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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「グランベルム」 6→6

 よろしかったんじゃないでしょうか。毎週の感想でも分かる通りに、およそ楽しませてもらった作品である。最近はよく「1クールアニメという枠内でまとめるクオリティ」っていう話をすることがあるが、今作は身の丈にあった尺で、穏当にまとめた佳作という評価になるかと思う。

 新番チェックの時にも触れたが、そもそも「デスゲーム系」「バトルロイヤル系」の設定が無条件に好きなので、「魔法少女たちの仁義なき生き残りロボットバトル」という斬新なようで最近じゃベタな部類の設定の時点で割と好みの作品。ただ、今作はあんまりバトルロイヤル要素は掘り下げられることなく、最小限の参加人数の試合で丁寧に人物関係を掘り下げるところに旨みを求めた。何しろグランベルム参加者がわずか7人に絞り込まれており、バトルだけなら2話に1人程度の退場で問題ない。バトルフィールドがやたらぼんやりしているおかげで、この7人という人数に物足りなさを感じることも特になく、あくまで「1対1の人間関係」を描いていく中での入退場を認識させることでバトルの結果を伝えていくデザイン。どっちかというとバトルものよりも原典(?)となる「まどマギ」の魔法少女の5人と対比する方が正しいのかも。

 今作の展開は本当にまどマギ的な要素が多く、流石にここまでの共通点があると「フォロワー」と呼んで差し支えないレベルだろう。これはもちろん「パクりだ」と貶める意図があるわけでなく、過去の傑作を下敷きにしてどこまで新しいことができるかを模索した挑戦であったと位置付けているだけである。まぁ、ぶっちゃけ大胆な追加要素だった「ロボットもの」の部分はあんまり機能してなかった気がするのが残念ポイントではあるのだが……多分本作の明確な瑕疵はそこに集約されるんじゃないかね。ロボを追加したことで誘致要因が増えたとはあまり感じられず、逆にとっ散らかってしまった感はあるのよね。まぁ、私はロボにあんまり興味がわかないタイプの人種なので、もしかしたらどこかに刺さった層もあるのかもしれないが……。

 ただ、そうして追加要素があまり劇的な足し算にはならなかったが、下地の部分でのシナリオラインは安定しており、頻繁に不安になった「マギアコナトスが万能すぎたら何をやっても茶番なのでは?」という不安についても意識的に作中で埋め合わせるようにできていたので救われた。「宿命の人形」たる満月を主人公において、新月の方をヒロインに設定した視点の置き方も中盤の盛り上げにうまく貢献していたし、終わってみればきっちり「新月の物語」として着地できた全体像もスマートだ。こうして全体を見た時に大ネタが機能するように配置し、合間を細かい刺激(アンナ劇場とか)でつないでいく構造が、やっぱり1クールアニメとしては無難なものなのだろうな。

 ぶっちゃけ数年後にも語り継がれるような名作とは言い難いレベルではあるが、単発の1クールアニメを楽しむという目的なら、これくらいのクオリティの作品が量産される世界になれば僕は不満はありません。頑張れオリジナルアニメ。そして頑張れロボットアニメ。

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