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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 初のリアルタイム視聴! 第26話。いや、だからって特に意味は無いのだが。

 前回からの続き、闇の遺跡さんご提供の過去話シリーズ第2弾である。前回は3人分まとめて同時進行という無茶スケジュールであったが、今回はソニアさんと蒼摩という、お互いの因縁がクロスする2人をまるまる一本かけて描くという、尺に余裕のある構成。この2人は、今までの描写の量なんかも考えるとかなり愛されている存在な気がする。特に蒼摩は、主人公であるはずの光牙を差し置いて、一番さっぱりした少年漫画主人公体質なので、見ていて気持ちよくて良い。今回は作画も良好だったし、なんか、沙織なんか差し置いてソニアさんヒロインでこのまま進行したらいいんじゃないかって気がしてくる。まだ素顔を晒してないのが気がかりなところだけども。

 だってね、ほんとに今回のソニアさんったらメインヒロイン。家庭の事情で悩む、心の成長のために努力する、そして、気になるアイツに助けられて心が揺らぐ。ほら、どう考えても主人公側。蒼摩に手を捕まれて引き寄せられるシーンは、もうそのまま2人で抱き合うんじゃないかとすら思えてしまったもの。こんなおねーさんにやられたのだから、きっと一摩さんも本望だろう。南十字星の聖衣がめちゃくちゃ格好悪くても気にしないくらいに。

 でも、まさかあのソニアさんの初仕事がこんな適当な展開での白星だったとはなぁ。一摩さんはあれだけ余裕ぶっこいといて瞬殺されてるんだから、本当ならものすごく格好悪い役回りなんだよね。ソニアさんの決意が悲壮なものだからそのやられ役として映えてはいるんだけど、「小娘だと思ってよそ見してたらうっかり死んじゃったおっさん」と考えると、救いようが無い。まぁ、あれだけの衝撃事件だったからこそ、ソニアさんも一生忘れられないだけの事件になってしまったのだろうけど。「何故ソニアはたかだか一介の白銀聖闘士である一摩のクロストーンを持ち帰っていたのだろう」っていう謎は、今回のことですっきり解決しましたね。今までは必死に孤高を気取っていたソニアさんがあんなにか弱い乙女だったとはなぁ。アリアに続いての、強烈な新ヒロインへ名乗りです。今回の蒼摩との関係性を考えたら、やっぱりこのまま仲間入りするしかないな。

 その他、一応残りの3人の闇試練のさわりの部分が描かれて次回へ。アリアがたくさんのアリアに囲まれてグルグルされてるシーンはちょっと可愛かったな。そして、光牙は「お前の小宇宙、闇だから−!」という、とんでもない謎かけを食らったぞ。これ、本当だったら割と面白いな。「アリアと光牙は謎の隕石が元で生まれた子供で、その精神状態によって光と闇を行き来する不安定な存在なのである」とかね。光牙ってこの期に及んでキャラが薄いから、いっぺん闇落ちしてみるのも悪くないかもな。代わりにエデンが加入すればバランスとれるだろ。

 個人的に今回ツボったのは、ソニアさんの勇姿と、ショタ蒼摩の声。こにたん、無理しすぎワロタ。エデンはちゃんと別役で今井さん呼んでるんだから、蒼摩もキャスト変えたれよ。

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「カンピオーネ!〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜」 4→3

 なるほど! 分からんかった! 最後の最後まで「あ、へぇ、ふーん」っていう話が延々展開される話だった。ぴかしゃと花澤、キタエリが牽引してくれなかったら途中で挫折してたと思うんだけど、挫折しても良かった気がする。

 「はぐれ勇者」→「僕H」とならんで放送タイミング的にはこれがラストに来る作品だったのだが、この恐ろしい三連星を全て受けきるだけのキャパが私にはなかったようで、これを見る頃にはもうヘロヘロの状態。おかげで、ただでさえ小難しいことをしようとしているシナリオを把握するなんて夢の又また夢。結局、「なんか分からんがどんどんハーレムがふくらみ続ける奴の話」という程度の理解しか出来なかった。…………でも、それで大体あってるよねぇ。一応「神の争乱」というのがメインテーマとしてあり、古今東西、様々な歴史、神話に刻まれた「神」が戦いを挑んでくる、っていうのがこの作品なりのこだわり、というかメイン設定。かろうじて覚えているだけでもアテナと戦い、オシリス神と戦い、そしてペルセウスと戦った。んで、その神話の設定によって相手の能力が分かったり、もしくは相手の性質が変わって作戦を変更したり、なんかちょいちょいタクティクスなことをしていた気もするんだけど、結局いつも決着は「女の子が助けてくれたよ! ありがとう!」だった気がするのは気のせいだろうか。そもそも、これの主人公が気持ちよく誰かに勝ったシーンってあったっけ? ……分からんなりに観ようとしたら、結局分からなかったというオチでした。割と早めに思考放棄しちゃったからなぁ。毎度毎度「しんどいなら観るなよ」と自戒しつつ、一応ゴールインしたから感想的なものを書いておかなきゃ、というレベルの接し方ですよ。

 結局これ、どうだったんでしょうね。原作ファンは満足したんだろうか。アニメから観てファンになった人はいるんだろうか。「古霊による戦争」というと、ちょっとニュアンスは違うが最近は「Fate/Zero」という大看板があった。あちらはシナリオラインもさることながら、とにかくufotableの超絶作画でバリバリ見せる、というのが最大のセールスポイントで、あれだけの「大戦争」をコントロールしきったあおきえいの手腕には惚れ惚れしたものだ。こちらの監督は草川啓造、アクションシーンの演出統制なら手慣れたものだと思うのだが、どうも今作のバトルエフェクトは今ひとつだった気がする。大量の剣が乱舞する技(通称アンリミテッドブレイドワークス)なんかも、あまり個々の武具にこだわりがあるように見えなかったから単なる散弾レベルだし、かといって「駆け引き」みたいな面でみせようとしていたとも思えない。そもそも主人公の能力(山ほどの動物)の効果と制限を視聴者が知らない時点で、何をされたって「ふーん」どまりなのである。「ホライゾン」みたいに設定に溢れすぎてギブアップしたいラノベってのはちょいちょいあったが、これはそんな「設定溺死」作品の中でも、ちょっと制作者側に配慮が足りないと思える残念なものだった。設定とかさ、バトルの制限なんかを観ていたら割と厨二心をくすぐられるものだとは思うんだけどねぇ。作るだけ作っておいて、それを活かすだけの筆力がないんじゃなかろうか。

 草川作品ということで応援したかったのは山々なのだが、残念ながら今回はスルーで。中の人的には、「はぐれ勇者」とは違って「いつも通り」のぴかしゃがおり、狂言回しとして花澤・キタエリらが配置されているというのは基本形。似たようなセッティングで「オカルト学院」だったらすごく面白かったのに。あと、小倉唯が順調に仕事を重ねており、ここではクール系の役で一稼ぎ。悪い仕事じゃなかったとは思うが、流石にあのエンディングはどうかと思う。何事も向き不向きはあるんやで。あ、でもアテナの中から出てきたメティスがきゃりさんだったのは笑った。わざわざ同じ顔のキャラ演じなくてもええやん、っていう。

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9月28日 ドラフト模様(ABR×3)
ピック順 【Thraxi】→【Mei】→【Alessi】→【Sangriter】→【Serra】→
 
 環境最終戦! でも! あんまり! 感慨深くない! そりゃねぇ、ラージエキスパンションとは言っても、あんまし回数重ねてない環境だからなぁ。記録上はこの環境になってから16戦やってるんですが、そのうち2回がM13、3回がキューブなので、事実上11回だけなんですよ。そう考えると縁の薄い環境だったなー。本来なら環境最終回だからこの環境の戦況データとかを書いていくのがいつもの仕様なんだけど、5つもノイズがあって、そこを区別しないで記録しちゃったもんだからあまりデータとしての価値がない。まぁ、なんだか思い入れの無い環境になっちゃったみたいなので、そっとページを閉じることにしましょう。

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「だから僕は、Hができない。」 5→4

 今作の場合、なんと放送途中で「製作が間に合わない」というギブアップ宣言を出して堂々と総集編を流すという失態をやらかしてしまった記録が残されているわけだが、これを是と見るか非と見るかで最終的な評価も分かれそうである。

 まぁ、そんな些細なこと以前に、「結局安定の紳士枠じゃねぇか」という意見が真っ先に出てくるのは間違いないことで、序盤の数話は本当に同じことを延々繰り返しているだけにしか見えなかったのでびっくりした。「良介が何かしでかす」→「イサラが怒る」→「脈絡があったりなかったりする触手モンスター登場」→「イサラが退治に向かうも、途中であっという間にエナジーが切れる」→「エナジーさえあれば……」→「良介が補充」という流れ。まぁ、主人公の最大の特徴が「無尽蔵なエネルギー補給」なのでこういうシナリオにしないと二人の仲が進展しないのは事実なんだが、流石にもうちょっとひねれや、と思うような天丼っぷりに、「いくらなんでもこれどうなのよ」と思うのは致し方ないところ。

 休止も挟んで後半はグッとシナリオも進むのだが、結局のところ主人公が「選ばれた存在」だったし、異世界に突っ込んでの雰囲気バトルというセッティングも他のラノベ作品と完全に同じになってしまい、この作品にのみ期待されているものなんて結局無かったのか、と失望することに。筋立てとしては本当に「ハイスクールD×D」なんかと一緒やん。主人公が配下かエネルギータンクかの違いだけだ。そういう見方をしていれば、この作品は本当に取るに足らない、あかん作品だったと思う。

 ただ、それでも何故か嫌いになれない部分があったのは、果たして何故なんだろう。いや、一番大きな要因は「キャラクターデザインが嗜好にマッチしていて、画が一番エロかったから」というのに落ち着く気もするんだけど。居並ぶ「カンピオーネ」や「はぐれ勇者」などと比べても頭一つ抜き出たおっぱい全開ぶりは、間違いなく今期エロアニメ筆頭である。そして、主な乳出し要員であるイサラの裸体が、スレンダーなりに良く描けていて、割と好きだったのである。毎週脱げるのを見ながら「ほんと、貧乳をネタにされる割にはちゃんとあるよな」と鑑賞していた。どう考えても美菜やイリアがでかすぎるだけなのである。しかも片方は偽乳だし。とにかく、「今期一番エロかった作品はどれか」と問われたら、素直にこれでいいんじゃなかろうか。

 そう割り切ってしまえば、冒頭で問うた「番組休止は是か非か」という問題も、自然に答えが出る。シナリオがどうでも良く、とにかく作画面で勝負しなければいけない作品なら、多少の失態はあったとしても、とにかく映像の精度を高めるのが第一の使命。それなら、適当な作画状態でお茶を濁すのではなく、諦めて1週落とそう、という方が正しい気がする。その結果として、今作は作画面がしんどかったエピソードは無く、毎回きちんとエロ要素が堪能出来るようになっていたのである。なら、頑張った方じゃないかと。私の中の高橋丈夫評が、どんどん「確実なエロ作画」の方に向かっているよ。違うんだけどなぁ、この人の画作りは不純な要素抜きで好きなんだけどなぁ。ま、いいか。

 というわけで、それなりにお仕事は出来たと思われる今作の中の人の話。褒めるべきは……下野かな……「インビジブル・ディクショナリー」のくだりとか、かなり飛び抜けたアホ要素もあった今作、主人公の良介の無茶苦茶っぷりを引き受けられる役者はなかなかいないだろう。ここしかない、という下野起用である。そして安定のエロさを誇る遠藤綾はもちろんであるし、脇を固めたきゃりさんや福圓先生も良い仕事をしてました。キュール役の西口杏里沙だけは初めて聞く名前で、実際に演技の方も「あ、新人だな」っていうレベルではあったが、そこまでひどいものではなかった。一応覚えておきましょうね。

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「貧乏神が!」 5→6

 ひょっとしたら、今期感想を書いてない作品の中では一番楽しんでいたかもしれない作品。「じょしらく」からの続きの時間帯だったが、同じギャグなのに方向性が全然違うから、いい刺激が2つ続く時間だったんだよね。

 中身としては、ごくごく普通のギャグアニメ。なんだけど、本当に「ジャンプ漫画」っていうのは良くも悪くも安心して見られるなーというのがよく分かる出来になっていて、適宜挟み込まれるシリアス要素が実に分かりやすい。いかにもジャンプ(月刊誌だけど)で描かれそうな、適度な長さの「イイハナシ」に、なるほどよい「友情・努力・勝利」が織り込まれている。「いきなり学校の倉庫が火事になる」とか、近所にものすごい落差の崖を持った公園がある、とか無茶苦茶なとこもあるんだけど、分かりやすくするためだから。ベタだろうがなんだろうが、こういうのを見ると安心する部分ってあるんですよ。映像面もすごくきっちりしていて、シリアスとギャグがボーダーレスに繋がっているんだけど、きちんとそれぞれでやりたいことが分かりやすい画作りになっていて、「ここは笑うとこ」「ここはストーリーを見るとこ」っていう区別がしやすい。各々のキャラクターが存分にギャグったあとに突然シリアスに移行したりするんだけど、そこに違和感がなくてドラマが観やすいのですよ。

 どんな温度でも見やすいドラマ作りが出来ていたのは、ひとえにキャラクターが魅力的だったおかげ。中でもメインヒロイン二人の勢いだ。市子は「トバし系花澤キャラ」の代表選手みたいな風格があり、えげつない黒さで作品の根幹を成した。なんだか妙な生い立ちのキャラなので最初のうちは「あんまり共感出来ないキャラだよなー」と思っていたし、実際に彼女がどういう交友関係を築きたいのか、今になっても謎めいたところもあるのだが、「変形ツンデレ」みたいな歪んだ根性はいつでも刺激的であった。

 そして、そこに仇なす紅葉。素直でまっすぐな鬼畜キャラであり、便利道具を出してくれるドラえもんポジション。貧乏神という特性があるのでデフォルトで引っかき回す役のくせに、作中ではちらほらと市子を気遣って友情パワーを見せてくれちゃうあたりがいかにも憎らしくて良い。今作の加速力をもたらしているのは市子の方だろうが、基盤を作って市子が走る土壌を整えているのは間違いなく紅葉であろう。

 他にも、ラブコメ要素があるので当然男性キャラには石蕗もいるが、こちらも朴念仁キャラかと思わせておいて意外と守銭奴っぽさが出てきてかき混ぜたりするし、途中参加の龍胆も他キャラに負けないだけのインパクトが出ていた。エロ坊主みたいな本来ならものすごく濃くなるはずのキャラがあくまでサブポジションで賑やかすだけになっていることからも、メインがちゃんと活きていたことは分かるのですよ。あ、でもうんこ神だけは結構強烈だったけども。こういうシンプルな作品がちゃんと面白いアニメになるのは良いことですよ。同じ感じで2期目があるなら是非ダラダラやってほしい。アニメオリジナルとかもやろうと思えば作れそうだしさ。実をいうと原作絵はアニメに比べるとそこまで好みじゃないので、あんまり原作を手にとって見ようかという気にはならないのだが、何故か原作者が描いていたアニメエンドカードはすごく好きだった。あのテイストの1枚絵の集合体で何かやってほしいなぁ。

 中の人については、とにかく花澤・内山というメインの2人だ。特に内山夕実については今作で初めて注目することが出来たので、中盤以降は本当に紅葉のあれこれを見てるだけで楽しかった。ここまでしっかりとキャラを作れる役者だという認識は全く無かったので、是非、今後は多方面で活躍してほしい。これだけの仕事が出来て音域も広い役者なんだから、かなり使いやすいし、いじり甲斐があると思うんだけど。そして花澤というと、セットで戸松も出てくるわけですよね。花澤・戸松が二人で暴れるアニメは名作。そういや、「撫子が!」っていうコーナーをずっとやってた謎キャラは一体何だったんだろう……

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「じょしらく」 6→5

 今期の核弾頭。なかなか評点が難しい部分はあるんだが、まぁ、無難なとこで。新谷良子さんの正しそうな使い方!(最終回感想。エンディング映像に一瞬だけ映ってたのが笑えた)

 視聴の途中でしばしば思っていたのが「そういやこれってシャフトじゃないんだなぁ」ということ。どうしても一番強く出るのが原作者の久米田のテイストなので、その方向性で馴染んでしまっているシャフトのイメージがよぎることが多かったのだが、これってれっきとしたJ.C作品(作中でお参りにも行ってたしね)。そして水島作品。久米田テイストのあくの強さでもって膨らませたネタに、折りを見てはっとするような、取り返しがつかないような、水島製の加速装置が混ざるという。よくもまぁ、ここまで無駄に放送コードにチャレンジする気になったものだ。誰が偉いかっていう話になると、最終的には「ここまでのネタにGOサインを出した上層部が一番偉いんじゃないか」っていう気もする。

 基本的には、作中でひっきりなしに言われている通りに「女の子の緩い会話を楽しむための作品」でしかないので、合わない人にとっては本当にどうでもいい作品だったと思う。楽しんでいる私みたいな人間でも、途中で「本当にしょうもないな」と思うこともちょいちょいあったし、全編を通じて笑いの勢いが維持出来たとは思わない。突拍子も無い話の展開は無駄に振れ幅が大きくてついて行くのが大変だったりするし、シャフトのように「話がしょうもないからとにかく画面で虚勢を張ってそっちでごまかそう!」みたいな姿勢でもないので、本当にだらだらしている時の平坦さは尋常じゃない。そういう意味では、どちらかというと「常日頃のテンション」よりも「あがる時と下がる時のギャップ」で楽しむべき作品だったのかも。こういう無茶なことが出来るのもやっぱり水島さんだなぁ、という気はする。

 この「どうせダラダラしているだけなので、何をいじっても許される」という流れを好きなように使ったのが、Bパートの東京観光パートだろう。首都圏に縁がない私のような人間にはよく分からないお話だったはずなのだが、アニメ版の「アド街」な「ご当地の面白いネタをとにかく放り込んでいきます」スタイルは実は新しい。「聖地商法」が賛否に割れて色々と問われている昨今、「別に聖地巡礼を狙ってるわけじゃないし」というユルい目的意識で「ついでにどこかに足場を固めておこう」という程度の拾いものを狙ったのは面白い効果だ。きちんと「落語」っていうテーマと繋がってないわけでもない……わけでもないわけでもない。落語の持っている「粋」「洒落」みたいな空気だけちょいともらって味付けしておくっていうバランスが良いね。いや、雰囲気ってマリーさんだけかもしれないけども。

 あとは中の人。今作はメイン5人(6人?)のみの作品。株を上げたのはマリーさんの中の人とキグちゃんの中の人だろうか。個人的に一番注目度が高いのは手寅さんの中の人なんですけどね。作中でもなかなか美味しい「防波堤体質」というキャラ付けをもらった「まともな」側の手寅さんだが、中の人・山本希望の抜けっぷりは割と貴重。5人の(若手の)中では一番腕があると思うので、話題作に出演したことから更にステップアップを狙いたい。中の人の愉快さで対抗できるのは当然マリーさんの中の人ってわけだが、こちらは中の人のインパクトが強すぎてマリーさんの印象が薄いです。いや、嘘だけど。マリーさんはキャラにも助けられて結構面白い味が出てきたかも。佐倉綾音の今後も楽しみですね。そしてびっくり新人小岩井ことり。最近は新人声優のデビューの仕方も固まってしまっているので、こういう出方をするっていうのはかなり珍しいパターン。声質のおかげで今後もチャンスはありそうな人材だ。うむ、こういう話題がちゃんと出せるのは良いキャスティングだと思う。毎回一言二言しかしゃべらなかったマスク役の中の人は、一体どんな気持ちでスタジオに通っていたんだろうね。

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「エウレカセブンAO」 5→5

 終わって無いじゃないですかー! ヤダー! どうなのよ、この打ち切り感は。アオ側のエピソードなんて確実に「さぁ、いざ最後の戦いへ!」エンドじゃないですか。ジャンプでいったら「メタルカメタリカ」じゃないですか。どうなのよそれ。一応完結編放送は決まっているみたいだが、その放送スケジュールはどうなのよ。流石にファンのニーズに合致してるとは言い難い方策だよ。「今 晩秋」っていう文字列は一見すると「今千秋」にしか読めなくて「え? 監督かわんの?!」とか思っちゃったよ。

 どう考えても尻切れトンボ。おかげでまだ「終了した作品」として評価することが出来ないという難儀な状態であるが、まぁ、これまでの過程を採点するとしたらこれでいいとは思う。7年ぶりの「2期目」っていうことで期待されてたくらいのものは、そこそこ提供されていたのではなかろうか。特に中盤への盛り上がりはなかなかのもので、エウレカの登場、そして2体のニルヴァーシュの共演シーンなど、旧作がうろ覚えでも思わずガッツポーズが出そうなサービスが用意されていた。戦闘シーンの描き込みなどはいかにもボンズ風のシャープな出来で、不自然なまでにうねうね動く納豆的ミサイル弾道なんかを見てると、ボンズ作品を見ているなぁ、という気にさせてくれる。7年経っても見たいものは変わらないだろうし、見せてくれたものもそこまで的外れなものではないのである。

 ただまぁ、打ち切りエンドのことは抜きにしても、後半の脚本の失速は勿体なかったとは思う。ゲネラシオンブル解体くらいまでは充分楽しかった。社長の見事な散り際なんかはすごく恰好良かったし、この作品は年上のおねーさまやおじさま方が恰好いい作品なので、分からず屋の子供たちに大人が説教したりなだめすかしているのを見ているのが一番楽しかった。その分、世界の姿が徐々に明らかになり、子供たちが自分の考えで動くようになってしまうと、どうしてもご都合主義が目立つというか、ダラダラとシナリオの要請に動かされている感があるというか、何をメインに見たらいいのかが分かりにくくなってしまった。シークレットの正体なんかはプロットとして悪くないデザインではあるはずなのに、あれのおかげで「対決すべき巨悪」というカタルシスを失い、アオやナルが「立ち向かうべきもの」の姿が曖昧になってしまったのが勿体ない。最終的にラスボスポジションはトゥルースになるわけだが、途中で女装したり愉快に飛び回っていたお茶目な悪役では、「絶対に倒さなきゃいけない巨悪」っていう感じがしないんだよね。トゥルースも単にわがままな子供だった、っていうオチだしなぁ。

 他にも、そんなトゥルースの立ち位置がブレたせいでナルなんて本当にお飾りみたいな立ち位置だったのが気になる。最終話では突如現れたお茶の間シーンで所帯じみたところをアピールしてみせたが、彼女がそれまでアオにやらかしてきたことを考えると、お前らそれでいいんか、というのは腑に落ちない。エレナのシナリオも腰砕け感が強く、あんだけ期待を持たせて「勘違いでした、てへぺろ」ですましてしまうのは流石にどうかと思う。今作で(おじさま方を除けば)一番キャラが立っていたのは間違いなく彼女だったのだから、彼女の物語でもう一山ほしかったところなのに。そんな半端なサイドストーリーを付けるくらいなら、もうナルとアオの関係を徹底的に掘りさげる方向の方が良かったんじゃなかろうか。

 むー、やっぱりシナリオラインに不満が残るな。アニメとしての基本点が高いだけに、そういう根本的な部分に不平が出るのはやっぱり勿体なかった。ま、まだ「完結編」が残っているので、そちらを見た後にはこうした批判が的外れになっている可能性もあるわけだけども。むしろそうなることを期待したい。

 中の人については、やっぱりおっさんが恰好良かった、というのが一番だな。社長とかイビチャとか、そのあたりのキャラが輝いていましたよ。ガゼルも割といい立ち位置だったか。そのあたりの中の人が大変よろしいのです。あと、エレナはキャラがキャラなだけに、珍しく小見川声が「いいかも」と思える出来だった。これって、もう慣れなんだけども。フレアの中の子、大橋彩香も新人の割に良い仕事をが出来ていたと思います。今後に期待。ただ、それに対してアオの中の人は結局馴染まないまま終わってしまった。貴重な「若い男の子」なんだから大事にしたいところだが……まだスキルが追いついてないなぁ。ナルの中の人も同様。この2人にのめり込めなかった、っていうのも今作の難点の1つだったよなぁ。

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「SKET DANCE」 4→5

 気付いたら1年半もやってたんだね。そして、気付いたらそんだけの間欠かさず見てたんだね。終わってみると、それはそれで寂しい作品だなぁ。これの後番組が「銀魂」っていうのがらしいといえばらしいのだけども(ラストの提クレバックでのハイタッチが完全に戦隊オマージュでちょっと笑った)。

 最初のうちは、原作も大して好きじゃないので期待せずにダラダラ見ていた作品だったのだけど、考えてみりゃ、同じような時間枠でやっていた「銀魂」アニメもものすごく人気があった。ジャンプアニメの伝統として、アニメ化すると尺稼ぎのためにオリジナル要素をガンガン入れ込んでくることになるわけだが、そこがアニメなりのオリジナリティとして味になる場合があるのが良いところ。もちろん、今の「トリコ」みたいにどーでもいい話で水増しされるとどうなんやろ、ということもあるんだけど、本作の場合は「銀魂」寄りだ。いや、実際にはほとんどオリジナルは挟んでないはずなんだけど、アニメ独自の「あそび」が、この作品の基本線であるギャグのテイストといい感じで噛み合った。

 あとは個々のクリエイターの好き放題出来る場所として有効活用されてるな、っていうのが終わってみての印象。川口監督は元々パロディやいじる系のネタは得意な人だが、そこに集まってきたサポート勢もきちんとそういうテイストを理解した上で、良い意味で「ぶっ壊す」方向に進んでくれた。原作が地味、というか弱い部分が多いので、アニメでそこを盛るだけ盛ってくれたことで面白味が増したのは間違いないと思う。つい最近だと71話とかすごかったし、66話とか61話とかも面白かった。ウォン老師絡みのネタも、アニメだとやりたい放題出来るので笑えるのが多かったし。対比的に、シリアスのときも真正面から描いてくれているおかげで原作にある「臭み」が薄れて見やすくなっていた。全体的に、「良いアニメ化」だったのではなかろうか。こんだけ長いことやっちゃうと原作もほぼ使い切ってしまっているんだろうけど、2期目とかがあれば、それはそれで嬉しい作品である。

 アニメにして面白くなる、ということは、それはつまり中の人フィーバーということでもある。最初のうちはどやねん、と思っていた吉野ボッスンは、今ではこれ以外無い、と思えるレベル。最初からハマってるな、と思った姫子・スイッチは言わずもがな。特に姫子については、この作品の根幹とも言えるキャラなので、毎週毎週全力だったうりょ子には本当にお疲れ様と言いたい。今じゃすっかり彼女のイメージといったら姫子一本になった。他にもサブキャラが大量に出てくる作品なので、その1人1人が賑やかで良かった。最終回のキャストロールとかえらいことになってたしな。意外なところではダンテがね、存外面白くなってたんだよね。あとはキャプテンかなぁ。キャプテンいい女だなぁ。特に声が。

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「超訳百人一首 うた恋い。」 5→5

 初見の印象がそのまま最終話まで続いた、そんな印象の作品。決して「熱烈続編希望!」とかいう見方をしていたわけじゃないけど、ここでしか見られないものがあるということで、実は案外楽しみに観ていたのです。

 先に気になった点を挙げておくと、冒頭の業平パートなんかで顕著だった「無理矢理現代要素を交えたネタパート」の部分、レースとか、宇宙遊泳とか、そういうものを混ぜてまさに「超訳」といった趣で導入をしてくれる部分は、この作品のギャグとしてのテイストが一番強く表れる部分。どうせ「これが本当に真剣に描かれた百人一首のお話ってわけではないんですよ」というスタンスは明示しなければいけないし、それなら度が過ぎたおふざけをしても問題無いとは思うのだが、やっぱり本編の造りがかっちりしているだけに、別にそう言う別方向に視点を振るようなおふざけはいらなかったんじゃないかな、という風には思う。いや、あってもいいんだけど、せいぜい「都での牛車レース」みたいに、一応その時代でも不可能ではないくらいのネタをベースにしてもらって、「この時代の人はそんなこと言わんやろ」くらいのユルさでぼけてもらった方が、その後の本編に没入しやすい分、親和性は高かったんじゃないかと。まぁ、毎回違う方向からネタを引っ張ってくるのは大変なので、なかなかバランスを取るのは難しかったとは思うけども。

 もちろん、いきなり不満点から挙げたということは、それ以外の部分には満足したということでもある。特に、毎回毎回とっかえひっかえ男女の関係性を描いているだけだというのに、それぞれの「恋物語」にきちんと見せるべき部分、中心となる物語が個々に存在しており、それを和歌が山場となるように構成して1話1話に織り込んだという構成は実に端正だった。馴染みにくそうな古典の世界を適度にギャグやお色気で崩して見やすいようにしてくれていたし、だからといって歌に紡がれるような気持ちまで茶化すわけではなく、その時々の文化の味わいがきちんと見えるようになっていた。冷静に考えてみりゃ、こんだけ乱雑に惚れた腫れたの物語が飛び交っているのだから、「和歌集」なんて言っても現代の携帯小説とやってることは大して変わらないはずなのだが、やっぱり古来日本人が持っていた「色」の文化っていうのは、1つ1つの話にけれん味があって良い。ちょっと嘘くさいような絵柄も、この「古代スイーツ祭り」みたいな絶妙な味付けを、胡散臭すぎず、かといって重すぎず、丁度良い「アニメ絵」として見せてくれていたと思います。これもカサヰケンイチ監督のほどよいさじ加減のなせる技なんでしょうかね。

 あとは中の人の話。この手の文化だと目がいきやすいのは男どものキャラの方だったりする。主人公だと思っていた藤原定家は実際中心的な物語に絡むわけじゃなかったのであんまり見せ場がなかった気もするのだが(最終話は良かったですが)、作中作で描かれる野郎どもの濃いこと濃いこと。あまりに多くて覚えてないくらいだが、藤原道長が檜山ってのだけちょっと笑ってしまった。そして、そんな男性陣に迫られるヒロイン勢がこれまた粒ぞろい。「和テイスト」ということで、いわゆるアイドル的なきゃぴきゃぴ声の声優は控えめ。序盤から早見沙織、遠藤綾といった大和撫子ボイスが舞台を彩る。後半のクライマックスとなった紫式部が小林ゆうっていうのは最初どうなんだろうと思いながら聞いていたのだが、さすがの画伯、あけすけな感情をぶつけるとその声は武器になるな。そして最後はやっぱり……ね。今期、「死してなお思い人に歌うことの大切さを教え続ける女性」役が2つ目です。

 実はかなり豪勢な中身だった気がするこの作品。もっと注目を浴びて、続編が編まれてもおかしくないし、同じような方向性で、古典文学、近代文学なんかがもっとアニメ化されたら面白そうである。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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