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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まつらいさんは真っ白です!! 特別編2回目。なんかねぇ、ホントに吉野屋先生のキャラはねぇ……もう、最後の鼻歌パートなんて中の人の魂の叫びじゃねぇか。いや、心配してた沙英さんの中の人もボチボチ他人の心配してる余裕は無くなってきてるけど……

 特別編2回目は、1回目と違って多少変化球気味の演出を交えた印象重視の演出が多めになった。特にAパートでは絶望少女ばりの音声エフェクトが多用されたし、Bパートは本当に無駄遣いと思えるようなよく分からない動画枚数の割き方や、押し引きによる同じ画面の回し方、細かく切り替えるカット割りもいかにも強烈なシャフト風、といったアクの強さが印象的。誰の手によるものかと思ったのだが、コンテを切っている進藤里子という名前は見覚えが無いのですよ。「☆☆☆」の時に1話コンテを切っていたらしいのだが、シャフトの若手なんだろうか。今後気をつけて見たい名前。

 で、具体的な内容はというと、Aパートはカーテンのお洗濯なお話。原作読んだ時もそうだけど、このお話を見てると「カーテンって……洗濯せなあかんのか……」と不安になるよね。うちのカーテン、一体何年……いや、考えるのはよそう。とにかく、ヒロさん主導でひだまり荘総出の屋外イベントだ。水遊びイベントってことで、裾をたくし上げたゆのっちがなかなかキュート。方言ネタで自分を責める乃莉も、なかなか見られない姿が拝めて眼福。ほんとに、この子らはどうってことない日々が楽しそうでよいね。……今度晴れた日に風呂場でカーテン洗ってみようかな……

 Bパートは、吉野屋先生のヒップアタックから幕を開ける焼肉パーティー。校長の台詞、ホントに一言だけだったんだけど、吉野屋先生の尻をくらうってのは、役得だよね。吉野屋先生のわがままボディ、是非とも中の人に……いや、何でもない。

 たまの散財に可愛い店子たちを迎えた大家さん、なんか気持ち悪いくらいの動画で描かれた彼女の好き放題な勇姿は、わずかな登場シーンながらもインパクト抜群。彼女のキャラクター特性を表す酒に煙草に博打に女(女子高生の制服)。本当に駄目な大人の代表格みたいな人なのに、どこか憎めないのは愛ゆえか。大家さんのキャラ造りのためにわざわざスタッフから煙草を借りて来てイメージトレーニングを行うみゆきちの存在感も流石だ。

 それにしても不可思議なのは、ひだまり荘の面々の生活様式の多様さである。貧乏キャラ宮子が焼肉屋で3kg分全力で喰っていたことは当然であろうが、ゆのっちは高校2年生になるまで焼肉屋に行ったことが無かったんだ。いや、おうちでご両親に溺愛されて育ったので、きっと家の焼肉も美味しかったんだろうとは思うんだけど、3人こっきりの核家族世帯なんだから、焼肉屋にくらい連れて行けばいいのに、とは思う。牛タンについては……いや、誰しも1回くらいは思うよね、「この枚数だと一体何頭の牛が犠牲になったんだろう」とかね。色々とキャラクターたちのバックボーンが想像出来るのがこの作品の面白いところですよね。各々名字すら明らかになっていないというのに。

 さて、この2本でとりあえずスペシャルはお開き。早く4期が見たい、という気持ちばかりがはやるが、ここは慌てず待ちましょう。慌ててもひだまり荘はやってこないものね。

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11月4日 ドラフト模様(ISD×3)
ピック順 【Sangriter】→【Thraxi】→【Metallica】→【Serra】→【Mei】→【Alessi】
 
 人間って現金なものね。ピック中とかさ、随分慣れてきたもんだから「この環境は各色にも全然違うギミックがあって、ピックも熟練度を要する実に難しいものだ。うむ、なかなか面白いリミテッド環境だな」とか言いやがるの。1回目のドラフト終わった後にあんだけ酷評してたくせに。ごめんなさい。いや、でも慣れてくると見えてきますね、ピック中の分水嶺とか、「ここでこのカード引いとかないと後で取り返しのつかないことになる!」とか。全体的にカードが弱体化してるのは本当なんだろうけど、それならばそれなりに、やりたいことも、それをやらせないことも出来るっていう。まぁ、一番楽しむためには、勝つのが必須なんだろうけどね……ちなみに、順位は前回のドラフトとほとんどおんなじ。

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 眠い、日程キツイ、とかおもいつつ、会場が近所なうえに無料、予約の必要無しのイベントってことで、行かない理由は一つも見あたらないので行ってきました。今回は京都産業大学で行われた「放送祭 –CROSS-」というタイトルのイベントです。ゲストはあの、しゅが美こと佐藤聡美大先生だ!

 ちなみに、京産大は以前も1回だけ行ったことがあったなーと思ったら、数年前に若本規夫が来た学祭の時だった。俺にとって京産大は「声優が来るところ」。

 事前予約無しの当日入場ってことで、一応余裕を持つつもりで開場50分前くらいに到着。案の定、既に会場前には200人を越える列が出来ていました。箱が大きかったおかげで余裕で入れたんだけど、俺が並んだ後も続々と列を形成していたので、ひょっとしたら入れない人もいたんじゃなかろうか。平日に僻地で行われたイベントってことで、多少目算を誤った人もいたんだろうね。いやぁ、無駄足にならずにすんで良かったです。並んでいる時に係員が叫んでいた「列は1人1列でお願いしまーす」っていう声の意味がよく分からなかったけどな。

 さて、人生で2度目の生しゅが美となりましたが、もう、イベント中は終始ニヤニヤしっぱなしです。いや、俺だけじゃなくて、多分会場にいるほとんどのオーディエンスが1時間ニヤニヤしっぱなしです。純粋に気持ちの悪い集まりですね。でも仕方ないじゃない。良すぎるんだもの、生しゅが美。ほんと、イベント回しが達者でそつのない娘やで。この安心感は同年代の若手の中では破格なんじゃないでしょうか。ソロイベントだったおかげでず〜っとしゃべりっぱなしだったし、これ以上ないご褒美を頂いた気分です。

 学園祭イベントにしてはものすごくカッチリした作りの催しで、ほとんど完全台本でしゃべってるんじゃないか、というくらいの完成度。前説やってた学生が甚だ滑り気味だったのは切なかったけど、司会の人とかナレーションの人とか、多分大学の放送関係機関の中軸なんだろうね。しっかり「イベント作りをしよう」っていう意識の高さが見えて感心した。イベント中も全くとちらなかったし、上手くファンの呼吸と合わせてイベントを回していたんじゃなかろうか。ただま、しょせん学生のやることなので、逆に少しくらいゆるくても良かったかな、という気がしないでもない。後半には緊張もほぐれてきてて、いい具合にあそびが入って馴染みやすくなっていたし。このあたりのさじ加減はなかなか難しいところ。いや、総合的に見て、実にしっかりしていて良いイベントでしたよ。この手のイベントでは確実にプレゼントが当選しないことを除けばね……いや、すげぇ倍率だから俺みたいにくじ引きであたったためしがない人間には無理に決まってるんだけど。

 個人的に一番楽しかったコーナーは中盤の朗読コーナーですかね。しゅが美本人も是非やりたかったと言っていたように、声優業の真骨頂が堪能出来るのは、やっぱりこういうところです。朗読というと事務所の先輩である桑島法子も生業にしてるけど、是非しゅがにも似たような恒常的な朗読チャンスが欲しいところ。題材も今回の「不思議の国のアリス」みたいに声質にあったファンシー(かつややクレイジー)なのが良いですね。ぶっちゃけ、朗読聴いてる時になんだか泣きそうになりました。それくらい声が良い。

 今年のしゅが美のイベント参加は今回が最後になるそうで、また来年以降の遠征イベントに期待したいところであります。とにもかくにも、企画進行をやって下さった関係者のみなさん、お疲れ様でした。

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 東京はタコが多い町、第17話。私みたいにほとんど東京を知らない人間には勉強になるアニメだなぁ。あれだろ、電車に乗ると毎日違う「今日の標語」がオリジナルアニメーションで流れる街だろ? いいとこだな!

 さて、前回までがサブキャラエピソードの充填回という位置取りだとすると、今回からいよいよ作品の主題たる高倉家の中へと食い込んでいくことになりそうだ。おかげで、今までは分かりにくい部分が多くてついていくだけでヘトヘトになる本作だったが、今回のシナリオは分かりやすい進行になっており、真っ直ぐに中身を楽しむことが出来る。まぁ、それでも相変わらず何がなんだか分からない部分もあるのだが……

 これまで描かれてきたのは、ゆりの内面や夏芽の内面など、実際には16年前の事件とは関係が薄い部分だった。そして、プリンセスの影も次第に薄くなり、ろくに生存戦略すら見られないというないがしろな状態。しかし、今回はようやくコール有りの生存戦略が施行され、その中では全裸陽鞠による完全アウトなサービスまで披露。視聴者が陽鞠のあられもない姿にうわーって叫んでいるその隙に、プリンセスが「お前には何とかすることが出来る」と冠葉に宣告するという重要な要素も描かれている。陽鞠が倒れたあの晩に、冠葉はプリンセスから直々に「お前ではもう陽鞠は救えない」と言われていたはずだったが、今回、プリンセスはそんな冠葉に救いの手を差し伸べている。相変わらずピングドラムがなんなのか教えてくれないプリンセスの言葉をどの程度信じていいのかも分からないが、これをきっかけに、冠葉はもう少し生産的な、前を見た行動が出来るようになるのだろうか。

 そして、今回最も大きな変革がもたらされたのは、なんとあの時籠ゆりの心境であった。これまではるかな高みから見下ろしていたかのようなゆりの振る舞いだったが、苹果との行動を繰り返すうちに、どうやら過去に色あせていた桃果との想い出も強烈に蘇ってきたようだ。彼女の生きる理念の1つとして、罰するべきは高倉の血筋である、という強い想いがあった。そして、そのたった1つの信念が、彼女を多蕗との結婚にまで至らせた原動力になっていたようである。実に直接的な手段で陽鞠を亡き者にしようと企てたゆり。その計画はすんでのところでもう1人の闖入者である夏芽に阻まれたが、彼女こそが、冠葉や晶馬が恐れていた「高倉を許さない者」であるのは間違い無い。生娘と年増のよく分からない日記争奪戦の結末は、どちらに転んでもあまり高倉家には幸せな結果にはならないようである。

 そして、そんなゆりの意志をどう受け止めているのだろう。未だ謎が残り続ける最後の登場人物、多蕗も動き出した。ゆりと2人で話し合っている時には「既に高倉の子供達には何の感情もない」と言っていた多蕗だったが、意外なところからゆりの計画に介入、そのまま苹果と陽鞠を自分の手元に置くことに。さぁ、彼の桃果に対する思いは、一体どこに着地するのだろうか。

 今回最も焦点が当たっているのは、間違い無くこの多蕗とゆりの桃果への想いということになるだろう。最も象徴的なのは、2人が語り合う夜の自室のシーン。2人が揺らすシャンパングラスの中には、光輝く東京タワーのシルエットが揺れている。彼らが手中に入れて揺らすこの東京タワーは、過去に桃果が「改変した」この世界の象徴ともいえるパーツである。彼らは今でも、桃果が産み出したこの世界を愛し、そして桃果を失ったことを悔やんでいる。あの時から別たれた2つの世界については、多蕗がついていたテーブルに置かれたグラスのシルエットも示唆的な図案を描いており、1つのグラスから同じように2つの影が伸び、「分かれた世界、有ったかもしれない世界」の存在を示唆している.桃果がいるからこそ得られたはずのこの世界に、既に桃果はいない。そんな理不尽を前にして、多蕗は一体どんな行動に移るのだろう。

 実際に昇ったことが無いからしらないが、彼が苹果たちを招待したあの巨大なエレベーターは、どうやら東京タワーのもののようにみえる。この「東京タワー攻防戦」が、まずはこの作品世界の行く末を決める1つ目の勝負になるのだろう。……なんか、CCさくらの1期みたいだな。

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よくも、よくも、第29話。事ここに及んでこの衝撃。やっぱり油断出来ない「へうげもの」。

 まず先に軽い方から片づけていこう。数寄者の回りには数寄者が集まる。北条を制圧し、関東にその覇権を伸ばした豊臣の築城計画に荷担する織部さん。いつの間にやらその名前は諸処に響いていたようで、石垣山城の下見の際に、小堀作介との面会を果たし、なーんか気持ち悪い出会いとなってしまった。数寄者って、こんな連中ばっかりなんだろうか。声が勝杏里でこの気持ち悪さ、なんか、嫌なのに癖になるな。

 その他、東の龍こと伊達政宗もよく分からん奴だし、この世界の武人たちはどっか間違ってる連中が多い。そして、そんな中でも一番間違っちゃってるのはやっぱり織部なんだな。前回「死んでたまるか」と力強く心に誓っただけあって、戦場に出たときにはチキンと誹られても一向に構わないようで、ひたすらに自分の身を守る謎の板ブロックを徹底。もう、戦国BASARAの小早川もびっくりのディフェンスっぷりである。結局、今回戦場を離れたシーンでもず〜っとあの板を背負ったままだったしね。どんだけ死にたくないねん。っていうか、その板でどんだけ守れると思ってるやら。一時は戦場で刀を振るって必死に戦ってたこともあったのにねぇ。人間、未練が出来るとみっともなさは増しますね。いや、命あっての物種とは言うけどさ。

 さて、今回の主人公は、なんといってもそんな大事な大事な命を途絶えさせてしまった山上宗二であった。山の庵で利休と感動の再会を果たした宗二。自らの浅はかさを利休に詫びると、既に解脱を果たしていた利休に逆に頭を下げられることに。互いの若さ、堅さを過去のこととして笑いあうことで、二人の間にあった亀裂は、いつの間にかすっかり取り払われていた。離ればなれで過ごした日々のおかげで、二人は改めて、お互いの持つ価値を確認することが出来たようだ。

 残された問題は、宗二の現在の立場である。秀吉の派手好きに嫌気がさし、喧嘩別れして北条についた宗二。あくまで謀反者である宗二が再び利休と手を取り、未来の茶席を作っていくには、どうしたって秀吉の許可が必要である。秀吉に頭を下げ、帰順を認められなければならない。あの激情家の秀吉に許しを求めるのは並大抵のことではない。とはいえ、一度は微妙だった利休と秀吉の関係も、一連の事件の中で和解を見ている。「自分が進言すれば秀吉も許してくれるだろう」と利休は自信ありげだ。

 しかし、彼らはあの石田三成のことを忘れていた。利休が進言し、宗二の帰順を問う形の査問会。宗二の詫びの言葉もスルスルと出てきたまでは良かったが、割って入った三成が取りいだしたるは、宗二が書き連ねた過去の見聞録。そこには、義憤に任せた彼の「本当の思い」が綴られていた。結局、その思いを秀吉の前で曲げることが叶わず、宗二は、最後の最期まで秀吉に苦言を呈することを抑えられなかった。たとえ命がかかっていようとも、自らの数寄は、自らの信念は曲げられぬ。それが、山上宗二という男であった。彼に与えられたものは、秀吉の「やれ」という無情の一言のみ。竹林で名竹を物色していた利休の下に、三成によって届けられた宗二の首印。破局の幕開けが、そこに込められていた。

 今回はもう、この宗二殺害の一連の流れがたまらない回になった。冷酷な三成の重々しい宣告から始まり、息苦しくなるような主義信条のせめぎ合い。そして、闇夜に展開される衝撃の宣告まで。今回もBGMの使い方が絶妙なことに加え、いつも通りに光と闇のコントラストで見せるカット割りと演出がたまらない。特にインパクトがでかかったのは、利休に首印を届けた三成の描写だ。利休の煽り視点で見あげた三成の目が灯明の火を映して明々と燃え、彼がこれまでずっと秘めていた利休への敵愾心をむき出しにして投げ捨てた木箱。この作品において、「木箱」というツールは大抵の場合には中に名品を収めた状態で出てくるために、「乱雑に投げ捨てる」というシチュエーションはなかなかお目にかかれない(一回織部のいる船にぶん投げたことはあったけどさ)。そうした状況下で、三成は立派な木箱を唾棄するようにふいと投げつけるのである。これ以上ないくらいに、三成の「数寄への反発」「利休への嫌悪」を映し出した行動といえるだろう。

 そして、いざ箱を開けた後の利休のリアクション。これまで、なかなか本当の感情を見せることが無かった不気味な老人、利休が、身も世もなく慌てふためき、自分の本心をさらけ出して憎しみを露わにする。それでも、絶叫するでもなく、のたうち回るでもなく、白目を剥き、ぽつりぽつりと呪詛の言葉を漏らしながら、竹筒を握りつぶすのである。このシーンの想いの籠もり方と漏れ方が、本当に怖い。何が怖いって、よりにもよって漏らした台詞が「よくも我が親友を」とかじゃなくて「よくも真の侘び好きの目を」なのだ。どこまで行っても、この人の業の深さってのは底が見えない。

 さて、せっかく穏便に進んでいたこのお話、これでまた動乱の中へ……

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 気づけば今年も、もうこんな時期なんですね……11月に入り、一般投票がスタートしました、第6回声優アワードでございます。

 昨年の結果は、様々な波紋を呼ぶものになった(少なくとも俺の中では)。今年はそうしたファン層の反応もみての選出ということになってくると思うのだが、それに加えて、近頃の声優業界は何ともきな臭い状態になってしまっているので、いちファンとして非常に心苦しいのである。僕らは単に、声優という職業を慈しみ、裏方で働く声のプロフェッショナルのお仕事を楽しみたいだけなんですよ。声優を応援する時はね、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……なんか、そういうもの。

 まぁ、そんな状態ではありますが、何とか声優業界にも明るい話題を提供して欲しい、年に1度のお祭りでございます。余計な勘ぐり抜きにして、とにかく楽しんだら勝ちですよ。一体今年はどんな様子になるのか、いつものように予想していくことにしましょうか。
昨年度以前の予想感想はリンク参照。

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なんかをハメたら処女じゃなくなったらしいですよ、第5話。まー、この作品にそんな迂遠なエロ要素なんて誰も求めちゃいないと思いますけどね。ゆかりんボイスは素敵だけどエロとはほど遠いんだよなぁ。

 さて、今回はそんなラストの小ネタを拾いつつも、もうAパートが全てである。アバンからいきなりものすごい凝った構図でダイナミックなアクション活劇を見せてくれた、対ピーヴィー戦の大クライマックス。まるでイヌカレーのごとき妙なイメージ映像を交えつつ、カット割りの妙で見せる大沼演出の味を残したキレのいい構成で、最後の「悪あがき」を徹底的に悪辣に、醜く。もう、ホントにたまりません。脳汁だらだらです。

 何が凄いって、やっぱりビッチさんの中の人のかっ飛びっぷりである。これまでもベアトリーチェやテレスティーナなど、下衆な美人(何故か全員金髪美女だ)を演じてきた大原さやかであるが、今回のピーヴィーさんの輝き方は尋常ではない。喉をかきむしるような渇いた叫び、嘲笑、絶叫、嗚咽。これが出来るか、大原さやか。これが似合うか、大原さやか。ファン冥利に尽きる最大のご褒美。正直言うと、下衆が下衆として落ちていくピーヴィーの断末魔のワンシーンは、あまりの入り込み具合に涙が溢れました。この昂ぶりは久し振りです。年に数回あるかないかの、たまらない感情。これがあるから声優ファンはやめられない。ありがとうございます。ありがとうございます。

 この作品、地味に見るべき点が多い、今期の伏兵だと思ってます。

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この世界はロリっ子中心、第3話。前回まで冷徹非道に敵国を叩いていた軍人さんが、お姫様を前にすると急にやさしいお兄ちゃんになっちゃうのは、この世界の理を体現しているように見えるぞ。ホント、村田蓮爾ワールドのロリっ子は可愛い。前作のアルも容赦無く可愛かったし、「シャングリ・ラ」の3大ロリの破壊力も抜群だったし。

 さて、今回はこれまでのような戦争シーンはあまり登場せず、崩壊してしまった一国家をどのような心情で復興させるか、という気構えを問うとともに、「空賊」という存在を少しずつ明らかにしていくエピソード。前作で馴染んでいる人間からすると当然のように受け入れられる大量のヴァンシップ乗りたちのコミュニティも、冷静に考えてみると、なんやらよく分からない集まりには違いない。そのイデオロギーも分からないし、どの程度の技術を擁した、どの程度の戦力なのかも明示的ではないだろう。それを、ファムたち内部の人間ではなく、ミリアという外部からの目を通して観察させ、中立的な視点から解説していく。

 国を滅ぼされ、流浪の身となったミリアから見れば、命の恩人たる空賊たちも、野蛮な盗人には違いない。国の威信でもあった巨大戦艦は解体されて部品として売られていくし、姉との想い出の品も火事場泥棒的に処理されてしまっている。ミリアは決して頭の悪い女性ではないので、それが仕方ないことであるし、自分が口出し出来る問題ではないことくらいは分かっているだろう。分かっているだろうが、それでも姉の無念、父の無念を思えば、黙って見ていることが出来なかった。細腕1本で何とかしようと駄々をこね、自分の世界を殻で囲ってしまいたかった。

 ここで空賊たちがあきれ果てて彼女を見捨ててしまえば、それはそれで話は簡単だったかもしれない。しかし、ファムはミリアの必死の様子を見て、決して見捨てたりはしなかった。リリアーナやトゥラン王との約束のこともあるだろうが、その本心は、親を失い、居場所を失ったミリアの姿を、「空賊のない自分」と重ね合わせてのものであろう。もとよりファム自身も身寄りが無いはずの子供。誰かの善意で救われたのならば、その善意は他の困っている人間に向けられるべき。ファムのまっすぐな姿勢が、ミリアの頑なな心を次第に解きほぐしていく。心の傷を癒すまでには至らないだろうが、彼女に新しい家庭の断片でも与えられたのなら、それは意味のあることだったろう。

 戦争描写が少なかったおかげで、綺麗な画面でゆっくりとこの世界のあれこれを堪能することが出来た、ようやく訪れた日常回。別に戦艦がゴウンゴウン動かずとも、ただ空を駆ってくれればこの世界の美しさは確認出来る。いささか説明不足の感も残っている人間関係だが、1人1人の心情を分解し、少しずつ画面に落とし込んでいけば、次第に理解は追いつくだろう。掛け値なしで安心して見られる1本だと思います。ロリっ子ファイト。

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 アニメシャワー最後の砦にして口直し、第4話。今期屈指の「重たい」時間枠であるアニメシャワー、「シャナ」「Fate」「ホライゾン」と「がっつり重たいバトルで見せる」作品が続くので、この作品まで心底真面目だとどうしようもなくなるところだったのだ。だってさ、1時間半ずっと速水奨のラスボスボイスを聞き続ける時間帯なんだよ。おかしくね? 他にも吉田さん→セイバーの川澄コンボとかもある。でも、この作品だけは出演キャスト陣の雰囲気もがらっと変わるんだ。まぁ、ファンタジーってくくりで言うと、この作品も充分ファンタジーなんですけどね。

 で、毎回どこか間違ってるような、それでいて正統派なガチンコアニメっぷりで勝負を仕掛けてくるこの作品だが、今回はオープニングからしてかっ飛んでいる。前回のラストで登場した新キャラ、シャガさん(もう漢字とかワカラン)をフィーチャーしたスペシャルオープニングをわざわざ描き下ろし、シャガさんワールドを全面的にバックアップ。おかげで綺麗に1話完結で1ヒロインの魅力をお伝えすることに成功している。ま、正直言ってシャガさん自体は割とありがちなヒロインだし、そこまで魅力的かと言われるとピンと来ない部分もあるのだが(当方、花ちゃん×梅ちゃんコンビだけで満足なので)、大量のサービスシーンも含めて、今まで作り上げてきた馬鹿馬鹿しい世界観を維持しつつ、至極まっとうなラブコメに仕上がっている。佐藤とシャガさんがツーカーで何度も同じ会話を繰り返すシチュエーションを利用したギャグと告白シーンなんかは、なかなか上手い脚本なんじゃないでしょうか。全体的に見れば本当にそつのない出来だし、個々の要素を抜き出すと、1つ1つの品質は無駄に高いのである。

 個人的には花ちゃんのBL爆走っぷりや、梅ちゃんの何者にも変えられないガチ百合超特急っぷりが最大級のご褒美。なにげに佐藤を足蹴にしてる梅ちゃんはものすごい姿勢になっていたりするのだが、ダイナミックな動きもしれっと混ぜ込んでしまえるのがこのはちゃめちゃアニメの良いところ。男友達に「制服貸して欲しい」と頼まれて理由も聞かず平気で持ってきて渡しちゃう花ちゃんもこっそりポイント高い。ちょっとずつヒロインの数が増えてきて1キャラ1キャラの印象が薄くなることが懸念されるが、花さんはこのまま突っ走って欲しいもんです。

 そして、今回はなんといってもスタッフが全力で推してきたシャガさんに反応しなきゃいけないんだろう。結果はどうあれ、オープニングが一大シャガさんフェスタになっていたのは見応えがありましたよ。そして、シャガさんの中の人は加藤英美里である。前回の登場シーンで第一声を聞いた時から思っていたのだが、低めの音域で、なおかつ「年上の女性」を意識した英美里の声は、なんだかサトリナと同じカテゴリに入っている気がする。このままそっち方面のニーズに広がりがあれば、あの「姉キャラ」を総ナメにしてきたサトリナ的領域に入ることが出来るかもしれないぞ。普段のきゃっぴきゃぴした英美里の声とはまた違った印象になっているし、もちろんその上できっちりキャラも作ってきている。本当に器用な娘だ。

 そして、英美里はお歌も上手いのだな。オープニングがキャラソンだったわけだが、これがまた何度も見て、聞いていると癖になる出来。そう言えば「英美里のキャラソンでオープニングがオリジナル仕様、そのコンテを切るのが板垣伸」という組み合わせは、あの「化物語」5話の八九時真宵版オープニング、「帰り道」と全く一緒の組み合わせじゃないですか。「帰り道」の時には網膜に焼き付くくらいに繰り返し視聴しました。板垣監督が作るフィルムは、本当に根源的な快楽中枢を刺激するみたいで好きなんですよね。今回もシャガさんがカラオケで歌うイメージをベースに、ダンス演出に真っ向勝負しており、これも何度でもリピートしたいクオリティです。たまりませんなぁ。

 あ、アニメ本編に全然触れてないや。まぁ、もう突っ込む部分も無くなってきたから、「どんな謎の組織やねん!」とか思わずに、穏やかな気持ちで観ればいいんじゃないかな。ただ、佐藤が目的の弁当の中を見て、その魅力を延々説明するシーンでは、この作品に対して一番持ってはいけない感想を抱いてしまいました。

 「もう、そこまでいうなら定価で買ってやれよ……」

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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