。まぁ、全力全開の能登ボイスをトレスしようとすると完全に物まね大会になるので、さばさばボイスだったから合わせられたってのはあるんだろうけども(業界的には、「物まねされる声優」の第3位が能登麻美子であるという。ちなみに第2位が金朋、第1位は当然あの人である)。
その他、一応メンバーには参加しているはずなのに立ち位置が微妙で今後の関わり方が気になる義仙の存在とか、相変わらず弱さを見せない敵キャラ4人衆の動向とか、1期よりもシナリオの複層性がありそうなので、中間地点を越えたここからの盛り上がりに期待したい。流石に4人の敵キャラをラストで一気に蹴散らす展開は無理があるので、出来たら1人ずつ丁寧に打倒するところがみたいんだけどね。順番にやられるとしたら、まず小次郎か又右衛門がやられるだろうなぁ。最後にしゅがぴかのコンビネーション技とかが見られたら嬉しいんだけど。
中の人の話しかしてない気がするけど、冒頭の4人衆対慶次の対決とか、それなりに画面も面白いことになってましたよ。墨汁の種類って、現時点で黒・灰色・青・赤の4種類が出てきてるけど、あれって使い分けの意味はあるんだろうか。4人衆は青で統一してるのかしら。
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