最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「輪廻のラグランジェ Season2」 4
ジャージ部魂でおかえりなさい、第2期目。先週は総集編だったけども、おかげで今回割と自然に帰ってくることが出来たので助かりました。1期であまり熱心な視聴者では無かった身にとっては、正しい展開だったと思ってます。 ただ、1期は正直あまり当たりとは言えない結果に終わってしまっただけに、2期も多少なりとも不安はある。なかなかこの作品独自のアピールというのがしにくいのが現状で、果たしてどこまで「2クール目だからこそ」という見せ方が出来るか。ここからが本当の勝負所だろう。分割とはいえ2クール分のお話が元々あるはずなのだから、ここから盛り上げてビッグタイトルになれるならば、1期で多少がっかりしたとしても、大義名分は立つのだから。1期の難点が「話が良くわからねぇよ」だったこともあり、2期でちゃんと「分からなかった部分の補填」が出来るなら、これはこれで楽しみである。 しかし、1話目ではあんまりそういう切り出し方は無かったかな。前期1話で良い掴みだったウォクスのデザインや変型システムなんかは既に見知ってしまっているし、ズラリと登場するキャラクターについても、1期で愛着を持っていないならばあまり見るべき要素になっていない。個人的にメインヒロインのまどかのキャラは割と好きなので、「2期もなかなか良いスク水である!」とは思うのだが、世界があまり彼女の活躍の舞台として整っていない。なんだか1話目から最大の売りであるはずの作画面で微妙なパートが出ており、「せっかく分割したのに」という気分。一応、ヒロイン3人娘の衝撃的な立ち位置のアピールから始まった物語であるので、次回以降にガチンコでぶつかり合う姿を見れば、もう少し盛り上がるかもしれません。エンディングについては……個性的なのは良いことだと思うよ。まぁ、パンを焼くほどのインパクトはなかろうが! というわけで中の人のこと。まぁ、今回も全く同じ、石原・瀬戸・茅野というフレッシュな3人が同じように盛り上げてくれればそれで良いです。 PR
○「ココロコネクト」 5
まだまだ続くラノベ新枠。てっきり、枠的に「あっちこっち」の後番だったので漫画原作なのかと思っていたのだが、実際はラノベだった。まぁ、その辺の線引きはあんまり意味もないんだろうけども。 1話目はなかなか適切に評する言葉を探しにくいのだが、「割と最近見た色んな要素を寄せ集めた作品」といった印象。多分、何よりも大きいのがキャラクターデザインなんだと思う。まぁ、ぶっちゃけ京アニ風、更に突き詰めるとけいおん風。どれだけ意識してるんだろう、と思ったら、キャラクターデザインがかつて「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」で「なんちゃってけいおん」と言われた赤井俊文氏によるものだった。そして、「いくら何でも似すぎだろ」と思って更に調べたら、元々原作ラノベのイラストを担当しているのが堀口さんだった。じゃぁしょうがない。何周か回って正しいことが起こっているという、よく分からないセッティング。 もちろん、元絵が似ているだけで作劇はけいおんとは全然違う。京アニの真似なんてそうそう出来やしないんだから当然ではあるのだが、今作の担当は「黄昏乙女」の興奮冷めやらぬSILVER LINKである。正直、あんまりSILVER LINKっぽくもない。というか、あんまり大沼さんらしくない。今回大沼さんは「総監督」とクレジットされているので、実際どの程度の関わり方をしているのかは謎だが、おそらく全体的なイメージを固めているのは監督名義の川面氏だろう。川面真也という名前は以前からちょくちょく面白い映像を見せてくれている人だったので気になっていたのだが、今回満を持しての初監督作品ということになる。これを機会に来歴を調べてみたが、元々の出自はどうやらビィートレイン関係のようだ。そこからJ.C.に関わって、今ここ。なかなか面白い実績である。一体どんな味わいを見せてくれるのかは今から興味深い。 メインシナリオが「入れ替わりもの」ってことで、ベタなだけに描き方は易しくないが、1話目はボチボチの印象。この手のことをやられると「1話目でまだ個々のキャラクターも固まってないのに、入れ替わりとか言われてもピンと来ない。まずキャラの掘り下げからしてもらわないと!」っていう文句を言うものなのだが、この1話目の場合、何となくキャラが分かるような気がするから不思議だ。別に大した紹介もしてないはずなんだが……男女が入れ替わった直後に狙うのが胸、っていうのがなまじリアルで真に迫ってるからかもしれん。キャラどうしの掛け合いのテンポは悪くないし、ロケットスタートとまでは行かないが、後々の展開にほのかに期待を寄せるくらいのスタートにはなってると思う。あとはやっぱり、各々のキャラクターが分かってからでしょう。「何の目的もない寄せ集めの部活動」ってアニメじゃよく見るけど、リアルの学校じゃ絶対に許可されない存在だから、今のところ地に足がついてるとは言い難い状態ですんでね。勝手に納得してるのは、中の人イメージで置換してるせいかもしれない。 そう、結局1話目は中の人で持って行った感がある。「男女入れ替わり物語」というやっかいな仕事を任されたメイン5人は、沢城・豊崎・金元・寺島・水島の5人。ふむ、なるほどこいつは面白そうだ。みゆきちは今回入れ替わりの被害者にはなってないが、彼女の突っ込みのおかげで強引な展開も自然に見られたってのは大きい。そして1話目で中心となって回した豊崎・だいちゅうのコンビ。だいちゅうは男女の幅をもって演技出来るところから引っ張られてきたんだろうな。ふわっふわした感じがなかなか面白い。そしてあいなまははっきりと「女の子」を意識させる役柄。このくらいの抜け方の方が、シリアスになりすぎなくて良いあんばい。おそらく、アフレコ現場ではだいちゅう先輩が「これが豊崎の真似だ!」という素晴らしいお手本を見せて盛り上げているに違いない。逆に「だいちゅうの真似」って案外難しい。その辺はこのキャスト陣ならきっちりやってくれると思うけど。 あと、飛び道具だったのが眼鏡のサブキャラやってた伊藤静かな。テンションの高い迫り方がまんま中の人で笑った。そうか、確実に御前はあいなまの胸を揉んでいるわけか……
「黄昏乙女×アムネジア」 6→7
今期終了作品もこれでようやく一段落。いくつか書けなかったものもあるけど、これで本数は19本。まぁ、2クールものは終わらないタイミングなので、本数にしたらこんなもんですかね。そして、トリを飾るのがこの作品っていうのはちょっと嬉しいかもしれない。今期の中で何か一本選べって言われたら、悩んだ末にこれを推す可能性が高い。 結局、何はともかく大沼心が好きなんだな。今まで監督作品やメインで関わってる作品でハズレって一本もないし。そして、今作はそんな相性の良い大沼監督作品の中でも、一際「上手く活きた」方向性の作品だと思う。まず、「怪しい」ってのが1つ。骨子となるのが怪談話で、メインヒロインは幽霊少女。つまり「あらざるモノ」を描くお話ということで、方向性としては「忠実に原作通りに画を組み上げる」人よりも、大沼さんみたいに「どぎつく自分テイストは入るけど、その分表現に幅が出る」人の方が有利。それに加えて本作はどうしたってギャグ要素、萌え要素は欠かせないものであり、脱力ギャグで経験値を重ねてきた大沼さんのホームグラウンドとしても機能する。独特の色遣いのセンスも、「怪しくて色っぽい」という夕子さんのパーソナリティを出すのに向いていたし、締めるところはしっかり締めるホラーへのスイッチも、カット割りの多い作風にマッチする。本当に、「大沼版」と言える作劇の展示会場みたいな状態になっていた。 トリッキーな部分を見れば1話が面白いし、まっすぐな物語の描き込みがみたいなら6話がキツくて良い。それを足しあわせた大舞台は10話で用意されているし、その後の2話できっちり1クールシリーズとしてのけじめもつけている。ラストについては「俺の涙を返せよ!」ってな幕引きだが、これはこれで正しい終わり方だしねぇ。基本的にけちをつけるポイントがないのである。相変わらず「アニメのくせに動いてないじゃねぇか」と言われるとそう見える話数もたくさんあるのだが、矛盾するようだが、「動かさない動き」「止める動き」っていうのが見ていて楽しい作品ってのもいっぱいあるのだ。個人的には、そういう軸線をずらした方向で作品を組み立ててくれる人が好きみたいです。ひょっとしたら、「ぎゅんぎゅん動いて楽しいアニメ」を見るのとは全く別な脳のパーツに効いてるのかもしれません。 ストーリーテリングにそつなし、映像はモロ好み。減点要素ナシのところに、キャストも基本的に加点要素だけ。福圓劇場、キタエリフィールドを中心に形成された空間で、堂々と主演女優をやりきった原夕実の胆力に拍手。最初はあまり知らなかったけど、今となってはこの人以外の夕子さんはいないと思える。もちろん、まだまだ伸び盛り。これからガンガン色んなところでスキルアップを目指して業界を席巻する美人のおねーさんになって欲しいもんだ。そして個人的には、やっぱり紫子さんが気になります(2回目)!
2話目もキレッキレやな、第2話。「新しく結成した合唱部が最終的に発表会に出られるように頑張っていくアニメなんやな」と思っていたら、2話目でもう発表会っていうね。「最後のチャンス」っていってたくせに、次から何すんねん。
いやぁ、テンション落ちず。今回は正直言って「早すぎんだろ!」という突っ込みが色んなポイントで発生する展開になっておりますよ。発表会出場もそうだけど、「合唱部出来るの早すぎ!」「部員集まるの早すぎ!」「和奏ちゃんデレるの早すぎ!」などなど、普通のアニメなら「多分このあたりの要素で1話分だな」とか思っている要素がものの数秒で片付くという。ばしばし予想を裏切ってくれる恐ろしい作品となっております。 しかし、その分期待は裏切らない! 前回の雪辱に燃えた入浴シーンは、なんと禁断の天丼である。「もうやめろって!」じゃねぇよ! こっちの台詞だよ! 無駄にいい画で艶めかしく見せてるんじゃねぇよ! そして、今回はその他のギャグのテンポも恐ろしく詰め込んでハイテンポ。サラッと流す容赦無い見せ方がやたらと癖になる。冒頭のウィーン空回りのところとか、かなり意図的に構成と音響いじってあの雑多な雰囲気出しているのが楽しい。その他にも「生臭坊主」のくだりとか、紗羽ちゃんのおふくろさんのキャラとか(P.A.作品で麻美子が出てくると「巴さん!」って思うよね)、校長の訳の分からんキャラ作りとか、病院での遭遇とか、産婦人科のシーンとか。登場キャラクターが総出でボケに回るってのはなかなか無いセッティングよね。現状真面目なの教頭先生だけじゃんよ。 もちろん、そんな楽しげな雰囲気を醸し出しつつも、真っ当なシナリオ面も問題無く進行している。結局発表会がどの程度の意味があったのかがよく分からないところだけは次回以降に持ち越しだが、ちゃんと来夏の雪辱については「何があって、何がしたいか」は伝わって来たし、「真面目に合唱をやる」ことの意義は伝わってくる。来夏ちゃんは普段ノリが軽いのに、合唱することについては裏表無しでまっすぐなのが良いね。残りの面々についても、合唱をやることに対しては思いの外真摯なのですよ。この姿勢が無いとクライマックスは映えないのでね。あとは気になるのは教頭先生と合唱曲の関係くらいかな。あの曲を一度封印しようとしたのは一体何故で、それを来夏に再び与えることにしたのは何故だったのか、という。普通に考えたらやっぱり「教頭が作った曲だった」っていう展開だよね。教頭は来夏に随分こだわっているみたいだけど、同じように校長は和奏に何か思うところがあるみたい。まぁ、まだ分からないことはありますわな。 そして、それらの「なんか賑やかで忙しないエピソード」を締めくくり、ちょっとくらい分からないことがあってもいいや! と全てを吹き飛ばすのが、ラストの合唱シーンというわけだ。クライマックスではさぞかし良いものを見せてくれるだろう、と思っていたわけだが、2話目からいきなり素晴らしいものを見せてくれました。瀬戸・早見のコンビというだけでこの完成度。そりゃま、これが出来るから採用されたキャストだってのは分かっていたが、やはり見せつけられると圧倒される。ちゃんと「合唱曲らしさ」がフォローされているのがすごい。前回気になった来夏、紗羽の2人エンディングイラストは、今回のエピソードに続くものだったのだね。まだ遠くで見ているだけの和奏が、2人の間にいつ入ってくることになるのか、それが楽しみで仕方ないのです。 正直、始まった時には「歌うことがメインのアニメ」ってどの程度作り込めるのかな、っていう不安はあったんだけど、これなら何の問題も無くいけそうだ。
突然思い立っての企画を実行に移す。新番チェックで大わらわなこの時期に何やってるんだろう、と思わないではないが、時季を逃すともう2度とチャンスがなさそうなので、どさくさに紛れて発進させることに。
企画というのは、「地獄少女三鼎」の全話レビューである。この文書は、実は「三鼎」の放送当時(2009年に放送終了しているので既に3年前か)に、完全に自分に向けて執筆したものである。このブログを始めたのが、放送が終わった2009年の6月。ぎりぎり記事が載らなかったわけだ。実は、この全話レビューにチャレンジして書ききったことが、「もういっそブログ始めりゃいいじゃん」という踏ん切りになったという背景もあったりする。 で、そんな記念すべき作品である「地獄少女三鼎」が、このたびAT−Xで再放送されることになった。そこで、せっかく書いた文書なんだから、一応あげておきたい、という気持ちが高まり、放送に合わせて1話ずつ載せていこうと思ったわけである。改めて読んでみると、本当に大好きだったことがよく分かる文面。週に1本だけの感想だとここまで身を入れて書けるんだなぁ、と懐かしく思う。今回、改めてブログ掲載するに当たって多少の修正などは加えるが、基本的には当時の状態をそのまま載せることになる。気合いを入れて書いているので、私のアニメ視聴のスタンスが一番よく出ている文書だ。多分、わざわざ見に来る人もいないと思うが、もし、なんかの機会に「三鼎」を初めて見る視聴者が現れた時に、うっかりこのページに引っかかってくれたら幸いだし、当時見ていた人は、懐かしい作品を改めて見直すきっかけになれば良いなぁ、と思う。
「モーレツ宇宙海賊」 6→6
終わってしまうのが寂しい作品ってのは「日常系」のカテゴリに多いのだが、この作品はとても「日常」じゃないのに、なんだかすごく寂しい気がします。実に不可思議な、独特な味わいが癖になる作品でした。 敢えて初期配点から上げなかったのは、ここで何かをとりあげて「ここが面白かった!」と言うことができないもどかしさのため。実際、2クールというそこそこ長い作品になったわけだが、その間、非常に存在感が希薄で、楽しく見てはいるけれど「何となくある」という期間があった。心躍る大活劇があるでなし、腹を抱えて爆笑するギャグがあるでなし、この作品を包む空気は、やっぱりどこか古くさくて、ベタな匂いがして、それでいて、やっぱりどこか吹っ切れてて。こんだけ「海賊」っていう単語が出てくるくせに、結局海賊らしいことを何一つやってないとか、肩すかしもいいとこなんだよ。でも、それが悪いとは決して思わない。「モーパイならこれでいいや」というこの近さ、安心感が、最大の売りだった。だから、特別「すごいアニメ」ではないんだ。でも、「良いアニメ」なのは間違いない。 振り返ってみると、略奪行為や謀略が渦巻く荒事を2クールやったくせに「緊迫感溢れる回」ってほとんどないんだ。主人公の茉莉香が常にどこか緩いっていうのも理由だろうけど、作品が徹底的に「シリアスになりきること」を嫌ってるんだよね。そこを曖昧にする意味があるんだろうか、っていうのは最初不思議だったんだけど、「シリアス」と「ギャグ」をはっきりと分けてしまう構造の単純化っていうのは、ひょっとしたら大量のアニメやラノベ媒体を処理しているうちに出来上がった、あまり良くない認識方法なのかもしれない。この作品を見れば分かるが、「シリアスであること」を強要されずとも活劇は描くことが出来るし、「ギャグであること」に固執せずとも笑いは起こる。この不可思議な「あり得ない日常」のお話を作るための26話だったと考えると、これって結構すごいことだったのかも。ちゃんと風呂敷もたたんでるしねぇ。「おっさんが好きそうな古くさいアニメ」と言われながらも、そこにちゃんと現代アニメっぽい阿漕な要素もまんべんなく張り巡らされている。時代性も、シナリオラインも、常に線引きを許さずに大きな枠組みを提示する。なかなか面白い試みでありました。これをもって新たなサトタツの代表作と言っても文句は言われないだろう。 中の人のことは、まぁこんだけ色んなキャラが出てくるともう大変なんだけども、まずはやっぱり茉莉香役、小松未可子だろうか。CD出したりなんだり、この作品を通じて一気に表舞台に出てきた。「HEROMAN」が好きだった身としては「今更みかこしかー、俺2年前から知ってたわー、ずっと応援してたわー」とか言いたくなるけども(いや、そこまで注目してたわけではないが)、羽ばたいたのを見ると嬉しくなりますね。ただ、個人的には「声優界のみかこ」と言ってぱよぱよの方が出てこなくなるんじゃないか、というのがちょっと不安だけど。 そして本作における花澤香菜のポジショニングも好き。荒ぶる花澤は(略)。あとは御前と松風雅也コンビ、学園パートのサトリナ・ぴかしゃの百合百合コンビ、双子姫様の戸松・金元組もおいしい。なんだ、全部おいしいや。これこそ2期が欲しい作品だなぁ。2期じゃなくてもいい、学園の2年生組がずっとダラダラしてるスピンオフとかでも充分楽しめる気がする。素敵な海賊の時間でございました。
○「ソードアート・オンライン」 5
なんだかすごい時間帯になったな。「境界線上のホライゾン」→「アクセル・ワールド」、そしてこれ。ラノベ3連発というだけでもナニだが、ジャンルがやたら被っている気がする。もう少し編成考えてくれないと胸焼けするぞ。しかも、調べて知ったんだけども、これって「アクセル・ワールド」と同じ作者なのね。こんだけ同じようなジャンルで2本同時に連載もって、それがアニメ化にまでこぎ着けるってすげぇな。 ただ、悪態をついてみたものの、実は今放送している「アクセル・ワールド」は嫌いじゃなかったりする。小原さんがやってる作品っていうのもあるんだけど、そこまで無茶な設定が前面に出てこないので、画の印象だけでそこそこ満足している。そして、この作品についても、なんと監督は伊藤智彦である。彼とA-1の組み合わせってことは、あの「オカルト学院」と同じ体制じゃないですか。これは期待してもいいと思います。1話目は非常に丁寧な立ち上がりで、「ログインして出られなくなったオンラインゲーム」という、誰もが思いつく設定を臆面もなくやってはいるが、それだけ分かりやすい内容なので、ゆっくりと筋を追いながら描き込んでいくことで、じわじわと判明していく狂った世界の全容が何とも不気味で良い。ちょっと主人公が冷静すぎる気もするが、静かに進行する画面構成のおかげで、開発者側の緩やかな狂気が染みつくように感じられるし、感覚で設定が理解出来れば、小難しいセッティングについていちいち言葉で説明する必要も無い。初見の人間に対する敷居を出来るだけ上げない、なかなか理想的な1話目である。 あとはこの設定でどの程度目新しいことが出来るか、という問題になるわけだが、まぁ、そこまで過度な期待はせず、シンプルなファンタジーものとして追いかけてもいいと思う。おそらく普通のファンタジーをやりながらも「絶対に死んではいけない」という緊迫感を維持していく演出になると思うが、それって考えてみりゃフツーのファンタジーでも同じことだものね。唯一「リアルでの本体や人間関係」っていうのが絡むかもしれないのがバーチャルものの特徴だが、ここまで囲い込まれてしまうとそのへんはあまり気にしなくてもいい気がするし。「出られないオンラインゲーム」という題材については「.hack」の初期シリーズで既に見ているわけだが、改めて、ネットゲームが浸透した今のご時世だからこそ見られる「リアルな」ゲーム感も楽しめるのかも。 中の人については、今回は主人公役の松岡禎丞と相方役の平田さんが延々しゃべってただけだからあまり語ることは無いが、狂気の開発者役に山寺宏一っていう配役は無闇に説得力が上がって面白かった。多分あの声だからこそ「冷静にクレイジーな天才」っていう雰囲気がより盛り上がったんだと思われる。ヒロイン勢については次以降ですかね。こちらのバーチャル世界にも日高里菜ボイスがいるのがちょっと笑える。赤の王が出張してきてるんだろうか。
○「境界線上のホライゾンⅡ」 5
1期は全くついて行くことが出来なかった恐怖の作品の2期目が始まった。世間的にはそれなりに受け入れられているようなのだが、この作品の設定をきちんと理解出来るくらいに聡明なアニメ視聴者が多いことに驚きである。ひょっとしてみんな、実は暇なのか?! 愚痴はさておき、当たり前のことながら、2期目も基本線は1期と一緒。スタッフも一切変更無しだし、時間枠も一緒。完全に1期の延長線上にある作品と見ていいだろう。となると、既に1期でリタイアしてしまった人間にとっては苦役以外の何物でもないはずなのだが、やっぱりこのアニメ、画面を見て声を聞いている分には面白そうなのである。他では見られない品質のサンライズ・アクションに、キャラクターデザインもまとまっていて画面映えする。「今売れる人材全部つれてきたんじゃねぇのか」と思えるレベルの特大キャスト陣もおなかいっぱい満漢全席だ。 いきなり序盤から乳ねーちゃんがぽろりしてくれたり、リアル全裸待機してた野郎がうら若き女性に自分のモノを掴ませたり、これを好機とばかりにひたすら「SEX!」と連呼したり。こういう馬鹿なところも、掴みとしては万事OKなお祭り要素。もう、このまま「よく分からないけど馬鹿でフィーバー」な流れなら、何も考えずに見ることも可能な気がしてきた。1人1能力の特殊能力バトルだ、というくらいの認識は可能なので、とりあえず「誰がどんな能力を持っているのか」さえ把握できればバトルシーンは見られるんだしね。1期の時にはバックボーンまで含めて全て理解しようとして心折られてしまったが、その反省を活かし、2期目は自分が楽しめる要素だけをほどよくピックアップしていけたらよいなぁ、とは思う。 なにせこれ一本でレッドブルも驚きのエナジー補充が出来るのだから。女性キャストだけを羅列しても、何かの呪文みたいなどえらいことになる。(以下、wiki掲載順上から)茅原実里、沢城みゆき、田村睦心、名塚香織、小林ゆう、井上麻里奈、真藤圭、斎藤千和、小清水亜美、悠木碧、寿美奈子、森永理科、又吉愛、白石良子、清水愛、中原麻衣、田中理恵、浅野真澄、桑谷夏子、齋藤桃子、豊口めぐみ。……一部、1話目には出てきてない名前もあるけど……どこの同窓会やねん。
「咲 -Saki- 阿知賀編」 5→5
なんだったんだろう、コレ。最初のうちはこれこそ横目で見る作品の代表格みたいなもんで、「1期シリーズに比べるとこいつら地味だなぁ」っていう印象ばっかり。それでも元々1期も嫌いじゃなかったし、そもそも穏乃の中の人的に見なきゃいけないのは確定してたから、そのまんまダラダラ見続けるのかな、と思っていた。 しかしまぁ、気付いたらエラい話になってたな。この「麻雀を知らなくても何となく楽しい麻雀漫画」っていうジャンルはなかなか斬新だ。テニヌとかそっち系の系譜なんだろうけど、この作品の場合、完全にギャグでやってるのに真剣そのものでむやみやたらにアツいっていうのがすごい。最後の園城寺エピソードなんて、なんか知らんけどラストで泣きそうになったよ、俺。「なんでこれで涙腺ゆるんどるんや!」ってセルフ突っ込みですよ。でも、いい話じゃないですか。スポ根だなぁ。いや、何が起こってるかはさっぱり分かりませんけどね。やっぱり少年漫画に必要なのは「強い特殊能力」と「友情パワー」と「鬼のようなラスボス」だなぁ。最終卓はキャラの配置も良いね。基本的に照と園城寺の一騎打ちかと思いきや、実はすばらさんも割と恰好いいという。くろちゃは完全に噛ませだったが、最終的には園城寺が一矢報いるための地雷として機能して、一応2位になって主人公チームとしてのつとめは果たしたし。完全に設置型トラップだったからキャラとしては機能してないけどな。主人公チームが置物ってのもどないやねん。 まぁ、結局最後の大勝負だけで全部持って行った感はあるのだけれど、全く切りの良くない終わらせ方とか、もう潔くてこれで良しですわ。しばらくしたらまた3期アニメで帰ってきたらいいじゃない。なんだか、「キャラは山ほどいるし舞台となる高校もいっぱいあるからいくらでもサイドストーリーが広げられるし、新作も盛り上げられる」って「ストライクウィッチーズ」と同じデザインだな。まぁ、今回阿智賀が盛り上がったかっていうと、全くそんなことはないんだけどさ。出来たら穏乃にはもうちょっと活躍して欲しかったなぁ。割と好きなキャラだったんだけど。エンディングで流れる丸っこいデザインが特に好き。 中の人的には、思ったほど阿智賀の面々が輝けなかったのが残念だったが、穏乃を見てると、やっぱりあおちゃんは何でも出来るってことがよく分かった。聞いてるだけでテンションが上がる声。他は1期からのキャラが割とたくさん出演してくれたので、そのあたりの賑やかさも楽しかった要素だろうか。こんだけレジェンド級が集まっても、何故かインパクトがでかいのがわはは先輩だったりする。千里山については某作家が方言について疑問を呈したりしたが……まぁ、そりゃ地元民じゃないしな、StylipSの面々は。ぶっちゃけ方言がどうこうよりも単に下手なのが紛れてた方が問題な気がする。その証拠に小倉唯演じる園城寺は大して気にせずに聞けたでしょ。それとも私が関西出身じゃないから気にならないだけで、地元の人間はそれでも気になるもんなのかな。アニメキャラに方言をしゃべらせるのって色々と意見はあると思うけど、そういう様式美だと思って受け入れるのが一番楽なんだよなぁ。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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