ドラフト通信No.337 6/29

６月２９日　ドラフト模様（DOM×３）

ピック順　【Chrolony】→【Alessi】→【Tanaka】→【Serra】→【Thraxi】→

 

　今週は久しぶりに金曜深夜に開催のドラフト。会場確保が難しかったのですが、某氏の好意により、過去にドミナリアフライング４人ドラフトで使用した謎の部屋、通称○○○部屋（コンプラ）が確保できていて助かりました。それにしても不思議な場所だが……。

　場所が変われば雰囲気も変わるかどうかは定かでないが、とりあえず久しぶりの５人戦なのでピックのグダグダ感はいつも以上。なんか、今まで気づいてなかったけど新規メンバーを加えたことでピックのカオス度合いが前よりも増している気がする。五者五様に自分流の信念持ちすぎだと思うの。まぁ、その方が楽しいからいいんだけどさ。

　確認してなかったけど、次回は普通開催で大丈夫ですかね。なお、来週のドラフトでひとまずドミナリアは一旦終了。再来週からは基本セットドラフトがスタートします。某氏がブーブー文句言う姿が今から容易に想像できるが、このまま９月末までドミナリアを剥き続ける方が不健全だと思うの（Ｍ１９、欲しいカードが割と多いっていう事情は胸の内に秘めながら）。

 

 

 

　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＴＡ　ＣＨ

ＡＬ　ー　　◎　　×　　◎　　×　　２ー２　３

ＳＥ　×　　ー　　◎　　×　　×　　１ー３　５

ＴＨ　○　　×　　ー　　◎　　×　　２ー２　２

ＴＡ　×　　◎　　×　　ー　　×　　１ー３　４

ＣＨ　○　　◎　　◎　　○　　ー　　４ー０　１

 

 

１位　【Chrolony】　緑白赤　＜セラの天使　ペガサスの駿馬　火による戦い＞

　しっちゃかめっちゃかになった今回のピックの中で、何とか自分らしさを貫いて、軸を守りきって勝ち抜けることに成功したのがこちらのデッキ。やっぱこうして見ると、セオリー通りって大事。今回は５人戦という限られたパックの中で結構な偏りが発生しており、こちらのデッキは２枚セットのカード、いわゆる対子状態のクリーチャーが３種。しかもこれが「ペガサスの駿馬」「エイヴンの歩哨」「ベイロスの大喰らい」とわかりやすく基盤を構築するクリーチャー類だったおかげで、緑白というベースラインは安定して確保できている。その上で赤をタッチしに行ったのは「炎矢師、ハラー」「総将軍ラーダ」という２種のレジェンドの存在のため。色を散らせばそれだけメインデッキに負担がかかるわけだが、こちらは「冒険的衝動」×２のおかげでそこまでリスクを負わずにタッチ赤を成し遂げている。タッチカードが満遍なく活躍していたのだから、この判断は正解だったと見ていいだろう。ちなみに、ちゃんと勝てるデッキを組めるプールが集まっているにもかかわらず、ピック中は「色を間違えた」「ベストの選択じゃなかった」と毎回グダグダうるさい。ちなみに、何故「間違えた」ように見えたのかというと……上家のせいである。以下、次のデッキに続く。

 

 

森×９　平地×６　山×２

 

＜クリーチャー類＞　１６

エルフェイムのドルイド　苗木の移牧

炎矢師、ハラー　模範となる者、ダニサ・キャパシェン

這い回る偵察機　ペガサスの駿馬×２

守衛官　総将軍ラーダ

エイヴンの歩哨×２　騎兵呼集

ベイロスの大喰らい×２　セラの天使

茨の精霊

 

＜その他＞　７

冒険的衝動×２　古えの憎しみ

壊れた絆　成長の資質

火による戦い　野生の猛攻

 

 

２位　【Thraxi】　黒白青赤　＜再鍛の黒き剣　悪意の騎士　ウェザーライトの艦長、ジョイラ＞

　はいそうですね、僕です。今回は１引きが「再鍛の黒き剣」ということで、その瞬間に「よし、無茶苦茶やったろ」といういつものクソスイッチが入りました。だって同じパックにFoilで「上古族の華麗な再誕」まで入ってたんだもん。どうせ一周して戻ってくるんだからレジェンドてんこ盛りデッキ組むしかないじゃん。そんなわけで、こういうスイッチが入った私のピックに迷いはない。１パック目はカラーシンボルなど見ずに「伝説」って書いてあったら全部引く。２パック目以降に色調整すれば間に合うし。正直、そのあたりの感覚については、このドミナリア環境をかなり舐め腐ってます。今までだいたい何とかなったので、今回は振り切ったピックを意識した。その結果、２パック目時点で緑と赤は使わないかな、という状態になったので「ラーダ」をスルーしたわけだね。さらに、レジェンド大事理論なので黒メインのくせに３パック目で「臓腑抜き」を７引き時点でスルーしたりも。そのせいで下家の優勝デッキが「色を間違えた！」と勘違いしたんだね。間違ってないよ。間違ってるのは上家のピックだよ。とりあえず、こんなクソピックでもどうにかなるというのは本当の事実であり、出来上がったデッキに投入した伝説は圧巻の９枚。歴史的に枠を広げれば、「パワーストーンの破片」×２までぶち込んで圧巻の１６枚！！　「ジョイラ」と「ラフ」と「ジョイラの使い魔」が出た状態ではコンボデッキ並みの速度でライブラリが減り、一瞬にして全てのパーマネントを展開しきる試合まであった（なお、頼みの綱の「黒き剣」が一番下にいたのでライブラリアウトで死んだ）。ほんと、土地さえ揃えばやりたい放題で、どこから何が飛んでくるかわからない。これこそがMy Magic Life。ピック表見たら３パック目はレア５枚全部俺が引いてて笑った。

 

 

３位　【Alessi】　青緑白　＜水底の賢者、タトヨヴァ　エルフェイムのドルイド　航海士のコンパス＞

　運命のいたずらってのはこういうのをいうんでしょうね。何と今回、「レジェンド集めて無茶苦茶やったろ」と考えた人間が、卓に２人同時に存在していたらしいんですよ。その理由は１引き「タトヨヴァ」の後に流れてきた「ウルザの殲滅破」。さらにさらに、今回「上古族の華麗な再誕」が２枚登場しており、そのうち１枚がこちらの手に渡っている。これらを総合すれば、確かに「伝説をいっぱい集めれば有利」という青写真が描ける。そして、当然その場合には色が広がることになるわけだが……「お前ほど振り切れることは出来ん」というお褒めの言葉を頂きましたね。「上古族」が１周目で消えていたこともあり、途中で「卓に無茶苦茶やってるやつがもう１人いる」ということにはすぐに気がついたはず。結局そこで広げ切ることは諦め、それまでに集めていた３色で大人しく収める決意をしたようだ。頑張ればよかったのにー、ラーダとか「カマールのドルイド的誓約」とか使えばよかったのにー。まぁ、とりあえず「マンモスグモ」に「セラからの翼」がつくと超強いってことだけはわかりました。他にも「ボーラスの手中」があったり、何故かエンチャントの変な方向から伝説が増えていく謎展開のデッキ。「ウルザの殲滅破」はそれなりに効果的だったと思うのだが……どれくらい炸裂したのかは知らない。

 

 

 

４位　【Tanaka】　赤緑黒　＜ヤヤ・バラード　ケルドの略奪者　スキジック＞

　前回「定石を　覚えて二目」なんて揶揄してみたが、今回は……どうした？　なんか、よく分からないパラダイムシフトが起こったのか？！　ピック表を見て度肝を抜かれた。だって、１引き「ヤヤ・バラード」はもちろんＯＫだとして、２引きがさぁ……「空を射抜く」？！　え？　２引きで？　何で？　そんなに飛行が嫌？　でも隣にある「雲読みスフィンクス」取った方が飛行対策できるんじゃない？　っていうか自分が対策される側に回るんじゃない？　この２引きはマジで理解を超える。その後は普通に赤いピックに戻ってきて、今回かなり自由に弾けた赤を集め始めたおかげでデッキ全体としてはことなきを得るのだが……一瞬だけバグってるみたいでなんかこわい。ちなみに３パック目に入ったところでも、２引き「地震断層」っていうかなり怪しい引きがある。これらの共通点は……ソーサリーとインスタント……もしかしてヤヤさんに使わせる呪文を１つでも多くしようという配慮だったんだろうか……だったらますます青に行けよ……。いや、分からん、もしかしたらこのピックが今後のドラフト環境を揺るがす一大ソリューションになるのかもしれない。何はともあれ、１周目でさっさと「ヤーグル」取っちゃってごめんな。

 

 

 

５位　【Serra】　青赤　＜雲読みスフィンクス　ギデオンの叱責　アカデミーのドレイク＞

　２連勝からのこの位置。申し訳ないが、ちょっとホッとしてる俺がいる。まぁ、俺は負けてるんだけどさ。ピック中、私は逆回りの時に「包囲攻撃の司令官」を流してあげたので「あちゃー、また赤で強いデッキになっちゃってるかなー」って勝手に思ってたんだけど、ピック表を見る限りではどうやらありがた迷惑だったようだ。てっきり赤をやっているとばかり思っていたのだが、単に１パック目は赤が弱かっただけらしい。結局、この逆回りキラーパスの「司令官」を甘んじて受け入れることにした後で、さらに７引き「ケルドの略奪者」なんかもあって少しずつ青白だったピックを青赤にシフト。しかしその赤は上家と被っている色で……というふうに、今回の席順に振り回された感はある。最終的に「ゴブリンの戦長」「スカークの炭鉱者」まで詰め込んで何とか赤を使う意義を高めて自分を納得させようと試みるも、精神的に折り合いがつかなかったのか、「司令官」を出しておきながらトークンを出し忘れるとかいうミスも発生、基盤となる青赤でのウィザードサポートもそこまで多くなく、不完全燃焼の結果に終わった。まぁ、しょうがないわな。５人戦って結局こうしてババの押し付け合いになるんだ。

 

 

 

 

今回のピック表

 

【Chrolony】（緑白赤）→【Alessi】（青緑白）→【Tanaka】（赤緑黒）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

【Thraxi】（黒白青赤）　　←　　【Serra】（青赤）