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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ブギーポップは笑わない」 4→4

 ごめん、分かんない。色々と視聴者に優しくない作品だったのは間違いない。やはり大事なのは「第一歩」なんだろうけど、今作はその一歩目を踏み出すためのハードルがやたらと高い作品になってしまっていた。

 まぁ、どんだけ言い訳しても「真面目に観てないお前が悪いのでは?」と言われたらそれまでなので自分の不真面目については先んじて謝罪しておくが……しょっちゅう書いていることだが、「真面目に観たいと思える求心力」がスタート時点で得られなかったというのが最大の問題点だったんじゃなかろうか。最初のシリーズでは時系列シャッフルなども交えてかなり難解なプロットになっており、「この世界のルール」を認識するのがかなり難しかった。厄介なことに、今作におけるブギーポップという存在は「キャラクター」というよりも「システム」に近い。普通の物語ならば「中心となる人物」に焦点を絞ってその視点で筋を追えば少なからず理解の助けになるはずなのだが、本作の場合はブギーポップ自身が傍観者であり、調整者でしかない。「参与者」たる主人公が存在しないという構造そのものが、視聴に際してのとっかかりを奪ってしまうという構造的な問題は如何ともしがたい。

 結局その部分は抜本的な解決を見出すことはなく、本作で採用された対策の1つは、「視聴者が忘れないうちに一気にエピソードを叩き込む」というとんでもないもの。まさか一週間に2時間分もお話を盛り込まれることがあろうとは……もう、劇場作品じゃない。このボリューム感はファンにはたまらないものかもしれないが、よくわかってない状態で観ていた人間からすると、「待って、ちょっと待って」って制御しなきゃいけない不安定な情報の洪水。それを泳ぎきるだけの意欲がある視聴者にはサービスだが、そこまでの体力がない人間には大きな負担であった。まぁ、一応は1つ1つのシナリオで切れ目があるので、あの2時間をスルーしても作品を楽しむことができるようには作られているのだろうけど……。

 いや、微妙なんだよな。基本構造は1つ1つのエピソードが独立しているので切り出して見ることができるはずなのだが、それでも通底して存在するキャラは間違いなくいるわけで、最低限の骨組みを理解しないと追加エピソードを取得しにくい。そして、1話目の時点で困っていた「キャラの区別がつけにくい」というハードルが重く大きく立ちはだかる。あんまりアニメ的に派手なデザインにするわけにはいかない作品なので、キャラが全員「普通の高校生」なんだもんなぁ。しかもその中で「シリーズを通して活躍するメインキャラ」なのか、「今回のシナリオでだけ関わるゲストキャラ」なのかを判断するすべがないのよ。今回のアニメだけで十全に今作を理解できた人がいるなら、かなりの根気と集中力を持った人なんじゃなかろうか。僕には、もうそれだけの体力が残っていない……。申し訳ない話である。

 まぁ、すげぇ無責任でざっくりした感想をまとめておくと、「こういうお話が前世紀の最後に登場してラノベ文化の一潮流を生み出した」と言われると至極納得できるな、ということ。ジュブナイルと現代キャラクターコンテンツの融和の鼻祖であると言われたら、なるほどそうなのかも、という得心はいった。やっぱり小説で読んだ方が馴染みやすい作品ではあるだろうから、今後機会があればこれを手に取ることも……ないかなぁ、どうかなぁ。

 

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