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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「逆転裁判 Season2」 4→5

 気づいたら2クール終わってるタイプの作品。まぁ、毎週「ピック表書きながら見るアニメ」という特殊カテゴリなので、どうしてもなおざりになりがちではあるのだが。

 しかし今回はちょっと点数が上がっている。あまりアニメ向きのゲームじゃないので最低限のクオリティでアニメ化されても全然ピンとこんよなぁ、というので4クールも見続けていた作品で評点が上がったのは初めてのこと。どのあたりが加点ポイントになったのかは大きく2つの要因がある。

 一つ目は、やはりシリーズが長く続いているおかげで厚みが出ているという部分。わかりやすい話だが、ゲームだって2作3作と繰り返し発表されていればマンネリを避けるために色々と凝った作りにしていく必要がある。第1作の時にはチャレンジングな作品作りのデザインそのものに視聴者が慣れる必要があるため、あまり無茶なプロットを組むことができず、全体的に幼稚な作りになりがちだ。作品全体を覆うコメディタッチの空気もあり、全体的にチープなイメージになりやすかった。しかし2期目にもなると色々とひねる必要が出てくるため、事件の構造、裁判の構造、そして解決の構造が複雑化してくる。そうなると、もうお約束だけの安易な作品作りでは成立しなくなってくる。事件の細部まで注意して伏線を置いて、ある程度筆を割いて書く必要に迫られる。人間関係や感情を含むドラマもまた然りだ。そのためにある程度尺も長めに取り、際どいプロットを成立させるための描写にも神経を使うようになる。おかげで、全体的に刺激の多いプロットが見られるようになったのではなかろうか。ちゃんと「法廷もの」というか「逆転裁判という作品世界そのもの」でなければ描きようのないオリジナリティ溢れるドラマ(言い換えればマジで無茶苦茶なドラマ)を臆面もなく描いているのは、作品の持ち味として評価すべきだろう。

 そして最も大事な2点目……美柳ちなみの存在である。うん、中の人なんだ。すまない。基本的に犯人サイド、悪人サイドにはわかりやすいクズを配置することが多い今作だが、単なるチンピラ枠ではなく、時代や生死まで飛び越えて数多の事件で暗躍するとんでもない悪女。そんなキャラがついに今作にも現れ、型破りな方法で事件と人間関係をかき回してくれた。その活躍だけでも「クズ女好き」としてはなかなかの高得点になるのだが、何しろそのCVが佐藤利奈なのである。最近は低音でのお仕事も増えて円熟味をましたサトリナワールド。今回のちなみ(あやめ)役は、そんな旨味を髄まで楽しめる本当に最高の配役。高飛車令嬢、狡猾魔女、クズ系悪霊、清楚系聖職者、ひっくるめてたった一作で幕の内弁当のごとく。もう、それだけでも満足ですわ。

 好きな要素は多い方がいい。楽しい人生を歩むための秘訣ですね。

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