最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「カードキャプターさくら クリアカード編」 6 ついに来た……来てしまったかッ! リバイバルブームここに極まれり。約20年の時を経て、現代にかの伝説が今蘇る! いや、同時期に「デビルマン」のリメイクなんかが起こってる(らしい)ことを考えれば、20年程度のスパンは昨今のリバイバルの中では特に驚くべきことでもないんですけどね。だがしかし、今作には他作品にはない恐ろしい要素が大きく2つあるのだ。 1つは、20年ものブランクがあるにもかかわらず、多くのスタッフが当時のままに再結集を果たしたというところ。もちろん細かい制作スタッフなどは入れ替わっているに決まっているが、少なくとも視聴者目線から見えるメインスタッフはかなりの部分で当時をそのままに再現している。浅香守生監督がマッドハウスのスタッフを集め、原作のCLAMPが多くの部分で協力し、キャストもそのほとんどが続投。放送枠はもちろんNHKのBSである(まぁ、ちょいと放送時間が早い気もするが)。NHK.BSとマッドハウスの協力でCLAMP作品が放送される形態は「こばと。」でも実現しているので間に1作品挟んでいるとはいえ(それでも10年前だが)、やはりこれだけの間が空いているにもかかわらず、ほぼ当時の雰囲気が維持されているというのは恐ろしいことだ。制作技術などは変わっているのだろうが、前作の時点で時代を飛び越える完成度と魅力があったこともあり、全く色褪せない画面が、当時の雰囲気をできる限り維持したままで画面を彩る。監督のディレクションのおかげだろう。細部の構成、エフェクト、音響に至るまで、「あぁ、これだ」と思える要素がてんこ盛りの文句なしの「再現新作」である。これほどまでに恵まれたアニメ化が他にあるだろうか。 キャストも当時のままということで、さすがに加齢による変化は避けられないだろうと思っていたのだが、これが思いの外頑張っている。というか、さくらが中学生になったのに中の人の声はさらに幼くなっている感すらある(いいのかそれ)。丹下桜は一時声優業を休業していたこともあり、当時は本作の再開など夢にも考えなかったものだが、そのままのクオリティでの復活を果たし、声優という仕事の無限の可能性を改めて感じさせてくれる仕事ぶりになっている。他にも知世役の岩男潤子、藤隆さん役の田中秀幸など、本当に変わらぬ世界がそこにあることが素晴らしい。一応「中学生になった」という成長があるはずなのだが、そこに大きな変化をつけるのではなく、細部でさりげない成長と変化を見せながら、「変わらぬ部分」を中心に見せてくれるのが心憎い。個人的には、さくらが最初に家を出て曲がり角を曲がった時の桜並木で本当に泣きそうになった。変わらない景色がそこにあり、変わった部分はさくらがローラーブレードを履いていないということ、そして、そこに雪兎ではなくて小狼の面影を見ること。中学生かぁ……大きくなったわねぇ……(20年経ってます)。 というわけで、本作が持つ大きな意味の2つ目は何かというと、「私の人生を狂わせた作品である」という部分である。何度か触れたこともあるかもしれないが、私の人生に影響を与えたアニメとして三本の指に入るのがこの作品。具体的に何がどうなったということは難しいのだが、多分この作品が、「子供が見るアニメ」から「オタクが見るアニメ」に明確に変質した過渡期なのだ。おおっぴらに見るのが恥ずかしくて、親兄弟に隠れてこっそり録画してみていたこのアニメから、はっきりと「アニメオタクとしての視聴」が始まったのだ。他の作品だったら「恥ずかしい」が優先して観るのをやめていたかもしれない。しかし、多感だった当時の私は、この作品に一体何を求めていたのだろう。どうしても観たい気持ちを抑えることができず、あらゆる幸福をこの作品から享受したために、こんな人間になってしまっているのである。つまり、私は「CCさくら」の純然たる被害者なのである。 そんな「加害者側」が、ぬけぬけと20年の時を経て帰ってきたという。とんでもない話だ。何としても、俺の青春を返してもらわなければならない。もちろん、作品の全てを費やしてだ。このアニメを視聴するため、原作「クリアカード編」の情報も一切耳に入れていない。何がどうなるのかは全てアニメが決めてくれ。まぁ、別に何かとんでもないものが襲ってくるわけではないので、安心して観ていられるとは思うんですけどね。 ギブミー青春。そして、この新しい時代のアニメから、新たな被害者があまねく生まれんことを。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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