7月7日 ドラフト模様(DOM×3)
ピック順 【Chrolony】→【Thraxi】→【Alessi】→【Serra】→【Tanaka】→
個人的には忙しい日でした。諸事情により開始時刻が通常の昼から夜に移されたことで、私はプレリリースに出ることができるようになった。そこで、パックの先行購入特典もあるということで勇んでプレリに参加。即2敗してドロップという悲しい結果を迎え、その足でさらに今回のドラフト。こちらは開始時刻になってもメンバーが揃わず、必死に連絡を取るも音信不通。面子が足りずにもう不成立かと思われたギリギリのタイミングで連絡が繋がり、予定より1時間遅れでの開始(夜開始だが、当然のように遅刻の理由は寝坊である)。その後、来週は予定が入ったためにドラフトが不成立、という連絡を受け、せっかくのM19までしばらくお預けということになった。しかしそれじゃ残念だ、という有志(バカともいう)が試合後も残り、3人だけで謎のウィンストン・ドラフトを開催するに至った。1つ1つは大したことないが、1日に3イベントってのはなかなかない経験である。そんな様子だったので、日が経ってこの通信を書き始めている現時点で記憶が曖昧なのはしょうがないよね。プレリの結果記事は特に書くことないからパスね。
というわけで今週のドラフトはお休みです。来週(7/21)は現在の予定ではM19を予定しています。嫌な人間はドミナリアのパックを用意してください。
AL SE TH TA CH
AL ー ○ × ◎ × 2ー2 3
SE × ー × ◎ × 1ー3 4
TH ○ ◎ ー × × 2ー2 2
TA × × ○ ー × 1ー3 5
CH ◎ ○ ◎ ○ ー 4ー0 1
1位 【Chrolony】 青白 <祝福の光 雲読みスフィンクス ペガサスの駿馬>
これで2連勝。どうやらこの環境での勝ち抜き方も何となくわかってきたようである。このタイミングでの基本セット移行はいいタイミングだな! さておき、今回もかなり狙いを絞ってデッキを決め打っている。何しろ2引き「ゴブリンの鎖回し」流しで「神聖の発動」である。「鎖回し」はトリプルシンボルがきついので流す選択は好み次第で充分あり得るだろうが、そこでの選択が「神聖の発動」ってのはなかなかないんじゃなかろうか。その時点で、今回は白を擁したコントロール傾向を意識していたと思われる。結果的にその狙いはほぼ実現し、クリーチャー13というスペルヘヴィーな構成。「予言」×2に「記憶の意義」と圧倒的なドローソースと、コントロール寄りにもかかわらず土地16枚+「選択」という、ドローソースがあれば土地事故は回避できるという設計プラン。除去はそこそこあるので、あとは後半のマナ域から必殺を狙う。主なフィニッシャーは「ラフ・キャパシェン」や「セラの天使」などの飛行かと思わせておいて、実は2体の「冷水カミツキガメ」である。これが「ペガサスの駿馬」に連れられて空から殴りかかるのが必勝パターン。このカメ、3パック目で2体引いており、もしここで出ていなかったら更に手数が減っていたかと思うと冷や冷やもんである。こうしてきちんと狙い通りの全体像に着地しているあたりは、多分環境が見えるようになったというよりも、周りでピックしてる連中の傾向が見えるようになったってことなんだろうなぁ。ちなみに、負けっぱなしは癪なので「その後の基本セットゲームで『溶岩の斧』の効果を勘違いしてピックし、後でクリーチャーに飛ばないことを指摘されてデッキがグダグダになった」っていう恥ずかしいエピソードを紹介しておく。でも、考えてみたら「溶岩の斧」が最後に収録されてたのってM15なので、もう4年前の話。その時にはこの男、まだ一切Magicと関わり持ってなかったんですよ……こんな短期間で立派なジャンキーになられて……。
島×8 平地×7 名誉の記念像
<クリーチャー類> 13
メサ・ユニコーン 新べナリアの騎士
善意の騎士 トレイリアの学者
ペガサスの駿馬 守衛官
騎兵呼集 艦の魔道士、ラフ・キャパシェン
エイヴンの歩哨 雲読みスフィンクス
セラの天使 冷水カミツキガメ×2
<その他> 11
獣血蝋燭 選択
ギデオンの叱責 神聖の発動
混迷 魔術師の反駁
予言×2 氷結
祝福の光 記憶の意義
2位 【Thraxi】 赤青 <ランプのジン、ザヒード 燃え殻の風、エイデリズ シヴの火>
永遠のシルバーコレクター、僕です。この日は2位になったとかどうとかじゃなくて、最終戦で負けたのがすごくショックだったので、その後の基本セット試合を企画し、ドラフトで俺を倒した二人をボコボコにして悦に入りました。こういうことができるのが大人の力なのです。さておき、ドラフトデッキも割と自信作だったんだけども。1引き「ザヒード」、2引きはとんでもないパックから一応悩んで「ウルザの殲滅破」を確保、しかし3引き「ゴブリンの鎖回し」で素直に上2人のシグナルを受信し、更に4引きでは「ザヒード」と見事に絡む「アンティキティー戦争」が。今週こそは何とかアンティキティー。というわけで、鎖回しの赤マナを捻出できる赤メインを維持しつつ、隙間をアーティファクトで埋める構築を心がける。幸い「エイスサーの滑空機」が複数枚確保できたし、今回赤がほぼ独占だったおかげで「ケルドの軍監」がぐるぐる回っていたので、最終的には「秘儀での飛行」なんかもぶち込んで速攻大量の赤青ビート(ところによりアンティキティ)。3ターン目から「ケルドの軍監」「喊声のフェニックス」「エイデリズ」と連打する速攻オンリーの展開は圧巻で、合間に「エイスサーの滑空機」を挟んでも大体は回避能力持ちだから止まらない。アーティファクトの枚数は7枚とギリギリだが、一応3章能力が発動できたのでよしとしよう。まぁ、正直言うとやっぱりコンセプトがブレブレになったので、途中でアーティファクト寄せは切り捨ててウィザードに寄せた方が絶対デッキの完成度は高くなったはずなんだけどね。ええやん、レア使えた方が夢があるやん。
3位 【Alessi】 白赤 <胞子の大群 多勢の兜 焦熱の介入>
こちらも速攻。私のデッキとタメを張り、ガチでの速攻殴り合いを展開した生き急いだデッキだ。こちらのメインカラーは白。試合後に「単色にした方が安定感はあったんやろな」というくらいにカードプールは足りており、2マナ域の「メサ・ユニコーン」×2「ベナリアの儀仗兵」×2あたりから「べナリアの軍司令」「ダニサ・キャパシェン」「アヴナントの罠師」×2あたりに繋いでいくわかりやすい白軍勢は確かに強烈。更に、2色目に選択した赤からは「炎のチャンピオン」×2が名乗りを上げ、「激情の怒り」「叙爵」「馬上槍」あたりとの噛み合わせで更に圧倒的なビートを加速させていく。ブン回ると3ターン目に5/4威迫トランプルとか5/5先制トランプルが突っ込んでくるムーブはやはり強い。久しぶりに芯の通った打ち抜けるデッキだった。しかし、こうして気合の入ったビートデッキが2つもできたのに「カミツキガメ」デッキに負けてしまったあたりが……この環境の世知辛さよなぁ。
4位 【Serra】 青緑 <大嵐のジン ベイロスの大喰らい 古えの憎しみ>
仕事後即ドラフト、終了後即帰宅就寝、起床後即仕事というデス・ローテーションの中でデッキを組む男。無理すんなと言いたいが、メンツがおらんねん、無理しろ。ご褒美は「セラの天使」のFOIL版だよ。今回は「大嵐のジン」スタートの青なのだが、今回青は卓で最多の3人が使用しており、固め打ちしようにもカードプールが不足してしまっている。2パック目の「雲読みスフィンクス」から青に入ってきた優勝者を恨むがよい。2色目に選ばれたのは4引き「荒々しいカヴー」で確実に空いていると判断できた緑で、強烈なのは3パック目の「古えの憎しみ」3枚回収だろう。残念ながらこの世界ではやや評価の下がる除去ではあるが、さすがに3枚も引ければそれなりに安定はしそう。あとは緑らしいでかい肉が集まればいいのだが……微妙か? 「ジン」のせいでどうしても青に寄せねばならず、格闘除去の安定した土台候補は「荒々しいカヴー」と「ベイロスの大喰らい」くらいなんだよな。青緑だとちょっと使いにくいわね。デッキ全体では決め手に欠ける展開で結果はこんなもん。やはりトリプルシンボルの扱いは難しいのう。今回3人がそれで悩まされてるしなぁ。
5位 【Tanaka】 黒緑 <ヤヴィマヤの苗飼い フレイアリーズの歌 不純な捧げ物>
遅刻者。私は人を待たせるのも嫌いだし待たされるのも大っ嫌いなので、このことは何度でも言及していく。遅刻はダメだ絶対にダメだ。罰として今回は最下位になってもらった。いや、別に忖度はない。試合後に「小難しいこと考えないで普通に強いデッキ組んだらええんちゃうん?」ってアドバイスなのかどうかもよくわからないコメントをもらっていたが、色々と悩んでいるようではある。今回は黒緑という色は割と序盤から狙っていたようで、ピック表見ながら「スライムフット君待ちだったんじゃねぇかな」なんて邪推してしまう。結果的にはそうしたキーカードはあまり用意されず、何となくサリッド多めで「フレイアリーズの歌」が刺さればいいな、というくらいのデッキか。「死花のサリッド」も「ヤヴィマヤの苗飼い」も有能なクリーチャーなのは間違い無いのだが、やはりそれだけで勝てるようなものでもなく、大抵の試合はジリ貧になりながら決定的なところを逃して敗北していった様子。ただ、肝心の私との試合だけはちゃっかり勝っており、決め手になったのは「虚ろなもの、アゴロス」に炸裂した「ベルゼンロックの祝福」。毎度毎度「絆魂は……つかないやん、微妙」と言われ続けてきたこの呪文が、大きく戦況をひっくり返すことになった。そもそもギリギリのライフレースを挑みたい私の捨て鉢速攻ビートは「ウィンドグレイスの見習い」が2枚入っているこのデッキ相手では相性が悪かったのだが、そこに突然ダメージレースがひっくり返る絆魂呪文で顎が外れてしまった。どんな呪文でも適材適所やなぁ……。まぁ、やっぱりこの環境は「単体で強いカード」を何枚持てるかっていうのが大きいので、まずは勝てるビジョンを思い描くところからだろうな。
今回のピック表
【Chrolony】(青白)→【Thraxi】(赤青)→【Alessi】(白赤)
↑ ↓
【Tanaka】(黒緑) ← 【Serra】(青緑)
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