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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 真打ち登場(?)、第2話。これが巷で噂の生徒会ですか。なるほど、こっちの方が華があるのは確かだな!

 今回一気に増えた生徒会面子は合計4人。ツンデレ副会長に妄想従者、そして反目しあいながらも愛を深める1年生コンビ。「百合」がタイトルにあることを考えれば、こいつらの方がよっぽどメインっぽい状態であり、なんでごらく部の連中なんかを中心に据えているんだ! と文句の一つも言いたくなるレベル。ただ、最近とみに盛り上がっているのは、この作品の主人公たるアッカリーンの扱いの見事さについて。なにやら原作ではどんどん可哀想なことになっているそうで……そういういじり方も含めての主人公パーティーだとすると、文句をいうのは早計ですな。とりあえず8人揃ってメインレギュラーってことでいいのかしら。このくらいの人数なら適度に盛り上がるのに過不足なさそうだ。

 シナリオラインは、前回よりも百合成分が大幅に強化された以外は、相変わらずの緩さ。緩くて百合なら看板に偽りなしなので、これはこれで良し。というか、個人的にはもう、中の人パワーが一気に上がってきたので文句なし。特に千歳役の豊崎愛生の破壊力が突出している。やっぱりあいなまは変態作品にとことん縁があるみたいだなぁ。出身地を活かした適度な関西方言も声質との相乗効果で実に可愛らしく、今が旬のアイドルっぷりをこれでもかと爆発させてくれている。当方、特別豊崎派ではないのだが、流石にこれには抵抗の余地無し。

 そして、そんな豊崎の回りを取り囲む残りの3人も、これが充分なパワーを秘めているのが素晴らしい。ツンデレ風味を隠そうともしない生徒会副会長綾乃役には藤田咲。思えば彼女の声を初めて聞いたのは「つよきす」のカニ役だったなぁ、などということを懐かしみつつ、またひと味違ったツンデレ風味を堪能いたします。作中では一番強烈な百合要素を発揮しているというのもポイント高し。そして1年生コンビの騒がしい方、櫻子役は、かき回し役ならお手の物の加藤英美里。活躍レベルならば他3人と比べても頭一つ抜きんでたえみりんであるが、考えてみりゃこの中では一応最年長なのだね(あんま変わらんけど)。まさか彼女が一座を引っ張る作品が現れるとはねぇ。デビュー間もない頃から見ている身としては感慨深いものがあります。

 更に、櫻子のライバルで現在唯一の巨乳キャラである向日葵は、あの三森すずこがようやくのレギュラーで登場。みもりん、なかなかアニメのレギュラーが無くて声を聞くのが大変ですよ。まぁ、つっても私はシャロの声しかしらないんですが……今作はまたひと味違ったところからせめてくれるので、どういう完成形が現れるのかが楽しみです。そしてこの4人のキャスト陣、中の人たちのレベルが異様に高いです。どなたか、おっきいサイズの集合写真とか持ってたら下さい。

 そういう楽しみ方が正しい作品ですね!

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 明暗くっきり、第16話。2クール目に入ってもう少し遊びエピソードをいれてくるかと思ってたんだけど、案外早くにメインシナリオに戻ってしまったな……これじゃ牛角さんやホァンちゃんが活躍する機会がないじゃないか。今回なんて他の面々が一切登場してないじゃないか。どうしてくれる。

 次第に暴かれていく薄暗い事実の数々。どれもこれも、あまり笑顔がこぼれる方向には話が進みそうにないものばかりである。最初の1つは、着実に進む虎鉄の能力減衰。元々5分だったハンドレッドパワーは今や4分をきり、少しずつその寿命を縮めている。かろうじてバーナビーとのコンビというスタイルのおかげで表沙汰にはなっていないが、世間もパートナーも、どこまでごまかせるものか。そして、どれだけ衰えたとしても、虎鉄自身がヒーロー引退という選択肢を望んでいないのは苦しいところだ。

 2つ目の事実、それはシティを作り上げた英雄、レジェンドについてのいくつかの事象。それらは大きく2人の人物に影響を与えていた。レジェンドをその名の通り英雄視している虎鉄は、「レジェンドも能力の減退に直面しており、後期の彼の活躍はマスコミによって作り上げられたものだった」という情報を知らされる。信じていた理想像が喪失し、今の自分の身の振り方の1つの事例として、あまり考えたくないことを突きつけられた虎鉄。必死に虚勢を張ってみるも、やはり衰えは直接仕事に影響してしまう。ポイントの取得やショー的な見栄えよりも、いかに市民を守るかが大切である、というポリシーを大切に守り続けてきた虎鉄だったが、その礎となるはずのレジェンドが、真逆の行動を取っていたことは、少なからずモチベーションにも影響しているだろう。このままいけば、自らも「お飾りヒーロー」に堕してしまうのは時間の問題。娘に「格好良い」と言ってもらいたいという彼のドリームは、叶う日が来るのだろうか。

 そして、そんなレジェンドの真実の姿を見続けてきた男が、あのルナティックだった。レジェンドの息子として、堕ちていくレジェンドの醜態を全て知り、彼の人生にピリオドを打つことになった悲しい記憶。父の残したヒーロー文化の欺瞞に対抗意識を燃やし、ただひたすらに自らの正義を断行し続けることで、父の亡霊を乗り越えようと躍起になっている。しかし、その「正義」すらも在りし日の父の言葉から得られたものであるのだ。このジレンマこそが歪んだ彼の行動を束縛し続ける要因である。正体を隠すための奇妙なマスクに刻まれた大きな手のひらこそが、彼の心を握りつぶして離さない、巨大なレジェンドの怨念を表している。

 「親」という存在は、誰もが乗り越え、そして自らが「親」の立場に至るはずのもの。これまでスポットが当たり続けていたバーナビーは、両親を殺された恨みのみを原動力とし、「親」を守り、「親」を知るために動き続けてきたわけだが、そこには無条件に得られる親子の信頼関係があった。そして、虎鉄が危険な状態でヒーローという立場にこだわり続けるのも、自分を育んでくれたレジェンドへの憧れと、たった1人の娘への虚勢が大きな理由である。そして、ルナティックはただひたすら、父親を憎み、母親を哀れみ、両親から逃れるためだけに凶行を繰り返す。親として認められたい者、親との共感を得たい者、そして親を討ち果たしたい者。3人の思いは、どこかで繋がりを見いだすことが出来るのだろうか。

 そして、最後の「親」として存在するマーベリックの存在がどうしても気になる。アンドロイド工学の先駆者として名を残したバーナビーの両親と古くから交流があったというマーベリック。彼はバーナビーの親も同然の存在だが、彼の両親が襲われたあの日にも、常に傍らに存在していた。彼がバーナビーの理想の「親」として存在しているのは間違い無かろうが、その真実の姿は、一体どのようなものなのだろうか。どうにも、もう一波乱ありそうである。

 今回は重たいテーマが多くてチクチクと痛めつけられるような視聴になったわけだが、脚本の配分がうまくいかなかったのか、後半の虎鉄のバトルシーンからの流れが何だか妙に間延びしていたのが残念。視聴者としては、「虎鉄! お前能力の起動時間が短くなってるのしってんだから、悠長に構えてないでさっさと犯人とっつかまえろよ!」とイライラしたことだろう。もうちょっと自然に尺を繋ぐ方法があった気がするんだけど、順当に伏線を消化するために手順を追っているだけに見えてしまったので、ちょっと勿体無かった。

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 こけしっていうよりQBに見えて仕方がない第2話。あ、でも意外とカカシは愛らしい造形な気もします。ゲームのコントローラーも握れるしね。1話目の時点ではホントにピンと来なかった本作ですが、2話目のほのぼの展開は割とすんなり入ってきました。可愛いキャラはなかなか可愛いんじゃないでしょうか。岸誠二作品っていうことで色眼鏡で見てしまうところがあったんですが、過去の経歴を考えてみると、実は原作有りのアニメ化だとヒット率の高い人なんだよね。構成力ある人なんだな。不信を期待にスイッチさせようかしら。

 とはいえ、アニメの中身については「多分原作を丁寧にアニメにしてるんだろうなぁ」というくらいの感想で、張り切ってピックアップするような要素は今のところありません。「へぇ、演出が名村さんだったんだ。しかも作監が小林利充って、なんか幸せな配置だな」とか、それくらいです。じゃ、なんでわざわざエントリーを立てたかというと、徹底的に中の人の話が出来たらいいなぁ、と思ったからです。

 この作品で取り上げるべきは3人。1人目は本作のメインヒロインらしい、詩緒役の福圓美里。福圓先生の幼女安定っぷりは尋常じゃないですね。「田舎から出てきた世間知らずの女の子」っていう配役がここまでしっくり来る声っていうのもなかなかないです。匡平に対するほのかな尊敬の念や、隻として立派になりたい、ククリをより上手く使いたいという反骨心など、幼さが理由になっている様々な感情がスッと出てくるのが心憎い。本作では一番表情豊かなキャラだし、また代表作として1つの看板が打ち立てられそう。

 2人目は日々乃役、茅野愛衣。1話で「まさかのかやのん!」と驚いたわけですが、頑張って聞くと端々にかろうじてめんま的音型が聞こえるような気がするくらい。こりゃ大変。ちょっと地声をラーニングしないと今後の識別活動に支障が出そうなので、彼女がパーソナリティやってるラジオとか探してお勉強したいと思います。今回の日々乃役だけを聞くと、近いイメージは山崎和佳奈あたりかなぁ。ゆっくり聞きたいなぁ。

 そして、最後は当然、今回初登場で好き放題暴れてくれた科学部部長こと久羽子役、沢城みゆき御大であります。久し振りにわがまま勝手、傲岸不遜、好き放題やれるエネルギッシュな役が来ましたよ。みゆきちの役作りは1つ1つに意識が明確だからどんなものでも楽しく聞けるのだが、こういうかっ飛ばした役だとぶつけてくるパワーがストレートに聴けるのでまた格別。今後もこのおねーさんの活躍には期待したいもんです。

 結論、「みゆきちに奴隷呼ばわりされるアニメは楽しい」。あと、オープニングで全部もってかれるから。タイトルと違って聴いた後に完全燃焼するよなぁ。

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 7月15日 ドラフト模様(NPH,MBS,SOM

ピック順 【Sangriter】→【Thraxi】→【Alessi】→【Metallica】→【Mei

 M12が鳴り物入りで発売開始。同時に環境で使用可能となるわけですが、今回はまだ特定ブロックが環境落ちするわけでは無いので、そこまで急激な変化は無いみたいですね。今後は、新プレインズウォーカーたちがどのような活躍を見せてくれるのかが興味深いところ。

 ちなみに我々の中でも発売記念ということでシールド戦をやってみたんですが、4人プレイでうち3人が緑と青を使うという偏りっぷり。単純に緑ファッティと青のフライヤーが欲しかったのが理由ですが、どうも黒は除去がぴりっとしないみたいです。狂喜は集まれば強いのは間違い無いんだろうけど、あんまりシールド向きじゃなかったかね。既に巷では神話の「ヴァースゴズの血王」が「ケツ王」→「尻王」→「パック開けた時に出るうんこ」呼ばわりですよ。まぁ、プレインズウォーカー狙って開封して3/3の吸血鬼や6/6のドラゴンが神話じゃキレたくもなりますわなぁ。でも、一番安い神話は「時の逆転」。

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 ○「猫神やおよろず」 5

 なんか色んな要素がとにかくごちゃっと混ざった印象のオフビート。特に予期も期待も無しに見た作品だったんですが、これはこれで。

 混ざってる要素その1,「ストップザ貧乏神!」って、まんま同じような台詞を「かみちゅ!」の祀が言ってた気がする。ご町内防衛神様アニメっていう意味では、近いっちゃ近い。混ざってる要素その2、適当キャラの神様が戸松ボイスってことで、「かんなぎ」要素もあり。高慢な台詞って本当に戸松キャラに合うし、この緩さ、鬱陶しさは天性のもの。混ざってる要素その3,桜井弘明作品であり、戸松・堀江・徳永愛などが並んでいるので、「GA」と多くのスタッフが被っています。全部混ぜると、まぁ、なんか緩いギャグアニメだ。そして、これを一言でまとめると、「桜井弘明作品」でいいんじゃなかろうか。

 桜井作品の真骨頂と言えば、画面の放つどうしようもない緩さと、それにそぐわぬぎっちぎちの高速テンポ。本作はその両面がかなりはっきりと前面に出ており、特に脚本の密度がめちゃめちゃ濃密である。いや、ゆーてもご町内作品だから、緊迫感があるとか、見ていてクタクタになるってことはないのだが、いついかなる時でもキャラクターは動き続けているし、台詞の掛け合いも他作品に比べたらはるかにアップテンポ。息つく間もない会話劇と、それを受けきる文字の演出、画面の賑々しさを見ていると、本当に手を抜くってことを知らない人なんだなぁ、ということが分かって惚れ惚れしてしまう。やっぱり好きだなぁ。

 ネタ回し自体はそこまで個性の強いものではなく、いかにも日常系漫画にありそうなノリではあるのだが、「GA」の時のような初見での分かりにくさもなく、「緩いアニメを締めてやる」という速度調整はいい塩梅になっているのではなかろうか。ところどころでクスッとするくらいの、「ところどころ」がたくさんばらまかれているという、そんな感じ。大絶賛されて飛ぶように売れるとかいう作品ではなかろうが、放送が終わったら原作コミックスを買って読んでもいいかな、と思えるくらいにはなるんじゃなかろうか。

 あとは中の人ですね。基本的には終わる事なき戸松劇場、というのが下地になっており、「GA」の時にも桜井監督に揉まれた技能が存分に活かされている。キャラとしては「かんなぎ」のナギと似たようなところだけど、こちらの方がキャラとしての愛嬌が強く出るために、そこまで嫌みにならず、ちゃきちゃきと動く様子を見ているだけで可愛らしいのが良い。そしてその回りを囲むのが堀江由衣・茅野愛衣・竹達彩奈という、どの世代、どのニーズにも応えようという鉄壁のディフェンス陣。かやのんについては、本当に天下を取ったかのような勢いだが、悔しいことに初見で誰だか分かりませんでした。本当に柔軟な演技プランを持った人である。その他三瓶由布子、豊崎愛生など、「平和なご町内」要素が優先される素敵配置に、声だけでも充分な見返りが得られるな、というのが実に好印象である。でも、実は一番気に入ったのはおかん役の新井里美だったりする。こういうのを、「適材適所」という。

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 ○「魔乳秘剣帖」 5

 「せんせー、金子ひらく君がまったく自重する気配をみせませーん。クェイサーが終わったと思ったらすぐにこれって、流石に馬鹿がすぎるんじゃないですかー?」 「仕方ないでしょう、これが彼のお仕事なんだから」 以上でーす。

 クェイサーなんか終わってなかったんや。いやぁ、前クールにたまたま2話連続で見逃してしまったもんで視聴のモチベーションが切れてしまった残念な作品があったんですよ。それがクェイサー。1期が大好きだったから2期も頑張るつもりだったんだけど、途中で力尽きてしまったことはちょっと後悔してたんです。でもね、どうでも良かったみたいですね。終わってないじゃん。単に胡散臭いロシア人小僧が和風テイストになっただけじゃん。むしろ突っ込み役がいなくなったからギャグとしては悪化してるじゃん。いやー、馬鹿っていいなー。

 ほとんどの部分は「クェイサーの続き」として見ればいいと思うんだけど、一応やってることは違うらしい。らしいけど、あまりに画面がまばゆすぎてじぇんじぇん分かりません。「乳狩り」とか「討ち乳(ウチチチ)」にあった人間の胸の部分って、一体どうなってるの? あそこに規制が入るのってエロいから? グロいから? どっち? でも乳を斬られて一週間の楓が普通に活動出来てたところをみると、魔乳の秘剣には人命に害をなさずに乳だけ切り落とす秘術があるんだろうなぁ。すげぇな。ほんと、文字で書いてるとどんどん自分が馬鹿になっていくのが分かるなぁ。もう、乳吸収パートとか笑うしかないけど一周回ってぽかーんとしてたわ。大きくまとめると、「クェイサーよりもまともになった部分」は「乳をみだりに吸わなくなった」ことで、「クェイサーよりもおかしくなった部分」は、「みんな真面目過ぎる」だな。もっと楓がはっちゃけてギャグにしてくれないと、こいつら真面目に乳のために死ぬぞ。実際、何人か死んどるぞ。

 ま、今後ともいつも通りのテンションでじっくりたっぷり見ていきたいと思います。ちなみに、一番楽しみなのは大真面目な声で馬鹿全開の台詞を読み上げてた大川さんのナレーションだったりするんだけどね。その他、中の人的には「クェイサー」もそうだが、何故か「百花繚乱サムライガールズ」の流れですね。世継ぎ役に寿美菜子、アホの子に豊崎愛生、そして銀髪巨乳の敵キャラに水原薫。豊崎は本当にこういう変態作品に縁があるな。そして、活き活きしてるな。ちなみに1話だけ見ればぴかしゃがいるから軽音部員がよってたかって乳の話をするという、ある意味贅沢なお話でもあるぞ。sphere面子も3/4か。ほんと、楽しそうな現場やで。大川さんとか斧アツシがどんな顔で聞いてるんだろうな。あー、製品版じゃないと喘ぎ声が聞こえないのが憎らしい。

 こうしてみると、「クェイサー」が始まった時に「光渡しがきつすぎて何が起こってるか分からん! こんなものを流すなんて!」とか怒ってた気がすんだけど、もう、慣れっこだね。これが平常状態だものね。「あー、なるほど、乳の清拭描写がやりたいのね。確かにそれはフェティシズムを感じるわー」とか、見えない部分だけから監督の願いを読み取って共有する作業が楽しいくらいだもの。何コレ病気? うん、主に脳が。

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 時代が変わった、第15話。戦乱が終わり、回り始める新たな治世。そして動き出すのは黒衣の怪物。やっぱり利休が動き出すと怪しさと緊迫感がケタ違いです。

 明智が去った安土城。そこに織田が再び天下を築き上げていくのかと思われたが、「か弱き民の総意」を振りかざした利休の一声により、安土の天守は燃え落ちた。「明智の手にかかったものを残すのは織田の世の汚点である」というのが主な論旨であったが、実際には一瞬でも「白」に心を動かされてしまった自分への戒めと、そうまでして自分を突き動かしてしまった光秀という人物への弔いの意味がである。城が落ちて「白」が落ちたことは、同時に、清廉であり、信長殺しに関して一切の咎が無い人物、つまり「シロ」である明智が落ちたことをも意味している。そして、残された人間たちはといえば、「クロ」を身にまとった利休と、他人よりもはるかに浅黒い顔を持つ男、羽柴秀吉だった。

 信長殺しの真実を手に入れてしまった左介は、自分の身の振り方に思い悩む。逆賊討つべし、と羽柴に喧嘩を売ることも出来ないし、誰かに報告して再びの戦乱を招くことも本意ではない。しかし、これまで彼の人生の大部分を作り上げてきたのは織田信長という怪物である。それを無下に切り捨ててそしらぬふりをするわけにもいかぬ。策も無いまま、左介は秀吉の滞在する清洲へ向かう。信長の血統の後見人として立ち、盤石の体勢を整えた秀吉と、未だ立ち位置定まらぬ左介。2人の会談はどのように進むのかと思えば、なんと、開始数分で秀吉がまさかのカミングアウト。弥助の存在がある限り、左介が真実を知っている可能性は充分にあり得る。そこで秀吉がとった選択は、怪しいものは全て白日の下に晒すこと。さっさと自分の口で左介に真実を認めてしまい、「知った上でどうするのか」と問うことで、より明確な左介の意志が伺えるというものだ。

 古田左介は、そんな秀吉のなりふり構わぬ勢いに、信長とは別の可能性を見いだすことになった。確かに、そこまでして天下を追い求め続ける秀吉の心中が全て理解出来るはずもない。弥助を捕らえたことを考えれば、未だ敵として見ることも出来るはず。しかし、古田左介は基本的にことを善し悪しで判断する男ではない。人にせよ、器にせよ、いかに大きく、いかに「他にない何か」を持っているか。仁も義も理も利も全て飲み込んだ上で、左介は秀吉の未来に全てを託すことにした。左介の覚悟と「非情」の2文字を受け取り、改めて天下を取ることの重さを噛みしめる秀吉は、謀略に生き急ぐ日々の中で、初めて涙を流すことが出来た。

 後日、左介が招かれたのは、秀吉と利休という2人の「クロ」が作り上げたという、小さな茶室「待庵」。初見では意味が分からなかったその小さな空間は、これから先に利休の見定める侘びの世界、渋みの世界が待ち受けていた。侘び好みのなんたるかを改めて理解した左介は、信長との縁切りの意味も込め、これまでの収集物を洗い出し、新たな数寄へと一歩を踏み出すことになる。

 そして、利休は秀吉が残した最後の濁りとも言える、弥助を待庵に迎え入れる。弥助は利休自身も信長謀殺に荷担していたことを感じ取ったが、個人的な義理は既に果たしたとのこと。利休は息もかかるほどの距離に復讐の鬼を迎えながら、命を長らえることになる。そして、「クロ」である自分が信長時代の最後の1人である弥助に見逃されたことで、新たな時代へのスタートが切られたことを高らかに宣言する。暗闇の茶室、黒衣の怪物、そして黒い肌の使者。黒に染められた小さな小さな部屋が、新たな時代の幕開けを告げた。

 とにかく、「待庵」における対峙や1つ1つの対話の緊張感がいちいち重苦しい今回。本当に、この作品ほど「動かない」ことが雄弁に語るアニメも珍しいのではなかろうか。毎回見終わったあとにへとへとになりますわ。今回一番印象的だったのは、待庵で左介が思い悩んだ後に「全て受け入れられた」と利休に報告し、それを受けた利休が思わず口の端を持ち上げたカット。なかなか「笑う」という動作をしない人物なだけに、ほんのわずかでも「笑み」を浮かべたことがものすごいインパクトになっていた。

 あとは小ネタですかね、茶々様に手を焼いて「将来天下を統べたりしないよなー」とぼやく長益とか、実際はいらないから捨てちゃった箱を丁寧にしまって置いてくれる良妻賢母とか。個人的に笑ってしまったのは、柴田勝家役に、柴田秀勝というキャスティング。並べて書くと、どっちが武将だか分かんなくなるね。役を振る人、明らかに遊んでやっただろ。

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 今日の最重要情報→みもりんはゴマアレルギー可愛い。

 さて、本作も既に15話を向かえ、既に30もの都道府県が登場している。で、突然気づいたのだが、これって第23回の時点で46県が紹介されるはずだから、最後に半端に1県だけ余るんだよね……まさか23回だけが特別に1分半放送になるとも思えないし。となると、ここで1つ気になるのは、「最後に残されるのはどの県になるのか?」という部分。まぁ、本命は一番特別な存在になりそうな東京都だと思うのだが、特に意味も無く青森や岐阜が最後に取り残されるとちょっと可哀想だよね。現時点では、大本命が東京、対抗が沖縄(最南端)、ついで福島(時節柄ネタが出しにくい)あたりだろうか。一応、残りの17県をリストアップしておきますね。次回はどこが登場するかな?

 【青森】【山形】【福島】【栃木】

 【千葉】【東京】【神奈川】【岐阜】

 【滋賀】【和歌山】【島根】【広島】

 【山口】【香川】【徳島】【長崎】【沖縄】

 

 #29「喋り場大阪犬」 (CV:小野坂昌也)

 ついに関西地区の首魁たる大阪犬が登場。その実体はものすごく安直な予想通りにたこ焼きであったが、中の人は「Say you! Say me!」本編でも農作業に勤しんでいる姿が評価されたのだろうか、関西声優の代表とも言える小野坂ヤング師匠が起用されることとなった。水を得た魚のごとくまくし立てる大阪弁は、実に見事なものである。大阪声優の数は多いが、やっぱりその中でも序列とかあるんでしょうかね。

 さておき、ただひたすらまくし立てることだけを生業とするのは、いかにもしゃべくり文化の大阪の象徴である。ご丁寧に爪楊枝を刺した状態で愛媛との対話に挑んだ大阪犬は、とにかく他者に大阪の魅力、たこ焼きの魅力をアピールするのに必死。このあたりは北海道や岩手などの他の県の連中と同じ精神構造である。だが、彼だけの特徴としては、背中に刺さった爪楊枝にあった。突き出たものがあったら引っ張らずにはいられない好奇心旺盛な福岡は、何の断りも無しに無断で彼の背中から爪楊枝を引き抜いてしまった。彼の言葉通り、その中にはぷりぷりの大きなタコ。看板に偽りが無いことは証明されたが、自身の核(コア)であるタコを抜かれた大阪は一気にでろり。久し振りのグロ展開だ。人間で例えるなら突如脳みそを引きずり出された状態なのだから、その惨状たるや。

 しかし、大阪の象徴に隙はなかった。たこ焼き、しゃべくり、そして「打たれ強さ」。福岡が慌ててタコを刺し込むと、また何事も無かったかのようにしゃべり続ける大阪。あぁ、そういうものなのか。パーツとして戻れば生命活動は復活するのか。……どないやねん。誰か、同じシステムで愛知からエビを引き抜いてみてくれ!

 個人的には、「ヘーイ!」と勢いよく楊枝を抜いて、その後慌てて「やっべ!」って言いながら戻した福岡がツボ。普通はああいうときって戻しても手遅れなのは分かってるのに、何故か戻しちゃうんだよね。

 

 #30「エンドレスサマー熊本犬」 (CV:釘宮理恵)

 九州地区もじわじわ埋まってきました。先週の鹿児島に続き、今回は熊本がお目見え。中身は暑い地方の特権、スイカ。熊本はスイカの生産量は多いイメージがあるが、調べてみたら実際に日本一の生産量を誇っているようだ(2位は意外にも千葉県。勝手に多いと思っていた鳥取県は山形に続いて4位であった)。そして、熊本出身の声優といったらこの人しかいない。日本が誇る核弾頭、くぎゅぅこと釘宮理恵である。もう、釘が登場した時点でこの作品も一段落できたんじゃないかな。

 梅雨も明けて、季節は本格的に夏。日差しの眩しい南国のビーチでは、熊本犬が日差しを浴びて夏を満喫している。そこに悪戯者の愛知が現れ、ビーチのお約束、砂風呂で拘束。最初のうちはやんちゃにはしゃいでいた熊本だったが、「ゲームスタートだがね!」の発声と共に現れたのは、自身の地元名産「にわかせんべい」のマークで目隠しをした福岡。夏の浜辺、スイカ、レジャー……だったら割るしかないじゃない! というわけで、今回はある意味2本続けての惨殺オチでしたとさ。……再登場はあるのかなぁ……

 しかし、他人の生命を顧みないことに定評がある名古屋がこの惨殺ゲームを思いついたのは仕方ないし、自分の快楽しか考慮しない福岡が遊び半分でチャレンジしているのは分かるのだが……愛媛、お前は止める側だろう。同じ果物どうしなんだから、そこは助けてやれよ。なんで楽しそうにしてんだよ……

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 ○「THE IDOL M@STER」 5

 鳴り物入りで始まりました、今期ある意味最大の注目作といえるだろう、アイマス。感想を書く前に、ある程度「私とアイマス」について触れておく方がいいだろう。

 基本的に、ゲームには一切ノータッチ。デビューの時点で中の人的に見るべきキャストがほとんどいなかったし、ゲームハード的に対応していなかったし、そもそも俺ギャルゲーやらねぇし、あんまり興味を引く対象にはなっていなかった。そんな中でも、やはりこの世界に身を置いていると「やたら評判らしいで」ということは耳に入ってくるもの。現時点でこの作品がどんな状態になっており、どういう評判が飛び交っているのかは大体知っていると思う。「2」になったときのあの悲しい事件も知っているし、そうした根強い原作ファンが、相当な覚悟でこのアニメを見るであろうことも想像に難くない。しかし、私は残念ながら、そこまでの熱心なファン層と同じ視点では見られないんだ。

 「アイマス」に最初に触れたのは、何を隠そうあの名作「XENOGRASIA」である。世間的にあれが黒歴史呼ばわりされているのが非常に不満なのだが、私と長井龍雪の出会いの作品ともなった「ゼノグラ」は、今でも面白かったと確信している。確かにアイマスである必要が欠片も無かったのは事実だろうが、サンライズロボットアニメの中では至極まっとうな出来であるし、贅沢なキャスト起用も相まって、見るべき点が多い秀作だと思っているのだが。まず、その時点で原作ファンとは意見が違うんだな。まぁ、元々愛好していたもののキャストが変更されたら怒るのは仕方ないと思うけど。私にとっては、キャストといえば晴香は井口だし、伊織はゆかりんなのである。堀江由衣の雪歩が闇に落ち、キタエリボイスの真が嫉妬に燃え狂うのが私のアイマス観だったのだ。

 それがいくらか正しい方向に是正されたのが、ちょっと前に何故かドはまりした「ぷちます!」である。小動物に滅法弱い私が、あんなに可愛らしいキャラクターに耐えられるわけがなかった。アイマス原作知識なんてほとんどないのにコミックスを買い、グッズがついたらうっかり「電撃マ王」も買っちゃう程度にはファン。おかげで気づけばすっかり「秋月律子」という名前だけで心動かされる始末。一番好きなぷちはちっちゃんなんだけど、その時点で「俺はひょっとして律の字がついている子なら誰でも好きになってしまうんじゃなかろうか」という疑念まで生まれた。

 で、そんな「ぷちますファン」の状態で、今作を観るわけですよ。いわば原作には初めて触れる状態ですよね。見ていて安心したのは、「ぷちます」ワールドは想像以上に原作そのままだったこと。美樹のキャラだけちょと違う気もするけど、他の部分はキャラクターデザインも含めてほぼ理想通りの「ぷちます」ワールド。あとは小動物が出てくれば完璧なのだが、肝心要のその要素だけは残念ながらアニメ化されていない模様。危ないところだった、「ぷちます」アニメ化だったらどれだけ経済的にダメージを受けていたことか。

 まぁ、冗談はさておき、原作「アイマス」の魅力を出すための方策としては、実に無難に、悪くないスタートを切ったのではなかろうか。13人も抱えるアイドルを全員平等に扱い、それぞれに見せ場を作るなんて到底無理な話だと思うのだが、それでも1話目は「ちゃんと全員扱います」という意思表明がちゃんとなされており、どのキャラのファンでもそこそこ満足できるようには作られているように見える。カメラでの撮影風景という体をとっているおかげでアイドルのPVのように見える部分もあり、それに加えてアイドル事務所の家族的な賑やかさ、仲の良さもあり、非常にアットホームで、微笑ましいスタートである。特に大きく心揺さぶられるようなものではないのだが、1キャラ1キャラの顔見せとしてはこれ以上ないムービーといえるだろう。あとは、顔出しで介入してきた主人公「プロデューサーさん」がどのような扱いになるかで、今後の勝負が決まるか……

 ま、あとは原作ファンに任せることにしましょうかね。特にバックグラウンドにこだわりもないので、今回のように肩肘張らないエピソードでも、緩く、丁寧に、楽しげに描いてくれればそれで満足です。そしてゆくゆくは、「ぷちます」がアニメ化すればいいじゃない。マジで。どたぷ〜んすればいいじゃない! お願い偉い人! かっかかっか、はるかっか!

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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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