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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 鬱々どよめく第5話。諸事情でちょっと視聴が遅れてしまったが、遅れたのはひょっとしてこの衝撃に備えるためだったのかとも思える。これでもかと積み上げられる黒い固まりが、視聴中に呼吸困難に陥らせるようなどうしようもない感情を生み出してくれる。多分、私のツボはこのへんにあるんでしょうね。

 「壊れて」しまったヨミ。そのことは実に分かりやすい事実で描出されており、出迎えに行った際の明るい声と、対比される恐ろしいブレスレット、朗らかな声と、授業中の自傷行為。誰の目から見てもその状態は同じ一言、つまり「壊れた」で説明出来る。奇しくも「壊れてしまった」と表現したのはあのカガリなわけだが、ヨミに何の執着もなくなったカガリが「客観的に」語った言葉であるから、これが一番の真実だろう。

 問題となるのは、「何故ヨミは壊れてしまったのか」である。サヤの暗躍により、その事実は最悪の手段でマトに伝えられ、マトは「自分がヨミを壊してしまった」と後悔する。しかし、正確に脚本だけを追えば、「マトがヨミを壊した」は日本語として正しくない。あえて言うならば「マトでヨミが壊れた」。もっと突き詰めてシンプルな答えをあぶり出せば「サヤがマトでヨミを壊した」となる。その周りにはカガリやユウなどの他の要因もあるが、今回のエピソードで狙っているプロットはあくまでもマトとヨミの二者関係に落とし込まれるものであるから、とりあえずはそうまとめるのがいいだろう。

 そして、現時点ではその正体をなんとたとえていいのか分からないユウというイレギュラーが現れたわけだが、ひとまず分からないことはおいておくとして、彼女の力により、ついに長年の懸案であった「2つの世界の接続」が果たされたのである。ブラックロックシューターはマトの「分身」として確立し、同様に「緑色の少女」はヨミの分かち身となった。今回は描かれなかったが、当然「赤の女」はサヤに対応していただろう。そして、この接続を果たした直後の異世界において、ブラックロックシューター(=マト)は、文字通りに緑の少女(=ヨミ)を破壊する。こちらはそのものずばり、「マトがヨミを壊した」のである。ただ、ユウの言を信じるならば、異世界での「死」は現実での「執着の死」を意味し、ひょっとしたら「死んだ」ことによって、ヨミは救われるのかもしれないという。「現実世界でヨミが壊れたことの行為者はマトではないが、異世界ではマトがヨミを救うことの行為者たり得る」というのが現在の結論。この写し鏡のようでねじれた関係性は、どのようにつながりを見せることになるのか。

 今回も、鬱々とした中にいくつもの暗示と含意が込められている。悪い方へ悪い方へと転がり続ける物語を彩るように、今回はとにかく「下り坂」のシーンばかりが描かれる。冒頭でヨミを迎えに行った通学路もそうだし、マトがユウを探すために駆け回る町並みも全て「下り」。決して上には上がれない泥沼の状態である。

 異世界でブラックロックシューターを襲う緑の少女は「双頭の巨人」を操っており、2つの巨大な頭は、カガリとマトの間で揺れ動き、真っ二つになったヨミの心情を暗示しているようだし、彼女が生み出した分身ともいうべき多数の亡者たちが1つに集まって巨体を構成する様子は、現実でささやかな自傷行為に没頭して髪の毛を飛散させるヨミの行動の逆になっている。

 今回積極的に前面に出始めたサヤ先生の動きも面白く、彼女はこれまでずっと使い続けてきたトレードマークともいえる「コーヒー」について、「実は大っ嫌い」であると言ってのけた。「何かと便利」だったのに「嫌い」という漆黒のコーヒーは、「他者を破壊して回るために重宝するが、敵対する関係である」ところの「ブラック」ロックシューターに対応している。これまでカガリやこはっち先輩を実際に壊して回ったのはブラックロックシューター。それは全て、サヤ先生の狙い通りであったということ。最終的には、ヨミが自ら描き上げた画の中で「漆黒のマト」を打倒することで、その対立関係は完成を見る。

 相も変わらずのすばらしい動画は言わずもがなの迫力。今回のコンテ演出は初めて今石さんが関わっていないのだが、ポスト今石と名高いらしい雨宮哲氏が参加しているのである。画面の奥行きで見せるダイナミックなアクションが、爽快感とは別にどこか「ぞわっ」とくる迫力を提供してくれる。そして、ついに口を開いた異世界の住人達の声も漏れだしたわけだが、緑色の少女の叫び声は、耳をふさぎたくなるようなおぞましさ、生々しさを伴う。「CANAAN」の時にも思ったのだが、沢城みゆきは、きっと実際に思い切りぶん殴られたり、殺されたことがあるに違いない。でなきゃどこから出るんだ、あんな声。

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 海は死にますか、山は死にますか、第9話。なんで翼は自分のことを「防人」と称しているのかがよく分かりませんね。ノイズの存在自体よく分かってないんだから、シンフォギア奏者を「防人」というのはちょっと違う気がするんだけど。いや、すごくどうでもいいな。

 きゃっきゃうふふは平和の証。今回は無事に仲直りを果たした響が未来ちゃんも連れて翼先輩とデートする話だ。百合百合しいシーンが見られりゃ満足かとも思ったが、中のヒトがあおちゃんだからいいムードとかにはあんまりならないな。せっかく水樹奈々がカラオケでお家芸の演歌を披露しているというのに、あおちゃんの持ってるお家芸は「奇声」なんだものな。いや、あの怪鳥のごとき絶叫はなかなか他の役者さんじゃ出せない次元の芸だとは思うけどね。歌がテーマのこの作品で一人奇声を上げるあおちゃんは最高ってことさ。

 そんなきゃっきゃうふふに流されるように、翼は心身共に完全回復。バトル要素は後輩達に任せ、自分は彼の地で復帰ライブをを行い、ついでにメジャーで戦うために海を渡る宣言まで飛び出した。なんで泣いてるのかよくわからんのだが、まぁ、別に所属事務所を海外においてワールドワイドに活動するのは誰も止めないだろうさ。プロ野球選手と違って、海外で活動するからって国内での姿が見られなくなるわけでもないし。一応、心の中の奏さんにも許可はもらったみたいだし、すっきりした翼は今後バトル要素でも何かを解放した絶大な力を見せてくれるのかもしれません。

 そんな幸せムードの裏側で、相変わらず一人苦しみ続けているのがクリス。フィーネに捨てられたのは明らかなのだが、だからといって逃げる場所もなく、疑心暗鬼の人間不振でぼろぼろの私生活。指令がわざわざ助けに来てくれたのに、今までずっと敵だと思っていた人間にはなかなか恭順出来ないようで。それでも自主的にノイズ討伐に向かってるんだから、折れるのもまもなくだとは思うんだけどね。考えてみりゃ、この娘もフィーネに騙されていた以外は基本的に「正義を全うしたい」っていう気概があるんだよね。さっさと話し合って和睦すればいいのに。フィーネさんは最近暗躍をおさえてじっとしてるけど、最後の最後で何を見せてくれるものやら。

 今回はバトルシーンも気持ちよく見せてくれるテンポの良い回だったが、シナリオが大きく動き出すのは次回あたりかな。1クールだとあっという間に終わってしまうんだけど、この作品は身の丈にあった風呂敷のたたみ方をしてくれそうですな。

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切ないたまらないやるせない、第9話。駄目だった、マジ泣きしてしまった。最近歳をとって涙腺がどんどん弱くなってるんだけど……堪えられないのは仕方ないなぁ。これで長井作品は4作連続で泣かされているんだが……なんなのさ、この人。

 盛大な片思い一方通行が見どころの本作。とどのつまりほとんどの人間が報われない恋愛をしていることになるわけだが、そんな中でも一番切ないのは、やっぱり柑菜だった。周りのほとんどの人間にバレバレの彼女の思いは、ようやく本人もはっきりとその実態を把握するに至った。自分は海人が好き。しかし、イチカも海人が好き。そして、海人はイチカが好き。これまでも少しずつ伝わってきていたその現状が、哲朗がたまたま眺めていたフィルムの切れ端や、雨の日の海人の行動などから、嫌でも形を持ち始める。すべてを理解した時、柑菜はこれまで自分が溜め込んできた「嫌な自分」を精算するかのように、今作で最も潔く、最もつらい選択をする。早朝の海人宅の前で行われた柑菜とイチカの問答は、見ていて胸が締め付けられるような辛さを持っていた。

 柑菜は下を向いている。普段はまっすぐな視線を向ける彼女がうつむくのは、受け入れたくない現実に直面した時だ。彼女はポケットに手を入れる。普段そんなポーズをとったことなどないのに、このときだけは、両の拳を握って隠さずにいられなかった。拳が語る気持ちを見せたくない、自分の「本当」を見せたくない、そんな気持ちで必死にイチカと向き合うのだ。当然、そんな付け焼き刃の虚勢がいつまでも保つはずがない。気持ちを隠すことはもうたくさんなのだ。ぼろぼろと気持ちがこぼれ続けるのに、彼女は最後まで海人を思いやり、その結果イチカも思いやった。自分の気持ちを犠牲にして、2人の幸せのために背中を押した。握りしめていた拳が胸の前に握られ、その姿はまるで祈っているかのようだった。

 彼女は俯き、彼女は泣きじゃくる。そんなときには、必ず哲朗がいるのだ。以前も似たようなシチュエーションで現れた彼は、柑菜の前にいた。横にいた。今回は、彼は後ろに立った。泣きじゃくる柑菜の顔を見ずにすむように。泣きじゃくる柑菜の顔をあげさせ、前を向かせるために。そんな哲朗の献身を見て、一人顔を伏せ続ける美桜は、一体何を思うだろう。

 本当に、こういうシーンの作り方は圧倒的。柑菜がイチカに会うために玄関に立っているのを見ただけで、もう「やめて!」と叫びたくなるようなどうしようもない気持ちになる。このどうしようもない気持ちは、多分今作のキャラクターたちがみんないい人達ばかりだからだ。押しつけがましくない主人公の海人もそうだが、基本的に、みんな幸せになってほしいキャラばかり。だからこそ、今回の柑菜の選択はありがたくもあり、やるせなくもあり。どうやらイチカと海人の関係性はこれで決定的なものになると思われるが、残りの3人の処理をどのように行うのか。残り数話の風呂敷のたたみ方に注目したい。

 今回は柑菜のシーンばかりで頭がいっぱいになって他の要素がみな吹き飛んでしまったのだが、冒頭、いきなりイチカが自分の正体を明かすに至ったのにはちょっと驚いた。「おねティ」の時とはずいぶん違う流れである。無粋とは知りつつも、改めて「おねティ」の構造と比較しての視聴もしてみたいところ。でないと檸檬の動向についても言及できない気もする。檸檬はイチカの正体を「知っていた」し、彼女がおもしろ半分に見える茶々を入れて若者達を引っかき回すのは、「走り続けてほしい」と願っているが故。彼女は何よりも「停滞すること」を危惧している。一体、何故なのだろうね。でも、実際に今作の若者達はほとんど「停滞」せずに、良くも悪くも走り続けているようにみえる。その辺が今作のコンセプトなのかもしれない。

 あとはまぁ……友人宅に泊まりに来ても裸族は裸族。タオルケットの中がどんな状態だったのか、すげぇ気になる。柑菜ももう慣れてるのかな。

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まったく小学生は最高な第9話。あれ? 今回のお話で大事なのってそこだっけ? まぁいいや、どうせ別に大切なポイントなんて無いんだろうしな。

 前回は歯磨きするだけの30分というなら、今回は肩車して小学生にセクハラする30分。そう考えると内容はちょっと増えたかな。心底どうでもいい内容だけどな。本当に怒ってもいいような内容だと思うよ、この作品。いやぁ、俺は怒らないけどさ。

 サブタイトルは完全無視で一切月火ちゃんは出てこないというのに、今回は阿良々木さんが唾つけてるヒロイン陣ががっつり登場。まずは火憐ちゃんとの絡みだが、その兼ね合いで相変わらずの痴女っぷりを発揮する神原さんが登場。出来ることなら神原が火憐ちゃんの処女を奪うシーンは克明に観察したいところではあるのだが、どうやらそういう話にはならないようだ。残念。そして、放送時間の半分は妹に肩車されているという謎の兄を描くシーン。新キャラ登場の大事な1シーンであるはずが、そっちの記憶があんまり残らないっていうのは駄目な気がする。作中でヒロインが髪を切るなんて大イベントがまさかのきっかけで解決されてしまうのもどうかと思う。もう、同じくらいの温度で阿良々木さんの大切なものもちょん切ってしまった方が今後のお話がすっきりしたかもしれないな。

 そう、新キャラですよ。1人目の新キャラはうりょ子扮するきつめの関西弁。相変わらず西尾維新臭さが充満する酷いキャラではあるが、今作は本当に映像が綺麗なので、渡辺画らしい良さが出てるなかなか綺麗なデザイン。まとっている空気感がどこか貝木と被ってる気がするんだけど、実際は多分違うんでしょうね。うりょ子のドスのきかせ方が活きるキャラになると良いなぁ。でも、現状では羽川さんにすら食われ気味だなぁ。阿良々木さんはいくら何でも羽川さんと電話するとき楽しそう過ぎる。電話している間は片方の声が一切聞こえない状態になってるのは1期の時の演出の引き継ぎかね。

 火憐ちゃんの処理が終わると、続いて我らが八九時が登場。このシリーズになってから既に3回目になる偶然の出会いだが、八九時は本当に当てもなく町をさまよっているだけなんだろうかね。そんなんだから阿良々木さんみたいな変態の被害に遭うんだよ。そして、変態被害を与えるためとはいえ、恐ろしい台詞量の独白を一気に片付ける阿良々木さん(の中の人)のスタミナが恐ろしい。要約すると「小学生がいるなら揉んだり臭いをかいだりするしかない」というだけなのだが、果たして原稿用紙何枚分くらいの台詞量だったんだろう。これだから神谷兄ぃに任せるしかない仕事なんだよな。あとはまぁ、八九時の愛らしさをめいっぱい堪能するだけの簡単なお仕事ですよ。

 違う、だから新キャラなんだって。でもなぁ、こっちのはやみんキャラは本当に痛々しいまでに駄目なキャラだしなぁ。どういう気持ちで見守ればいいのかもよくわからねぇよ。もう、考えたら負けのレベルだよ。いや、やってることのレベルは他のキャラと大差ないっちゃぁそうかもしれないんだけどさ。この新キャラ2人が今後シナリオで絡んでくるわけでしょ? 正直、面倒くさい……頑張れファイヤーシスターズ! オープニング聞けるだけで幸せさ!

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3月2日 ドラフト模様(DKA ISD×2)
ピック順 【Alessi】→【Mei】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】→【Metallica】
 
 今回のドラフトで、イニストラード世界に入ってから20回目のドラフトになるんですね。最近は安定したペースでドラフトが出来ているので良いことだと思いますよ。ちなみに、せっかくの機会だから何かをまとめてやろうかと思って、この世界での色の使用分布を調べてみた。これまでの我々の対戦形式は多くが6人戦だが、6試合だけ5人戦が含まれている。それを踏まえた上で、最も使用回数が多いのがダントツで白。これはまぁ、強さを考えれば当たり前の数字なのかね。使用された回数は延べ65回、つまり1試合で平均3.25人もが使用していることになる。次点も予想通りで青。使用回数は57回、つまり平均で2.85人の使用数を誇る。ついで意外にも黒が来て、平均して2.55人、そして緑の2.35人、赤の2.3人となる。黒が3位というのは驚きだが、考えて見れば黒は現在も「禁忌の錬金術」「掘葬の儀式」「未練ある魂」「不死の火」「蜘蛛の掌握」など、フラッシュバックがらみでのタッチがやたら多いので、それをカウントしてる分、数が増えているものと思われる。ま、参考程度に。

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 年に一度の不安とお楽しみの入り交じった日がやって参りました。「声優アワード」の結果発表でございます。今年度からは受賞セレモニーに一般招待がなくなったので、結果のみが粛々と公式ページに上げられていくという、何とももやっとした発表方式だったようだが、どうせリアルタイム視聴しない人間にとっては大して変わらないですね。
 
 昨年の結果で様々な波紋を呼んだこの賞、今年の受賞者次第では本当にぐだぐだになる可能性も大いにあり、その動向は一部の人間からはそれなりに関心を持たれていたと思う。最近やたらうちのブログに「声優アワード」で検索して来る人が増えたのも多分そのせい。以前から「声優ファンならぶーぶー文句を言わずに素直に結果だけを見て、楽しめる部分は楽しんだらいいじゃない」という趣旨のことを言ってるわけだが、そりゃま、納得出来なかったらやっぱり「この提灯持ちアワードが!」と言いたくなってしまうのも仕方ない。それは当然だろう。
 
 はたして、今年はいったいどんな様相となったのであろうか。1つずつ見ていくことにしよう。今年の「予想記事」と昨年分の「結果寸評」はリンク参照のこと。

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次回予告がエラいエロいことに、第8話。本編がせっかくいい話だったってのに……一体この作品のスタッフは何をやってやがるんだ……次回もこの調子で頼むぜ……

 妖館の住人たちの関係も一通り見終わったところで、無事に帰ってきたのはやはり凛々蝶と双熾の関係性である。今回のシナリオを一言で説明すると、「凛々蝶様が双熾をお茶に誘ったらリアルにハアハアされた」で終わり。なんてアニメだ。でも、それだけでも充分見てて楽しいんだよなぁ。幸せな作品だと思うよ、本当に。

 今回最大の眼目といえば、やっぱりあふれ出る凛々蝶様の不器用さ加減と、それに起因する可愛らしさ。学校生活にも少しずつ馴染んできて自然体で振る舞えるようになってきた凛々蝶様は(というか、学校の周りが凛々蝶に慣れただけという話もあるが)、余裕が出来たことでいよいよ双熾との関係性に突っ込むことになる。周りを見れば他のSSと主人たちの関係性は、自分たちよりも近しいように見えてしまう。どこか壁を作っているかのような一方的な双熾の奉仕に疑問を感じた凛々蝶は、自分が出来る最大限の「仕返し」として、コーヒーを作って飲ませようと企むわけだ。

 もう、本当にそれだけのことなのに、凛々蝶にしてみればたくさんの壁が立ちはだかる。コーヒーを作るだけならなかなかの手並みだが、どうやって誘ったらいいのかがまず分からない。様々なプランを立ててみるも、自分のステータスに合致するような作戦はなかなか出てこない。結局、一晩悩んで締め切り間際の缶詰め作家みたいになったあげく、何も出てこずにギブアップである。今時の若い子とは思えないくらいに手書きの文書を大事にするところは感心するが、本当に駄目な子だ。色々と悩んでみたあげく、最終的にはいつも通りの高圧的な態度から自然にお茶に誘えてしまったあたりは拍子抜けだが、このくらいの関係性が、やっぱり今の2人は精一杯なのかなぁ、と微笑ましくもなる。歩み寄り方は2人から少しずつ、ね。

 改めて書き起こしたら本当にシナリオはあっさりなのだが、この作品独自のかわいらしいデフォルメ混じりの描写と、ワイシャツ完備の凛々蝶様の阿漕なエロ可愛らしさなどを振りかざし、直球勝負の見せ方が気持ちいい。実はこの作品、割と細かいところまで演出が行き届いていて、今回はアバンでコーヒーを入れる凛々蝶様の様子なんかがすごく丁寧に描かれていて見栄えがするのだが、そうした「真正直な」演出方向以外でも、なんだかちょっとはぐらかすようなあざとさが味になっている。こういうのを、世間的には「ちょろい」という。

 それ以外にも、今回は学園生活で凛々蝶・かるた・卍里の3人の絡みとかもほのぼの愉快だったね。「素直クールな食いしんぼキャラ」「ツンしゅん」「勘違い不良」の3人という訳の分からないトリオ漫才は、一切かみ合わないはずなのに無駄に可愛い。考えてみりゃ、この作品の萌えキャラトップ3だもんな。せんせーい、髏々宮さんがもの食ってないタイミングがありませーん。ほんとに燃費の悪い娘やで。そして、長屋好きとしては地味に嬉しかったのが、今回初めて野ばらさんと連勝がポジティブ方向に絡んでいたこと。この2人って、一体どんな距離感で主従関係結んでるのかさっぱり分からなかったから、「あぁ、そういう方面でなら仲良く出来るんだ……」とよく分からない合点がいった。兎と狸については相変わらずだけど……凛々蝶はアレを見ても「近くていい関係」に見えるんだもんよ。

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 バルティック通りに大してペンシルバニア通りをあげるのはさすがに割に合わない気がする第4話。しょうがないなぁ、この電力会社もつければいいんだろ。ちなみに僕の好きな土地はマービンガーデンです。280$のお得感!

 さておき、今回もいつにもまして酷い(ほめ言葉)内容となっておりますこの作品。少女達を巡るドロドロのあれこれを見ているだけで脊髄がうずくような何とも悪趣味な高揚感が得られるのです。特に沢城先生演じるヨミがお手本のように綺麗な地獄にたたき落とされてぶっ壊れるさまは、背徳感含みの加虐的な楽しみがあります。演出するスタッフ陣も、そのあたりを徹底的に醜く、醜く描いてくれているので、救いのなさにも拍車がかかるってもんです。

 今回、新しく判明した事実が大きく1つある。それは、かの仮想世界における支配力が、どうやら現実世界でもイメージ以上のレベルで介入している部分がありそうだ、ということ。具体的には能登カウンセラー・サヤ先生の象徴たる赤い人の精神操作が、超常的なレベルで現実世界の女生徒たちのメンタルにも影響しているということ。現実世界で直接接触があったこはっち先輩の場合には、あのカウンセリングの影響ととることも出来るのだが、カガリの場合はサヤ先生と直接の接触はなかった。この2人に同じような症状が現れているということは、サヤ先生ではなく、あくまで異世界の赤い人の影響が現実に出ていると考えるのが妥当だろう。

 サヤ先生の生み出す影響力は、一言で言うなら「感情の喪失」。こはっち先輩は憧れの男子生徒への幼い恋心を失っており、「好きでも嫌いでもない、とにかく分からない」という状態になってしまっている。そして、病的ともいえるほどにヨミの執着していたカガリも、その感情を完全に喪失し、記憶ごと改変されてしまっている。異世界で赤い女が「少女の雛」をつぶしたことがこはっち先輩を砕き、「戦車の少女」が打倒されたことが、カガリの破壊を招いたのだ(まぁ、戦車の少女に直接手を下したのはブラックロックシューターだった気もするのだが)。

 先生の目的は、以前も書いた通りに「女生徒たちを自分の理想通りの状態で手元に置くこと」。名簿にマークされたユウとマト、前回完全に「壊して」しまったこはっち先輩に続き、今回は周りから絡め取ることでヨミを「完成」させた。彼女の手の中で踊るヨミの惨状は、彼女が提供したコーヒーのマグカップに1対1対応で表示されている。また、彼女が全く手をつけずにカウンセリング室を飛び出すことになった「コーヒー」のモチーフも、「ブラック」がそのままマトを表示することにもつながっており、彼女が既にマトと相容れない関係性になってしまったことも含意されるだろう。
 全てが崩れ去ったヨミの世界。せっかく手に入れた「親友」のマトは、彼女の思うような接し方をしてくれず、より大切な友人であるユウに奪われていく(とヨミは思っている)。彼女の目からは、既にユウが「敵」としか映っておらず、彼女から「友達」というメールが送られても、「マトは自分の方がより強い友情を持っているのだ」というひけらかしにしかみえない。そうなると、彼女に残されたのは過去の思い出であるカガリだけなのだが、そのカガリも、既にあの病室の一件で思い出を打ち砕かれている。ヨミの思惑とは裏腹に、カガリが望むのは「解放」でしかなかった。

 ヨミの象徴たる仮想世界の緑色の少女は、登場当初から「鎖」というイメージにとらわれ続けていた。最初のうちは、カガリに縛られ続ける彼女の身の不幸を体現するものだと思われていたが、どうやら鎖の持ち主はあくまでヨミ本人だったようだ。マトを自分の望み通りに縛りたいと願う鎖。そして、望まざる世界の変容を受けて、がんじがらめの自分を縛り付ける鎖。その鎖の存在に目をつけたサヤ先生が、より強力な束縛を生み出し、新たなヨミを「完成」させたというわけだ。八方ふさがりで高々と立ちふさがるヨミの周囲の「壁」を、はたしてマトとブラックロックシューターは打ち砕くことが出来るのだろうか。

 相変わらず高度な緊張感が持続し続ける本作。今回は部屋に閉じこもったヨミがカガリによって完全に壊されるまでのシーンの盛り上がり方が壮絶きわまりない。沢城劇場に終わり無し。暗躍する能登ボイスもたまりません。至福の作品です。

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 割とあっさりキマシタワー、第8話。まぁ、あんまり長いこともやもやされててもこの作品は別に面白くならないだろうし、ここいらでさっさと仲直りがベターでございましょう。おかげで今回はなんだかのんびりした展開になりました。

 いや、実際にはのんびりしてたわけじゃないんだけどね。ノイズはいっぱい来たし、クリスも忙しそうだったし。でも、クリスと未来の出会いも、未来と響の仲直りも、ある意味予定調和みたいな部分なので、特にわくわくしながらみるもんでもないな、ということ。了子さんとかフィーネさんとかが刺激的なことをやってくれると予想外のことが起こって面白いんだけども。

 順番に見ていくと、まずは捨て子のクリスちゃんがたまたま未来と出会うところ。前回響との対決を見られたのも偶然だし、つくづく縁のある2人である。未来はクリスに「人としての居場所」「優しさ」みたいなものを提供し、その恩返しとして、クリスはよく分からないなりに友達との仲直りのしかたを教えてあげる。基本的に性根はまっすぐな者どうしの出会いなので、会話もストレートでわかりやすいです。さりげなく布団に全裸で寝かせているのもポイント高いですね。そうかー、脱がせたかー。

 そして、非常に都合良く現れるノイズの大群。慌てて響が駆けつけると、そこには大ピンチの未来がいるという。そして、今までノイズなんて大した特殊能力もなかったくせに、いきなり登場する「大きな音に反応する」ノイズ。なんでいきなりハイスクールオブザデッドみたいな展開になってるのかよく分からんが、ノイズ的には「歌を歌うことで戦うシンフォギア対策としての進化」みたいなものなんでしょうか。いや、そんなわけないよな、結局響には瞬殺されてたわけだしな。そもそも、今まで他のノイズはどんな感覚器官で獲物を補足してたのかも分からないんだよ。あのタコ型が他のノイズより優れていたのか、それともオールドタイプなのか、それすら分からない。何故あそこに音に反応するノイズがいたのかと聞かれたら、そりゃ「未来ちゃんが陸上部としての実力を見せつけて活躍するため」としか言いようがないのです。

 正直、とってつけたようなありがちなシナリオラインは「どうでもいいなぁ」というレベルなのだが、今回はこれまでもやもやしていた「なんで未来ちゃんはそんなに怒ってるのよ」という疑問を、完璧とまではいかずとも何となく説明してくれていたし、仲直りのプロセスでこれまで使ってきたガジェットなんかも交えてやってくれていたので、そこまで不満があるわけじゃない。むしろ携帯画面を使ってのやりとりのシーンなんかはなかなか気が利いていたし、その後の草原に寝そべってのいちゃいちゃもほのぼのしていて悪くない。響のシンフォギアが空中でどんな挙動をしていたのかが分からなくて不思議でしょうがなかったけど、とにかくすごそうに見えたからそれはそれでいい。総じて見れば、「きゃっきゃうふふしてくれてるから別にいい」という結論に。チョロいなぁ。

 今後はこの空気にクリスも入ってくることになるんでしょうよ。あれ? 翼さんは?

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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