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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 イカれちまったぜ! 第16話。いや、イカれてんのは知ってんだけどね。ここんところ、一週間にピングドラム1話と「ウテナ」2話を見なきゃいけない生活なので、もう何が正しいのか分からなくなってきてますよ。こえぇよ、この合法ドラッグ。

 前回の時籠ゆり編に続き、今回はまさかの夏芽回である。「ペルソナ4」と続けて放送されるおかげで、スーパー堀江タイムになってるよ、この時間帯。そして、高倉家、荻野目家、時籠家に続き、本作中では4件目の「親子関係に問題ありまくりの家庭」ですよ。ほんと、この作品では「親子」や「家族」っていう関係性が一切安らぎに繋がっておらず、各々のキャラクターの一番根深い問題を生み出すリソースにしかなってないのが恐ろしい。こんだけ問題がある家族しか出てこない理由は前回分析した通りだけど、それにしたって、ここまで歪んだ家族観を立て続けに産み出されると、脚本を作っている人間は大丈夫なのかと心配になってくるほどだ。

 加えて、これまでの時籠家、荻野目家の場合、真剣な家族の悩みをそれなりにシリアスも交えながら描いてくれていたのでまだ理解の範疇にはあったのだが(いや、荻野目家は海洋生物コントメインだからあれもひどいんだけど)、今回の夏芽家のエピソードは徹頭徹尾ギャグテイストで統一してあり、問題の根深さをどこか別の次元、別の概念レベルにまで転化させているので混乱の度合いが段違いである。でも、どうせ今回ギャグっぽく扱ったテーマも最終的には大きな問題に絡んでくるんだろ? どうせそういうことをやるアニメだよ!

 夏芽家のエピソードの幕を開けたのは、意外にも真砂子の従者である眼鏡メイドさん。中原麻衣ボイスの時点でただものじゃねぇな、ってのは分かったけど、なんと本邦4人目の生存戦略空間への招待客になるというサプライズが展開された。せっかく久し振りの生存戦略だったのに、高らかに宣言するプリンセスの声がなく、まさかの吹き出しスタート。そこから謎の575バトルを経ての着やせメイドサービスシーン撮影会へ。「撮影してるカメラマンのかっこの方がよっぽどエロいやないか」とか「祖父の代から務めてるメイドのくせに、なんでそんなにピッチピチなんだよ」とか、突っ込みどころしかないワンシーン。

 そして、そこからは夏芽の独り語りによる、祖父との関係性の回想。なんかよく分からない理由で別離している父親との関係性を取り戻すために、諸悪の根源たる祖父を亡き者にしようと思い悩む夏芽がひたすら繰り返して祖父の殺害を夢に見てしまうという天丼コントだが、連発するシュールなシーンのおかげで悲壮感も緊迫感もありゃしない。さりげなく発揮される祖父の変態性は、なんでそんなキャラにする必要があったんだよ、という意味の分からないクドさ。「夏芽家の男子たるものぉ〜」って言ってたけど、あんた1代で財を成したんだったら、先祖代々の謂われとか無いですやん。

 散々暴れ回り、愉快なテンションでウンコちゃん呼ばわりまでしていた祖父が、ギャグのテンションを維持したままにフグ毒で即死。めでたしめでたしかと思いきや、その情念は呪いとしてマリオへ。更にフグ毒攻勢で真砂子を追い立てた結果、姉は中毒、弟は犬神家。夢うつつで彷徨う夏芽は、あの苹果たちの運命を隔てた「黒電車」の中で冠葉を見とめるも、冠葉は声の届かぬ「扉の向こう」へと消えた。世界を変える、その選択へと。

 どこまでが回想? どこまでが夢? どこからが現実? 何が何だか分からないまま、夏芽は無事に生還した。マリオも無事だ。彼女は絶対に「あちら側」に行かないと心に誓った。渡瀬は、そんな彼女を見ても静かに笑っているだけであるが、「黒電車」の中では彼の隣にあの帽子を被ったマリオがいた。プリンセスオブクリスタルは、オープニング映像でも分かる通りに「渡瀬と同じラインに立つ者」である。同じ帽子を被ったマリオも、渡瀬と同じレベルを保つ存在であるかもしれない。必死で守ろうとする2人の兄を手玉に取る「妹」としての陽鞠、そして必死で守ろうとする姉を手玉に取る「弟」としてのマリオ。この符合が一体何を意味するのか。

 さっぱり分からないことはいつもの通り。毎回主観視点すら変わるのでエピソード感のブツ切り感も半端じゃない。それなのに、何故こんなに続きが気になるのだろう。怖い。そして、能登麻美子の歌がトラップとして使われ、あげく燃え上がるというその事実も、怖い。

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駄目だ……認めるわけには……今期実はコレがトップレベルに楽しめているなんて、そんなことを気づかれるわけには……いや、大丈夫だ、75営業日こらえられれば……

 ぐたぽよ〜! 楽しいなぁ。もう、「アフレ湖」1本だけでもいいくらいに楽しい。あけこ、振り抜きすぎ。やっぱりあれプレスコやったんか……この3人の配置、絶妙過ぎるぞ。みもりんが完全に受け側で残り2人の攻め姿勢が強すぎるのが楽しいんだろうな。

 なんかさぁ、今年度はどうでも良さそうなショートアニメにハマる率がやたら高い気がするんですけど。日本のアニメ文化はどこに行こうとしているんだ?

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一笑一笑、第28話。ほんと、憑き物が落ちたように幸せな顔をした利休を見てるだけで、なんだかものすごい違和感があるのはどうしたことなんでしょうね。なんか白いし、白いし!

 色々な問題が前回で片付いていたこの世界だが、意外なことに、世間的にはそうも言っていられない状態。東の北条が腹を決めて豊臣への反旗を翻し、豊臣軍は「未開の地」である関東までの大遠征を行うことになった。普段から数寄だ茶の湯だと騒いでいた面々も、この大事には武人としてのつとめを果たさねばならない。自分が産み出した器が歴史に名を刻むまで死ねぬ、と気を吐く織部なんかはある意味ものすごくモチベーションが高いと言えるのかもしれないが、一度は平定された天下において、この新たな進軍は再びの動乱を予感させるものだ。

 火種の内実は、豊臣政権下における、利休のスタンスにあった。侘び好きを究めたストイックな利休の姿勢は、既に落ち着いた現在においても、回りの人間には多大な影響を及ぼした後である。また、憑き物が落ちたとはいえ、利休は「フルオリ以上の化け物で馬鹿者」であるから、調子が乗ってきたら誰にも止められない圧倒的な爆発力がある。新たな寺門の寄進や、秀吉に依頼された数寄屋の設計など、その才覚は縛られていた時代を飛び越えて、化け物の名に恥じぬ突っ走りっぷり。これを良しと見て高め合うのが、織部たち数寄者たちだが、これを意に沿わぬ暴走と見て腹に据えかねる人間もいるのである。

 秀吉自身は、既に利休との関係性に1つの決着を付けているように見えた。数寄屋の出来についても褒め言葉を残しているし、世継ぎが生まれて上機嫌の状態ならば、一介の茶人のやんちゃなど、気にするようなものでもなかろう。今大切なのは、目の前に控えた戦なのだから。また、そんな秀吉の背中をずっと支えてきた秀長も、改めて利休の重要性を説いている。各大名の信頼も篤い「父親替わり」を、最後まで手放さぬようにと、病床に伏した身で繰り返し訴えている。

 そして、そんな秀長が挙げたもう1つの名前が、山上宗二である。秀吉の華美趣味に嫌気がさし、織部の行きすぎた数寄に辟易して京を飛び出した頑なな数寄者。彼がたどり着いたのは、あろう事か敵方北条の懐であった。宗二の身柄をどのように扱うのか、今後の豊臣の世では、1つの指針となる重要案件である。そしてまた、秀長の次に控えた大切な腹心である三成が、利休の覚醒を良く思っていないというのも気になる部分であろう。いつか利休のわがままを抑え込んでやろうという彼の目論見は、一度は秀吉が諦めて通過した心境そのものである。戦の無い時代ならば、数寄も勝手に羽も伸ばせるものだが、そこに武力と政治が介入すれば、単に善し悪しで決められるものではなくなってくる。「怪物」利休をどのように処理するのか。各々思惑渦巻く戦国の世に、まだまだ波乱は続きそうである。

 でもまぁ、織部の様子を見ていると、そんな真剣な悩みなんて馬鹿馬鹿しく見えてきますけどね……利休の手柄を聞いて思い切りふくれ面で悔しがる様子や、美濃焼のセールスチャンスに一世一代の勝負を賭けに行く無駄な気合いなど、ほんとにこの人はそっち方面の頭しか回らないんだなぁ、というのがよく分かる。大丈夫、回りにはあなたの理解者ばかりですから。まぁ、家康の息子、後の二代将軍秀忠にはちょっと嫌われちゃったみたいだけどね……そらまぁ、10歳の子供が初対面であんな耳かきのお化け渡されて、興味持てっていう方が無理な話だとは思うけどね……親父さんも無骨者だし。

 このアニメを見ていていつも思うのは、こいつらあんまり歳取らないよね。いや、秀吉や家康はそれなりに老けてきているのだが、主人公である織部が全然年を取っているように見えないのである。そして、奥さんも全然衰えてこない。もう、結構いい年なのに、ずっといい女のままなんですよ。織部さん、夜の生活は恵まれてるよねぇ。

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 チーズカツカレーカロリーたけぇな、第3話。ま、カレー+カツで更にチーズだから、これくらいはいくか。このくらいのボリュームになるとそこそこ単価も高いので、半額だと嬉しいよね、とかあまり関係無いことを思ってみたり。

 さて、このアホ作品も早くも3話目なわけですが、次第に全体的な構成は落ち着いてきた感があります。今回も、いかにもといった風情の「主人公が自分の活動の本質を確認して、仲間との友情を確認する」というお話。これがバスケットボールや野球だったら、ジャンプでもマガジンでもよく見かけるような、お手本のような少年漫画になるわけです。ただ、この作品の場合はそれがちょっとズレてるだけでね。ひょっとしてこれが、亜城木先生の目指す「邪道な王道バトル」なのか……いえ、違いますね。

 幸か不幸か、まだ3話目なのにこの世界の不文律に完全に馴染んじゃっているので、特にこの無茶苦茶なシチュエーションにも疑問は感じなくなりましたよ。「猟犬全員が弁当にありついてるってことは、結局半額弁当っていっぱいあるんじゃねぇの?」とか、「弁当を手にした人間を攻撃出来ないってんなら、スタートダッシュと場所取りだけで勝負が決まるんじゃないの?」とか、そんな突っ込みは微塵も浮かんできません(あれ?)。

 そして、この作品のバランスの良さは、そうした「慣れによる刺激の沈静化」と、お馬鹿テイストの分配がきれいに出来ていること。今回も、メインとなるシナリオは「王道っぽい流れ」だったのだが、その前に導入部分として梅との対立を描いた「謎のストリーキング」のエピソードが挟み込まれている。この部分は、全力で振り抜いた馬鹿。燃えさかる焼却炉に全裸で突っ込んで火傷で済むあたり、相変わらず下野ボイスの主人公の頑強さは特筆ものだ。また、作品の売りの1つでもあるご大層な動画部分がこちらのシナリオにも現れており、半裸で全力疾走する佐藤の様子が、回想形式を挟むことによって、何故か2回も語られるという構成。しかも、曲がり角で急カーブする場面は2回でテンポを変えてくるという念の入れようだ。よほど「見せたい」画面だったのだろう。こういうところでいらん刺激を提供してくれるのが、本作のこすっからいところであり、楽しいところである。

 あとはまぁ、ヒロイン配分が良い。というか、妄想たくましい花ちゃんが良い。もともと中の人もオタク気質のある「その道の人」でもあるので、BL妄想も含めた下世話な態度が妙にしっくり来るんだな。そのくせ、割り箸を介した間接キスについては意外と鈍感だったり、なんだか微笑ましいところもさりげなく表現されているのだ。それを取り囲む槍水、白梅のキャラもちゃんと立ってるし、ハーレムものとしても案外楽しいのですよ。槍水先輩って、やってることはひどいけど最近じゃ珍しい「普通にいい人」なヒロインなんだよね。

 次週からは英美里も登場するのか。なんか、本当に若手花盛りの声優群が少数精鋭でもり立ててくれる作品だなぁ。

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割とひどいことやってるのに、どこか突き抜けてない気もする第4話。今期はラノベものもマジバトルものも結構な数が並んでいるのだけど、この作品はこの作品で独自の路線を貫いてますな。

 やってることは「行き当たりばったりなラノベ」的なお話なので特に突っ込むべき点も無いのだが、画面作りが他作品と際立って違うのが最大の見どころになっている。特に、今回は「大沼さんにしたってなんか妙ないじり方してくるな」と思ってたら、コンテやってたのがナベシンだった。変な繋がりだな。

 正直言うと、例えばufotableが作る「Fate/Zero」やサンライズが作る「境界線上のホライゾン」なんかと比べると、どうしてもバトルにかかる作業量はある程度「ショボく」なっているのは間違い無いのだが、それを上手い具合に「大沼流」の変化球に見せることで、演出面の差にまでは落とし込むことに成功している。このは対フィアの戦闘なんかではそれがよく出ていて、無理に「質の良いバトルシーン」にせずとも、そこそこのトコまで見せて捻ってやれば、何となくネタっぽくなってごまかせてしまう。

 ま、それ以外でも見どころはある作品なのは確かだ。あけすけなエロス、遠慮のない残虐性など、売りにしたい部分は色々とあるはず。でもまぁ、今のところどうしても他の作品の圧力に押されてる感がある。はっきりしたセールスポイントがガッと前に出てくれば、他の話題作に肩を並べることも出来る下地があると思うのだが。

 なぜそんな適当な期待や残念感を醸し出しているかというと、この作品、割と珍しい「クソビッチさぁや」が嫌というほど堪能出来る作品なのである。今期は本当に色んなところでその声を聞かせてくれているのだが、ここまで猛り狂う役は久し振り。もう、1話目からずっと口汚い言葉を叫び続けるピーヴィーさんが素敵過ぎてしょうがないのですよ。今回も実にいい外道っぷりを披露してくれていたし。でも、この感じだと「1番目の敵キャラ」としてこのまま退場しそうだなぁ……この人が居なくなったら、何を拠り所にしてこの作品を観ていこう。ビッチビッチ。

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 セイバーさん丸裸、第4話。あらエロい。1話の間にこんなに何回も着たり脱いだり。セイバーさんてばマジ騎士王。ま、実際はエロさはあんまり無いんだけどね……

 まるまる1話分セイバー対ランサーという、とにかくストーリーで引っ張らなきゃ面白くないぞ、みたいな昨今のアニメ事情ではあり得ない進捗状況の今回。これで30分あっという間ってんだから、やはりこの作品は恐ろしい。よくもまぁ、ここまでストイックな仕上がりになったものだと驚嘆する。一応、お話の筋を確認しておくと、とにかくセイバーVSランサーの真っ向勝負をきっかけに、色んな人たちが集まってきましたよ、という展開。どさくさに紛れて相手マスターをペテンにかけようと企むミリタリーコンビの切嗣と舞弥。ランサーのマスターであるケイネス、そしてアサシンが1体。遠くで眺めていたライダー勢を含めると、今回の大舞台に絡んでいないのはアーチャー・キャスター、そしてバーサーカーということになる。

 仕方ないのかもしれないが、この手番でアサシンがあっという間に姿を現したのは意外であった。あっさりと切嗣に発見されており、いわば綺礼が用いた奇策はこの時点で他勢力にはばれてしまったということ。わざわざあれだけの仕込みを用意して狙ったアサシンプロジェクトを、こうもあっさり暴かれるようなミスをすというのは、ちょっと勿体無い話ではないか。もっとも、アサシンは隠密行動に向き、完全に魔力感知から逃れられる能力持ちなはずなので、見付かりっこないと高をくくって偵察任務にきたんだろうけれど。魔術じゃなくてミリタリー技術で見付けちゃう切嗣のチート性能が問題なんだろうね。

 そして、そんな謀略渦巻く腹の探り合いの中に突っ込んできたのが、我らが最萌えキャラであるライダーコンビ。もう、作戦がどうとか語るのも馬鹿馬鹿しくなるくらいの馬鹿である。せっかくセイバーとランサーが生真面目な決闘に興じていたというのに、その雰囲気もぶち壊しだ。これって、今週のジャンプの「めだかボックス」で球磨川が言ってた作戦と全く一緒だ。「真面目に戦っている2人の間に、なるべくどうでもいい理由で割って入ってかき回す」。なんだ、ライダーさんってもがなちゃんと同じスタンスだったのか。

 とまぁ、そんな萌えキャラの話はおいとくとして、とにかく今回は一切捻らない真正面からの決闘シーンが最大の見どころ。かたや見えない剣、かたや能力の分からない宝具の槍と、どちらもトリッキーな戦術は携えているものの、基本的には欺くことを知らぬ決闘馬鹿どうしの戦い。そのあふれ出る闘志が大迫力の決闘シーンによって画面上に炸裂する。流石のufotable、と膝をパンパン叩きまくってしまう演出で、今回のコンテワークはめちゃめちゃ好みのタイプである。栖原隆史氏という名前は初めて見るが、経歴からするとufotableの生え抜きっぽい人。ぐるりと大回りで見せる槍と剣のぶつかり合いや、ランサーの長槍を真正面からとらえたカメラワークなど、スマートな中にもけれん味溢れるダイナミックな構成が実に爽快である。このクオリティだからこそ、だらだらとお互いの自慢を厨二臭く話しながらの決闘シーンも、一切ダレることのない見どころの1つに昇華されているのだ。ほんと、毎回毎回楽しみの多い作品である。

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油断してたので録画をちょっと時間が経ってから見たよ、第3話。いや、油断も何も、これって1話目で度肝を抜かれたけど、2話目で何事も無かったかのように単なるハーレムアニメになって、「あぁ、これは心穏やかだなァ」と思ったくらいの作品だ。まだ慌てるような作品じゃない。

 そしてこの3話だ。今回はコンテ演出が元永監督じゃなくて則座さんになったとか、そういう細かい部分は別にいいんだ。中身だって驚くようなもんじゃない。相変わらず鬱陶しい修正入るし、テンションが終始高めだけどとりあえず「いやぁ、緒方恵美のこういう役って新鮮だなぁ」と思いながらちょっとニヤニヤして見てればいい。飛田さんと勝平ちゃんが同時に登場して豪華だなぁ、とか思ってればいい。少なくともAパートはそれでいい。

 でもさ……これ、ゴットゥーザ様はギャラ1人分でいいのかと。もう、後半は完全に独演会になってるやんかと。しかも呼吸の感じからして、これ別録りじゃなくて一発録りなんじゃないかと(全部じゃないだろうけど)。……やっぱ声優って凄いよなぁ……ゴトゥーザ様のテンション芸、キレ芸、恫喝芸など、わずかに10分程度の中に恐ろしい密度で詰まっております。これってコンテ撮とかでやってたらずっと画面に「後藤ON」って出っぱなしだよね。ほんと、こんなことで「中の人大丈夫だろうか」と心配になったのは「四畳半神話大系」の浅沼君以来だ。いや、凄いものを聞かせてもらいました。これ、ファンなら永久保存版の回なんじゃなかろうか。それとも、ここからこの作品はずっとこの調子か? 「真剣に喉が潰れるまでアフレコしなさい」か。恐ろしや恐ろしや……「慈善事業じゃねぇんだぜ!」

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○「gdgd妖精s」 5

 ちょっと前に始まっていた「新番組」っつうのはちょっと微妙な枠なんだけど、ちょっとしたきっかけで知って見る機会を得たので、2話まとめての視聴。うん、なんだこれ。

 映像をちょっと見ただけだと、これは一切面白そうに見えない。だって、この手のフルCGアニメって、映像の機微で見られる部分が1つもないじゃないね。全部映像処理だけで構成してるから、コンテワークも作画エフェクトも無い。既存のアニメの楽しみ方で見られないっていう意味じゃ蛙男商会作品とか「ネットミラクルショッピング」と同じ。それをよく分からないデザイナーが作ってるってんだから、期待しろって方が無理な話である。

 が、…………うん、なんか、悪くないね。このグダグダさは、いっそ諦めの極致にあるね。ぶっちゃけ、これほとんど映像いらないわ。もう、メイン3人が延々喋り続けるだけのラジオドラマでも問題無いレベル。たまにシュール過ぎて吹きそうになる映像もあるんだけど、ま、無いなら無いでいいや、っていうレベルだし。つまり、この作品はキャスト的に楽しいというだけの話である。いや、脚本もゆるくて案外楽しいんだけどね。睡眠のタイプ分けのところとか、好きよ。でも「アフレ湖」のとこなんて、あれ絶対アドリブだろ。ひょっとしたら先に声だけとってプレスコで作ってるんじゃないのかしら。あの独特の身内ネタっぽい笑いは、中の人好きにとってはたまらんご褒美だぞ。

 と、いうわけで中の人のお話。今作は完全に彼女達の腕にかかっているといっても過言ではない。三森すずこ、水原薫、そして明坂聡美。3人が3人とも、与えられた役割を確実にこなしている印象だ。まず、(多分)主人公のみもりん。ポジション的には、単に他の2人のボケについていけばいいので仕事としては楽な部類。純粋に声の可愛らしさで勝負出来る良いポジション。そして作品のメインの味つけを施すみずはらさん。最近は「魔乳」とかでハードな方の声を使う役が多かったので、「らきすた」のみさお風のこっちの発声は何だか久し振り。ユルさの中に確実な無茶を孕んだ、素敵なお仕事。そしてアクセントとなるのが、シュールを全力で体現させたあけこのボケ流し。まぁ、大体中の人と一緒……一応、シャロとアルセーヌ様が共演しているという意味では夢の番組である。

 結論、中の人3人、みんな美人さんで素敵。最近共和国を設立した被虐キャラのあけこと、生粋のしまむらーとして有名な庶民派声優みずはらさん。この2人に囲まれたみもりんは、どんな顔でアフレコしてるんだろう。是非見てみたい。

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 晶馬の馬鹿野郎を早く磨り潰さないと、第15話。いやね、まぁ、前回の引きから、別に何事もないだろうことは分かっちゃいましたよ。結局傷物にはならないだろうってことはさ。でもさ、なにも隣にたまたまいなくてもいいじゃない。もう少し、濡れ場的なものをだね……奪って欲しかったなぁ、苹果の大切なもの。

 とまぁ、前回の引きからのテンションは下がってしまう展開になったわけですが、今回からオープニングも変化し、ますます世界は混迷の渦の中へ。オープニング映像については、前期分とイメージは同じにしながら、やくしまるえつこらしからぬ疾走感のあるメロディに合わせて、クライマックスに近付いた盛り上がりが感じ取れるものになっている。前のに比べると、なんかやたらとクマの数が増えたような気もしますね。基本的なモチーフは一緒なので、この作品がずっと一貫して同じテーマを扱っているのだろう、ということは確認出来ます。

 で、本編の方だが、今回はまるまる1話使って時籠ゆりさんの過去話。前回、桃果との衝撃の関係性が明らかになったゆりだったが、そこには更に、混沌が待ち構えていた。高倉家、荻野目家に続く、3つ目の「家庭環境に問題が有りすぎる子供」。もうこの世界にはまともな家族なんておらん。マッドな上にやたら厭世的という面倒な父親の庇護の下で育てられた幼少期のゆりは「美」について、「家族」について、歪んだ価値観をたたき込まれ、自分でも気づかぬうちにその命を失う危機に陥っていた。子供というのは無垢なもので、どれだけ間違った親に育てられていても、それが親の言うことであれば信じなければならない。まさに、白鳥の雛が自分をアヒルだと思い込んでいたように。そして、そんな歪んだ家庭に一筋の光明を与える役割を果たしたのが、ついに今回初お目見えとなった、荻野目桃果であったのだ。

 苹果と同じ顔立ちにピンクの髪。そして豊崎ボイスという抜群の存在感で登場した桃果。なんか桃果とゆりが会話していると、違う作品に見えてくる気がするね。今回登場したパーツを組み合わせると、豊崎・能登・温泉旅館……もう、どこかにホビロン板前が隠れてるんじゃなかろうか。

 冗談はさておき、登場した時には「思ったよりも普通の子」という印象を与えるくらいの荻野目桃果。ゆりに植え付けられたおかしな価値観にNOを突きつけた初めての人物であるが、やっていることは単なる社交的な小学生だ。その程度の障害なら、時籠父は更なる刷り込み効果で排除してしまい、愛娘を理想像に育て上げることも出来たであろう。しかし、桃果は違った。「乗り換え」と称する謎の秘術を秘めた、ピングドラムを持っていたのである。すっごく分かりやすく言うと、世界線が乗り換えられるというのが桃果のいうピングドラムの効果。それを使って、彼女は「親友」のゆりを救い出すという。そのための代償は「指に巻いた絆創膏」だと彼女は言うが、それだけだって、大して親しくもない友人のために被るリスクとしては嫌なものだ。そして、実際に「乗り換え」を試みた桃果は、その身体が燃え上がるほどの「代償」を支払ったという。街中から巨大建造物と1人の芸術家を消し去るためのリスクは、なかなか大きなものだったということである。

 桃果の言っていることが本当なのかどうかもよく分からないが、とにかくゆりの中では、桃果は真の意味でピングドラムを使いこなした人物であり、自らの全てを捧げてでも取り戻すべき恩人となった。苹果にちょっかいを出したりもしたが、そこにあるのは愛情を通り越した完全なる恩義であろう。16年前のあの事件で「消えた」桃果を助けたいと願う心は、多蕗の愛情よりもはるかに強く、苹果が持っていた歪んだ置換願望よりも熱烈であった。ピングドラムを巡る争奪戦は、ここにあらゆる方向からの強い意志を集めているのである。

 とりあえず、ゆりの人となりが分かっただけでも収穫の今回。間には陽鞠のちょっといい話やら謎の温泉卓球バトルなども交えながらではあるが、少しは方向性もまとまっただろうか。こんだけ訳の分からん話が新たに提供されたというのに、少し見晴らしが良くなったように思えるのは謎である。ようやく桃果が登場してくれたおかげでイメージしやすくなったおかげかしらね。

 今回気になった点は大きく2つ(1号と3号の謎コントとかはおいとくとして)。1つは、桃果が「代償」と言っていた指の絆創膏である。その後の世界線改変では人体発火にまで繋がっていたので、指の怪我程度は大した問題じゃないとも言えるが、この世界には、指に怪我をしている人間がもう一人いるのである。そう、多蕗だ。彼の幼少期の想い出を振り返ると、多蕗はなんと5本の指すべてに、まるで切断されたかのような傷跡が刻まれていた。あれは一体何だったのか。彼はピングドラムについて、何か知っているのか。渦中の人である桃果やゆりとこれだけ深い関係にあって、何も知らないとは思えないのであるが(そして石田彰が何も裏がないとは思えないのであるが)。

 さらに、もう1つの注意点としては、今回ゆりの回想を通じて描かれた「家族」というテーマがある。今回だけでも、実に端的に2つの「家族観」が描かれていたことは、注意すべきポイントだろう。1つ目は、ゆりの父親が語る「家族だけの絶対性」という思考。家族以外は決して愛せない、という彼の信念は、裏返せば「家族ならば絶対に愛せる」ということでもある。家族と言うだけで盲目的に父を信じたゆりの人生はそのものずばりであるし、「家族であること」が特別な意味を付与されるのは、むしろ一般的な考え方である。

 しかし、陽鞠と冠葉の仲を見守る渡瀬は、「家族の繋がり」を呪いであると形容した。家族であるというそれだけで、子供の人生は縛られてしまうのだと。親は子供を愛する権利と選択肢を擁するが、子供にはその自由が無い。生まれた時には親がおり、そこに「親子」という関係を結ぶことは義務的である。この強制力はまさに「呪い」であり、実際に、冠葉たち兄弟はこの「呪い」に苛まれた状態と言ってもいい。そんなものは必要無いんじゃないかと、渡瀬は冠葉に仄めかすのだ。

 個人的な希望だが、この作品は、最終的には高倉家の食卓に帰ってくるべきだと思っている。冠葉、晶馬、そして陽鞠がいて、3人揃ったところがこの作品のスタートであり、ゴールであるべきだ。そうなるなら、やはり「家族」という絆は欠かせないものである。しかし、ただ単に「家族だから」という理由だけでそこをゴールにすることは、ひょっとしたら怠慢であるのかもしれない。「家族愛」が度を過ぎてしまえば現在の冠葉のような危うい状態にもなるだろうし、荻野目家を見れば、家族の繋がりなど本当に儚いものだとも言える。あらゆる状態を描出し、並べることで、初めてその中から理想の「家族」というゴールが見えるのかもしれない。そうしたことをする上で、今回の「呪い」の話は必要なものである。高倉家も荻野目家も、まだまだこれから「描かれる側」であるから、そのための下準備として、今回は「時籠家」というサンプルケースが提示されただけなのだ。

 繰り返しになるが、ゆりさんの百合シーンが無かったのは残念至極。しかし、そんなアホな感想は他所に、お話は着実に進んでいく。そして、これだけ進んだというのに、「ピングドラムって何?」という疑問は、未だに解決をみないままだ。……ゴール、してもいいんだよ? どうなることやらな!

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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