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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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4月25日 ドラフト模様(BNGTHS×2)

ピック順 【Thraxi】→【Alessi】→【Mei】→【Sangriter】→【Serra】→【Sea-chicken】→

 

 環境最終戦〜。これにて第2エキスパンションは終了。いよいよ次回からは3セットそろい踏みの、テーロス世界の真の姿と対面することになる。まぁ、次回っつっても来週はお休みなので再来週からになりますがね。しかし、最終戦のはずなのに恐ろしく地味なパックだったな……。ちなみに、コンスピラシーの発売は6月頭ですので、下手したら3回くらいやったら間に挟む可能性もあります。いや、お遊びセットなんだからいつやったっていいんだけどね。

 




 

    AL SE TH SA ME CH 

AL  ー  ○  ×  ○  ◎  ○  4ー1 2

SE  ×  ー  ×  ○  ×  ○  2ー3 4 ●

TH  ○  ◎  ー  ◎  ×  ◎  4ー1 1 ●

SA  ×  ×  ×  ー  ×  ○  1ー4 5

ME  ×  ○  ○  ◎  ー  ○  4ー1 3 ●●

CH  ×  ×  ×  ×  ×  ー  0ー5 6

 

 

1位 【Thraxi】 青白 <高巣の崇拝者 メレティスのダクソス ヘリオッドの槍

 終わり良ければ全て良し。まぁ、この環境は全体的に俺ツエー環境だったけど。勝率は6割7分やからな。どういう兼ね合いでここまで勝率が上下するのかはよく分からんな。今回は単純にレアの巡り合わせが良かったってのが理由になるだろうか。一応のポイントをあげておくと、開けたパックが信じられないほど青く、青に行くか行かないかの判断を迫られたわけだが、積極策として「青を極力絞る」という方向性で下家を牽制することに。自分のパックが戻ってきた時点で最低でも3人はそこから青いカードを引いていたことが分かるわけだが、流石にそんなに大人数を養えるほど青が強いわけでもなかろうし、多少無理めに絞れば脱落者は出るだろ、っていう判断だ。まぁ、出なかったんだけど……。あとは、白に染めてると思ってた下家が全然白く無かったおかげで逆回りが美味しかった、なんて話もある。こうしてみると、白3人、青4人という泥沼展開の中でも、絞ればなんとかそれっぽいデッキになるもんやな。「黒貂」2体入りでも別にええねん。

 

 

2位 【Alessi】 赤緑 <歓楽の神、ゼナゴス 旅するサテュロス 都市国家の破壊者

 こちらは逆に、独占色である赤を振りかざしたゼナゴスデッキ。1引きの神に殉じる覚悟で引いてるわけだが、赤は「稲妻の一撃」が7引き出来ちゃうレベルの独占。まぁ、当然独占出来る程度の陣容だった、といえばそれまでなんだけども。何せ「軍勢」パックで火力が1枚も出てないからな。緑の方も、今回は「ドライアド」「蠍」0枚で低マナ域が圧倒的に枯渇しており、4マナ異常のカードでもそれなりに奪い合いになっている状態。ほんまに他の色が速い展開だったらこのデッキも単なる紙束になってた可能性が。幸い、今回は白が割れたせいでほとんどのデッキが遅く、黒もプールがしょっぱい、青も大したことないという、緑の怪獣には割と狩り場っぽい場だったのが幸いした。まぁ、ゼナゴスさんはやっぱり神を名乗るだけのことはあるよな。あと、こんなに「都市国家の破壊者」のプロテクションが印象的だったのは初めてかもしれない。今後の世界ではより輝くことになるのかね。そして、何故かコイツが登場する回には決まって「目抉り」が出ないっていうね。

 

 

3位 【Mei】 白黒 <金箔付け 運命の工作員 形見持ちのゴルゴン>

 ヘヴィー寄りの白の代表格がここ。もっさりしてるのは間違いないが、卓に2人だけの黒の上家であり、食い合った白も明確に方向性が定まっていたおかげで、多分デッキの完成度で言えばここがかなり高い。まぁ、単に「運命の工作員」に延々授与するだけじゃねぇか、といえばそれまでなのだが、授与されるカードが「霊刃の幻霊」に「ヘリオッドの使者」×2とどれもこれも鬼畜レベルなのが容赦無い。まぁ、この陣容から見て分かる通りにクソ重いデッキには違いないのだが、上記の通り、今回はヘヴィーデッキにも充分勝ち目のある世界だったのは巡り合わせの良さである。まぁ、結局この世界では(公式に)優勝出来なかったらしいけども。

 

 

4位 【Serra】 緑青 <スコラ谷の災い ネシアンの狩猟者 ケイラメトラの侍祭>

 上3人が4−1の三つ巴なのでここからが明確にBクラスになるわけだが、地味なカードプールの煽りをくらった人その1。緑がもっさりしていたのは上記の通りで、スタートがハイドラで緑を狙っていたプレイヤーにはかなり辛い展開。サブカラーの青も当然喧嘩上等なので、ピックだけを見ればかなり厳しい状態になっている。この全く覇気のない1引きを見るがいい。さらに2パック目は3引き4引きが「ファリカの療法」カットってんだから酷いもんだ(そして、これ以上の手がなかったのである)。それでもなんとか戦えたのは、今回目を見張る活躍を見せた「保護色」に狙いを絞った潔い構築のおかげだろう。「セテッサの誓約者」1体が、「蛮族の血気」」「戦士の教訓」、そして「保護色」×2などでひたすら一転突破を狙うし、アンタップ能力がサイズを増した「誓約者」と絡むことでほぼ除去と同じ意味を持つ。自称「『保護色』推奨派」とのことで、普段過小評価され気味だったカードにスポットを当てることが出来たのは大きかったのではなかろうか。なかなかこれまで「どうせ手札に『保護色』あるんやろ!」って警戒される試合もなかったからなぁ。

 

 

5位 【Sangriter】 青黒 <圧倒的な波 雨雲のナイアード 船壊しのクラーケン

 地味なプール被害者その2。1引き青からスタートした生え抜きの青なのだし、気付けば「圧倒的な波」「船壊しのクラーケン」という謎のレアシナジーが形成されるなんてサプライズもあるにはあるのだが、いかんせんカードが弱い。青はお察しだし、望みを繋いだ黒も今回は攻守ともにふるわず。「灰色商人」は姿を見せないし、上家が除去やアンコの引きに恵まれたのに対し、こちらは決め手と呼べるカードがせいぜい「難破船の歌い手」くらいしかないのだ。そりゃ速いデッキにも遅いデッキにも辛いわ。一応、レアの「波」に引っかけたデッキギミックとしては「閃足の幻霊」×2がおり、これを序盤に出して多少ダメージを稼ぎ、中盤にバウンスして授与する、なんてこともやっていたのだが、まぁ、シナジーっていうか単なるおまけだしなぁ。

 

 

6位 【Sea-chicken】 白青 <荒ぶる波濤、キオーラ 不死の贈り物 航海の終わり>

 今回話題の種になっていたのがこのデッキ。まぁ、見たことのないクリーチャーのオンパレードで、そりゃ勝てないわ、と物議を醸していた。今回はせっかくなので、今後のためにこのデッキを解体して久しぶりに長文を書いてみよう。デッキ診断はしていないので全貌は正確に分からないが、割と長いこと見ていたので大体のカードは分かる。ピック表から再構築されたデッキがこちら。

 

<クリーチャー 17体>

鋤引きの雄牛 トリトンの岸盗人 希望の幻霊

レオニンの投網使い セテッサの戦神官

メレティスの天文学者 戦識の重装歩兵

天馬の乗り手 目ざといアルセイド×2

メレティスの守護者×2 乳白色の一角獣

潮流の合唱者 羽撃王 グリフィンの夢掴み

ヘリオッドの福音者

<その他 6枚>

定命の者の熱意

存在の破棄 航海の終わり

剥離 捕海 不死の贈り物

 

 うむ、見るからに辛そうだ。ちなみにサイドボードには、これ以外に入りそうなカードとしては「太陽神の一瞥」「保護色」「エファラの管理人」程度と、あと予備の「メレティスの守護者」がもう1体、それに「レオニンの投網使い」が2体いる。

 まず、デッキを作る上で一番重要なのは「どうやって勝つか」をおよそ決めることだ。もちろん普通のデッキは「クリーチャーで殴る」が勝ち手段なのだから、「速いか、遅いか」ということを見積もることになる。このデッキは、残念ながら後ろのマナ域には「羽撃王」しかおらず、とてもじゃないが試合が長引いた後でこの世界の怪物たちに立ち向かえる陣容ではない。かといって速いデッキにもならないだろうが、少なくとも時間稼ぎに意味は無いだろう。となると、やはり問答無用で抜けるのが「鋤引きの雄牛」、そして当然「トリトンの岸盗人」。前々から「試練が大量に集まったらとにかく1マナなんだからワンチャン」とか冗談交じりに言われるカードだが、このデッキでは万に一つも活躍のタイミングはないだろう。また、ほとんどのクリーチャーが3マナ以下という状態で「乳白色の一角獣」が入っている理由も無い。本当は「メレティスの守護者」もキツいが、一応空に軸線をずらせる構成にはなっているので、抜くとしたらユニコーンからだろう。これらを全部抜いて、無理矢理「レオニンの投網使い」全突っ込み、更に「保護色」「太陽神の一瞥」を入れるのがこのデッキの最良形だろうか。もしくは、どうせ大して白青に魅力がないと判断するなら、ユニコーンを戻し、「キオーラ」と「信条の戦士」の2枚タッチも充分あり得る形。幸い授与クリーチャーが3体(しかもアルセイド2体)とヒロイックの下地はあるのだから、「信条の戦士」に突破力を託す選択肢はあったと思う(その場合はユニコーンを入れるか、森を2〜3枚差すことになるだろう)。

 さて、ここまでは、「引いたカードを使ってのデッキ構築案」であるが、今回もう1つ話題に上ったのは、「下家が全く同じカラーリングで優勝している」という事実である。まぁ、下家が単にレアに恵まれていただけ、ってのもあるんだけど、それ以外にももう少し引きようがあったのかどうか、ということも検討して見よう。ただ、偉そうなことは言っているものの、今回はかなり席順に恵まれなかったというアンラッキーがあったことはフォローしておく必要があるだろう。なにせ、青緑のレアを1引きしてるのに上家が狙ったように緑青、更に渡りを付けた白も含めて上下に完全に挟まれた形。今回は地味なカードばかりだったので非常に難しいピック判断が迫られる展開になったと思うので、以下の話は、あくまでピック表を見ての後考えであることは付記しておく(以下はピック表を開きながら見た方が分かりやすいかも)。

 まず、1引きはしょうがない。そりゃキオーラが出たんだからキオーラを引く。もちろん人によっては「理想の調停者」を優先する人もいるだろうし、多色で縛られるのはご免だからそれ以外のカードがいい、という人もいるが、神話レアのプレインズウォーカーが出たのに引かないなんて、そんなピックはしたくない(ねぇ!)。さて、ここでいきなりの不幸は、まさかのフォイルキオーラのせいで、下家に「理想の調停者」を流すことになったという事実である。「調停者」の強さについての議論はあるかもしれないが、まず間違いなく下家は「青に行け」のシグナルと受け取るだろう。この時点で、「青をどう処理するか」を考えなければいけない。しかし、次のピックもカードパワーを優先しての「羽撃王」だ。まぁ、これも仕方ないかもしれない。真っ白いパックなので次の候補は「剥離」だろうし、青か緑のカードだと「ニクス生まれのトリトン」「ネシアンのデモロク」しかない。この時点での選択は、上記のような理由で青が被っていることはほぼ確定しているので、下に圧力をかける意味で青を引いて色主張をするか、さっさとキオーラをサブプランに回して大量に出てきた白を確保するか。おそらくだが、私なら「ニクス生まれのトリトン」を引く。このパックから「トリトン」を切ってしまえば、このパックには青いカードが無くなるのである程度下を牽制できるし、溢れる白を流すことで、「ほら、白が空いてるから!」とパスしてしまえる。あと、何より意地でもキオーラに寄せたいから(軍勢環境1回目のピック参照)。もちろんそんな厄介な多色レアに殉じてリスクを負う義務もないので、ここで白の強いカードに向かうのも1つの正解なのだが、ダブルシンボルにするか、単色除去の「剥離」にするか、というのも難しい選択。ここでのダブルシンボルは、かなりの確率でキオーラに別れを告げる引きになることは覚悟せねばなるまい。日寄った考え方で「剥離」を引いちゃうというのも案外丸い選択である。

 3引きは「潮流の合唱者」「霊刃の幻霊」、そして「フィーリーズ団の精鋭兵」の3択。これもかなり難しい引きだが、キオーラを繋ぐための青を選択。まぁ、これは無難。そして次が山場、またも「合唱者」がおり、更に「剥離」「無効化」である。ここで「合唱者」を抑えておけば、まだ白青の飛行ビートの姿が維持出来ていた気もするのだが、「剥離」で白を決定づけ、デッキを後退させることになった。まぁ、4手目で「剥離」はかなりはっきりと白が空いてるサインにはなりそうだからねぇ。下に白を流しすぎたのは気になるが、あとはここから白まっしぐらが正しいということになるのだろう。

 ここまでのピックで分かることは、別にどれもこれも「間違った引き」ではないということだ。しかし、ピックが進めば進むほど残りの選択肢は狭まってくるので、どこかで決定的に「デッキの性格」を決める必要がある、ということは覚えておかなければならないだろう。たとえば、2パック目1引きは「不死の贈り物」であるが、この3マナのオーラは、単体で使ってもそこまで強いわけではなく、ヒロイックと相性がいいわけでもない。率先して押さえるよりは、デッキを先に進める「蒸気の精」や、いついかなる時でも強い「神聖なる評決」が優先されることは、1パック目の引きの時点で判断出来る。また、「レオニンの投網使い」は優先度の低いカードであり、2パック目4引きは明らかに早すぎる。「今わの際」は、最悪でも「天馬の乗り手」のヒロイック誘発に使えるし、「羽撃王」などの空から攻めるプランで時間稼ぎに貢献してくれる(本当に最悪の場合、4ライフゲインスペルにもなる)。どうせ速いデッキには出来ないのだから、窮屈なカードよりは受けの広いカードで相手に触れるようにしておくのが良かっただろう。

 3パック目まで行くともう消化試合みたいになっているが、我々のドラフトはピック中でも自分の引いたカードを常に確認出来る。このため、誰もがやっている(だろう)ことは、常にどれだけのクリーチャーを引いたかチェックすること。3パック目にはいって「あかん、肉が全然ない」なんてのはよくある話。ご多分に漏れずに肉が取れていないので、ちょっと惜しいのは分かるが1引きは「航海の終わり」よりも「蒸気の精」や「ナイレアの使者」を優先する必要があっただろう。

 今回のピックで出てくる意見はこれくらいだろうか。色々と精進せにゃならんこともたくさんあるが、まぁ、正直言って何事にも完全な正解なんてないので、むしろ気負わずに次のレベルを目指して欲しい。まぁ、次回からまた手探り環境だけどな!!

 

 

今回のピック表

 

 【Thraxi】(青白) →【Alessi】(赤緑)→ 【Mei】(白黒)

                        

 【Sea-chicken】(白青) ←【Serra】(緑青)←【Sangriter】(青黒)

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