最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
おっさん強すぎ第11話。ギア装着者を1人で圧倒て。その後3人がかりでフィーネさんを倒せてなかったことを考えると、指令1人であの女の子3人は瞬殺出来るってことだよな。一応ノイズは人間が触っちゃいけないらしいから指令が戦えない理由があるわけだけど、女の子雇うよりも、おっさんが戦えるようにする技術を開発する方が早い気がするよ。
さておき、問答無用のクライマックスである。ついにおおっぴらに正体を明かした了子さん&フィーネさん。ご丁寧に自分の正体や目的、動機に展望まで全部語って聞かせてくれたので、かなりすっきりしましたね。フィーネさんの正体についてはなんだか便利な概念でかわされたのでよく分からなかったんですが、バベルの塔を絡めた真の目的の話とか、カディンギルを隠すトリックの話とか、なんかもうむちゃくちゃなのがかえって面白い。突っ込みどころだらけのここまでアホな設定の方が、いっそ気楽に受け止められて楽しいじゃないですか。「どう頑張ってもエレベーターシャフトを上にせり上げて荷電粒子砲にするギミックはこっそり作れないだろ」とか、「『バベルの呪いを解くってことはお前が世界を支配するってことだろ』って、どゆこと?!」とか、「月近い!」とか、「月割れた! 割れた!」とか。すごいよね、砲撃してから数秒で着弾が確認出来て綺麗にぱこんって割れる月って。 そして、そんなおもしろ設定が次々に明らかになる中で、逆に目的意識がどんどん希薄になっていった感のあったクリスが殉職。これまでのエピソードでそこまで過去の話が掘り下げられてなかったせいで、彼女が突然絶唱まで使って犠牲になるモチベーションがよく分からずにきょとんとしてしまうのだが、こちらも絵面的には月光蝶を広げての討ち死にという見事なもの。本人もやりきった感のある顔で散っていったので、なんか、悲しさよりもあっぱれな達成感(と笑い)が先に出てしまうのである。こういう方向性の作品だったっけ? あとは細かいところだと、わざわざ響たちの前に出るときには了子さんコスに着替えてサプライズしてあげるフィーネさんとかも萌えポイント。フィーネさんは今回色々やることが多かったせいでずいぶん情緒不安定でしたね。途中日本語がなんか変だったし。巨悪なのか、それともこすっからいキャラなのか。みゆきちの演技が千変万化のせいで何がなにやら分からないくらいに上下するんだもん。この作品の中の人たちはみんなしてやりきってる感があるから素敵よね。今週はゆかちとあおちゃんの2人が絶叫するというチャレンジがあった。やっぱり叫びだとあおちゃんが抜きんでてるかなぁ。 PR
何か便利な道具出してよ檸檬えもん! 第11話。檸檬先輩がいる時点で、地球人類が開発レベルFっていうのは嘘だと思うよ。
さて、今回は最初に断っておくが、まず、序盤の展開で割と「醒めた」。いや、予想通りの展開になっているわけだし、これまでの流れから自然で盛り上がる展開になっていると思うんだけど、どうにもSF要素の設定部分で「どないやねん」な部分が多かったもので……許容情報のキャパを超えてしまったのだよ。まず、結局イチカはどの程度のことを「しでかして」しまったんだろう、という疑問が1つ。開発レベルFの人間と「連盟」の人間が接触することがそこまでの問題になるとするなら、どう見ても重要人物やお役人、特別な立場の人間には見えないイチカがへろへろと1人で地球にやってきた意味が分からない。辺境の地での行動がそこまでの問題になるというなら、イチカが単体で地球にやって来る時点で問題だろう。たとえるなら正式に国交のない国や非武装中立地帯、利権が微妙な国境地帯などにパスポートもビザも無しで乗り込んでくるようなもんだろう。それを認めておいて、いざトラブったら重罪人、っていう流れは流石にどうかと。 そして、それを避けるためにイチカのおねーさんがやったこともなんだか不思議。肉親が救助班より先に駆けつけて行方不明者をピックアップしたからといって、そいつが遭難先で犯した罪がチャラになるわけでもないだろう。さっさと2人で海人のことを隠して逃げるんだとしたら、単に「何もなかった」と報告したら済む話。確かに事情聴取はあるかもしれないが、別に今生の別れというわけでもないだろう。多少往来に時間はかかるのかもしれないが、おねーちゃんが駆けつけたタイミングを考えれば、イチカのすむ星系と地球はさほど移動に時間を要しない。それなら、いったん連盟本部に戻って虚偽報告を残し、改めて後日地球を訪れればすむ話。今回の事件は「うっかり救難信号を無視して行方不明者扱いになったこと」と「地球人と接触してしまったこと」という全く別種の2つの問題が混ざっているわけで、まとめて処理しようとせず、1つずつ対応していけばイチカにも充分立ち回る余地は残されているはずなのだが。一度は「私が報告すれば済む話よね」と脳天気なことを言っていたイチカに「あなたなら意味が分かるでしょう」と真顔で諭しても、いまいち説得力は無いのです。 そんなわけで、「急にイチカが帰らなければいけなくなった」理由がぴんと来ないせいで、「そのことに端を発した悲恋劇」にもちょっと没入しにくいのですわ。せっかく柑菜ちゃんが完全に捨て駒役を買って出てくれたというのに、その必死の努力が「意味のあるもの」なのかどうかが分からないので承服しかねるのです。いや、事情が細かく分からない人間ならばああいう行動に出るとは思うのだが、イチカの対応がなおざりなのがなぁ。これまでの物語はずっと「地球人男女5人の話」として綺麗にまとまっていたので1つ1つが心に響いたのだが、今回は唐突な設定面での齟齬が見え隠れしてしまったので、なんだかもやもやする、というのが正直なところなのです。 でもまぁ、この作品にそんな細かいけちをつけてもしょうがないとは思うのだ。角を矯めて牛を殺すことになりかねない話で、「そんな部分は無視して青春の暑い夏を楽しめばいいじゃないの」という気持ちもある。自ら犠牲になってスクーターで飛び降りる哲朗とか、格好いいしね。あと、柑菜が本当に不憫。あらゆる出来事で彼女は望まざる方向に引っ張り込まれるよね。まさか哲朗があんなに簡単に賢者モードに移行するとはなぁ……これが美桜の執拗なロビー活動の効果か……うん、まぁ柑菜は海人に振られた時点で全てが終わってしまっているので哲朗がどうなろうと気にしないとは思うけどさ。でもなぁ、今回は「おねティ」の時の山田先生みたいなサブキャラのくっつき先がないんだよなぁ。本当に3年後にいい女になるまで独り身かなぁ……切ないね。 そして、今回はなんと言っても大爆発した檸檬先輩のマルチっぷり。ハナはら「メタ視点でものが見られる便利すぎるキャラ」という配置ではあったのだが、ここまでやれると流石にギャグが過ぎる。いつ「私が宇宙人よ」っていうかはらはらしたわ。一通りの免許持ってるってことは……さて、いくつなんでしょう?
「偽物語」 6→5
終わったのかどうかもちょっと不安だったので、気づいたらこの感想文書くの忘れてた作品。今期最初のゴールインはこいつなんですね。 一言で言うなら、「化物語で培われたノウハウで作られた、金のかかった量産型」といった作品だったのではなかろうか。いわゆる「シャフト演出」の気配は強めに出しているわけだが、それはあくまで「化物語の続編である」ということを意識したが故の方策だろう。尾石達也がいない時点で万全たる「化物語タクティクス」を再現出来るはずはないのだから、「似た感じの別物」になるのは致し方ない部分。 そして、「完全に踏襲されないこと」は別に悪いことではないだろう。続編とは言っても、この作品は「化物語」とは別の作品なのであるから、全く同じ作り方が正解ということはない。一番の違いは、なんと言っても原作の密度の薄さ。いや、前作が濃すぎた、詰め込み過ぎたといった方が正しいと思うのだが、今回の作品は単行本2冊分しかないわけで、前作と同じ作り方をしたのでは成立しないのは間違いなかった。そのため、今回は持ち味であった「画面情報をとにかく詰め込むことで成立させる」という部分を廃し、装飾としてのシャフト演出の見映えを前面に出し、2人の主人公である火憐や月火を見せたり、モザイクのごとく並び混ぜられた各種ヒロインをピックアップするのに用いたということだ。そして、その目的は問題無く達成されていたと思う。「中身薄いなー」とは思いつつも、別に「つまらないなー」と思ったわけではないし、時間がたっぷりあったおかげで1人1人のキャラの彫り込みは充分なものになっている。西尾維新の持ち味である馬鹿馬鹿しい会話劇も尺が足りないと思えるくらいに詰め込まれていたし、そうしたものを見ることが目的であると思えば、この作品は立派に役割を果たした。 その上で初期につけた期待点を下げたのは、まぁ、私の独り相撲なのかもしれない。「化物語」と同じ中身を期待した人間からすると、やっぱりどうしても「薄い」というのが先立ってしまって、画のクオリティがあがり安定感が増した部分も、なんだか大人しくなってしまった、という風に見えたりする。あまり趣味の良い見方じゃないのは承知の上で、「もうちょっとはっちゃけてくれればベストだったんだけど」というのが最後の感想。いや、歯磨き回はあれ以上のものを出されたらお手上げだったんだけどさ。最終回も含めて単発回で飛び抜けたものを出せるのが、やっぱりシャフトらしいでこぼこっぷりだなぁ、と微笑ましい。まぁ、何事も「慣れ」が出てしまうのは人間として仕方ない部分だということですよ。 中の人については……何回も触れているからわざわざ書くまでもないんだけど。やっぱりMVPは神谷兄ぃってことになるんだろうなぁ。新キャラ勢だと貝木役のミキシンが美味しかった。あとゆかち。すごくゆかち。はぁどっこい。
珍しく割と素直な締め、第11話。これで最終回、なのかしら? ダラダラと続いてきた本作ではあるけど、こうしてサラッと綺麗に締められると、これはこれで良かったんじゃないかという気分にさせられるもんだ。
シンプルな話になったのは、題材として「家族愛」というものがクローズアップされたためではなかろうか。「うさぎドロップ」などでもいつも思うことなのだが、「家族愛」というのはよほどのことがない限りは人類普遍のテーマとして扱いやすいものであり、共感しやすい「大きな」テーマである。それをどのように捻るかと言われても、結局「大きな」結論にしか着地出来ないわけで、無難に終わらせることに何の文句も無いってもんだ。阿良々木さんにほとばしる(義理の)妹への愛情は、実にまっすぐで微笑ましいものだった。尋常じゃねぇ関係性の3人兄弟ではあるのだが、最後に残るものが「家族愛」なら、最後に振り返ってみればどこにでもいそうな、ごく普通のいい家族じゃないか。 今回の最大の見どころはなんと言ってもグロと言われてもおかしくないレベルの阿良々木さんと影縫のバトル。阿良々木さんの血みどろぐちゃぐちゃバトルは「するがモンキー」のときにも凄絶だったセッティングであるが、今回はあのときよりも格段に作画状態が良いこともあり、不必要とすら思えるダメージ描写が、どうしようもない実力差と、かけがえの無い阿良々木さんの家族愛を伝えてくれる。影縫があんなお為ごかしの説得で目的を諦めて退場するのは本来ならば「どないやねん」という話なのだが、それ以前のバトルシーンで克明に阿良々木さんの覚悟が描かれたおかげで、「これはこれでいいや」というレベルにまでは落とし込まれているのだ。 火憐ちゃんとのバトルシーンの場合には明るいシーンで奇抜なアングルや冗談めかしたカット割りで個性を発揮させる方向性だったが、今回はいかにもシャフトらしい、少ない動きの中でも1つ1つのオブジェクトに意味を与えること、それに少ないカットの中で描く部分にだけ重点的に動画枚数を裂くことで、徹底して傷ついていく阿良々木さんの様子が描かれるのが興味深い。作中で「黒齣」「赤齣」が明示的に意味を持ったのって、今作ではこれが初めてなんじゃなかろうか。ひさしぶりに「化物語」風の構成が楽しめたエピソードである。コンテを担当したのはあの「まどマギ」10話を務めた笹木信作氏という方。シャフトは少し気を抜くとこっそり上手い人を繰り出してくるから油断出来ない。 ラストパートで「白金ディスコ」がインストでかかったのも個人的に嬉しかった部分。ここんところあの曲はヘビロテのお気に入りだったので、締めの一本としては最高の使い方だった。月火ちゃんがキスされてギャーギャー騒ぐシーンも、中の人のインパクトがそのまま出ているお気に入りの場面。もっと月火ちゃんと火憐ちゃんの活躍は見ていたいもんだなぁ。
3月16日 ドラフト模様(DKA ISD×2)
ピック順 【Thraxi】→【Mei】→【Metallica】→【Sangriter】→【Alessi】→【Serra】→ 少しずつ暖かくなって参りました今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。特にネタがないときは時候の挨拶で逃げるといいってばっちゃが言ってた。そんなに毎回毎回ここに書くような与太話があると思うなコンチクショー。最近ほんとにドラフト以外でMagicに触る機会がないんだヨー。
だからエンディングウゥゥゥゥゥ! 第10話。この展開、このシチュエーションであのエンディングはあかんやろ! しかも微妙にアレンジ効かせて台詞変えてやがるし! 違う! そういう手心はいらないのよ!
これまでの「いぬぼく」からは想像出来ないシリアス展開。蜻蛉のせいで最後の最後まで悲願であるお茶会が出来ない凛々蝶が、ついに双熾との関係性にひびを入れてしまうという衝撃エピソード。一応蜻蛉メインのシーンではギャグタッチ強めでの展開であったが、凛々蝶メインのシーンに切り替わった際のどこか影を帯びたような暗い雰囲気は、なんとも不安感をかき立てる恐ろしげなものになっていた。 今回は、そんな「らしからぬ」薄ら寒さみたいなものがそこかしこに感じられる奇妙な回だった。コンテ演出を担当した大谷戸さんという方はあまり情報が無くてどういう人なのか分からないのだが、細々とした演出方向のこだわりは、色々と考えたんだろうなぁ、という苦労が見て取れるものである。まぁ、原作知らないから、ひょっとしたら原作画をそのまま持ってきただけなのかもしれないけど。具体的には、空や校舎などを基点にして無機物に焦点を当てたシーンの切り替えや、冒頭の蜻蛉の乱交(?)シーンの分割画面(しかも片方の分割は誰にもカメラがあっておらず、ただ窓が映っているだけという)。そして問題のシーンでの色変換とメロンへの描写など。これまでの「いぬぼく」はとにかくデフォルメキャラを有効利用して可愛らしく描くことを意識した構成になっていたが、今回はそうした「キャラありき」の構図を少しずらして、物語としての「転機」も暗示しているかのように見える。 なんと言っても衝撃的なのは双熾の部屋の前での凛々蝶たちの対話だろう。風呂上がり私服姿の双熾というだけでも驚きなのだが、彼の口からは信じられないことに凛々蝶を誹謗する言葉が飛び出してくる。その後すぐに取り繕うかのように凛々蝶を丸め込んでしまったわけだが、それでもこれまで「犬」としての双熾しか知らない人間にとって、あの台詞は非常にショックである。それこそ、張り付いたようないつもの笑顔に恐ろしさを覚えるほどに。結局、蜻蛉とのバトルもそこそこに次回へ続く展開になってしまったので、一体双熾が何を知っており、蜻蛉との「罪」が一体何なのかということも分からないし、何故双熾が突然あんな台詞を吐いたのかも分からずじまいであるのだが、次週以降、最終回へ向けたラストスパートでこの状況をまとめ上げることが出来るのだろうか。 ほのぼのムードが楽しかった身としてはこの不可解なシリアスぶりは不安要素になってしまうのだが……ちゃんとけりは付くんだろうか。凛々蝶は今まで通りの愛らしさを維持出来るんだろうか。まぁ、今回もシリアスというほどシリアスにはなりきれておらず、ちょいちょいデフォルメも飛び出して可愛かったし、冒頭では相変わらずのサービスカットから登場してニーソパッチンなんかも見せてくれてたんだけどさ。 カルタちゃん、北京ダックはそうやって食べるもんじゃない。
彩陽がようやく楽しそうに歌えた第10話。今作の場合は本人歌唱じゃなくてあくまでもクリスとしてのキャラソンだから今までの歌とはかなり印象が違うけどねー。彩陽は本当にキャラ声が多彩で楽しいのです。お気に入りは「いのちなんだよ」とか「TeCh=NoloGy」あたりです。
了子さんを巡って繰り広げられたドンパチで幕を開けたエピソード。彼女は狙撃されて致命傷を負うも、まるで「BLACK LAGOON」のごときいかにもなアメリカン憎まれ口を叩きながら能力発動。一瞬にして米兵部隊を返り討ち。まぁ、その人ラスボスですからね。調子に乗って襲ったりしたらそりゃ駄目だ。そして、同じ現場にブービートラップをしかけて後続も一網打尽に使用と狙ったわけだが、奇しくもそのトラップが元で師匠とクリスに奇妙な信頼関係を構築してしまう。そして、既に師匠は了子という人物がきな臭いことには感づいているようである。ただ、現時点ではそのことはおくびにも出さずに彼女の策略に乗っている状態。早く教えてあげないと後々になってからの響や翼のショックが大きいと思うのだが……いつまで伏せておく気なんでしょう。まぁ、あの2人に早めに伝えちゃうと、「了子を泳がせて真の狙いを見定める」っていう作戦に支障を来してしまうかもしれないからなぁ。 で、そんなこととはつゆ知らず、なんだか罠っぽいスカイツリー争奪戦に挑む響と翼。巨大なネウロイ、じゃない、ノイズが4機も攻め込んでくるという無茶苦茶なシチュエーションなのだが、空母クラスのノイズがやるのは、単に爆撃のように児ノイズを産み落とすだけ。なーんだ、てっきりその巨体を活かしてタワーに突っ込んでくるもんだとばかり思っていたのだが……「建造物に飛行機が突っ込む」ネタは未だにタブーなんだろうか。せっかくでかいのが4体も出てきたというのに、やってることはいつもと大して変わらないのであんまり迫力がないのは勿体無いよね。一応、「空対地では不利だ!」ととってつけたように困っている2人に「助っ人」を登場させる意味が大きかったんだろうけど、どっちにしろ巨大ノイズの撃墜にはクリスの力だけでなく2人のサポートが必要だったわけで、「クリスだから出来た!」っていう感じがしないのでなんだかちょっとモヤッとするのです。いや、王道だから良い展開だとは思うけど。そもそもノイズが何やりたいか分からんのがすっきりしない理由なんだろうし。 とにかく、元気いっぱいのアイドルソングで敵の目論見を撃破した……かに見えた3人だったが、敵の真の狙い(?)は明らかにフラグを立てまくっていた未来たちの方であった。了子さんの鬼畜な策略には来週も期待したいところだ。
本当に色々なものがまぶしく映る、第10話。まっすぐだなぁ、青春だなぁ。残されたと思った不良債権、残してもいいと思っていた青春の苦みが、なんと一気に消化されたのです。これだけまっすぐな人間が集まった物語というのも、希有な存在なのではないでしょうか。
女の子はずるい。すっかり海人との関係性を固めてしまったイチカは、もうなりふり構わないラブラブ状態。これまでの態度からすると微妙なラインではあるが、彼女の場合は地球人(日本人)が持つような気恥ずかしさみたいなものはあまり持ち合わせていないようで、「ラブラブして良い」という大義名分が出来たら、今までの先輩風はほとんど吹かせなくなり、徹底的にくっつき回る性質。「くっついてるのが好き」とか言われて、断れる男なんかいるわけない。たとえ真夏の縁側でシーツにくるまろうとも、そのじっとりと密着する体温を楽しむのが人間というものだ。こういう状態をシンプルな日本語で表現すると、「たまらん」。くそう、必要以上に眼鏡かちゃかちゃさせやがって。 女の子は強い。先週の柑菜も思いきった行動に出たものだが、今週の美桜も実にしたたかで、難局に向き合うだけの強さを持っていた。未だうじうじと悩み続けていた哲朗に火をつけたのは美桜だった。「自分は力を得て告白を済ませた」と哲朗に詰め寄り、宙ぶらりんな彼の背中をドンと押す発言をしたのは彼女なのだ。好意を寄せている男に突きつけるにはつらい言葉であったろう。「哲朗は映画撮影に柑菜を誘っておきながら、同時にイチカも招き入れた。お前の本心は、一体どこにあるのか」と、一番触れられたくない、哲朗の弱くて膿んだ部分を的確に責め立てる。「いつものようにはぐらかし続けていても、動かなければ何も生まれない」と説き諭す。この世界では、動き出すのはいつも女の子からだ。哲朗と柑菜のあのシーンにも控えていた「したたかな」美桜は、打算以上に、彼のなすべきことと、自分のなすべきことを知っていたに違いない。 女の子は健気だ。つながりゆく思慕の連鎖が、哲朗を経由して柑菜をはじき飛ばす。「今まで通りに戻ろう」と自己をすり減らしていた柑菜に向けて、哲朗がようやく本心を明かし、「自分が観たい柑菜」を訴えた。柑菜自身にとって、これほど混乱する状況もないだろう。自分だけだと思っていたたった一本のベクトルに、まだ続きがあったのだ。しかし、長年のつきあいがある「幼なじみ」のこと。哲朗が一番伝えたいことはきちんと理解出来た。谷川柑菜はよく走る娘だ。先週も走った、その前の週も走った。そして今週も、息を切らして走る走る。しかし、その表情は晴れ晴れとしたものだった。「思いを伝えること」。それを果たさなければ、谷川柑菜は卑怯者のままで終わっていたのかもしれない。しかし、最後の一押しで、彼女は自分を完全に取り戻すことが出来た。答えの分かっている一方的な告白。それでも、それは必要なこと。迷いなく自分に気持ちをぶつけた柑菜を見て、海人も充分にその気持ちを受け止めることが出来た。そこには、迷いも同情も憐憫もない、まっすぐな信頼関係があるだけだ。 全てのベクトルの終着点は海人であるが、その海人は、ストッパーとしての役割を果たす無類の強さを持った。最後に柑菜の言葉を一部も漏らさずに受け止めたし、電話口での哲朗の台詞も、迷いなく返している。他の面々が懊悩している中にいて、彼の存在だけは少し浮いてしまうくらいに強すぎる。そして、その特異さ故に、今回はなんだか「主人公」では無いな、という感じがした。この作品の主人公は、あくまで無様に悩んで困って嫌悪している、柑菜や哲朗たちなんだろう。何とも不思議な構造である。もちろん、まだ海人とイチカの間には、最後の一悶着が残っている。現れた「お姉ちゃん」は別れの印。永遠が続かないこの世界で、彼らは次なる困難にどう立ち向かうのか。「主人公」としての最後の一働きを、残り2話に期待したい。 今回はもう、哲朗と柑菜でおなかいっぱいだ。柑菜は強くて、哲朗は弱い。結局、一番ジクジクと思い悩み、卑怯なことをしていたのは哲朗だった。しかし、この作品の場合、最終的にその弱さは自分自身で受け止めなければいけないものになっており、哲朗の足に出来た怪我は、自分の行為がダイレクトに跳ね返ってきた「痛み」の象徴である。みんなの家に並ぶ沖縄での記念写真が、各々の家庭で全く別な意味を持っているのも面白く、柑菜の見る記念写真が「悲しい記憶」であったなら、哲朗の家にあるのは「罪の証」「途切れた現実」。陽光の下の笑顔があの時点では何の意味も持たない「未解決な事象」であることは、隣に並んだ真奈美さんの結婚記念の写真が物語っている。姉は結果を残し、既にたどり着いた物語の答え。哲朗の写真は、未だその途上である。 電話口の海人の意志を込めた返答を聞いて、哲朗は自らの行いを清算するに至った。そして、哲朗の勇気が、柑菜に最後の仕事をさせることにつながった。先週は哲朗が柑菜の顔を必死に持ち上げて前に向けようとし、今週は哲朗が柑菜の頭を押さえてくしゃくしゃにしている。哲朗の願いは、もう「前を見ろ」なんてきれい事じゃなくなった。もうこれからは「俺を見ろ」でいいのだから。哲朗の全てを受け止めた柑菜は、彼女らしい憎まれ口を叩きながらも、最後には「ありがとう」を残して去った。本当に、優しくて、強い子供たちである。 そして、女の子は怖い。……檸檬先輩、いくら何でも気配消しすぎです。そして、そんなものを用意周到に用意しないで下さい。いつ買っておいたんだよ。っつうか、買ったんなら単品じゃなくて箱で渡せよ。残りはどうする気だ。
ドーナツ食いてぇ、第10話。だからこんな夜中に美味そうに甘いものの話とかするんじゃねぇよ。食いたいと思っても近所のミスド閉まってるよ。あと多分今100円セール中じゃねぇよ。ちなみに僕が一番数寄なのはエンゼルショコラです。エンゼルクリームも好きです。単なる生クリーム好きじゃねぇか。
さておき、この作品には珍しくはっきりとお話が動くターニングポイント的なエピソードとなった。せっかく毎週流れるオープニングに恍惚としていたのに、まさかの月火ちゃんデリートである。こいつぁ大変だ。いや、死んでないみたいだけどさ。 Aパートはここまでの2話で火憐ちゃんに出番を持って行かれた鬱憤を晴らすかのように月火ちゃんが阿良々木さんと「兄妹の会話」を交わす。彼女なりにファイヤーシスターズとしてのお仕事に対する思いを語り、年相応に(?)正義の味方ごっこにもけりをつけよう、なんてどうでもいいお話。元々火憐ちゃんに合わせて「正義そのものだよ、お兄ちゃん」とか言ってた割には、思いの外軽い。いや、確かにこれまでの月火ちゃんの性格を見て「別にそこまで正義の味方ごっこにこだわるようには見えないんだけどなぁ」と思っていたので、今回の本音トークは割と納得出来る部類だったんだけどさ。どちらかというと驚きだったのはファイヤーシスターズが2人とも彼氏持ちだったことかもしれない。 妹を裸に向いて恥辱を与えるといういつも通りの阿良々木さんプレイを経て、続いて忍と一緒にミスドへゴー。きらきらと少女のように目を輝かせる忍は非常に可愛らしいのと同時に「安い女やな」という気がするが、可愛いは正義だから万事OK。しかし、萌えキャラレベルで言ったらそんな無垢な様子の忍より、あんなご面相でも平気で一人ミスドをたしなむ貝木さんの方が上な気もする。登場シーンは笑ってしまった。あのテイストをぴくりとも動かさずにドーナツをエンジョイ出来る貝木さん格好いい。「二度と顔も見たくない」とか言ってる割にドーナツ食べたくて町中に残っちゃったんだと思うと好感度大幅アップ。基本的にこの作品って阿良々木さんたちの方のモチベーションも大して共感出来ないものが多いので、案外貝木が一番まともな人間として見やすいのかもしれません。でも、これで最後の出番かなー。 違う、今回の敵は貝木じゃないんだ。「この世界って陰陽師とか怪異関係の仕事してる人間多すぎね?」と思っちゃう京都弁おねーさん影縫と、その従僕らしい斧乃木。このコンビが、本作では珍しい「まっとうな武力というか、バトル力で正面から挑んできた」敵キャラである。「クラスで言ったら忍野とも肩を並べられそう」、「忍が虚勢を張っても大して動じない」などから考えるに、今までの怪異とは桁違いの敵キャラ。シリーズの幕引きにふさわしい強敵。でも……なんか西尾維新にしては普通やな。ここからもう一ひねりあるのかしら。ま、実際に「バトル的な力」っつってもいまいち分からん部分ではあるのだが、今回はその顔見せとして、斧乃木の方は突然の大破壊スペルを、影縫の方は突然のことで暴走状態になった阿良々木さんをいともたやすく抑える膂力を見せることで表している。突然月火ちゃんを殺された阿良々木さんが猛るカットは、その衝撃も込みでなかなかの迫力に仕上がっていた。残されたのが上半身裸のあられもない姿、というのもなかなかポイント高い。「そういう方向で『偽物』なのか」というのも、阿漕ながらも面白いポイントだろうか。 何にせよ、今までこの作品ではあまり見られなかった展開なので、今までのあれやこれやを忘れて素直に盛り上がれる展開に期待したいもんである。 |
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HN:
Thraxi
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男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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