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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「めだかボックス アブノーマル」 5

 1期休んでの分割2クール目。まぁ、ほぼ完全な「続き」でしかないので、あんまり新番組として語るべきこともないのだけれど。

 基本的に、1期目も割と満足して見ていた身としては、装い新たな2期目についても特に不満は無い。デザインはそのままだし、おそらく演出方向も変わらないだろう。一応2期目はアブノーマル編ということで次第にいかにもジャンプらしいバトル展開にシフトしていく時期なので、嫌でも雰囲気は変わっていくとは思うが、それが特に影響をあたえることもなさそうだ。世間では、球磨川が登場して明確なバトル編になるこのあたりからがようやく「本番」みたいに思われている節があるが、個人的には、リアルタイム連載ではこのくらいの時期が一番不安だった記憶がある。個人的に生徒会編でも充分好きだったってのもあるが、そうした日常ものからバトルにシフトしていくというのは、ジャンプでは典型的な「駄目な方向転換」だからだ。実際、今になって考えてみても、高千穂戦なんかはバトルものとして特に面白い要素は無いのである。古賀ちゃん、名瀬ちゃんあたりになればキャラの良さが出始めるからそこまで悪いもんじゃないとも思えるのだが、基本的に完璧超人であるめだかが屁理屈のみの強さで敵をなぎ倒していくという展開は、あんまり褒められたもんじゃないと思っていた。ま、だからこそ持ち直して連載が続いたのが嬉しかったんだが。アニメにするならこういうパートの方が映えるんだろうけどねぇ。

 というわけで、このアブノーマル編になって変わったトピックスを2つだけ挙げておこう。1つは、2期目ということでオープニングが変更されている。元のオープニングにそこまで思い入れがあったわけではないので変わることに異存はなかったわけだが、バトルアニメを強く意識した、「古き良き」ジャンプアニメを彷彿させるお馴染みにの演出、アングルなどがなかなか笑える。まず、いきなり冒頭で出てくるのが半纏と安心院さんっていうのが謎。そもそもアニメでどこまでやるつもりなんだ。せいぜいマイナスまでだったら安心院さんはあの封印形態で出てくるチャンスないだろうに。その他、大挙するキャラクターたちに各々見せ場を与える忙しい画面が展開され、色々と小ネタが見て取れる。まず、アニメでは登場シーンまで制作されるのかもよく分からないのに、半袖がスキル(リアルイーター)を発動させている。まぁ、喰ってるのは人じゃなくて飯だけど。歌詞に合わせて彼女の目がどアップになるカットは、意味が分からないだけにインパクトが強い。そこから名瀬・真黒という黒神ファミリーのカットを挟み、アブノーマル編の(一応)ボスキャラ、王土の過去の風景へ。この辺のカットは色々と想像出来て楽しい部分です。そして、サビに合わせて「表の六人」の残りの見せ場パートになっている。宗像が投げたブーメランの軌跡に添ってチーム負け犬や「裏の六人」が浮かぶっていう演出があるのだが、なんだかここだけ見てると宗像が主人公みたいである。んで、最後はめだかと王土の直接対決で締め……なのだが、何故かよく分からない巨大ロボに搭乗している王土と、エロいボディースーツで跳躍するめだかちゃん。……どんなシーンだ。みたことねぇよ。我等が大ボス球磨川さんは、最後の最後にちょろっと顔を見せるだけであるが。この作品の象徴である「箱(ボックス)」のアイコンを、彼のトレードマークであるネジで形作るっていうのは結構良い演出。こうしてみると本当に詰め込み過ぎのオープニングだなぁ。

 で、もう1つのトピックスは当然中の人の話。新キャラに限ってのお話ですが、まず今回登場した雲仙姉。ジャンプ作品ではお馴染みの伊瀬茉莉也であるが、もう、数字言語がホント大変。あれやっただけでも大したもんだぜ。しかも副音声ではフツーの日本語音声も収録されるという意味の分からないサービスつき。こういう馬鹿なとこ、嫌いじゃぁないぜ!

 そして、「表の六人」のキャストがついに聞けたわけだが……個人的には、希望してたのが1つも当たらなくてちょっとしょんぼり(いや、当たるわけないんだが)。まぁ、なかなか的を射たキャスティングになっているとは思うんだけど。高千穂役の野村さんは素直に良いと思うキャスト、古賀ちゃんが米澤円っていうのも、思いつかなかったけど良いところだと思う。宗像役に「元祖善吉」の神谷兄ぃってのはどうかと思ったけど、後のことを考えると、宗像は準レギュラーレベルにまで活躍するキャラなんだし、まぁ、ありかな、とは思う。行橋がアスミスは……ちょっと可愛すぎる気がするけど……善吉が実際に抱きつかれて初めて「女?」って気付くくらいなんだから、もう少し中性的な声の方が良かったと思うんだけど。そして、名瀬ちゃんである。沢城は便利だ。多分、問題無くくじ姉役が出来るだろう。でも……名瀬ちゃんは私の中では明乃だったんだよぅ。もっと「ダウンした声」っていう部分をフィーチャーしてくれよう。ハスキーな名瀬ちゃんが聞きたかったんだよう。みゆきちの乱用は、なんだか「とりあえずマヨネーズ付けりゃ食える」みたいな発想な気がする。悪かないけど、ねぇ。

 そして、ある意味最大の注目点だったのは……平戸ロイヤル! 沖香苗! ……結論、「プリキュアはアブノーマル」。

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今期はどの感想を書くか難しい。1話目のインパクトが今ひとつなんで、最後まで面白くあり続けるのはどれなのか、読みにくい。
 

 
○となりの怪物くん 第2話 「変」

 相変わらず雫ちゃんが可愛い第2話。男側のキャラがいわゆる普通イケメンじゃないので、強引に押しまくられてデレていく過程がそこまで不自然じゃないのが良いですね(ハルのキャラがすごく不自然なだけ、という話もあるが)。

 2話目は2人の「頭いい設定」がいきなりフル回転。ハルはいつも通りのテンションのままですらすらと問題の答えを解説していくのがなんかヘン。そして、なんと言っても今回登場したサブキャラの夏目さんが実にヘン、そして愉快。単なるお馬鹿キャラっていうだけならありがちだと思うんだけど、ストレートな馬鹿にそれなりの理由が垣間見えるあたりに親しみが持てる。Cパートのトンデモオチもなかなか毒が効いていて楽しかった。このパワーはやっぱりメイン2人のキャストの力が大きいと思うんだけど、夏目さんの中の人も初めて聞く名前だったが良かった。種﨑敦美さんという名前、若手ですかな。今期は聞いたことのないキャストの活躍頻度も高い気がします。

 戸松の新シングルのCMの冒頭、「行くよッ」が憎らし可愛い。
 
 

○中二病でも恋がしたい! EpisodeⅡ 「旋律の…聖調理人」

 相変わらず過ぎる第2話。やっぱり安定の京アニ、安定の石原さん、という印象以外には何も無い作品なのだが、イメージの世界の中でエフェクトバリバリのバトルを繰り広げているあたりの無駄な労力の使い方が流石である。メカニカル巨大お玉の攻防がすげぇ。

 設定から想像出来る以外の展開は特に無いのだが、キメラが自然に勇太と六花の間を取り持ち、ダイナミックおねーさんがそれを盛り立てるというセッティングだけで何故か面白い。京アニが描くネコは何故か不思議な能力に巻き込まれるよね。しゃみにゃん然り。中二病以上に問題があるんじゃねーかと思える六花のおねーちゃんについても、この手のぱっつんぱっつんしたおねーさんは京アニ画質にマッチするので存在感がある。「氷菓」でもナコルル先輩とか存在感あったしね。

 まぁ、そんな本編よりも、個人的な収穫は公式ページで「lite」っていう別枠を配信してるって知ったことなんですけどね。あの音頭はそっちのエンディングだったんですな。エンディング部分だけヘビロテで耳から離れません。これだから人間はッ。

 
 
○新世界より 第2話 「消えゆく子ら」

 今週はグッと興味が湧いたよ、第2話。

 相変わらず何が起こっているのかの説明はさっぱり無い作品。今回は呪力を使ってのタマ転がし競技の様子が丁寧に描かれており、「押し手に触っちゃ駄目」とか「同じ対象に呪力を働かせちゃ駄目」とか、観ている側としては「知らんがな」「先にいうとけや」と思うような設定がてんこ盛りなのだが、真剣にタマ転がし勝負をしている少年少女たちの様子が何となく応援したくなる。

 新しく出てきたキータームである「化けネズミ」もなかなか気持ち悪くて、しかも人間との関わり方が本当に微妙で、怖いのか、コミカルなのか、単に不気味なだけなのか、どう扱って良いのか分からない不安定さが今後に期待を持たせる。ず〜〜っと薄暗い中でジリジリやりながらも見せる部分が出てきたので、案外盛り上がるかもしれない作品。
 

 
○K #2 「Kitten」

 こちらも1話目より2話目が好きだった、第2話。

 冒頭、浪川主人公のあまりにも適当すぎる逃げ方が笑える。あれにだまされる侍の方も問題がある気がするが、あれだけの大包囲網の割に飄々と逃げおおせてしまうしたたかさが、なんだか普通の主人公と違うかな、という興味を抱かせる。真面目にやりたいのかふざけているのか分からないさじ加減も嫌いじゃなくて、ラスト、真剣にご飯を作ってくれる侍さんが、いいこと言って目をつぶったときのネタっぷりが卑怯である。

 あと、なんと言っても今回無事に覚醒したネコですよね。みかこしの声でナチュラルに気ままなネコ、っていうのも良いセッティングだが、絶対防御で大事なところだけ見えない自信に満ちた全裸っぷりは賞賛に値する。やっぱり光渡しとかじゃなくてこういうエロが良いと思います。あと、しゅが美委員長も相変わらず可愛い。あの子、イラストのセンスもなかなか極まっておる。
 
 

○絶園のテンペスト 第二幕 「彼女はとてもきれいだった、と少年はいった」

 こちらはようやく下地を整え終わったかな、というくらいの第2話。この作品も半裸のおねーさんが活躍するんですが、無人島に流されたのにあの恰好はおかしくないですか? 誰も見てないんだから布っきれなんてまかなくてもいいのにね!

 「魔法」の説明が一通り終わり、敵対すべきものも少しずつ見えてきた段階。なかなか大変な設定説明が続いたので中盤はどうしてもダレ気味になってしまったが、その分の盛り返しは、割と破滅的なラバースーツのエヴァンジェリンさんや、すごく嘘くさい槍の使い方をする刺客の人の見た目のおかしさで我慢してもらおう。個人的に、なんだか気になる空気があるけどなんなんだろう、と思ったら、主人公が友達の妹とこっそり付き合ってた設定が、NTRっぽくて興奮するんじゃないか、ということに思い至った。あのシチュエーションで「キスとは」とか聞き出す妹さんがマジ鬼畜。最終的にどういうポジショニングになっていくのかなぁ。
 


以上、新番が出そろってから力点を置く作品を決めたいところ。

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○「武装神姫」 4

 なんか色々と懐かしい感じがする作品。まぁ、この企画自体も随分前からあるものだし、よく知らないが過去にOVAが出たりもしている模様。今作は一応完全新作ってことなのだが、さて、どういうものが出てくることになるやら。

 まず、コンセプト自体が非常に懐かしい。冒頭のナレーション入りのバトルステージの所では「うわぁ、『エンジェリックレイヤー』だぁ」と思ったが、あれのヒカルたちはおもちゃの域を出ない代物で、一言もしゃべらないという制限があった。こちらの神姫たちはよくしゃべるしよく動くので、「あぁ、同じCLAMP作品なら『ちょびっツ』の方が近いかも」と気付く。そして、最終的に「これって『HAND MAIDメイ』じゃねぇか」というところに落ち着く。つまり、そういう作品。まぁ、いつの時代にも「ちっちゃい彼女」のはニーズがあるってことなんですかねぇ。ちっちゃくないよ!(CVアスミス)

 制作が菊地康仁監督にエイトビットということで、完全に「IS」の流れ。実際にバトルシーンの演出や技法などはほぼ「IS」と同じであり、正直言うとあまり姫神の「小ささ」が感じられないのは勿体ない気もする。まぁ、バトルシーンってのは迫力を出してナンボなので、「小さい」ことをことさらに強調することもないとは思うが。基本線は「IS」の時同様にCGバリバリの動きまくりバトルになるので、そのあたりのクオリティは非常に高い。フォルムとしては「スカイガールズ」が一番近いと思うが、あの手の「生身をさらけ出しながら戦う女の子」が好きな人間ならば、これはこれで満足のいくものになっているんじゃなかろうか。

 ただ、そのしわ寄せなのか、それとも単に必要無いと判断されたのか、バトル以外のシーンでは作画が総じてぬるめ。昨今のアニメは「1話だからぬるぬるしてるわー」というのがほとんどなのだが、1話なのにややもっさり気味である(ネクタイのシーンみたいに、突然気合いが入るパートもあるんだけど)。特にたった1人だけ登場した野郎キャラはキャラデザがなんか気に入らないせいか、女性キャラとの差がひどいように感じられる。顔の造形がおかしいんだよな。目の描き方なのか、口元のディティールなのか……よく分からないけど、神姫とははっきり描き分けられているのである。あれは「あくまで神姫は疑似生命であるから、それ以外の人間についてはちょっと描き込みを増やして違いを出すよ」っていうことなんだろうか? ……慣れるまでちょっとかかりそうだなぁ。

 シナリオラインについても至って普通。冒頭からすっかりハーレム模様なのは流石だが、それ以上に普通の人間がマスター1人しか出てこないというのもなかなか潔い。このまま神姫だけの絡みで延々話が進むならそれはそれで面白い気もするが……それってつまり「とっとこハム太郎」みたいなもんだよな。ヒロインが全員人造のロボなので、みんなして節操なくマスターに惚れている設定も無理は無いわけだが、そもそもお手伝いロボットに恋愛感情を与えるのってどうなのよ、っていう話だよ。ちぃがその手の感情を覚えるのにどれだけかかったと思ってるんだ。アニメ世界も技術革新が進んでるよなぁ。ま、最終的に脳みそ空っぽハーレムになってしまっても特に問題は無い作品だが、この絵のクオリティで萌えられるかどうかはギリギリのところである。こうしてみるとやはり「IS」って優秀だったのかもしれない。

 中の人については、ご存じの通りのラインナップである。作品自体は全然知らないのだが、中の人のおかげで過去に配信していたラジオはちょっと聴いてたし(新規版はまだ聴いてないが)。今作の場合はひだまり荘コンビがメインになるんだろうか。そりゃ、ミズハスは「小さいお人形が戦うアニメ」は大好きだろうさ。そして不覚にも驚いたのが、3体目を担当していた中島愛である。恥ずかしい話だが、聴いていても最後まで誰だか思い当たらず、スタッフロールで膝を打った次第である。まめぐ、役者としては随分安定したなぁ。初期の頃の棒っぷりがなくなると癖まで無くなった気がしてちょっと寂しいけども。

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<以下の文章は、放送当時に執筆されたものである>
 
○第14話「怨みの街角」
 脚本・川崎ヒロユキ 絵コンテ・藤原良二 演出・星野真 作画監督・日高真由美

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○「ガールズ&パンツァー」 5

 確実に突っ込み待ちだな。いや、こんなもん突っ込んでたらアニメなんか観てられないからスルーだ。…………いや、1回だけ言いたい。戦車道て!

 というネタ一本だけで勝負してきた感のある作品。でも大丈夫、既に前クールで戦闘銃が戦うアニメを観ているので、こっちは「戦車の擬人化」で無いだけまだマシさ。過去にも何度か見たパターンだけど、このアニメの「戦車」の部分をそれこそ剣道とか柔道にしちゃえばすごくフツーのスポ根アニメと解釈することも出来るんだから。多分今後の筋立てとしてはすごく普通のものになるんじゃなかろうか。

 ということは、後の勝負はこの「戦車」という無体な特徴をどの程度独自のカラーとして活かせるか、という部分にかかってくるだろう。現時点でも似たような「女の子と軍事活動のギャップ」を狙った作品は既に数多く存在しており、直近の「うぽって!」もそうだし、本気のバトルなら「トータル・イクリプス」だって似たようなものと言えるかもしれない。キャラ絵繋がりなら「ストライク・ウィッチーズ」と「スカイ・ガールズ」の2本が「戦車」の概念をそのまま女の子に落とし込んだ発展形ともとれるし、ストレートに戦車がメインというなら「陸上防衛隊まおちゃん」なんていうのもあった。それらと比べてこの作品がオリジナルかというと、現時点ではそこまでのものではないだろう。「戦車道」の概念こそなかなか弾けてはいるが、この程度のおふざけならまだ冷静でいられるものなのだ(でも戦車道て!)。

 今作のスタッフは、監督に水島努を据えている。1話を見る限りでは久しぶりに悪のりを封印した「白い方の」水島さんになる様子で一安心。ここんところ黒い方向ばっかりだったので、たまには真面目なアニメ監督っぽく作品作りもしないとあさっての方向へ飛んでいってしまう。ただ、気になるのは制作スタジオがアクタスである、という部分だ。別に良い悪いの問題ではないのだが、この名前を見るのがエラい久しぶりなもんでちょっと驚いた。個人的には「タクティカル・ロア」のイメージしかないので、「今まで何してたんだろ」という思いと「ちゃんと切り盛り出来るのかな」という不安が混じっている。1話目を見る限りでは作画面に大きな問題は無いようだが、気になるのは戦車の描写がどうしても浮いてしまうという部分。CG処理なので致し方ない部分はあるのだが、戦車自体の挙動はよくても、どうしても地面との接合面などが浮いてしまっていて、重量感がうまく出ていない。冒頭の戦闘シーンは、相変わらず監督がふざけたコンテを切っているので画面は非常に面白いのだが、どうしてもその分CGの浮き方が際だっており、「せっかく戦車のモデルには力を入れてるのに、勿体ないなぁ」と思ってしまう。サテライトのCGとかだと、最近はマシンと接触する地面もCGで処理する場合が増えてきているのでこうした違和感は少なくなってきているはずなのだが、どうも、今作の場合はそのレベルにはなっていないようである。

 ま、最終的に戦闘シーンがどの程度の比重になるのかも分からないので、今心配事を愚痴っても杞憂に終わる可能性はあるんだけれども。ひょっとしたらここから延々女の子がきゃっきゃうふふするアニメになるかもしれないしね。それならそれでいいんだ。戦車は1台動かすのに4人も5人も人員が必要なせいでやたらと区別が付けにくい女の子が大挙してしまっているが、脚本はその辺のリスクを心得ているので、1話目はあくまでメインの3人(+生徒会面子)の紹介程度に留めており、混乱する心配は無い。キャラもしっかり作り込んでいることは確認出来るので、今後のドラマパートは普通に楽しんでいけそうである。それにしても、生徒会の眼鏡先輩の眼鏡は一体どうなっているんだ。あれってモノクルなの? それにしちゃ形が妙だよなぁ……

 中の人は、メインヒロインのみほ役に渕上舞が抜擢された。この名前は過去にも何度か見かけてはいるのだが、まったく印象は無いのが正直なところ。1話目時点ではなかなか悪くない仕事ぶりだと思うが、ここで掴んだ大役で仕事が出来るかどうか。また、そんなメインヒロインをサポートする脇の2人についても、かやのんは良いとして、黒髪ロングの子も見かけない尾崎真実という名前がクレジットされている。若手2人がどのような作品作りをするのか、注目していきたい。対する(?)生徒会チーム3人は中堅で固めており、上から福圓先生、植田佳奈に美佳子という陣容。相変わらずのこの世代の安定感。そして植田佳奈の眼鏡参謀役がまた1つ更新された。どんだけ眼鏡声やねん。その他、今回ほとんどしゃべっていないような脇のキャラもかなり知らない名前が並んでいる。こういう現場って、逆に興味が湧く部分もある。さて、何人くらいが一線で活躍出来る名前になることだろう。

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○「ハヤテのごとく!CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU」 5

 こちらも「続編」作品である。既に前のアニメシリーズが終了して3年も経っていたことに驚きだが、一応その間に劇場版なんかを挟んでいたのだね。結局観に行かなかったから忘れていた。そして、今期はなんと完全アニメオリジナルで、原作者が脚本を書き下ろしているというのだから驚きだ。「マギ」の気合いの入れ方といい、こうした新しい試みといい、どうやらサンデーは今期アニメに色々と賭けているようだ。まぁ、「マギ」と違ってこっちはそこまで話題には上らないと思うけど。

 不思議だな、と思うのは、この作品はシリーズがアニメ化するごとにコロコロと制作陣が入れ替わる傾向にあるという部分。1期目は川口敬一郎とシナジーSPの制作で、パロディなどの要素が分かりやすい、いかにも川口さんらしい作りの4クール、続く2期目は制作をJ.C.に移し、監督も岩崎良明に変更されて、一見大人しいながらも、個人的には安定していて割と気に入っていた時期。構成に白根さん、キャラデザに藤井昌弘氏と、いかにもJ.C.らしいスタッフであった。劇場版はよく知らないが、今期は更にスタッフが入れ替わり、制作はマングローブ、監督もはじめて見る工藤昌史氏という人に変わっている。ここまでコロコロと入れ替わった作品って、思い出しても「みなみけ」くらいしか出てこない。観てる方は別にいいのだが、制作に関わった小学館スタッフなんかは大変そうだなぁ。

 で、そんな新規スタッフによる新たな「ハヤテ」は、やはり画面にもその差が現れている。一番顕著なのはキャラクターデザインで、かなり原作に近いイメージ(まぁ、原作読んでないからあんまりしらないんだけど)になっており、特に2期の藤井絵と比べると随分印象が変わっている。相変わらず可愛らしいから特に優劣があるというわけではないのだが、これまでのデザインに慣れてきた身としては、ちょっと調整に時間がかかるかもしれない。また、冒頭、とんでもない導入にも驚かされたが、今回は一本のまとまったストーリーで見せる構成にしたのだろうか、なんだか重たそうな進行も興味を引かれる。舞台をアメリカに移さないと話が進まないと思うのだが、これ、学院の他の面々なんかは出てくるチャンスがあるんだろうか。雪路と3人娘あたりが次回予告にしか出てこないとしたらがっかりだし、そもそもヒナギクはどこに行ったんだ、って話ですよ。あの辺が出てきてくれないとファンもご不満であるから、今後どのようにシナリオを広げていくのか、というのが注目ポイントになりそうだ。

 そして、良いのか悪いのかよく分からないのが、作中に唐突に挟まれる謎のアイドルシンガーの存在。まさかのエンディングまるまる使ってのPVにも驚かされたが、一番の驚きは「そもそもお前誰やねん」という部分である。1話ではクライマックスとなるカー(自転車)チェイスシーンでイメージビデオ風に挿入されたり、無闇に本編に絡もう絡もうとしてくるのだが、誰だか知らんキャラに頑張られても戸惑うばかりなのだが。今後関係してくるのは間違いないんだろうけど、その場合にゆかちの新キャラもいるので、なんだかますます散らかった印象になる気がする。ま、元から騒がしい作品だし、あんまり気にならないのかもしれないけどね。出来ることなら、小難しいことを考えずに観られる素直な画面で作ってほしいな、とは思う。

 中の人については、もうすっかりお馴染みだからあんまり触れることはないのだが、今期は「TO LOVEる」といいこれといい、新キャラでゆかちを突っ込むのが流行ってるんだろうか。分かりやすいロリキャラをやっているときのゆかちの輝きは良いよね。その他に驚くべきことは、マリアとハヤテという、三千院に仕える人間がことごとく結婚したということである。となると次に報告されるのは三宅健太の結婚か……いや、既婚者だった。しょうがないなぁ、伊澄の中の人でいいや。ナギ本人は……どうなんですかねぇ(意味深)。

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○「ヨルムンガンド PERFECT ORDER」 6

 ま、新番組っていうのは抵抗あるけどね。1期休んでの分割2クール目。1期はかなりのお気に入り作品で、最終話がなんだかとっ散らかってしまったものの、最終的には良いシリーズだったと思っていた。後期はそのままのスタッフで継続されるわけで、そこにハズレ現象が起こるはずもない。

 ほぼ復習も無しで本編に突入するのはいかにも素っ気ない再開だが、余計なことをせずにまた密度の濃いシナリオに入れるのはありがたい。一応カレンとバルメのくだりで最低限の接続は行われていたし、そこを起点にして綺麗に2期目の盛り上がりポイント(とおぼしきもの)に繋がっている。いきなりDr.マイアミが大活躍ってのもなかなか強烈で、彼女とココのツーショットは、ヨナでなくても充分怖い。「天才」と「怪物」のタッグだものなぁ。中の人でいうとリリアンの白薔薇と黄薔薇だし。もしくはココ・ヘクマティアルとレヴィのコンビとも言える。世界を牛耳れる可能性も。

 「ココは相変わらず綺麗かっこいいな」とか「バルメは相変わらず体型がおっかなすぎるな」とか「ヨナはほんとにいい笑顔で笑うようになったな」とか「ショコラーデはなんやかんやでスケアクロウさんについて行ってるんだな」とか、懐かしいポイントも多々ありつつ、きちんと次の山に向かってのきな臭い部分も導入されている。1つ目はココ軍団に紛れ込んでいた不穏分子、アールの存在。ぶっちゃけ1期目では大して目立っていなかったキャラだが、ここに来てグッと存在感が増した。世界がどのようにココを見ているのか、というこの物語の中軸を動かす作戦に荷担しているようなので、このあたりが今期の起点だろうか。

 そしてなんと言っても、分かりやすい敵対キャラとして登場したちょっとマッドな工作員、ヘックスの存在。これまでココに対峙した人間は金で雇われた殺し屋、もしくは金の問題で動くライバルがほとんどだったので、直接的に「私情で命を狙いに来る」というパターンは珍しい。そしてまた、この世界はやたらと女性が強烈なのである。CVに久川綾、あまりに妖艶なその肢体は、なるほどスパイ活動に向いている。質の悪い峰不二子である。エロいおねーさん対決がここから盛り上がってくれるかと思うと、それだけでも楽しみじゃないですか。しかし、今作のおねーさん方は巨乳も多くてそれだけでエロいはずなのだが、何故か尻がエロい。ヘックスの「どんだけ分厚い生地やねん」と突っ込まずにはいられないあり得ないパンティラインとか、畏敬の念すら抱く。

 ということで、今期も色々と刺激が多そうで今から楽しみです。中の人については触れる必要もないと思うが、やっぱり久川綾が出てきた、というだけで緊張感も2割り増し。なんでだろう、彼女は「殺し屋大活躍」のアニメでやたら暴れる印象があるんだけど。単に真下四部作で全部登場したせいかな。「殺し屋声」っておっかないカテゴリだ。まぁ、めぐーも殺してる量だったら相当なもんだと思うけどさ。そういえば、こうして並べて見ると「NOIR」のクロエ、「AVENGER」のレイラ、そして「エル・カザド」のナディと、真下作品のメインキャラがそろい踏みなんだな。この3人がぶつかったら誰が生き残るんだろうなぁ。

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○「To LOVEる ダークネス」 5

 健全な全年齢向けエロ漫画をアニメ化した、健全な全年齢向けエロアニメ。主に、エロ専門じゃないはずの中の人たちがあられもなく喘いだりするのを楽しむためのアニメである。うん、嘘は書いてないな。

 前作「もっと」と同じスタッフ・キャストでお送りする新作アニメ。各所で話題になっている原作については、実はSQ読者ではないので一度も読んだことがなかったりするのだが、ネットで飛び交う画像などを見る限り、「まぁ、あのときの勢いが悪のりしてるだろう漫画」という風に認識している。別に間違ってないと思う。個人的に「エロい漫画が読みたければエロ漫画を読めばいいじゃない」派なので特別価値を見いだしてはいないが、矢吹絵にあれだけのファンがつくのは充分理解出来るものである。そして、そんな話題作をアニメ化してそれなりの結果を残してくれたのが、今作でも監督を務めた大槻敦史監督というわけだ。高見絵で再現されたムチムチ感も相まって、大槻さんの作る「ベタエロラブコメ」は今のところ外れが無い。今期についても、原作の方は「掲載誌を変えて過激さが増した」と言われていたわけだが、おそらくアニメについては変わらないテイストになるだろう、という予測はしていた。

 しかし、結果は天下のAT−Xも規制が入ってしまうという不完全な形態での放送でちょっとがっかり。個人的に「光渡しするくらいなら、規制が必要無いくらいのギリギリを狙ってくれればいいじゃない」派なので、規制で白くぼやけた画面を見ると途端に萎える。別に「僕H」みたいに開けっぴろげなおっぱい全開アニメをやれ、というわけじゃないんだから、ギリギリ見せなくするなり、年齢制限かますなり、方法はあると思うんだけど。これじゃ矢吹原作の志をくみ取ったとは言えなかろうに。結局、規制で損してるのって、せっかく作った力作を見てもらえないアニメスタッフの方だと思うんだよね。いや、本心ですって。別にやましい意志があるとかじゃなくて。

 でまぁ、そうした意味では割とがっかりなことになっているわけだが、それでもやっぱり大槻さんが作る画面は好きですよ。なんか無闇にキャラがツヤツヤしてるんだが、どこかシャープな色気も残してくれているデザイン性と、音響も含めてシンプルに素材を出してくれる方向性が良い。今作はララが主人公の座から一歩引いてモモとヤミがメインのポジションになるという。1話目でもその辺のストーリーはきちんと確認出来るようになっており、特にモモの方のストレートさは、考えることを全て放棄できるくらい潔いので助かる。一応、冒頭の回想シーンからすると「もっと」の直後のお話ってことになっているので、本当は西蓮寺との関係性をもっと掘りさげなきゃいけない気もするんだが……今後は春奈ちゃんは空気になるらしいからなぁ。……ま、こんだけうじゃうじゃヒロインがいたら仕方ないのかね。

 ヒロインがうじゃうじゃ = 中の人もうじゃうじゃ。モモとヤミがメインということは豊崎&福圓先生というなかなかグレートなコンビが今後活躍するってことになるのか。戸松とおはぎの出番はどうなってしまうのか? 似たようなキャラのくせに水をあけられた形のかな恵ちゃんの運命は? でもなんだかんだで古手川って絡んで来るよね! などなど、見どころ盛りだくさんである。そして、今では貴重な千葉千恵巳の声が聞ける場所、というよく分からない存在価値があったりも。ただでさえスタジオが賑やかそうなのに、さらにゆかちまで増えたカオスはどうやって収拾を付けるんでしょうね。

 そうそう、気になったことといえば、エンディングテーマだ。ピンク髪キャラ3人が絡むという無駄にクドい映像も気にならないではないが、そっちじゃなくて歌っている人。声だけ聞いてピンと来たのに名前を見ても一瞬分からなかった。分島花音っていう名前に覚えはない。あくまで知っているのは「kanon×kanon」である。すごく久しぶりに声を聞くことが出来た。この人の歌はすごく好きで、「屍鬼」「30歳の保健体育」と立て続けにアニソンを歌ったからそのまま仕事するのかと思ってたら、なんとこの2曲だけだったんだよ。こんなタイミングで突然出てきたので、またアニメ関係で仕事してくれるんだろうか。期待。

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○「さくら荘のペットな彼女」 4

 いい加減にこの言葉を使うのも思慮が足りない気もするのだが、とにかく「いかにもラノベラノベしたアニメ」である。なんか、逆に新鮮なくらいに。

 巻き込まれ方の「普通」と声高に叫ぶ主人公と、それを取り囲む変人達が織りなすドタバタラブコメ。メインヒロインは素直クールに分類され、あり得ないくらいに社会生活に向いておらず、主人公がいないと何も出来ない。しかし、どうやらその属性は「天才」でもあるらしい。回りを見ればさくら荘住民は全て天才ばかりで、そのぶつかり合う個性の中でお話が生まれるということ。なるほど、分かりやすい。何故そんな人間が一堂に会しているかといえば、そこは学園の指定寮だから。変人ばかりが集まるという噂のその建物は、ゆーたらやまぶき学園におけるやんちゃアパートことひだまり荘と同じである。さくら荘とひだまり荘が連続した放送時間ってのもなんかの因縁なのだろうか。ちなみに、さくら荘の住人2人の中の人がラブロマンスを演じる「好きっていいなよ。」も同じ曜日である。不思議な因縁だ。

 制作はJ.C.、監督のいしづかあつこ氏の名前は残念ながら初見だが、不思議な色遣いや、柔らかいモーションのタッチなどはなかなかに特徴的。全体的にこのふわっとした空気が合ってるのかどうかはまだ分からないが、しょーもないものが出てくるわけではなさそうなのは一安心である。見ればキャラデザは毎度お馴染み藤井昌宏氏なのだね。この組み合わせだと、画面の印象は決して悪いものにはならないだろう。例によってキャラの可愛らしさが勝負どころとなる作品であろうから、そのあたりはしっかりキメてほしいものである。

 と、それなりに期待出来る要素は多いし、個人的には「長屋もの」が好きなのでそれだけでも楽しみではあるのだが、どうにもラノベ的なひっかかりが多くて集中しきれないのが気がかりである。「天才ばかりが集まって」云々って、「Rー15」と同じ設定なんですよね。あそこまで節操の無い世界観でこそないが、「天才的な才能の持ち主」って、描写するのがものすごく大変なわけですよ。実際、今回「自主制作アニメが爆発的に売れた」先輩のアニメラッシュが展開されたわけだが、「この人、別に売れる理由ないだろ」と思ってしまうわけだ。これはアニメ化したときの大きなハードルである。というか、多分原作の文面でもいちいち「これこれこういうところが天才で」てな書き方をしているわけじゃなくて、単に設定としての才能だろうから、そこに筆を割いているとも思えない。こういう「設定し放題」なところが、ラノベ文化に今ひとつハマれない大きな要因なのですよね。

 また、さくら荘住民がいかにもラノベ読者に受けるように設定されているのもなんだか鼻につく。アニメ制作者に脚本家、それにソフトウェア開発者。あげく主人公の女友達には声優志望までおり、「こういう職業を出しておけばとりあえずキャラは覚えてもらえる」みたいな臭いがしてしまう。いや、単なる先入観なのだが、その設定が今後の物語に対してプラスに関わってこない気がするのだが、どうなんだろうか。わざわざ「萌えもの」に分類される作品の設定にケチを付けるのも無粋ではあると思うが、そういう部分が面白ければ大きなオリジナリティにもなるわけで、そこを踏まえて今後第一印象をひっくり返すような面白さを産みだしてほしい、という期待も半分だと思って頂ければ。

 というわけで、なかなか評価が難しくて保留したい作品ではあるのだが、中の人としてはやっぱりかやのんフィーバーになる予感。いや、まだあんまりしゃべってないから何ともいえないけど。主人公は最近過労気味の松岡禎丞であるが、彼の必死さを思い描くと、この突っ込みキャラも極度にストレスが溜まりそうで心配だ。回りは若手も多いから大丈夫だとは思いたいが……何故かキャストロールで???になっていた17歳の人とかも気になりますし。そういや堀江由衣は「ホライゾン」でも???にされてたよね。あっちは加工されてたからマジで分からんかったけど、こっちは明らかなんだから、隠す意味があるんだろうか。

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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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