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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「LUPIN the Third -峰不二子という女-」 6→6
というわけで、今期最後の評価作品は、今期作品じゃないっていうね。いやぁ、濃かったですな。毎回30分見ているだけでへとへとになるくらいの画面ですよ。1クールで終わっちゃってあっという間だな、というのが印象なんだけど、これを1クール維持出来ただけでも大したものかもしれません。 とにかくその独特の画面ばかりが印象に残った作品だが、あまり「ルパン」の世界に親しくない人間からすると、独特なキャラクター性がまた1つ違った味わいになっているのも見るべき点だったろうか。不二子のキャラはもちろんだが、次元に五右衛門、そしてなんと言ってもエロ親父銭形。このあたりの「毎度お馴染みのキャラ」もコテコテのくどさでもって物語に花を添えてくれていた。ルパンのキャラだけはは「毎度お馴染みの」って感じではあったが、こちらも顔の造形が濃いおかげで、いつも以上の胡散臭さがくせになる味わいである。 シナリオ面についても、元々「ルパン」ってことでどこか都合の良い行き当たりばったりな雰囲気はありつつも、毎話毎話で思いの外狙いを変えてくれていて、オムニバスとして事件の方向性で新鮮さがある。もちろん、そんな中にも1クール作品として1本の芯が通っており、タイトルの通り「峰不二子という女」が一体何者なのか、という謎が少しずつ紐解かれていく展開も破綻なく構成されている。まぁ、不二子の人物像については、他シリーズのように「どこまでもしたたかな女」でいて欲しかったので今作の不二子の悩める様子はどこかもどかしい部分もあったのだが、他のキャラクターがお調子者だらけだったので、その分メインヒロインがバランスを取ったと考えれば許容出来るレベル。この世界の男どもは本当に大馬鹿揃いなので、どれだけポジティブに生きようとも、不二子は色々と苦労しそうである。今回はオスカーさんっていうぶっ飛んだキャラもいたしな。彼は本当に美味しい役どころだったよねぇ。 これだけの労力が費やされた作品、なかなか続編や類似作品を、というわけにもいかないだろうが、最近は映像面で冒険する作品というのが一時期に比べて減ってきているような気がする。この作品を見ていると、画作りやシナリオラインに類似点があるのか、何故か「THE ビッグオー」の記憶が蘇ってくることが多かった。今作や「ビッグオー」のように、映像面でも独自性を打ち出しつつ、しっかりとシナリオが完成されているような野心的なオリジナル作品を今後も見てみたいものである。 PR
○「好きっていいなよ。」 5
季節によってアニメのジャンルがやたら偏ってるイメージってある。前クールは電子関係のラノベがやたら寄ってたイメージなのだが、今期はスタンダードな少女漫画に傾いているのだろうか。「となりの怪物くん」「神様はじめました」ときて、これで3本目。まぁ、あまり少女漫画を読む経験が無いので識別レベルが低いだけなのかもしれないけど。 今作の場合は設定でも「となりの怪物くん」に近いものがあり、「なんかつっけんどんな女性主人公に、興味を持ったイケメン男子が近づいてくる」というシチュエーションである。つまり、少女漫画のメインターゲット層である中高生女子あたりにストライクな設定ってのはこの辺なんだろうね。まぁ、萌えものの真逆と考えればいいんだろう。オタクとかさえない男が、なんの因果か学園一の美人と付き合うことになった、みたいな。昔は「少女漫画の方が理想像としての相手役がハイパースペック過ぎて引く」という主旨のことを書いた気がするのだが、こうしてどちらのジャンルも数が揃ってきて並べて見ると、まぁ、どっちもどっちってな気もするな。 主人公の女性像は割と似ているが、「となりの怪物くん」との差は、男性側の設定だろうか。「怪物くん」はタイトル通りにちょっとイレギュラーな相手役を立てているが、こちらは本当にど真ん中のベタベタイケメンである。そういう意味ではこっちの方がより「君に届け」に近いかもしれない。「学年一モテるのに女の子に興味が無い」という実に都合の良い設定の男が、「今まで見たことがないタイプだ!」ってんでヒロインに興味を持つ。あら、まんま「きみとど」だわね。ただ、爽子の場合には「実は黒沼さんったらすごく良い子」というのが根本にあって、風早君は「その爽子の隠れた魅力にいち早く気付いた人」というイケメンポイントがあったわけだが、今作の橘めいは、端から見ると本当に単なる暗い奴でしかないので、今のところちょっと説得力が乏しい部分はある。「過去に裏切られたから友達を作らないことにして生きてきた女の子」っていうのは、爽子とは全然違う問題を抱えてるからなぁ。今後、メインヒロインにどれくらい魅力を付与出来るか、という点が、この作品の正否を分ける部分になるのではなかろうか。 ただ、そんなことを言っておきながら、実は1話目でも割と良いと思ってしまっている部分がある。多分中の人の影響で魅力的に見える部分はあるんだろうけど……アニメ全体としての方向性が、他の作品とちょっと毛色を変えているのが大きいのかな。大体、他の作品の場合は恋愛模様の部分以外は適度に茶化してSDキャラがギャグで繋いだりすることが多いのだが、少なくとも第1話に限っては、この作品はかなりシリアス要素強め。冒頭、めいのトラウマシーンから始まって母子2人の食卓なんかは色々と思わせぶりであるし、ストーカーさんがめいに目を付ける描写なんかが、むやみやたらに生々しく、説得力を持って描かれている。分かりやすい少女漫画っぽくストーカーが襲いかかってくるとかいうこともなく、単に「コンビニの前で待ってるだけだし、そこから逆上したりもせずに大人しく去っていくだけ」っていうのも、かえって本物のストーカーっぽくて怖い。「さえない女子がイケメン男子に突然惚れられて、いきなりキスされる」っていうだけだと「相変わらず妄想全開の少女漫画設定」と言われるだけだが、その回りのファクターも、それを彩る演出方向も、過剰にアニメ的にならず、どこか「物語」に比重を置いているのが面白いのかもしれない。制作がZEXCSっていうのでちょっと不安はあったのだが、佐藤卓哉監督の手腕なのか、思いの外印象的な画面に仕上がった。今期の少女漫画3本は、それぞれに目指すところが違っていて、なかなか楽しめそうである。 中の人については、1話目はとにかくかやのんフィーバーの幕開けである。あんだけ嫌われそうなキャラなのに、自然に醸し出されるヒロインオーラ。ナチュラルセラピーは伊達ではない。そして、サブキャラには「新世界より」でメインを務める種田梨沙の名前もクレジットされている。個人的にはこっちの少し飛ばし気味の声の方が聞けるかなぁ。ちなみに相手役は毎度お馴染み櫻井孝宏である。ついこないだまで大量の妹容疑者に追いかけられてた人である。
○「ひだまりスケッチ×ハニカム」 5
2年以上の時を経てのお帰りなさい。もう、特に言うこともない作品です。ファンの応援に支えられてたどり着いた第4期。愛情に恵まれたことに感謝出来る世界である。まぁ、今回はタイトルのせいで4期なのに6期目みたいに見えなくもないんだけど。今期も引き続き、ペルソナに運命を左右された兄弟達の運命の歯車が回り始めましたよ。 内容については、もう言うことは無い。原作エピソードを忠実になぞりながら、アニメで膨らませるために適宜オリジナル要素を挟んでいく。普通は「アニメオリジナル」というと諍いの原因になったりするもんだが、本作の場合、原作者を含めたスタッフが阿吽の呼吸でもって空気を作り出してくれるので、そこになんの問題も発生せず、「これがアニメ版の世界だなぁ」ということが思い出されるだけである。強いて言うなら毎回メインとなるディレクターが変わっているので、実は毎シリーズ方向性に差はあるんだけどね。個人的には2期までで培われた尖った演出が好きだったので、おとなしめだった3期はちょっと腰砕けの感があったのだが、3期も終わる頃には「これでいいんだな」と受け入れられるようになっていた。今期はシリーズディレクターに「まどマギ」10話演出などを務めた八瀬祐樹氏がクレジットされており、また新しい「ひだまり」ワールドになることが期待される。また、1話コンテは龍輪さんが担当しているおかげか、どちらかというと初期ひだまりに近いシャフト度強めの演出も見られ、多方面から楽しむことが出来る。まぁ、ここまで来ちゃうと何が出てきても楽しみな気はするんだけども。 ストーリーについては、純粋に原作エピソードからのピックアップだが、所々プラスαで盛り込まれているし、冒頭の朝のエピソードは元々1年生コンビが来る前のものをリライトした内容。既に原作5巻の内容に突入しているのでなかなかストックも少ない状態ではあるのだが、無事に1クールを渡りきってほしいものである。ちなみに、いきなり修学旅行編だったので、「あれ? これって原作でも3話使ったお話でボリュームがあったのに、いきなり1話で使い切っちゃうの?」と思ったが、流石に話数跨ぎでちょっとホッとした。なるほど、こういう構成もありなのか。3年生組の温泉からゆのっちのお風呂に繋ぐところなんかがいかにもアニメらしいとこですね。ちなみに、ゆのっち以外の入浴シーンはなかなかレア。ゆのっちもたいがいだけど、沙英さんはシルエットだけ見たら男の子と間違われても……いや何でもない。それに比べてヒロさんったらね。あと夏目の入浴シーンもものすごく貴重である。ひだまりってエロい目線では見られない世界のはずなんだが、今回はやたら扇情的だった気がするよ。 さて、無事に始まった今作だが、事前の話題としてはやはり中の人が持ち上がることが多かった。無事に現場復帰(仮)を果たしたゴトゥースのお仕事に一安心である。まだ入院生活中みたいだけど、この調子で少しずつ回復して行ければ良いね。もう、視聴者も現場関係者も遠慮無く身体の心配出来るようになったのだから、無理をせずにゆっくりとね。そしてゆの・宮子・沙英はいつも通り、夏目も可愛い。乃莉・なずなはめでたくオープニングテーマの仲間入りを果たし、6人体制も安定してきた感。なずなはねー、小見川キャラの中で一人だけ音域が違う不思議なキャラなんだけど、こっちの方がしっくり来るんだよなぁ。乃莉についても、ダチャーンがこの音域のキャラってのも珍しいんだけど、普段の面影が全くなくなるのが面白い。吉野屋先生の相変わらずっぷり、校長の絶好調っぷり、いつも通り。「まんがタイムきらら」のCMでの二人のよく分からないテンションが笑える。吉野屋先生の中の人はテンションが上がりすぎて奇行に走らないようにだけお願いしたい。裸エプロンとか、やってる場合じゃない。屋根の上でウメスが困っている。
○「マギ」 5
いわゆる日5枠の新作。恐ろしい量のCMを連発していたことも考えると、製作も制作もとにかく気合いが入った今期目玉のアニメと言ってしまっていいだろう。何しろあの「ガンダムAGE」の後枠、というだけでもなかなか緊張感はあるし、番組冒頭には「小学館90周年記念企画」のロゴまで。そうかー、90周年かー。 スタッフを見ても、どれだけ気合いが入っているか分かる。何しろあの舛成孝二の7年ぶりの地上波監督作品だ。舛成さんの名前が聞こえてくるだけでざわつくものがある。制作はA−1Pictures、構成は吉野弘幸、キャラデザに赤井俊文、音楽は鷺巣詩郎だ。うわぁ、すごいな。一体何が出てくるのかさっぱり見当がつかないのがすごい。この面子でよってたかってサンデー漫画をアニメ化しようってんだから、そりゃひと仕事になるだろうさ。当方、サンデーはもう全然タッチしてないのでこの作品がどんなもんなのかさっぱり知らないのだが、事前の特番やらなんやらを見てると、なんだか「いかにもサンデー」って感じがするよ。少年漫画には違いないけど、ジャンプやマガジンに比べると「今っぽさ」みたいなものとは縁遠く、なんだか懐かしい感じがするファンタジー設定。背景世界がアラビアンナイトってことも含めて、すごく分かりやすいくせに最近のアニメでは逆に新鮮に感じられる気もする。映像も面白い部分は多いし、この設定はアニメ映えしそうなのでそこは楽しみな部分。 1話目は、とりあえず導入。特番あたりで見ていた情報をなぞる感じになっているが、シンプルなので何かに抵抗を覚えるでもなく、かといって引き込まれるほど強いなにかがあったわけでもなかった。よく言えば無難、悪く言えば平坦。ここからどう盛り上げていくのかは見当もつかないが、予算と人材がかかってるのだからよほどのことが無い限りは大崩れはしないんだろうね。ただ、個人的にこの枠ってあんまり相性が良くないんだよね……。ガンダムシリーズ、ハガレン、青エク。どれも別に悪いもんじゃなかったのに、あんまり身を入れて見られなかったという記憶がある。多分、この日曜夕方っていう時間帯が絶妙にライフサイクルに組み込みにくいんだと思う。今期からは続く時間に「ファイブレイン」が無くなったから少しは集中できると思うんだけど、これまでの悪いイメージを払拭する目の覚めるような作品作りを期待したいです。 中の人については、1話目はまるまる「石原&梶コンビ」オンリー。きゃりさんはこれまで立て続けにヒロインをこなしてきたが、何故か報われないサブヒロインが多かったせいで、今回みたいなど真ん中の役はどういう風に見せてもらえるのかは楽しみ。梶君は相変わらずだけど、アリババって微妙にこすっからいところも含めてのキャラなので、その辺で幅を出せると面白そうである。戸松の奴隷キャラは……あの子、もっかい出てくるチャンスあるんか?
○「CODE:BRAKER」 5
今期アニメシャワーはジャンプ漫画とマガジン漫画の共闘態勢になっているのである。今作の場合、ジョジョほどじゃないだろうが、一応マガジンの看板の1つと言っていいもの、のはず。いや、自信ないけど。どうなんだろね、今のマガジンの看板ってなんなんだろう。 原作は途中まで既読。開始時からしばらくは「あー、KYOの人の新作かー、この人の絵はすぐ見づらくなるから得意じゃないんだよなー」とか思いつつも見ていたんだけど、キャラが増えて煩わしくなったあたりで自然に見なくなってしまった。まぁ、多分2クール分くらいはかろうじて見ていたんじゃないかと思うけども。その程度の印象。だってなぁ、リアルにダークフレイムマスターをやっちゃってる漫画でしょ。進んで応援しようって気にはならないよね。しかも一応ピカレスクヒーローっぽい導入だったのに、あっという間にその辺がどうでも良くなって単なる能力バトルものになっちゃったし。ま、ベタでも悪いことはないんだけど、結局マガジンって立ち読みしかしないから、そこまで興味が持てない漫画は追いかけられなかったんですよ。 で、そんな看板(?)漫画の満を持してのアニメ化だが、初回の導入は悪くない。いや、そもそも原作漫画も導入は悪くなかったんだけども。それなりにキャラの立つヒロイン視点がメインで、分かりやすい主人公が転校してきて云々というくだりは誰が見ても大して悩むポイントじゃないだろう。後は作者の長所である線が細くてこまかい絵柄で見せられればOKってなもんである。制作スタジオの名前を聞いたことがなかったのだが、どうやらボンズ派生の新規製作会社であるらしい。なるほど、そう言われてみると何となく雰囲気はあるかもしれない。シリーズ作品での元請けはこれが初作品ということになるようなので、気合いは入っているに違いない。監督はハガレンの入江泰浩氏、副監督には迫井政行氏。個人的にはそこまで印象が無いスタッフである(というか、迫井さんに至ってはややネガティブイメージすらある)。 ま、原作もスタッフも基本的にフラットな状態なら、あまり余計なことを考えずに見られるかな、という期待はある。いじり方次第では案外良いものになりそうなので、むしろ期待感を込めての視聴を続けよう。ただ、ちょっと残念なのは、ヒロイン桜のキャラデザインがなんか違う気がする。原作読んでた時も「話はそこまで面白くないけどヒロインは可愛いよな!」と思って読んでいたので桜は好きなキャラなんだけど、原作だともっと目が切れ長なんですよ。アニメ版はなんだか丸っこくなってて醸し出されるコレジャナイ感。いや、すぐ慣れるとは思うけどさ。 中の人については、岡本君の演じる大神はきっちり予想通り。つい最近までははぐれ勇者なんかをやっていたわけだが、どちらかというと抑えているよりも暴れはじめてからの方が本番だろう。今後野郎キャラどうしの絡みも増えていくので、その後の展開に期待。メインヒロインの珍種役は、こちらも「はぐれ勇者」のカップリングでぴかしゃである。まぁ、こちらも予想通りってところか。なんだ、本当に大きく予測出来ない部分が無いな。しかし、最近どこかで「石田彰キャラの何か企んでる率は異常」っていうのを見た気がするんだが、今作を見ると、「甲斐田裕子の何かでかい組織に所属してる率は異常」な気もする。しかも大体中間管理職だ。OL要素が強い人である。
大衝撃、第27話。まさかこのような展開になるとは思っていなかった。アニメのシナリオで衝撃を受けたのって、久しぶりな気がする。これが「旅の終焉」というのは、随分酷な物語を要求してきたものだ。
闇の遺跡での試練もようやく終わりを迎え、アリアは自力で呪縛を突破、エデンもそのどさくさで逃げ切り、アリアの手助けによって光牙もなんとか飲み込まれずに済んだ。そして、1つ目の衝撃である「光牙の属性が実は闇」設定であるが、なんとこれ、特にフォローがなかった。「俺の属性が闇だったなんて……」「別にいいじゃない、沙織さんのおかげで光っぽくなって良かったね」って、そんなぞんざいなフォローで主人公立ち直れるんだろうか。まぁ、闇の力を宿したヒーローってのも普通っちゃぁ普通だが……(何故か「ネギま!」のネギが浮かんだけど)。このまま光牙は「闇だけど光の振りしてるキャラ」を貫き通すんだろうか。あり得ないレベルの名前詐欺である。いや、色々といじれそうだから面白い設定ではあるんだけど。 そして、そんな闇光牙を救出し、光の力に覚醒したアリアの下へ若手が結集、気付けば決起集会みたいなノリになったところに、いい加減しびれを切らしたマルスさんが直々に出撃してきた。アリアのご機嫌伺いに来たのか、それとも警戒してなかった闇の遺跡まで突破されて驚いて出てきたのか、よく分からないけど「アリアに説教するために来たなら、もう少しはよ来とけ」とは思う。よりによって敵の数が一番多い上にエデンが不安定になってるとこに出張ってくるなんて、タイミング最悪ですやん。 案の定、青銅たちは新たな成長を試すかのように、不屈の覚悟でマルスへと挑む。ジャンプアニメの王道アングルで立ちふさがる巨悪に向かい、みんな出し惜しみ無しの必殺技のオンパレード。ただ、しょせんそこはブロンズ風情、まるで蚊トンボを落とすかのように、軽く手で払われただけで全員KO。尋常じゃない弱さ。いや、マルスが強すぎるのか。そしてここで、ついにあの「何が出来るかさっぱり分からない」でお馴染みのコスモクリスタルがついに仕事をした。なんと、7種の小宇宙が全て結集し、アリアの手中でアテナの力を覚醒させたのだ。アテナといえばやはり錫杖は手放せない。沙織バージョンとはまた違った魔法少女みたいなデザインの錫杖だったが、ついにアリアは無敵の光のパワーを手に入れたのである。彼女の支援を受けて、ブロンズ軍団の士気も上がる。 だが、アテナのお約束は錫杖だけではなかった。怒り心頭のマルスさんは、今まで大切に育ててきたせっかくの光の苗床に反逆されたことに激昂し、特大の小宇宙をアリアへとたたき込む。そう、アテナといえば、やっぱり「胸を貫かれて絶命」である。心機一転、これからが見せ場だと思われていたアリアだが、なんとこの一撃で殉職が確定。若造達の必死の抵抗もむなしく、コスモクリスタルが集った錫杖と一緒にアリアの光はマルスに奪われ、後にはボロボロの5人とアリアの亡骸だけが残されたのであった。 まさかまさかのアリア退場。闇の遺跡での完全敗北とあり、その亡骸までもが地中深くへと沈んでしまい、どうも今後の復活イベントなんてのも期待できなさそうである。「死ぬ」というイベントがどこまで確定的なのか分からない世界ではあるが、どうも、こればかりは覆りそうにない。アリアは死んだ。そして、光牙たちは敗れた。これにて「聖闘士星矢Ω」の第一幕は完結である。改めて考えてみると、実は「聖闘士星矢」の世界ってのは容赦無く主要キャラが退場する作品ではあるのだが(特に冥王神話)、女性キャラでここまで中心となっていた「アテナ」が死ぬというのは当然初の出来事。あまりの展開に、今後が全く読めなくなってしまった。光牙達は、今後ずっと女の子1人を守れなかった負い目を感じながら戦い続けていかねばならないんだろうか。どう頑張っても闇を抑えて光で戦えるメンタル状態じゃないと思うのだが。しいてプラス要素をあげるなら、確実にエデンはマルス旗下から離脱するだろう、っていう部分くらいである。 衝撃の展開もさることながら、今回は作監に馬越さんを迎えての全力投球である。あまりに強大なマルスのシルエットとそれに立ち向かう聖闘士たちのアツいバトルはもちろんのこと、衝撃の別れを繰り広げたアリアの末期のシーンも涙を誘う。これ、熱心に朝早くから見ていたちびっ子たちが(いれば)どういう感想を持つんだろうなぁ。今後の人生に影響をあたえかねないくらいの別れのシーンだったんじゃなかろうか。 次回は「新章」と銘打って、いよいよ「聖闘士星矢」の晴れ舞台、黄道十二宮へと突入する。黄金聖闘士が結集するとのことだが、この世界のゴールドって数人しかいないんじゃなかったか。ミケーネ、イオニアのおっさんコンビと星矢、それに玄武くらいだよね。映像では牡羊座の聖衣が確認出来るが、着ているのはやっぱり貴鬼なんだろうか? これまで、全ての黄金聖闘士登場回で「ズコー」だったので、次回の見せ場、なんか、怖い。
というわけで、2日続けての声優イベント。どうやら前日の大原さやかトークショーとは違う団体の主催のようで、あちらが「アニメカルチャー研究会」、こちらが「アニメ・声優研究会」の主催。何が違うんだろう。この手のサークルが乱立してるってすごい状態やな。なんか主義主張の差とかあるんだろうか。「俺たちが本家だ!」とかいいながら派閥争いとかしてるんだろうか。いや、どうでもいいですけども。どちらの団体さんもきっちりイベントが出来ていて大変立派でした。それにしても慶応大学は何故こうも私の嗜好をピンポイントで突いてくるんだろう。2年であっという間に我が心の声優十二神将(柱右部参照)を4人もクリアしてしまっている。来年はチーム大沢で一気に呼び出して明乃・麻美子コンビとかだったらマジヘヴンである。いや、リアルにあおちゃんはありそうだな。
さておき、前日の大原さやかイベントが「謁見」であるとするなら、こちらは純粋に「ファンイベント」である。気付けばこれでしゅが美イベントは3度目であり、めでたくこのほど「人生で一番多くイベントを見られた声優」になった(次点は2回で若本とモモーイ)。普段なかなかイベントが見られない私みたいな人間からすると脅威の遭遇率である。いや、会いに行ってるんだけども。今回も、これまで体感したような愉快なしゅが美ワールド満載でございます。 イベント中にもそんな話題が出ていたが、彼女の愉快なところはトークもそうだが、身体全体を使ったオーバーアクションだろう。元々演劇関係からの出自でもないのに、なんでこんなにくるくる動く子なんだろうか。特に今回は階段教室だったおかげで視界が開けて良く見えたし、なんとゲストを椅子1つで座らせるというびっくりなセッティング(イベントでは定番の、ゲストのつく机が無かった)だったので、もう、全体像でエンドレス。しかもこの日の彼女の衣装は膝上短めのショートパンツルックである。座ってるだけで目のやり場に困るくらいのもんですよ。前日の(すごく個人的に)厳粛な気持ちとは打って変わって、もう、最初から最後まで訳の分からないテンションで囃し立ててました。隣の席の方、騒がしかったら申し訳ありませんでした。 イベントの内容は、まぁ、こちらも予想がつくものであるが、「質問/お悩み相談コーナー」に始まって、朗読コーナー、そしてチャレンジコーナー。質問コーナーはなんだか進行役の学生さんがすっとぼけててなかなか面白かったのだが、演じた役の話になったときに必ず御景ゆずきの名前が出てくるのが嬉しい。私の考えるしゅが美三本柱は「ゆずき・律・真奈美」なのですが、今回はその全てについてきちんと語ってくれたのが嬉しかった。そういや、イベントタイトルの割に「千反田える」っていう名前が1度も出てこなかった気がするのは何故だろう。 朗読は前回参加させてもらった京都産業大でのイベントの時にもあったけど、やっぱりこれは必須だと思う。元々アナウンス部門の寵児としてこの世界に飛び込んできたしゅが美であるから、やはりネタだけでなく、きちんと「読む」技術について見せてもらえる機会があるのは本当に嬉しい。前回の朗読は「不思議の国のアリス」で、今回は「人魚姫」。必ずファンタジー要素が伴うのは、声質のなせる技なのだろうか。それなりに長い内容だったはずなのに、聞き惚れていたらあっという間に終わってしまった気がする。こういう企画が堪能出来るのも、学祭イベントならではですね。 そして最後に控えしチャレンジコーナー。イメージとしては「しゅがぽ」の「アルパカへの道」が一番近いと思うのだが、基本的に全部失敗するというブックである。何せ、失敗した分だけサイン入りグッズプレゼントなのだから。その辺はね、ゆーてもラジオもすっかりベテランになった子ですからね、空気は読みますよ。しかも何がひどいって、「チャレンジ企画、縄跳び!」っていったのに、すぐさま舞台袖から「事務所NGです」の声(青二のマネージャーさんである)。いやいや、そんな展開初めて聞いたわ。事前に打ち合わせくらいしとるやろ、っていうね。マネージャーさんまで巻き込んでのイベントって初めて見た。後半になるとどんどん時間が押しはじめ、ラストのエンディングトークもほとんど出来ないような慌ただしさだったのだが、袖に待機していたマネージャーさんはそりゃぁすごい顔をしていたらしいですよ。売れっ子声優も大変ですわ。 結論:やっぱりどんな揶揄が含まれようとも、わたしゃ「アイドル声優」っていう言葉はあってもいいと思う。だって、そうしないとこういうイベントで何が楽しいか説明するのが面倒なんだもの。「声優アイドル」じゃなくて「アイドル声優」なら揶揄にはあたらないと思うのです。可愛いは正義、ということさえ分かれば、それでいいのだ。
○「リトルバスターズ!」 4
……ん? なんじゃこりゃ? 視聴後にしばらくぽかんとしてしまった。こりゃ謎なタイトルが出てきたもんだ。 色々と面倒なのだが、このタイトルは聞いたことがある。いわゆる一つの鍵系作品の1つという認識であり、そっち系のゲームを一切プレイしない私にとって、それはつまり「Kanon」や「CLANNAD」と同じカテゴリということだ。制作が京アニかJ.C.かという違いはあるが、とりあえず脚本や骨組みを作っている人間が一緒なのだったら、まぁ、そんなに違うものは出てこないだろうと思っていた。思っていたんだけど……これ、何アニメなん? いや、別にレッテル貼りしろというわけではないのだが、何も知らない視聴者が1話目を見終わる段階でですね、ひとまず「なんのアニメか」っていう指針はほしいじゃないですか。上記のKanonやCLANNADだったら初っぱなから「あ、恋愛ものなんだな」って分かります。他にもバトル、ギャグ、サスペンス、日常系、色々あるだろうけど、とにかく「何となくこの枠」っていうのはあるじゃないですか。しかしこれの場合は……一番近い枠でいうと「日常系」になるのか。訳の分からない団体行動っていう意味ではSOS団も大して変わらないけど、SF設定も何もないんだから、どちらかというとごらく部とかの方が近い。「Aちゃんねる」とか「らき☆すた」と同じ分類。まぁ、そういう枠ならそれでもいいんだけどさ。……全く想像してなかったな。しかも、野球すんの? 野球アニメなの? 浪漫ちっくがストライクなの? とりあえず恋愛ものではなさそうだ(惚れた腫れたが欠片も感じられない)。バトルものにもなりそうもないし、サスペンスでもないだろうな。残された「日常ギャグ」という分類が正しいのかどうか分からないが、もしそうだとして、正直あんまピンと来ないんだ。キャラクターの造形なんかを見ていると確かに「CLANNAD」なんかに似ているし、ギャグを挟む時のテンポも春原と岡崎の掛け合いとかに似たものを感じるのだが、この手のギャグって、メインコンテンツってわけでもないだろ。それがここまでの話題作というか、期待作になるもんなの? それなら僕ぁ女の子が多い分「あっちこっち」でいいんだけども。この作品だけから得られる特別な何かがあるんだろうか。少なくとも1話ではそういう掴みは感じられなかった。 製作がJ.C.ってのは画面を見ると「そうかもね」というのは感じられる。そして監督は「キルミーベイベー」と同じ人。うむ、あまり参考にならない情報だな。画面に特に不満はないが、やっぱり京アニ品質を覚えた後で出てくる「似たような土壌の作品」だとやや物足りなさはある。特に事前情報がなかったら「まぁ、日常系ならこんな感じのもあるよね」っていうんでサラッと入ってきて特にこだわりもなく評点出来たと思うのだが、どうも世間的な話題性が先に立ってしまうと、正面から作品が見られなくなってしまう。決して悪いものにはなってないんだろうが、少なくとも初見の私は1話目で「良いところ」も特に見つけていない。悪いところばかり見つかった「Angel Beats!」よりは良いと考えるべきか。まぁ、このまま「Aちゃんねる」と同じくらいだったら悪いもんじゃないけど。 中の人は元のゲーム版に準拠しているのだろう、割と地味、というか、あんまり知らない。確定出来るのが堀江由衣・緑川・そして神奈延年くらいである。うん、キャスト面でも広がりにくい作品なんだ。すまない。やっぱりエロゲ業界方面は苦手ジャンルだなぁ。今更勉強する気にもならんしなぁ。まぁ、分からないものは分からないなりに、だけど。
○「BTOOM!」 5
「TARITARI」の後番組、というとちょっと物寂しい気もするが、久しぶりにこういう単発作品でマッドハウスが製作していることを考えると、ちょっと楽しみではあるかもしれない。ガンガンCMを打っていたので1話目の内容は予想通りのものだったが、決して悪い印象はなかった。 一時あらゆるジャンルでバブルが起こって火がついていたデスゲームもの。最近はそこまででもないが、なんだか久しぶりに純度の高い(ベタな)こういう作品を見た気がする。色々と無茶な部分があるのは間違いないだろうが、少なくとも仮想ゲーム世界で実際に命を取られるよりは分かりやすい設定だ。やはり、どう考えても「実際に殺されるかもしれない恐怖」を描きたいなら、仮想ゲーム設定は邪魔だよね。緊迫感に欠けるし。この作品の場合は、殺し合いの武器が「爆弾のみ」というのが面白い効果になっていて、1話目で描かれた「最初の1殺」という高いハードルも、ギリギリありかもしれないくらいの自然さでクリアすることが出来た。この手のデスゲームの場合、主人公が「人を殺す」という心理的抵抗を超えるのが非常に大変なのだが、今作の場合、時限爆弾という「直接的でない」手段を用いているため、ゲームと現実の狭間の微妙な心理的負担が構成されている。最初の噛ませ犬にシンプルな手投げ爆弾っていうのも(まぁベタだしご都合主義だが)上手い設定で、とにかく「殺さなきゃ殺される」が、ろくに説明も受けてないのに肌で感じられるというのは良いことだ。どうも、こういう設定の作品だと最初のルール説明で辟易しちゃう場合が多いからね。 作画はマッドハウスということなので特に問題なし、そこまで目新しく綺麗という程でもないが、リアルめの等身のキャラクター作りは、マッドの得意とするところだろう。主人公のキャラも割と共感が得られるものになっているので導入は見やすかったし、今後、このありきたりの設定からどこまでオリジナルで見せ場を作れるか、という脚本部分への期待が高まる。まぁ、CMを見る限りじゃ原作が連載中なわけで、このアニメが完結するわけないのがちょっと残念ではあるが……。なんで途中の作品を後先考えずにアニメ化するかねぇ。まぁ、バンチの連載作品にアニメ化の話がきた、っていうだけでも逃がしちゃならねぇチャンスなのは間違いないんだろうけども。放送が終わってから「まだ早かったんじゃないの?」とならないように祈りたいところである。 本作のメインキャストは、きいたことがない名前である。どうやら俳優業がメインで今回は声優初挑戦とのことだが、これが案外悪くない。確かに、確実に声優の発声ではないのだが、少なくとも最初にアカギやったときの萩原聖人よりもよっぽど達者である。こういう方向から突然男性声優業界に風穴を開ける人が出てきたら面白いんだけど。メインヒロインはみもりんらしいですが、ほとんどしゃべってません。そういや今期メインヒロイン2本目か。相変わらずシャロだけ輝いてるなー。他のメンバーどうなのよ、と思ってミルキィメンバーのWikiを観に行ったら、佐々木未来の出演作のところが半分いぬっころで泣いた。みころん超がんばれ。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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