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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 とりあえずこれでフルスポイラ。
(後日追記)ここにも載っているアーティファクト「帝国3点セット」はどうやらデマであったようだ。最近のフェイクは本当に精巧で分かりにくい。悔しいので、まとめからは削除したけど記事はそのまま載せてある。あーあ、楽しそうなカードだったのに。
(後日更に追記)と思ったらやっぱり実在してた。なんだ、公式がスポイラに掲載忘れてただけみたいだ。なんかいいように踊らされておる。

 Angel’s Mercy/天使の慈悲(M10)」 C

 だからさぁ、こういう回復スペルはさぁ。

 

Celestial Purge/天界の粛清(M11)」 U

 今回もデーモンさんが理不尽に追放されてるんでしょうかね。黒のメインウェポンが「ファイレクシアの十字軍」である限りは使われにくいよね。あ、でも「殴打頭蓋」が除去れる!(細菌トークンだけ)

 

Demystify/啓蒙(ROE)」 C

 実はエルドラージにもいたっけ。アーティファクトが、アーティファクトが割れません。

 

Honor of the Pure/清浄の名誉(M11)」 R

 白は白で白なのだ。今回は徹底的に身内に優しいだけの仕様に。本当に独善的な色だな。

 

Mesa Enchantress/メサの女魔術師(M10)」 R

 一期休んでの再録。これと「オーラ術師」と「天使の運命」を見ると、今回の白は久し振りにエンチャント推しらしい。

 

Roc Egg/ロック鳥の卵(M11)」 U

 白っぽさは有るカードなのだが、使用実績は皆無。

 

Stromfront Pegasus/嵐前線のペガサス(M11)」 C

 リミテッドで綺麗なビートはいかがですか? 今回は白クリーチャーサポートがはっちゃけてますよ。

 

Alluring Siren/魅惑するセイレーン(M11)」 U

 リミテッド構築を問わず、こいつに魅惑された記憶がない。

 

Djinn of Wishes/願いのジン(M10)」 R

 1年空けての復帰。この子は割とお気に入りで、コスト踏み倒しコンボの夢が色々と広がります。

 

Flashfreeze/瞬間凍結(M11)」 U

 色対策カードの最優秀選手。タイタン、火力、なんでもござれだ。ただしスラーンだけは勘弁な。

 

Flight/飛行(9ED)」 C

 わーい。まぁ「ジャンプ(M10)」よりは……M11にはこの手のスペルは無かったんだな。

 

Harbor Serpent/湾口の海蛇(M11)」 C

 海蛇枠は継続。まぁ、いいんじゃないですか。どうでも。

 

Merfolk Looter/マーフォークの物あさり(M10)」 C

 ルーター業務も基本セットによって有ったり無かったり。あるとコンボデッキが組みやすくなるので助かります。

 

Ponder/思案(M10)」 C

 そうか、占術システムが終了だから「定業」は引退なのか。まぁ、こっちでも充分強いっちゃぁ強いんだけど。現時点では「ハリマーの深み(WWK)」と仕事が被るのがな。あ、あれも引退か。

 

Redirect/移し換え(M11)」 R

 これも登場した時はおおっと思ったけど、使われなかったなぁ。

 

Time Reversal/時の逆転(M11)」 M

 結局使われてないけど、何か悪さ出来るって、おっちゃんは信じてる。

 

Blood Seeker/血の求道者(ZEN)」 C

 ゼンディカーからは割と普通気味のクリーチャーが抜擢された。「縫合の僧侶」と比べたりしたら絶対に駄目。

 

Cemetery Reaper/墓地を刈り取るもの(M10)」 R

 M10生まれのゾンビの王様。結構使いやすくて気に入ってたカードなんだけど、ゾンビの復権はあるかしらね。ファラオに期待?

 

Deathmark/死の印(M11)」 U

 こちらも白に「ミラディンの十字軍」がいる限りは使われにくいか。タイタンが現役続行だから、その辺でニーズはあるかな。

 

Royal Assassin/凄腕の暗殺者(M11)」 R

 リミテ限定で鬼。本当に凄腕なんだろうか。

 

Sutured Ghoul/縫合グール(JDG)」 R

 エクテン世界ならコンボの王様だったナイスファッティ。リミテッドなら充分なパンチャーだし、復活したことでまたワンチャンスあるか?

 

Combust/焼却(M11)」 U

 開発当初は微妙扱いだったのに、「詐欺師の総督」のおかげで一気にメジャーシーンに駆け上がったシンデレラ火力。やはりMagicはメタゲームだ。

 

Firebreathing/炎のブレス(M10)」 C

 休息期間は1年だけだったか……もう少しゆっくり休んでくれても良かったのに。

 

Goblin Chieftain/ゴブリンの酋長(M11)」 R

 3年連続(3回目)。未だに突如活躍の機会があるからゴブリンは油断出来ぬ。

 

Manabarbs/魔力のとげ(M10)」 R

 1年空けての復帰組。めっちゃコントロール環境になるとたまに出てくるから、あながち分からぬ復帰ではない。

 

Reverberate/余韻(M11)」 R

 イラストがチャンドラに変更! されません!

 

Autumn’s Veil/秋の帳(M11)」 U

 というわけで、色対策カード群は全て現役を続行。このカードの場合、出た当時の期待感は大きかったのに、あんまり使われてない。効果があまりに即物的なんだよなぁ。

 

Bird of Paradise/極楽鳥(M11)」 R

 鳥の寿命は長いなぁ。

 

Bountiful Harvest/豊潤な収穫(M10)」 C

 白の「天使の慈悲」を越えるには8マナだせるようにしておかないといけないっていう。

 

Greater Basilisk/大いなるバジリスク(M11)」 C

 リミテッドだと案外うざい。これが勝ち手段になるデッキだと、なんか負けた気分だけど。

 

Naturalize/帰化(M11)」 C

 ぱりーん。

 

Reclaim/回収(9ED)」 C

 「有毒の蘇生(NPH)」っていう完全上位互換があるんだけどな……

 

Elixir of Immortality/不死の霊薬(M11)」 U

 手軽なライフゲイン装置であり、ライブラリ復旧スペルでもある。案外良いバランスなので構築での使用実績もある渋い奴。

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 ○「夏目友人帳 参」 5

 まるで田舎に里帰りした時のような懐かしさを覚える、「常のように、あの世界を」というニーズが丁寧に回収される第3期。今回も予想外のことは特になく、12期と同じように、安心して浸れるものだけを用意してもらいました。

 ブレインズベース&大森貴弘監督という組み合わせは本当に一切のハズレが無い安心の配置。強いていうなら今回はシリーズ構成が金巻さんではなくなっている部分だけは不安要素かもしれないが、引き続いて任されたのは村井さだゆき氏だし、多分大きな勘違いは起こらないだろう。なにより、大森監督は全てにおいて細かい指示を出してくるタイプの人間なので、12期との雰囲気の調整に手抜かりが出るとは思えない。

 そんなわけで、特に「帰ってきました」という気負いも感じられない第1話。一応友人帳のことを説明しなおしてくれたあたりは新規の視聴者層のための配慮だろうが、その後に結局夏目レイコについてのエピソードが絡んじゃったので、初見にはあんまり優しいとは言えないかもしれない。エピソードとしてもおばばの神様が善なのか悪なのかが最初の出会いからは分かりにくい描写になっていたり、それなりに揺さぶりの幅は大きいお話。それでも特に問題が起こるでもなく、最終的には割れた茶碗を見せるシーンでしっとりと終わらせるあたり、この作品に何が求められているのかは完璧に把握しているのが見て取れる。画面の押し引きの構図を利用しての蝶による印象的なフェードから、そのままエンディングに入る余韻の残し方もこれまで通り。多分1クールだろうけど、しばらくはこのままで楽しませてもらえそうだ。

 中の人については特にもう語る部分もなさそうだけど、ニャンコ先生、たまに声が素に近くなってなかったか? 流石に演技プランを忘れたってわけじゃないだろうが、元々妙なところから発声してるキャラだから、今後の展開次第ではハラハラものである。それ以外だと1話ゲストが京田尚子っていうのは素直に嬉しかった部分。これから毎週伊藤美紀さんの声が聴けるのも嬉しい部分。嬉しいことが多い作品だな。

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 GOSICK」 5→3

 正直いうと、中盤以降は全く真剣に見ていなかったので、あんまり評価をどうこういえる作品ではない。一応、「最後まで真剣に見るモチベーションが維持できなかった」という風に自分勝手に解釈して、点数は下げさせてもらった。結局、最後まで何を足がかりに見たらいいものか分からずじまいだったしなぁ。

 導入時は、ミステリのフリをしながらあまりに適当なネタを次々に連打してくる様子に辟易し、しばらくすると、観るのをやめてもいいんじゃないかというところまで行った。不快だった「なんちゃってミステリ」要素こそあんまり重要じゃなくなっていったが、だったら何を目当てに見れば良いのか、という部分も特になく、ヴィクトリカが偉そうに何かを説明しているのを、「そんなわけないやんけ」と突っ込む作業すら出来なくなってしまったのだ。思わせぶりなキャラクターの行動は一向に腑に落ちないし、謎を半端に残しながらのシナリオ進行のせいで、どこまでが自分のせいで、どこまでが脚本のせいなのかも分からない。「何が分からなくていいのか」が分からないというのは、結構なストレスなのである。

 最終的にはお国を賭けた戦争にまでお話が広がり、推理がどうこうってレベルではなく、単なる理想論、精神論で話が進む。そうなるとヴィクトリカ・一弥以外のキャラが何を考えてどう動くのかがよく分からないというこの作品の最大級の問題が更に肥大化してしまい、誰の思惑で話が進んでいるのかもあやふやに。もう、単に嘆美な雰囲気を味わうためだけに観るしかないですがな。これ、原作読んでたらもう少しすんなり観られたんだろうかねぇ。

 そんなわけで、シナリオラインへの理解が全く出来なくなったので評価は出来ない。それでも最後まで観ていたのは、ある程度画面に魅力があったのが1つと、なんと言っても中の人要素である。中盤以降に活躍したコルデリア・ヴィクトリカの親子コンビが沢城・悠木という師弟コンビで結成されているのが最大の見どころで、この2キャラは容貌もほぼ同じであり、それぞれの小さな身体に複雑な人生行路を抱えているという、なかなか面白い配置。これをまずあおちゃんがどのように料理するか、というのがメインの楽しみであり、それを受けて、師匠である沢城みゆきがどう返すのか、というのがクライマックス。まさかみゆきちに娘が出来る日がくるとは思ってもみなかったが、それがあおちゃんならば何だか納得出来てしまう。この2人の共演はもっとどんどん見たい見事なものでありました。

 あとは、一弥役の江口拓也は、与えられた仕事を十全にこなしたのはプラス評価。「81最後の大型新人(自称)」らしい堂々とした役さばきである。他にも下屋則子、鹿野優以なんてあたりはなかなか渋い配置だし、大川さんや菅生さんあたりの重鎮達の時代がかった演技も美味しい。そういや2期に渡ってエンディングテーマを勤め上げたコミネリサの仕事も見事だったね。ほんと、画面は綺麗で音響面も楽しいんだから、あとは脚本部分で問題が無ければ傑作になったかも知れないんだけど……

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○「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」 4

 なんだいこりゃぁ。いや、分かりますよ、何だかは。でもさ、聞かずにいられないじゃない。なんだいこりゃぁ。タイトル打ち込むだけでちょっとした拷問だっつうの。

 いわゆる女性向け作品であり、種別は逆ハーレム。濃厚なほにゃららタイム満載だった「世界一初恋」と違って、こちらは女性主人公視点がメインとなるので、割と見やすい構成になっちゃうんですよ。「薄桜鬼」もそういう理由で見られたし。「メインヒロインが可愛けりゃいいじゃない」っていう、それだけでいける。久し振りに沢城みゆきの素朴普通っ娘が聞けるのは良いことですよ。「かんなぎ」のくるみ以来かもしれない。制作がA−1で安定の紅優だから画面も保証されているようなもんだし、ある意味プロ集団なので制作理念もブレないだろう。賑やかな画面は流石にふざけすぎな気もするけど「芸能人を養成する全寮制学園」なんて胡散臭い設定ならばこれくらいにしてもらった方が分かりやすい。校長を始め、教師やルームメイトなどのキャラは立っているし、1話目から盛り上がるだけ盛り上がった。

 でもさ、やっぱり野郎どもがよってたかって1人の女の子に集まって「子羊ちゃん」な展開はしんどいわけですよ。クール系の野郎とか、ツンケンしてると思ってたら普通に自己紹介はするじゃない。何なのお前、どういう立ち位置にいたいの? 他の野郎連中ももれなく気持ち悪いから、画面から目を背けたいようなやるせない感情はずっと維持したままだし。必死で女装野郎の声を当てている中村ゆうきゃんの顔とか想像しながらやりすごすので精一杯ですよ。

 うーっむ、やはりここでも現れる「向き腐向き」の壁。アニメとしては見るべき点がありそうなだけに、この難行にはしばらく頭を悩ませそうだぞ。これ、1人で観るアニメじゃないな。あー、みゆきち可愛い。この娘のためだけにしばらく視聴続けられそうだな……でもさ、なんでこのヒロインの娘、ずっとハンドレッドパワー起動しっぱなしなの? 目の色おかしすぎるだろ。ギアス能力者なの?

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 ○「ぬらりひょんの孫〜千年魔京〜」 5

 半年空けての2期目であるが、監督を始めとしてスタッフの一部が変更になっており、印象は結構かわっている。

 といっても、正直1期をあまり真剣に見ていなかったのであまり比較は出来ないのだが、1期は申し訳ないけどあんまり面白くなかった気がする。原作でやりたがってる「少年漫画における適度なホラー要素を交えたヒーローもの」みたいなコンセプトが再現しきれていなくて、単なる妖怪ドタバタものみたいに見えてしまってねぇ。いや、原作も特別好きじゃないから語る言葉も持ち合わせてないんですけど。

 今期は監督が福田道生氏にスイッチし、構成もチェンジ、なんだかキャラクターデザインまで趣が違うように見える。1期の半端な感じが消えて、いかにも今のジャンプアニメらしい、ざっくりとした線の分かりやすいキャラ造形を徹底させている印象だ。おかげで原作者特有の墨絵のような「和風」テイストはあまり見られなくなったが、もう、アニメとしてはこちらでいいような気がする。どうせやっていることはシンプルな少年漫画なんだし、あまり見えにこだわってテンポを引き延ばしてしまうと、どうしたってシナリオでダレるのだ。今回のお話だって、なんだかダイジェスト放送のようで特に目を引く点も無いのだが、それこそ「トリコ」や「スケットダンス」のように、「あぁ、これはジャンプ漫画のアニメ化だね」というのが分かりやすくなっており、見やすさは向上しているのである。総じて見ると、個人的には今期の方が楽しそうだ。

 なにより、今回はあの羽衣狐編に突入するシーズンなのだ。原作は京都決戦のあたりからグダグダ感が増してジャンプ愛読者としては見切りを付けるタイミングになっていた気もするのだが、アニメで見ると羽衣狐の妖艶さはなかなかのもの。セーラー服黒髪長髪美人ならば能登麻美子という絶対戒律も守られているし、悪役のしっとりしたデザインを見ているだけで楽しめそうである。せっかくの深夜なんだから、沐浴シーンとかもきっちり描いてもらわないとな! 頑張れ和風美人。

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  とどろく結名節、第14話。さぁ、オープンエンドも変わって心機一転の2クール目。オープニングが前期にも増して疾走感があって良いですね。女子高生の青春絵巻なので、やっぱり緒花たちは走ってナンボですよ。まぁ、一番躍動感に溢れてたのが巴さんのカラオケシーンなのは内緒ですが。喜翠荘の日常が色々と垣間見られるようで、何度も味わいたい映像になっています。

 さておき、新たな物語の口火を切ったのは、サブヒロインの中でもこれまであまりスポットが当たらなかった外様の子、和倉結名嬢であります。緒花たちの高校が修学旅行ってことで、向かった先がたまたま結名の許嫁の経営している旅館だったという、何とも都合の良い(悪い?)展開である。ちなみに、途中で結名がしゃべっていた方言によると、旅行先は宮崎らしい。宮崎に修学旅行って、どの程度一般的なものなんだろうな。石川県民のスタンダードは知らないからピンと来ないけど、そもそも修学旅行に行って海水浴を楽しんでいる時点で理解が及ばないのである。最近の学生はそんなもんなんかねー。

 さておき、今回は水着からスタートしたってことで単なるサービス回になるのかと思いきや、やはり無駄な話は作らないのがスタッフの心意気らしい。喜翠荘、福屋に続く新しい旅館を登場させることで、緒花たちの考える「旅館哲学」に新たな揺さぶりをかけようというのがこのエピソードの狙いだろうか。そして、この話を見ることで、ようやく結名というキャラクターの存在意義が見えるようになってきた。それは、あくまで「普通の女子高生としての視点」を提供すること。いや、結名自身はかなりの変人なので「普通」とは言い難い部分もあるのだが、緒花・民子・菜子と3人並ぶと、みんな真面目で猪突猛進タイプなので、どうしても価値観が片寄ってしまう部分がある。そこに一石も二石も投じる役割が、ライバル旅館の跡取りである結名のお仕事だ。

 旅行先でも旅館経営と中居の作法について目が向いてしまう喜翠荘組。しょせんは見習い連中の視点なので企業戦争とはほど遠い社会科見学レベルの視察ではあるが、それでも単に遊びに来ている修学旅行生としては異質である。緒花は喜翠荘との違いに興味津々で番頭や中居を観察していたが、そこで一抹の疑問を感じる。そのことは、民子も、そして結名も感じ取っていたようである。一言で言ってしまえば「心ある旅館経営」とでも言うべきそのファクターは、あくまで人の手でなされる喜翠荘の昔ながらのもてなしの心とは一線を画したものであり、大旅館の運営に期待を持って見ていた緒花にとって、何とも残念なものになっていた。

 そして、都合良く起こったバイト中居の離反劇。宜なるかな、という展開ではあるのだが、そこにとどめを刺すのが結名の一言。許嫁をふり、さらに旅館経営というこの作品の本質すらあっさりと蹴飛ばす結名の奇妙な存在感。猪突猛進に「ボンボって」いた緒花の価値観とは真っ向対立するその姿勢は、傲岸不遜でありながらも、何故か奇妙な人生哲学も感じさせるものである。次回、緒花は確実にこのトラブルに首を突っ込むことになるだろうが、結名との関係性は、一体どんなものになるのか。楽しみである。

 それにしても……結名のキャラが想像以上に強烈。当初は単なるふわふわしたお嬢キャラだと思っていたのだが、どこか達観しているような、何とも超越的な雰囲気もあり、夜の密会での許嫁とのやりとりは、「わがままなお嬢」として見える一方で、何かあの旅館の「失点」に気づいているような口ぶりでもある。大量の中居見習いが居並ぶ中でさらりと「旅館なんて興味がない」と言い放つ奔放さは、わがままというよりも、枠に囚われない自由さも感じさせるものだ。一体どういうスタンスに落ち着かせたいのか、未だ脚本の意図が読めないのである。

 そもそも、今回の騒動に単純な「善悪」が付けにくいのが難しい。普通の精神論だと、「働いている人間のことを考えずに徹底したマニュアル化を強いた旅館の経営姿勢が問題なのだ! もっと心を込めた経営を!」という流れなんだろうが、番頭さんが頑張って進めていた経営の効率化は、商売としては至極まっとうなものだし、努力は報われるべきだ(実際、緒花たち旅行客は旅館に充分満足している)。適当な態度でバイトに取り組んだ中居見習い達の態度こそが、見ていて不快になるものだし、どちらかというと悪役であろう。

 ただ、そうなると結名が善悪のどちらに属するのかがややこしくなる。結名の態度は、どちらかというとバイト中居たちに賛同する流れだ。「お前の旅館経営はつまんねーんだよ」と言い切ったわけだし、旅館なんて興味がない、という態度も、青春まっしぐらの緒花とは対極である。しかし、結名自身の言い分には、特におかしな点は無い。花の女子高生が若い身空で人生を決める必然性は無いし、無限の未来を自由に楽しみたいという彼女の意志は尊重されるべき。無理矢理福屋という家系に縛られる必要も無い。もちろん、告白を断るのも、許嫁をふるのも、全て彼女の自由。はっきりと意志を相手に伝えている分、誠実とも言える。じゃぁ、彼女は「善」であるのか? いかんせん、主人公の緒花から見ると、どうも「良い人」にはならないようなのである。この齟齬を、次のエピソードでどのように捻ってくるのか。本当に次が気になるお話である。

 その他、蛇足ついでにいくつか書いておくと、今回のコンテはなんと「ハガレン」監督を務めた入江泰浩。個人的には「SOUL EATER」のオープニングコンテの印象が強い作家さんなんだけど、今回はあんまりエロくない女子高生達を精一杯サービス混じりで描いてくれた阿漕な画面作りが印象的である。ただ、前回全力投球したせいで気が抜けたのか、特に中盤のシーンで作画がへろへろになってたのがちょっと勿体無かったな。あ、でも河童なこちの反則ボディは驚きのサイズです。緒花の入浴シーンもやるせないエロさです。

 そして、今回最大の焦点となった結名であるが、戸松の音域が、実は案外出てこないような部分だったので新鮮。本当に微妙な差ではあるんだけど、基本の発声からちょっとだけうわずらせて上げてやることで、結名の持つ奇妙な鬱陶しさが面白い味になっている。今期だけでも真朱・鳴子などで引っ張りだこの戸松であるが、1つ1つの役作りでこういう仕事が出来るからこその需要なんだろうと、ほとほと感心する。あと、今回メインで暴れてたバイト中居の中の人が小松未可子でしたな。ジョーイ君だと違和感無かったってことは、やっぱり女性の声として聞くとそこそこ低いな。

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 ○「ロウきゅーぶ!」 5

 何とも不可解なところを突いてきた感のある、見たことがあるようで見たことがない。だけどやっぱりお約束な作品。これは視聴者によって色々と見方が分かれそうだ。

 まず、第一印象としては絵柄がものすごく古い。目の大きなロリっ子たちのデザインはある意味で王道そのものであるのだが、あまり深夜アニメっぽいものになっておらず、どちらかというと少女漫画のそれに近い。最近のアニメで例えるなら「夢色パティシエール」とか「おジャ魔女」「ふたご姫」、そっち方向の「純粋に小さい子を相手にしたアニメ作り」の絵に近い。

 そして、描いている中身についても、そんな幼い女の子たちの部活動の様子が中心であり、深夜アニメらしい「メイドネタ」や「ロリコンいじり」的な要素もちらほら見られるものの、1話目から「割とちゃんとバスケもやりたいんだけど」という気概が見て取れる。スポ根ものといえば前期では「そふてにっ!」があったが、あちらはギャグの味つけの一環として部活が存在していたが、この作品の場合、あくまでバスケへの取り組みを中心にキャラクターが構成されている。ギャグ要素もそこまで多くなくて、世にも珍しい「小学生部活アニメ」として立脚しているのが分かる。いや、別に小学生が部活をやるのが珍しいわけではないが、早朝番組ではなくて深夜にやっているというのが珍しいのだ。確認すると、これって原作はラノベ。大体において自意識過剰の高校生や思春期設定御用達の中学生が起用されることが多い中で、幼さを前面に押し出した小学生もの、というのが異質なのだ。

 「小学生もの」というだけでなんだかきな臭いものになってしまうのが現代日本の悩ましいところだが、確かにシャワーシーンやスカートめくりなんかを挟むあたりに、深夜の深夜たる限界を感じる。「限界」というのは、むしろそういう要素を一切廃した作品作りになったら他との差別化が出来て面白かったかもしれないのに、という意味での限界ね。「こどものじかん」やらなんやら、小学生レベルでもそっち方面に特化したアニメは存在していたが、どうせニッチなのだし、地上波放送で突き詰めても誰も評価はしてくれまい。それなら、いっそスポーツアニメとして徹底した姿も見てみたかったものだ。でもまぁ、バランス感覚ですかね。こんだけ「小学生」「小学生」書いてる時点で、なんかこっちまで危ない人みたいじゃないか。僕は悪いアニオタじゃないよ。

 で、そんな作品を構成するスタッフ陣だが、意外なことに「DOG DAYS」を終えた草川啓造がこんなところに出てきた。今作の制作はなんだかよく分からないスタジオ構成になっており、草川監督がセブンアークス以外のスタジオで指揮を執るのは初めてのこと。どういう組織構成になってるんだろうか。ただ、制作姿勢は特にぶれることはなく、オープニングのシャキシャキした動きや、ちゃんと「バスケの動き」を出来る限り見せていきたいという、アクション作劇へのこだわりはしっかりと守られている。今回唯一バスケらしい動きを見せてくれたメインの子のスローイングシーンは、ちゃんとシュート後のフォロースルーにまで配慮がなされていたし、眼鏡の子のシュートシーンではボールとリングのバウンドの描写が何ともリアルに描き込まれている。はたしてこういう部分に力を入れるべき作品なのかはまだ判然としないが、絵の説得力があるのは良いことだ。作品としても、1話でちゃんと部員の機能特性(経験値有り・運動量多し・フィジカル良し、など)が明示され、スポーツを主軸とした作品を見せていこうという意識がはっきり見えるのは分かりやすくていい。ただ、おかげで必要以上に等身が低い少女漫画的なキャラクターデザインとのかみ合わせが微妙にはなっているが……だって、いくら何でもバスケットボールでかすぎないか? あんなもんだっけ?

 そして、私のような人間からすると、この作品のセールスは全て中の人から始まっているのである。謎の実写PVという売り込み方が、放送前から既に話題を呼んでいたのがこの作品。メインキャスト5人が大真面目に青春部活ドラマを演じるという学芸会のVTRみたいなPVからは、まさかこんな小学生バスケアニメが出てくるとは思ってもみませんでした。力の入れ具合がおかしいと思うんですが、おかげで中の人インパクトがでかい状態で1話視聴に突入、なんか騙されたようにスッと入ってしまったのは、ひょっとして製作側の策に綺麗にはまった証拠なのかもしれない。

 5人の若手声優で構成されるユニット「RO-KYU-BU!」。1人ずつ配置を見ていくと、座長を務めるのは花形役者の花澤さん。小学生役もメインヒロインもなんでもござれで、バスケ部コスプレもなんだか納得出来そうな説得力がずるい。

 今をときめく日高里菜は、リアル小学生と言われても云々。今期も里菜ちゃんの声が聴けるだけでもありがたいことですが、今作はおそらく日高里菜史上初、「身長が高いことを気にする巨乳キャラ」ですよ(小学生だけど)。まさかの巨乳キャラは新しい日高ワールドの幕開けとなるのか?(小学生だけど)。そして、大体こういうユニットには1人ぐらい新人がぶっ込まれることが多く、そのポジションには最年少新人、小倉唯が配置された。新人と言っても、「夢色パティシエール」では充分な仕事をしていたし、1話を見る限りではそうそうたる他のメンバーに負けているとは思わない。年が近い日高里菜との切磋琢磨に期待。

 そして、後の2人は芸人枠、戦隊物でいうところの黄色枠。……あれ? 芸人要素多くね? というわけで、井口裕香・日笠陽子。ゆかちはね、いつも通りですよ。冒頭「お兄ちゃん!」とか「御主人様!」の後に「な〜んつってなぁ!」って入りそうで仕方ない。井口といえばウザキャラ、ウザいといえば井口。おめぇはそれでいいや! 

 そして意外な配置になったのが日笠。青髪眼鏡の参謀役っていうポジショニングは珍しくて、日笠的要素が他の若手達の間で面白い方向に出ている。でもまぁ、作品のカラー的に派手な青髪だけど、スタンスとしてはいつも通りに黒髪ロングに近いのかもね。ちなみに、同作品に伊藤静が出ているというのが非常に興味深く、ファン待望の「黒髪ロング声優共演」と相成ったわけだ。この2人が競演するとこういう配役になるのか、というのが面白い。出来たらもっと2人が正面から絡んでいるのを見てみたいんだけどね。両方とも完全に「相手の技を受けきって返す」タイプの芸人気質なので、ものすごい相乗効果が期待出来そう。キャラ被りのせいで共演しにくいのが勿体無い。他の配置は伊藤かな恵や能登麻美子、寿美菜子といった布陣。うーむ、麻美子が母親役になる時代かぁ……これは……良いものだ……

 気づけば無駄に中の人の話題で長くなった気もするが、そういうものなのだから仕方ない。楽しいのだから仕方ない。今後とも楽しませてもらいます。

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 「戦国乙女〜桃色パラドックス〜」 4→5

 べっ、別に「最初本当にしょうもなかったけど、気づいたら毎週楽しみだったな……」なんて思ってないんだからねっ! あ、駄目だ、ツンデレ風の導入は今期既に使ってたわ。やっぱり無しの方向で。いやー、でも、我ながらチョロいなー。

 本当に序盤のどうでも良さは今期でも屈指の出来。異世界転送からヒデヨシが世界に慣れるまでの流れは本当に何にも見るべき点がなかったし、ヨシモトとのレクリエーション勝負とかなんちゃって川中島とか、戦国をモチーフにするにしても、萌え作品として開き直るにしても、もうちょっと何かあるやろ、という突っ込み待ちにしか見えない適当っぷり。ほんと、中の人目当てじゃなかったら早々に切れてもおかしくないくらいの作品だったと思う。

 しかし、それがきな臭くなったのが一同の西国行脚のあたり。まず、西方武将3人衆がなんか楽しい。まつらいさんボイスのモトナリが首領格っていう時点でなーんか胡散臭いのに、少ない出番でしっかりキャラを出してきていて、少なくとも武田上杉よりも見ていて楽しかった。そして、なんと言ってもあけりんの謀反へのドロドロした流れ。もうキタエリといったら寝取られキャラというくらいに不幸満載でお送りした今期のキタエリアワーだったわけだが、その中でも一番やるせない立場に立たされてどんどん沈んでいくミツヒデを見ていると、本当にハラハラして楽しかった。「へうげもの」との2作品同時本能寺なんて奇跡のコラボレーションもあり、「無理心中図ったり昭和ブルース歌ったり、光秀って本当に愛されキャラだなぁ」としみじみ感じ入ったものである。

 その後の展開なんかはやっぱりどうでもいいものだったとは思うのだが、緩さとシリアスがボーダーレスのぐだぐだっぷりは、逆に新鮮にすら感じられる心地よい適当さであった。あんだけ溜めに溜めた伊達先生の最後の抵抗が、「なんか世界が許せない気がしたから」って。どんだけ適当な設定だよ。そこはもうちょっと感情移入出来る理由を考えてくれよ。結局シロは何者だったんだよ。解決されなかったけど正直どうでもいいや、もう。

 そんなわけで、馬鹿にしつつも思いの外楽しんで見られた作品でした。そして、楽しんだということはやっぱり中の人なわけですよ。この作品は地味に中の人要素が練り込まれていて、MVPを掲げるなら、やっぱりヒデヨシとミツヒデの中の人ってことになるだろうか。日高里菜はこれが事実上初主演作品ということになるわけだが、顔出し実写出演までこなした努力は認められるべきものだろう。キンキンやかましいヒデヨシのウザい感じは、100%日高ボイスで実現された理想の配役。実はヒデヨシって、主人公のくせにほんっっっっとに何にもしてないんだよね。ここまで傍観者であり続けたどうでもいい主人公って、なかなかいないんじゃなかろうか。それでも何となく許せてしまうのは、日高ボイスがリアル女子高生だからなのさ(ヒデヨシは中学生だけどな)。良いものを聞かせてもらいました。そして、そんなグダグダの世界観に1本の芯を通してくれた名キャラクター、ミツヒデ。キタエリ伝説に新たな1ページですね。本能寺前後のシナリオは本当に良かったですよ。

 その他、個人的趣味ですげぇ嬉しかったのは、西方武将3人衆が実は全員ご当地声優を起用しているという配慮。「47都道府犬」じゃないけど、「ご当地声優」っていうステータスが大好きなのです。広島出身松来未祐によるモトナリ、高知出身沖香苗のモトチカ、そして九州は福岡出身野中藍のソウリン。まつらいさんの広島弁は割と聞く機会が多いけど、あいぽんの博多弁は実に貴重でした。このまま「声優の方言ブーム」が訪れないものだろうか。

 そして、謎のユニット「天下取り隊」を結成していた4人のキャストたち。この中であけこがリーダーっぽいのがまた笑えるが、伊瀬茉莉也の他の、國立幸、望月玲依の2人は初めて見る名前。演技プランとしては望月のヨシモトが聞きやすくて良かったし、歌唱パートでは國立の低音が癖になる。最初にオープニングの「陽炎」を聞いた時には「現代に現れた第2のらいむ隊か?!」と期待したのだが、聞いてるうちにだんだん癖になってきたのは自分でもやるせなかった。アー、ハカナクテウツクシー。

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 「変ゼミ」 5→5

 最終配点をどうするかは悩んだんだけど……やっぱりこの作品はここに落ち着くしかなかったんだろうな、という風に理解して、変動無しのフィニッシュ。「アザゼルさん」とのセット放送だったので多少薄めに見えてしまった部分はありますが、これ、単体で放送してたらもっとずっと話題を呼んでいた気がするし。

 本当に日本のアニメ(というか漫画?)は最低のラインまで行き着いたなぁ、というのがしみじみと実感出来るネタとしては最底辺の作品。ただ、単なる下ネタというレベルを超越し、変態・フェティシズムというものを真正面からネタとして取り上げて、それをねじ曲げることなく描ききっているというのは、むしろ褒められるべき姿勢である。どうしたって見る層を選んでしまうために諸刃の剣ではあるのだが、「この作品でしか得られない何か」は確実に存在しているわけで、着いてきてくれる人間さえいれば、この作品は1つのシンボルとして絶対的な地位を確立しているはずなのだ。個人的には視聴中、視聴後にはどうにもやるせないモヤモヤ感や、テレビを消したくなる絶対的嫌悪感に襲われたりもするが、そこまで特殊な感情を湧き上がらせるほどの作品なんて、他に類をみない。そして、不快は不快だが、それでも最後まで見せられるだけのパワーもあったのだ。

 気づけば「不快」という言葉もあまり適切ではないかな、というレベルにまで慣れが進行し、「ひょっとしたらこれが新しい地平の萌えかもしれない」という危険水域まで到達。1クールで終わってくれたことには感謝したい。原作読んでる人間でこれだけの印象なのだから、知らない人間からしたら、やっぱりとんでもない作品だったんだろうな。

 1つだけ言えるのは、「花澤さん、お疲れ様でした」。

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