最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ところどころ安易すぎる気がする第7話。ほんと、どう評していいのかふらふらしてる悩ましい作品なのです。
ついに彩陽が、クリスが歌った。「私に歌わせるな!」というどこか厨二じみた台詞とともに、「歌が大嫌い」と突っぱねるクリスがいよいよシンフォギアを覚醒させる。これまでの戦いは決して歌うことなく聖遺物の力だけで戦ってきたわけだが、そのクリスがいよいよ伝家の宝刀を抜いたのだから、その威力たるや……と思ったけど、「盾か?!」「剣だ」というよく分からない問答の末に割とあっさり翼にブロックされてしまう。なんだ、大して強くなってませんやん。この世界の破壊力は歌唱力に比例しないのか。あげく、それまでの行動とどこが変わったというわけでもないのに、突如フィーネさんに首を切られてしまうという釈然としないリストラ劇。これまでもフィーネさんはクリスを道具として扱ってきた描写があったものの、それでも利用価値があったから使い続けていたわけで、ここで突然切ってしまうのもどうかと思うのだが。こないだの大臣殺害事件で開発関係が一気に進行したのかしらね。 結局クリスは天涯孤独。自分がいったい何者なのか、ひたすら「話すこと」「理解すること」を推してくる響・翼コンビとの関係をどのように構築したらいいのか、思春期の少女のように悩みまくっている。途中で出会った迷子の兄妹に、「暴力を暴力でおさめても意味が無い」「喧嘩するから仲直りが出来る」などといった道徳倫理を学び、いよいよもってフィーネさんと話をつけに行った。さて、クリスは来週も生きて登場することが出来るのか。いっぺん三重唱をやってほしいので、ここで死ぬわけにはいかないのだけどね。 そして、かたや「話せば分かる」と説こうとする響であるが、自分のこととなると親友との友情ですら話して分かってもらえないという。もちろん、クリスの関係との対比でこんな状況になっているとは思うのだが、「一番あったかい場所」であるはずの未来ちゃんから絶交宣言まで出されて傷心の響。親友が流した涙が、そのまま彼女の涙にシフトする演出が、互いに望まぬ別離をよく表している。ただ、やっぱりどう考えても未来ちゃんの怒り方が理解出来ないんだよね。そりゃま、秘密を作って嘘をついてたんだから怒ってもいいとは思うんだけど、その後で官僚から国家機密云々の話は聞いたわけでしょ? 響にも事情があって話せなかったことを第三者に保証されたんだから、そこは友人として理解してあげてほしいものだ。そんなにひどく怒るようなもんでもなかろうに。女の子って難しいね。 また、今回も所々に作画が残念すぎる箇所があるなど、どうにも安定しない作品である。シナリオが安易なのはいいとしても、理解しがたいのは避けてほしいところ。先週までの流れなんかは悪くなかっただけに、今回みたいなシンプルな友情関係だけでも表出しきれていないのは口惜しいのである。了子さんのあくどさなんかは割といい雰囲気作ってるんだけどなー。全く分からない厨二全開の設定単語集をみゆきちがべらべらと独りごちるシーンなんかは、意味がさっぱり分からないけど面白いのよ。 まぁいいや。ラストに現れたフィーネさんのゴールドクロスみたいな衣装はなかなか面白そうだし。こうなれば確実にみゆきちも歌い始めますね。「タイトルなんて自分で考えなさいな」みたいなの希望。 PR
さらば沖縄第7話。すっごく動いたみたいに見えるエピソードなんだけど、結局この作品のゴールは非常に軽いのです。これはこれで。
乱入コンビは樹下さんと有沢さんという。かやのんの方が樹下さん、ゆかちの方が有沢さん。共通点を探すなら、どちらも狂言回しという名の接着剤だったということ。樹下さんは思っていた以上に良い子。傷心旅行の身の上で海人に助けを求めてみたものの、その場にイチカがいるということを理解して、しずかに身を引くことを選択した。先週から続いた場面は、本当に取り乱した上でのうっかりシーンだったわけだ。そして、一時的に異物が紛れ込んだことにより、イチカはよりはっきりと自分の気持ちと向き合うきっかけが出来た。もちろん、沖縄に来るまでのあれこれでそのあたりの感情は自他共に認めるものになっていたはずなのだが、イチカに足りないのは切迫感。唯一のライバルと思われる柑菜があの体たらくでは、「別に無理せんでも」という気になるのも仕方ないだろう。そうでなくても、イチカはいつしか旅立つことが決まっているともいう。自分の未来を理由にして感情に蓋をしていたとしても仕方ない。しかし、樹下さんの存在が、彼女のそんな停滞感をそぎ落とし、非常に直接的なアプローチが発生するまでに距離を縮めさせた。 そして有沢さんが強引に引き起こしたのは、美桜の裸族カミングアウト事件。今回最大の事件となったこの馬鹿馬鹿しくも魅力的なイベントだが、考えてみりゃ、確かに彼女は自宅のシーンだととんでもない格好をしていることが多かった。どうでもいい視聴者サービスなのかと思っていたが、まさかこんなところでシナリオに絡んでくるとは。今まで単なる当て馬だと思っていたのだけど、これで美桜もずいぶんキャラが立ってきた。少なくとも、勢い任せのゆかちキャラ程度ならばはね飛ばせるくらいに。「本物の天然はずるい」ってのは真理だなぁ。弱みを武器にして攻めてくるっていうのは、本当にたちが悪い。 ただ、ぎりぎりのタイミングまでは、「美桜は単なる困った裸族キャラでしかなく、哲朗は相変わらずのスルースキルで美桜の気持ちに気づかずすり抜けるんじゃなかろうか」と思っていたのだが、勢い任せで告白までいっちゃったんですよ。そして、哲朗の方もまんざらでもない。血気盛んな青少年が、丸裸の女性を見て黙ってられるわけもないし、あんな相談を持ちかけられた上で特別な感情を持つなっていう方が無理だしなぁ……でもさ、哲朗も言うに事欠いて「困ったら相談しろ」ってね。「ちゃんと俺たちがフォローするから」って。パンツはき忘れた女子が出てきてどうサポートするってんだよ。替えのパンツをみんなでキープでもしとくのか。 ま、そんな細かいことはどうでもいいのだけど……柑菜ちゃんがなぁ。今回は2対2の構図がはっきりしてたから、余った「2人だけの女子会面子」の寂しさが……幸せになれるのか、なれないのか……
アニメでないものの終了後感想を書くことはあまり無かったのだけど、(多分)人生初の戦隊ヒーローシリーズ終了イベントであるので、記念に記録だけ残しておきたい。
男の子に生まれてきたというのに、私はこれまでほとんど特撮ジャンルに興味がなかった。幼少の頃にレンタルビデオで「ウルトラマン」は一通り見たのだが、自分の世代に応じた戦隊ヒーローを応援したという記憶がほとんど無く、大きなお友達になってからも、アニメばかりに興味が向いて、特撮には手をつけていなかった。そんな私が突然戦隊シリーズを見始めるきっかけとなったのだから、この作品が私の人生に与えた影響はかなり大きかったといえるのではなかろうか。少なくとも、この1年に限って言えば、その存在感は非常に大きかった。 思い返してみると、この作品を見始めた導入は、知り合いに教えられた「スーパー戦隊ヒーローゲッター」だったはず。「無茶な歌詞の歌がある」というので教えてもらったその歌には、確かに聞いたことがある懐かしの戦隊名が入っており、あまりに簡潔にまとめられた歌詞もなんだか笑えて、面白そうな雰囲気を醸し出していた。そして、今年の戦隊が「35周年記念のお祭り作品」であるということを知ったのである。かつて、仮面ライダーも同じようなイベント(ディケイド)があったと思うのだが、あのときも「お祭り騒ぎをやってるらしいけど、ライダーとか知りませんし」というのでノータッチだったのだ。平成ライダーは色々とコンセプトがややこしくて、途中から食いつくのが難しかろう、という引け目もあった。しかし、戦隊ヒーローだったらそんな小難しいことを考えずとも良いのではないか、という期待があった。35個あると言われても、どうせちょいちょいとモチーフをいじっただけの似たり寄ったりなシリーズ、おもしろ半分でその博覧会を見てみるのも悪くないかもしれないと、そう思ったのが春先のこと。 それが気づけばここまで見られるようになったのだから驚きだ。やはり、35年の歴史の蓄積は伊達ではなかったということか。見れば見るほど過去のシリーズへの興味が拡大し、気づけばさかのぼってのシリーズ視聴も実現している(Youtubeの東映公式に感謝である)。きっと来週から「ゴーバスターズ」も見続けることになるんだろう。私のように「今年から」いきなりガッツリ入門した人間はそこまで多くないかもしれないが、「歴史の重み」そのものをテーマとして持ち込むというコンセプトは実に見事に結実しており、初めて見る私でも、「これはきっと面白い戦隊ものだったんだろう」ということが予測できる。もちろん、「やらなければいけないこと」が多すぎて詰め込み過ぎのきらいはあったと思うが、作っている側もそうした責任を放棄せずに仕事をこなしていたし、なんと言ってもメインライターがアニメ脚本でもおなじみの荒川稔久氏というのもありがたかった。「戦隊もののシナリオなんてワンパターンでつまらないだろ」という色眼鏡をいくらか外して「荒川さんがやってるなら面白いに違いない」と視座を変えることが出来たからだ。 すでにおっさんになってしまった後で大変恐縮ではあるのだが、今後とも、新たな戦隊と仲良くやっていきたいものである。マベちゃんたちは1年間本当にお疲れ様でした。まだ春先にライダーとの決戦が残ってるけどな!
ひどかったな!(多分ほめ言葉) 第7話。もう、展開的にはどう考えてもラスト1話前の展開。当然主人公は怪盗帝国。まっすぐやってもそれなりに面白そうな展開だったけど、もうね、ほんとね。
突っ込みどころが多すぎていじるのも馬鹿馬鹿しいくらいなんだけど、本当に夜中に大声あげて笑ってしまうので迷惑な話。今回はバキネタとプリキュアネタがやたら多かったのは何故なんだろうな。1期の頃からやたらバキ押ししてた部分はあったけどさ。結局この作品がメインでおさえたいのはどのあたりのネタ回しなんだよ。 そして、単なるパロネタをばらまくだけなら、いくらでも他に似たような作品はあるはずなんだけど、この作品独自の異次元のボケが同時進行で襲いかかってくるのが厳しい。今回も本当に駄目駄目駄目駄目駄目なミルキィホームズのクズっぷりが加速しているのがたまらんかった。そりゃアルセーヌ様も暴れたくなるわ(ウーロン茶で)。わざわざ自室にバーカウンターまで作って酔っぱらっちゃうんだからそりゃ大変。ただ、明坂ボイスでくだ巻いてるとどうしても房子に見えちゃうんだけどね。 そして、今回堂々の主人公だった怪盗帝国の格好良さ。特にメインをつとめたストーンリバーさんのイケメンっぷりが大したもの。忠義心溢れる生真面目キャラと、普段変態行為にしか存在意義がないトゥエンティが、ここぞのタイミングで共闘する友情パワーのアツさも良い。まさにクライマックスの盛り上がりだ。やっぱり色々と必殺技を隠し持ってたんだな。まるで打倒キン肉マンのスペシャルホールドを温存していたアイドル超人たちのごとく。たとえ太刀打ち出来ずとも、彼らの忠義はきっとアルセーヌに伝わったに違いないよ。でもアルセーヌ様強すぎたけどね。この人トイズ必要ないレベルで強いんだな。その勇姿だけでももう満足だけど……さて、このアニメの主人公ってだーれだ?
ビジョンに映ってたのはモモレンジャーとオーレッド、第7話。いや、正確には「何となくそれっぽい戦隊ヒーロー」だったと思うんだけど、モモレンジャーだけやたらまんまで、顔に☆の時点でオーレッドしかいないっていう。まぁ、すごくすごくどうでもいいことですね。
かれんビー完結編。Aパートは、再び対峙した兄妹の身体と身体のぶつかり合い。互いに負けるはずがないと叫ぶ兄と妹が、無駄過ぎるアクション動画でスペクタクルアクションを繰り広げるという。いや、確かにすごそうに見えるんだけど、実際はいわゆる「超作画」でも何でもない、シャフトらしい「抜いた」動画である(それでも普段を考えるとかなりがんばってる出来だけど)。火憐ちゃんのすさまじい攻撃の数々も「動き」としての意味はほとんど無く、あくまで毎度毎度のイメージ映像と同じ程度の意味しかない。わざわざ忍登場シーンだけ「イメージ映像」なんて断り書きがついているのは、非常にレベルの高い自虐ネタである。 強いて意味を見いだすならば、2人の会話に何度も飛び出した「強さ」という尺度において、火憐がどのようなものをもっているか、ということを表示する作用があったととらえるべきなのかもしれない。カポエラじみたアクションからのフランケンシュタイナーやら、おまえの通っている道場はいったい何なんだ、という突っ込み待ちの丁々発止のやりとりは、こけおどしとしても充分機能してはいたけどね。そして、最も大事な要素としては、これだけの大激戦を繰り広げたにも関わらず、阿良々木さんは一切火憐ちゃんに手を出していないのである。彼が「語り」以外で積極的に働きかけたアクションは、最後に火憐ちゃんを抱きしめた部分だけである。お兄ちゃんも大変だ。 Bパートは、いよいよ相対した貝木と、ガハラさん・阿良々木さん連合の対決。このお話のクライマックスパートと言ってもおかしくない場面なのだが、一切盛り上がることなく、淡々と会話を進めるだけで全てが片付いてしまうという恐ろしい展開。およそアニメとして、エンターテインメントとして成立していない終劇である。「巨悪」として描かれてきた貝木が単に町を去る、というだけでは何の解決にもならないし、ガハラさんや火憐ちゃんの過去を考えた時にそれでいいんかい、という不満もボコボコ出てくるであろう。 そして、この作品の阿漕なところは、「それでいいだろ」という主張を、非常に直接的な形で作中の人物たちに「いいわけ」させてしまい、何となく成立したことになっちゃう部分だ。ガハラさんの「だまされるやつが悪い」という「史上最も悪い」発言に始まり、「火憐ちゃんも自業自得」や「過去は過去、それ以上ではない」といった発言から、「未来の解決がうやむやでも、このエピソードの満たすべき条件はすべてクリアした」と言い切ってしまっているのだ。ずるいし、ひどいと思うが、この作品の場合、「それでいい」のである。そこに文句をつけてしまうと、作品すべてが本当に無駄しかなくなる。これを認めるか、作品自体を無かったことにするか。無体なオールオアナッシングを迫られては、「じゃぁ、しょうがない」と言うほかないじゃない。 一応、西尾維新らしいくどくて冗長な言い回しなどに潜ませて、それなりに構成に工夫は凝らされており、たとえば最後に交わされたガハラさんと貝木の問答が、結局一切お互いに「交渉」の要素を含まない一方通行のかぶせあいであるところや、序盤の火憐ちゃんと阿良々木さんの言い合いが、かつての貝木と火憐ちゃんの争いの写し鏡になっている点なんかは、やっぱりそつがない。最後の最後をガハラさんの最大級のデレで締めてすべてを吹き飛ばすあたりもずるっこい。あんなこと言われちゃ、それまでのだらだら展開なんか吹き飛んでしまうやないか。やっぱガハラさんメインヒロインだなー。
2月17日 ドラフト模様(DKA ISD×2)
ピック順 【Thraxi】→【Alessi】→【Serra】→【Metallica】→【Sangriter】→【Mei】 「闇の隆盛」3回目。なんだかね、この環境になってから、確実に全員のピックのスピードが落ちてる。やっぱり難しい環境なのかねぇ。先頭のパックでデッキを強く束縛するロードクリーチャーが飛び出すっていうのは罪作りなものよね。また、これまで基本的にスルーされる存在だったはずの黒が一応力を増し、「1パック目が強ければそこそこがんばれる」という状態になっているのも根深い。ここでかぶっちゃうと本当に地獄絵図だもんなぁ。かといって白も今までのようにすべてを受けきれるほどの余裕も無くなってきてるし、赤もクリーチャー不足が相変わらず。安定してるのは青、それに使いやすいスペルが増えた緑くらい? でも、色を決めちゃうとそんなことは目に入らないから……きつい環境。
圧倒的カルタ回、第6話。この手の賑やか長屋ものは個々のキャラの掘り下げだけでも数話カウント出来るわけだが、安易なだけにきちんと作るのには神経を使う。そういう意味では、今回は本当に丁寧な作りで、やるべきことをちゃんとやれたな、という感じ。
これまでのエピソードでも要所要所で存在感をアピールしてきたカルタちゃん。花澤ボイスの天然木訥キャラというイメージは充分に培ってきたわけだが、今回はそうした積み重ねを大々的に見せるお披露目回といえる。理科の実験中に焼き海苔をあぶったり、調理実習の最中に唐辛子をかじり始めたり、謎だらけの彼女の行動だが、基本原理はきちんと存在しており、今回明らかになったのは、「基本的に卍里が好き」というもの。二人とも精神性が幼いので男女の恋愛というところまでは行っていないみたいだが、彼のためには平気で身を投げ出したり正体を明かしたりするし、普段の奇行も卍里のことが気になっての場合が多い。そんなカルタの行動を見て、ちゃんと卍里もナイトたろうと努力しているので、なかなかほほえましい関係だ。まぁ、カルタは卍里じゃなくてあの蜻蛉のSSなわけなんだけど……変態ウサギを蜻蛉にくっつけてこの2人を幸せにする方法はないものなんでしょうか。 今回はカルタのほわっとした性格さえ出せればそれで良かったわけだが、その陰でこっそりと凛々蝶の精神面でも進展があった。若い身空で突然授業中に「発情してたのか」とか言っちゃ駄目。概念としては間違っていないのがまた困りものだが、本当に不器用な娘だこと。そういえば今回初めて気づいたのだが、凛々蝶って鬼の先祖返りだから「天の邪鬼」な性格なのかな? だとしたら……いや、特に何も無いけど。あと、カルタが「頭は悪いが本能的に物事を理解している」っていう性格も、思考能力がほとんどないくせに妖怪としてはビッグネームなしゃどくろの先祖返りとしての能力の一環だと考えると納得出来るような、出来ないような。そもそも死者のありようの一種であるがしゃどくろに子孫がいる時点で謎すぎるんだけどさ。難しいことは考えちゃ駄目。物事の本質は見極めって、カルタさんも言ってましたから。 シンプルな萌えキャラと愛らしい萌え狸のカップルという、全面的に応援したいほっこりエピソードを締めるのは、毎度おなじみ主要キャラの歌うキャラクターソング。そして、花澤香菜に歌わせるときには台詞要素多めにすると破壊力が上がる、というのが「恋愛サーキュレーション」によって得られた人類の叡智。卍里との関係性を優しく歌ったオリジナルソングは、ふわっとした映像とも相まって実にハートフル。先週のエンディングの記憶を優しくケアだ。まぁ、最近の花澤さんは歌唱力もそれなりにあげてきているので、普通に歌わせても面白かったと思うんだけどね。これはこれで。やっぱり「恋愛サーキュレーション」の時と同じようにパステルカラーのイメージになるのよね。
テンション落ちずにさらにあげてきた第2話。このアニメ、すげぇな。理屈抜きでアニメーションだけで見せようとする作品ってのは、最近の地上波では希有な方向性な気がします。
物語の中心は当然マトとヨミの関係性に収束する。その間にカガリが挟まり、友情物語に軋轢と懊悩が混ざる、筋立てとしては実にシンプル。カガリの怪我の原因が明かされた部分に関しては「なんじゃいそら」と思う部分はあったものの、わずか8話で走りきる作品なので、削れる要素はサクサク削って描きたい場面だけに絞り込んでいるのは潔い判断ともいえるだろう。ヨミに対して激昂するマトの台詞回しなんかはどう考えてもおかしいし、厨二病とも違うどうしようもない痛々しさを伴っているのだが、この作品が体現したい「象徴性」の妙を鑑みれば、こうしたどこかズレが感じられる脚本も味わいの一部といえるかもしれない。マトがどれほど素っ頓狂な発言をしたところで、所詮は女子中学生の吐いた言葉に違いは無く、異世界で大活劇を広げる謎のヒロインほどのギャップは生まれないのだから。 今回のエピソードのおかげで、夢世界でバトルを繰り広げるブラックロックシューターとマトたちの世界の対応関係はおおよそ確定したといえる。もちろん前回からほぼわかりきっていたことではあるのだが、一応ブラックロックシューターがマトに対応しており、それぞれヨミやカガリにも対応する「人物」がいる。そのことが、ヨミに彫り込まれたハートの入れ墨によって確定し、アウトラインはずいぶんすっきり見られるようになった(一応前回までのお話だと、「何の関係もない2つの平行世界」の可能性があったのでね)。また、マトが夢世界のことをきちんと「夢として」見ていることも明かされたことで、彼女は夢世界のブラックロックシューターの影響を直接的に受けることがある、という事実も明示され、2つの世界間のつながりも見やすくなっている。まだ「マトが寝ていないタイミング」で夢世界の描写が現れる部分などについては想像の余地は残るが、あとは感覚で処理出来る部分だろう。 などとシナリオラインについてはくどいともいえる確認をとっているが、それもこれも、細かい考察を抜きにして動画面を楽しみたいがため。1話目は今石洋之コンテだったからすごかったけど、2話目はどうだろう、と心配していたら、なんと2話目も今石さんだった。それだけで脳汁吹き出すってもんですわ。はったりを効かせまくった夢世界バトルのアニメーションの気合いの入り方が尋常じゃなく、今回は鎖を使った一連のモーションや、謎のマカロン砲を特大マシンガンでぶち抜いていく様子などがけれん味たっぷりで楽しめる。現実世界とのリンクが明示されたことによって、彼女たちが持つ諸々の武器やアクセサリの意味を考えることが出来るようになった部分も楽しく、作中ではほとんど触れられていないにも関わらず、「2つの世界が密接にリンクしながら動いている」というのが画の力だけで伝わってくるのがすばらしい。アニメーションという媒体を使って「少女たちの心の戦い」を描くというコンセプトが、実に見事に結実しているのである。 夢パートと比べるといくらか地味な印象の現実パートだが、マトが多用する「色」を主題とした思考パターンや、「小鳥遊」という名前に込められたいくつかの含意など、なかなか細かい部分にも労力が裂かれていることが伝わってくる。カガリの吠えたける表情なども真に迫って描けているし、全く毛色の違う2つの世界にも、通底した信念があることが伝わってくるのだ。 そして、わずか2話で強引にクライマックスまで持ち込んだ無茶なシナリオを必死でくみ上げているキャストの面々のパワーといったら。沢城・喜多村。この2人だったら「こういうシチュエーションでこういうイメージが作りたいので、全部アドリブでお願いします」っていってもものすごいものを作ってくれそう。この2人について行けるようになっているだけで、花澤香菜も大したものだと思う。これ、ずっと聞いてたい作品だなぁ。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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